JP5516225B2 - 電子装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板の一面に電子部品を搭載し、他面側をアイランドで支持したものを、モールド樹脂で封止してなる電子装置に関する。
従来より、この種の電子装置としては、回路基板と、回路基板の一方の板面に搭載された電子部品と、回路基板の他方の板面に接着剤を介して接続されて回路基板を支持する回路基板用のアイランドと、これら電子部品、回路基板およびアイランドを封止するモールド樹脂と、を備えるものが提案されている(たとえば特許文献1参照)。
ここで、電子部品としては、ICチップやコンデンサなどだけでなく、ボンディングワイヤも挙げられる。また、接着剤としては、通常、低弾性のもの、たとえばシリコーン樹脂を基材とする接着剤が用いられる。しかし、このような接着剤は、硬化時に、シロキサンや有機溶剤系のガスなどの揮発性のガスを発生する。
そうすると、回路基板をアイランドに接着するときに、回路基板の他方の板面側に位置する接着剤から、揮発性ガスが発生する。そして、この揮発性ガスが回路基板の一方の板面側に回り込み、当該一方の板面側に設けられている電子部品との接続部、たとえば電子部品接続用の部品ランドやワイヤボンディングパッドなどを汚染する。
このような揮発性ガスによる回路基板の一方の板面における電子部品との接続部、および、当該一方の板面自身の汚染は、たとえば、ワイヤボンディング性を含む電子部品の接続性を低下させたり、回路基板の一方の板面とモールド樹脂との密着性を低下させたりするといった問題を引き起こす。
そこで、回路基板の他方の板面とアイランドとの間に介在する接着剤を極力少なくすることが必要となる。具体的には、接着剤を、回路基板の他方の板面とアイランドとの間に部分的に介在させることになるが、そのような構成あるいは類似構成を有するものとして、特許文献2、特許文献3に記載のセンサ装置が提案されている。
特許第4400575号公報 特開2006−153515号公報 特開2006−23190号公報
上記特許文献2、3では、大きな1個のアイランドを用いると共に、基板との接着を基板の四隅のみで行う構成としている。しかし、このような構成を採用した場合、回路基板の他方の板面の中央部は、アイランドには被覆されるものの、アイランドとは隙間を有した構成となる。
ここで、これら互いに接着された回路基板およびアイランドを、モールド樹脂で封止するとき、上記隙間にはモールド樹脂は入り込まず、回路基板の中央部は当該隙間で浮いた状態となる。
一方、回路基板の一方の板面側からは、回路基板に対してモールド樹脂の成型圧力が印加されるので、当該隙間に位置する回路基板の中央部は、その成型圧力によってひずみ、ひいては割れてしまう恐れがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、回路基板の一方の板面に電子部品を搭載し、他方の板面側に回路基板用のアイランドを接着したものを、モールド樹脂で封止してなる電子装置において、アイランドによって回路基板を支持しつつ、モールド樹脂の成型圧力による回路基板の割れを抑制できる構成を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1ないし3、7のいずれか1つに記載の発明では、回路基板(10)と、回路基板(10)の一方の板面(11)に搭載された第1の電子部品(20)と、回路基板(10)の他方の板面(12)に接着剤(30)を介して接着されて回路基板(10)を支持する回路基板用のアイランド(40)と、第1の電子部品(20)、回路基板(10)および回路基板用のアイランド(40)を封止するモールド樹脂(50)と、を備える電子装置において、
回路基板用のアイランド(40)は、回路基板(10)の他方の板面(12)よりも平面サイズの小さな複数個のものであり、それぞれの回路基板用のアイランド(40)を回路基板(10)の他方の板面(12)の周辺部に分散して設けて、接着剤(30)により接着するとともに、回路基板(10)の他方の板面(12)の中央部は、回路基板用のアイランド(40)が設けられていない部位である露出部とされており、回路基板(10)の他方の板面(12)の中央部は、回路基板用のアイランド(40)を介することなくモールド樹脂(50)に直接接触した状態でモールド樹脂(50)により封止されていることを特徴とする。
それによれば、回路基板(10)よりも小型の回路基板用のアイランド(40)を回路基板(10)の他方の板面(12)の周辺部に分散して設けることで、回路基板(10)の支持を安定して行うとともに、回路基板(10)の他方の板面(12)の中央部は、モールド樹脂(50)に直接接触した状態でモールド樹脂(50)により封止されているので、モールド樹脂(50)の封止時には、回路基板(10)の両板面(11、12)からモールド樹脂(50)の成型圧力が印加されることとなり、回路基板(10)の割れが抑制される。
よって、本発明によれば、回路基板用のアイランド(40)によって回路基板(10)を適切に支持しつつ、モールド樹脂(50)の成型圧力による回路基板(10)の割れを抑制できる構成を提供することができる。
また、請求項1、4、7に記載の発明では、接着剤(30)は、その硬化時に揮発性ガスを発生するものであり、接着剤(30)は回路基板(10)の他方の板面(12)の外郭より離れた状態で当該外郭よりも内側に引っ込んで位置していることを特徴とする。
それによれば、接着剤(30)が硬化時に揮発性ガスを発生するものである場合において、回路基板(10)の他方の板面(12)と回路基板用のアイランド(40)との接着時に、接着剤(30)から発生する揮発性ガスが回路基板(10)の一方の板面(11)側へ回り込み、当該一方の板面(11)上に位置する第1の電子部品(20)との接続部(21、81)や、当該一方の板面(11)自身を汚染するのを抑制できる。
ここで、本発明者の検討によれば、請求項5、7に記載の発明のように、接着剤(30)は回路基板(10)の他方の板面(12)の外郭よりも1mm以上の距離を持って引っ込んで位置していることが実験的に好ましい。
