JP5513710B2 - X線ct装置 - Google Patents

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この発明は、被検体周囲の円周上に沿って配置されるとともに電子的な制御に基づいて照射される電子ビームを受けてX線を発生させて被検体に照射するターゲットと、当該ターゲットにより照射され前記被検体を透過したX線を検出する検出器リングと、当該検出器リングにより検出されたX線に基づいて画像を再構成する画像再構成手段とを備えたX線CT装置に関する。
従来、X線CT(Computed Tomography)装置は、回転架台の回転中心を挟んで対向するように配置されたX線管および検出器を有し、これらX線管および検出器を被検体の周りで旋回させながら投影データを収集するR−R(Rotate-Rotate)型が主流である。このR−R型のX線CT装置は、機械的な回転機構を用いてX線管および検出器を回転させるため、回転速度に限界がある。
かかるX線CT装置は、近年では、心臓のように動きの速い臓器を診断する際にも用いられている。心臓のように動きの速い臓器を撮影する場合には、臓器の運動によるボケを防ぐために短時間でスキャンを終える必要がある。しかし、従来のR−R型のX線CT装置では、X線管および検出器を機械的な回転機構で回転させるため、心臓の動きよりも速くスキャンすることができない。
スキャン時間を短縮するためにX線管および検出器の回転速度を速くするためには、それに応じた回転Gに耐えうる強度が必要となる。しかし、現時点で実用化されている0.35秒/1回転の装置でもすでに回転Gは30Gを超えている。この回転Gは回転速度の2乗に比例して増加するものであるため、従来のX線CT装置で用いられている機構では、今後、大幅な速度向上は望めそうにない。
回転速度の影響を緩和するために、リング状の真空容器内に可動式のカソードを設け、当該カソードのみを回転させる方式もある。しかし、この方式でも、機械的な回転機構が用いられているため、回転速度の向上には限界がある。
以上の理由から、近年、機械的な回転機構を用いずに被検体周囲の円周上でX線発生源を移動させ、被検体に対してX線を照射する電子スキャンCT装置が考案されている。図4は、電子スキャンCT装置を説明するための図である。同図に示すように、電子スキャンCT装置は、電子ビームを放射する電子銃と、電子ビームが照射されることによってX線を発生し、発生したX線を被検体に照射する円弧状のターゲットリングと、電子銃から放射された電子ビームを偏光してターゲットに照射する大型の真空管と、ターゲットと対向する位置に配置された円弧状の検出器リングとを備える(たとえば、特許文献1参照。)。
撮影時には、電子銃から放射された電子ビームがターゲットリング上で走査することによって、X線が発生する焦点をターゲットリング上で移動させる。これにより、回転機構を用いずに、被検体周囲の円周上でX線発生位置を変えながら、被検体に対してX線を照射することができる。
特開2005−287522号公報
しかしながら、上述した電子スキャンCT装置で多列の検出器を用いる場合には、以下のような問題が生じる。図5および6は、電子スキャンCT装置における問題を説明するための図(1)および(2)である。通常、電子スキャンCT装置では、リング状に形成された検出器リングを用いる場合には、当該検出器リングによってX線パスがさえぎられないように、検出器リングに対して斜め方向からX線を照射する必要がある。
この方法は、図5に示すように1列の検出器からなる幅が狭い検出器リングを用いる場合には有効である。しかし、多列の検出器からなる幅が広い検出器リングを用いる場合には、X線が通過しない死角が大きくなり、たとえ360度の方向からX線を照射したとしても、検出器リングの中心軸付近の領域については検出器リングの幅の半分しか断面画像を再構成することができないという問題がある。
この問題に対し、たとえば、図6に示すように、検出器リングの中央に所定の幅のスリットを設け、そのスリットからX線を照射する方法も考えられる。しかし、この方法では、スリットによって検出器リングの中央付近を通過したX線が検出器に入射しないために死角が生じ、当該中央付近の撮影領域の画像を再構成することができないという問題がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、検出器の列数を増やした場合でも死角を作ることなく被検体にX線を照射することができる電子スキャンCT装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、発明は、被検体周囲の円周上に沿って配置されるとともに電子的な制御に基づいて照射される電子ビームを受けてX線を発生させて被検体に照射するターゲットと、当該ターゲットにより照射され前記被検体を透過したX線を検出する検出器リングと、当該検出器リングにより検出されたX線に基づいて画像を再構成する画像再構成手段とを備えたX線CT装置であって、前記ターゲットは、前記検出器リングの外側に位置する複数の円周上に沿って配置され、それぞれ異なる円周上から前記被検体に対してX線を照射することを特徴とする。
