JP5515238B2 - フォトマスクの曇り防止方法及び装置 - Google Patents

フォトマスクの曇り防止方法及び装置 Download PDF

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本発明は、フォトマスクの曇りを抑制するフォトマスクの曇り防止方法及び装置に関する。
ウェハ等を用いた半導体を製造する場合には、フォトマスクに形成されたパターンをフォトレジスト等の感光剤を塗布した基板上に投影光学系にて露光する投影露光方式が使用されている。近年、パターン形状の微細化に伴い、使用される露光光は短波長化される傾向にあり、KrF(波長248nm)やArF(波長193nm)を用いた露光装置が実用化されている。また、回路の複雑化に伴い、1つの半導体回路に対して数十枚に及ぶフォトマスクが使用されている。
これらのフォトマスクは露光時、保管時又は搬送時に周囲を浮遊する浮遊埃が付着して異物となる。フォトマスクの上の異物は、露光時にその部分の結像を妨げるため、製品に欠陥が現れる。このようなフォトマスク表面に付着する異物による解像不良を防ぐため、フォトマスクは表面に透光性を有する防塵カバーとしてペリクルを装着している。
ペリクルを装着したフォトマスクにおいても、近年では、使用環境によっては欠陥が発生している。フォトマスクの出荷時又は使用開始時には異物が検出されないにもかかわらず、露光と保管を繰り返すことにより、ペリクルや露光環境、保管庫又は搬送ケースなどからのガスがフォトマスクに吸着し、露光により生成物を生じるためである。この生成物が一般的にHAZEと呼ばれる。これらはガラス基板を曇らせるように見えるため、曇りとも呼ばれる。
このHAZEによる影響でウェハの露光時に解像不良を生じ、製品に欠陥が現れる。このHAZEを除去するためにフォトマスクを洗浄する必要があるが、洗浄により、製品製造のためのコストが増大したり、フォトマスクのパターン異常を引き起こしたりする。また、このようなHAZEの発生数を減少させる技術が特許文献1等で提案されている。
近年においては、ペリクル膜とフォトマスクの間の閉空間中で露光により発生するオゾンによる有機物の酸化による有機系のHAZEの発生も懸念されており、ペリクル膜とフォトマスクの空間中の生成物の発生がHAZEに起因することが懸念されている。
また、従来、この操作で発生するHAZEのサイズは非常に小さく、ウェハに露光する際の影響も小さく、検査時にも検出されず大きな問題とされてこなかった。しかし、ウェハに露光されるパターンの微細化が進んだことや、検査技術の進歩によりこれまで見過ごされてきた異物についても検出されるようになり、これらの問題が顕在化してきた。
このため、ウェハ露光中にフォトマスクのHAZEを有効に防止する方法及び装置が求められている。
特開2006−330421号公報
本発明の目的は、HAZEを除去することにより、フォトマスクの曇りを有効に防止することができるフォトマスクの曇り防止方法及び装置を提供することにある。
請求項1の発明に係るフォトマスクの曇り防止方法は、ガラス基板の表面に遮光膜を有し、前記表面に露光エリアを覆うようにペリクル膜がペリクルフレームを介して接着剤により固定されたフォトマスクに、当該フォトマスクの前記遮光膜側から193nmの波長であり、かつ、5J/cm 以上であって100J/cm 以下の光を時間間隔をおいて2回以上照射することで前記接着剤由来の有機系HAZEを除去するようにしたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、をフォトマスクに照射することにより、HAZEを除去することができるから、フォトマスクの曇りを有効に防止することができる。
また、フォトマスクにこの遮光膜側から光を照射するため、遮光膜の上に存在するHAZEを除去することが可能となるから、フォトマスクの曇りを有効に防止することができる。
請求項2の発明に係るフォトマスクの曇り防止装置は、ガラス基板の表面に遮光膜を有し、前記表面に露光エリアを覆うようにペリクル膜がペリクルフレームを介して接着剤により固定されたフォトマスクに、当該フォトマスクの前記遮光膜側から193nmの波長であり、かつ、5J/cm 以上であって100J/cm 以下の光を時間間隔をおいて2回以上照射することで前記接着剤由来の有機系HAZEを除去する光照射手段を具備することを特徴とする。