さらに、請求項に記載の発明のように、請求項に記載の電子装置においては、モールド樹脂(50)の内部にて、回路基板(10)の一方の板面(11)にワイヤボンディングが行われ、これにより形成されたボンディングワイヤ(80)が第1の電子部品とされていることが好ましい。
特に、回路基板(10)の一方の板面(11)に設けられる第1の電子部品として、ボンディングワイヤ(80)がある場合、接着剤(30)によるワイヤボンディングパッド(81)の汚染は、ワイヤボンディング性に大きな影響を与えるので、上記請求項1、4、7または請求項5、7の手段を採用することは、効果的である。
また、請求項2、7に記載の発明では、モールド樹脂(50)の内部にて、回路基板(10)の他方の板面(12)の中央部に対向する位置に、第2の電子部品用のアイランド(42)が設けられており、第2の電子部品用のアイランド(42)のうち回路基板(10)の他方の板面(12)に対向する一面に、第2の電子部品(60)が搭載されており、第2の電子部品用のアイランド(42)のうち第2の電子部品(60)が搭載されている一面とは反対側の他面には、電気絶縁性且つ熱伝導性の絶縁シート(70)が貼り付けられており、絶縁シート(70)はモールド樹脂(50)より露出しており、第2の電子部品(60)は、絶縁シート(70)を介して外部に放熱されるようになっていることを特徴とする。
モールド樹脂(50)内部において、回路基板(10)の他方の板面(12)の中央部には、回路基板用のアイランド(40)が存在しない分、スペースがあるが、本発明では、そのスペースを、放熱が必要な第2の電子部品(60)を配置するために有効活用した構成を実現できる。
また、請求項3、7に記載の発明のように、回路基板(10)は矩形板状をなすものであり、回路基板用のアイランド(40)は、回路基板(10)の他方の板面(12)よりも平面サイズの小さな4個のものであり、それぞれの回路基板用のアイランド(40)を回路基板(10)の他方の板面(12)の四隅部に分散して設けて、接着剤(30)により接着しているものにすることができる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないし3、7のいずれか1つに記載の電子装置を製造する電子装置の製造方法であって、モールド樹脂(50)が入る大きさの中空部を有する枠(400)を有し、枠(400)の内周に回路基板用のアイランド(40)を有するとともに、回路基板用のアイランド(40)と枠(400)とが吊りリード(41)によって連結されてなるリードフレーム(4)を用意し、回路基板用のアイランド(40)と回路基板(10)とを接着剤(30)を介して接着するとともに、回路基板(10)に第1の電子部品(20)を搭載した後、モールド樹脂(50)による封止を行い、続いて、モールド樹脂(50)の外部にて吊りリード(41)と枠(400)とを分断するようにしたものであり、リードフレーム(4)として、異なる2方向にて回路基板用のアイランド(40)と枠(400)とが吊りリード(41)を介して連結されたものを用いることを特徴とする。
それによれば、1方向のみで回路基板用のアイランド(40)と枠(400)とが吊りリード(41)を介して連結されている場合に比べて、枠(400)に対する回路基板用のアイランド(40)の変位が抑制されるから、モールド樹脂(50)の封止前において、回路基板用のアイランド(40)に支持された回路基板(10)がねじれたりするのを抑制できる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないし3、7のいずれか1つに記載の電子装置を製造する電子装置の製造方法であって、モールド樹脂(50)が入る大きさの中空部を有する枠(400)を有し、枠(400)の内周に回路基板用のアイランド(40)を有するとともに、回路基板用のアイランド(40)と枠(400)とが吊りリード(41)によって連結されてなるリードフレーム(4)を用意し、回路基板用のアイランド(40)と回路基板(10)とを接着剤(30)を介して接着するとともに、回路基板(10)に第1の電子部品(20)を搭載した後、このものを金型(1)に入れてモールド樹脂(50)による封止を行い、続いて、モールド樹脂(50)の外部にて吊りリード(41)と枠(400)とを分断するようにしたものであり、リードフレーム(4)として、吊りリード(41)の一部が当該吊りリード(41)の残部よりも面積の大きな部位である大面積部(41a)とされたものを用い、モールド樹脂(50)による封止時には、金型(1)内にて大面積部(41a)をピン(1c)で押さえることでリードフレーム(4)を金型(1)に固定するようにしたことを特徴とする。
それによれば、金型(1)に対する回路基板用のアイランド(40)の固定、ひいては回路基板(10)の固定が確実に行えるから、モールド樹脂(50)の封止時における回路基板(10)の傾き等を防止でき、好ましい。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明の第1実施形態に係る電子装置の構成を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は概略断面図である。 第1実施形態に係る電子装置において接着剤の部分の詳細を示す部分拡大断面図である。 接着剤と回路基板の他方の板面の外郭との距離xと回路基板上のワイヤボンディング性との関係を示す図表である。 第1実施形態の他の例としての電子装置の概略構成を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は概略断面図である 第1実施形態の電子装置の製造方法における回路基板へのワイヤボンディング方法を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態に係る電子装置の構成を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は概略断面図である。 本発明の第3実施形態に係る電子装置の製造方法を示す概略平面図である。 本発明の第4実施形態に係る電子装置の製造方法を示す概略平面図である。 第4実施形態の製造方法により製造された電子装置の概略断面図である。 第4実施形態の製造方法におけるモールド工程に用いる金型の概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子装置の構成を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は概略断面図である。なお、図1(a)では、モールド樹脂50の内部に位置する構成要素を、モールド樹脂50を透過して示してある。
