JP5514094B2 - 火災検知システム - Google Patents
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Description
まず、本発明の各実施の形態に係る火災警報器又は火災検知装置の基本的概念について説明する。各実施の形態に係る火災警報器や火災検知装置は、概略的に、監視領域内における火災を検知して警報等を行うものである。ここで、監視領域の具体的形態は任意であり、例えば、ビルや倉庫等であってもよいが、以下の各実施の形態においては、監視領域を一般家庭とした場合について説明する。また、火災警報器の種類も任意であり、例えば、煙を検出して火災警報を発する火災警報器や、メタンを検出してガス漏れ警報を発したり、COを検出して不完全燃焼警報を発したりするガス漏れ警報器を設けることができる。各実施の形態においては、煙感知部とCO感知部とを備えた複合式の火災警報器を設ける場合を例に挙げて説明する。
以下に添付図面を参照して、本実施の形態1に係る火災警報器を詳細に説明する。
最初に、火災警報器の構成を説明する。図2は、本実施の形態1に係る火災警報器の屋内配置図、図3は、火災警報器の構成を機能概念的に示すブロック図である。この火災警報器10は、一般住宅等の各部屋に取付けられ、各部屋の煙やCOの如き所定の物理量の状態を常時監視するものである。この火災警報器10は、図3に示すように、煙感知部11、CO感知部12、判定部13、警報部14、送受信部15、及び、制御部16を備えて構成されている。
グラムを有する。
以下、火災警報器10が火災を検知する方法について説明する。図4は、火災警報器10の判断処理のフローチャートである。まず、各部屋の火災警報器10は、煙を感知したか否かを監視する(ステップS1)。この監視は、例えば、煙感知部11における煙の感知量が、判定部13に予め設定された所定の最小閾値を越えたか否かを判断することによって行われる。そして、煙が感知されていない場合(ステップS1、No)、火災警報器10は、COを感知したか否かを監視する(ステップS2)。この監視は、例えば、CO感知部12におけるCOの感知量が、判定部13に予め設定された所定の最小閾値を越えたか否かを判断することによって行われる。そして、COが感知されていない場合には(ステップS2、No)、ステップS1に戻って煙の監視を継続する。
次に、本実施の形態2に係る火災警報器を詳細に説明する。この実施の形態2に係る火災警報器は、多層建屋の下階層でCOや煙を検知することに加えて、上階層でもCOを検知し、これら両階層での検知結果に基づいて火災を判断するものである。なお、特に説明なき構造及び処理については、上述した実施の形態1と同様であり、同一の構造及び処理を同一の符号を付して説明する。
最初に、火災警報器の構成を説明する。図6は、本実施の形態2に係る火災警報器の屋内配置図、図7は、火災警報器の構成を機能概念的に示すブロック図である。この火災警報器17は、図7に示すように、煙感知部11、CO感知部12、判定部13、警報部14、送受信部15、及び、制御部18を備えて構成されている。このうち、制御部18は、火災警報器17の各部を制御するもので、特許請求の範囲における制御手段に対応するものであって、例えば、IC及びこのIC上で実行されるプログラムを有する。
以下、火災警報器17が火災を検知する方法について説明する。以下では、1階に配置された火災警報器17の火災判断処理について説明し、2階に配置された火災警報器17の火災判断処理については以下の処理において「1階」と「2階」の語を相互に置換したものと同様であるのでその説明を省略する。
以下に添付図面を参照して、本実施の形態3に係る火災検知装置を詳細に説明する。この実施の形態3に係る火災検知装置は、火災検知装置を燃焼機器とリンクさせ、燃焼機器の稼働状況を火災検知装置において適宜入手することにより、CO発生の原因が火災であるか燃焼機器の燃焼であるかを判断するものである。なお、特に説明なき構造及び処理については、上述した実施の形態1と同様であり、同一の構造及び処理を同一の符号を付して説明する。
最初に、火災検知システムの基本構成を説明する。図10は、本実施の形態3に係る火災検知装置を備えた火災検知システムの屋内配置図であり、図11は、そのシステムブロック図である。ここで一般家庭の各部屋内には、火災検知システム1、換気システム2、及び、燃焼機器3が備えられている。
