JP2002350283A - 検査装置 - Google Patents

検査装置

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JP2002350283A
JP2002350283A JP2001161727A JP2001161727A JP2002350283A JP 2002350283 A JP2002350283 A JP 2002350283A JP 2001161727 A JP2001161727 A JP 2001161727A JP 2001161727 A JP2001161727 A JP 2001161727A JP 2002350283 A JP2002350283 A JP 2002350283A
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inspection
lens
fiber sensor
tip
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JP2001161727A
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English (en)
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Hayato Kimura
隼人 木村
Sadaichi Ariga
貞一 有賀
Haruhiko Tsuchiya
晴彦 土屋
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TB Optical Co Ltd
Original Assignee
TB Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検査レンズの表面に存在する微細な欠陥部
を高い処理能力で、高精度に検出できるようにする。 【解決手段】 X軸スライダ14とY軸スライダ19と
の動作により、Y軸スライダ19から延出するアーム2
0を、回転テーブル7に載置されて回転する被検査レン
ズ10に対し、回転テーブル7の回転軸を通る垂直平面
に沿って移動させると共に、アーム20の先端部に固設
されている回転盤21を揺動揺動させて、回転盤21に
保持されているファイバセンサの先端部23aを、被検
査レンズ10の表面に対して常に直角になるように指向
させながら、先端部23aを被検査レンズ10の表面に
沿って外縁から中心軸方向へ低速で移動させる。その間
ファイバセンサの先端部から出射する検査光を被検査レ
ンズ10の表面に照射し、その反射光をファイバセンサ
で受光し、受光した反射光量の変化から被検査レンズ1
0の表面に存在する欠陥部を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ等の被検査
物の表面或いは内部に欠陥部があるか否かを検査する検
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズの表面或いは内部に存在す
る微細な傷や亀裂等の欠陥部を検査する場合、検査ライ
ンにおいて、検査員が搬送されてくるレンズを、1つず
つ取り上げて、目視により検査する場合が多かった。
【0003】しかし、検査員による人為的な検査では、
人件費が嵩むばかりでなく、検査員の疲労度やその日の
体調、或いは個人差等により検査精度にばらつきが生じ
易い。更に、人為的な検査であるため、処理能力に個人
差が出てしまう。
【0004】そのため、レンズの欠陥部を自動検出する
検査装置が種々提案されている。例えば特開平8−33
8810号公報には、光源から出射される照明光をレン
ズ表面に照射し、このレンズ表面からの散乱光を受光素
子で受光し、受光した散乱光の強度からレンズ表面に欠
陥部が存在するか否かを検出する検査装置が開示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した公報
に開示されている技術では、レンズの表面全体に亘って
