JP5514597B2 - 熱可塑性セルロース組成物の製造方法及びその成形体の製造方法 - Google Patents
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Description
溶融混練の混練温度は200℃前後と高温を要するため、低沸点化合物との混練に用いることができない。また、粘性が高いセルロースエステルと可塑剤の混練では均一に混合するまでに長時間を要する。
一方、溶解混練においてはセルロースエステル及び可塑剤をともに溶解する溶媒を用いる必要がある。セルローストリアセテートの溶媒として、様々な有機溶媒が提案されており、実質的に使用されている溶媒としては塩化メチレン等が挙げられる。しかしながら、塩化メチレンのようなハロゲン化炭化水素は、近年、地球環境保護の観点から、その使用は規制されつつある。また塩化メチレンの沸点は41℃と低く、製造工程においても揮散しやすいため、作業環境を考えたときも問題がある。またセルロースアセテートプロピオネートに代表されるセルロースの混合脂肪酸エステルはセルロースアセテートに比べて溶解性が高く、多種の溶媒を用いることができる。しかし、その場合でも用いた溶媒自体及び溶媒の回収工程を作るコストが生じるため経済的ではない。
また特許文献5の方法では、用いられている可塑剤が一般的な低分子量の可塑剤であることから、乾燥や成形作業において可塑剤の蒸散等の問題がある。
<1>
かさ密度が0.1g/100ml以上20g/100ml以下である綿状のセルロース及びかさ密度が25g/100ml以上80g/100ml以下である粒状のアルキルセルロースの混合物を、酸無水物によりアシル化するアシル化工程を備えたことを特徴とする熱可塑性セルロース組成物の製造方法。
<2>
前記アルキルセルロースが炭素数1以上4以下のアルキル基を有する、<1>に記載の製造方法。
<3>
前記酸無水物が無水酢酸、無水プロピオン酸及び無水酪酸からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する、<1>又は<2>に記載の製造方法。
<4>
前記アシル化における触媒として硫酸又はメタンスルホン酸を用いる、<1>〜<3>のいずれか1項に記載の製造方法。
<5>
前記アルキルセルロースがヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース及びヒドロキシエチルエチルセルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、<1>〜<4>のいずれか1項に記載の製造方法。
<6>
前記混合物における綿状のセルロースと粒状のアルキルセルロースの混合比(綿状のセルロース/粒状のアルキルセルロース)が質量基準で100/50〜100/10である、<1>〜<5>のいずれか1項に記載の製造方法。
<7>
<1>〜<6>のいずれか1項に記載のアシル化工程に先立って、
前記混合物に酸性化合物を添加する前処理工程を備えた、<1>〜<6>のいずれか1項に記載の製造方法。
<8>
<1>〜<7>のいずれか1項に記載の製造方法によって得られた熱可塑性セルロース組成物を含有する成形材料を、加熱により溶融成形する工程を備えた成形体の製造方法。
本発明は上記<1>〜<8>に関するものであるが、参考のためにその他の事項(たとえば下記項1〜項8に記載した事項など)についても記載した。
項2.前記アルキルセルロースが炭素数1以上4以下のアルキル基を有する、項1に記載の製造方法。
項3.前記酸無水物が無水酢酸、無水プロピオン酸及び無水酪酸からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する、項1又は2に記載の製造方法。
項4.前記アシル化における触媒として硫酸又はメタンスルホン酸を用いる、項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
項5.前記アルキルセルロースがヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース及びヒドロキシエチルエチルセルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
項6.前記混合物における綿状のセルロースと粒状のアルキルセルロースの混合比(綿状のセルロース/粒状のアルキルセルロース)が質量基準で100/50〜100/10である、項1〜5のいずれか1項に記載の製造方法。
項7.項1〜6のいずれか1項に記載のアシル化工程に先立って、
前記混合物に酸性化合物を添加する前処理工程を備えた、項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法。
項8.項1〜7のいずれか1項に記載の製造方法によって得られた熱可塑性セルロース組成物を含有する成形材料を、加熱により溶融成形する工程を備えた成形体の製造方法。
