JP5513899B2 - 内燃機関用ピストンおよびそれを備えた内燃機関ならびに鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用ピストンに関し、特に、マグネシウム合金から形成された内燃機関用ピストンに関する。また、本発明は、そのような内燃機関用ピストンを備えた内燃機関および鞍乗型車両にも関する。
内燃機関において、コンロッドやピストン、リフタ、バルブ等の往復運動する部品を軽量化すると、フリクションロスの低減や燃費の向上などの効果が得られる。特に、ピストンを軽量化すると、その効果が大きい。
ピストンの軽量化を実現するための材料として、現在、アルミニウム合金が広く用いられている。近年では、さらなる軽量化を実現するために、ピストンの材料としてマグネシウム合金を用いることが提案されている(例えば特許文献1)。マグネシウム合金の比重は、アルミニウム合金の比重の約2/3であるので、アルミニウム合金に代えてマグネシウム合金を用いることにより、いっそうの軽量化を図ることができる。
特開2007−239509号公報
しかしながら、マグネシウム合金のヤング率は、アルミニウム合金のヤング率の60%程度であるので、マグネシウム合金は、荷重が印加されたときにアルミニウム合金よりも弾性変形し易い。従って、ピストンの材料としてマグネシウム合金を用いると、内燃機関の運転時に、爆発圧力によるピストンの弾性変形量が大きくなる。具体的には、ピストンヘッド(より具体的には燃焼室に面するピストン頂部)やピストンスカートの曲げ変形量が大きくなる。そのため、側圧(シリンダ内周面が受ける圧力)が増加する。言い換えると、燃焼行程においてピストンがシリンダの内周面を横方向に押す力が増加する。これは、フリクションの増加を招いてしまう。フリクションの増加は、内燃機関の出力の低下の原因となる。
このように、マグネシウム合金をピストンの材料として用いると、ピストンの剛性が不足し、フリクションが増加してしまう。そして、マグネシウム合金製のピストンにおいて十分に高い剛性を実現するための最適な構造は未だ見出されていない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、マグネシウム合金製の内燃機関用ピストンの剛性を最適化し、内燃機関の運転時のフリクションを低減させることにある。
本発明による内燃機関用ピストンは、マグネシウム合金から形成された内燃機関用ピストンであって、ピストン頂部と、前記ピストン頂部の外周から下方に延び、ピストンリングを保持するリング溝が外周面に形成されたリング溝形成部とを含むピストンヘッドと、前記ピストン頂部の裏側に設けられ、ピストンピンが挿入されるピストンピン孔が形成された一対のピストンピンボスと、前記リング溝形成部の一部から下方に延びるピストンスカートと、前記ピストン頂部から下方に延び、前記一対のピストンピンボスと前記ピストンスカートとを連結する複数の第1連結壁と、前記ピストン頂部から下方に延び、前記複数の第1連結壁同士を連結する第2連結壁と、前記ピストン頂部から下方に延び、前記第2連結壁と、前記リング溝形成部の内周面および前記ピストンスカートの内周面のうちの前記ピストンスカートの下端よりも上側の部分とを連結する連結リブと、を備える。
ある好適な実施形態において、前記ピストンスカートの下端から所定の高さまでの部分は、実質的に一定の厚さを有する等厚部であり、前記連結リブは、前記第2連結壁と、前記リング溝形成部の内周面および前記ピストンスカートの内周面のうちの前記等厚部よりも上側の部分と、を連結する。
ある好適な実施形態において、前記連結リブの前記ピストン頂部からの高さは、前記ピストンスカート側において、前記第2連結壁側においてよりも小さい。
ある好適な実施形態において、前記第2連結壁は、屈曲している。
ある好適な実施形態において、前記複数の第1連結壁は、2つの第1連結壁であり、前記2つの第1連結壁の一方と前記ピストンスカートとの結合部と、前記ピストンスカートと前記連結リブとの結合部とを含む平面を第1平面とし、前記2つの第1連結壁の他方と前記ピストンスカートとの結合部と、前記ピストンスカートと前記連結リブとの結合部とを含む平面を第2平面としたとき、屈曲している前記第2連結壁がなす2つの角のうちの小さい方の角は、前記第1平面と前記第2平面とがなす2つの角のうちの小さい方の角よりも小さい。