また、図1(a)中の各アイランド40、42および電極リード43は、もともとは矩形枠状の枠400に連結されていたものであり、モールド樹脂50による封止後は、この枠400は分断除去されるものであるが、図1(a)では、その枠400を分断前の状態として破線で示してある。なお、図では枠400を簡略化して示してあるが、実際には、この枠400も、タイバーを含む一般的なリードフレームの枠に準じた構成を有するものである。
本実施形態の電子装置は、大きくは、回路基板10と、回路基板10の一方の板面11に搭載された第1の電子部品20と、回路基板10の他方の板面12に接着剤30を介して接着されて回路基板10を支持する回路基板用のアイランド40と、第1の電子部品20、回路基板10および回路基板用のアイランド40を封止するモールド樹脂50と、を備えて構成されている。
回路基板10は、ここでは典型的な矩形板状をなすものであり、たとえばセラミック基板、プリント基板などの樹脂基板など、各種の配線基板が挙げられる。また、回路基板10は、単層でもよいし、多層基板であってもよい。
回路基板10の一方の板面11に搭載されている第1の電子部品20としては、たとえばICチップや抵抗、コンデンサ、あるいはミニモールドICなどの各種の表面実装部品、または、スルーホール実装部品が挙げられる。また、後述するボンディングワイヤ80も、回路基板10の一方の板面11に接続されたものであり、第1の電子部品として構成されるものである。
また、回路基板10の他方の板面12に接着された回路基板用のアイランド40は、回路基板10の他方の板面12よりも平面サイズの小さな複数個のものである。ここでは、図1に示されるように、回路基板用のアイランド40は、4個である。また、各回路基板用のアイランド40は、それぞれ円板状をなしているが、たとえば角形板状であってもよい。
そして、それぞれの回路基板用のアイランド40は、回路基板10の他方の板面12の周辺部に分散して設けられており、接着剤30により接着されている。そして、これにより、回路基板10の他方の板面12の中央部は、回路基板用のアイランド40が設けられていない部位である露出部とされている。
ここでは、矩形板状をなす回路基板10において、それぞれの回路基板用のアイランド40は、矩形を成す回路基板10の他方の板面12の四隅部に分散して設けられており、接着剤30により接着されている。
そして、回路基板10の他方の板面12の中央部は、回路基板用のアイランド40から露出する露出部であるが、この露出部としての回路基板10の他方の板面12の中央部は、回路基板用のアイランド40を介することなくモールド樹脂50に直接接触した状態でモールド樹脂50により封止されている。
一方、回路基板10の他方の板面12の四隅部は、接着剤30を介して回路基板用のアイランド40で被覆されており、このアイランド40を介してモールド樹脂50に接触している。
ここで、各回路基板用のアイランド40には、モールド樹脂50の内部からモールド樹脂50の外側まで突出する吊りリード41が一体に連結されている。ここでは、吊りリード41としては、各アイランド40について1方向に延びる短冊状の1本のものが設けられている。
この吊りリード41は、モールド樹脂50による封止前において、当該アイランド40を枠400に連結しておくためのものである。これらアイランド40および吊りリード41は、典型的にはCuやCu合金、あるいはFeやFe合金などからなる。
また、接着剤30は、その硬化時に揮発性ガスを発生するものである。つまり、接着剤30は、たとえばペースト状で塗布して配置された後、これを乾燥または加熱して硬化させることにより接着力を発揮するものであり、その硬化時に、接着剤30から揮発性ガスを発生しながら硬化するものである。
このような接着剤30は、一般的に使用されるものと同様のものであるが、たとえば、接着剤30としては、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂などを基材としてなるものが挙げられる。そして、硬化時に発生する揮発性ガスとしては、シロキサンや有機溶剤のガスなどが挙げられる。
また、図1(b)に示されるように、接着剤30は回路基板10の他方の板面12の外郭より離れた状態で当該他方の板面12の外郭よりも内側に引っ込んで位置していることが望ましい。
また、図1に示されるように、本電子装置では、モールド樹脂50の内部にて、回路基板10の周囲、ここでは、さらに回路基板10の他方の板面12側の位置には、第2の電子部品用のアイランド42が設けられている。
この第2の電子部品用のアイランド42は、上記回路基板用のアイランド40および吊りリード41と同様、Cuなどよりなるものである。このアイランド42は、モールド樹脂50の内部に位置し、第2の電子部品60を搭載する搭載部42aと、これに一体に連結されてモールド樹脂50の内部から外部に突出し、電極端子として機能する端子部42bとにより構成されたものである。
ここで、第2の電子部品用のアイランド42の搭載部42aのうち回路基板10の他方の板面12側に面している一面には、第2の電子部品60が導電性接合材61を介して搭載されている。この第2の電子部品60は、たとえばMOSトランジスタなどのパワー素子などであり、駆動時の発熱が大きく放熱を要するものである。
また、導電性接合材61は、たとえば、はんだやAgペーストなどの導電性接着剤であり、第2の電子部品60は、この導電性接合材61を介して第2の電子部品用のアイランド42と電気的に接続されている。
そして、図1に示されるように、モールド樹脂50の内部にて、第2の電子部品60と回路基板10とは、AuやAlなどのワイヤボンディングにより形成されたボンディングワイヤ80によって結線され、電気的に接続されている。また、第2の電子部品60と外部との電気的な接続は、第2の電子部品用のアイランド42の端子部42bのアウターリードを介して、成されるようになっている。
