JP5515859B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、周方向溝を備える空気入りタイヤに関する。
直線状の周方向溝が形成された空気入りタイヤでは、金属レール、側溝のふた等の長尺状の異物が周方向溝に入り込むことにより、周方向溝の溝開口部付近のリブが欠けたりもげたりすることがある。これは、リブティアと呼ばれている。
従来、開口部がストレート状に形成され、互いに対向する溝壁がジグザグ状に形成された周方向溝を形成した空気入りタイヤが提案されている(特許文献1)。この空気入りタイヤは、互いに対向する溝壁がジグザグ状に形成された周方向溝を備えるため、異物が周方向溝に入り込み難い。そのため、リブティアの発生を抑制することができる。
特開2007−131217号公報
上述した従来の空気入りタイヤの周方向溝は、溝壁がジグザグ状に形成されているため、タイヤ周方向に沿って、ショルダーリブの剛性が異なる。その結果、センター側のリブよりもショルダーリブが早く摩耗するショルダー摩耗が発生しやすい。
本発明は、リブティアの発生を抑制しつつ、ショルダー摩耗の発生を抑制することができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝を備える空気入りタイヤであって、
開口部がタイヤ周方向に沿って直線状であり、かつ、タイヤ周方向に沿って溝壁が凹凸状であるショルダー側周方向溝と、前記ショルダー側周方向溝と、前記ショルダー側周方向溝よりもタイヤ幅方向外方のリブとの間に、タイヤ周方向に沿って形成される直線状の細溝と、を備え、前記ショルダー側周方向溝の溝壁は、前記細溝の開口部のエッジから前記ショルダー側周方向溝の溝底に向かって傾斜した傾斜溝の溝壁である、ことを特徴とする。
また、前記ショルダー側周方向溝と、前記ショルダー側周方向溝よりもタイヤ幅方向内方のリブとの間に、タイヤ周方向に沿って形成される直線状の細溝を更に備えることが好ましい。
また、前記ショルダー側周方向溝は、前記ショルダー側周方向溝をタイヤ周方向に見た場合において対向する前記溝壁が交差する部分である投影交点の、前記ショルダー側周方向溝の溝底からの高さが、前記ショルダー側周方向溝の深さの0.45倍以上0.70倍以下であることが好ましい。
また、前記細溝の幅は、0.5mm以上2.0mm以下であることが好ましい。
また、前記細溝の深さは、前記ショルダー側周方向溝の深さの0.5倍以上1.0倍以下であることが好ましい。
また、タイヤ径方向外側から前記ショルダー側周方向溝の溝壁を投影した形状は、三角形、台形、又は、半円形であることが好ましい。
また、タイヤ周方向から前記ショルダー側周方向溝を投影したとき、前記細溝と前記ショルダー側周方向溝の溝底との間のトレッド部の形状は、三角形又は扇形であることが好ましい。
本発明の空気入りタイヤによれば、リブティアの発生を抑制しつつ、ショルダー摩耗の発生を抑制することができる。
実施形態の空気入りタイヤのトレッドパターンの一例を示す図である。 図1の点線で示される部分の拡大図である。 (a)は、図2のA−A断面図であり、(b)は、図2のB−B断面図であり、(c)は、図2のC−C断面図である。 変形例1の空気入りタイヤのショルダー側周方向溝をタイヤ周方向に投影した投影図である。 (a)〜(c)は、変形例2の空気入りタイヤのショルダー側周方向溝の拡大図である。 (a),(b)は、変形例3の空気入りタイヤのショルダー側周方向溝をタイヤ周方向に投影した投影図である。 従来例の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す図である。
<実施形態>
以下、本実施形態の空気入りタイヤについて、詳細に説明する。
以下に説明する実施形態の空気入りタイヤは、JATMA YEAR BOOK 2008(日本自動車タイヤ協会規格)のC章に規定されているトラック及びバス用の重荷重用タイヤに適用することができる。
なお、以下の説明において、タイヤ幅方向とは、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向である。また、タイヤ幅方向外方とは、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道線CLから離れる方向である。また、タイヤ幅方向内方とは、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道線CLに近づく方向である。また、タイヤ周方向とは、空気入りタイヤの回転軸を回転の中心として回転する方向である。また、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤの回転軸と直交する方向である。