ある好適な実施形態において、屈曲している前記第2連結壁がなす2つの角のうちの小さい方の角は、60°以上120°以下である。
ある好適な実施形態において、前記第2連結壁は、湾曲している。
ある好適な実施形態において、前記第2連結壁は、前記ピストンスカートの曲率よりも大きな曲率で湾曲している。
ある好適な実施形態において、本発明による内燃機関用ピストンは、前記リング溝形成部、前記連結リブおよび前記第2連結壁を貫通する貫通孔が形成されている。
ある好適な実施形態において、前記複数の第1連結壁と前記第2連結壁との結合部は、前記ピストンの中心軸を中心とする円であって前記ピストンヘッドの半径の半分を半径とする円の内側に位置する。
本発明による内燃機関は、上記構成を有する内燃機関用ピストンを備える。
本発明による鞍乗型車両は、上記構成を有する内燃機関を備える。
本発明による内燃機関用ピストンは、マグネシウム合金から形成されており、ピストン頂部から下方に延びる複数の第1連結壁と第2連結壁とを備える。複数の第1連結壁は、一対のピストンピンボスとピストンスカートとを連結する。これに対し、第2連結壁は、複数の第1連結壁同士を連結する。ピストン頂部から延びる複数の第1連結壁および第2連結壁が設けられていることにより、ピストン頂部の剛性が向上する。また、複数の第1連結壁によってピストンスカートが一対のピストンピンボスに連結されていることにより、ピストンスカートの剛性が向上する。本発明による内燃機関用ピストンは、さらに、ピストン頂部から下方に延びる連結リブを備える。この連結リブは、第2連結壁と、リング溝形成部の内周面およびピストンスカートの内周面のうちのピストンスカートの下端よりも上側の部分とを連結する。このような連結リブが設けられていることにより、ピストン頂部およびピストンスカートの剛性がさらに向上する。このように、本発明による内燃機関用ピストンは、マグネシウム合金から形成されているにも関らず剛性に優れるので、爆発圧力を受けたときの弾性変形量を小さくすることができる。具体的には、ピストン頂部およびピストンスカートの曲げ変形量を小さくすることができる。そのため、内燃機関の運転時のフリクションが低減される。なお、連結リブによってピストンスカートがその高さ方向の全体にわたって第2連結壁と連結されていると、ピストンスカートの剛性が過度に高くなりすぎることがあり、そのことによってピストンスカートの面圧が高くなってフリクションが増加することがある。しかしながら、本発明による内燃機関用ピストンでは、連結リブは、リング溝形成部の内周面およびピストンスカートの内周面のうちのピストンスカートの下端よりも上側の部分を第2連結壁と連結するので、そのような問題が発生することもない。
典型的には、ピストンスカートの下端から所定の高さまでの部分は、実質的に一定の厚さを有する等厚部である。ピストンスカートの剛性が過度に高くなることを抑制する観点からは、ピストンスカートの等厚部は、第2連結壁に連結されていないことが好ましい。つまり、連結リブは、第2連結壁と、リング溝形成部の内周面およびピストンスカートの内周面のうちの等厚部よりも上側の部分とを連結することが好ましい。
連結リブのピストン頂部からの高さは、ピストンスカート側において、第2連結壁側においてよりも小さいことが好ましい。
第2連結壁は、屈曲していることが好ましい。第2連結部が屈曲していると、ピストン頂部の剛性をいっそう高くすることができる。
ピストン頂部の剛性を高くする観点からは、第2連結部は、ある程度大きく屈曲していることがさらに好ましい。具体的には、2つの第1連結壁の一方とピストンスカートとの結合部と、ピストンスカートと連結リブとの結合部とを含む平面を第1平面とし、2つの第1連結壁の他方とピストンスカートとの結合部と、ピストンスカートと連結リブとの結合部とを含む平面を第2平面としたとき、第2連結壁は、第1平面と第2平面とがなす劣角よりも小さな劣角をなすように屈曲していることが好ましい。つまり、屈曲している第2連結壁がなす2つの角のうちの小さい方の角は、第1平面と第2平面とがなす2つの角のうちの小さい方の角よりも小さいことが好ましい。