また、第2の電子部品用のアイランド42の搭載部42aの他面は、当該搭載部42aのうち第2の電子部品60が搭載されている一面とは反対側の面であるが、この他面には、電気絶縁性且つ熱伝導性の絶縁シート70が貼り付けられている。
この絶縁シート70は、たとえば、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂などに、熱伝導性に優れた窒化ボロンやシリカなどのフィラーを含有させたものをシート状に成形したものである。そして、図1に示されるように、この絶縁シート70はモールド樹脂50より露出している。
それにより、第2の電子部品60の熱は、絶縁シート70を介して外部に放熱されるようになっている。なお、ここでは、図1(b)に示されるように、第2の電子部品用のアイランド42の端子部42bをディプレス加工することで、絶縁シート70がモールド樹脂50の外面に位置しやすい形状が実現されている。
また、図1に示されるように、本電子装置では、回路基板10の周囲に電極リード43が配置されている。この電極リード43は、上記吊りリード41および第2の電子部品用のアイランド42における端子部42bと同様に、モールド樹脂50の内部から外側に突出するものである。
そして、電極リード43のインナーリードと回路基板10の一方の板面11とは、AuやAl等よりなるボンディングワイヤ80により結線され電気的に接続されており、電極リード43のアウターリードは、外部と電気的に接続されるようになっている。
こうして、ボンディングワイヤ80および電極リード43を介して、回路基板10と外部との電気的な接続が図られるようになっている。本実施形態では、この回路基板10の一方の板面11に接続されたボンディングワイヤ80は、第1の電子部品として構成されている。
ここで、図1では、ボンディングワイヤ80のすべてではなく一部を示しているが、モールド樹脂50内部の各構成要素間にて適宜、ワイヤボンディングが行われていることは言うまでもない。
なお、これら第2の電子部品用のアイランド42および電極リード43は、モールド樹脂50による封止前の段階では、上述したように、回路基板用のアイランド40とともに、枠400に連結されていたものであり、枠400とともに、リードフレーム4を構成していたものである。
そして、このリードフレーム4は、CuやFeあるいはこれらの合金など、一般のリードフレーム材料よりなるものであり、当然ながら、第2の電子部品用のアイランド42および電極リード43も、回路基板用のアイランド41と同様に、当該リードフレーム材料よりなるものである。
次に、この本実施形態の電子装置の製造方法について述べる。まず、図1に示されるリードフレーム4を用意する。このリードフレーム4は、図1に示されるように、モールド樹脂50が入る大きさの中空部を有する枠400を有し、枠400の内周に回路基板用のアイランド40を有するとともに、当該アイランド40と枠400とが吊りリード41によって連結されてなるものである。
また、本実施形態では、上述のように、リードフレーム4は、枠400の内周側にて当該枠400に連結された第2の電子部品用のアイランド42と、電極リード43とを有するものである。そして、このリードフレーム4における第2の電子部品用のアイランド42に対して、第2の電子部品60を搭載するとともに、絶縁シート70を貼り付ける。
次に、回路基板用のアイランド40と回路基板10とを接着剤30を介して接着するとともに、回路基板10の一方の板面11に第1の電子部品20を搭載する。この第1の電子部品20の搭載後、回路基板10の一方の板面11と電極リード43および第2の電子部品60との間でワイヤボンディングを行い、ワイヤ80を形成する。
その後、このものを、モールド樹脂成形用の金型に入れてモールド樹脂50による封止を行う。そして、当該樹脂封止されたワークを当該金型から取りだし、続いて、モールド樹脂50の外部にて、吊りリード41と枠400とを分断する。また、このとき、第2の電子部品用のアイランド42と枠400との間、および、電極リード43と枠400との間も一括して分断する。こうして、図1に示される電子装置ができあがる。
ところで、本実施形態によれば、回路基板10よりも小型の回路基板用のアイランド40を回路基板10の他方の板面12の周辺部に分散して設けることで、回路基板10の支持を安定して行うことができる。
また、回路基板10の他方の板面12の中央部は、モールド樹脂50に直接接触した状態でモールド樹脂50により封止されているので、モールド樹脂50の封止時には、回路基板10の両板面11、12からモールド樹脂50の成型圧力が印加されることとなり、回路基板10の割れが抑制される。
よって、本実施形態によれば、回路基板用のアイランド40によって回路基板10を適切に支持しつつ、モールド樹脂50の成型圧力による回路基板10の割れを抑制できる構成を提供することができる。
また、本実施形態では、図1に示したように、その硬化時に揮発性ガスを発生する接着剤30を、回路基板10の他方の板面12の外郭より離れた状態で当該外郭よりも内側に引っ込んで位置させているから、回路基板10と回路基板用のアイランド40との接着時に、接着剤30から発生する揮発性ガスが回路基板10の一方の板面11側へ回り込みにくくなる。
図2は、本電子装置において、接着剤30の部分の詳細を示す部分拡大断面図である。回路基板10の部品実装面である一方の板面11には、第1の電子部品20、80との接続部21、81、具体的には、第1の電子部品20接続用の部品ランド21や、ボンディングワイヤ80が接続されるワイヤボンディングパッド81が設けられている。これらの接続部21、81は、たとえば一般的なCu/AuやAg合金などよりなる。
そして、本実施形態では、接着剤30を、回路基板10の他方の板面12の外郭よりも距離x(図2参照)を持って引っ込んで位置させているがゆえ、当該接着時において、回路基板10の一方の板面11上に位置する第1の電子部品20との接続部21、81や、当該一方の板面11自身が、上記揮発性ガスによって汚染されるのを抑制できる。
