JP5516373B2 - 画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、ビーム光源の故障に対処した画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
電子写真方式の画像形成装置の光源として用いられるVCSEL(面発光型半導体レーザー)光源は複数の発光点をもつため、この内の1つのビーム光源が故障した場合には、画像形成動作を継続できなくなる。ビーム光源が故障した場合でも、画像形成動作を停止させることなく継続させるための技術として、例えば特許文献1がある。特許文献1では、複数の動作モードを持ち、故障した発光点に応じて、隣接走査を重ね書き走査に制御を切り替えることにより故障した発光点を補完している。
しかし、上記した方法では、通常時の隣接走査を重ね書き走査に切り替えると、重ねる走査線曲がりの影響が各走査線で異なるために、画質が劣化するという問題があった。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたもので、
本発明の目的は、ビーム光源が故障した場合でも隣接走査のままで画質を維持する画像形成装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
本発明は、第1の解像度の第1の画像データを基に、第2の解像度の書き込み用の第2の画像データを生成し、前記第2の画像データに応じて、マルチビーム光源の各ビーム光源を点灯させ、複数のビームが感光体上を主走査方向に隣接走査することにより画像を形成する画像形成装置において、前記ビーム光源の故障を検出する故障検出手段と、前記故障したビーム光源の前記感光体上のビーム位置を基準に、副走査方向に前記第1、第2の解像度に応じた走査間隔毎のビーム位置に対応するビーム光源を消灯させる消灯手段と、前記故障したビーム光源のビーム位置と前記消灯させたビーム光源のビーム位置が、前記第1の画像データの各画素の副走査方向における端部に位置するように、前記第2の画像データを副走査方向にシフトするシフト手段とを有することを最も主要な特徴とする。
本発明によると、故障した光源のビーム位置を基準に、データ解像度、書込み解像度に応じて、副走査方向に周期的にビームを消灯させるとともに、消灯させたビームが、データ解像度の画像データの各画素の副走査方向における端部に展開されるように書き込み用の画像データを副走査方向にシフトしているので、ビーム光源が故障しても、隣接走査の画像形成動作を継続することができ、画質が維持される。
本発明の画像形成装置の構成を示す。 面発光型半導体レーザーの構成を示す。 光学装置が感光体ドラムを露光する構成を示す。 飛び越し走査の走査位置を説明する図である。 感光体上での露光位置の詳細を示す。 画像形成装置の制御ユニットの構成を示す。 GAVDの詳細な構成を示す。 データ解像度と書込み(露光)解像度の関係を説明する図である。 本発明による故障の対処を説明する図である。 本発明の故障検出処理部の構成を示す。 VCSEL光源1素子の制御部を示す。 故障時における消灯チャンネルと画像シフト例を示す。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。本発明は、データ解像度に比較して書込み解像度が高く、故障したビーム位置を基準に、データ解像度、書込み解像度に応じて、副走査方向に周期的にビームを消灯させるとともに、消灯させたビームが、データ解像度の画像データの各画素の副走査方向における端部に展開されるように書き込み用の画像データを副走査方向にシフトすることにより、画像形成動作を継続させる。
図1は、本発明の画像形成装置の構成を示す。画像形成装置100は、ポリゴンミラー102aなどの光学要素を含む光学装置102と、感光体ドラム、帯電装置、現像装置などを含む像形成部112と、中間転写ベルトなどを含む転写部122により構成される。光学装置102は、半導体レーザーとして図示しないVCSEL200(図2、図3を参照)を含んで構成される。図1に示す例では、VCSEL200から射出された光ビームは、一旦、図示しない第1シリンドリカルレンズにより集光され、ポリゴンミラー102aにより、反射ミラー102bへと偏向される。
VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)200とは、同一チップ上に複数の光源(半導体レーザ)を格子状に配置した面発光型半導体レーザーである。VCSEL200を使用した画像形成装置としては様々な技術があり、本発明の画像形成装置100の光学装置102には、これらの公知技術と同様の構成で、VCSEL200が組み込まれている。
図2は、光学装置102に組み込まれたVCSEL200の構成を示す。VCSEL200は、図2に示すように、複数の光源ch1〜ch40(複数の発光点)が斜め格子状に配置された面発光型半導体レーザアレイを構成している。
画像形成装置100は、fθレンズを使用しないポストオブジェクト型の光学装置102を構成する。ch1〜ch40からなる光ビームLは、図示した実施例では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色に対応した数、発生されていて、ポリゴンミラー102aにより偏向されたビームLは、反射ミラー102bで反射され、第2シリンドリカルレンズ102cで再度集光された後に感光体ドラム104a、106a、108a、110aを露光している。
光ビームLの照射は、上述したように複数の光学要素を使用して行われるため、主走査方向および副走査方向のタイミングの同期がとられる。以下、主走査方向を、光ビームの走査方向として定義し、副走査方向を、主走査方向に対して直交する方向として定義する。
感光体ドラム104a、106a、108a、110aは、アルミニウムなどの導電性ドラム上に、少なくとも電荷発生層と、電荷輸送層とを含む光導電層を備えている。光導電層は、それぞれ感光体ドラム104a、106a、108a、110aに対応して配設され、コロトロン、スコロトロン、または帯電ローラなどで構成される帯電器104b、106b、108b、110bにより表面電荷が付与される。
各帯電器104b、106b、108b、110bにより感光体ドラム104a、106a、108a、110a上に付与された静電荷は、光ビームLにより像状露光され、静電潜像が形成される。感光体ドラム104a、106a、108a、110a上に形成された静電潜像は、現像スリーブ、現像剤供給ローラ、規制ブレードなどを含む現像器104c、106c、108c、110cにより現像され、現像剤像が形成される。
感光体ドラム104a、106a、108a、110a上に担持された現像剤は、搬送ローラ114a、114b、114cにより矢線Aの方向に移動する中間転写ベルト114上に転写される。中間転写ベルト114は、C、M、Y、Kの現像剤を担持した状態で2次転写部へと搬送される。2次転写部は、2次転写ベルト118と、搬送ローラ118a、118bにより構成される。2次転写ベルト118は、搬送ローラ118a、118bにより矢線Bの方向に搬送される。2次転写部には、給紙カセットなどの受像材収容部128から上質紙、プラスチックシートなどの受像材124が搬送ローラ126により供給される。
2次転写部は、2次転写バイアスを印加して、中間転写ベルト114上に担持された多色現像剤像を、2次転写ベルト118上に吸着保持された受像材124に転写する。受像材124は、2次転写ベルト118の搬送と共に定着装置120へと供給される。定着装置120は、シリコーンゴム、フッソゴムなどを含む定着ローラなどの定着部材130により構成され、受像材124と多色現像剤像とを加圧加熱し、印刷物132として画像形成装置100の外部へと排出する。排出口には、印刷物132の画像を検査するための読み取りセンサー133が配置されており、出来上がった印刷物132を読み取る。多色現像剤像を転写した後の転写ベルト114は、クリーニングブレードを含むクリーニング部116により転写残現像剤が除去された後、次の像形成プロセスへと供給される。
図3は、VCSEL200を含む光学装置102が感光体ドラム104aを露光する構成を示す。VCSEL200から射出された光ビームLは、光ビーム束を整形するために使用される第1シリンドリカルレンズ202により集光され、反射ミラー204および結像レンズ206を経た後、ポリゴンミラー102aにより偏向される。ポリゴンミラー102aは、数千〜数万回転するスピンドルモータなどにより回転駆動されている。ポリゴンミラー102aで反射された光ビームLは、反射ミラー102bで反射された後、第2シリンドリカルレンズ102cにより再整形され、感光体ドラム104a上を露光する。