ピストン頂部の剛性を十分に高くする観点からは、第2連結壁は、具体的には、120°以下の劣角をなすように屈曲していることが好ましい。ただし、第2連結壁がなす劣角があまりに小さいと、第2連結壁の屈曲部の位置がピストンの径方向における外側にずれることによる剛性の低下が発生することがある。そのような剛性の低下を抑制するためには、第2連結壁がなす劣角は、60°以上であることが好ましい。このように、第2連結壁がなす劣角は、60°以上120°以下であることが好ましい。つまり、屈曲している第2連結壁がなす2つの角のうちの小さい方の角は、60°以上120°以下であることが好ましい。
また、第2連結壁は、湾曲していてもよい。第2連結部が湾曲していることによっても、ピストン頂部の剛性をいっそう高くすることができる。
ピストン頂部の剛性を高くする観点からは、第2連結部は、ある程度大きく湾曲していることがさらに好ましい。具体的には、第2連結壁は、ピストンスカートの曲率よりも大きな曲率で湾曲していることが好ましい。
また、本発明による内燃機関用ピストンは、リング溝形成部、連結リブおよび第2連結壁を貫通する貫通孔が形成されていることが好ましい。このような貫通孔が形成されていることにより、潤滑油をコンロッドの小端部(ピストンピンに接続されている)に供給することができるので、ピストンピンとコンロッドとのフリクションをいっそう低下させることができる。
ピストン頂部の剛性を効果的に高くするためには、複数の第1連結壁と第2連結壁との結合部は、ピストンの中心軸を中心とする円であってピストンヘッドの半径の半分を半径とする円の内側に位置することが好ましい。
本発明によるピストンは、マグネシウム合金から形成されているにも関らず優れた剛性を有するので、自動二輪車をはじめとする各種鞍乗型車両の内燃機関に好適に用いられる。
本発明によると、マグネシウム合金製の内燃機関用ピストンの剛性を最適化することができる。具体的には、ピストン頂部(天井部)の剛性を向上させ、かつ、ピストンスカートの剛性が過度に高くなることを抑制できる。そのため、内燃機関の運転時のフリクションを低減させることができる。
(a)および(b)は、本発明の好適な実施形態におけるピストン1を模式的に示す側面図である。 本発明の好適な実施形態におけるピストン1を模式的に示す図であり、ピストン1を下方から見た平面図である。 本発明の好適な実施形態におけるピストン1を模式的に示す断面図であり、図2中の3A−3A’線に沿った断面図である。 連結リブによってピストンスカートが高さ方向の全体にわたって第2連結壁に連結されたピストン1Aを模式的に示す断面図である。 爆発圧力によって変形したピストンを模式的に示す図である。 従来のアルミニウム合金製ピストン1Bを模式的に示す図であり、ピストン1Bを下方から見た平面図である。 実施例、比較例1および比較例2のピストンについて、ピストン頂部の排気側端部の爆発圧力による圧下量(mm)を示すグラフである。 実施例のピストンについて計算されたピストンスカートの面圧(側圧)を示す図である。 本発明の好適な実施形態におけるピストン1を模式的に示す断面図である。 本発明の好適な実施形態におけるピストン1を模式的に示す図であり、ピストン1を下方から見た平面図である。 本発明の好適な実施形態におけるピストン1を模式的に示す図であり、ピストン1を下方から見た平面図である。 (a)は、本発明の好適な実施形態におけるピストン1を模式的に示す側面図であり、(b)は、(a)中の12B−12B’線に沿った断面図である。 本発明の好適な実施形態におけるピストン1を模式的に示す図であり、ピストン1を下方から見た平面図である。 本発明の好適な実施形態におけるピストン1を備えたエンジン(内燃機関)の一例を模式的に示す断面図である。 図14に示すエンジンを備えた自動二輪車を模式的に示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1(a)、(b)および図2に、本実施形態における内燃機関用ピストン(以下では単に「ピストン」と呼ぶ。)1を示す。図1(a)および(b)は、ピストン1を模式的に示す側面図であり、図2は、ピストン1を下方から見た平面図である。
