JP5514045B2 - スイッチ素子駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチ素子駆動回路に関するものである。
従来、入力電源の両端間にトランスの一次巻線を介してスイッチング素子を接続し、トランスの二次巻線にダイオードを介して平滑コンデンサを接続してなるフライバックコンバータが提供されている(例えば特許文献1参照)。
上記特許文献に開示されたフライバックコンバータでは、二次側の出力電圧変動を誤差検出回路で検出し、フォトカプラーにより制御回路へ伝達し、制御回路でスイッチング素子のオン/オフを制御することで、出力電圧を制御している。
ところで、負荷への電力供給をオン/オフするためのスイッチ素子を駆動するスイッチ素子駆動回路として、スイッチ素子の制御電極に二次巻線が接続されたトランスと、トランスの一次巻線に流れる電流を制御する制御回路を備えたものが従来提案されている。このスイッチ素子駆動回路では、二次側の電圧又は電流を一次側の制御回路にフィードバックし、制御回路が、二次側の電圧又は電流に基づいて、トランスの一次巻線に流れる電流を制御することによって、スイッチ素子のオン/オフを制御している。
特開平1−190262号公報
上述したスイッチ素子駆動回路では、トランスの二次巻線に発生する電圧や二次巻線に流れる電流をモニタし、一次側にフィードバックすることで、制御回路が、トランスの一次巻線に流れる電流を制御していた。そのため、二次側と電気的に絶縁された一次側に、二次側の電圧や電流をフィードバックするための回路構成が複雑になり、小型化やコストダウンが図りにくいという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、小型化及びコストダウンを図ることができるスイッチ素子駆動回路を提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の発明のスイッチ素子駆動回路は、負荷への電力供給をオン/オフするスイッチ素子と、前記スイッチ素子の制御端子に二次巻線が接続されたトランスと、前記トランスの一次巻線に電流が流れるオン期間と前記一次巻線に電流が流れないオフ期間を交互に設けて、前記スイッチ素子をオン/オフさせる制御回路とを備える。前記制御回路は、前記一次巻線に流れる電流及び前記一次巻線に印加される電圧のうち少なくとも何れか一方に基づいて前記スイッチ素子の負荷状態をモニタし、負荷状態に応じて二次側に供給する出力を制御しており、前記制御回路は、前記一次巻線に電圧を印加する際に前記一次巻線に流れる電流がゼロから始まらない連続モードとなるように、前記一次巻線に印加する信号の電圧値、周期及びオンデューティのうちの少なくとも何れか1つを制御することを特徴とする。
このスイッチ素子駆動回路において、スイッチ素子は、双方向の電流をオン/オフできるように逆向きに直列接続された複数個のトランジスタからなり、各々のトランジスタの制御端子にトランスの二次巻線が接続されることも好ましい
このスイッチ素子駆動回路において、スイッチ素子は、ドレイン電極とソース電極の間に複数個のゲート電極を具備して双方向に電流を流す双方向素子からなり、トランスが備える複数の二次巻線がそれぞれゲート電極に接続されることも好ましい
このスイッチ素子駆動回路において、スイッチ素子は、ワイドバンドギャップ半導体のヘテロ接合構造を有する電界効果トランジスタからなることも好ましい。
このスイッチ素子駆動回路において、スイッチ素子は、ゲート電極が接合型のゲート構造を有する電界効果トランジスタからなることも好ましい。
本発明によれば、一次巻線に流れる電流又は一次巻線に印加される電圧に基づいて、二次側の負荷状態をモニタし、それによって二次側に供給する出力を制御している。したがって、二次側の電流、電圧を、二次側と電気的に絶縁された一次側にフィードバックすることなく、一次側だけで二次側に供給する出力を制御できるから、制御回路の回路構成を簡単にでき、小型化及びコストダウンを図ることができる。