本発明で使用するセルロースは綿状であれば限定されない。本発明における綿状とは、繊維状のものが不規則に集合したものを言い、例えばかさ密度0.1g/100ml以上20g/100ml以下であるものを言う。綿状のセルロースのかさ密度は、0.1g/100ml以上15g/100ml以下であることが好ましく、1.0g/100ml以上10g/100ml以下であることが更に好ましい。
1)100mlのUSP1メスシリンダーの(空の)風袋重量を±0.01gの範囲内で測定する。
2)100mlのUSP1メスシリンダー中に、〜90mlの圧縮されていないセルロースを入れる。
3)このメスシリンダーをタップ密度試験機中に置き、落下300回/分の速度で200回分落下(タップ)させる。
4)得られたタップ後のセルロースの体積を、目視にて±1mlの範囲内で測定し、更にセルロースの重量を±0.01gの範囲内で測定する。
5)セルロースの重量をタップ後のセルロースの体積で割ることによって、かさ密度を計算する。
本発明で使用するアルキルセルロースは粒状であれば限定されない。本発明における粒状とは、粒子の粒子径の最大径と最小径との比率が10以下のものであり、例えばかさ密度25g/100ml以上80g/100ml以下であるものを言う。粒状のアルキルセルロースのかさ密度は、25g/100ml以上70g/100ml以下であることが好ましく、30g/100ml以上60g/100ml以下であることが更に好ましく、30g/100ml以上50g/100ml以下であることが最も好ましい。粒状のアルキルセルロースのかさ密度の測定は、上記綿状のセルロースにおけるかさ密度の測定と同様の方法で行うことができる。
炭素数1以上4以下のアルキル基がさらなる置換基を有し、その置換基に炭素が含まれる場合、その置換基の炭素数は、炭素数1以上4以下のアルキル基の炭素数として含めないものとする。
これらの中でも、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルエチルセルロースが好ましく、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロースがもっとも好ましい。
本発明の構成とすることで、可塑剤の使用を低減し、若しくは可塑剤を使用することなく、良好な熱可塑性及び強度を有するセルロース組成物を製造することが可能となったメカニズムは明らかではないが、次のように推察される。綿状のセルロースと粒状のアルキルセルロースの混合物をアシル化することで、熱可塑性を向上させると考えられるアシル化されたアルキルセルロースを、溶融混練等を行うことなく組成物中に導入できたため、セルロース組成物に熱可塑性を付与することができたと考えられる。
本発明で用いる酸無水物は、カルボン酸2分子から水1分子が脱離して生成する化合物であれば限定されない。酸無水物としては、炭素数4以上が好ましく、炭素数4以上10以下が更に好ましく、炭素数4以上8以下が最も好ましい。
本発明のアシル化工程では、綿状のセルロース及び粒状のアルキルセルロースの混合物と、酸無水物とを混合する。当該アシル化工程により、セルロース及びアルキルセルロース中の水酸基が酸無水物とアシル化反応を起こすことにより、セルロース及びアルキルセルロース中にアシル基が導入される。本発明で用いる綿状のセルロース及び粒状のアルキルセルロースに含まれる水酸基は、本発明のアシル化工程により70〜100モル%アシル化されることが好ましく、80〜100モル%アシル化されることが更に好ましい。ここでアシル化度は、Cellulose Communication 6,73−79(1999)に記載の方法を利用して、1H−NMRにより決定することができる。
本発明における熱可塑性セルロース組成物の製造は、前記アシル化工程に先立って、セルロース及びアルキルセルロースの混合物に酸性化合物を添加する前処理工程を備えることが好ましい。前処理工程によって、セルロースの混合物がアシル化工程に好適な状態になると推察される。なお、前処理工程の後にアシル化工程を行うが、前処理工程の後に適宜他の工程を入れてもよい。他の工程とは、例えば冷却する工程であってもよいし、他の置換基を導入するような反応であってもよい。
本発明の製法で得られたセルロース組成物は、アシル化されたセルロース及びアシル化されたアルキルセルロースを含む。本発明の製法で得られたセルロース組成物中に存在する、アシル化されたセルロースとアシル化されたアルキルセルロースの割合(アシル化されたセルロース/アシル化されたアルキルセルロース)は、質量基準で100/100〜100/1が好ましく、100/50〜100/10が更に好ましく、100/40〜100/20が最も好ましい。
本発明者らは、既述の製造方法によって得られた熱可塑性セルロース組成物を含有する成形材料を、加熱により溶融成形する工程を備えた成形体の製造方法を見出した。以下に詳細に説明する。
