JP5514973B2 - ホスホン酸ジエステル誘導体の製造方法 - Google Patents
ホスホン酸ジエステル誘導体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5514973B2 JP5514973B2 JP2010104728A JP2010104728A JP5514973B2 JP 5514973 B2 JP5514973 B2 JP 5514973B2 JP 2010104728 A JP2010104728 A JP 2010104728A JP 2010104728 A JP2010104728 A JP 2010104728A JP 5514973 B2 JP5514973 B2 JP 5514973B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphonic acid
- acid diester
- general formula
- formula
- represented
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
(式中、R1およびR2はそれぞれ独立に、分岐を有してもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリール基またはアリールアルキル基を表し、R1およびR2が結合して、置換されていてもよい炭素原子数1〜10の環状アセタール構造を形成してもよい。)で表されるホスホン酸ジエステルから、下記一般式(II)、
(式中、R1およびR2は式(I)と同様のものを表し、nは1または2を表し、Aは、nが1のときは−O−C(=O)−R3、−NR4R5、−OR6、−SR7、または、−SeR8を表し、nが2のときは単結合または−O−を表す。但し、R3〜R8はそれぞれ独立に、分岐を有してもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリール基またはアリールアルキル基を表し、R4、R5のいずれかが水素原子であってもよい。)で表されるホスホン酸ジエステル誘導体を合成することを特徴とするものである。
(式中、R1およびR2は式(I)と同様のものを表し、R3は式(II)と同様のものを表す。)で表されるホスホン酸ジエステル誘導体を合成することが好ましい。
(式中、R1およびR2は式(I)と同様のものを表し、R4およびR5はそれぞれ独立に、式(II)と同様のものを表す。)で表されるホスホン酸ジエステル誘導体を合成することが好ましい。
(式中、R1およびR2は式(I)と同様のものを表し、R6は式(II)と同様のものを表す。)で表されるホスホン酸ジエステル誘導体を合成することが好ましい。
(式中、R1およびR2は式(I)と同様のものを表し、R7は式(II)と同様のものを表す。)で表されるホスホン酸ジエステル誘導体を合成することが好ましい。
(式中、R1およびR2は式(I)と同様のものを表し、R8は式(II)と同様のものを表す。)で表されるホスホン酸ジエステル誘導体を合成することが好ましい。
(式中、R1およびR2はそれぞれ独立に、分岐を有してもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリール基またはアリールアルキル基を表す。R1およびR2が結合して置換されていてもよい炭素原子数1〜10の環状アセタール構造を形成してもよい。)で表されるホスホン酸ジエステルを、または、該ホスホン酸ジエステルと、カルボン酸、アミン類、アルコール類、チオール類およびセレノール類から選ばれる1種以上とを酸化カップリング反応させて、下記一般式(II)、
(式中、R1およびR2は式(I)と同様のものを表し、nは1または2を表し、Aは、nが1のときは−O−C(=O)−R3、−NR4R5、−OR6、−SR7、または、−SeR8で表される構造を有し、nが2のときは単結合または−O−を表す。但し、R3〜R8はそれぞれ独立に、分岐を有してもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリール基またはアリールアルキル基を表し、R4、R5のいずれかが水素原子であってもよい。)で表されるホスホン酸ジエステル誘導体を合成する方法であって、触媒として銅化合物を用いることを特徴とするものである。
本発明のホスホン酸ジエステル誘導体の製造方法は、原料として、下記一般式(I)、
(式中、R1およびR2はそれぞれ独立に、分岐を有してもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリール基またはアリールアルキル基を表し、R1およびR2が結合して置換されていてもよい炭素原子数1〜10の環状アセタール構造を形成してもよい。)で表されるホスホン酸ジエステルを用いる。
