JP5742370B2 - マスク基板の製造方法 - Google Patents
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Description
過去において、レジスト検査装置の検査波長はi線など、比較的長い波長が使用されており、レジストパターン検査を行っても、アウトガスは大きな問題とはなっていなかった。
しかし、近年の半導体の微細化に伴うマスクパターンの微細化により、検査装置の検査波長も短波長化している上、出力も大きくなっており、レジストに短波長高出力レーザーを照射するとレジストから有機物などのアウトガスが放出される。そのアウトガスが検査装置内のレンズ等の光学素子の表面に付着物として残ってしまう。
この現象が長時間に渡り発生すると、レンズ等の光学素子の性能が劣化して、最終的には検査性能に支障をきたすことになる。
万が一このような性能劣化が起った場合には、劣化したレンズ等の光学素子を装置から取り外し、洗浄等行うことで、光学素子の性能は復活する事もありえるが、このような作業には時間が長くかかる上、作業の間は装置が使用できない、作業費用が高くかかる等の問題があるため現実的ではない。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2または3記載のマスク基板の製造方法において、前記光透過部は、紫外光を透過する薄ガラスであることを特徴とする。
以上に説明したように、本実施形態のレジスト検査装置6Aは、マスク7(マスク基板)のレジスト7a形成面に照射した光源12からの光(検査光)の反射光を受光部14で受光してレジスト7a形成面のレジストパターンを検出し欠陥を検査するために、マスク7が載置されることで閉塞される開口状のマスク載置面20(マスク載置部)を有するマスク固定用ホルダー19と、支持体21を介して保持された透光性保護部材22(光透過部)とにより構成された筐体30と、支持体21に形成されて筐体30内にそれぞれ連通し、筐体30内に対して不活性ガス27(エアパージ用のエア)を供給及び排出する通気穴23乃至ガス供給管25(給気通路)及び通気穴24乃至ガス排気管26(排気通路)とを有する構成とし、マスク載置面20に載置して筐体30内を密閉空間31(密閉状態)としたマスク7の筐体30内に露出したレジスト7a形成面に照射する光と、レジスト7a形成面からの反射光とが、透光性保護部材22をそれぞれ透過する構成とした。
また、本実施形態のレジスト検査装置6Aは、反射光を受光部14で受光して検出したレジスト7aのパターンを、比較用レジストパターンと照合してレジスト7aパターンの欠陥検出を行う欠陥検出部16と、欠陥検出部16が欠陥を検出したレジスト7aパターンの位置を、X軸位置センサー9及びY軸位置センサー10の検出結果に基づくレジスト7a形成面における光29の照射位置から検出する欠陥検出部16(欠陥位置検出部)と、欠陥検出部16の検出結果(欠陥検出、欠陥位置)を出力する検査結果出力部17とをさらに備えている。
なお、欠陥検査に用いる比較用レジストパターンは、ダイ・トゥ・ダイ検査であれば同一マスク7上の他の箇所のレジスト7aのパターンとなり、ダイ・トゥ・データベース検査であれば設計データとなる。
さらに、本実施形態のレジスト検査装置6Aは、透光性保護部材22は、紫外光を透過する薄ガラスとしている。
また、本実施形態のレジスト検査装置6Aは、通気穴23乃至ガス供給管25と通気穴24乃至ガス排気管26とにより筐体30内に対して供給される不活性ガス27及びアウトガス28により筐体30内の圧力制御を行う制御部11をさらに備えている。
2 ・・・描画装置
3 ・・・現像装置
4 ・・・エッチング装置
5 ・・・レジスト剥膜装置
6 ・・・マスク検査装置
6A ・・・レジスト検査装置
6b ・・・エッチング後検査装置
7 ・・・マスク
7a ・・・レジスト
8 ・・・ステージ
9 ・・・X軸位置センサー
10 ・・・Y軸位置センサー
11 ・・・制御部
12 ・・・光源
13 ・・・光学系
14 ・・・受光部
15 ・・・画像処理部
16 ・・・欠陥検出部
17 ・・・検査結果格納部
18 ・・・結果出力部
19 ・・・マスク固定用ホルダー
20 ・・・マスク戴置面
21 ・・・支持体
22 ・・・透光性保護部材
23 ・・・通気穴
24 ・・・通気穴
25 ・・・ガス供給管
26 ・・・ガス排気管
27 ・・・不活性ガス(窒素等)
28 ・・・アウトガス
29 ・・・光
30 ・・・筐体
31 ・・・密閉空間
32 ・・・ガス供給ユニット
33 ・・・ファンユニット
Claims (5)
- マスクブランクス上のレジストに原画パターンを描画する描画工程と、前記描画工程で得られた原画パターンを現像する現像工程と、前記現像工程後レジストパターンに基づいて前記マスクブランクス上の遮光膜をエッチングしパターニングにするエッチング工程と、前記エッチング工程後に前記レジストを剥離する剥膜工程と、前記剥膜工程後マスクパターンの欠陥を検査する検査工程とを経てマスク基板を製造する方法であって、
前記現像工程後で前記エッチング工程前において、前記マスクブランクスの前記レジストパターン形成面を密閉空間内に収容しかつ前記レジストから発生するアウトガスを不活性ガスにより前記密閉空間外に排出しながら前記レジストパターン形成面に検査光を照射し当該レジストパターン形成面からの反射光により前記レジストパターンを検出して欠陥を検査する現像後レジスト検査工程と、
前記エッチング工程後で前記剥膜工程前において、前記マスクブランクスのエッチング後の前記レジストパターン形成面を密閉空間内に収容しかつ剥離前の前記レジストから発生するアウトガスを不活性ガスにより前記密閉空間外に排出しながら前記エッチング後の前記レジストパターン形成面に検査光を照射し当該レジストパターン形成面からの反射光により前記エッチング後のレジストパターンを検出して欠陥を検査するエッチング後レジスト検査工程とを有する、
ことを特徴とするマスク基板の製造方法。 - 前記現像後レジスト検査工程及び前記エッチング後レジスト検査工程における前記欠陥の検査はレジスト検査装置で行われ、
前記レジスト検査装置は、
前記マスク基板が載置されることで閉塞される開口状のマスク載置部を有する前記密閉空間用の筐体と、
前記筐体内にそれぞれ連通し、前記筐体内に対してエアパージ用の不活性ガスを供給及び排出する給気通路及び排気通路と、
前記筐体に設けられ、前記マスク載置部に載置して前記筐体内を密閉状態とした前記マスク基板の前記筐体内に露出したレジスト形成面に照射する前記検査光と、該レジスト形成面からの前記反射光とがそれぞれ透過する光透過部とを備える、
ことを特徴とする請求項1記載のマスク基板の製造方法。 - 前記レジスト検査装置は、前記反射光から検出した前記レジストパターンを比較用レジストパターンと照合して該レジストパターンの欠陥検出を行う欠陥検出部と、該欠陥検出部が欠陥を検出したレジストパターンの位置を、前記レジスト形成面における前記検査光の照射位置から検出する欠陥位置検出部と、前記欠陥検出部及び前記欠陥位置検出部の検出結果を出力する検査結果出力部とをさらに備えることを特徴とする請求項2記載のマスク基板の製造方法。
- 前記光透過部は、紫外光を透過する薄ガラスであることを特徴とする請求項2または3記載のマスク基板の製造方法。
- 前記給気通路及び前記排気通路により前記筐体内に対して供給及び排出される不活性ガスにより該筐体内の圧力制御を行う圧力制御部をさらに備えることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のマスク基板の製造方法。
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