JP5515531B2 - 孔内検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像カメラに周設したリング照明の照射光を、撮像カメラの光軸上における所定の深度範囲に集光するミラーユニットおよびこれを用いた孔内検査方法、並びに孔内検査装置に関する。
検査対象物に形成した孔の内周面に付着した異物を検査する孔内検査にリング照明を使用する場合、孔内を充分な光量で照明するため、リング照明の照射光を集光し、この集光点の位置を、撮像カメラのフォーカス位置に合わせて調節する必要がある。当該関連技術として、孔に対する良好な照明が可能な深度範囲を広げるために、リング照明を構成するアレイ状の複数の光源を、これを保持する基板を傾動調整することで、それぞれの照射角度(集光点)を可変させるリング照明装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2007−287456号公報
しかしながら、上記のリング照明装置では、周方向に並んだ複数の基板を、同時に且つ同一角度で傾動させる必要があるため、照明部の構造が複雑になるという問題があった。また、各基板に対する光源の光軸角度が区々であり、構造も複雑になることから、照明部の照射光を精度良く集光することができない問題もある。
本発明は、簡単な構造で、リング照明の集光点を光軸上の所定の深度範囲に適切に調節可能なミラーユニットおよびこれを用いた孔内検査方法、並びに孔内検査装置を提供することを課題とする。
本発明のミラーユニットは、撮像カメラに周設したリング照明の照射光を、撮像カメラの光軸上における所定の深度範囲に集光するミラーユニットであって、光軸を中心に周方向にコーン状に並べた扇状の複数のミラー片を有し、照射光を反射するミラー部と、複数のミラー片の反射角度を可変する反射角度可変機構と、を備えたことを特徴とする。
上記の構成によれば、リング照明の照射光を精度よく集光させたまま、集光点を撮像カメラの光軸上で調節することができる。すなわち、照射光の反射板であるミラー片の反射角を可変して集光点の位置を調節するようにしているため、既存のリング照明の光源側の構造を変更させる必要が無く、簡単な構造で照射光を撮像カメラの光軸上の所望の深度に集光することができる。
この場合、反射角度可変機構は、複数のミラー片の遠位端側を基点とし、近位端側を拡開および狭窄させて反射角度を可変することが好ましい。
上記の構成によれば、周方向に並べた複数のミラー片の反射角度を一様に可変させることができ、照射光を精度よく集光させたまま、集光点を撮像カメラの光軸上の所望の深度に調節することができる。なお、複数のミラー片の遠位端側の径は、撮像カメラが撮像に必要な所定の照射光を通す程度に確保できればよく、近位端側や中間部を中心にして、複数のミラー片の反射角度を可変するようにしてもよい。
この場合、反射角度可変機構は、複数のミラー片の遠位端側をそれぞれ回動自在に支持する基点部材と、光軸と同軸上に配設され、複数のミラー片を外側から囲繞すると共に、光軸方向に進退自在に構成されたリング状のミラー片作動部材と、ミラー片作動部材を光軸方向に進退させる進退動機構と、を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、リング状のミラー片作動部材を光軸方向に進退させることによって複数のミラー片の近位端側を拡開および狭窄させて、反射角度を可変させるため、簡単な構造で、照射光の集光点を撮像カメラの光軸上で精度良く調節することができる。なお、進退動機構は、モータ駆動のもので構成することが好ましい。また、進退動機構は、マイクロメーターヘッド等を用い、反射角度の微細な調節ができるように構成してもよい。
本発明の孔内検査方法は、検査対象物に形成した孔の内周面に付着した異物を検査する孔内検査方法であって、検査対象物の表面位置にフォーカスした状態で、孔を画像認識する撮像カメラと、撮像カメラに周設され孔を照明するリング照明と、上記のミラーユニットと、を用い、反射角度可変機構を操作して反射角度を段階的に可変させると共に、撮像カメラにより反射角度毎に孔を撮像する撮像工程と、撮像した反射角度毎の孔の画像を画像処理して、孔の輪郭および異物を強調した複数の孔の処理画像を生成する画像処理工程と、複数の孔の処理画像を合成して、検体画像を生成する画像合成工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明の孔内検査装置は、検査対象物に形成した孔の内周面に付着した異物を検査する孔内検査装置であって、検査対象物の表面位置にフォーカスした状態で、孔を画像認識する撮像カメラと、撮像カメラに周設され、孔を照明するリング照明と、上記のミラーユニットと、を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、撮像カメラを検査対象物の表面位置にフォーカスした状態のまま、十分な光量の照明光により深度の異なった複数の孔内の画像を撮像することで、深さ方向において異物が孔内のどの位置にあっても、孔と異物とを比較的鮮明に撮像することができる。したがって、簡単な画像処理で、孔と異物とを強調した検体画像を生成することができる。
この場合、検査対象物がインクジェットヘッドのノズルプレートであり、孔が、ノズルプレートに形成したノズル孔であることが好ましい。
上記の構成によれば、インクジェットヘッドのノズルプレートに形成したノズル孔内に付着した異物の有無やその大きさを精度よく検査することができる。
インクジェットヘッドを模式的に表した断面図である。 孔内検査装置を模式的に表した図である。 ミラーユニットのミラー片および反射角度可変機構を模式的に表した拡大平面図および拡大断面図である。 反射角度可変時のミラー部の平面図および模式断面図である。 リング照明の照射光が集光される様子を模式的に表した図である。 孔内検査時のノズル孔の模式断面図、撮像画像および検体画像を示す図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の一実施形態に係るミラーユニットおよびこれを用いた孔内検査方法並びに孔内検査装置について説明する。なお、本実施形態の孔内検査方法および孔内検査装置は、インクジェットヘッドのノズル面に形成された多数のノズル孔を検査対象とするものであり、ヘッド組立ての最終段階でノズル孔内に付着した異物を検査するものである。したがって、ノズル面からの照明とノズル面からの画像認識とにより、孔内検査が実施される。
検査対象となるインクジェットヘッド1のノズルプレート2(ノズル面5)には、2列のノズル列が平行に2組形成されており、各ノズル列は、等ピッチで並べた複数個のノズル孔3で構成されている。図1に示すように、ノズル孔3は、ノズルプレート2に対して垂直に形成されており、表面から所定の深さまで入り込んだ位置(メニスカス形成位置6)から裏面にかけてテーパー状に孔開けされている。後述する孔内検査は、ノズルプレート2をノズル面5側から撮像し、メニスカス形成位置6を中心にノズル孔3の内周面4を所定の深さ範囲(深度範囲)に亘って、付着した異物の有無を検査する。
図2に示すように、孔内検査装置10は、インクジェットヘッド1が上下反転状態でセットされるセットステージ11と、セットステージ11をノズル列方向(X軸方向)およびこれに直交するY軸方向に移動させる移動テーブル12と、インクジェットヘッド1に上側から臨み、インクジェットヘッド1のノズル孔3をノズル面5側から撮像する撮像カメラ13と、撮像カメラ13の先端部に周設されノズル孔3をノズル面5側から照明するリング照明14と、リング照明14の下方に配設され、リング照明14の照射光を撮像カメラ13の光軸上に集光させるミラーユニット20と、撮像カメラ13と共に、リング照明14およびミラーユニット20をZ軸方向に昇降させるZ軸テーブル15と、これらの装置を支持するフレームおよび全体を収容する収容ケース(いずれも不図示)を備えている。また、孔内検査装置10は、移動テーブル12、撮像カメラ13、リング照明14、Z軸テーブル15およびミラーユニット20の駆動を制御する制御装置19を備えている。
セットステージ11は、移動テーブル12に搭載されており、図示省略の位置決め機構により、インクジェットヘッド1を上下反転状態した状態で、そのノズル面5が水平になるように保持している。移動テーブル12は、セットステージ11を介して、インクジェットヘッド1をX軸方向に移動させるモータ駆動のX軸テーブル22と、X軸テーブル22を介して、インクジェットヘッド1をY軸方向に移動させるモータ駆動のY軸テーブル23と、を有している。そして、X軸テーブル22およびY軸テーブル23は、それぞれ制御装置19に接続されている。孔内検査に際し、X軸テーブル22およびY軸テーブル23によりインクジェットヘッド1を移動させ、検査対象となるノズル孔3の中心軸を撮像カメラの13の光軸に合致させる。
撮像カメラ13は、セットステージ11に対し上側から臨むように対向配置されており、上部においてZ軸テーブル15によって昇降自在に支持されている。この場合、Z軸テーブル15は、インクジェットヘッド1の搬入・搬出において撮像カメラ13を上昇させ、また孔内検査に先立ち撮像カメラ13を基準のフォーカス位置に下降させる。撮像カメラ13は、CCDやCMOS等の撮像素子24とレンズユニット25と、を鏡筒内に有し、Z軸テーブル15の駆動によってフォーカシング距離を決定し、ノズル孔3を撮像する。撮像カメラ13およびZ軸テーブル15は、それぞれ制御装置19に接続されている。なお、撮像カメラ13として落射照明付きのものを用いるようにしてもよい。
リング照明14は、撮像カメラ13の先端部に周設され、ノズルプレート2に臨む面にリング状に複数のLED(不図示)が内蔵して構成されている。複数のLEDは、リング状のLEDアレイを構成しており、面発光光源として機能する。この複数のLEDからの照射光によって、周縁部を含むノズル孔3の表面および内周面4が照明されるようになっている。なお、リング照明14は、ミラーユニット20を介して、撮像カメラ13の光軸上で照射光を適切に集光できるように所望の角度に一様に傾斜させて装着されている。そして、リング照明14は制御装置19に接続され、撮像カメラ13の撮像に際しノズル孔3を照明する。なお、リング照明14は、照射光の照射角度が撮像カメラ13の光軸と平行になるものを用いてもよい。
ミラーユニット20は、撮像カメラ13およびリング照明14と同軸上に配設され、リング照明14の照射光をノズル孔3に向って反射するミラー部16と、ミラー部16の反射角度を可変させる反射角度可変機構17とを有している。ミラー部16は、撮像カメラ13の光軸を中心に周方向にコーン状に並べられた複数のミラー片30を有しており(図4参照)、リング照明14の照射光をこの複数のミラー片30によって反射し、ノズル孔3内において撮像カメラ13の光軸上に集光する。複数のミラー片30は、隣接するミラー片30が、周方向の端部においてオーバーラップするように配設されており、反射角度可変機構17により、先端側(下端側)を中心に拡開および狭窄して、反射角度が可変される(図4参照)。
図3に示すように、各ミラー片30は、細長台形状或いは細長扇状に形成され、表面を鏡面とするミラー片本体31と、ミラー片本体31の裏面中央に長手方向に突設された傾動ガイド32と、ミラー片本体31の裏面下端部に突設された断面半円形の回動部材33と、を有している。傾動ガイド32には、後述するミラー片傾動リング41の傾動部材55がスライド係合する一方、回動部材33は、後述す基点部材44に回動自在に支持されている。傾動ガイド32は、上下方向に延在するスリット34を有し、傾動部材55のスライドをガイドする。また、スリット34の端部には、光軸側端部に傾動部材55を係合させる挿入開口37が形成されている。ミラー片傾動リング41が上昇すると、各ミラー片30は、基点部材44を中心に起立する方向に回動し、下降すると、各ミラー片30は、基点部材44を中心に倒れ込む方向に回動する。そして、このミラー片傾動リング41の昇降範囲が、ミラー部16における反射角度の可変範囲となっている。なお、スリット34におけるミラー片傾動リング41のスライド範囲は、上記の挿入開口37を除いた範囲となる。また、複数のミラー片30の外円側は自由状態となっている。
図3(b)に示すように、反射角度可変機構17は、ミラー部16を囲繞するように配設されたミラー片傾動リング41(ミラー片作動部材)と、ミラー片傾動リング41をZ軸方向に昇降させる傾動リング昇降機構42(進退動機構)と、ミラー片傾動リング41の昇降動作をガイドする一対の昇降ガイド43と、複数のミラー片30を回動自在に支持するリング状(実際には、ミラー片30の個数分の多角形)の基点部材44と、を有している。一対の昇降ガイド43は、180°点対称位置に配設されており、ミラー片傾動リング41の昇降動作をガイドする。
ミラー片傾動リング41は、ミラー部16をセットステージ11側から同軸上において囲繞するリング部材53と、リング部材53の内周面54に、対向する複数のミラー片30と同数、周方向に配設された複数の傾動部材55と、一対の昇降ガイド43にスライド自在に係合する一対のスライダ59と、を有している。リング部材53の内周面54は、複数のミラー片30の傾斜角度に倣って傾斜しており、複数の傾動部材55も、これに倣って内周面54に傾いた姿勢で取り付けられている。
各傾動部材55は、中間部に傾動ガイド32の厚みに対応する長さのネック部57を有し、このネック部57を挟んで手前側に位置する略半球状の上昇係合部56と、先方に位置する略半球状の下降係合部58と、を有している。ミラー片傾動リング41が昇降すると、傾動部材55がミラー片30のスリット34内を上方に移動し、各ミラー片30は、主に上昇係合部56により基点部材44を基点として起立方向に回動する。この状態から、ミラー片傾動リング41が下降すると、傾動部材55がミラー片30のスリット34内を下方に移動し、各ミラー片30は、主に下降係合部58により基点部材44を基点として倒れる方向に回動する。
傾動リング昇降機構42は、例えば動力源を構成するモータと、モータの主軸に連結したリードねじ機構等で構成されており(いずれも図示省略)、その出力端がリング部材53に連結されている。モータが正転するとミラー片傾動リング41が上昇し、逆転するとミラー片傾動リング41が下降する。各昇降ガイド43には、上下方向に延在するガイドレール60が設けられており、このガイドレール60に、ミラー片傾動リング41のスライダ59がスライド自在に係合している。反射角度可変機構17は、傾動リング昇降機構42の駆動によって、ミラー片傾動リング41を昇降させ、ミラー部16(ミラー片30)の傾斜を変えて、照射光の反射角を可変する。これに伴ってリング照明14の照射光の集光点は、撮像カメラ13の光軸上で上下する。
なお、傾動リング昇降機構42はマイクロメーターヘッドを用い、ミラー部16(ミラー片30)の傾斜角度(照射光の反射角度)を手動で微細に調節できるように構成してもよい。
図4に示すように、複数のミラー片30は、互いに隣り合った辺が僅かに重なり合って周方向に並んでいる。上記のように、複数のミラー片30は、光軸側をZ軸方向に回動自在に固定される一方で外円側が自由状態になるように構成されているため、ミラー片傾動リング41が撮像カメラ13側に上昇すると、各ミラー片30の重複面が増加して、ミラー部16の外径Bが狭窄され、傾斜角度aが大きくなる(同図(b)参照)。逆に、ミラー片傾動リング41がノズルプレート2側に下降すると、各ミラー片30の重複面が減少して、ミラー部16の外径Bが拡張されて傾斜角度aが小さくなる(同図(a)参照)。すなわち、光軸側の内径Aを固定した状態で、外径Bを拡張および狭窄することで、ノズルプレート2に対しての各ミラー片30の傾斜角度aを可変する。これにより、リング照明14の照射光を一点に集光したまま、集光点の深度を変え得るようになっている。
次に、図5および図6を参照し、本実施形態の孔内検査方法について説明する。本孔内検査方法では、ノズルプレート2に形成されている全ノズル孔3に対して順次行い、各ノズル孔3をノズル面5側から照明および撮像して、メニスカス形成位置6を中心にノズル孔3の内周面4を所定の深さ範囲(深度範囲)に亘って、異物50の有無を検査するようにしている。
先ず、制御装置19により各種装置を駆動させ、X軸テーブル22およびY軸テーブル23により検査対象となるノズル孔3の中心軸が撮像カメラ13の光軸と一致するように調節し、リング照明14の照射光を撮像カメラ13の光軸上に集光させた状態で、Z軸テーブル15により撮像カメラ13を昇降させ、ノズル孔3の表面位置にフォーカスする。
次に、反射角度可変機構17によりミラー部16の傾斜角度を図5(a)に示すように傾ける。リング照明14の照射光Xは、ミラー部16(ミラー片30)に対する入射角と同角度でミラー部16により反射され、集光点101に集光される。このように、ノズルプレート2に対するミラー部16の傾斜角度が小さい場合、照射光Xは撮像カメラ13の光軸上の深度の浅い位置に集光され、ノズル孔3内の浅い位置が最も明るく照明される。照射光Xを集光点101に集光させた状態で、ノズル孔3の表面にフォーカスしたまま、撮像カメラ13によりノズル孔3を撮像する。
続いて、反射角度可変機構17によりミラー部16の傾斜角度を図5(b)に示すように傾け、照射光Xを集光点102に集光させる。ミラー部16の傾斜角度が同図(a)よりも大きくなるため、照射光Xは光軸上のより深い位置に移動し、ノズル孔3内の中間位置が最も明るく照明される。照射光Xを集光点102に集光させた状態で、同様に、ノズル孔3の表面にフォーカスしたまま、撮像カメラ13によりノズル孔3を撮像する。
さらに、反射角度可変機構17によりミラー部16の傾斜角度を図5(c)に示すように傾け、照射光Xを集光点103に集光させる。ミラー部16の傾斜角度が同図(b)よりも大きくなるため、照射光Xは光軸上の深度のさらに深い位置に移動し、ノズル孔3内の深い位置が最も明るく照明される。照射光Xを集光点103に集光させた状態で、同様に、ノズル孔3の表面にフォーカスしたまま、撮像カメラ13によりノズル孔3を撮像する。実施形態の孔内検査方法では、複数段階に亘ってミラー部16の反射角度(傾斜角度)を変化させ、その都度、撮像カメラ13によるノズル孔3の撮像を実施する。
図6(b)に示すのは、上記の撮像工程で撮像されたノズル孔3の撮像画像である。本実施形態の孔内検査装置10は、ノズル孔3を反射照明して撮像しているため、撮像画像201〜203には、ノズル孔3の表面(ノズル面5)および内周面4に付着した異物50が明るく、ノズル孔3の内部が暗く表示されている。また、リング照明14の光量が多く照射された部分ほどより明るく表示されている。
撮像画像201は、照射光Xを集光点101に集光させた状態でノズル孔3を撮像したものである。異物50a,50b,50cは、同図(a)に示すように、ノズル孔3の内周面4の深度の異なった位置に付着しており、撮像画像201には、照射光Xが最も明るく照明した位置に付着している異物50aが、その他の異物50b,50cよりも、鮮明に撮像されている。撮像画像202,203は、照射光Xをそれぞれ集光点102,103に集光させた状態でノズル孔3を撮像したものであり、撮像画像201と同様、それぞれ照射光Xが最も明るく照明した位置に付着している異物50b,50cが、その他の異物よりも、鮮明に撮像されている。このように、ミラー部16の反射角度を可変することによって、撮像カメラ13をノズル孔3の表面位置にフォーカスしたままで、深度方向において付着位置の異なる異物50を撮像することができる。
続いて、撮像画像201〜203を二値化処理し、ノズル孔3の輪郭および内周面4に付着した異物50a,50b,50cの輪郭を強調させる。二値化処理された処理画像は、ノズル孔3の表面(ノズル面5)および最も鮮明に撮像された異物50が白く、ノズル孔3の内部およびその他の異物50が黒く処理される。
上記の画像処理工程において得られた3つの処理画像を合成させて、1つの検体画像を生成する(画像合成工程)。図6(c)に示すのは、この画像合成工程において生成された検体画像である。付着位置の深度が異なった3つの異物50a,50b,50cが、ノズル孔3の輪郭に対して、等しく鮮明に表示されている。
1つのノズル孔3に対して、検体画像が生成されると、制御装置は、検体画像を取り込んで異物の有無を認識する。実際の認識では、処理画像に基づいて異物の大きさを測定し、所定の大きさ(閾値)を越える大きさの異物(インク吐出に影響する大きさ)が認識された場合、「異物有り」の判定を行う。
以上の工程が終了すると、Z軸テーブル15によって撮像カメラ13およびリング照明14が上昇してインクジェットヘッド1のノズルプレート2から離され、X軸テーブル22およびY軸テーブル23によりインクジェットヘッド1が移動し、次の検査対象となるノズル孔3が撮像カメラ13の真下に配置される。上記の工程を繰り返して、インクジェットヘッド1の全ノズル孔3に対して孔内検査が行われる。
上記の孔内検査方法によれば、撮像カメラ13のフォーカス位置をノズル孔3の表面位置に固定したまま、充分な光量でノズル孔3内を照明して撮像できるため、深さ方向において異物が孔内のどの位置にあっても、孔と異物とを比較的鮮明に撮像することができる。撮像カメラ13のフォーカス位置を一つのノズル孔3に対して何度も変化させる必要が無く、簡単な画像処理で付着深度の異なる異物の有無を検査することができるため、孔内検査の工程を減らし作業効率をあげることができる。
1:インクジェットヘッド 2:ノズルプレート 3:ノズル孔 13:撮像カメラ 14:リング照明 20:ミラーユニット 16:ミラー部 17:反射角度可変機構 30:ミラー片 41:ミラー片傾動リング 42:傾動リング昇降機構 44:基点部材

Claims (3)

  1. 検査対象物に形成した孔の内周面に付着した異物を検査する孔内検査方法であって、
    前記検査対象物の表面位置にフォーカスした状態で、前記孔を画像認識する撮像カメラと、
    撮像カメラに周設され前記孔を照明するリング照明と、
    前記リング照明の照射光を、前記撮像カメラの光軸上における所定の深度範囲に集光し、前記光軸を中心に周方向にコーン状に並べた扇状の複数のミラー片を有し、前記照射光を反射するミラー部と、前記複数のミラー片の反射角度を可変する反射角度可変機構と、を備えたミラーユニットと、
    を用い、
    前記反射角度可変機構を操作して前記反射角度を段階的に可変させると共に、前記撮像カメラにより前記反射角度毎に前記孔を撮像する撮像工程と、
    撮像した前記反射角度毎の前記孔の画像を画像処理して、前記孔の輪郭および異物を強調した複数の前記孔の処理画像を生成する画像処理工程と、
    複数の前記孔の処理画像を合成して、検体画像を生成する画像合成工程と、を備えたことを特徴とする孔内検査方法。
  2. 前記反射角度可変機構は、
    前記複数のミラー片の遠位端側を基点とし、近位端側を拡開および狭窄させて前記反射
    角度を可変することを特徴とする請求項1に記載の孔内検査方法
  3. 前記反射角度可変機構は、
    前記複数のミラー片の遠位端側をそれぞれ回動自在に支持する基点部材と、
    前記光軸と同軸上に配設され、前記複数のミラー片を外側から囲繞すると共に、前記光
    軸方向に進退自在に構成されたリング状のミラー片作動部材と、
    前記ミラー片作動部材を前記光軸方向に進退させる進退動機構と、を有していることを
    特徴とする請求項2に記載の孔内検査方法
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