発明によれば、検出器の列数を増やした場合でも死角を作ることなく被検体にX線を照射することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るX線CT装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明を電子スキャンCT装置に適用した場合を中心に説明する。
まず、本実施例1に係る電子スキャンCT装置の構成について説明する。図1は、本実施例1に係る電子スキャンCT装置の構成を示す構成図である。同図に示すように、この電子スキャンCT装置は、架台装置100と、寝台装置10と、コンソール装置20とから構成されている。
架台装置100は、電子的な制御に基づいて被検体周囲の円周上でX線を発生させるとともに当該X線を被検体Pに対して照射し、被検体Pを透過したX線を検出して投影データを生成する装置である。この架台装置100の構成については、後に詳細に説明する。
寝台装置10は、被検体を架台装置100の内外へ移動する装置であり、被検体が載置される天板11や、天板11を架台装置100の内外へ移動するための移動機構(図示せず)などを有する。
コンソール装置20は、電子スキャンCT装置全体の動作を制御したり、被検体の画像を表示したりする装置である。具体的には、このコンソール装置20は、操作者から各種操作を受け付ける操作受付手段や、操作者から受け付けた操作に基づいて、架台装置100によるX線の照射や寝台装置10による天板の移動などを制御する制御手段、架台装置100によって生成された投影データから画像を再構成する画像再構成手段、再構成された画像を出力する画像出力手段などを有する。
そして、撮影時には、コンソール装置20が、操作者から受け付けた操作に基づいて架台装置100および寝台装置10の動作を制御する。具体的には、コンソール装置20は、まず、寝台装置10を制御して、被検体が載置された天板11を架台装置100内へ移動する。続いて、コンソール装置20は、架台装置100を制御して、電子的な制御に基づいて被検体周囲の円周上でX線を発生させ、そのX線を被検体に対して照射させる。
架台装置100は、被検体に対してX線を照射するとともに、被検体を透過したX線を検出して投影データを生成し、生成した投影データをコンソール装置20に対して送信する。そして、コンソール装置20が、架台装置100から送信された投影データから画像を再構成し、再構成した画像を画像出力手段により出力する。こうして、電子スキャンCT装置によって被検体Pの画像が撮影される。
次に、本実施例1に係る架台装置100の構成について説明する。図2は、本実施例1に係る架台装置100の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この架台装置100は、電子的な制御に基づいて照射される電子ビームを受けて被検体周囲の円周上でX線を発生させるとともに当該X線を被検体に対して照射するX線発生リング110と、X線発生リング110の内側に配設され、被検体を透過したX線を検出する検出器リング120とを有する。
X線発生リング110は、リング状に形成された真空容器111aおよび111bと、真空容器111aおよび111bの間に配設されたグリッド制御回路115からなるリング状の構造体である。真空容器111aおよび111bは、それぞれ同じ大きさの真空管であり、リングの中心軸が一致し、かつ、互いに平行に並ぶようにそれぞれ配設されている。
ここで、さらに、真空容器111aの内側には、電子源112a、ターゲットリング113aおよびグリッド114aが配設され、真空容器111bの内側には、電子源112b、ターゲットリング113bおよびグリッド114bが配設されている。
電子源112aおよび112bは、たとえばカーボン・ナノチューブによる電子源であり、後述するグリッド制御回路115による制御のもと、電子源112aは、ターゲットリング113aに対して電子ビームを照射し、電子源112bは、ターゲットリング113bに対して電子ビームを照射する。