実施形態1のスイッチ素子駆動回路の回路図である。 同上の一次側電流I1と二次側電流I2の関係し、(a)は不連続モードの波形図、(b)は臨界モードの波形図、(c)は連続モードの波形図である。 同上の二次側電力と電流検出回路の出力との関係を示す図である。 (a)〜(d)は同上の各部の波形図である。 実施形態2のスイッチ素子駆動回路の概略構成を示すブロック図である。 (a)(b)は同上の別の回路構成を説明するブロック図である。 (a)は同上に用いられるスイッチ素子のドレイン−ソース間電圧とドレイン電流の関係を説明する図、(b)はゲート電圧とゲート電流の関係を説明する図である。 (a)(b)は同上のまた別の回路構成を説明するブロック図である。 同上に用いられるスイッチ素子の断面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図4に基づいて説明する。図1に本実施形態のスイッチ素子駆動回路10の回路図を示す。このスイッチ素子駆動回路10は、ドレイン−ソース間に負荷21と直流電源22が直列に接続されるスイッチ素子1(例えばFETからなる)のオン/オフを制御するものである。
このスイッチ素子駆動回路10は、スイッチ素子1と、スイッチ素子1の制御端子(ゲート電極1g)に二次巻線n2が接続されたトランス11と、トランス11の一次巻線n1に流れる電流を制御する制御回路12とで構成される。スイッチ素子1のドレイン電極1dとソース電極1sの間には、負荷21と直流電源22の直列回路が接続されており、スイッチ素子駆動回路10がスイッチ素子1のオン/オフを制御することによって、負荷21に供給される電力が制御される。
トランス11の二次巻線n2は、スイッチ素子1のゲート電極1gとソース電極1sの間に接続されている。
制御回路12は、トランス11の一次巻線n1と直列に接続されたトランジスタ14及び抵抗15の直列回路と、電流検出回路16と、オン/オフ制御回路13を主要な構成として備えている
トランス11の一次巻線n1とトランジスタ14と抵抗15との直列回路には一定の電圧V1が印加されており、トランジスタ14がオン/オフすることによって、一次巻線n1に電流が流れる。
電流検出回路16は、一次巻線n1に流れる電流を検出する回路であり、抵抗15の両端間に接続された抵抗17及びコンデンサ18の直列回路で構成される。電流検出回路16では、抵抗15の両端電圧V2をコンデンサ18で平滑した電圧V3を、オン/オフ制御回路13に出力する。
オン/オフ制御回路13は、トランジスタ14のオン/オフを制御することによって、一次巻線n1に電流が流れるオン期間T1と、一次巻線n1に電流が流れないオフ期間T2を交互に設けている。ここで、トランス11の二次巻線n2は一次巻線n1と逆巻きに巻かれており、オフ期間T2に二次巻線n2に発生する電流によってスイッチ素子1がオンになり、負荷21に電力が供給される。
このオン/オフ制御回路13は、電流検出回路16から入力される電圧V3の電圧値をもとに一次巻線n1に流れる電流I1を検出し、この電流I1の電流値からスイッチ素子1に接続された負荷の負荷状態をモニタする。そして、オン/オフ制御回路13では、スイッチ素子1に接続された負荷の大小に応じて、一次巻線n1に流れる電流を制御することによって、トランス11の二次側に供給される電力を制御する。
図2(a)〜(c)はトランス11の一次巻線n1に流れる一次側電流I1と、二次巻線n2に流れる二次側電流I2の関係を示し、同図(a)は軽負荷時、同図(c)は重負荷時、同図(b)は軽負荷と重負荷の中間負荷(臨界状態)の場合の説明図である。また、図3はトランス11の二次側に供給される二次側電力と、電流検出回路16の出力電圧V3との関係を示す図である。また、図4はスイッチ素子駆動回路10の各部の波形図であり、同図(a)はトランジスタ14のベース電圧、同図(b)は一次側電流I1を、同図(c)は抵抗15の両端電圧V2、同図(d)は電流検出回路16の出力電圧V3をそれぞれ示している。尚、図4(b)〜(d)において点線B1は連続モードの波形を、実線B2は臨界モード及び不連続モードの波形を示している。
軽負荷時は、スイッチ素子1に流れる出力電流が小さいため、オフ期間T2の終了前に二次巻線n2に流れる電流がゼロになり、一次側にも二次側にも電流が流れない期間が発生する(不連続モード)。この軽負荷時には、負荷の大きさに関係無く、一次巻線n1に流れる一次側電流I1の大きさは同じになるので、図3に示すように2次側電力がW1(臨界モードの時の電力)以下の範囲(軽負荷時)は、電圧V3が一定の値となる。