針葉樹サルファイトパルプロール(α−セルロース含量87%)を家庭用シュレッダーにて裁断し、そのものを超遠心粉砕機ZM−200(レッチェ製)にて回転数18000rpmにて解砕した。以下、このセルロースを綿状のセルロースと示す。
1)100mlのUSP1メスシリンダーの(空の)風袋重量を±0.01gの範囲内で測定した。
2)100mlのUSP1メスシリンダー中に、〜90mlの圧縮されていない上記で調製した綿状のセルロースを入れた。
3)このメスシリンダーをタップ密度試験機中に置き、落下300回/分の速度で200回分落下(タップ)させた。
4)得られたタップ後のセルロースの体積を、目視にて±1mlの範囲内で測定し、更に綿状のセルロースの重量を±0.01gの範囲内で測定した。
5)綿状のセルロースの重量をタップ後のセルロースの体積で割ることによって、かさ密度を計算した。
<実施例1−1>
攪拌羽付き5L容ガラス反応容器に、上記で調製した綿状のセルロース49gに対し、粒状のアルキルセルロースであるヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名マーポロ−ズ90MP−4000:松本油脂製薬株式会社製、かさ密度35g/100ml)を15g加え、氷酢酸24gを添加し常温常圧、攪拌速度200rpmで2時間激しく攪拌することで前処理活性化した。
無水酢酸180gと氷酢酸240gと、硫酸19.2gの混合液を予め5℃に調節して3L容ニーダーに準備しておき、この混合液に前記の前処理活性化セルロースを投入して、反応系の温度を35℃以下に保ち、4時間攪拌混合した。反応系はお餅状から透明なアメ状に変化し、ここでサンプリングしたものを偏光顕微鏡にて観察したところ、セルロースの結晶は完全に消失していることを確認した。この時点をアシル化反応終了点とした。水53gを添加し、系内温度を50℃とし、50分攪拌混合した。24wt%の酢酸マグネシウム水溶液を58g加え25分攪拌後、29g加え10分攪拌後、14.5g加え20分後、7.25g加え25分後、20g加えた。その後、室温にて水を滴下し、取り出した。得られた粗製物を水で洗浄後、0.002wt%の水酸化カルシウム水溶液にて洗い、ろ取した。乾燥することでセルロース組成物(P−1)を得た。
攪拌羽付き5L容ガラス反応容器に、上記で調製した綿状のセルロース49gに対し、粒状のアルキルセルロースであるヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名マーポロ−ズ90MP−4000:松本油脂製薬株式会社製)を15g加え、氷酢酸24gを添加し常温常圧、攪拌速度200rpmで2時間激しく攪拌することで前処理活性化した。
無水酢酸180gと氷酢酸240gと、硫酸4.8gの混合液を予め5℃に調節して3L容ニーダーに準備しておき、この混合液に前記の前処理活性化セルロースを投入して、反応系の温度を35℃以下に保ち、6時間攪拌混合した。反応系はお餅状から透明なアメ状に変化し、ここでサンプリングしたものを偏光顕微鏡にて観察したところ、セルロースの結晶は完全に消失していることを確認した。この時点をアシル化反応終了点とした。水53gを添加し、系内温度を50℃とし、50分攪拌混合した。24wt%の酢酸マグネシウム水溶液を14.5g加え25分攪拌後、7.25g加え10分攪拌後、3.63g加え20分後、1.81g加え25分後、10g加えた。その後、室温にて水を滴下し、取り出した。得られた粗製物を水で洗浄後、0.002wt%の水酸化カルシウム水溶液にて洗い、ろ取した。乾燥することでセルロース組成物(P−2)を得た。
攪拌羽付き5L容ガラス反応容器に、上記で調製した綿状のセルロース49gに対し、粒状のアルキルセルロースであるヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名マーポロ−ズ90MP−4000:松本油脂製薬株式会社製)を15g加え、氷酢酸24gを添加し常温常圧、攪拌速度200rpmで2時間激しく攪拌することで前処理活性化した。
無水酢酸144gと氷酢酸180gと、硫酸1.5gの混合液を予め−2℃に調節して3L容ニーダーに準備しておき、この混合液に前記の前処理活性化セルロースを投入して攪拌混合した。この前処理活性化したセルロースを投入した時間を0分とする。30分後には反応系内温度が30℃であり、このとき、硫酸0.3g/酢酸18gの溶液を滴下した。50分後には反応系内温度が62.5℃であり、その後更に15分攪拌した。反応系はお餅状から透明なアメ状に変化し、ここでサンプリングしたものを偏光顕微鏡にて観察したところ、セルロースの結晶は完全に消失していることを確認した。この時点をアシル化反応終了点とした。アシル化反応終了後、24wt%の酢酸マグネシウム水溶液を12g加え25分攪拌した。内容物をオートクレーブに移し、温水60mlを加え加熱した。90分後系内温度は150℃であり、更に25分温度を維持した後、大量の希酢酸水溶液にて再沈を行った。得られた粗製物を水で洗浄後、0.002wt%の水酸化カルシウム水溶液にて洗い、ろ取した。乾燥することでセルロース組成物(P−3)を得た。