本実施形態におけるピストン1は、マグネシウム合金から形成されている。ピストン1の材料であるマグネシウム合金としては、耐熱性に優れたものを用いることが好ましい。耐熱性に優れたマグネシウム合金(「耐熱マグネシウム合金」と呼ばれる。)としては、希土類元素が添加されたWE系合金(例えばWE54)を好適に用いることができる。
ピストン1は、図1(a)、(b)および図2に示すように、ピストンヘッド10と、一対のピストンピンボス20と、一対のピストンスカート30とを備える。なお、言うまでもないが、ピストンヘッド10が設けられている側がピストン1の上側であり、その反対側がピストン1の下側である。
ピストンヘッド10は、ピストン頂部(天井部)12と、ピストン頂部12の外周から下方に(つまり図1中の方向Aに沿って)延びるリング溝形成部14とを含む。ピストン頂部12は、略円盤状であり、内燃機関の燃焼室に面する部分である。リング溝形成部14の外周面には、ピストンリングを保持するリング溝14a、14bおよび14cが形成されている。リング溝14a、14bおよび14cのうち、上側および中央のリング溝14aおよび14bは、コンプレッションリングを保持し、下側のリング溝14cは、オイルリングを保持する。
一対のピストンピンボス20は、ピストン頂部12の裏側に設けられており、所定の間隔で互いに対向するように配置されている。一対のピストンピンボス20のそれぞれには、ピストンピンが挿入されるピストンピン孔20aが形成されている。
一対のピストンスカート30のそれぞれは、リング溝形成部14の一部から下方に延びる。一対のピストンスカート30の一方と他方とは、互いに対向するように設けられている。内燃機関の運転時には、一方のピストンスカート30がスラスト側(側圧によってシリンダの内周面に押し付けられる側)に位置し、他方のピストンスカート30が反スラスト側(スラスト側とは反対側)に位置する。
また、ピストン1は、図2に示すように、一対のピストンピンボス20とピストンスカート30とを連結する複数の第1連結壁40と、複数の第1連結壁40同士を連結する第2連結壁50とを備える。
複数の第1連結壁40は、ピストン頂部12から下方に延びている。1つのピストンスカート30につき、2つの第1連結壁40が設けられている。2つの第1連結壁40のうちの一方の第1連結壁40は、ピストンスカート30の一端部30aと、一対のピストンピンボス20の一方とを連結しており、他方の第1連結壁40は、ピストンスカート30の他端部30bと、一対のピストンピンボス20の他方とを連結している。
第2連結壁50は、ピストン頂部12から下方に延びている。本実施形態における第2連結壁50は、図2に示すように、屈曲している。つまり、ピストン1の中心軸方向(図2の紙面に垂直な方向)から見たときの第2連結壁50の形状は、略くの字状(略V字状)である。より具体的には、第2連結壁50は、ピストン1の径方向における外側に優角をなし、内側に劣角をなすように屈曲している。
本実施形態におけるピストン1は、さらに、図2に示すように、第2連結壁50をピストン1の外周を構成する部位(具体的にはリング溝形成部14やピストンスカート30)に連結するための連結リブ60を備える。以下、図3も参照しながら、連結リブ60の構造を説明する。図3は、ピストン1の断面構造を模式的に示す図であり、図2中の3A−3A’線に沿った断面図である。
連結リブ60は、図3に示すように、ピストン頂部12から下方に延びている。連結リブ60は、第2連結壁と、リング溝形成部14およびピストンスカート30とを連結する。ただし、連結リブ60は、ピストンスカート30をその高さ方向における全体にわたって第2連結壁に連結するわけではない。連結リブ60は、図3に示すように、第2連結壁50側では、第2連結壁50の下端まで延びているが、ピストンスカート30側では、ピストンスカート30の下端までは延びていない。そのため、連結リブ60のピストンスカート30側における高さ(ピストン頂部12からの高さ)h1は、連結リブ60の第2連結壁50側における高さ(ピストン頂部12からの高さ)h2よりも小さい。このように、連結リブ60は、リング溝形成部14の内周面およびピストンスカート30の内周面のうちのピストンスカート30の下端よりも上側の部分と、第2連結壁50とを連結する。
また、図3に示す構造では、ピストンスカート30の下端から所定の高さまでの部分30sは、実質的に一定の厚さを有する等厚部であり、連結リブ60は、この等厚部30sを第2連結壁50に連結していない。つまり、連結リブ60は、リング溝形成部14の内周面およびピストンスカート30の内周面のうちの等厚部30sよりも上側の部分と、第2連結壁50とを連結している。
上述したように、本実施形態におけるピストン1は、第1連結壁40および第2連結壁50を備える。ピストン頂部12から延びる第1連結壁40および第2連結壁50が設けられていることにより、ピストン頂部12の剛性が向上する。また、第1連結壁40によってピストンスカート30がピストンピンボス20に連結されていることにより、ピストンスカート30の剛性が向上する。
また、ピストン1は、ピストン頂部12から下方に延びる連結リブ60をさらに備えており、この連結リブ60は、第2連結壁50と、リング溝形成部14の内周面およびピストンスカート30の内周面のうちのピストンスカート30の下端よりも上側の部分とを連結する。このような連結リブ60が設けられていることにより、ピストン頂部12およびピストンスカート30の剛性がさらに向上する。
このように、本実施形態におけるピストン1は、マグネシウム合金から形成されているにも関らず剛性に優れるので、爆発圧力を受けたときの弾性変形量を小さくすることができる。具体的には、ピストン頂部12およびピストンスカート30の曲げ変形量を小さくすることができる。そのため、内燃機関の運転時のフリクションが低減される。
なお、図4に示すピストン1Aのように、連結リブ60によってピストンスカート30がその高さ方向の全体にわたって第2連結壁50と連結されていると、ピストンスカート30の剛性が過度に高くなりすぎることがあり、そのことによってピストンスカート30の面圧が高くなってフリクションが増加することがある。しかしながら、本実施形態におけるピストン1では、連結リブ60は、ピストンスカート30の高さ方向における一部のみを第2連結壁と連結するので、そのような問題が発生することもない。
ここで、本実施形態におけるピストン1の剛性と、このピストン1を内燃機関に用いた場合の側圧とを検証した結果を説明する。
検証に用いられたピストン1は、耐熱マグネシウム合金であるWE54合金(熱処理としてT5処理が施されたもの)の丸棒を用意し、この丸棒に総削り加工を施すことによって作製されたものである。ピストンスカート30の表面には、二硫化モリブデン系の固体潤滑皮膜が形成されている。
作製したピストン1(実施例)を内燃機関に取り付けた場合の、ピストン頂部12の爆発圧力(指圧)による変形量をシミュレーションにより計算した。この変形量は、具体的には、ピストン頂部12の排気側(反スラスト側)の端部の圧下量であり、図5に示すように、折れ曲がるように変形したピストン頂部12のもっとも高い部分と、排気側の端部との高さの差である。
また、比較のために、図6に示す形状を有する従来のアルミニウム合金製ピストン1B(比較例1)についても同様の計算を行った。図6に示すアルミニウム合金製ピストン1Bは、ピストン頂部12およびリング溝形成部14を含むピストンヘッド10と、ピストンピン孔20aが形成された一対のピストンピンボス20と、それぞれがリング溝形成部14の一部から下方に延びる一対のピストンスカート30とを備え、さらに、各ピストンスカート30と一対のピストンピンボス20とを連結する複数の連結壁41を有する。複数の連結壁41は、図2などに示したピストン1の第1連結壁40に対応するが、図6に示すアルミ二ウム合金製ピストン1Bは、第2連結壁50および連結リブ60に対応する部分は有していない。
さらに、同じく比較のために、図6に示したアルミ二ウム合金製ピストン1Bと同じ形状を有する(つまり第2連結壁50および連結リブ60に対応する部分を有していない)マグネシウム合金製ピストン(比較例2)についても同様の計算を行った。
図7に、実施例、比較例1および比較例2について、爆発圧力による圧下量(mm)を示す。図7に示すように、比較例2では、比較例1よりも圧下量が著しく大きい。このことから、アルミニウム合金製ピストン1Bと同じ構造をマグネシウム合金製ピストンに採用すると、ピストン頂部の剛性が不足することがわかる。これに対し、実施例では、比較例1と圧下量が同程度である。このことから、本実施形態のピストン1では、ピストン頂部12の剛性がアルミニウム合金製ピストン1Bと同程度に高いことがわかる。