また、光ビームLの副走査方向への走査開始タイミングを同期するため、反射ミラー208が配置されている。反射ミラー208は、副走査方向の走査を開始する以前で、光ビームLを、フォトダイオードなどを含む同期検出装置210へと反射させる。同期検出装置210は、当該光ビームを検出すると、副走査を開始させるために同期信号を発生させ、VCSEL200への駆動制御信号の生成処理などの処理を同期する。
VCSEL200は、後述するGAVD310から送付されるパルス信号により駆動され、後述するように、画像データの所定の画像ビットに対応する位置に光ビームLが露光され、感光体ドラム104a上に静電潜像を形成する。
図4は、ch1〜ch40の40ビームらなる光ビームLによって、感光体上での飛び越し走査が行われる、その走査位置を説明する図である。40ビームの光ビームは、一括でポリゴンミラーにより主走査方向に走査される。40ビームはおよそその走査ラインをお互いに飛び越すようにして、走査している。図4は、ポリゴンミラー5面分によって、40ビームが走査される様子を示す。
図5は、感光体上での露光位置の詳細を示す。感光体上での露光解像度は4800dpi、従って、図5の画素間の間隔(マス目)は約5.2μmとなる。ある時点での走査S1とその次のポリゴンミラー面による走査S2を説明する。まず、ポリゴンミラー面は一度に40ビームをスキャンする。ビームは40チャンネルで、中央部の20チャンネル(ch20)目と21チャンネル(ch21)目の間は近接している。その他のチャンネルの間は、1走査ラインの間隙を作って主走査方向に走査するような位置関係に構成されている。
チャンネル20とチャンネル21との中間点aの位置が、副走査方向におけるレンズ群の中央であり、副走査方向に対称になっている。あるポリゴン面で、このような位置関係で水平走査が行われると、次の面では図中のS2で示すラインを走査し、S1のラインの21チャンネル(ch21)と22チャンネル(ch22)との隙間を、今度は1チャンネル(ch1)が走査するように構成されている。また、Y、C、Mについても同様である。このようにして、4800dpi解像度の書込みユニットが構成されている。上記したように、走査ラインが等間隔に並んでいる走査を隣接走査という。
このような、全体としては40ビームからなる飛び越し走査光学系であり、中央の20−21ch間が近接していることにより、8の倍数で飛び越しができる。8の倍数で処理できることは、画像処理のための回路を構成する上でも扱いやすくなる。また、光源としてVCSEL(面発光レーザーダイオード)を利用した場合に光源配置の自由度が高いという利点がある。また、通常の飛び越し走査よりも、1ch〜40ch間の副走査ビーム間隔が狭くなり、最も外側のビームが光軸よりそれ程遠ざかることがなくなるので、副走査ビームピッチのばらつき、ビームスポット径のばらつきが低減できる。また、走査レンズの有効範囲も小さくでき、光学素子の小型化も可能となる、という利点がある。
図6は、画像形成装置100の制御ユニット300の構成を示す。制御ユニット300は、スキャナ部302と、プリンタ部308と、主制御部330として構成されている。スキャナ部302は、画像を読み取る手段として機能しており、スキャナが読み取った信号をA/D変換して黒オフセット補正、シェーディング補正、画素位置補正を行うVPU304と、取得された画像を、RGB表色系からCMYK表色系の画像データとしてデジタル変換するための画像処理を行うIPU306により構成されている。スキャナ部302が取得した読み取り画像は、デジタルデータとしてプリンタ部308へと送られる。
プリンタ部308は、VCSEL200の駆動制御を行う制御手段として機能するGAVD(Gate Array for Video Device)310と、GAVD310が生成した駆動制御信号により半導体レーザー素子を駆動させるための電流を、半導体レーザー素子に供する供給LDドライバ312と、2次元的に配置された半導体レーザー素子を実装するVCSEL200により構成される。本実施例のGAVD310は、スキャナ部302から送られた、あるいはコンピュータ327側からコマンド等で生成された、データ解像度の画像データを、VCSEL200の射出する半導体レーザー素子の感光体上の空間的な配置に対応するように変換(書き込み解像度の画像データに変換)して高解像度化処理を実行する。