ターゲットリング113aおよび113bは、それぞれリング状に形成された部材であり、電子源112aおよび112bから電子ビームが照射されることによってX線を発生し、電子ビームが照射された焦点から被検体に対してX線を照射する。これらターゲットリング113aおよび113bは、検出器リング120を両側から挟むように配設されており、検出器リング120の両側から、検出器リング120の中央で交差するようにX線を照射する。
なお、ここでは、リング状に形成されたターゲットリング113aおよび113bを用いた場合について説明するが、たとえば、各ターゲットリングの代わりに、円周上に沿って複数のターゲットを離散的に配置し、それぞれのターゲットが電子ビームを照射されることによってX線を発生し、発生したX線を被検体に照射するようにしてもよい。
グリッド114aおよび114bは、グリッド制御回路115に接続された電極であり、グリッド114aは、電子源112aとターゲットリング113aとの間に配設され、グリッド114bは、電子源112bとターゲットリング113bとの間に配設されている。なお、これらグリッド114aおよび114bは、それぞれ同一円周上に複数配設されており、その数は投影データを収集する方向の数を示すビュー数に対応している。たとえば、ビュー数が1080である場合には、グリッド114aおよび114bは同一円周上で0.3度ごとに配設される。
グリッド制御回路115は、真空容器111aと真空容器111bとの間に配設された電子回路であり、グリッド114aおよび114bへの電圧を制御することによって、電子源112aからターゲットリング113aへ照射される電子ビーム、および、電子源112bからターゲットリング113bへ照射される電子ビームを遮断したり、開放したりする。
そして、撮影時には、架台装置100では、グリッド制御回路115がすべてのグリッド114aおよび114bに負の電圧が印加し、そのうえで、図示していない電圧供給手段が、電子源112a(陽極)とターゲットリング113a(陰極)との間、および、電子源112b(陽極)とターゲットリング113b(陰極)との間にそれぞれ高電圧を印加する。
この状態では、グリッド114aおよび114bによって、電子源112aから放出される電子がターゲットリング113aに到達する前に遮断され、電子源112bから放出される電子もターゲットリング113bに到達する前に遮断される。すなわち、電子源112aおよび電子源112bからターゲットリング113aおよび113bに電子ビームが照射されない。したがって、ターゲットリング113aおよび113bから被検体に対してX線が照射されない。
そして、この状態で、たとえば複数のグリッド114aのうち、ひとつのグリッド114aに印加されている電圧をゼロにしたとする。すると、電子源112aから放出された電子が高電圧によって加速され、当該グリッド114aを介してターゲットリング113aに照射される。すなわち、グリッド114aに印加されている電圧をゼロにすることによって、電子源112aとターゲットリング113aとの間が開放され、電子源112aからターゲットリング113aへ電子ビームが照射される。これにより、ターゲットリング113a上の焦点でX線が発生し、その焦点から被検体に対してX線が照射される。
グリッド制御回路115は、複数のグリッド114aおよび114bに対してひとつずつ、上記のように、印加されている電圧を負からゼロに切り替えてゆくことによって、X線が発生する焦点の位置をターゲットリング113aおよび113b上で移動してゆく。これにより、被検体周囲の円周上の異なる位置から被検体に対して順次X線が照射される。グリッド制御回路115は、グリッド114bについても同様に電圧の切り替えを制御する。
以上のように、ターゲットリング113aおよび113bによって、検出器リング120の中央で交差するように、X検出器リング120の両側からX線が照射され、さらに、グリッド制御回路115によって、X線が発生する焦点の位置がターゲットリング113aおよび113b上で移動されるので、焦点がターゲットリング113aおよび113b上で1周すれば、その結果として、検出器リング120で囲まれるすべての撮影領域に網羅的にX線が照射される。
なお、ここで、グリッド制御回路115は、Xが発生する焦点の位置を移動する際に、ターゲットリング113aおよび113b上の焦点を位相(角度)が一致するようにそれぞれ移動してもよいが、たとえば、互いに位相が180度ずれるようにそれぞれの焦点を移動してもよい。この場合には、検出器リング120内の撮影領域に対して互いに対向する位置からX線が照射される。