ここで、図2に示される接着剤30と回路基板10の他方の板面12の外郭との距離xは、1mm以上であることが望ましい。図3は、当該距離xと回路基板10上のワイヤボンディング性との関係を示す図表である。
図3に示されるように、本発明者は、図2に示される当該距離xを変えたものを試作し、各試作品についてワイヤボンディングパッド81にて、ワイヤボンディングが正常に行われたものを「○」、ワイヤボンディングできずにワイヤ80が接続不可能なものを「×」と評価した。
この図3の結果より、当該距離xが1mm以上であれば、正常にワイヤボンディングが行えることを確認した。また、当該距離xが1mm未満のものでは、ワイヤボンディングパッド81、部品ランド21および回路基板10の一方の板面11において、揮発性ガス成分の付着が確認された。
つまり、接着剤30が回路基板10の他方の板面12の外郭よりも1mm以上の距離を持って引っ込んで位置していれば、上記揮発性ガスによる汚染を抑え、ワイヤボンディング性を含む電子部品の接続性を低下させたり、回路基板10の一方の板面11とモールド樹脂50との密着性を低下させたりすることを、極力回避できる。
また、本実施形態の電子装置のように、回路基板10の一方の板面11に設けられる第1の電子部品として、ボンディングワイヤ80がある場合、接着剤30によるワイヤボンディングパッド81の汚染は、ワイヤボンディング性に大きな影響を与える。それゆえ、本実施形態において、上記の如く接着剤30を引っこませる構成を採用することは、格段の効果がある。
ここで、図4に、本第1実施形態の電子装置の他の例を示す。図4は、当該他の例としての電子装置の概略構成を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は概略断面図である。なお、図4では、モールド樹脂50の内部構成要素および枠400を上記図1と同様の状態で示してある。本例は、図1の例に対して、回路基板用のアイランド40の位置を多少変更したところが相違するものである。
上記図1の場合、回路基板10の他方の板面に位置する接着剤30を、回路基板10の他方の板面12の外郭よりも内側に引っ込んで位置させていた。それに対して、当該接着剤30の揮発性ガスの影響が少ないような場合には、図4に示されるように、回路基板用のアイランド40および接着剤30を回路基板10の他方の板面12の外郭よりも外側にはみ出させてもよい。
また、図5は、本実施形態の電子装置の製造方法における回路基板10へのワイヤボンディング方法を示す概略断面図である。
上述したように、回路基板用のアイランド40と回路基板10とを接着剤30を介して接着し、回路基板10の一方の板面11に第1の電子部品20を搭載した後、回路基板10の一方の板面11と電極リード43および第2の電子部品60との間でワイヤボンディングを行い、ワイヤ80を形成する。
このワイヤボンディング工程では、図5に示されるように、ワークを台座Kで支持した状態でワイヤボンディングを行う。台座Kは、回路基板10、各アイランド40、42を支持しつつ、通電などにより発熱するヒータ機能を有しており、台座Kからワークに熱を伝えて、ワークを加熱するようになっている。
たとえば、Auのワイヤボンディングでは、回路基板10を加熱した状態でボンディングを行う。このとき、本実施形態では、図5に示されるように、回路基板10の他方の板面の中央部が露出部とされているので、その露出部に台座Kを直接接触させ、台座Kから回路基板10へ効率的に熱を伝えることができる。
たとえば、従来のように、回路基板10の他方の板面の全体がアイランドで被覆されている場合、ワイヤボンディングでは、台座Kからアイランドを介して回路基板を加熱するため、台座Kの温度を大きくする必要がある。
それに比べて、本実施形態では、回路基板10に台座Kが直接接触しているので、ワイヤボンディングを行うべく回路基板10を加熱するとき、台座Kの温度を過大に高くする必要が無い。また、このことは、同じく台座Kに接触している絶縁シート70への熱ダメージを軽減できるという効果も期待される。
また、このようなワイヤボンディング方法を採用するから、回路基板10は剛性の高いセラミック基板であることが望ましい。それは、本実施形態では、回路基板用のアイランド40が小さく、それによる支持面積が少ないために、剛性の高い回路基板10の方が、ワイヤボンディング時において、固定性に優れ、接合性が高くなるためである。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係る電子装置の構成を示す図であり、(a)は概略平面図、(b)は概略断面図である。なお、図6では、モールド樹脂50の内部構成要素および枠400を上記図1と同様の状態で示してあるが、ここでは、第1の電子部品やボンディングワイヤについては省略してある。
本実施形態は、上記第1実施形態に比べて、第2の電子部品用のアイランド42、および、これに搭載された第2の電子部品60が、回路基板10の他方の板面に正対する位置に設けられ、回路基板10と重なる位置にあるものとしたことが相違するものであり、ここでは、その相違点を中心に述べることとする。
図6に示されるように、本実施形態では、モールド樹脂50の内部にて、回路基板10の他方の板面12の中央部に対向する位置に、第2の電子部品用のアイランド42が設けられている。そして、第2の電子部品用のアイランド42の搭載部42aのうち回路基板10の他方の板面12に対向する一面に、第2の電子部品60が搭載されている。
一方、上記図1のものと同様に、第2の電子部品用のアイランド42の搭載部42aのうち第2の電子部品60が搭載されている一面とは反対側の他面には、絶縁シート70が貼り付けられている。そして、この絶縁シート70はモールド樹脂50より露出することにより、第2の電子部品60の熱は、絶縁シート70を介して外部に放熱されるようになっている。
ここで、第2の電子部品60と回路基板10の一方の板面11との電気的接続は、たとえば次のようにして行われる。たとえば第2の電子部品用のアイランド42の隣に位置する電極リード43と第2の電子部品60との間をボンディングワイヤで結線する。そして、さらに、当該電極リード43と回路基板10の一方の板面11との間をボンディングワイヤで結線する。