臨界モードでは、オフ期間T2の終了時に一次側電流I1、二次側電流I2が共にゼロになる。ここで、不連続モード及び臨界モードでは、一次側電流I1は同じ値となるので、抵抗15の両端電圧V2及びコンデンサ18の両端電圧V3も同じ値となる。
一方、重負荷時は、オフ期間T2に負荷21に流れる電流が増加するため、オフ期間T2の終了時に二次巻線n2に流れる二次側電流I2はゼロにならず、二次側電流I2が増加する。このように、オフ期間T2に二次巻線n2に流れる電流が増加するため、二次側電流I2の増加に伴い、オン期間T1に一次巻線n1に流れる一次側電流I1が増加し、電流I1,I2の両方とも最大値と最小値のピーク差が小さくなる。また、一次側電流I1が増加することによって、抵抗15の両端電圧V2及びコンデンサ18の両端電圧V3も増加する。ここにおいて、オフ期間T2の終了時に二次巻線n2に流れる電流がゼロとならず、一次巻線n1に電圧が印加された際に、一次巻線n1に流れる電流がゼロから始まらないような動作モードを連続モードという。
したがって、二次側電力がW1より大きい範囲(連続モード)では、二次側電力が大きくなるにつれて、電圧V3の電圧値も大きくなるので、オン/オフ制御回路13では、電圧V3の電圧値をもとに、二次側に接続された負荷の状態をモニタすることができる。よって、オン/オフ制御回路13は、電圧V3の電圧値が増加するにつれて、例えばトランジスタ14のオンデューティを増加させることにより、負荷状態に合わせて負荷に供給する電力を制御することができる。
このスイッチ素子駆動回路10では、一次巻線に流れる電流に基づいて、スイッチ素子1に接続された負荷の状態をモニタし、それによって二次側に供給する電力を制御している。したがって、二次側と電気的に絶縁された一次側に二次側の電流、電圧をフィードバックすることなく、一次側だけで二次側への供給電力を制御できるから、スイッチ素子駆動回路10の回路構成を簡単にでき、小型化及びコストダウンを図ることができる。
ここにおいて、スイッチ素子駆動回路10では、トランス11の一次巻線n1に電圧を印加する際、一次巻線n1に流れる電流がゼロから始まらない連続モードとなるよう、一次巻線n1に印加する信号の周期を制御する。
上述のように連続モードでは、スイッチ素子1の負荷が大きくなるほどトランス11の一次巻線n1に流れる電流が増加するので、一次巻線n1に流れる電流をモニタすることで、負荷の大きさを検知することができる。また、トランス11を連続モードで駆動することによって、スイッチ素子Q1のゲート電極1gに必要な電力を常に供給することができる。尚、スイッチ素子駆動回路10では、連続モードで動作するように、一次巻線n1に印加する信号の周期を制御する代わりに、一次巻線n1に印加する信号の電圧値又はオンデューティを制御してもよい。さらに、スイッチ素子駆動回路10では、連続モードで動作するように、一次巻線n1に印加する信号の電圧値、周期及びオンデューティのうちの複数を制御してもよい。
尚、本実施形態の制御回路12は、トランス11の一次巻線n1に流れる電流に基づいて負荷状態をモニタしているが、一次巻線n1に印加される電圧に基づいて負荷状態をモニタしてもよい。
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図5〜図9に基づいて説明する。
図5はスイッチ素子駆動回路10の概略構成を示すブロック図であり、実施形態1で説明した回路と共通する構成要素には、同一の符号を付してその説明は省略する。
実施形態1のスイッチ素子1は1方向の電流をオン/オフする素子であるが、本実施形態のスイッチ素子1Aは、双方向の電流をオン/オフできるように逆向きに直列接続された2個の電界効果トランジスタ(以下、トランジスタと略称す。)2,3で構成されている。このスイッチ素子1の出力端子間には、例えば負荷21と交流電源23の直列回路が接続されており、スイッチ素子1のオン/オフに応じて、負荷21に電力が供給されるようになっている。