攪拌羽付き5L容ガラス反応容器に、上記で調製した綿状のセルロース49gに対し、粒状のアルキルセルロースであるヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名マーポロ−ズ90MP−4000:松本油脂製薬株式会社製)を15g加え、氷酢酸24 gを添加し常温常圧、攪拌速度200rpmで2時間激しく攪拌することで前処理活性化した。
プロピオン酸89g、無水酢酸21g、無水プロピオン酸335gと、硫酸1.2gの混合液を予め5℃に調節して3L容ニーダーに準備しておき、この混合液に前記の前処理活性化セルロースを投入して攪拌混合した。この前処理活性化したセルロースを投入した時間を0分とする。30分後には反応系内温度が30℃であり、このとき、硫酸0.3g/酢酸18gの溶液を滴下した。50分後には反応系内温度が61℃であり、その後更に15分攪拌した。反応系はお餅状から透明なアメ状に変化し、ここでサンプリングしたものを偏光顕微鏡にて観察したところ、セルロースの結晶は完全に消失していることを確認した。この時点をアシル化反応終了点とした。アシル化反応終了後、24wt%の酢酸マグネシウム水溶液を22g加え25分攪拌した。内容物をオートクレーブに移し、温水60mlを加え加熱した。90分後系内温度は150℃であり、更に25分温度を維持した後、大量の希酢酸水溶液にて再沈を行った。得られた粗製物を水で洗浄後、0.002wt%の水酸化カルシウム水溶液にて洗い、ろ取した。乾燥することでセルロース組成物(P−4)を得た。
攪拌羽付き5L容ガラス反応容器に、上記で調製した綿状のセルロース49gに対し、粒状のアルキルセルロースであるヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名マーポロ−ズ90MP−4000:松本油脂製薬株式会社製)を15g加え、氷酢酸24gを添加し常温常圧、攪拌速度200rpmで2時間激しく攪拌することで前処理活性化した。
プロピオン酸89g、無水酢酸21g、無水プロピオン酸335gと、硫酸1.2gの混合液を予め5℃に調節して3L容ニーダーに準備しておき、この混合液に前記の前処理活性化セルロースを投入して攪拌混合した。この前処理活性化したセルロースを投入した時間を0分とする。30分後には反応系内温度が30℃であり、このとき、硫酸0.3g/酢酸18gの溶液を滴下した。50分後には反応系内温度が62℃であり、その後更に15分攪拌した。反応系はお餅状から透明なアメ状に変化し、ここでサンプリングしたものを偏光顕微鏡にて観察したところ、セルロースの結晶は完全に消失していることを確認した。この時点をアシル化反応終了点とした。アシル化反応終了後、酢酸水溶液(50wt%)180mlを加え、系内温度を50℃とし、50分攪拌混合した。24wt%の酢酸マグネシウム水溶液を14.5g加え25分攪拌後、7.25g加え10分攪拌後、3.63g加え20分後、1.81g加え25分後、10g加えた。その後、室温にて水を滴下し、取り出した。得られた粗製物を水で洗浄後、0.002wt%の水酸化カルシウム水溶液にて洗い、ろ取した。乾燥することでセルロース組成物(P−5)を得た。
実施例5−1におけるヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名マーポロ−ズ90MP−4000:松本油脂製薬株式会社製)を粒状のアルキルセルロースであるヒドロキシエチルメチルセルロース(商品名マーポローズME−350T;松本油脂製)に変更する以外、実施例5−1と同様の操作にてセルロース組成物(P−6)を得た。
実施例5−1におけるヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名マーポロ−ズ90MP−4000:松本油脂製薬株式会社製)を粒状のアルキルセルロースであるヒドロキシエチルセルロース(商品名HEC AX−15;住友精化製)に変更する以外、実施例5−1と同様の操作にてセルロース組成物(P−7)を得た。
実施例5−1におけるヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名マーポロ−ズ90MP−4000:松本油脂製薬株式会社製)を粒状のアルキルセルロースであるヒドロキシプロピルセルロース(Aldrich製)に変更する以外、実施例5−1と同様の操作にてセルロース組成物(P−8)を得た。
−酢酸セルロース(H−1)の合成−
攪拌羽付き5L容ガラス反応容器に、上記で調製した綿状のセルロース60gに、氷酢酸24gを添加し常温常圧、攪拌速度200rpmで2時間激しく攪拌することで前処理活性化した。
無水酢酸144gと氷酢酸180gと、硫酸1.5gの混合液を予め5℃に調節して3L容ニーダーに準備しておき、この混合液に前記の前処理活性化セルロースを投入して攪拌混合した。この前処理活性化セルロースを投入した時間を0分とする。30分後には反応系内温度が30℃であり、このとき、硫酸0.3g/酢酸18gの溶液を滴下した。50分後には反応系内温度が62℃であり、その後更に15分攪拌した。反応系はお餅状から透明なアメ状に変化し、ここでサンプリングしたものを偏光顕微鏡にて観察したところ、セルロースの結晶は完全に消失していることを確認した。この時点をアシル化反応終了点とした。アシル化反応終了後、酢酸水溶液(50wt%)180mlを加え、系内温度を50℃とし、50分攪拌混合した。24wt%の酢酸マグネシウム水溶液を14.5g加え25分攪拌後、7.25g加え10分攪拌後、3.63g加え20分後、1.81g加え25分後、10g加えた。その後、室温にて水を滴下し、取り出した。得られた粗製物を水で洗浄後、0.002wt%の水酸化カルシウム水溶液にて洗い、ろ取した。乾燥することで酢酸セルロース(H−1)を得た。
酢酸セルロース(H−1)の合成における綿状のセルロースを粒状のアルキルセルロースであるヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名マーポロ−ズ90MP−4000:松本油脂製薬株式会社製)に変更する以外、(H−1)と同様の操作にてアセトキシプロピルアセチルメチルセルロース(H−2)を得た。
−アセトキシエチルアセチルセルロース(H―3)の合成−
アセトキシプロピルアセチルメチルセルロース(H―2)の合成におけるヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名マーポロ−ズ90MP−4000:松本油脂製薬株式会社製)を粒状のアルキルセルロースであるヒドロキシエチルセルロース(商品名HEC AX−15;住友精化製)に変更する以外、(H―2)と同様の操作にてアセトキシアセトキシエチルアセチルセルロース(H―3)を得た。
実施例1−1における綿状のセルロースをKCプロックW−400G(粒状のセルロース:日本製紙製)に変更する以外、実施例1−1と同様の操作にてセルロース組成物(J−3)を得た。なお、粒状のセルロースのかさ密度を、綿状のセルロースと同様の方法にて測定したところ、かさ密度は30g/100mlであった。
得られたセルロース組成物について、数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)、を測定した。これらの測定方法は以下の通りである。
数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)の測定は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)を用いた。具体的には、N−メチルピロリドンを溶媒とし、ポリスチレンゲルを使用し、標準単分散ポリスチレンの構成曲線から予め求められた換算分子量較正曲線を用いて求めた。GPC装置は、HLC−8220GPC(東ソー社製)を使用した。
HEMC=ヒドロキシエチルメチルセルロース(かさ密度33g/100ml)
HEC =ヒドロキシエチルセルロース(かさ密度36g/100ml)
HPC =ヒドロキシプロピルセルロース(かさ密度36g/100ml)
<実施例1−2:セルロース組成物(P−1)からなる成形体の作製>
−樹脂ペレットの作成−
上記で得られたセルロース組成物(P−1)100質量部と炭酸カルシウム1質量部を、シリンダー温度210℃にて混練した後、二軸混練押出機(テクノベル(株)製、Ultranano)に供給してセルロース組成物のペレットを作製した。
上記で得られたセルロース組成物のペレットを射出成形機((株)井元製作所製、半自動射出成形機)に供給してシリンダー温度200℃、金型温度30℃、射出圧力3kgf/cm2にて4×10×80mmの多目的試験片(PT−1)を成形した。金型温度は30℃とした。試験片PT−1は着色がなく良好な状態であった。
実施例1の方法においてセルロース組成物(P−1)を下表に示すものに変更する以外は実施例1と同様の方法にてセルロース組成物(P−2)〜(P−8)のペレットを作製し、多目的試験片(PT−2)〜(PT−8)を作製した。試験片PT−2〜8はいずれも着色がなく良好な状態であった。
−樹脂ペレットの作成−
上記で得られたセルロース組成物(J−1)100質量部と炭酸カルシウム1質量部を、シリンダー温度210℃にて混練したところ、熱可塑性が不足のため、ペレット作成ができなかった。そのため、シリンダー温度250℃にて混練し、二軸混練押出機(テクノベル(株)製、Ultranano)に供給してセルロース組成物のペレットを作製した。
上記で得られたセルロース組成物ペレットを射出成形機((株)井元製作所製、半自動射出成形機)に供給してシリンダー温度240℃、金型温度30℃、射出圧力3kgf/cm2にて4×10×80mmの多目的試験片(JT−1)を成形した。金型温度は30℃とした。試験片JT−1は着色があった。
−樹脂ペレットの作成−
上記で得られたセルロース組成物(J−2)100質量部と炭酸カルシウム1質量部を、シリンダー温度210℃にて混練したところ、熱可塑性が不足のため、ペレット作成ができなかった。そのため、シリンダー温度250℃にて混練し、二軸混練押出機(テクノベル(株)製、Ultranano)に供給してセルロース組成物のペレットを作製した。
上記で得られたセルロース誘導体組成物ペレットを射出成形機((株)井元製作所製、半自動射出成形機)に供給してシリンダー温度240℃、金型温度30℃、射出圧力3kgf/cm2にて4×10×80mmの多目的試験片(JT−2)を成形した。金型温度は30℃とした。試験片JT−2は着色があった。
−樹脂ペレットの作成−
上記で得られたセルロース組成物(J−3)100質量部と炭酸カルシウム1質量部を、シリンダー温度210℃にて混練した後、二軸混練押出機(テクノベル(株)製、Ultranano)に供給してセルロース組成物のペレットを作製した。
上記で得られたセルロース組成物ペレットを射出成形機((株)井元製作所製、半自動射出成形機)に供給してシリンダー温度200℃、金型温度30℃、射出圧力3kgf/cm2にて4×10×80mmの多目的試験片(JT−3)を成形した。金型温度は30℃とした。試験片JT−3は着色がなかった。
得られた組成物及び試験片について、下記の方法にしたがって105Pa・s時の温度、シャルピー衝撃強度及び熱変形温度(HDT)を評価した。結果を下表に示す。
フローテスター(島津製)を用いて、P−1〜P−8及びJ−1〜J−3それぞれのセルロース組成物について溶融粘度測定を行い、105Pa・s時の温度を測定した。ここで、105Pa・s時の温度が220℃以下であるとき、熱可塑性があると言うことができ、実用上問題のない範囲で用いることができる。測定結果を表2に示す。
ISO179に準拠して、射出成形にて成形したPT−1〜PT−8及びJT−1〜JT−3それぞれの試験片に入射角45±0.5°、先端0.25±0.05mmのノッチを形成し、23℃±2℃、50%±5%RHで48時間以上静置した後、シャルピー衝撃試験機((株)東洋精機製作所製)によってエッジワイズにて衝撃強度を測定した。測定は3回測定の平均値である。ここで、シャルピー衝撃強度が5KJ/m2以上であるとき、十分な強度があると言うことができ、実用上問題のない範囲で用いることができる。測定結果を表2に示す。
ISO75に準拠して、PT−1〜PT−8それぞれの試験片の中央に一定の曲げ荷重(1.8MPa)を加え(フラットワイズ方向)、等速度で昇温させ、中央部のひずみが0.34mmに達したときの温度を測定した。PT−1〜PT−8の測定結果はそれぞれ、114℃、115℃、118℃、105℃、107℃、103℃、105℃、102℃であり、いずれも優れた耐熱性を示した。
Claims (8)
- かさ密度が0.1g/100ml以上20g/100ml以下である綿状のセルロース及びかさ密度が25g/100ml以上80g/100ml以下である粒状のアルキルセルロースの混合物を、酸無水物によりアシル化するアシル化工程を備えたことを特徴とする熱可塑性セルロース組成物の製造方法。
- 前記アルキルセルロースが炭素数1以上4以下のアルキル基を有する、請求項1に記載の製造方法。
- 前記酸無水物が無水酢酸、無水プロピオン酸及び無水酪酸からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記アシル化における触媒として硫酸又はメタンスルホン酸を用いる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記アルキルセルロースがヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース及びヒドロキシエチルエチルセルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記混合物における綿状のセルロースと粒状のアルキルセルロースの混合比(綿状のセルロース/粒状のアルキルセルロース)が質量基準で100/50〜100/10である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の製造方法。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載のアシル化工程に先立って、
前記混合物に酸性化合物を添加する前処理工程を備えた、請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の製造方法によって得られた熱可塑性セルロース組成物を含有する成形材料を、加熱により溶融成形する工程を備えた成形体の製造方法。
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