また、換気システム2は、各部屋の空気を一箇所に集めて屋外へ排出し、また屋外の空気を各部屋へ吸気するための換気手段である。この換気システム2は、通気管21、通気口22、及び、通気口23を備えて構成されている。ここで、通気管21は、各部屋と屋外とを連通する通気管路であり、例えば、屋内の天井等の空間に設けられ、通気口22及び通気口23とつながっている。この通気管21は、特許請求の範囲における通気経路に対応する。また、通気口22は、各部屋の空気を通気管21へ通す開口部であり、例えば、各部屋の天井近くの壁に設けられている。この通気口22には、例えば、強制的に空気を通気管21へ排出する排気扇24が設けられている。また、通気口23は、各部屋から集められた空気をまとめて屋外へ排出する開口部であり、例えば、外壁に設けられている。この通気口23には、例えば、強制的に空気を屋外へ排出する排気扇25が設けられている。
また、図11において、燃焼機器3は、煙やCOの排出源となりうる任意の機器であり、特許請求の範囲における燃焼機器に対応する。この燃焼機器3は、各部屋の全部又は任意の一部へ備え付けられるもので、例えば、暖房機器や調理機器、より具体的には、ガスコンロ、ガスヒーター、石油ヒーター等が相当する。この燃焼機器3は、図11に示すように、燃焼部31、送受信部32、及び、制御部33を備えて構成されている。ここで、燃焼部31は、石油やガスを燃焼する燃焼手段であり、例えば、バーナーを有する。また、送受信部32は、燃焼機器3の稼動状態を火災検知装置6へ送信し、火災検知装置6からの問合わせを受信する送受信手段であり、例えば、無線式の場合はアンテナ、有線式の場合はコネクターを有する。また、制御部33は、燃焼機器3の各部を制御する制御手段であり、例えば、IC及びこのIC上で実行されるプログラムを有する。
次に、上述した火災検知システム1の火災警報器4、高感度CO感知器5、及び、火災検知装置6の詳細について説明する。図10において、火災警報器4は、各部屋の煙やCOの如き所定の物理量の状態を常時監視するもので、特許請求の範囲における第一の感知器に対応する。この火災警報器4は、図11に示すように、煙感知部41、CO感知部42、判定部43、警報部44、送受信部45、及び、制御部46を備えて構成されている。ここで、煙感知部41は、部屋の煙を感知する煙感知手段であり、例えば、煙センサーを有する。また、CO感知部42は、部屋のCOを感知するCO感知手段であり、例えば、COセンサーを有する。また、判定部43は、煙感知部41とCO感知部42からの、煙とCOの感知量(所定の物理量)、及び、あらかじめ判定部43に記憶されている閾値に基づいて、この所定の物理量が閾値以上か否かを判定する判定手段であり、例えば、IC及びこのIC上で実行されるプログラムを有する。この閾値は、特許請求の範囲における第一の閾値に対応する。
また、図10において、高感度CO感知器5は、各部屋から排気された空気のCOの状態を集中的に常時監視するために、通気口23の近傍へ設けられたものであり、特許請求の範囲における第二の感知器に対応する。この高感度CO感知器5は、図11に示すように、高感度CO感知部51、判定部52、警報部53、送受信部54、及び、制御部55を備えて構成されている。ここで、高感度CO感知部51は、部屋のCOを高感度で感知(火災警報器4のCO感知部42が感知不可能な低濃度のCOを感知)する高感度CO感知手段であり、例えば、高感度COセンサーを有する。また、判定部52は、高感度CO感知部51からのCOの感知量(所定の物理量)とあらかじめ判定部52に記憶されている閾値とに基づいて、この所定の物理量が閾値以上か否かを判定する判定手段であり、例えば、IC及びこのIC上で実行されるプログラムを有する。この閾値は、特許請求の範囲における第二の閾値に対応する。
また、図10において、火災検知装置6は、燃焼機器3、火災警報器4、及び、高感度CO感知器5からの情報に基づき、火災発生の判断を行い、状況に応じてこれらの機器へ指示を行うものであり、特許請求の範囲における火災検知装置に対応する。この火災検知装置6は、例えば、居間などの人が集まる部屋に備え付けられており、図11に示すように、判定処理部61、警報部62、送受信部63、及び、制御部64を備えて構成されている。ここで、判定処理部61は、燃焼機器3からの稼動情報、火災警報器4からの判定結果情報、及び、高感度CO感知器5からの判定結果情報から所定の判定を行い、燃焼機器3、火災警報器4、及び、高感度CO感知器5に対して所定の処理を行う判定処理手段であり、例えば、IC及びこのIC上で実行されるプログラムを有する。この判定処理部61は、特許請求の範囲における制御手段に対応する。
以下、火災検知装置6が火災を検知する方法について説明する。火災検知装置6は、燃焼機器3、火災警報器4、及び、高感度CO感知器5の状況に応じて、複数の検知状態(モード)に移行する。特に、火災検知装置6が、火災警報器4からの判定結果情報及び高感度CO感知器5からの判定結果情報より、「煙の発生を認識せず」、「COの発生のみを認識した」場合に、その検知状態(モード)を移行して警戒度を変化させることにより、迅速に火災発生の有無の判断を行う。
まず、第一の処理(ステップS104)について説明する。この処理においては、火災警報器4の少なくとも一つが煙を感知していることから、CO感知の有無に関わらず、火災が発生したものと判断できる。このため、火災検知装置6は、火災警報を発報するとともに、全ての部屋の火災警報器4に火災警報を発報するよう指示を送信し、火災検知装置6からの指示を受信した全ての部屋の火災警報器4は火災警報を発報する。
次に、図12の第二の処理(ステップS105)について説明する。図13は、第二の処理における火災検知装置6の判断処理のフローチャートである。第二の処理が開始した段階で、火災検知装置6は、通常モードから準警戒モードへ移行する。これは、各部屋へ備え付けられた火災警報器4の一つが、煙を感知しないがCOを感知している場合、燻焼火災が発生した可能性と、当該部屋の中にある燃焼機器3が稼動してCOを排出している可能性とが考えられるため、直ちに警報は行わずに、さらに警戒度を高めて火災有無を厳密に識別するためである。
次に、図12の第三の処理(ステップS106)について説明する。図14は、第三の処理における火災検知装置6の判断処理のフローチャートである。第三の処理が開始した段階で、火災検知装置6は、通常モードから警戒モードへ移行する。これは、各部屋へ備え付けられた火災警報器4は煙とCOのいずれも感知していないが、通気口23の近傍へ設けられた高感度CO感知器5がCOを感知しているので、火災が発生していてもその火災が発生している部屋の扉や窓が開いている等の何らかの理由により、当該部屋へ備え付けられた火災警報器4が煙とCOを感知していない可能性があるからである。
以下に添付図面を参照して、本実施の形態4に係る火災検知装置を詳細に説明する。本実施の形態4に係る火災検知装置は、通気口を開閉する開閉蓋を制御する。この制御により、選択された部屋からのみ空気が排気されることとなり、高感度CO感知器は、選択された部屋から排気された空気のみを監視する。なお、特に説明なき構造及び処理については、上述した実施の形態3と同様であり、同一の構造及び処理を同一の符号を付して説明する。
最初に、火災検知システムの基本構成を説明する。図15は、本実施の形態4に係る火災検知装置を備えた火災検知システムの屋内配置図であり、図16は、そのシステムブロック図である。ここで、一般家庭の各部屋内には、火災検知システム7、換気システム8、及び、燃焼機器3が備えられている。
また、換気システム8は、各部屋の空気を一箇所に集めて屋外へ排出し、その代わりに屋外の空気を各部屋へ吸気するための換気手段である。この換気システム8は、通気管21、通気口22、通気口23、及び、開閉蓋86を備えて構成されている。
次に、上述した火災検知システム7の火災検知装置9の詳細について説明する。この火災検知装置9は、燃焼機器3、火災警報器4、及び、高感度CO感知器5からの情報に基づき、火災発生の判断を行い、状況に応じて各機器へ指示を行うものであり、特許請求の範囲における火災検知装置に対応する。この火災検知装置9は、例えば、居間などの人が集まる部屋に備え付けられており、図16に示すように、判定処理部91、警報部62、送受信部63、及び、制御部64を備えて構成されている。ここで、判定処理部91は、燃焼機器3からの稼動情報、火災警報器4からの判定結果情報、及び、高感度CO感知器5からの判定結果情報から所定の判定を行い、燃焼機器3、火災警報器4、及び、高感度CO感知器5に対して所定の処理を行う判定処理手段であり、例えば、IC及びこのIC上で実行されるプログラムを有する。さらに、判定処理部91は、燃焼機器3からの稼動情報、火災警報器4からの煙検出信号やCO検出信号、及び、高感度CO感知器5からのCO検出信号に基づいて所定の判定を行い、開閉蓋86の開閉を制御する開閉制御手段である。具体的には、判定処理部91は、有線又は無線を介し、開閉蓋86を駆動する駆動手段を制御する。ここで、判定処理部91は、特許請求の範囲における制御手段に対応する。
以下、火災検知装置9が火災を検知する方法について説明する。この実施の形態4においては、実施の形態3の図12に示した処理と同様に、第一の処理、第二の処理、及び、第三の処理が行われる。ただし、第一の処理については、上述した実施の形態3と同一であるためその説明を省略し、第二の処理及び第三の処理については実施の形態3と異なる部分についてのみ説明する。
まず、第二の処理について説明する。図17は、第二の処理における火災検知装置9の判断処理のフローチャートである。この第二の処理は、火災警報器4によってCOのみが検知された場合に行われる処理である。第二の処理が開始した段階で、火災検知装置9は、通常モードから準警戒モードへ移行する。これは、各部屋へ備え付けられた火災警報器4の一つが、煙を感知しないがCOを感知した場合、燻焼火災が発生した可能性や、当該部屋の中にある燃焼機器3が稼動してCOを排出している可能性等が考えられるからである。この準警戒モードにおいて、火災検知装置9は、まず各開閉蓋86の開閉を制御し、それによって、当該火災警報器4によってCOが感知された部屋以外の部屋の通気口22が閉鎖される(ステップS401)。例えば、寝室においてCOのみが感知された場合、火災検知装置9は、各開閉蓋86の開閉を制御し、その結果、寝室以外の部屋の通気口22が閉鎖される。これにより、COが感知された部屋の空気のみ通気口22から取り込まれ、通気口23から排気される。したがって、この通気口23に設けられた高感度CO感知器5は、COが感知された部屋から排気された空気のみ監視することとなる。
次いで、第三の処理について説明する。図18は、第三の処理における火災検知装置9の判断処理のフローチャートである。この第三の処理は、火災警報器4によってCO及び煙の両方が検知されなかった場合に行われる処理である。第三の処理が開始した段階で、火災検知装置9は、通常モードから準警戒モードへ移行する。これは、各部屋へ備え付けられた火災警報器4は煙とCOのいずれも感知していないが、通気口23の近傍へ設けられた高感度CO感知器5がCOを感知しているので、火災が発生していても火災が発生している部屋の扉や窓が開いている等の何らかの理由により、当該部屋へ備え付けられた火災警報器4が煙とCOを感知していない可能性があるからである。
次に、上述した実施の形態3に係る火災検知装置において、各部屋の火災警報器の判定部における煙感知の感度を上げる具体的な方法について、以下説明する。
図19は、煙感知部41の構成を示したブロック図である。煙感知部41は、発光LED41a、受光LED41b、発光駆動部41c、増幅部41d、LED制御部41e、信号処理部41fを備えて構成されている。ここで、発光LED41aは光を発光し、その光が煙チャンバー(図示せず)内に流入した煙により乱反射し、受光LED41bがその反射光を受光する。また、発光駆動部41cは、発光LED41aが発光するよう電圧を加え、増幅部41dは、受光LED41bが受光した光を出力信号に変換し増幅する。また、LED制御部41eは、発光LED41a、受光LED41b、発光駆動部41c、及び、増幅部41dを制御する。また、信号処理部41fは、増幅部41dから送られた信号に様々な処理を加えるが、その回路中に感度補償部41gを有している。
ここで、感度補償部41gは、増幅部41dが増幅した出力信号の値を、所定の条件に応じて変換する回路であり、この感度補償部41gは、火災検知装置6の判定処理部61により、その機能が有効あるいは無効になるように制御される。以下、感度補償部41gについて詳しく説明する。図20は、判定部43が信号処理部41fから受け取る出力信号の経時的変化を示した図である。通常、信号処理部41fから判定部43へ送られる出力信号が判定部43の煙感知閾値を越えた場合(出力信号1の場合)は、判定部43は煙を感知したと判断する。
この実施の形態5においては、実施の形態3の図12に示した処理と同様に、第一の処理、第二の処理、及び、第三の処理が行われる。ここでは、特に、第二の処理の場合について代表して説明する。また、第二の処理についても、実施の形態3と異なる部分についてのみ説明する。
図21は、実施の形態5の第二の処理における火災検知装置6の判断処理のフローチャートである。第二の処理が開始した段階で、火災検知装置6は、通常モードから準警戒モードへ移行する。ここで、ステップS601からステップS603は、実施の形態3における図13のステップS201からステップS203までと同じである。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
本発明の適用対象は、上述したような一般家庭には限られず、燃焼機器を屋内で使用するビル、倉庫等のあらゆる建物に適用可能である。
発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、火災検知装置が全ての燃焼機器と接続しておらず、一部の燃焼機器からの燃焼情報を受信できなくても、他の燃焼機器の燃焼情報から判断して警戒モードに移行できる限り本発明の課題が達成されている。
また、各実施例において示した制御部や制御部内の各処理ブロックは、実際には、CPU及びこのCPUにて読み出され実行されるコンピュータプログラムとして構成することができ、あるいは、ハードワイヤードロジックにて構成することができる。また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。この他、前記文書中や図面中で示した処理手順、又は、制御手順については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
実施の形態1においては、COの感知量の変化率に基づいて火災判断を行っているが、煙の感知量の変化率に基づいて判断を行ってもよい。また、COや煙の感知量が閾値を越えていない場合にのみ変化率を参照するのではなく、COや煙の感知量が閾値を越えている場合において、さらに変化率が所定閾値を越えている場合にのみ警報を行うようにすることで、警報精度を高めてもよい。
また、実施の形態2においては、1階の火災警報器において、2階の火災警報器の感知結果を参照しているが、1階や2階に限定されず、任意の上下階層間において感知結果を相互参照することができる。また、CO以外に煙の上昇がある場合には、他の階における煙の感知結果を参照してもよい。また、COや煙の感知量が閾値を越えていない場合にのみ他の階の感知結果を参照するのではなく、COや煙の感知量が閾値を越えている場合において、さらに他の階でCOや煙が感知されている場合にのみ警報を行うようにすることで、警報精度を高めてもよい。
火災検知システムは、高感度CO感知器の代わりに、他の高感度感知器を備えてもよい。例えば、煙を高感度で感知する高感度煙感知器を備えてもよい。あるいは、換気システムに設置するCO感知器の感度があまり問題にならない場合には、高感度CO感知器に代えて通常感度のCO感知器を用いてもよい。あるいは、換気システムには、CO感知器に代えて煙感知器を設けてもよい。また、煙やCOではなく、熱により火災を検出する感知器を用いてもよい。
通気口は、屋外とつながっていなくてもよい。例えば、屋内の汚れた空気を一箇所に集めて浄化後、再び、屋内へ戻してもよい。この場合、高感度CO感知器は、屋内の汚れた空気が集まる場所の近傍に設けられることがより好ましい。また、通気口は、一箇所だけでなく数箇所に設けられていてもよい。この場合、高感度CO感知器は、全ての通気口の近傍に設けられていればよい。
火災警報器と高感度CO感知器が判定部の機能を備えず、代わりに、火災検知装置が判定部の機能を備えてもよい。この場合、火災検知装置は、火災警報器と高感度CO感知器とが監視する所定の物理量をそのまま受け取り、あらかじめ判定部に記憶されている閾値に基づいて、この所定の物理量が閾値以上か否かを判定してもよい。
実施の形態4において、判定処理部91は、火災警報器4の監視結果及び燃焼機器3からの稼動情報に基づいて、開閉蓋86の開閉を制御しているが、これに限らず、判定処理部91は、高感度CO感知器5の監視結果に基づいて、開閉蓋86の開閉を制御してもよい。
付記1に記載の火災警報器は、所定の監視領域内における所定の物理量の状態に基づいて火災を監視する火災警報器であって、所定の第一の物理量を検出する第一の検出手段と、所定の第二の物理量を検出する第二の検出手段と、前記第一の検出手段にて検出された前記第一の物理量の変化率、又は、前記第二の検出手段にて検出された前記第二の物理量の変化率が所定の閾値を越えた場合に、火災が発生したものと判断する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、付記11に記載の火災警報器は、多階層における所定の監視領域内における所定の物理量の状態に基づいて火災を監視するため、前記多階層における二以上の階層の各々に設置された火災警報器であって、当該火災警報器が配置された階層における所定の物理量を検出する検出手段と、前記検出手段にて前記物理量が検出された場合において、当該火災警報器が設置された階層以外の階層に設置された他の火災警報器においても前記物理量が検出された場合に、火災が発生したものと判断する制御手段と、を備える。
また、付記12に記載の火災警報器は、付記11に記載の火災警報器において、前記制御手段は、前記検出手段にて前記物理量が検出された場合において、当該物理量が所定の閾値以上であることを確認した場合、火災が発生したと判断し、前記検出手段にて前記物理量が検出された場合において、当該火災警報器が設置された階層以外の階層に設置された他の火災警報器においても前記物理量が検出された場合には、前記検出手段にて検出された前記物理量が前記閾値未満である場合においても、火災が発生したものと判断する。
2 換気システム
4、10、17 火災警報器
11、41 煙感知部
12、42 CO感知部
13、43、52 判定部
14、44、53、62 警報部
15、32、45、54、63 送受信部
16、18、33、46、55、64 制御部
21 通気管
22 通気口
23 通気口
24 排気扇
25 排気扇
3 燃焼機器
31 燃焼部
41a 発光LED
41b 受光LED
41c 発光駆動部
41d 増幅部
41e LED制御部
41f 信号処理部
41g 感度補償回路
5 高感度CO感知器
51 高感度CO感知部
6 火災検知装置
61 判定処理部
7 火災検知システム
8 換気システム
86 開閉蓋
9 火災検知装置
91 判定処理部
Claims (8)
- 所定の監視領域内における所定の物理量の状態に基づいて火災を監視する第一の感知器と、
前記第一の感知器に対して通信可能に接続された火災検知装置と、
を備えて構成された火災検知システムであって、
前記第一の感知器は、監視領域の煙発生の有無を感知する煙感知手段と、前記煙感知手段による煙の感知量を所定条件下で下げるように補償する補償手段を備え、
前記火災検知装置は、前記所定の監視領域におけるCO発生が所定手段にて感知され、かつ、前記煙感知手段が煙発生を感知しなかった場合には、前記補償手段による補償を無効にするための制御を行う制御手段を備える、
火災検知システム。 - 前記第一の感知器の設置場所とは異なる場所に設置された第二の感知器であって、前記異なる場所の監視領域内における所定の物理量の状態を監視する第二の感知器を備え、
前記第一の感知器は、
多階層における前記所定の監視領域内における所定の物理量の状態に基づいて火災を監視するため、前記多階層のうちの少なくとも一つの階層に設置され、
前記第二の感知器は、
前記第一の感知器が設置されている階層とは異なる階層における前記所定の監視領域内における所定の物理量の状態に基づいて火災を監視するため、前記異なる階層に設置され、
前記第一の感知器と、前記第二の感知器の各々は、
当該感知器が配置された階層における所定の物理量を検出する検出手段と、
前記検出手段にて前記物理量が検出された場合において、当該感知器が設置された階層以外の階層に設置された他の感知器においても前記物理量が検出された場合に、火災が発生したものと判断する制御手段と、を備えた、
請求項1に記載の火災検知システム。 - 前記第一の感知器の設置場所とは異なる場所に設置された第二の感知器であって、前記異なる場所の監視領域内における所定の物理量の状態を監視する第二の感知器を備え、
前記火災検知装置は、複数の前記監視領域それぞれと連通する通気経路に設置された前記第二の感知器と通信可能に接続されており、
前記火災検知装置の前記制御手段は、前記第二の感知器の監視結果を受け取り、この第二の感知器の監視結果に基づいて前記所定の監視領域内における火災発生の有無に関する所定の制御を行う、
請求項1に記載の火災検知システム。 - 前記火災検知装置は、前記所定の監視領域内に設置された燃焼機器に対して通信可能に接続され、前記燃焼機器の稼動状態を確認するための稼動情報を受け取り、
前記火災検知装置の前記制御手段は、前記第一の感知器の監視結果に基づいて前記所定の物理量が第一の閾値以上であることを確認した場合、前記稼動情報に基づいて前記燃焼機器の稼動状態を確認する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の火災検知システム。 - 前記火災検知装置の前記制御手段は、前記燃焼機器が稼働中ではないことを確認した場合、前記所定の監視領域内において火災が発生したと判断する、
請求項4に記載の火災検知システム。 - 前記火災検知装置の前記制御手段は、前記燃焼機器が稼働中ではないことを確認し、前記第二の感知器の監視結果に基づいて前記所定の物理量が第二の閾値以上であることを確認した場合、前記所定の監視領域内において火災が発生したと判断する、
請求項4に記載の火災検知システム。 - 前記制御手段は、前記燃焼機器の稼動状態を確認するための前記稼動情報に基づいて、前記監視結果に対する所定の閾値の変更を制御する、
請求項4から6のいずれか一項に記載の火災検知システム。 - 前記火災検知装置は、前記監視領域と前記通気経路とを開閉可能に連通させる開閉蓋に対して通信可能に接続されており、
前記制御手段は、前記第一の感知器の監視結果、前記第二の感知器の監視結果、又は、前記稼動情報に基づいて、前記開閉蓋の開閉を制御する、
請求項4に記載の火災検知システム。
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