本発明のホスホン酸ジエステル誘導体の製造方法は、触媒として銅化合物を用いる。銅化合物中の銅は1価であっても2価であってもよい。銅化合物の具体例としては、CuCl2、CuBr2、CuCl、CuBr、CuI等のハロゲン化銅、CuO、Cu2Oで表される酸化銅、CuO2で表される過酸化銅、Cu(OH)2で表される水酸化銅、Cu(OAc)2、CuOAcで表される酢酸銅、CuSO4で表される硫酸銅、Cu(NO3)2で表される硝酸銅、CuCO3で表される炭酸銅、Cu(CO2CF3)2で表されるトリフルオロ酢酸銅などの1価または2価の銅塩が挙げられる。
本発明に係る製造方法において、銅化合物からなる触媒の使用量としては、好ましくは、一般式(I)で表される化合物に対して0.01モル%〜30モル%である。
また、本発明に係る方法においては、上記銅化合物からなる触媒に加えて、配位子としてアミン化合物を用いることが好ましい。アミン化合物は、銅触媒の配位子として用いられているものであればいずれでもよい。アミン化合物としては、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン(Et3N)、ジイソプロピルアミン、N−メチルブチルアミン、N−メチルt−ブチルアミン、(t−BuNHCH2)2、テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、テトラエチルエチレンジアミン(TEEDA)、テトラメチル−1,3−プロパンジアミン、テトラメチルジエチレントリアミン(TMEDTA)、ペンタメチルジエチレントリアミン(PMDT)、ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABACO)、ヘキサメチルホスホリックトリアミド(HMPA)等の2級または3級のアルキルアミン、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン等のN−アルキルアニリン、ピリジン、2,2’−ビピリジン(2,2’-bipyridyl)等のピリジン化合物等を挙げることができる。
上記のアミン化合物のうち、好ましいアミンとしては、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、(t−BuNHCH2)2、2,2’−ビピリジン、TMEDA、TEEDAを挙げることができる。
配位子としてアミンを用いる場合、好ましい使用量としては、銅化合物に対して0.5〜200倍モル当量、より好ましくは2〜200倍モル当量である。
本発明は、銅触媒を用いて、上記式(I)で表される化合物から、下記一般式(II)、
(式中、R1およびR2は式(I)と同様のものを表し、nは1または2を表し、Aは、nが1のときは−O−C(=O)−R3、−NR4R5、−OR6、−SR7、または、−SeR8を表し、nが2のときは単結合または−O−を表す。但し、R3〜R8はそれぞれ独立に、分岐を有してもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリール基またはアリールアルキル基を表し、R4、R5のいずれかが水素原子であってもよい。)で表されるホスホン酸ジエステル誘導体を合成する方法である。
または、下記式(IX)、
で表される化合物である。上記式(VIII)および(IX)中、R1およびR2は上記一般式(I)と同様のものを表す。
下記一般式(III)、
下記一般式(IV)、
下記一般式(V)、
下記一般式(VI)、
または、下記一般式(VII)、
で表される化合物である。上記式(III)〜(VII)中、R1およびR2は上記一般式(I)と同様のものを表し、R3〜R8は上記一般式(II)と同様のものを表す。
本発明において用いられるカルボン酸としては、いずれでもよいが、好ましくは、酢酸、プロパン酸、ブタン酸等の、分岐を有してもよい炭素原子数1〜20の、より好ましくは炭素原子数1〜10の、脂肪族カルボン酸;安息香酸、トルイル酸等の、アルキル置換基を有してもよい炭素原子数7〜20の、より好ましくは炭素原子数7〜10の、芳香族カルボン酸である。
カルボン酸の使用量は、好ましくは、一般式(I)で表される化合物に対して、0.5〜10倍モル当量である。
上記一般式(I)の化合物と反応させるために用いられるアミン類としては、いずれでもよいが、好ましくは、メチルアミン、エチルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン等の、分岐を有してもよい炭素原子数1〜20の、より好ましくは炭素原子数1〜10の、アルキル基を有する1級のアルキルアミン;アニリン、トルイジン等の、アルキル置換基を有してもよい炭素原子数6〜20の、より好ましくは6〜10の、1級の芳香族アミンである。