また、スキャナ部302とプリンタ部308は、システムバス316を介して主制御部330と接続されていて、主制御部330の指令により、画像読み取りおよび画像形成が制御されている。主制御部330は、中央処理装置(以下、CPU)320と、CPU320が使用するRAM322とを含む。インターフェース328部には、操作部329およびコンピュータ327が接続されている。CPU320は、インターフェース328を介してユーザーからの指令を受け付け、指令に対応する処理を実行するプログラムモジュールを呼び出して、コピー、スキャナ、イメージストレージ、印刷等の処理を実行させる。さらに、主制御部330は、ROM324を含み、CPU320の初期設定データ、制御データ、プログラムなどを格納する。イメージストレージ326は、ハードディスク装置、メモリカードなどの固定または着脱自在のメモリ装置として構成され、画像形成装置100が取得した画像データや外部コンピュータ327から送信される画像データを格納して、ユーザーによる各種処理のために利用可能としている。
操作部329は、画像変倍を行う際の変倍量をオペレータが指示するために利用される。変倍により実現する拡大量や縮小量を指定するための倍率%で指示することにより、ROM324に記憶されている変倍量に対応したレジスタの設定情報を読み出し、RAM322にセットする。あるいは、オペレータがレジスタに設定するパラメータ類を直接指定するようにしても良い。
スキャナ部302が取得した画像データについてプリンタ部308を駆動して感光体ドラム104aなどに静電潜像として画像を出力する場合、CPU320は、上質紙、プラスチックフィルムなどの受像材の主走査および副走査方向の位置制御を実行する。CPU320は、副走査方向のスキャンを開始させる場合、GAVD310にスタート信号を出力する。GAVD310は、スタート信号を受領すると、IPU306がスキャン処理を開始する。その後、GAVD310は、バッファメモリなどに格納した画像データを受信し、その後、その受信した画像データを処理し、処理した画像データをLDドライバ312に出力する。また、外部コンピュータ327からの画像イメージなどを出力する場合には、スキャナ部302を動作させずに、画像データや指令コードを、RAM322やイメージストレージ326に蓄積し、GAVD310にスタート信号を出力する。その後、GAVD310は、バッファメモリなどに格納した画像データをスクリーン処理し、処理した画像データをLDドライバ312に出力する。
スクリーン処理は、入力画像や入力コマンドに対応した8ビットの画像を、所定の閾値テーブルと比較して、0または1の1ビットの画像データに変換し、あるいは、入力コマンドに対応した、特定の画像パターンやテクスチャで塗りつぶしを行う。あるいは、VCSEL200の各ビームの出力が2〜4ビット程度の能力があれば、対応した2〜4ビットのコードに変換する。これにより、画像はスクリーン角を有する2値あるいは少値の画像イメージに変換される。なお、スクリーン角を持たないランダムな網点を形成するようなスクリーン処理の場合には、画像はスクリーン角を持たない。
LDドライバ312は、GAVD310から書き込み用の画像データを受け取ると、VCSEL200の駆動制御信号を生成する。その後、LDドライバ312は、駆動制御信号をVCSEL200に送出することにより、VCSEL200を点灯させる。LDドライバ312は、半導体レーザー素子を、PWM制御などを使用して駆動させる。本実施例のVCSEL200は、半導体レーザー素子を40ch備えるが、VCSEL200のチャネル数はこれに限定されない。
CMYKは同様の回路で独立して行われるので、以下、1色分について説明する。
図7は、GAVD310の詳細な構成を示す。GAVD310は、同期信号を受信して、IPU306から送付される画像データを格納して記憶するFIFOバッファなどのメモリ340を備えていて、IPU306から送信された画像データを先入れ/先出し方式で画像補正部342に渡している。また、インターフェース328から受信した画像データや指令をスクリーン処理して生成される画像データもメモリ340に記憶される。
画像補正部342は、メモリ340からスクリーン処理された画像データを読み込んで、画像データを適切なレーザー光源に割り当てるように副走査方向の並び替えを実施する。