次に、本実施形態におけるピストン1について、FEM(有限要素法)解析により、吸気側(スラスト側)のピストンスカート30の面圧(この面圧がシリンダの内周面を押す側圧である)を計算した。計算結果を図8に示す。
図8に示すように、ピストンスカート30の面圧は、最大で108MPaであり、これは、図6に示した従来のアルミニウム合金製ピストン1Bにおけるピストンスカート30の面圧と同程度であった。
上述した検証結果から、本実施形態におけるマグネシウム合金製ピストン1が剛性に優れており、側圧の増加が抑制されることがわかる。
なお、図3に例示した構造では、ピストンスカート30の等厚部30sは第2連結壁50に連結されていないが、図9に示すように、ピストンスカート30の等厚部30sの一部が連結リブ60によって第2連結壁50に連結されていてもよい。ただし、ピストンスカート30の剛性が過度に高くなることを抑制する観点からは、ピストンスカート30の等厚部30sは、第2連結壁50に連結されていないことが好ましい。つまり、図3に示したように、連結リブ60は、第2連結壁50と、リング溝形成部14の内周面およびピストンスカート30の内周面のうちの等厚部30sよりも上側の部分とを連結することが好ましい。
また、第2連結壁50は、図2に示したように、屈曲していることが好ましい。第2連結部50が屈曲していると、ピストン頂部12の剛性をいっそう高くすることができる。
第2連結部50の屈曲の度合いに特に制限はないが、ピストン頂部12の剛性を高くする観点からは、ある程度大きく屈曲していることがさらに好ましい。具体的には、図10に示すように、2つの第1連結壁40の一方とピストンスカート30との結合部と、ピストンスカート30と連結リブ60との結合部とを含む平面(仮想的な平面)P1を第1平面とし、2つの第1連結壁40の他方とピストンスカート30との結合部と、ピストンスカート30と連結リブ60との結合部とを含む平面(仮想的な平面)P2を第2平面としたとき、第2連結壁50は、第1平面P1と第2平面P2とがなす劣角αよりも小さな劣角βをなすように屈曲していることが好ましい。つまり、屈曲している第2連結壁50がなす2つの角のうちの小さい方の角βは、第1平面P1と第2平面P2とがなす2つの角のうちの小さい方の角αよりも小さいことが好ましい。
ピストン頂部12の剛性を十分に高くする観点からは、第2連結壁50がなす劣角βは、具体的には、120°以下であることが好ましい。ただし、第2連結壁50がなす劣角βがあまりに小さいと、第2連結壁50の屈曲部の位置がピストン1の径方向における外側にずれることによる剛性の低下が発生することがある。そのような剛性の低下を抑制するためには、第2連結壁50がなす劣角βは、60°以上であることが好ましい。このように、第2連結壁50がなす劣角βは、60°以上120°以下であることが好ましい。つまり、屈曲している第2連結壁50がなす2つの角のうちの小さい方の角βは、60°以上120°以下であることが好ましい。
また、第2連結壁50は、図11に示すように、湾曲していてもよい。第2連結壁50が湾曲していることによっても、ピストン頂部12の剛性をいっそう高くすることができる。
第2連結部50の湾曲の度合いに特に制限はないが、ピストン頂部12の剛性を高くする観点からは、ある程度大きく湾曲していることがさらに好ましい。具体的には、第2連結壁50は、ピストンスカート30の曲率よりも大きな曲率で湾曲していることが好ましい。つまり、第2連結壁50の曲率半径は、ピストンスカート30の曲率半径よりも小さいことが好ましい。
また、ピストン1は、図12(a)および(b)に示すように、リング溝形成部14、連結リブ60および第2連結壁50を貫通するように形成された貫通孔70を有することが好ましい。このような貫通孔70が形成されていることにより、オイルリングによって掻き落とされた潤滑油を、この貫通孔70を介してコンロッドの小端部(ピストンピンに接続されている)に供給することができるので、ピストンピンとコンロッドとのフリクションをいっそう低下させることができる。
ピストン頂部12の剛性を効果的に高くするためには、複数の第1連結壁40と第2連結壁50との結合部は、ピストン1の径方向においてできるだけ内側に位置することが好ましい。具体的には、図13に示すように、複数の第1連結壁40と第2連結壁50との結合部Uは、ピストン1の中心軸を中心とする円であってピストンヘッド10の半径の半分を半径とする円C1/2の内側に位置することが好ましい。
本実施形態におけるピストン1は、上述したようにマグネシウム合金から形成されているにも関らず優れた剛性を有するので、自動二輪車をはじめとする各種鞍乗型車両の内燃機関(エンジン)に好適に用いられる。図14に、本実施形態におけるピストン1を備えたエンジン100の一例を示す。
エンジン100は、クランクケース110、シリンダブロック120およびシリンダヘッド130を有している。
クランクケース110内にはクランクシャフト111が収容されている。クランクシャフト111は、クランクピン112およびクランクウェブ113を有している。
クランクケース110の上に、シリンダブロック120が設けられている。シリンダブロック120には、円筒状のシリンダスリーブ121がはめ込まれており、ピストン1は、シリンダスリーブ121内を往復し得るように設けられている。
シリンダブロック120の上に、シリンダヘッド130が設けられている。シリンダヘッド130は、シリンダブロック120の鍛造ピストン10やシリンダスリーブ121とともに燃焼室131を形成する。シリンダヘッド130は、吸気ポート132および排気ポート133を有している。吸気ポート132内には燃焼室131内に混合気を供給するための吸気弁134が設けられており、排気ポート133内には燃焼室131内の排気を行うための排気弁135が設けられている。
ピストン1とクランクシャフト111とは、コンロッド3によって連結されている。具体的には、コンロッド3の小端部の貫通孔にピストンピン123が挿入されているとともに、大端部の貫通孔にクランクピン112が挿入されており、そのことによってピストン122とクランクシャフト111とが連結されている。大端部の貫通孔の内周面とクランクピン112との間には、軸受けメタル114が設けられている。
図14に示すエンジン100は、本実施形態におけるピストン1を有しているので、軽量化を実現できる。また、フリクションが低減されるので、高出力化を実現できる。
図15に、図14に示したエンジン100を備えた自動二輪車を示す。
図15に示す自動二輪車では、本体フレーム301の前端にヘッドパイプ302が設けられている。ヘッドパイプ302には、フロントフォーク303が車両の左右方向に揺動し得るように取り付けられている。フロントフォーク303の下端には、前輪304が回転可能なように支持されている。
本体フレーム301の後端上部から後方に延びるようにシートレール306が取り付けられている。本体フレーム301上に燃料タンク307が設けられており、シートレール306上にメインシート308aおよびタンデムシート308bが設けられている。
また、本体フレーム301の後端に、後方へ延びるリアアーム309が取り付けられている。リアアーム309の後端に後輪310が回転可能なように支持されている。
本体フレーム301の中央部には、図11に示したエンジン100が保持されている。エンジン100には、本実施形態における鍛造ピストン10が用いられている。エンジン100の前方には、ラジエータ311が設けられている。エンジン100の排気ポートには排気管312が接続されており、排気管312の後端にマフラー313が取り付けられている。
エンジン100には変速機315が連結されている。変速機315の出力軸316に駆動スプロケット317が取り付けられている。駆動スプロケット317は、チェーン318を介して後輪310の後輪スプロケット319に連結されている。変速機315およびチェーン318は、エンジン100により発生した動力を駆動輪に伝える伝達機構として機能する。
図15に示した自動二輪車は、本実施形態におけるピストン1が用いられたエンジン100を備えているので、優れた性能が得られる。
本発明によると、マグネシウム合金製の内燃機関用ピストンの剛性を最適化し、内燃機関の運転時のフリクションを低減させることができる。本発明による内燃機関用ピストンは、マグネシウム合金から形成されているにも関らず優れた剛性バランスを有するので、自動二輪車やATVなどのライダーが跨って搭乗する各種鞍乗型車両の内燃機関に好適に用いられる。