アミン類の使用量は、好ましくは、一般式(I)で表される化合物に対して、0.5〜10倍モル当量である。
本発明において用いられるアルコール類としては、いずれでもよいが、好ましくは、メタノール、エタノール、ブタノール等の、分岐を有してもよい炭素原子数1〜20の、より好ましくは炭素原子数1〜10の、アルキルアルコール;フェノール、クレゾール等の、アルキル置換基を有してもよい炭素原子数6〜20の、より好ましくは炭素原子数6〜10の、フェノール類である。
アルコール類の使用量は、好ましくは、一般式(I)で表される化合物に対して、0.5〜10倍モル当量である。
本発明において用いられるチオール類としては、いずれでもよいが、好ましくは、メタンチオール、エタンチオール、ブタンチオール等の、分岐を有してもよい炭素原子数1〜20の、より好ましくは炭素原子数1〜10の、アルカンチオール;ベンゼンチオール、メチルベンゼンチオール等の、アルキル置換基を有してもよい炭素原子数6〜20の、より好ましくは炭素原子数6〜10の、芳香族チオールである。
チオール類の使用量は、好ましくは、一般式(I)で表される化合物に対して、0.5〜10倍モル当量である。
本発明において用いられるセレノール類としては、いずれでもよいが、好ましくは、メタンセレノール、エタンセレノール、ブタンセレノール等の、分岐を有してもよい炭素原子数1〜20の、より好ましくは炭素原子数1〜10の、アルキルセレノール;ベンゼンセレノール、メチルベンゼンセレノール等の、アルキル置換基を有してもよい炭素原子数6〜20の、より好ましくは炭素原子数6〜10の、芳香族セレノールである。
セレノール類の使用量は、好ましくは、一般式(I)で表される化合物に対して、0.5〜10倍モル当量である。
本発明のホスホン酸ジエステル誘導体の製造方法においては、溶媒を用いても用いなくてもよい。溶媒としてはTHF、アセトンなど公知のものを制限無く使用することができる。また、反応温度についても特に制限はなく、室温下においても十分に反応を進めることができる。
本発明においては、反応を空気雰囲気下で行うことが好ましい。空気雰囲気下で反応を行うために、空気に曝露した溶液中で反応を行ってもよく、反応系に空気を吹き込んでもよい。空気の代わりに酸素雰囲気下で反応を行ってもよい。また、反応系に水を加えても加えなくてもよいが、反応系に水を加えると反応がある程度阻害される場合があるため、反応系に水を加えないことが好ましい。
本発明のホスホン酸ジエステル誘導体の製造方法においては、上記したように銅化合物、アミンの種類や量について制限はないが、特に、銅化合物とアミンについて以下のいずれかの条件を満たすと、一般式(VIII)で表される化合物を高選択的に合成できるので好ましい。
[1]Cu(OAc)2を一般式(I)で表される化合物に対して実質的に等モル当量(一般式(I)で表される化合物に対して0.9〜1.1倍モル当量)用いる。
[2]Cu(OAc)2、Cu(NO3)2、CuSO4、Cu(CO2CF3)2、CuCl、CuBrまたはCuOAcを一般式(I)で表される化合物に対して2〜5モル%用い、Et3Nを大量に(一般式(I)で表される化合物に対して400モル%程度、即ち350〜450モル%)用いる。
[3]CuClまたはCuBrを一般式(I)で表される化合物に対して8〜13モル%用い、TEEDAを一般式(I)で表される化合物に対して15〜25モル%用いる。
また、銅化合物とアミンについて以下のいずれかの条件を満たすと、一般式(IX)で表される化合物を高選択的に合成できるので好ましい。
[4]CuBr2を一般式(I)で表される化合物に対して0.1〜5モル%用い、TMEDAを一般式(I)で表される化合物に対して5〜15モル%用いる。
(i−PrO)2P(O)H(10mmol)とCu(OAc)2(10mmol)をTHF10mL中、70℃で4時間加熱したところ、[(i−PrO)2P(O)]2が5mmol得られた。反応は下記式で表すことができる。
i−Pr:イソプロピル基
実施例1と同様の条件で、一般式(I)中のR1およびR2が下記表1に示すように異なる基質:
(R1O)(R2O)P(O)Hを用いて、反応を行った。一般式(VIII)で表される化合物の収率を下記表1に示す。
下記表2、表3に示すように、アミンと銅化合物とからなる触媒を用いて、
(i−PrO)2P(O)Hから、下記化合物(A)または(B)を合成した。反応温度は25℃、反応は空気雰囲気下で行った。すなわち、室温下、空気に触れうる状態で、銅触媒とアミン配位子を混合した後、(i−PrO)2P(O)Hを加えた。生成物は、ガスクロマトグラフィーより同定した。下記表中、銅化合物およびアミン配位子の量は、(i−PrO)2P(O)Hに対するモル%である。溶媒の濃度(M)は、反応系全体に対する濃度である。