請求項2の発明によれば、光をフォトマスクに照射することにより、HAZEを除去することができるから、フォトマスクの曇りを有効に防止することができる。
また、フォトマスクにこの遮光膜側から光を照射するため、遮光膜の上に存在するHAZEを除去することが可能となるから、フォトマスクの曇りを有効に防止することができる。
本発明によれば、HAZEを一度発生させ、発生したHAZEを除去することができるから、フォトマスクの曇りを有効に防止することができる。
(実施の形態1)
次に、本発明の実施の形態1を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るフォトマスクの曇り防止装置を示す概略図である。図2は、本発明の実施の形態1に係るフォトマスクを示す概略断面図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態1に係るフォトマスクの曇り防止装置は、光照射装置(光照射手段)21を具備している。図1及び図2に示すように、フォトマスク10は、ガラス基板10aと、このガラス基板10aの表面に配置されている遮光膜10bと、を具備している。ガラス基板10aの表面及び遮光膜10bには、ペリクルが配置されている。このペリクルは、フォトマスク10の上に設置する透光性を有する防塵カバーである。
ペリクルは、ペリクル膜11と、ペリクルフレーム12と、マスク接着剤13と、ペリクル接着剤14と、を具備している。ペリクル膜11は、透光性を有し、異物をトラップするためのものである。ペリクル膜11は、フォトマスク10に付着する異物に焦点が合わさることを防ぎ、ウェハへの解像不良を防ぐため、フォトマスク10の上に装着される。この場合に、ペリクル膜11は、フォトマスク10の露光エリアを覆うように装着される。
ペリクル膜11は、露光によるエネルギーを遮断させないように透光性を有する。また、ペリクル膜11は、皺などによりフォトマスクの表面に影を作らせ無いためにペリクルフレーム12と均一の力がかかるように貼られている。ペリクル膜11は、フッ素系や酢酸セルロース等の透明性膜や、石英ガラスなどで形成される。
ペリクルフレーム12は、ペリクル膜11を保持し展開するために設けられる。また、ペリクルフレーム12は、露光部に影響を与えない形状に形成される。ペリクルフレーム12は、金属、樹脂又は無機繊維等からなる骨格形状のフレームにフィルター素材からなるフレームを填めこみ、又は、接着剤などで接着される。この時に、他から来る発塵が露光部に侵入しないようにしている。
ペリクルフレーム12としては、例えば、フッ素系樹脂、炭素繊維又は無機材料の繊維などの材料を用いる。ペリクルフレーム12の骨格部には、アルミニウムなどの金属系フレーム又は樹脂系フレームなどが使用される。
ペリクル接着剤14は、ペリクルフレーム12とペリクル膜11を接着している。ペリクル接着剤14としては、シリコン樹脂系、ポリ酢酸ビニル樹脂系又はアクリル樹脂系の接着剤が好適である。
マスク接着剤13は、ペリクルフレーム12とフォトマスク10を接着している。マスク接着剤13としては、シリコン樹脂系又はアクリル樹脂系の接着剤が好適である。
図1に示すように、光照射装置21は、例えば、単色光を放射するレーザー、複数の波長の光を放射するレーザー又はランプ等で構成される。光照射装置21は、フォトマスク10にこの遮光膜10bの側から光を照射する。この時に、光照射装置21は、193nm以上であって436nm以下である波長であり、かつ、5J/cm 以上であって100J/cm 以下の光をフォトマスク10に照射する。
光照射装置21からの光の波長が193nm未満である場合にはペルクル膜を劣化させる等の不具合がある。一方、光照射装置21からの光の波長が436nmを超える場合には、光の持つエネルギーが有機物の持つ溶合解離エネルギーより低いため空間中の有機物を分解することができず、HAZEを除去することができなくなってしまう。
なお、光照射装置21からの光の波長は、短波長のほうが望ましく、HAZEの状況に応じて適宜に選択可能であり、193nmが好適である。