または、グリッド制御回路115は、ターゲットリング113aおよび113b上の焦点を位相が90度以上かつ270度以下の範囲でずれるようにそれぞれ移動するようにしてもよい。これにより、一方のターゲットリングから照射されたX線の散乱線が他方のターゲットリングから照射されるX線に影響を与えることがなくなり、ノイズが少ない画像を得ることができるようになる。
または、グリッド制御回路115は、ターゲットリング113aおよび113b上の焦点により照射されるX線の照射タイミングを所定の間隔だけずらすようにしてもよい。これにより、ふたつのターゲットリングから照射されたX線の散乱線が相互に干渉しないようにすることが可能になり、さらにノイズが少ない画像を得ることができるようになる。
検出器リング120は、多列の検出器120aを同一円周上に配置することによって形成されたリング状の構造体であり、ターゲットリング113aおよび113bにより照射され、被検体を透過したX線を検出する。この検出器リング120により検出されたX線に基づいて、図示していない投影データ生成手段が投影データを生成し、生成した投影データをコンソール装置20に対して送信する。
上述してきたように、本実施例1に係る電子スキャンCT装置では、ターゲットリング113aおよび113bが、検出器リング120の外側に設けられ、検出器リング120の両側から、検出器リング120の中央で交差するようにX線を照射するので、検出器の列数を増やした場合でも死角を作ることなく被検体にX線を照射することができる。そして、これにより、心臓など動きの早い臓器であっても運動ぼけの影響を受けることなく、すべての位相(心拍位相)を診断することが可能になる。
なお、上記実施例1では、架台装置100において、検出器リング120の両側からX線を照射するよう構成した場合について説明したが、本発明はこれに限られるわけではなく、たとえば、図6に示したように、リング中央に所定の幅のスリットが設けられた検出器リングを用いて、そのスリットからX線を照射する場合にも同様に適用することができる。
そこで、以下では、実施例2として、スリットが設けられた検出器リングを用いた場合について説明する。なお、本実施例2に係る電子スキャンCT装置の全体構成は、基本的には図1に示したものと同じであり、架台装置の構成が異なるのみであるので、ここでは架台装置の構成について説明する。また、図2で示した機能部と同じ機能を有するものについては同じ符号を付与することとし、ここでは詳細な説明を省略する。
図3は、本実施例2に係る架台装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この架台装置200は、電子的な制御に基づいて照射される電子ビームを受けて被検体周囲の円周上でX線を発生させるとともに当該X線を被検体に対して照射するX線発生リング210と、X線発生リング210の内側に設置され、被検体を透過したX線を検出する検出器リング220とを有する。ここで、検出器リング220には、リングの円周方向に沿ってスリット220bが設けられている。
X線発生リング210は、リング状に形成された真空容器111aおよび111b、真空容器111a内に配置された電子源112a、ターゲットリング213aおよびグリッド114a、真空容器111b内に配置された電子源112b、ターゲットリング213bおよびグリッド114b、ならびに、各真空容器内の電極への電圧の供給を制御するグリッド制御回路115を有する。
ターゲットリング213aおよび213bは、リング状に形成された部材であり、それぞれ、電子源112aおよび112bから電子ビームが照射されることによってX線を発生し、電子ビームが照射された焦点から被検体に対してX線を照射する。これらターゲットリング213aおよび213bは、それぞれ、スリット220bの外側に位置するように配設されており、当該スリット220bを通して、検出器リング220の中央で交差するようにX線を照射する。
このように、ターゲットリング213aおよび213bによって、スリット220bを通り、検出器リング220の中央で交差するようにX線が照射され、さらに、グリッド制御回路115によって、X線が発生する焦点の位置がターゲットリング213aおよび213b上で移動されるので、焦点がターゲットリング213aおよび213b上で1周すれば、その結果として、検出器リング220の中央付近の撮影領域に網羅的にX線が照射される。