つまり、第2の電子部品用のアイランド42の隣に位置する電極リード43から1本は第2の電子部品60に対して、もう1本は回路基板10に対して、合計2本のボンディングワイヤを打つ。そうすることにより、当該電極リード43と2本のボンディングワイヤを介して、回路基板10の一方の板面11と第2の電子部品60とが電気的に接続されるのである。
このように、モールド樹脂50内部において、回路基板10の他方の板面12の中央部には、回路基板用のアイランド40が設けられていない分、スペースが存在するが、本実施形態では、そのスペースを、放熱が必要な第2の電子部品60を配置するために有効活用している。なお、本実施形態における第2の電子部品60としては、別の回路基板などであってもよい。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態に係る電子装置の製造方法を示す概略平面図であり、モールド樹脂50による封止後であって枠400の分断前の状態のワークを示している。
本実施形態の製造方法によれば、回路基板10と、回路基板10の一方の板面11に搭載された第1の電子部品20と、回路基板10の他方の板面12に接着剤30を介して接着された回路基板用のアイランド40と、これらを封止するモールド樹脂50と、を備え、回路基板10の他方の板面12よりも平面サイズの小さな複数個の回路基板用のアイランド40を、回路基板10の他方の板面12の周辺部に分散して設けて接着するとともに、回路基板10の他方の板面12の中央部を露出部として、モールド樹脂50に直接接触した状態でモールド樹脂50により封止された電子装置、すなわち、上記第1実施形態と同様の構成を有する電子装置が製造される。
本製造方法も、上記第1実施形態の製造方法と同様に、リードフレーム4を用意し、回路基板10の接着、第1の電子部品20、80の搭載を行った後、モールド樹脂50による封止を行い、続いて、枠400の分断除去を行うものである。
ここで、本実施形態の製造方法では、図7に示されるように、リードフレーム4として、異なる2方向にて回路基板用のアイランド40と枠400とが吊りリード41を介して連結されたものを用いる。
つまり、本実施形態では、1個の当該アイランド40に対して異なる2方向に延びる2本の吊りリード41が設けられている電子装置が製造されるものであり、この吊りリード41の構成が上記第1実施形態と相違するものである。
それによれば、上記図1に示したように、1方向のみで回路基板用のアイランド40と枠400とが吊りリード41を介して連結されている場合に比べて、枠400に対する当該アイランド40の変位が抑制される。つまり、当該アイランド40がねじれにくくなる。そのため、モールド樹脂50の封止前、たとえば搬送時などにおいて、当該アイランド40に支持された回路基板10のねじれを極力防止できる。
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態に係る電子装置の製造方法を示す概略平面図であり、モールド樹脂50による封止後であって枠400の分断前の状態のワークを示している。また、図9は、本実施形態の製造方法により製造された電子装置の概略断面図であり、図10は、本製造方法のモールド工程に用いる金型1の概略断面図である。
本実施形態も、上記第3実施形態と同様、吊りリード41の構成以外は、実質的に上第1実施形態と同様の構成を有する電子装置を製造するものである。すなわち、本製造方法も、上記第1実施形態の製造方法と同様に、リードフレーム4を用意し、回路基板10の接着、第1の電子部品20、80の搭載を行った後、金型1を用いてモールド樹脂50による封止を行い、続いて、枠400の分断除去を行うものである。
ここで、本実施形態の製造方法では、図8に示されるように、リードフレーム4として、吊りリード41の一部が当該吊りリード41の残部よりも面積の大きな部位である大面積部41aとされたものを用いる。
そして、モールド樹脂50による封止時には、図10に示される金型1内にて大面積部41aをピン1cで押さえることによって、リードフレーム4を金型1に押さえ付けて固定するようにする。
ここで、金型1は、図10に示されるように、上型1aと下型1bとを合致させることで、上下型1a、1b間にモールド樹脂50と同一形状のキャビティを形成するものである。そして、ここでは、上型1aの内面にキャビティ内に突出するピン1cが設けられている。
このピン1cは、吊りリード41の大面積部41aに対応する位置に設けられ、金型1にワークを設置した状態では、ピン1cの先端部が大面積部41aに接触して、リードフレーム4全体、ひいてはワークを金型1に押さえ付けた状態となる。
そして、この状態でモールド樹脂50による封止を行うから、金型1に対する回路基板用のアイランド40の固定、ひいては、当該アイランド40に支持された回路基板10の固定が確実に行える。そのため、モールド樹脂50の封止時における回路基板10の傾き等を防止することができる。
また、本実施形態の製造方法により形成された電子装置においては、図9に示されるように、モールド樹脂50に、ピン1cに対応した形状の穴51が形成され、その穴51から大面積部41aが露出する形となる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態の電子装置においては、第2の電子部品用のアイランド42、それに取り付けられ第2の電子部品60および絶縁シート70を有する構成であったが、これらは、必要に応じて設けられればよく、たとえば上記各図において、これら第2の電子部品用のアイランド42、第2の電子部品60および絶縁シート70が省略された構成であってもよい。
また、回路基板用のアイランド40は、回路基板10の他方の板面12よりも平面サイズの小さな複数個のものであって、当該他方の板面12の周辺部に分散して配置されていればよく、上記各実施形態に限定されるものではない。