また、光照射装置21からの光が5J/cm 未満であると、一度発生させたHAZEを十分に除去することができなくなってしまう。また、光照射装置21から照射される光のエネルギーは大きい方が好ましい。しかしながら、光照射装置21から照射される光のエネルギーは、100J/cm 以下であれば十分であり、100J/cm を超える場合にあってはエネルギーのロスとなる。
このように、光照射装置21は、193nm以上であって436nm以下であり、かつ、5J/cm 以上であって100J/cm 以下の光をフォトマスク10に照射するため、HAZEを一度発生させ、さらに光エネルギーを加えることにより、HAZEを除去することが可能となる。HAZEになりうる成分は有限であることから、この操作を繰り返し実施することによりHAZEの発生数はさらに減少する。
光照射装置21は、フォトマスク10にこの遮光膜10bの側から光を照射する。これは、光照射装置21がフォトマスク10にこのガラス基板10aの側から光を照射す場合には、遮光膜10bの上のHAZEに光が照射されないため、HAZEが消えにくい。なお、遮光膜10bの上のHAZEの発生数が少ない場合には、光照射装置21がフォトマスク10にこのガラス基板10aの側から光を照射するように構成してもよい。
本発明の実施の形態1に係るフォトマスクの曇り防止装置は、193nm以上であって436nm以下であり、かつ、5J/cm 以上であって100J/cm 以下の光をフォトマスク10に照射するため、ペリクル膜11とフォトマスク10の間に存在する有機物と空間中で光の影響により発生したオゾンなどの活性種との反応により、HAZEを発生させる。
しかし、HAZEになりうる有機物は有限であり、フォトマスクの曇り防止装置による2回目の光の照射ではHAZEとなる成分は1回目の光照射後のものと比較して減少するから、HAZEの発生数も減少する。さらに、フォトマスクの曇り防止装置による3回目の光の照射ではHAZEとなる成分は2回目の光照射後のものと比較して減少するから、HAZEの発生数もさらに減少する。
この操作を繰り返すことにより、環境中のHAZEとなる成分は減少し、発生したHAZEは光(エネルギー)により消滅していくため、HAZEの数は徐々に減少し、HAZEの抑制が可能になる。HAZEを消滅させるための光エネルギーとしては、C=Cを分解させるだけの結合解離エネルギーに匹敵する193nmの波長を持つ光エネルギーが好適である。
本発明の実施の形態1に係るフォトマスクの曇り防止装置は、露光工程においてその表面に有機物由来の曇りが発生したフォトマスク10の曇りを除去することもできる。なお、本発明の実施の形態1に係るフォトマスクの曇り防止装置は、フォトマスク10を露光工程に用いる前にフォトマスク10に光照射を行うことが望ましい。
本発明の実施の形態1に係るフォトマスクの曇り防止装置は、フォトマスク10を露光工程に用いる直前にフォトマスク10に光照射をおこなうことで大きな効果を得ることができるため、露光装置の近くに設置することが好ましい。ただし、フォトマスク10を製造した直後に、本発明の実施の形態1に係るフォトマスクの曇り防止装置による処理をフォトマスク10に行ってもよい。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2を図面に基づいて詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態2に係るフォトマスクの曇り防止装置を示す概略図である。図4は、本発明の実施の形態2に係るフォトマスクを示す概略斜視図である。
図3に示すように、本発明の実施の形態2に係るフォトマスクの曇り防止装置は、加熱装置(加熱手段)31を具備している。この加熱装置31は、オーブン又はホットプレート等で構成されている。加熱装置31は、ガラス基板10aの表面に遮光膜10bを有するフォトマスク10を、40℃以上であって80℃以下である環境で30分以上24時間以下の時間で加熱する。