まず、図1を参照して、本実施形態の空気入りタイヤのトレッドパターンを説明する。図1は、本実施形態の空気入りタイヤのトレッドパターンの一例を示す図である。図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延びる周方向溝10を複数備える。また、本実施形態の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に沿って連続して延びる陸部であるリブ30を複数備える。リブ30は、周方向溝10によって区画される。周方向溝10の幅は、5mm以上である。
複数の周方向溝10のうち、最もタイヤ幅方向外方の周方向溝をショルダー側周方向溝12と定義する。ショルダー側周方向溝12の詳細な形状については後述する。また、複数のリブ30のうち、ショルダー側周方向溝12よりもタイヤ幅方向外方のリブをショルダーリブ32と定義する。
また、図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤは、ショルダー側周方向溝12とショルダーリブ32との間に、タイヤ周方向に沿う直線状の細溝20を備える。また、本実施形態の空気入りタイヤは、ショルダー側周方向溝12と、ショルダー側周方向溝12よりもタイヤ幅方向内方のリブ30との間にも、タイヤ周方向に沿う直線状の細溝20を備える。
次に、図2、図3を参照して、ショルダー側周方向溝12の詳細な形状について説明する。図2は、図1の点線で示される部分の拡大図である。また、図3(a)は、図2のA−A断面図であり、図3(b)は、図2のB−B断面図であり、図3(c)は、図2のC−C断面図である。ショルダー側周方向溝12は、対向する溝壁16が溝底14に向かって傾斜するように形成されている。
図2及び図3に示されるように、ショルダー側周方向溝12の開口部は、タイヤ周方向に沿って直線状である。ショルダー側周方向溝12の開口部の幅は、例えば、15mmである。また、図2に示されるように、ショルダー側周方向溝12の溝底14は、タイヤ周方向に沿って蛇行した形状である。また、図2及び図3に示されるように、ショルダー側周方向溝12の溝壁16は、タイヤ周方向に沿って凹凸状である。また、図3に示されるように、ショルダー側周方向溝12の溝壁16は、対向する溝壁16の方向へ傾斜している。そのため、ショルダー側周方向溝12の溝幅は、開口部から溝底14に向かうに従って狭くなる。また、図3に示されるように、溝壁16が傾斜する角度はタイヤ周方向に沿って異なる。そのため、ショルダー側周方向溝12の溝壁16は、タイヤ周方向に沿った凹凸状となる。溝底14の幅は、例えば、2mmである。
ショルダー側周方向溝12のタイヤ幅方向外側とタイヤ幅方向内側には、タイヤ周方向に延びる直線状の細溝20が形成されている。
細溝20の幅Wは、0.5mm以上2.0mm以下であることが好ましい。細溝20の幅Wを、0.5mm以上2.0mm以下とすることにより、ショルダー摩耗の発生をより抑制することができる。
また、細溝20の深さdは、ショルダー側周方向溝12の深さDの0.5倍以上1.0倍以下であることが好ましい。細溝20の深さdを、ショルダー側周方向溝12の深さDの0.5倍以上1.0倍以下とすることにより、ショルダー摩耗の発生をより抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態の空気入りタイヤのショルダー側周方向溝12は、開口部がタイヤ周方向に沿って直線状であり、かつ、タイヤ周方向に沿って溝壁が凹凸状である。また、本実施形態の空気入りタイヤは、ショルダー側周方向溝12とショルダーリブ32との間に、タイヤ周方向に沿う直線状の細溝20を備える。そのため、ショルダーリブ32のタイヤ幅方向内方の端は、タイヤ周方向に沿った直線状となり、タイヤ周方向に沿ってショルダーリブ32の剛性差が生じにくい。また、ショルダーリブ32のタイヤ幅方向内方側の接地端部の接地圧力がショルダー側周方向溝12の溝壁を形成する突起部分に集中し、この突起部分が摩耗しやすくなる。その結果、本実施形態の空気入りタイヤによれば、リブティアの発生を抑制しつつ、ショルダー摩耗の発生を抑制することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤは、ショルダー側周方向溝12と、ショルダー側周方向溝12よりもタイヤ幅方向内方のリブ30との間に、タイヤ周方向に沿う直線状の細溝20を備えるため、ショルダー側周方向溝12よりもタイヤ幅方向内方のリブ30の溝壁16は直線状となり、タイヤ周方向に沿ってリブ30の剛性差が生じにくい。また、ショルダー側周方向溝12側のリブ30の接地端部の接地圧力がショルダー側周方向溝12の溝壁を形成する突起部分に集中し、この突起部分が摩耗しやすくなる。そのため、ショルダー側周方向溝12側のリブ30の端部にレール摩耗が発生するのを抑制することができる。