上記各実施形態では、4個のアイランド40を矩形状の回路基板10の四隅部に設けたが、たとえば、回路基板10における隣り合う2隅とこの2隅に対向する辺の中央部に、アイランド40を置くことで3点支持としてもよい。さらには、回路基板10の周辺部ならば、四隅部以外の辺部にもアイランド40を置くことで、5個、6個・・・とアイランド40を設けてもよい。いずれにせよ、回路基板10の他方の板面12の中央部には、アイランド40を設けず露出部とすればよい。
また、回路基板用のアイランド40の吊りリード41は、モールド樹脂50の内部から外側に突出するものであったが、モールド樹脂50の外面と同一面にて露出するものであってもよい。つまり、上記枠400の分断の際には、吊りリード41については、モールド樹脂50の外面と同一面の部位にてカットしてもよい。
1 金型
1c ピン
4 リードフレーム
10 回路基板
11 回路基板の一方の板面
12 回路基板の他方の板面
20 第1の電子部品
30 接着剤
40 回路基板用のアイランド
41 吊りリード
50 モールド樹脂
60 第2の電子部品
70 絶縁シート
80 ボンディングワイヤ
400 枠

Claims (9)

  1. 回路基板(10)と、
    前記回路基板(10)の一方の板面(11)に搭載された第1の電子部品(20)と、
    前記回路基板(10)の他方の板面(12)に接着剤(30)を介して接着されて前記回路基板(10)を支持する回路基板用のアイランド(40)と、
    前記第1の電子部品(20)、前記回路基板(10)および前記回路基板用のアイランド(40)を封止するモールド樹脂(50)と、を備える電子装置において、
    前記回路基板用のアイランド(40)は、前記回路基板(10)の他方の板面(12)よりも平面サイズの小さな複数個のものであり、
    それぞれの前記回路基板用のアイランド(40)を前記回路基板(10)の他方の板面(12)の周辺部に分散して設けて、前記接着剤(30)により接着するとともに、前記回路基板(10)の他方の板面(12)の中央部は、前記回路基板用のアイランド(40)が設けられていない部位である露出部とされており、
    前記回路基板(10)の他方の板面(12)の中央部は、前記回路基板用のアイランド(40)を介することなく前記モールド樹脂(50)に直接接触した状態で前記モールド樹脂(50)により封止されており、
    前記接着剤(30)は、その硬化時に揮発性ガスを発生するものであり、
    前記接着剤(30)は前記回路基板(10)の他方の板面(12)の外郭より離れた状態で当該外郭よりも内側に引っ込んで位置していることを特徴とする電子装置。
  2. 回路基板(10)と、
    前記回路基板(10)の一方の板面(11)に搭載された第1の電子部品(20)と、
    前記回路基板(10)の他方の板面(12)に接着剤(30)を介して接着されて前記回路基板(10)を支持する回路基板用のアイランド(40)と、
    前記第1の電子部品(20)、前記回路基板(10)および前記回路基板用のアイランド(40)を封止するモールド樹脂(50)と、を備える電子装置において、
    前記回路基板用のアイランド(40)は、前記回路基板(10)の他方の板面(12)よりも平面サイズの小さな複数個のものであり、
    それぞれの前記回路基板用のアイランド(40)を前記回路基板(10)の他方の板面(12)の周辺部に分散して設けて、前記接着剤(30)により接着するとともに、前記回路基板(10)の他方の板面(12)の中央部は、前記回路基板用のアイランド(40)が設けられていない部位である露出部とされており、
    前記回路基板(10)の他方の板面(12)の中央部は、前記回路基板用のアイランド(40)を介することなく前記モールド樹脂(50)に直接接触した状態で前記モールド樹脂(50)により封止されており、
    前記モールド樹脂(50)の内部にて、前記回路基板(10)の他方の板面(12)の中央部に対向する位置に、第2の電子部品用のアイランド(42)が設けられており、
    前記第2の電子部品用のアイランド(42)のうち前記回路基板(10)の他方の板面(12)に対向する一面に、第2の電子部品(60)が搭載されており、
    前記第2の電子部品用のアイランド(42)のうち前記第2の電子部品(60)が搭載されている一面とは反対側の他面には、電気絶縁性且つ熱伝導性の絶縁シート(70)が貼り付けられており、
    前記絶縁シート(70)は前記モールド樹脂(50)より露出しており、
    前記第2の電子部品(60)は、前記絶縁シート(70)を介して外部に放熱されるようになっていることを特徴とする電子装置。
  3. 回路基板(10)と、
    前記回路基板(10)の一方の板面(11)に搭載された第1の電子部品(20)と、
    前記回路基板(10)の他方の板面(12)に接着剤(30)を介して接着されて前記回路基板(10)を支持する回路基板用のアイランド(40)と、
    前記第1の電子部品(20)、前記回路基板(10)および前記回路基板用のアイランド(40)を封止するモールド樹脂(50)と、を備える電子装置において、
    前記回路基板用のアイランド(40)は、前記回路基板(10)の他方の板面(12)よりも平面サイズの小さな複数個のものであり、
    それぞれの前記回路基板用のアイランド(40)を前記回路基板(10)の他方の板面(12)の周辺部に分散して設けて、前記接着剤(30)により接着するとともに、前記回路基板(10)の他方の板面(12)の中央部は、前記回路基板用のアイランド(40)が設けられていない部位である露出部とされており、
    前記回路基板(10)の他方の板面(12)の中央部は、前記回路基板用のアイランド(40)を介することなく前記モールド樹脂(50)に直接接触した状態で前記モールド樹脂(50)により封止されており、
    前記回路基板(10)は矩形板状をなすものであり、
    前記回路基板用のアイランド(40)は、前記回路基板(10)の他方の板面(12)よりも平面サイズの小さな4個のものであり、
    それぞれの前記回路基板用のアイランド(40)を前記回路基板(10)の他方の板面(12)の四隅部に分散して設けて、前記接着剤(30)により接着していることを特徴とする電子装置。
  4. 前記接着剤(30)は、その硬化時に揮発性ガスを発生するものであり、