検出器リング220は、多列の検出器220aを同一円周上に配置することによって形成されたリング状の構造体であり、ターゲットリング213aおよび213bにより照射され、被検体を透過したX線を検出する。この検出器リング220には、前述したように、リングの円周方向に沿って形成されたスリット220bを有している。
ここで、検出器リング220は、ターゲットリング213aおよび213bにより照射されたX線が、被検体を透過したのちにそれぞれ検出面に対して直角に入射するように、検出面がスリット220bの両側からリング中央に向くように設けられている。これにより、従来と比べてコーン角を約1/2に減らすことが可能になり、X線照射領域の境界における画質の低下を軽減することができるようになる。
上述してきたように、本実施例2では、ターゲットリング213aおよび213bが、スリット220bを通して、検出器リング220の中央で交差するようにX線を照射するので、スリットが設けられた検出器リングを用いた場合でも、検出器リング220の中央付近で死角を作ることなく被検体にX線を照射することができる。
ところで、従来の電子スキャンCT装置は、図4に示したように、体軸の延長線上に電子中を配置する構造となるため全身の診断には使用することができず、汎用性に欠ける特殊なものとなっていた。これに対し、上記実施例に係る電子スキャンCT装置では、X線発生部および検出器部がそれぞれリング形状となっているので、従来の電子スキャンCT装置のようにスキャン部位の制約を受けずに、全身の診断に使用することができるようになるという効果も得られる。
また、上記実施例では、ふたつのターゲットリングを用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ふたつ以上の数のターゲットリングを用いた場合でも同様に適用することができる。その場合、複数のターゲットリングによって照射されるX線が検出器リングの中央で交差するように各ターゲットリングを配設する。
以上のように、本発明に係るX線CT装置は、心臓など動きの早い臓器を診断する場合に有用であり、特に、列数が多い検出器を用いる場合に適している。
本実施例1に係る電子スキャンCT装置の構成を示す構成図である。 本実施例1に係る架台装置の構成を示す機能ブロック図である。 本実施例2に係る架台装置の構成を示す機能ブロック図である。 電子スキャンCT装置を説明するための図である。 電子スキャンCT装置における問題を説明するための図(1)である。 電子スキャンCT装置における問題を説明するための図(2)である。
符号の説明
10 寝台装置
11 天板
20 コンソール装置
100,200 架台装置
110,210 X線発生リング
111a,111b 真空容器
112a,112b 電子源
113a,113b,213a,213b ターゲットリング
114a,114b グリッド
115 グリッド制御回路
120,220 検出器リング
120a,220a 検出器
220b スリット

Claims (3)

  1. 被検体周囲の円周上に沿って配置されるとともに電子的な制御に基づいて照射される電子ビームを受けてX線を発生させて被検体に照射するターゲットと、当該ターゲットにより照射され前記被検体を透過したX線を検出する検出器リングと、当該検出器リングにより検出されたX線に基づいて画像を再構成する画像再構成手段とを備えた電子スキャンCT装置であって、
    前記検出器リングは、リングの円周方向に沿って形成されたスリットを有し、
    前記ターゲットは、前記検出器リングの外側に位置する複数の円周上に沿って配置され、前記被検体に対して、それぞれ異なる円周上から前記スリットを通してX線を照射し、
    さらに、前記検出器リングは、前記被検体を透過したX線が検出面に対して直角に入射するように設けられている
    ことを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記ターゲットは、少なくとも二つの円周上に沿って配置され、それぞれの円周上のターゲットにより照射されるX線の発生位相を90度以上かつ270度以下の範囲でずらすことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記ターゲットは、少なくとも二つの円周上に沿って配置され、それぞれの円周上のターゲットにより照射されるX線の照射タイミングをずらすことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
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