図4、図5で説明したように、本画像形成装置ではビームの飛び越し走査を行っているので、感光体表面上でのレーザーの使用CHを副走査方向に並べると、
CH1、CH22、CH2、CH23、CH3、CH24、CH4、CH25、
CH5、CH26、CH6、CH27、CH7、CH28、CH8、CH29、
CH9、CH30、CH10、CH31、CH11、CH32、CH12、CH33、
CH13、CH34、CH14、CH35、CH15、CH36、CH16、CH37、
CH17、CH38、CH18、CH39、CH19、CH40、CH20、CH21、
の繰り返しとなる。なお、以後の説明では、感光体上に対応したレーザーのCHを表すために、上記CHの並びを
φ1、φ2、φ3、……… φ40
と記載する。例えば、φ1はCH1に、φ2はCH22に対応する。
出力データ制御部344は、用紙上でCMYK4色の版ずれが発生しないように、書き込み用の画像データを副走査方向にシフトさせる機能と、主走査方向については、同期検出装置210からの信号に同期して、書き込み用の画像データをLDドライバ312に出力する機能を持つ。LDドライバ312は、書き込み用の画像データを、VCSELを駆動するための電流信号へ変換し、VCSEL200を駆動する。なお、メモリ340、画像補正部342、出力データ制御部344の処理は、PLL346により動作クロックに同期している。
図8は、データ解像度と露光(書き込み)解像度を説明する図である。本実施例では、VCSEL200による露光解像度が4800dpi(図8(2))であり、画像データのデータ解像度は600dpiや1200dpi(図8(1))で入力される。電子写真エンジンでは、トナーの散りなどが発生するため4800dpiで出力データを構成しても、パソコンなどから送信されるデータ量が増えるだけで、トナーの散りによって、4800dpiの画質と1200dpiの画質の差異はほとんど認識されない。そのため、画像データは1200dpiまたは600dpiで受け取り、たとえば1200dpiの1画素は、図8(2)のように、4800dpiの4ビーム(=4800/1200)で走査するようにデータを展開する方式が良い。これにより、副走査方向における画像データの位相と、出力露光(書き込み)データの位相には一定の位相関係ができる。
図9は、VCSELチャンネルの故障と本発明による故障の対処を説明する図であり、VCSELのどれかのチャンネルが故障したとする。図9(1)の画像例1では、1画素(1200dpi)中のチャンネル(φ18)が故障した場合を示し、画像例2では、2画素(1200dpi)中のチャンネル(φ18)が故障した場合を示し、画像例3では、5画素(1200dpi)中のチャンネル(φ18)が故障した場合を示す。
チャンネルが故障すると、網点の形成が不十分になるので、図9(1)のような露光状態の網点が発生する。このとき、図9(1)のAに示すような微小な露光部分は、露光による感光体表面の電位変化がわずかになり、ここにトナーが付着する場合に非常に不安定になる。さらに、このような不安定な網点は、網点自体の周期(副走査方向の網点線数成分)と故障したチャンネルのピッチの干渉による、うなり成分からなる低い周波数で周期的に発生するため、画像全体にムラのある画像となってしまう。
そこで、本発明では、図9(2)に示すように、ビームの故障(φ18=CH30)を検出すると、チャンネル(φ18)を基準に、所定のピッチ(間隔)でビームを消灯させ(4ビームの間隔で離れた位置にあるφ14(CH28)、φ22(CH32)など)、故障したビーム位置と、消灯させたビーム位置が、元のデータ解像度1200dpiの画像データの各画素の端に来るように、書き込み解像度の画像データを1走査ラインシフトする。
このように、所定のピッチでビームを消灯させ、書き込み用の画像データをシフトすることにより、不安定な露光部分が発生しにくくなり、また低周波での周期的なムラも発生しなくなり、画像全体に発生するムラを防ぐことが出来る。
図10は、本発明の故障検出処理部の構成を示す。出力データ制御部344の副走査シフト部345には、画像補正部342からの書き込み用の画像データが入力され、LDドライバ312では、書き込み用の画像データを各VCSEL光源200に流す電流に変換し、VCSEL光源200の各チャンネルφ1、φ2、...φ40は、これにより点灯する。光源200の光量を検出する光量検出手段は、同期信号回路210を共用して光量を検出する。そして、故障検出処理部348では、VCSEL光源200の故障の検出と、その後処理を実施する。