スイッチ素子駆動回路10のトランス11は、2個のトランジスタ2,3のゲート−ソース間にそれぞれ接続される2つの二次巻線n21,n22を備え、2つの二次巻線n21,n22は一次巻線n1に磁気的に結合されている。制御回路12は、トランス11の一次巻線n1に電流が流れるオン期間と、電流が流れないオフ期間を交互に設けることによって、一次側電流I1のオフ期間に二次巻線n21,n22に電流を流している。また制御回路12は、一次側電流I1の電流値を検出することによって、スイッチ素子1に接続された負荷の状態をモニタする。制御回路12は、負荷状態をモニタした結果に基づいて、例えば負荷の大小に応じてトランジスタ14のオンデューティを制御することで、二次側に供給する電力を制御する。
このスイッチ素子駆動回路10においても、実施形態1と同様、一次巻線に流れる電流に基づいて、二次側の負荷状態をモニタし、それによって二次側に供給する電力を制御している。したがって、二次側と電気的に絶縁された一次側に二次側の電流、電圧をフィードバックすることなく、一次側だけで二次側への供給電力を制御できるから、制御回路の回路構成を簡単にでき、小型化及びコストダウンを図ることができる。
また、スイッチ素子駆動回路10では、実施形態1と同様、トランス11の一次巻線n1に電圧を印加する際、一次巻線n1に流れる電流がゼロから始まらない連続モードとなるよう、一次巻線n1に印加する信号の周期を制御する。
連続モードではスイッチ素子1の負荷が大きくなるほどトランス11の一次巻線n1に流れる電流が増加するので、一次巻線n1に流れる電流をモニタすることで、負荷の大きさを検知することができる。また、トランス11を連続モードで駆動することによって、スイッチ素子Q1のゲート電極1gに必要な電力を常に供給することができる。尚、スイッチ素子駆動回路10では、連続モードで動作するように、一次巻線n1に印加する信号の周期を制御する代わりに、一次巻線n1に印加する信号の電圧値又はオンデューティを制御してもよい。さらに、スイッチ素子駆動回路10では、連続モードで動作するように、一次巻線n1に印加する信号の電圧値、周期及びオンデューティのうちの複数を制御してもよい。
また、図5に示す回路では1つの制御回路12で、2個のトランジスタ2,3のオン/オフを制御しているが、図6(a)に示すように各トランジスタ2,3のオン/オフを個別に制御する制御回路12a,12bを備えてもよい。図6(a)の回路では、各トランジスタ2,3のゲート−ソース間に二次巻線n21,n22がそれぞれ接続されるとともに、各二次巻線n21,n22にはそれぞれ一次巻線n11,n12が磁気的に結合されている。そして、制御回路12a,12bは、それぞれ、一次巻線n11,n12に流れる電流に基づいて、対応するトランジスタ2,3の負荷状態をモニタし、負荷の大小に応じて二次側に供給する電力を制御する。
ところで、2個のトランジスタ2,3が逆向きに直列接続されたスイッチ素子1Aでは、図6(b)に示すようにオン抵抗に由来するゲート−ソース間抵抗R1,R2が存在する。そのため、ゲート−ソース間抵抗R1,R2で発生する電圧降下によって、トランス11の二次巻線n21,n22に発生する電圧V21,V22と、実際にトランジスタ2,3の動作を決定する電圧Vg1,Vg2の電圧値は異なる値となる。ここで、スイッチ素子1Aの出力電流をI3とすると、電圧Vg1,Vg2は次式のように表される。
Vg1=V21+I3×R1
Vg2=V22−I3×R2
したがって、二次巻線n21,n22に発生する電圧V21,V22が同じ電圧値であれば、ハイ側のトランジスタ2では、ロー側のトランジスタ3に比べてゲート−ソース間電圧Vgsが大きくなる(図7(a)参照)。その結果、2個のトランジスタ2,3の動作状態が異なり、ハイ側のトランジスタ2では、制御回路12aから印加される電圧で、十分にオンさせることができる。一方、ロー側のトランジスタ3では、制御回路12bから印加される電圧で想定されるオン状態に比べて、十分にオンさせることができない可能性があり、ロー側のトランジスタ3によって負荷に流せる電流が制限されることになる。
さらに、スイッチ素子1Aが、ゲート電極が接合型のゲート構造を有するような電界効果トランジスタである場合、ゲート電圧が閾値レベル以下ではゲートに電流が流れずにJFETのような動作を行い、ゲート電圧が閾値レベルを超えるとゲートに電流が流れる。このようなスイッチ素子1AがJFETとして動作する場合に、図7(b)に示すようにハイ側のトランジスタ2に印加されるゲート−ソース間電圧Vg1が、ロー側のトランジスタ3に印加されるゲート−ソース間電圧Vg2よりも大きいと、トランジスタ2のゲート電流Ig1に比べて、ロー側のトランジスタ3のゲート電流Ig2は小さくなる。そのため、ハイ側のトランジスタ2に十分なゲート電流Ig1を供給できなかったり、ハイ側のトランジスタ2の電流駆動能力にひきずられて、ロー側のトランジスタ3のゲート電流Ig1が不足したりするという問題があった。