1 ピストン
10 ピストンヘッド
12 ピストン頂部
14 リング溝形成部
14a、14b、14c リング溝
20 ピストンピンボス
20a ピストンピン孔
30 ピストンスカート
30s 等厚部
40 第1連結壁
50 第2連結壁
60 連結リブ
70 貫通孔
100 エンジン(内燃機関)

Claims (15)

  1. マグネシウム合金から形成された内燃機関用ピストンであって、
    ピストン頂部と、前記ピストン頂部の外周から下方に延び、ピストンリングを保持するリング溝が外周面に形成されたリング溝形成部とを含むピストンヘッドと、
    前記ピストン頂部の裏側に設けられ、ピストンピンが挿入されるピストンピン孔が形成された一対のピストンピンボスと、
    前記リング溝形成部の一部から下方に延びるピストンスカートと、
    前記ピストン頂部から下方に延び、前記一対のピストンピンボスと前記ピストンスカートとを連結する複数の第1連結壁と、
    前記ピストン頂部から下方に延び、前記複数の第1連結壁同士を連結する第2連結壁と、
    前記複数の第1連結壁の間に設けられ、前記ピストン頂部から下方に延び、前記第2連結壁と、前記リング溝形成部の内周面および前記ピストンスカートの内周面のうちの前記ピストンスカートの下端よりも上側の部分とを連結する連結リブと、を備え
    前記複数の第1連結壁は、少なくとも前記連結リブよりも下方に延びている内燃機関用ピストン。
  2. 前記ピストンスカートの下端から所定の高さまでの部分は、実質的に一定の厚さを有する等厚部であり、
    前記連結リブは、前記第2連結壁と、前記リング溝形成部の内周面および前記ピストンスカートの内周面のうちの前記等厚部よりも上側の部分と、を連結する請求項1に記載の内燃機関用ピストン。
  3. 前記連結リブの前記ピストン頂部からの高さは、前記ピストンスカート側において、前記第2連結壁側においてよりも小さい請求項1または2に記載の内燃機関用ピストン。
  4. 前記第2連結壁は、屈曲している請求項1から3のいずれかに記載の内燃機関用ピストン。
  5. 前記複数の第1連結壁は、2つの第1連結壁であり、
    前記2つの第1連結壁の一方と前記ピストンスカートとの結合部と、前記ピストンスカートと前記連結リブとの結合部とを含む平面を第1平面とし、前記2つの第1連結壁の他方と前記ピストンスカートとの結合部と、前記ピストンスカートと前記連結リブとの結合部とを含む平面を第2平面としたとき、
    屈曲している前記第2連結壁がなす2つの角のうちの小さい方の角は、前記第1平面と前記第2平面とがなす2つの角のうちの小さい方の角よりも小さい請求項4に記載の内燃機関用ピストン。
  6. 屈曲している前記第2連結壁がなす2つの角のうちの小さい方の角は、60°以上120°以下である請求項4または5に記載の内燃機関用ピストン。
  7. 前記第2連結壁は、湾曲している請求項1から3のいずれかに記載の内燃機関用ピストン。
  8. 前記第2連結壁は、前記ピストンスカートの曲率よりも大きな曲率で湾曲している請求項7に記載の内燃機関用ピストン。
  9. 前記リング溝形成部、前記連結リブおよび前記第2連結壁を貫通する貫通孔が形成されている請求項1から8のいずれかに記載の内燃機関用ピストン。
  10. 前記複数の第1連結壁と前記第2連結壁との結合部は、前記ピストンの中心軸を中心とする円であって前記ピストンヘッドの半径の半分を半径とする円の内側に位置する請求項1から9のいずれかに記載の内燃機関用ピストン。
  11. 前記複数の第1連結壁は、前記ピストンスカートの両端に接続されている請求項1から10のいずれかに記載の内燃機関用ピストン。
  12. 前記連結リブは、前記ピストンスカートの周方向中央に接続されている請求項1から11のいずれかに記載の内燃機関用ピストン。
  13. 前記複数の第1連結壁は、前記ピストンスカートの下端まで延びている請求項1から12のいずれかに記載の内燃機関用ピストン。
  14. 請求項1から13のいずれかに記載の内燃機関用ピストンを備えた内燃機関。
  15. 請求項14に記載の内燃機関を備えた鞍乗型車両。
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