故障検出処理部348におけるVCSEL光源200の故障検出は、各チャンネルが所定の光量以上、発光できるか否かで判断する。まず、画像形成に先立ち、あるいは、画像形成中において所定の印刷物の枚数もしくは印刷時間ごとに、CPU320からの制御指令により、光量確認信号350が発行される。故障検出処理部348は、光量確認信号350を受けると、VCSEL制御部313にレーザーON(発光)信号351を送り、また、光量検出手段(センサー)210により光量352を検出する。故障検出処理部348は、検出された光量352が所定の光量以上でなければ、VCSEL光源200の故障と判断する。VCSEL光源200の全チャンネルについて、故障チェックを行い、どれかのチャンネルが故障と判断されると、CPU320に対して故障報知353を行う。これにより、操作部329の表示パネルに、VCSEL光源200の故障を表示し、交換を促したり、または、電話回線やインターネット回線を通じて、故障が発生したことを通知し、交換部品の手配を促すことができる。同時に、故障時の副走査画像シフト指示354を行うことにより、VCSEL光源に故障が発生していても、画像形成を継続することができるという利点がある。
図11(1)は、VCSELドライブ制御部におけるVCSEL光源1素子の制御部を示す。制御信号は、書き込み用の画像データ(出力信号)310、(強制)発光信号351、(発光)禁止信号355であり、その論理を図11(2)に示す。この他に、VCSELを駆動する電流の制御設定356があり、所定の光量で発光するようになっている。
図11(2)は、論理信号と、そのときのVCSEL光源の点灯状態を示す。ただし、xはDon’t careを示す。
まず、禁止信号355が最優先で、これが「1」のときには、VCSEL光源の発光が禁止される(イ)。次に、発光信号351が優先され、これが「1」のときには、VCSEL光源が発光する(ロ)。VCSEL光源の光量チェック時には、この信号を「1」にすることにより、VCSEL光源が点灯する。上記以外の場合(ハ、ニ)には、VCSEL光源は出力信号に応じてON/OFFする。
図12(1)は、故障検出処理部348がCPU320からの画像データの解像度356に応じて参照する故障時の対応表(1200dpi)を示す。図12(1)は、データ解像度1200dpiにおける故障チャンネル発生時の消灯チャンネルと、副走査画像シフトのパターン(2パターン)を示す。例えば、チャンネルφ18が故障したとすると、φ18は(b)の行に含まれる。消灯チャンネルはφ2、φ6、....φ38となる。これらの消灯チャンネルを禁止信号355により発光を禁止する。そしてS−1のデータセット(第1のモード)で示すように、書き込み用の画像データを副走査方向に1ラインシフトする。
図9、図12(1)を参照して説明する。図9(1)において、φ18が故障したとすると、例えば図9(1)のような網点の露光パターンになる。そこで、書き込み用の画像全体を1ラインシフトし、φ2、φ6、....φ38を点灯禁止とすることにより、図9(2)のように、発光禁止の走査ラインが、データ解像度の画像データの各画素の上端に位置する露光パターンになる。図8に示すAが、消灯したパターンになる。
このように、書込み解像度4800dpi、データ解像度1200dpiのときに、故障したVCSELのチャンネルを基準として、4ラインごとにVCSEL光源の発光を禁止し、さらに禁止された走査ラインが、データ解像度の画像データの各画素の端に位置(合致)するように、書き込み用の画像データをシフトすることによりVCSEL光源の故障があっても、ムラのない画像を形成することができる。
図12(1)のS−2は、第2のモードである。この場合、(a)、(b)、(c)は、前述の例と同様であるが、(d)の場合には、図8のBの部分(画素の下端)が消灯するようになる。
この方式では、4ビームに1本は光らないので、全体として光量が3/4になり、全体的にトナー付着が少なくなり濃度が低下する。従って、故障時のモードになったときに、発光するVCSEL光源の各チャンネルについて、故障検出処理部348からの発光信号351に基づいて、光量を4/3倍に近づけることにより、トナーの濃度もおよそ通常時と同じにすることができる。