このように、二次巻線n21,n22に同じ電圧を発生させた場合、オン抵抗の影響でハイ側のトランジスタ2とロー側のトランジスタ3の動作状態が異なってしまうのであるが、図6の回路では二次巻線n21,n22の出力を個別に制御する制御回路12a,12bが設けられている。
そして、制御回路12a,12bが、一次巻線n11,n12に流れる電流に基づいて負荷状態をモニタし、その結果に基づいて二次側に供給する電力を制御することで、オン抵抗に起因したオン状態の差を低減でき、ロー側のトランジスタ3によって負荷電流が制限されるのを抑制できる。また、片方のトランジスタが不完全なオン状態であると、効率が悪くなり、発熱などの損失が発生するが、トランジスタ2,3のオン状態の差を低減することで、このような損失を低減できる。また制御回路12a,12bは、トランス11の一次側に流れる電流に基づいて、二次側の負荷状態をモニタし、負荷状態に基づいて二次側に供給する出力を制御している。したがって、二次側と電気的に絶縁された一次側に二次側の電流、電圧をフィードバックすることなく、一次側だけで二次側への供給電力を制御できるから、制御回路12の回路構成を簡単にでき、小型化及びコストダウンを図ることができる。
上述のように本実施形態では、スイッチ素子1Aが、双方向の電流をオン/オフできるように逆向きに直列接続された複数個のトランジスタ2,3からなり、各々のトランジスタ2,3の制御端子にトランス11の二次巻線n11,n12が接続されている。そして、制御回路12では、各二次巻線n11,n12に磁気結合された一次巻線n11,n12に流れる電流に基づいて、スイッチ素子1Aの負荷状態をモニタしている。
これにより、トランジスタ2,3のオン抵抗に起因したゲート−ソース間電圧の違いによって、トランジスタ2,3の動作状態が異なってしまうのを抑制できる。
ここで、図8(a)に示すように、上述した図6(a)の回路のスイッチ素子1Aに代えて、ドレイン電極とソース電極の間に複数個のゲート電極を有する双方向素子からなるスイッチ素子1Bを用いてもよい。
図9はこのようなスイッチ素子1Bの断面図である。このスイッチ素子1Bは、サファイア基板101と、サファイア基板101の表面に形成されたバッファ層102と、バッファ層102上に形成されたアンドープGaN層103と、アンドープGaN層103上に形成されたアンドープAlGaN層104を備える。また、アンドープAlGaN層104の表面にはドレイン電極105とソース電極106とが設けられるとともに、両電極105,106の間には2個のゲート電極107,108が設けられている。ここで、ゲート電極107,108とチャネル層(アンドープGaN層103の上面)との間にはそれぞれp型半導体領域が形成されており、ノーマリオフ型の接合型電界効果トランジスタ(JFET)となっている。
AlGaNやGaNのバンドギャップはSiなどに比べて大きいため、絶縁破壊電界が大きく、高耐圧で低オン抵抗のスイッチ素子を実現できる。第1及び第2の半導体層としてのアンドープAlGaN層104とアンドープGaN層103のヘテロ界面にはピエゾ効果や自発分極効果によって高い濃度の二次元電子ガスが発生する。そして、両半導体層の界面に沿って電子が移動することで、スイッチ素子1Bの出力端子間に電流が流れるようになっている。
このスイッチ素子1Bは、ゲート電圧が閾値レベル(例えば2.5V)以下ではゲートに電流が流れず、JFETのような動作を行う。一方、ゲート電圧が閾値レベルを超えると、ゲート電極107,108とチャネル層の間に設けられたp型半導体領域からアンドープGaN層103の上面部に正孔が注入されることで、ゲート電圧の増加に応じてドレイン電流が増加する。
