JP5516105B2 - 杭基礎式タンクの施工方法 - Google Patents
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Description
、という手段を採用する。
本実施形態に係る杭基礎地上式PCLNGタンクの施工方法は、図1(a)〜(f)に示す各工程からなる。なお、以下の説明では、施工対象である杭基礎地上式PCLNGタンクを簡略化してLNGタンクという。
〔第1工程〕
第1工程では、建設用の敷地において後工程の第3、第4工程で側壁3を立設する場所つまり側壁3の直下に位置する地中に、図1(a)に示すように初期杭1aを打設する。この初期杭1aは、後工程で構築される側壁3及び屋根4の荷重を支えるために最初の工程である本第1工程で設けられる。なお、図1(a)では、外周と内周との2列に初期杭1aを打設した状態を示しているが、初期杭1aは側壁3及び屋根4の荷重を支えるためのものなので、当該荷重を支えるために必要な領域に必要本数が打設される。
第1工程における初期杭1aの打設が完了すると、図1(b)に示すように、建設用敷地上にて円形の屋根4を構築する。すなわち、屋根4の周縁部が初期杭1aの上に位置する位置関係で建設用敷地上に屋根4を構築する。なお、この屋根4は、仮支持した状態で建設用敷地上に構築されるものであり、初期杭1aとの結合は、強固なものではない。
第3工程では、図1(c)に示すように、上記第2工程で構築された屋根4を上方に持ち上げ、当該屋根4の周縁部の直下に側壁3の最上段部分3aを連設する。すなわち、第3工程では、屋根4の周縁部と初期杭1aの上端との間に油圧ジャッキを所定間隔で複数介装することによって屋根4を初期杭1aの上端から所望距離だけ上方に離間させ、この状態において屋根4の周縁部の直下に側壁3の最上段部分3aを一体に構築する。この最上段部分3aは、所定高さ寸法h1を有するPCコンクリートである。
第4工程では、図1(d)に示すように、最上段部分3aに所定高さの下段部分3bを構築して上方に持ち上げることを繰り返すことにより側壁3を完成させる。すなわち、第4工程では、最上段部分3aの下端部と初期杭1aの上端との間に油圧ジャッキを所定間隔で複数介装することによって最上段部分3a及び屋根4を初期杭1aの上端から所望距離だけ上方に離間させ、この状態において最上段部分3aの直下に下段部分3bを連続状態に構築する。この下段部分3bは、所定高さ寸法h2を有するPCコンクリートである。
続いて、第5工程では、図1(d)に示すように、上記第4工程と並行して側壁3下以外の地中に追加杭1bを打設する。すなわち、上記第4工程では油圧ジャッキによって屋根4が上方に順次移動するので、建設用敷地において側壁3(下段部分3b及び最上段部分3a)によって囲まれた円形内部領域は、追加杭1bを打設するために必要な高さを確保できる状態となる。したがって、第4工程と並行して第5工程を行うことが可能となる。ただし、第4工程の初期状態では、屋根4が比較的低いので、低空頭下でも追加杭1bが打設できるような杭の種類や杭打ち機を選定する必要がある。
第6工程では、図1(f)に示すように、初期杭1a及び追加杭1bを覆うように円形スラブ2を構築する。すなわち、第5工程が完了すると、建設用敷地において側壁3(下段部分3b及び最上段部分3a)によって囲まれた円形内部領域には、複数の杭1(初期杭1a及び追加杭1b)が所定の間隔で打設された状態となり、複数の杭1が上から作用する荷重を均等に受け持つことが可能な状態となる。円形スラブ2は、このような複数の杭1上にコンクリート床版として設けられ、複数の杭1とともにLNGタンクの基礎を構成する。
また、本実施形態によれば、側壁3が完成すると、第5工程に係る円形スラブ2の構築工事の前段階で側壁3にプレストレスを付与する作業を行うので、円形スラブ2の構築工事の後で側壁3にプレストレスを付与する作業を行う場合よりも施工工期を短縮することができる。
(1)上記実施形態では、杭基礎地上式PCLNGタンクを施工対象とする場合について説明したが、本発明は、これ以外の杭基礎式タンクにも適用可能である。例えば、本発明は、LPG(液化石油ガス)を貯留する杭基礎地上式PCLPGタンクにも適用可能である。また、施工対象は、地上式やPC方式、さらには二重殻構造に限定されない。
Claims (4)
- 複数の杭を地中に打設して基礎を構築し、該基礎上にスラブ、側壁及び屋根を構築する杭基礎式タンクの施工方法であって、
少なくとも側壁下に位置する地中に初期杭を打設する第1工程と、
屋根を構築する第2工程と、
屋根を上方に持ち上げて当該屋根下に側壁の最上段部分を連設する第3工程と、
最上段部分に下段部分を構築して上方に持ち上げることを繰り返すことにより側壁を完成させる第4工程と、
当該第4工程と並行して側壁下以外の地中に追加杭を打設する第5工程と、
初期杭及び追加杭を覆うようにスラブを構築する第6工程と
を有することを特徴とする杭基礎式タンクの施工方法。 - 屋根の外周あるいは側壁に沿って複数の油圧ジャッキを所定間隔で配置し、屋根あるいは側壁において油圧ジャッキとの係合部に補強処理を施して上方に持ち上げることを特徴とする請求項1記載の杭基礎式低温タンクの施工方法。
- 側壁はプレストレスコンクリートとして構築され、側壁へのプレストレスは、スラブの構築前に付与されることを特徴とする請求項1または2記載の杭基礎式タンクの施工方法。
- 杭基礎式タンクはLNG(液化天然ガス)を貯留することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の杭基礎式タンクの施工方法。
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JP2010134890A JP5516105B2 (ja) | 2010-06-14 | 2010-06-14 | 杭基礎式タンクの施工方法 |
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CN112962656A (zh) * | 2021-01-26 | 2021-06-15 | 海洋石油工程股份有限公司 | 一种lng储罐的桩基布置方法 |
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