また、一般に空気入りタイヤを装着した車両が路肩に沿った段差などを乗り上げる際には、複数の周方向溝10のうち、最もタイヤ幅方向外方のショルダー側周方向溝12に段差部分などの異物が入り込みやすい。本実施形態の空気入りタイヤは、ショルダー側周方向溝12の形状を図2及び図3を参照して説明した形状とすることにより、ショルダー側周方向溝12内に異物が入り込むのを抑制することができる。
なお、本実施形態では、複数の周方向溝10のうち、ショルダー側周方向溝12のみを図2及び図3を参照して説明した形状としたが、更に、ショルダー側周方向溝12以外の周方向溝10の形状を図2及び図3を参照して説明した形状としてもよい。
(変形例1)
次に、変形例1の空気入りタイヤについて説明する。本変形例の空気入りタイヤは、ショルダー側周方向溝12の溝壁16の傾斜角度が上述した実施形態とは異なる。その他の構成は、上述した実施形態と同様である。以下、上述した実施形態と同様である部分の説明は省略し、上述した実施形態と異なるショルダー側周方向溝12の形状について、図4を参照して詳細に説明する。
図4は、本変形例の空気入りタイヤのショルダー側周方向溝12をタイヤ周方向に投影した投影図である。図4に示される投影図において、互いに対向する溝壁16が交差する部分を投影交点18と定義する。本変形例の空気入りタイヤは、溝底14から投影交点18までの高さhが、ショルダー側周方向溝12の深さDの0.45倍以上0.70倍以下である。
溝底14から投影交点18までの高さhを、ショルダー側周方向溝12の深さDの0.45倍以上とすることにより、投影交点18が溝底14に近付き過ぎることを抑制することができる。そのため、ショルダー側周方向溝12に異物が入り込んだ際に、異物がショルダー側周方向溝12に深く入り込み過ぎることを抑制することができる。その結果、リブティアの発生を抑制することができる。
また、溝底14から投影交点18までの高さhを、ショルダー側周方向溝12の深さDの0.70倍以下とすることにより、投影交点18がトレッド面に近付き過ぎることを抑制することができる。そのため、溝壁16の傾斜角度が大きくなり過ぎることを抑制することができる。これによりショルダー摩耗の発生やリブティアの発生を抑制することができる。
以上説明したように、本変形例の空気入りタイヤのショルダー側周方向溝12は、溝底14から投影交点18までの高さhが、ショルダー側周方向溝12の深さDの0.45倍以上0.70倍以下である。そのため、本変形例の空気入りタイヤによれば、リブティアの発生を抑制しつつ、ショルダー摩耗の発生を抑制することができる。
(変形例2)
上述した実施形態において、ショルダー側周方向溝12の溝底14は、タイヤ周方向に沿って蛇行した形状である。本変形例のショルダー側周方向溝12は、溝底14の形状が上述した実施形態と異なる。空気入りタイヤのその他の構成は、上述した実施形態と同様であるため、説明を省略する。以下、図5を参照して、本変形例の空気入りタイヤのショルダー側周方向溝12の形状について説明する。
図5(a)〜(c)は、本変形例の空気入りタイヤのショルダー側周方向溝12を、タイヤ径方向外側から投影した図である。図5(a)に示される例では、タイヤ径方向外側からショルダー側周方向溝12の溝壁16を投影した形状が三角形である。図5(b)に示される例では、タイヤ径方向外側からショルダー側周方向溝12の溝壁16を投影した形状が台形である。図5(c)に示される例では、タイヤ径方向外側からショルダー側周方向溝12の溝壁16を投影した形状が半円形である。
上述した実施形態と同様、本変形例の空気入りタイヤによれば、リブティアの発生を抑制しつつ、ショルダー摩耗の発生を抑制することができる。
(変形例3)
上述した実施形態において、タイヤ周方向からショルダー側周方向溝12を投影したとき、細溝20と溝底14との間のトレッド部の形状は三角形である。本変形例の空気入りタイヤは、タイヤ周方向からショルダー側周方向溝12を投影したとき、細溝20と溝底14との間のトレッド部の形状が上述した実施形態と異なる。空気入りタイヤのその他の構成は、上述した実施形態と同様であるため、説明を省略する。以下、図6を参照して、本変形例の空気入りタイヤのショルダー側周方向溝12の形状について説明する。