フォトマスクが40℃未満の温度で加熱されると、十分にHAZEを除去できなくなってしまう。一方、フォトマスク10が80℃を超える温度で加熱されると、ペリクルの構成部材、特に接着剤からガスが発生し、ペリクルの構成部材の劣化が生じる。また、フォトマスク10が、40℃以上であって80℃以下である環境で、30分未満だけ加熱されると、十分にHAZEを除去できなくなってしまう。フォトマスク10が、40℃以上であって80℃以下である環境で、24時間を超えて加熱されると、ペリクルの構成部材、特に接着剤からガスが発生し、ペリクルの構成部材の劣化が生じる。
なお、40℃以上であって80℃以下である環境で加熱する時間のより好ましい範囲は、1時間以上10時間以下である。40℃以上であって80℃以下である環境での加熱時間が1時間に満たない場合には、十分にはHAZEを除去できない場合がある。また、40℃以上であって80℃以下である環境での加熱時間が10時間を超えると、時間及び加熱エネルギーのロスとなる場合がある。
本発明の実施の形態2に係るフォトマスクの曇り防止装置においては、フォトマスク10を、40℃以上であって80℃以下である環境で30分以上24時間以下の時間で加熱するため、HAZE又はHAZEを発生する成分をフォトマスク10に吸着させず、かつ、HAZEに成りうる成分を昇華させることができるため、HAZEの発生数を減少させることができるから、フォトマスク10の曇りを有効に防止することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3を図面に基づいて詳細に説明する。図5は、本発明の実施の形態3に係るフォトマスクの曇り防止装置を示す概略図である。
図5に示すように、本発明の実施の形態3に係るフォトマスクの曇り防止装置は、保管室41と、温度調整装置42と、を具備している。保管室41は、ガラス基板10aの表面に遮光膜10bを有するフォトマスク10を保管するものである。温度調整装置42は、フォトマスク10が保管室に保管された状態において、保管室41の温度を40℃以上であって80℃以下である環境に30分以上24時間以下の時間で調整する。
本発明の実施の形態3に係るフォトマスクの曇り防止装置においては、フォトマスク10が保管室41に保管された状態において、保管室41の温度を40℃以上であって80℃以下である環境に30分以上24時間以下の時間で調整するため、HAZE又はHAZEを発生する成分をフォトマスク10に吸着させず、かつ、HAZEに成りうる成分を昇華させることができるため、HAZEの発生数を減少させることができるから、フォトマスク10の曇りを有効に防止することができる。
本発明の実施の形態1乃至3に係るフォトマスクの曇り防止装置により処理されたフォトマスク10は、半導体集積回路の露光工程に用いられる。この半導体集積回路は、抵抗、トランジスタ、コンデンサ及びダイオードなどの素子を集めてシリコンウェハ基板の上に装着し、各種の機能を持たせた電子回路である。
(実施例1)
次に、本発明の実施例1を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、図1に示す本発明の実施例1のフォトマスクの曇り防止装置の光照射装置21として、ArFレーザー(ximer−300、MPB社製)が用いられた。フォトマスクの曇り防止装置により、50mW/cm 、200Hzの193nmの波長であって5J/cm の光が、1度照射された第1のフォトマスク10、2度照射された第2のフォトマスク10、3度照射された第3のフォトマスク10、4度照射された第4のフォトマスク10、5度照射された第5のフォトマスク10及び6度照射された第6のフォトマスク10を準備した。それぞれの光照射と光照射の間隔は、5分とされた。
この時、エネルギーの劣化などの変動はなかった。光照射の雰囲気は環境由来の汚染が含有されない条件とし、窒素ガスと酸素ガスが4対1の割合で導入された。また、光照射の回数以外の条件はすべて同一とされた。
効果を評価するためにフォトマスク10からペリクルが剥がされ、M2350検査機(レーザーテック社製)を用いフォトマスク10のHAZEの発生数が検査された。検査結果が図6に示されている。