実施例8と同様の条件(銅化合物:Cu(OAc)2 2モル%、アミン配位子:Et3N400モル%、温度25℃、反応時間4時間)で、一般式(I)中のR1およびR2が下記表4に示すように異なる基質:
(R1O)(R2O)P(O)Hを用いて下記一般式(VIII)で表される化合物をそれぞれ合成した。結果を下記表4に示す。
実施例29と同様の条件(銅化合物:CuBr2 1モル%、アミン配位子:TMEDA 10モル%、アセトン1M、温度25℃、反応時間20時間)で、一般式(I)中のR1およびR2が下記表5に示すように異なる基質:
(R1O)(R2O)P(O)Hを用いて一般式(IX)で表される化合物をそれぞれ合成した。結果を下記表5に示す。
実施例29と同様の条件(銅化合物:CuBr2 1モル%、アミン配位子:TMEDA 10モル%、アセトン1M、温度25℃、反応時間20時間)で、(i−PrO)2P(O)Hを等量の酢酸の存在下で反応させたところ、
(i−PrO)2P(O)OC(O)CH3が87%の収率で得られた。反応は下記式で表すことができる。
実施例29と同様の条件(銅化合物:CuBr2 1モル%、アミン配位子:TMEDA 10モル%、アセトン1M、温度25℃、反応時間20時間)で、(i−PrO)2P(O)Hを等量のブチルアミンの存在下で反応させたところ、
(i−PrO)2P(O)NHBuが95%の収率で得られた。反応は下記式で表すことができる。
実施例29と同様の条件(銅化合物:CuBr2 1モル%、アミン配位子:TMEDA 10モル%、アセトン1M、温度25℃、反応時間20時間)で、(i−PrO)2P(O)Hを等量のフェノールの存在下で反応させたところ、
(i−PrO)2P(O)OPhが92%の収率で得られた。反応は下記式で表すことができる。
実施例29と同様の条件(銅化合物:CuBr2 1モル%、アミン配位子:TMEDA 10モル%、アセトン1M、温度25℃、反応時間20時間)で、(i−PrO)2P(O)Hを等量のベンゼンチオールの存在下で反応させたところ、
(i−PrO)2P(O)SPhが92%の収率で得られた。反応は下記式で表すことができる。
実施例29と同様の条件(銅化合物:CuBr2 1モル%、アミン配位子:TMEDA 10モル%、アセトン1M、温度25℃、反応時間20時間)で、(i−PrO)2P(O)Hを等量のベンゼンセレノールの存在下で反応させたところ、
(i−PrO)2P(O)SePhが92%の収率で得られた。反応は下記式で表すことができる。
また、実施例40〜44の結果から、上記一般式(I)で表される化合物と、カルボン酸、アミン類、アルコール類、チオール類またはセレノール類とを銅化合物の存在下で反応させることにより、収率良く一般式(II)で表される化合物が得られることが確認できた。
なお、銅化合物を用いない場合、反応は殆ど進まなかった。
Claims (11)
- 銅触媒を用いて、下記一般式(I)、
(式中、R1およびR2はそれぞれ独立に、分岐を有してもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリール基またはアリールアルキル基を表し、R1およびR2が結合して、置換されていてもよい炭素原子数1〜10の環状アセタール構造を形成してもよい。)で表されるホスホン酸ジエステルから、下記一般式(II)、
(式中、R1およびR2は式(I)と同様のものを表し、nは1または2を表し、Aは、nが1のときは−O−C(=O)−R3、−NR4R5、−OR6、−SR7、または、−SeR8を表し、nが2のときは単結合または−O−を表す。但し、R3〜R8はそれぞれ独立に、分岐を有してもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリール基またはアリールアルキル基を表し、R4、R5のいずれかが水素原子であってもよい。)で表されるホスホン酸ジエステル誘導体を合成することを特徴とするホスホン酸ジエステル誘導体の製造方法。 - 前記一般式(I)で表されるホスホン酸ジエステルに、さらに、カルボン酸、アミン類、アルコール類、チオール類およびセレノール類から選ばれる1種以上を加える請求項1記載のホスホン酸ジエステル誘導体の製造方法。
- 前記銅触媒が、Cu(OAc)2、CuCl2、CuBr2、Cu(NO3)2、CuSO4、Cu(CO2CF3)2、Cu(OH)2、CuCl、CuBr、CuIおよびCuOAcからなる群から選ばれる1種以上の銅化合物である請求項1〜7のうちいずれか一項記載のホスホン酸ジエステル誘導体の製造方法。
- 前記銅触媒が、前記銅化合物とアミンとからなる触媒である請求項8記載のホスホン酸ジエステル誘導体の製造方法。
- 空気雰囲気下、前記一般式(I)で表されるホスホン酸ジエステルを反応させる請求項1〜9のうちいずれか一項記載のホスホン酸ジエステル誘導体の製造方法。
- 下記一般式(I)、