図6(a),(b)は、本変形例の空気入りタイヤのショルダー側周方向溝12を、タイヤ周方向から投影した図である。図6(a)に示される例では、タイヤ周方向からショルダー側周方向溝12を投影したとき、細溝20と溝底14との間のトレッド部の形状が台形である。図6(b)に示される例では、タイヤ周方向からショルダー側周方向溝12を投影したとき、細溝20と溝底14との間のトレッド部の形状が扇形である。
上述した実施形態と同様、本変形例の空気入りタイヤによれば、リブティアの発生を抑制しつつ、ショルダー摩耗の発生を抑制することができる。
なお、以上説明した実施形態や変形例は、適宜組み合わせることができる。
種々の空気入りタイヤを用いて、本発明の効果を確認する試験を行った。タイヤサイズは、11R22.5であり、JATMA YEAR BOOK 2008(日本自動車タイヤ協会規格)に規定された空気圧の条件を用いた。荷重条件は、JATMA YEAR BOOK 2008(日本自動車タイヤ協会規格)で規定される条件とした。各テストタイヤを2−D車のフロント軸に装着し、以下の試験を行った。
(耐ショルダー摩耗性)
各テストタイヤが装着された試験車両でテストコースを10万km走行し、センター部のリブとショルダーリブの摩耗量を測定した。センター部のリブとショルダーリブの摩耗量の差を、従来例を100とする指数値で評価した。この値が大きい程ショルダー摩耗の発生が少なく、耐ショルダー摩耗性に優れている。
(耐リブティア性)
各テストタイヤが装着された試験車両で高さ200mmの縁石を旋回しながら20回乗り上げた。その後、各テストタイヤのショルダーリブに発生したリブティアを測定した。
(従来例、実施例1〜5)
従来例、実施例1〜5の空気入りタイヤを用いて、ショルダー側周方向溝12の深さDに対する、溝底14から投影交点18までの高さhの比h/Dを変えることの効果を調べた。
まず、図7を参照して、従来例の空気入りタイヤについて説明する。図7は、従来例の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す図である。
従来例の空気入りタイヤは、ショルダー側周方向溝12とショルダーリブ32の間に細溝が形成されていない点が変形例1と異なる。また、従来例の空気入りタイヤは、ショルダー側周方向溝12と、ショルダー側周方向溝12よりもタイヤ幅方向内方のリブ30との間に細溝が形成されていない点が変形例1と異なる。その他の構成については、変形例1と同様である。従来例の空気入りタイヤは、h/Dが0.60である。
次に、図4を参照して、各実施例の空気入りタイヤについて説明する。以下に説明する各実施例の空気入りタイヤは、上述した変形例1で説明した空気入りタイヤと同様である。各実施例の空気入りタイヤは、ショルダー側周方向溝12の深さDに対する溝底14から投影交点18までの高さhの比h/D、細溝20の幅W、ショルダー側周方向溝12の深さDに対する細溝20の深さdの比d/Dが互いに異なる。
実施例1〜5の空気入りタイヤのWは、いずれも1.0mmである。また、実施例1〜5の空気入りタイヤのd/Dは、いずれも1.0である。
実施例1の空気入りタイヤのh/Dは、0.40である。
実施例2の空気入りタイヤのh/Dは、0.45である。
実施例3の空気入りタイヤのh/Dは、0.60である。
実施例4の空気入りタイヤのh/Dは、0.70である。
実施例5の空気入りタイヤのh/Dは、0.75である。
従来例、実施例1〜5における耐ショルダー摩耗性の試験結果を表1に示す。

表1の結果から、実施例1〜5において、従来例の空気入りタイヤに比べて耐ショルダー摩耗性が向上することが分かる。これは、実施例1〜5の空気入りタイヤが細溝20を備えることにより、ショルダー摩耗の発生を抑制できることを示す。
また、表1の結果から、0.45≦h/D≦0.70を満たす実施例2〜4において、耐ショルダー摩耗性がより向上することが分かる。
なお、いずれの実施例においても、耐リブティア性が従来例よりも劣ることはなかった。
(従来例、実施例3,6〜9)
従来例、実施例3,6〜9の空気入りタイヤを用いて、細溝20の幅Wを変えることの効果を調べた。
実施例3,6〜9の空気入りタイヤのh/Dは、いずれも0.60である。また、実施例3,6〜9の空気入りタイヤのd/Dは、いずれも1.0である。
実施例6の空気入りタイヤのWは、0.4mmである。
実施例7の空気入りタイヤのWは、0.5mmである。
実施例3の空気入りタイヤのWは、1.0mmである。
実施例8の空気入りタイヤのWは、2.0mmである。
実施例9の空気入りタイヤのWは、2.5mmである。