このように、ゲート電圧が閾値レベルを超えると、ゲート電極107,108に電流が流れるため、GaNやAlGaNのようなワイドバンドギャップ型半導体では、安定な絶縁型ゲートを実現する点で課題がある。そこで、制御回路12a,12bでは、ゲート電圧が閾値レベルを超えない範囲でスイッチ素子1Bを駆動しており、この場合にはJFETのような動作を行うので、絶縁型ゲートの課題を解消できる。ここで、ワイドバンドギャップとは、Siのバンドギャップ(1.1eV)の2倍以上のバンドギャップ(2.2eV以上)をいう。またワイドバンドギャップ半導体は、例えば周期律表第2周期の軽元素(B,C,N,O)を構成要素とする半導体である。
上述のようにスイッチ素子1Bは、ドレイン電極とソース電極の間に複数個のゲート電極を具備して双方向に電流を流す双方向素子からなり、トランス11が備える複数の二次巻線n11,n12がそれぞれ対応するゲート電極に接続されている。
これにより、スイッチ素子を1素子で実現でき、回路のさらなる小型化、低コスト化を実現することができる。
また、双方向素子よりなるスイッチ素子1Bは、ワイドバンドギャップ半導体のヘテロ接合構造を有する電界効果トランジスタで構成されており、ワイドバンドギャップ半導体を用いることによって、高耐圧でオン抵抗の小さい素子を実現できる。
また、図8(a)の回路では二次巻線n21,n22毎に制御回路12a,12bが設けられているが、図5に示す回路のように1つの制御回路で、各二次巻線n21,n22の出力を制御してもよい。図8(b)はその場合の回路図を示し、二次巻線n21,n22に磁気結合された一次巻線n11に流れる電流を1つの制御回路12が制御することで、各二次巻線n21,n22の出力を制御することができる。
尚、上述の制御回路12,12a,12bは、トランス11の一次巻線n1,n11,n12に流れる電流に基づいて負荷状態をモニタしているが、一次巻線n1,n11,n12に印加される電圧に基づいて負荷状態をモニタしてもよい
また、上述の各実施形態において、スイッチ素子として、ワイドバンドギャップ半導体のヘテロ接合構造を有する電界効果トランジスタを用いてもよいし、ゲート電極が接合型のゲート構造を有する電界効果トランジスタを用いてもよい。
1 スイッチ素子
1g ゲート電極(制御端子)
2,3 トランジスタ
10 スイッチ素子駆動回路
11 トランス
12 制御回路
n1 一次巻線
n2 二次巻線

Claims (5)

  1. 負荷への電力供給をオン/オフするスイッチ素子と、
    前記スイッチ素子の制御端子に二次巻線が接続されたトランスと、
    前記トランスの一次巻線に電流が流れるオン期間と前記一次巻線に電流が流れないオフ期間を交互に設けて、前記スイッチ素子をオン/オフさせる制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記一次巻線に流れる電流及び前記一次巻線に印加される電圧のうち少なくとも何れか一方に基づいて前記スイッチ素子の負荷状態をモニタし、負荷状態に応じて二次側に供給する出力を制御しており、
    前記制御回路は、前記一次巻線に電圧を印加する際に前記一次巻線に流れる電流がゼロから始まらない連続モードとなるように、前記一次巻線に印加する信号の電圧値、周期及びオンデューティのうちの少なくとも何れか1つを制御することを特徴とするスイッチ素子駆動回路。
  2. 前記スイッチ素子は、双方向の電流をオン/オフできるように逆向きに直列接続された複数個のトランジスタからなり、
    各々の前記トランジスタの制御端子に前記トランスの二次巻線が接続されたことを特徴とする請求項1記載のスイッチ素子駆動回路。
  3. 前記スイッチ素子は、ドレイン電極とソース電極の間に複数個のゲート電極を具備して双方向に電流を流す双方向素子からなり、
    前記トランスが備える複数の二次巻線がそれぞれ前記ゲート電極に接続されたことを特徴とする請求項1記載のスイッチ素子駆動回路。
  4. 前記スイッチ素子は、ワイドバンドギャップ半導体のヘテロ接合構造を有する電界効果トランジスタからなることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のスイッチ素子駆動回路。
  5. 前記スイッチ素子は、ゲート電極が接合型のゲート構造を有する電界効果トランジスタからなることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のスイッチ素子駆動回路
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