    前記接着剤(30)は前記回路基板(10)の他方の板面(12)の外郭より離れた状態で当該外郭よりも内側に引っ込んで位置していることを特徴とする請求項2または3に記載の電子装置。
  5. 前記接着剤(30)は前記回路基板(10)の他方の板面(12)の外郭よりも1mm以上の距離を持って引っ込んで位置していることを特徴とする請求項1または4に記載の電子装置。
  6. 前記モールド樹脂(50)の内部にて、前記回路基板(10)の一方の板面(11)にワイヤボンディングが行われ、これにより形成されたボンディングワイヤ(80)が前記第1の電子部品とされていることを特徴とする請求項に記載の電子装置。
  7. 回路基板(10)と、
    前記回路基板(10)の一方の板面(11)に搭載された第1の電子部品(20)と、
    前記回路基板(10)の他方の板面(12)に接着剤(30)を介して接着されて前記回路基板(10)を支持する回路基板用のアイランド(40)と、
    前記第1の電子部品(20)、前記回路基板(10)および前記回路基板用のアイランド(40)を封止するモールド樹脂(50)と、を備える電子装置において、
    前記回路基板用のアイランド(40)は、前記回路基板(10)の他方の板面(12)よりも平面サイズの小さな複数個のものであり、
    それぞれの前記回路基板用のアイランド(40)を前記回路基板(10)の他方の板面(12)の周辺部に分散して設けて、前記接着剤(30)により接着するとともに、前記回路基板(10)の他方の板面(12)の中央部は、前記回路基板用のアイランド(40)が設けられていない部位である露出部とされており、
    前記回路基板(10)の他方の板面(12)の中央部は、前記回路基板用のアイランド(40)を介することなく前記モールド樹脂(50)に直接接触した状態で前記モールド樹脂(50)により封止されており、
    前記接着剤(30)は、その硬化時に揮発性ガスを発生するものであり、
    前記接着剤(30)は前記回路基板(10)の他方の板面(12)の外郭より離れた状態で当該外郭よりも内側に引っ込んで位置しており、
    前記接着剤(30)は前記回路基板(10)の他方の板面(12)の外郭よりも1mm以上の距離を持って引っ込んで位置しており、
    前記モールド樹脂(50)の内部にて、前記回路基板(10)の一方の板面(11)にワイヤボンディングが行われ、これにより形成されたボンディングワイヤ(80)が前記第1の電子部品とされており、
    前記モールド樹脂(50)の内部にて、前記回路基板(10)の他方の板面(12)の中央部に対向する位置に、第2の電子部品用のアイランド(42)が設けられており、
    前記第2の電子部品用のアイランド(42)のうち前記回路基板(10)の他方の板面(12)に対向する一面に、第2の電子部品(60)が搭載されており、
    前記第2の電子部品用のアイランド(42)のうち前記第2の電子部品(60)が搭載されている一面とは反対側の他面には、電気絶縁性且つ熱伝導性の絶縁シート(70)が貼り付けられており、
    前記絶縁シート(70)は前記モールド樹脂(50)より露出しており、
    前記第2の電子部品(60)は、前記絶縁シート(70)を介して外部に放熱されるようになっており、
    前記回路基板(10)は矩形板状をなすものであり、
    前記回路基板用のアイランド(40)は、前記回路基板(10)の他方の板面(12)よりも平面サイズの小さな4個のものであり、
    それぞれの前記回路基板用のアイランド(40)を前記回路基板(10)の他方の板面(12)の四隅部に分散して設けて、前記接着剤(30)により接着していることを特徴とする電子装置。
  8. 請求項1ないし3、7のいずれか1つに記載の電子装置を製造する電子装置の製造方法であって、
    前記モールド樹脂(50)が入る大きさの中空部を有する枠(400)を有し、前記枠(400)の内周に前記回路基板用のアイランド(40)を有するとともに、前記回路基板用のアイランド(40)と前記枠(400)とが吊りリード(41)によって連結されてなるリードフレーム(4)を用意し、
    前記回路基板用のアイランド(40)と前記回路基板(10)とを前記接着剤(30)を介して接着するとともに、前記回路基板(10)に前記第1の電子部品(20)を搭載した後、前記モールド樹脂(50)による封止を行い、続いて、前記モールド樹脂(50)の外部にて前記吊りリード(41)と前記枠(400)とを分断するようにしたものであり、
    前記リードフレーム(4)として、異なる2方向にて前記回路基板用のアイランド(40)と前記枠(400)とが前記吊りリード(41)を介して連結されたものを用いることを特徴とする電子装置の製造方法。
  9. 請求項1ないし3、7のいずれか1つに記載の電子装置を製造する電子装置の製造方法であって、
    前記モールド樹脂(50)が入る大きさの中空部を有する枠(400)を有し、前記枠(400)の内周に前記回路基板用のアイランド(40)を有するとともに、前記回路基板用のアイランド(40)と前記枠(400)とが吊りリード(41)によって連結されてなるリードフレーム(4)を用意し、
    前記回路基板用のアイランド(40)と前記回路基板(10)とを前記接着剤(30)を介して接着するとともに、前記回路基板(10)に前記第1の電子部品(20)を搭載した後、このものを金型(1)に入れて前記モールド樹脂(50)による封止を行い、続いて、前記モールド樹脂(50)の外部にて前記吊りリード(41)と前記枠(400)とを分断するようにしたものであり、
    前記リードフレーム(4)として、前記吊りリード(41)の一部が当該吊りリード(41)の残部よりも面積の大きな部位である大面積部(41a)とされたものを用い、
    前記モールド樹脂(50)による封止時には、前記金型(1)内にて前記大面積部(41a)をピン(1c)で押さえることで前記リードフレーム(4)を前記金型(1)に固定するようにしたことを特徴とする電子装置の製造方法。
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