従来例、実施例3,6〜9における耐ショルダー摩耗性の試験結果を表2に示す。

表2の結果から、実施例3,6〜9において、従来例の空気入りタイヤに比べて耐ショルダー摩耗性が向上することが分かる。これは、実施例3,6〜9の空気入りタイヤが細溝20を備えることにより、ショルダー摩耗の発生を抑制できることを示す。
また、表2の結果から、0.5≦W≦2.0を満たす実施例3,7,8において、耐ショルダー摩耗性がより向上することが分かる。
なお、いずれの実施例においても、耐リブティア性が従来例よりも劣ることはなかった。
(従来例、実施例3,10,11)
従来例、実施例3,10,11の空気入りタイヤを用いて、ショルダー側周方向溝12の深さDに対する細溝20の深さdの比d/Dを変えることの効果を調べた。
実施例3,10,11の空気入りタイヤのh/Dは、いずれも0.60である。また、実施例3,10,11の空気入りタイヤのWは、いずれも1.0mmである。
実施例10の空気入りタイヤのd/Dは、0.4である。
実施例11の空気入りタイヤのd/Dは、0.5である。
実施例3の空気入りタイヤのd/Dは、1.0である。
従来例、実施例3,10,11における耐ショルダー摩耗性の試験結果を表3に示す。

表3の結果から、実施例3,10,11において、従来例の空気入りタイヤに比べて耐ショルダー摩耗性が向上することが分かる。これは、実施例3,10,11の空気入りタイヤが細溝20を備えることにより、ショルダー摩耗の発生を抑制できることを示す。
また、表3の結果から、0.5≦d/D≦1.0を満たす実施例3,11において、耐ショルダー摩耗性がより向上することが分かる。
なお、いずれの実施例においても、耐リブティア性が従来例よりも劣ることはなかった。
表1〜3に示される結果より、本発明の空気入りタイヤにより、リブティアの発生を抑制しつつ、ショルダー摩耗の発生を抑制することができることが分かった。
10 周方向溝
12 ショルダー側周方向溝
14 溝底
16 溝壁
18 投影交点
20 細溝
30 リブ
32 ショルダーリブ


Claims (7)

  1. タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝を備える空気入りタイヤであって、
    開口部がタイヤ周方向に沿って直線状であり、かつ、タイヤ周方向に沿って溝壁が凹凸状であるショルダー側周方向溝と、
    前記ショルダー側周方向溝と、前記ショルダー側周方向溝よりもタイヤ幅方向外方のリブとの間に、タイヤ周方向に沿って形成される直線状の細溝と、を備え、
    前記ショルダー側周方向溝の溝壁は、前記細溝の開口部のエッジから前記ショルダー側周方向溝の溝底に向かって傾斜した傾斜溝の溝壁である、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ショルダー側周方向溝と、前記ショルダー側周方向溝よりもタイヤ幅方向内方のリブとの間に、タイヤ周方向に沿って形成される直線状の細溝を更に備える、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ショルダー側周方向溝は、前記ショルダー側周方向溝をタイヤ周方向に見た場合において対向する前記溝壁が交差する部分である投影交点の、前記ショルダー側周方向溝の溝底からの高さが、前記ショルダー側周方向溝の深さの0.45倍以上0.70倍以下である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記細溝の幅は、0.5mm以上2.0mm以下である、請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記細溝の深さは、前記ショルダー側周方向溝の深さの0.5倍以上1.0倍以下である、請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. タイヤ径方向外側から前記ショルダー側周方向溝の溝壁を投影した形状は、三角形、台形、又は、半円形である、請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. タイヤ周方向から前記ショルダー側周方向溝を投影したとき、前記細溝と前記ショルダー側周方向溝の溝底との間のトレッド部の形状は、三角形又は扇形である、請求項1乃至6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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