照明光を走査させる機構と、レンズ表面からの散乱光を
受光する受光素子を照明光の移動に同期させて移動させ
る機構とを必要とし、構造が複雑化しコスト高となって
しまう不都合がある。
【0006】従って、本発明の目的は、人為的手段によ
らず、低コストで、レンズの表面或いは内部に存在する
微細な欠陥部を、高い処理能力でしかも高精度に検出す
ることが可能な検査装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、被検査物の凸面又は凹面状に形成された
表面或いは内部に検査光を照射し、その反射光量の変化
に基づいて該被検査物の表面或いは内部の状態を検査す
る検査装置において、上記被検査物を載置する回転テー
ブルと、上記被検査物の表面に対設するファイバセンサ
の先端部と、上記ファイバセンサの先端部を上記被検査
物の表面に対し法線方向に指向させながら、上記被検査
物の表面に対して一定の距離を保持した状態で移動させ
る移動手段と、上記ファイバセンサの先端部に検査光を
上記被検査物表面或いは内部に照射する投光ファイバと
該被検査物の表面或いは内部からの反射光を受光する受
光ファイバとを設けたことを特徴とする。
【0008】この様な構成では、回転テーブルに載置さ
れて回転している被検査物に対し、この被検査物の凸面
又は凹面状に形成された表面に対設するファイバセンサ
の先端部が、被検査物の表面に対し法線方向に指向しな
がら、被検査物の表面に対して一定の距離を保持した状
態で移動し、その際、ファイバセンサの先端部に設けら
れている投光ファイバから検査光を検査物の表面或いは
内面に照射すると、この検査光は被検査物の表面に対し
てほぼ垂直に照射され、その反射光を受光ファイバで受
光し、受光した反射光量の変化から、被検査物の表面或
いは内面状態を検査することができる。そして、回転す
る被検査物に対してファイバセンサの先端部を半径方向
に移動させることで、この被検査物の凸面又は凹面状に
形成された表面或いは内面のほぼ全域を検査することが
できる。
【0009】この場合、上記被検査物を上記回転テーブ
ルに対し、該被検査物を水平方向へ移動自在な検査ステ
ージを介して保持し、上記ファイバセンサの先端部が上
記回転テーブルの回転軸上に臨まされたとき該検査ステ
ージを上記回転テーブルに対して水平方向へ移動させる
ように構成することにより、回転テーブルの回転軸上に
あって回転移動量の少ない領域においては、検査ステー
ジを回転テーブルに対して水平方向へ移動させて、回転
中心をずらした状態で再検査することができ、被検査物
の表面或いは内面の全域を確実に検査することができ
る。
【0010】又、上記移動手段が、上記ファイバセンサ
の先端部を上記回転テーブルの回転軸を通る垂直平面に
沿い、上記被検査物の表面に対して一定の距離を保持し
た状態で移動させる垂直平面移動手段と、上記ファイバ
センサの先端部を上記被検査物の表面に対し法線方向に
指向させる揺動手段とで構成されている場合には、垂直
平面移動手段によって、被検査物の表面に対して一定の
距離を保持した状態で回転テーブルの回転軸を通る垂直
平面に沿って移動させることができると共に、揺動手段
によって、ファイバセンサの先端部を被検査物の表面に
対し常に法線方向に指向させることができる。
【0011】更に、上記被検査物をレンズ基材とするこ
とで、これまで目視によってしか検査が困難であったレ
ンズ基材表面の検査を自動化することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1に検査装置本体の概略側面
図、図2に同平面図を示す。同図に示す検査装置本体1
の基台2上には、ベッド3が載置固定されていると共
に、このベッド3に隣接して検査スタンド4が立設され
ている。
【0013】この検査スタンド4の下面にレンズ用モー
タ5が固設され、又、この検査スタンド4の上面に出力
切換え装置6を介して回転テーブル7が載置されてい
る。更に、この回転テーブル7上に検査ステージ8が載
置され、この検査ステージ8にコレットチャック9が固
設されている。なお、本装置で使用する各モータは、回