図12(2)は、同様に600dpiのときの消灯チャンネルと、副走査画像シフトのパターンである。書込み解像度4800dpi、データ解像度600dpiの時には故障したVCSELのチャンネルを基準として、8ライン(=4800/600)ごとのVCSEL光源の発光を禁止し、さらに禁止された走査ラインがデータ解像度の画像データの各画素の端に位置(合致)するように、書き込み用の画像データをシフトすることにより、VCSEL光源の故障があってもムラのない画像を形成することができる。このときには、光量は8/7倍にすることにより、トナーの濃度もおよそ通常時と同じにすることができる。
本発明は、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。また、本発明の実施例の機能等を実現するためのプログラムは、ネットワークを介した通信によってサーバから提供されるものでも良い。
200 VCSEL光源
210 光量検出部
312 LDドライバ
313 VCSELドライブ制御部
314 VCSEL光源1素子の制御部
344 出力データ制御部
345 副走査シフト制御部
348 故障検出処理部
特開2003−266757号公報

Claims (8)

  1. 第1の解像度の第1の画像データを基に、第2の解像度の書き込み用の第2の画像データを生成し、前記第2の画像データに応じて、マルチビーム光源の各ビーム光源を点灯させ、複数のビームが感光体上を主走査方向に隣接走査することにより画像を形成する画像形成装置において、前記ビーム光源の故障を検出する故障検出手段と、前記故障したビーム光源の前記感光体上のビーム位置を基準に、副走査方向に前記第1、第2の解像度に応じた走査間隔毎のビーム位置に対応するビーム光源を消灯させる消灯手段と、前記故障したビーム光源のビーム位置と前記消灯させたビーム光源のビーム位置が、前記第1の画像データの各画素の副走査方向における端部に位置するように、前記第2の画像データを副走査方向にシフトするシフト手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2の解像度は、前記第1の解像度のn倍(nは4以上)であり、前記消灯手段は、n走査ライン毎のビーム位置に対応するビーム光源を消灯させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記シフト手段は、前記各画素の副走査方向における上端部に位置するように前記第2の画像データを副走査方向にシフトする第1のモードと、前記各画素の副走査方向における上端部または下端部に位置するように前記第2の画像データを副走査方向にシフトする第2のモードを有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記ビーム光源の故障を検出した場合に、画像形成の作像条件を変更することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記作像条件の変更は、消灯しないビーム光源の光量を所定量増加させることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 第1の解像度の第1の画像データを基に、第2の解像度の書き込み用の第2の画像データを生成し、前記第2の画像データに応じて、マルチビーム光源の各ビーム光源を点灯させ、複数のビームが感光体上を主走査方向に隣接走査することにより画像を形成する画像形成方法において、前記ビーム光源の故障を検出する故障検出工程と、前記故障したビーム光源の前記感光体上のビーム位置を基準に、副走査方向に前記第1、第2の解像度に応じた走査間隔毎のビーム位置に対応するビーム光源を消灯させる消灯工程と、前記故障したビーム光源のビーム位置と前記消灯させたビーム光源のビーム位置が、前記第1の画像データの各画素の副走査方向における端部に位置するように、前記第2の画像データを副走査方向にシフトするシフト工程とを有することを特徴とする画像形成方法。
  7. 請求項6記載の画像形成方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  8. 請求項6記載の画像形成方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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