(式中、R1およびR2はそれぞれ独立に、分岐を有してもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリール基またはアリールアルキル基を表す。R1およびR2が結合して置換されていてもよい炭素原子数1〜10の環状アセタール構造を形成してもよい。)で表されるホスホン酸ジエステルを、または、該ホスホン酸ジエステルと、カルボン酸、アミン類、アルコール類、チオール類およびセレノール類から選ばれる1種以上とを酸化カップリング反応させて、下記一般式(II)、
(式中、R1およびR2は式(I)と同様のものを表し、nは1または2を表し、Aは、nが1のときは−O−C(=O)−R3、−NR4R5、−OR6、−SR7、または、−SeR8で表される構造を有し、nが2のときは単結合または−O−を表す。但し、R3〜R8はそれぞれ独立に、分岐を有してもよい炭素原子数1〜20のアルキル基、置換されていてもよい炭素原子数6〜20のアリール基またはアリールアルキル基を表し、R4、R5のいずれかが水素原子であってもよい。)で表されるホスホン酸ジエステル誘導体を合成する方法であって、触媒として銅化合物を用いることを特徴とするホスホン酸ジエステル誘導体の合成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010104728A JP5514973B2 (ja) | 2010-04-30 | 2010-04-30 | ホスホン酸ジエステル誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010104728A JP5514973B2 (ja) | 2010-04-30 | 2010-04-30 | ホスホン酸ジエステル誘導体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011231075A JP2011231075A (ja) | 2011-11-17 |
JP5514973B2 true JP5514973B2 (ja) | 2014-06-04 |
Family
ID=45320763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010104728A Active JP5514973B2 (ja) | 2010-04-30 | 2010-04-30 | ホスホン酸ジエステル誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5514973B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107434832B (zh) * | 2016-05-25 | 2020-02-14 | 中国石油天然气股份有限公司 | 一种聚丙烯催化剂组分、制备方法及其催化剂 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5536675B2 (ja) * | 1972-04-11 | 1980-09-22 | ||
JPS5530519B2 (ja) * | 1973-06-11 | 1980-08-11 | ||
DE2655823C3 (de) * | 1976-12-09 | 1980-10-16 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur Herstellung von O.O-Dialkyl-S^N-methyl-carboxamldomethyl)-thiolphosphorsäureestern |
DE3013264A1 (de) * | 1980-04-03 | 1981-10-08 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | 0-(2-nitro-5-(2-chlor-4-trifluormethyl-phenoxy)-phenyl)-(thiono)(thiol)-phosphor(phosphon)-saeure-derivate, verfahren zu deren herstellung sowie deren verwendung als herbizide und pflanzenwuchsregulatoren |
EP0041474B1 (de) * | 1980-04-30 | 1983-11-16 | Ciba-Geigy Ag | N-Phenylphosphoramidsäurediester, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Kupplungskomponenten zur Herstellung von Azofarbstoffen |