転角を制御できるようなパルスモータや、サーボモータ
が好ましく使用される。
【0014】検査ステージ8は、回転テーブル7に載置
されて、この回転テーブル7と一体回転自在にされてい
ると共に、図3(b)に示すように、回転テーブル7に対
して一方へ水平移動自在にされている。又、コレットチ
ャック9は、検査ステージ8の中心軸O’を中心に等間
隔に配設されたコレット爪9aを有しており、検査ステ
ージ8に載置される被検査物の一例である被検査レンズ
10の中心を、検査ステージ8の中心軸O’に一致させ
た状態で保持する。尚、本実施の形態で採用する被検査
レンズ10は、例えば眼鏡レンズ、光学レンズ等のレン
ズ基材、好ましくは表面コーティング前のレンズ基材を
対象としている。
【0015】又、回転テーブル7、検査ステージ8、及
びコレットチャック9は、本実施の形態では1つのレン
ズ用モータ5を共通の駆動源としており、このレンズ用
モータ5からの駆動力は、出力切換え装置6によって、
回転テーブル7、検査ステージ8、或いはコレットチャ
ック9へ選択的に出力される。出力切換え装置6は、検
査装置本体1に併設されている制御ユニット40から出
力される切換え信号により切換え動作される。ところ
で、出力切換え装置6には変速機構が内蔵されており、
回転テーブル7は高速回転するように設定されている。
尚、回転テーブル7、検査ステージ8、及びコレットチ
ャック9は、独立のモータにより個別に動作されるよう
にしても良い。
【0016】又、ベッド3には、回転テーブル7の回転
軸Oから放射方向へ水平に延在する一対のX軸ガイドレ
ール11が配設されている。更に、この両X軸ガイドレ
ール11と平行にX軸ボール送りねじ12が配設されて
おり、このX軸ボール送りねじ12がX軸モータ13に
固設されている。
【0017】両X軸ガイドレール11には、垂直平面移
動手段としてのX軸スライダ14が移動自在に支持され
ており、X軸スライダ14はX軸ボール送りねじ12の
正転或いは逆転により、X軸ガイドレール11に沿って
往復動作される。
【0018】又、X軸スライダ14に、回転テーブル7
の回転軸方向へ指向するコラム15が立設され、このコ
ラム15に、鉛直方向へ平行に延在する一対のY軸ガイ
ドレール16が配設されていると共に、この両Y軸ガイ
ドレール16と平行にY軸ボール送りねじ17が配設さ
れている。更に、コラム15の下端にY軸ボール送りね
じ17を回転駆動させるY軸モータ18が固設されてい
る。この両Y軸ガイドレール16に、垂直平面移動手段
としてのY軸スライダ19が移動自在支持されていると
共に、Y軸ボール送りねじ17が螺装されており、Y軸
スライダ19はY軸ボール送りねじ17の正転或いは逆
転より、Y軸ガイドレール16に沿って昇降動作され
る。
【0019】このY軸スライダ19に回転テーブル7の
回転軸Oの方向へ延出するアーム20が突設されてい
る。このアーム20の先端部は、X軸スライダ14とY
軸スライダ19との相対移動により回転テーブル7の回
転軸Oを通る垂直平面に沿って移動自在にされている。
更に、このアーム20の先端部に、垂直平面に沿って回
動自在な揺動手段としての揺動盤21が支持されている
と共に、揺動盤21を回動させる揺動盤用モータ22が
固設されている。
【0020】この揺動盤21にファイバセンサ23の先
端部23aが固設されている。図6、図7に示すよう
に、ファイバセンサ23の先端部23aは、センサ先端
部24と、このセンサ先端部24に装着されたレンズ鏡
筒25とを有し、更に、図8に示すように、センサ先端
部24に、投光ファイバ26の先端部と受光ファイバ2
7の先端部とが結束された状態で保持されている。又、
レンズ鏡筒25に対物光学系28が保持されている。
【0021】又、図9に示すように、両ファイバ26,
27の基部側は結束された状態で駆動ユニット29へ延
出され、投光ファイバ26の入射端、及び受光ファイバ
27の出射端が、駆動ユニット29に設けられている半
導体レーザ発振器等のレーザ光源30、及びフォトセン
サ31に対設されている。尚、投光ファイバ26とレー
ザ光源30との間、及び受光ファイバ27とフォトセン
サ31との間はフェルール(図示せず)を介して接続さ
れている。
【0022】レーザ光源30は所定入力インピーダンス
のヘッドアンプ32に接続され、このヘッドアンプ32
が定電圧回路33に接続されている。又、フォトセンサ
31が増幅回路34に接続されており、この増幅回路3
4がA/D変換器35に接続されている。
【0023】更に、駆動ユニット29には、各レンズ用
モータ5,13,18,22に対して駆動信号を出力す
るモータ駆動回路36〜39が設けられている。この各
モータ駆動回路36〜39が、制御ユニット40の出力
側に接続され、又、A/D変換器35が制御ユニット4
0の入力側に接続されている。尚、符号41はモニタで
あり、制御ユニット40で処理した各種画像データが表
示される。
【0024】制御ユニット40には、検査ステージ8に
載置される被検査レンズ10の表面形状データが入力さ
れる。制御ユニット40に入力される表面形状データ
は、例えばレンズ表面が球面の場合は、この球面の曲率
を示す曲率データであり、又レンズ表面が非球面の場合
は、この非球面を示す二次曲線データである。
【0025】そして、制御ユニット40では、入力され
た表面形状データに基づき、駆動ユニット29に設けら
れている各モータ駆動回路37〜39を介して、各モー
タ13,18,22の回転角を制御し、X軸スライダ1
4、Y軸スライダ19、揺動盤21を連係動作させて、
ファイバセンサ23の先端部23aが、被検査レンズ1
0表面に対して、法線方向に一定間隔を開けた姿勢で対
設させると共に、この姿勢を保持したまま被検査レンズ
の表面上を走査するように制御する。尚、このとき、フ
ァイバセンサ23の先端部23aと被検査レンズ10と
の位置関係を、各スライダ14,19の移動量及び揺動
盤21の回転角度を検出するロータリエンコーダ等の移
動量検出手段で検出した位置データに基づいてフィード
バック制御するようにしても良い。
【0026】更に、制御ユニット40では、駆動ユニッ
ト29に設けられている、切換え駆動回路42に対し、
予め設定されている一連の切換え動作に従い切換え駆動
信号を出力し、この切換え駆動回路42を介してコレッ
トチャック9、回転テーブル7、及び検査ステージ8を
順次動作させる。
【0027】次に、制御ユニット40による被検査レン
ズ10の表面検査を行なう制御シーケンスについて説明
する。例えば、検査装置本体1が、生産ラインに設けた
検査ステーションに配設され、ライン上を移送される表
面コーティング前の被検査レンズ10を自動的に検査す
る場合、先ず、移送されて来た被検査レンズ10を、図
示しないハンドラにて吸引し、検査ステージ8上に載置
する。
【0028】この検査ステージ8は回転テーブル7の上
面に同軸状に配設されており、検査ステージ8に被検査
レンズ10が載置されたことを検知すると、出力切換え
装置6を切換え動作させる切換え駆動回路42に対し
て、一連の切換え信号を出力する。
【0029】すなわち、先ず、切換え駆動回路42に対
し、レンズ用モータ5の出力をコレットチャック9側へ
伝達する信号を出力する。すると、この切換え駆動回路
42がレンズ用モータ5とコレットチャック9とを連動
させ、コレットチャック9を正転させることで、このコ
レットチャック9を構成する各コレット爪9aを縮径方
向へ移動させ、図3(a)に示すように検査ステージ8
の回転軸Oと被検査レンズ10の中心とを一致させた状
態で保持する。
【0030】次いで、制御ユニット40から切換え駆動
回路42に対し、レンズ用モータ5の出力を回転テーブ
ル7側へ伝達する信号を出力する。すると、回転テーブ
ル7、及びこの回転テーブル7に載置されている検査ス
テージ8が、図3(a)に示すように、反時計回り方向へ
高速回転する。
【0031】その後、X軸モータ13とY軸モータ18
と揺動盤用モータ22とを駆動させるモータ駆動回路3
7〜39に初期位置セット用の駆動信号を出力し、X軸
モータ13とY軸モータ18との回転駆動によりX軸ボ
ール送りねじ12、Y軸ボール送りねじ17を介して、
X軸スライダ14とY軸スライダ19とを動作させて、
Y軸スライダ19から延出するアーム20の先端に支持
されているファイバセンサ23の先端部23aを被検査
レンズ10の端縁に近接させると共に、揺動盤用モータ
22により揺動盤21を回転駆動させて、図4(a)に示
すように、ファイバセンサ23の先端部23aを、被検
査レンズ10の縁部に対し、その法線方向で、レンズ表
面(本実施の形態では、凸面)に焦点距離を合わせた位置
で対設させる。尚、ファイバセンサ23の先端部23a
の初期位置は予めティーチングさせておくようにしても
良い。
【0032】次いで、被検査レンズ10の表面検査を開
始する。被検査レンズ10の表面検査は、制御ユニット
40に予め記憶されている、被検査レンズ10の表面形
状データに従い、各モータ13,18,22を駆動させ
て、ファイバセンサ23の先端部23aが、常に、被検
査レンズ10の表面に対し法線方向に、焦点距離を合わ
せた状態で対設する姿勢を維持したまま、外縁側から被
検査レンズ10の中心である回転軸Oの方向へ低速で移
動させる。尚、制御ユニット40に記憶されている表面
形状データは、例えば被検査レンズ10のレンズ表面が
球面の場合は、この球面の曲率を示す曲率データであ
り、又、レンズ表面が非球面の場合は、この非球面を示
す二次曲線データである。
【0033】ファイバセンサ23の先端部23aが被検
査レンズ10の外縁から中心軸(回転軸O)の方向へ移
動している間、駆動ユニット29に設けられている定電
圧回路33からヘッドアンプ32を介して、レーザ光源
30に対して駆動電圧が供給され、このレーザ光源30
から検査光が出射される。この検査光はファイバセンサ
23に設けられている投光ファイバ26を経て先端部2
3a方向へ導かれ、対物光学系28により所定に集光さ
れて、被検査レンズ10の表面に対してほぼ垂直に照射
される。
【0034】そして、被検査レンズ10の表面からの反
射光が、対物光学系28を経て、投光ファイバ26と共
に結束されている受光ファィバ27に導かれて、駆動ユ
ニット29に設けられているフォトセンサ31で受光さ
れ、反射光量が光電変換されて所定電圧値が出力され
る。この電圧値は、増幅回路34で所定に増幅された
後、A/D変換器35で、アナログ信号をデジタル信号
に変換した後、制御ユニット40へ出力される。
【0035】制御ユニット40では、図10に示すよう
に、入力された電圧値VEと、予め設定されている欠陥
判定用閾値SLとを比較し、被検査レンズ10の表面の
傷、亀裂等の欠陥部の有無を検査する。すなわち、被検
査レンズ10の表面に欠陥部がある場合、反射光は散乱
されるため、フォトセンサ31で受光する反射光量が減
少され、増幅回路34から出力される電圧値VEは、欠
陥判定用閾値SL以下の値となる。この欠陥判定用閾値
SLは、被検査レンズ10の表面からの反射光量に基づ
き、レンズ表面に欠陥部が存在することを示す電圧値を
予め実験等から予測して設定した値である。
【0036】そして、制御ユニット40では、図10
(b)に示すように、電圧値VEが欠陥判定用閾値SL以
上のときはOKと判定し、又、電圧値VEが欠陥判定用
閾値SL未満のときはNGと判定する。そして、その結
果を、他の必要な情報と共に、モニタ41に表示する。
【0037】ところで、被検査レンズ10が高速回転し
ている間、ファイバセンサ23の先端部23aが、被検
査レンズ10の回転方向にほぼ直行する方向へ低速で移
動しているため、図4に示すように、ファイバセンサ2
3から出射された検査光は、被検査レンズ10の表面に
対して緩やかな傾斜で螺旋状に照射されることになり、
ファイバセンサ23の先端部23aを外周から被検査レ
ンズ10の中心である回転軸Oの方向へ直線的に移動さ
せるだけで、検査レンズ10の表面のほぼ全域に亘って
微細な傷、亀裂等の欠陥部の有無を検査することができ
る。
【0038】しかし、ファイバセンサ23の先端部23
aが被検査レンズ10の回転中心に近接するに従い、フ
ォトセンサ31で受光する反射光量は同一の位置、すな
わち中心軸付近からの反射光に基づいて計測されている
ため、反射光量が殆ど変化しなくなってしまうため、中
心軸O付近の被検査レンズ10の表面状態を正確に検出
することが困難となる。そのため、本実施の形態では、
ファイバセンサ23の先端部23aが被検査レンズ10
の回転中心に達したときは、図3(b)、図4(b)に示
すように、検査ステージ8をスライドさせて、この検査
ステージ8の中心軸O’を回転テーブル7の回転軸Oに
対し、2〜3mm程度移動させると共に、ファイバセン
サ23の先端部23aを同方向へ同じ量だけ移動させ
る。
【0039】すると、被検査レンズ10の中心軸O’が
回転軸Oの周囲を回転し、ファイバセンサ23の先端部
23aを通過するため、そのときの反射光量の変化から
被検査レンズ10の中心軸O’周辺の検査を行なうこと
ができ、その結果、本実施の形態では、被検査レンズ1
0の表面の全域を検査することができる。
【0040】そして、被検査レンズ10の表面の検査が
終了した後は、検査ステージ8、及びX軸スライダ1
4、Y軸スライダ19等を初期位置に戻し、コレットチ
ャック9のコレット爪9aを開放する。
【0041】その後、被検査レンズ10の凹面側の表面
検査を行なう場合は、同一の検査装置本体1の検査ステ
ージ8に、或いは次の検査ラインに設置されている検査
装置本体1の検査ステージ8に、被検査レンズ10を、
図5に示すように、凹面側を上方に指向させた状態で載
置し、コレットチャック9のコレット爪9aにて、被検
査レンズ10を把持し、上述と同様、被検査レンズ10
を回転させた状態で、ファイバセンサ23の先端部23
aを、凹面に対し焦点距離を合わせた状態で外縁から回
転軸Oの方向へ走査し、ファイバセンサ23の先端部2
3aが、回転軸Oに達したときは、検査ステージ8をス
ライドさせて、被検査レンズ10の中心軸O’を回転軸
Oから所定にずらすと共に、中心軸O上にファイバセン
サ23の先端部23aを対設させ、凹面の中心軸O’の
周辺を検査する。
【0042】このように、本実施の形態によれば、被検
査レンズ10を高速で回転させている間、この回転方向
にほぼ直行する方向へファィバセンサ23の先端部23
を低速で回動させることで、被検査レンズ10の表面の
全域を連続的に検査するようにしたので、作業性が良
い。この場合、被検査レンズ10の回転速度に対してフ
ァィバセンサ23の先端部23の移動速度をより低速に
設定すれば、被検査レンズ10の表面をより細密に検査
することが可能となる。
【0043】又、表面コーティング前のレンズ基材を被
検査レンズ10とした場合には、被検査レンズ10が不
良と判定された場合でも、少なくともコーティング材分
の材料費が無駄にならず、経済的である。
【0044】尚、本発明は上述した実施の形態に限るも
のではなく、例えばファイバセンサ23の先端部23a
は、被検査レンズ10の中心軸から外縁方向へ移動させ
るようにしても良い。又、被検査物は、被検査レンズに
限らず、凸面鏡や凹面鏡であっても良い。
【0045】更に、本発明による検査装置は、表面コー
ティング後の被検査レンズに対しても採用可能である。
この場合、表面コーティングの種類に応じ、例えば紫外
線或いは赤外線対策のために表面コーティングが施され
ている場合は、紫外線或いは赤外線をファイバセンサ2
3の先端部23aから検査光として照射することで、よ
り細密な表面検査を行なうことができる。
【0046】又、例えばファイバセンサ23の焦点深度
を調整することでレンズ内部の気泡、異物等を検出する
ことも可能である。更に、1つのファイバセンサ23に
複数の投光ファイバ26及び受光ファイバ27を設ける
ようにしても良く、当然、この場合、フォトセンサ31
は受光ファイバ27に対応して配設する。又、光源はレ
ーザ光源30に限らず、超高輝度LEDを用いても良
い。
【0047】なお、X軸スライダ14、Y軸スライダ1
9、アーム20、及び揺動盤21と、これらに支持され
たファイバセンサ23とからなるセンサユニットが、1
つの回転テーブル7に対して複数組設置されていて、複
数のファイバセンサ23で1つの被検査レンズ10を同
時に検査することにより、検査速度を高めることもでき
る。その場合、上記複数組のセンサユニットを回転テー
ブルに対して放射状に設けることが好ましい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
人為的手段によらず、低コストで、レンズの表面或いは
内部に存在する微細な欠陥部を、高い処理能力でしかも
高精度に検出することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】検査装置本体の概略側面図
【図2】検査装置本体の平面図
【図3】被検査レンズの凸面側を上方にした状態で載置
する検査ステージの平面図
【図4】図3の側面図
【図5】被検査レンズの凹面側を上方にした状態で載置
する検査ステージの側面図
【図6】揺動盤に保持されたファイバセンサの先端部の
部分断面図
【図7】ファイバセンサの先端部の断面図
【図8】図7のVIII−VIII断面図
【図9】検査装置の回路図
【図10】フォトセンサで検出した電圧値と欠陥判定用
閾値との関係を示す説明図
【符号の説明】
1 検査装置本体 7 回転テーブル 8 検査ステージ 10 被検査レンズ(被検査物) 14 X軸スライダ(垂直平面移動手段) 19 Y軸スライダ(垂直平面移動手段) 21 揺動盤(揺動手段) 23 ファイバセンサ 23a 先端部 26 投光ファイバ 27 受光ファイバ O 回転軸 O’ 中心軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 晴彦 東京都町田市成瀬2116番地 ティービーオ プティカル株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA49 AA60 BB03 BB22 CC22 DD03 DD06 FF10 FF41 GG06 GG07 HH04 HH13 JJ01 JJ05 JJ18 LL02 LL04 MM04 MM06 PP03 PP13 PP22 QQ03 RR06 SS02 SS04 2G051 AA90 AB06 AB07 BA10 BB03 BB17 CA01 CB01 CC17 CD05 CD07 DA08 EA11 EB01 2G086 FF05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物の凸面又は凹面状に形成された
    表面或いは内部に検査光を照射し、その反射光量の変化
    に基づいて該被検査物の表面或いは内部の状態を検査す
    る検査装置において、 上記被検査物を載置する回転テーブルと、 上記被検査物の表面に対設するファイバセンサの先端部
    と、 上記ファイバセンサの先端部を上記被検査物の表面に対
    し法線方向に指向させながら、上記被検査物の表面に対
    して一定の距離を保持した状態で移動させる移動手段
    と、 上記ファイバセンサの先端部に検査光を上記被検査物表
    面或いは内部に照射する投光ファイバと該被検査物の表
    面或いは内部からの反射光を受光する受光ファイバとを
    設けたことを特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】 上記被検査物を上記回転テーブルに対
    し、該被検査物を水平方向へ移動自在な検査ステージを
    介して保持し、 上記ファイバセンサの先端部が上記回転テーブルの回転
    軸上に臨まされたとき該検査ステージを上記回転テーブ
    ルに対して水平方向へ移動させるように構成されている
    請求項1記載の検査装置。
  3. 【請求項3】 上記移動手段は、上記ファイバセンサの
    先端部を上記回転テーブルの回転軸を通る垂直平面に沿
    い、上記被検査物の表面に対して一定の距離を保持した
    状態で移動させる垂直平面移動手段と、上記ファイバセ
    ンサの先端部を上記被検査物の表面に対し法線方向に指
    向させる揺動手段とで構成されている請求項1又は2記
    載の検査装置。
  4. 【請求項4】 上記被検査物はレンズ基材である請求項
    1〜3のいずれか1つに記載の検査装置。
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