光が1度照射された第1のフォトマスク10からのHAZEの発生数は3140個であった。光が2度照射された第2のフォトマスク10からのHAZEの発生数は542個であった。光が3度照射された第3のフォトマスク10からのHAZEの発生数は13個であった。光が4度照射された第4のフォトマスク10からのHAZEの発生数は21個であった。光が5度照射された第5のフォトマスク10からのHAZEの発生数は1個であった。光が6度照射された第6のフォトマスク10からのHAZEの発生数は4個であった。これにより、フォトマスク10への複数回の光の照射によりHAZEの発生数は抑制されていることが分かった。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて詳細に説明する。
実施例2においては、実施例1と同じように、フォトマスクの曇り防止装置の光照射装置21として、ArFレーザー(ximer−300、MPB社製)が用いられた。フォトマスクの曇り防止装置により、50mW/cm 、200Hzの193nmの波長であって5J/cm の光が、1度照射されたフォトマスク10を準備した。
この時、エネルギーの劣化などの変動はなかった。光照射の雰囲気は、環境由来の汚染が含有されない条件とし、窒素ガスと酸素ガスを4対1の割合で導入した。
このフォトマスク10からペリクルが剥がされフォトマスク10のHAZEの発生数が検査された。この検査の結果、フォトマスク10のHAZEの発生数は4051個であった。このフォトマスク10に再びペリクルが貼られ、加熱装置31であるクリーンオーブンによりフォトマスク10が50℃で30分だけ加熱され後に回収された。この回収されたフォトマスク10からペリクルが剥がされ、HAZEの発生数が検査された。この検査の結果、HAZEの発生数は180個に減少した。さらに、同様の操作で100℃で30分だけ加熱された後に回収され、この回収されたフォトマスク10のHAZEの発生数が検査されたところ、HAZEの数は23個に減少し、加熱によりHAZEの発生は抑制された。
なお、光照射の環境は、一般のクリーンルームエアーでもよいが、酸やアルカリ有機系の汚染を除去するケミカルフィルターなどで制御された環境が好適である。さらに、本発明のフォトマスクの曇り防止装置を用いて未使用のペリクルに光照射し、内壁接着剤などの発ガス部材からのガスを抑制することにより、HAZEの発生を抑制するようにしてもよい。
本発明の実施の形態1に係るフォトマスクの曇り防止装置を示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係るフォトマスクを示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2に係るフォトマスクの曇り防止装置を示す概略図である。 本発明の実施の形態2に係るフォトマスクを示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態3に係るフォトマスクの曇り防止装置を示す概略図である。 本発明の実施例1に係るフォトマスクのHAZEの発生数の検査結果を説明するための図である。
10 フォトマスク
11 ペリクル膜
12 ペリクルフレーム
13 マスク接着剤
14 ペリクル接着剤
21 光照射装置(光照射手段)
31 加熱装置(加熱手段)
41 保管装置
42 温度調整装置

Claims (2)

  1. ガラス基板の表面に遮光膜を有し、前記表面に露光エリアを覆うようにペリクル膜がペリクルフレームを介して接着剤により固定されたフォトマスクに、当該フォトマスクの前記遮光膜側から193nmの波長であり、かつ、5J/cm 以上であって100J/cm 以下の光を時間間隔をおいて2回以上照射することで前記接着剤由来の有機系HAZEを除去するようにしたことを特徴とするフォトマスクの曇り防止方法。
  2. ガラス基板の表面に遮光膜を有し、前記表面に露光エリアを覆うようにペリクル膜がペリクルフレームを介して接着剤により固定されたフォトマスクに、当該フォトマスクの前記遮光膜側から193nmの波長であり、かつ、5J/cm 以上であって100J/cm 以下の光を時間間隔をおいて2回以上照射することで前記接着剤由来の有機系HAZEを除去する光照射手段を具備することを特徴とするフォトマスクの曇り防止装置。
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