JPS60193994A (ja) * | 1984-03-13 | 1985-10-02 | Ajinomoto Co Inc | Ν−ホスフイノイル化方法 |
ATE133955T1 (de) * | 1990-03-14 | 1996-02-15 | Univ Toronto | Acylphosphatester und modifikation von proteinen damit |
JP4085199B2 (ja) * | 2002-11-21 | 2008-05-14 | 住友化学株式会社 | O,O−ジメチル−O−(p−シアノフェニル)ホスホロチオエートの製造方法 |
CN1907989B (zh) * | 2005-08-02 | 2011-08-17 | 浙江天皇药业有限公司 | 毛兰素盐及其制备方法和包含其的药物组合物 |
-
2010
- 2010-04-30 JP JP2010104728A patent/JP5514973B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011231075A (ja) | 2011-11-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101506173A (zh) | 制备3-二卤代甲基吡唑-4-羧酸衍生物的方法 | |
CN107082789B (zh) | 一种以含p(o)-oh类化合物与酚高效酯化制备有机磷酸酯类化合物的方法 | |
IL266718A (en) | Process for the preparation of methyl pyridine dicarboxylate | |
ES2604405T3 (es) | Un procedimiento para rilpivirina mejorado | |
JP5514973B2 (ja) | ホスホン酸ジエステル誘導体の製造方法 | |
CN107445795A (zh) | 一种2‑溴‑1,1,2,2‑四氟乙基取代的芳基砌块的合成方法 | |
HRP20110290T1 (hr) | Postupci za dobivanje derivata n-izobutil-n-(2-hidroksi-3-amino-4-fenilbutil)-p-nitrobenzensulfonilamida | |
JP2011098957A (ja) | ピリジルホスフィン化合物を有する金属錯体、及びアルキルメタクリレートの製造方法 | |
CN113004178B (zh) | 一种(e)-3-甲硫基-2-碘丙烯酸酯化合物的合成方法 | |
CN110642831B (zh) | 一种在丙酮诱导下对芳烃或者杂芳烃进行氟烷基化的方法 | |
CN110950836B (zh) | 一种苯并二硫杂环戊烯类骨架化合物的制备方法 | |
CN105669743B (zh) | 一种以p(o)-oh类化合物与芳硼酸制备次膦酸/亚膦酸/磷酸酯的方法 | |
JP2011051904A (ja) | 第3級アルコールの製造方法 | |
JPS6350334B2 (ja) | ||
JP2001220374A (ja) | フッ素系界面活性化合物及びその製造方法 | |
CN106543040B (zh) | 一种医药中间体氨基甲酸酯化合物的合成方法 | |
JP5131772B2 (ja) | ビニル化合物の製造方法 | |
JP4308609B2 (ja) | アリル化合物の製造方法 | |
CN103922975B (zh) | 一种磺酰胺类化合物的合成方法 | |
TW201546037A (zh) | 鹵素化合物之製造方法、鉀鹽之製造方法、及鉀鹽 | |
TWI695840B (zh) | 製備雙(醯基)次膦酸矽基酯的方法 | |
JP2006282587A (ja) | 3−アミノフェニルアセチレンの製造方法 | |
CN105037420B (zh) | 一种芳羰基取代磷酸酯类化合物的合成方法 | |
CN115073383B (zh) | 一种芳基乙酸类化合物的合成方法 | |
CN108623514A (zh) | 一种催化α-氨基酸衍生物进行α-位酰亚胺化的合成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121205 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131206 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131217 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5514973 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |