JP5513693B1 - ヘッドレスト用倒伏装置及びヘッドレスト - Google Patents

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Abstract

ヘッドレストステーの形状が変更された場合であっても容易に対応することのできるヘッドレスト用倒伏装置を提供する。
ヘッドレスト用倒伏装置を、ステー連結部材10と、ステー連結部材10に固定された固定部材20と、固定部材20に軸支された回動フレーム30と、回動フレーム付勢バネ40と、回動フレーム30に軸支されたロックプレート50と、ロックプレート付勢バネ60と、ロック解除手段70とで構成する。ロックプレート50の後端下面側にロック爪51を設け、回動フレーム50の中間部後面を第一突き当て部31とし、固定部材20の前面を第一被突き当て部21とし、固定部材20の上部の後端側にロック爪51を嵌合するためのロック嵌合部22を設ける。ロック解除手段70を操作してロック爪51とロック嵌合部22のロック状態を解除すると、ヘッドレストを使用位置から収納位置まで前倒させることができる。

Description

本発明は、ヘッドレストを起立した使用位置から前倒した収納位置までに亘って回動させるためのヘッドレスト用倒伏装置と、これを用いたヘッドレストとに関する。
自動車のシートに備えられるヘッドレストとしては、シートの上部で前倒又は後倒させることができるものが知られている。これにより、運転者の後方視界を確保することや、後部座席の着席者の前方視界を確保することや、折り畳み時のシートをコンパクト化することなどが可能になる。この種のヘッドレストに用いられるヘッドレスト用倒伏装置も、これまでに各種のものが提案されている(例えば特許文献1〜3)。
これらのヘッドレスト用倒伏装置は、通常、左右一対の縦軸部と該縦軸部の上端同士(特許文献2のものは下端同士)を連結する横軸部とからなるヘッドレストステーの横軸部に対して組み付けられる。このため、従来のヘッドレスト用倒伏装置は、ヘッドレストステーの形状(例えば縦軸部の配置ピッチ)が変更された場合には、それに応じてヘッドレスト用倒伏装置の設計も見直す必要が生じる場合もあり、必ずしもあらゆる車種のシートに容易に採用できるものとはなっていなかった。また、ヘッドレスト用倒伏装置には、操作が容易であることや、その回動機構に起因するヘッドレストのガタツキなどを防止することなどが要求されるものの、必ずしもこれらの要求を満たすことができるものとはなっていなかった。
この点、特許文献4のヘッドレスト用倒伏装置は、操作が容易でガタツキが生じにくいものとなっている。しかし、このヘッドレスト用倒伏装置において、使用位置におけるヘッドレストの後方回動は、回転規制ブラケット3における当接部10が基体6の内面に突き当たることにより規制されていた(同文献の図2)。このため、車両が追突されたような場合でもヘッドレストが使用位置でしっかりと保持されるようにするためには、基体6を鋼板で形成する(同文献の請求項6)など、基体6の強度を十分に確保しておく必要があった。したがって、ヘッドレストの軽量化や低コスト化を図るという点ではまだ改善の余地があった。
特開2001−046170号公報 特表2007−534554号公報 特表2011−510864号公報 特開2009−022481号公報
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、ヘッドレストステーの形状が変更された場合であっても容易に対応することのできるヘッドレスト用倒伏装置を提供するものである。また、操作が容易であるだけでなく、ガタツキの生じにくいヘッドレスト用倒伏装置を提供することも本発明の目的である。さらに、軽量化や低コスト化を促進することのできるヘッドレスト用倒伏装置を提供することも本発明の目的である。さらにまた、このヘッドレスト用倒伏装置を用いたヘッドレストを提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
ヘッドレストを起立した使用位置から前倒した収納位置までに亘って回動させるヘッドレスト用倒伏装置であって、
左右一対のヘッドレストステーの上部を連結するステー連結部材と、
ステー連結部材に固定された固定部材と、
その下端を固定部材に軸支された回動フレームと、
回動フレームを付勢する回動フレーム付勢バネと、
その前端を回動フレームの上端に軸支されたロックプレートと、
ロックプレートの後端を回動フレーム側へ付勢するロックプレート付勢バネと、
ロック解除手段と
で構成される部品群を備え、
ロックプレートの後端の下面側にロック爪が設けられ、
回動フレームの中間部の後面が第一突き当て部とされ、
固定部材の前面が第一被突き当て部とされ、
固定部材の上部の後端側に、ロック爪を嵌合するためのロック嵌合部が設けられ、
ロック解除手段を操作してロック爪とロック嵌合部のロック状態を解除すると、ヘッドレストを使用位置から収納位置まで前倒させることが可能になる一方、
ヘッドレストを収納位置から起立させていくと、使用位置において第一突き当て部と第一被突き当て部が突き当たってそれ以上回動させることができない状態となるとともにロック爪とロック嵌合部とがロック状態になる
ことを特徴とするヘッドレスト用倒伏装置
を提供することによって解決される。
固定部材は、ステー連結部材に対してカシメ固定すると好ましい。
本明細書において、「軸支」とは、横軸(回転中心線に対して平行に配された軸)を用いて対象物を回動可能に支持する場合だけでなく、縦軸(回転中心線に対して非平行に配された軸)を用いて対象物を回動可能に支持する場合をも含むものとする。
本発明のヘッドレスト用倒伏装置は、ヘッドレストステーの縦軸部の配置ピッチが変更されたような場合であっても、ステー連結部材の長さを変更するだけで容易に対応することができるものとなっている。加えて、回動フレームをヘッドレストステーに直接軸支させるのではなく、固定部材を介して軸支するようにしたため、ヘッドレストステーに対する回動フレームの回動軸の相対的な位置を容易に変更することができる。このため、回動フレームの回動軸をヘッドレストステーに近づけることも容易であり、その結果、ヘッドレストの前後方向での厚さを薄くし、ヘッドレストを収納位置とした場合の後方視界を広く確保することもできる。また、使用位置におけるヘッドレストの後方回動は、回動フレームとステー連結部材とが干渉することによって規制されるため、これらの部材を強度のある素材(金属)で形成しておけばよく、フロントカバーやリアカバーなどの素材は樹脂などの軽量で低コストなものを採用することができる。また、使用位置と収納位置のいずれにおいてもヘッドレストがステー連結部材や固定部材にしっかりと支持されるため、ガタツキが生じにくくなっている。
本発明のヘッドレスト用倒伏装置において、ロック解除手段の具体的態様は、特に限定されないが、以下の3つの態様が好ましい例として挙げられる。
第一の態様は、
前記部品群の前後を覆って回動フレームとともに回動するフロントカバー及びリアカバーをさらに備え、
ロック解除手段が、リアカバーを前後に貫通する筒状案内孔の内部に挿入されたロック解除ボタンとされるとともに、
ロックプレートの上部にロック解除作用片が設けられ、
ロック状態にあるときにロック解除ボタンが前方に押し込まれると解除ボタンの前端がロック解除作用片を前方に押圧することにより、ロックプレートがロック解除方向に回動するようにしたものである。
第二の態様は、
ロック解除手段が、回動フレームの上部で横方向にスライド可能な状態で支持されたロック解除レバーとされるとともに、
ロックプレートの下部にロック解除レバー作用面が設けられ、
ロック状態にあるときにロック解除レバーが回動フレームに対して押し込まれるとロック解除レバーに設けられたロック解除カムがロック解除レバー作用面を押し上げることにより、ロックプレートがロック解除方向に回動するようにしたものである。
ヘッドレスト用倒伏装置は、急ブレーキの際などに後方座席に着席している人の頭部などが前方座席のヘッドレストの背面に当たることなどにより、該ヘッドレストが前倒するようなことがあってはならない。このため、ヘッドレスト(特に前方座席のヘッドレスト)は、その使用者が意図的に操作しない限りは、それが前倒しないようにしておく必要がある。この点、第一の態様のヘッドレスト用倒伏装置は、頭部のような大きな寸法のものがヘッドレストの背面に当たっても、リアカバーが押圧されるだけであり、その筒状案内孔に挿入されているロック解除ボタンは押し込まれない。このロック解除ボタンは、指など、筒状案内孔よりも小さな寸法のもので局所的に押圧しなければ押し込むことができず、ロック解除がされないようになっている。また、第二の態様のヘッドレスト用装置は、ロック解除レバーを横方向に押し込まない限りは、ロック解除がされないようになっている。加えて、第一又は第二の態様のヘッドレスト用倒伏装置はいずれも、操作が容易となっている。
第三の態様は、
ロック解除手段が、ロックプレートの回動軸の中心とロック嵌合部の上端とを結ぶ仮想線に対してロック嵌合部におけるロック爪との接触面が為す角度を90〜100°とすることにより実現され、
ロック状態にあるときにヘッドレストを所定以上の力で前方に押し込むとロック嵌合部に対して摩擦力で静止していたロック爪が滑り始めることにより、ロックプレートがロック解除方向に回動するようにしたものである。
第三の態様のヘッドレスト用倒伏装置は、ヘッドレストを手で掴んで所定以上の力を加えただけで前倒させることができるようにしたものであり、その操作の容易さを追求したものである。第三の態様のヘッドレスト用装置は、最後方座席のヘッドレストに好適に採用することができる。
本発明のヘッドレスト用倒伏装置は、そのステー連結部材にヘッドレストステーを固定するとともに、フロントカバー及びリアカバーの外側に表皮を被せてその内部に発泡樹脂を注入することにより表皮一体発泡を行うことによりヘッドレストを構成することができる。
以上のように、本発明によって、ヘッドレストステーの形状が変更された場合であっても容易に対応することのできるヘッドレスト用倒伏装置を提供することが可能になる。また、操作が容易であるだけでなく、ガタツキの生じにくいヘッドレスト用倒伏装置を提供することも可能になる。さらに、軽量化や低コスト化を促進することのできるヘッドレスト用倒伏装置を提供することも可能になる。さらにまた、このヘッドレスト用倒伏装置を用いたヘッドレストを提供することも可能になる。
本発明の第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置をヘッドレストの内部に組み込んだ状態を表皮を破断して示した斜視図である。 本発明の第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置を各部に分解した状態を示した斜視図である。 本発明の第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置を組み込んだヘッドレストが使用位置にある状態を左右方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。 本発明の第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置を組み込んだヘッドレストが使用位置にあるときにロック解除手段を操作した状態を左右方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。 本発明の第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置を組み込んだヘッドレストが収納位置近くにある状態を左右方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。 本発明の第二実施態様のヘッドレスト用倒伏装置におけるロック解除手段周辺を拡大して前後方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。 本発明の第三実施態様のヘッドレスト用倒伏装置におけるロックプレート周辺を拡大して前後方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。 本発明の第四実施態様のヘッドレスト用倒伏装置を組み込んだヘッドレストが使用位置にある状態を左右方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。 本発明の第四実施態様のヘッドレスト用倒伏装置を組み込んだヘッドレストが使用位置にあるときにロック解除手段を操作した状態を左右方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。 本発明の第四実施態様のヘッドレスト用倒伏装置を組み込んだヘッドレストが収納位置にある状態を左右方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。
本発明のヘッドレスト用倒伏装置の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。以下においては、第一実施態様から第三実施態様までの3つの実施態様を例に挙げて本発明のヘッドレスト用倒伏装置の説明をするが、本発明の技術的範囲はこれらの実施態様に限定されることなく、発明の主旨を損なわない範囲で適宜変更を施すことができる。
1.第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置
まず、第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置について説明する。図1は、本発明の第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置をヘッドレストの内部に組み込んだ状態を表皮100を破断して示した斜視図である。図2は、本発明の第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置を各部に分解した状態を示した斜視図である。図3は、本発明の第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置を組み込んだヘッドレストが使用位置にある状態を左右方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。図4は、本発明の第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置を組み込んだヘッドレストが使用位置にあるときにロック解除手段70を操作した状態を左右方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。図5は、本発明の第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置を組み込んだヘッドレストが収納位置近くにある状態を左右方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。
第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置は、図3に示すように、ヘッドレストを起立した使用位置から、図5に示すように、前倒した収納位置までに亘って回動させるものとなっている。このヘッドレスト用倒伏装置は、図1に示すように、ステー連結部材10と、固定部材20と、回動フレーム30と、回動フレーム付勢バネ40と、ロックプレート50と、ロックプレート付勢バネ60と、ロック解除手段70と、これらの部品群の前後を覆って回動フレームとともに回動するフロントカバー80及びリアカバー81を備えている。
図2に示すように、ステー連結部材10は、チャンネル状の金属部材となっており、その左右両端部を左右一対のヘッドレストステー200における前側に折り曲げられた上部に固定することにより、ヘッドレストステー200の上部を連結するものとなっている。ステー連結部材10の下面は、第二被突き当て部11となっている。また、固定部材20は、側面視コの字状の金属部材となっており、ステー連結部材10の中間部にカシメ固定される。固定部材20の前面は、第一被突き当て部21とされ、固定部材20の上部後端側には、左右一対のロック嵌合部22が設けられている。このロック嵌合部22は、図3に示す使用位置において、後述するロック爪51を嵌合するための箇所となっている。さらに、回動フレーム30は、側面視コの字状の左右一対の側壁を有する金属部材となっており、その左右一対の側壁の中間部後面が第一突き当て部31とされ、その左右一対の側壁の下部後面が第二突き当て部34とされている。回動フレーム30の前面にはフレーム本体33が固定されている。回動フレーム30の下端は、回動フレーム回動軸32を介して固定部材20の下部に軸支される。
さらにまた、回動フレーム付勢バネ40(図3)は、回動フレーム30を前倒する向きに付勢するためのものとなっている。これにより、ヘッドレストを前倒させて収納位置としたときにヘッドレストがガタつかないようにすることができる。第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置において、回動フレーム付勢バネ40は、回動フレーム回動軸32に外嵌させたコイルバネとしている。
そして、図2に示すように、ロックプレート50は、左右一対の側壁を有するチャンネル状の金属部材となっており、その左右一対の側壁の後端下面側にそれぞれロック爪51が設けられた形態を有している。ロックプレート50の前端上部には、ロック解除作用片53が上向きに設けられている。第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置において、ロックプレート50の前端は、ロックプレート回動軸52を介して回動フレーム30の上端に軸支している。
また、ロックプレート付勢バネ60は、図3に示す使用位置において、ロックプレート50の後端に設けられたロック爪51をロック嵌合部22の側へ付勢するためのものとなっている。これにより、ヘッドレストが使用位置にあるときにロック爪21とロック嵌合部22との嵌合が不意に外れないようになっている。ロックプレート付勢バネ60は、ロックプレート回動軸52に外嵌させたコイルバネとしている。
さらに、ロック解除手段70は、使用位置において嵌合状態にあるロック爪51とロック嵌合部22との嵌合状態(ロック状態)を解除するためのものとなっている。第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置において、ロック解除手段70は、リアカバー81の上部を前後に貫通する筒状案内孔81aの内部に挿入されたロック解除ボタン71となっている。図3に示すように、ヘッドレストが使用位置にあるときに、ロック解除ボタン71を前方(矢印Aの向き)に押し込むと、図4に示すように、ロック解除ボタン71の前端がロック解除作用片53を前方に押し込み、ロックプレート50がロック解除方向に回動してロック爪51がロック嵌合部22から脱落し、ロック解除されるようになっている。押し込まれたロック解除ボタン71は、筒状案内孔81aに設けられた図示省略のコイルバネにより初期位置に復帰するようになっている。
前方に押し込まれていないときのロック解除ボタン71は、筒状案内孔81aから後方に突き出ないようになっており、筒状案内孔81aは、手の親指が入る程度の直径で設けられている。表皮100の後面には、ロック解除ボタン71がある場所を示す窪み部101が設けられている。このため、ヘッドレストは、窪み部101を指などの面積の小さなもので局所的に押圧しない限りは、前方に押し込まれることがない構造となっている。
さらにまた、フロントカバー80及びリアカバー81は、樹脂の射出成形品からなり、前後に分割可能な構造となっている。ヘッドレスト用倒伏装置を構成する各部品群は、このフロントカバー80及びリアカバー81によってその外側を覆われる。第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置は、表皮100を被せた後、表皮100とフロントカバー80及びリアカバー81との隙間の空間に発泡樹脂を注入することにより表皮一体発泡される。
この第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置は、ロック解除ボタン71を前方に押し込んでロック爪51とロック嵌合部22のロック状態を解除すると、ヘッドレストを図3に示す使用位置から図5に示す収納位置まで前倒させることが可能になる。収納位置においては、回動フレーム30の第二突き当て部32が、ステー連結部材10の第二被突き当て部11に突き当たり、ヘッドレストがそれ以上下側に倒伏できない状態となる。一方、ヘッドレストを収納位置から起立させていくと、ヘッドレストは使用位置へと復帰する。使用位置においては、回動フレーム30の第一突き当て部31と固定部材20の第一被突き当て部21とが突き当たり、ヘッドレストをそれ以上後方へ回動させることができない状態となる。またこのとき、ロック爪51とロック嵌合部22とが嵌合してロック状態となる。
ところで、回動フレーム回動軸32が、ヘッドレストステー200の縦柱部から離れた場所にあると、ヘッドレストの前後方向の厚みが大きくなり、収納位置にあるヘッドレストが後方視界を遮るおそれがある。しかし、第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置では、回動フレーム回動軸32を設ける場所は、ヘッドレストステー200の形態には左右されることなく、固定部材20の設計を変更するだけで比較的自由に変更することができる。したがって、回動フレーム回動軸32を、ヘッドレストステー200の縦柱部に近い場所に設けることも容易であり、ヘッドレストを薄くして収納位置での後方視界を広く確保することも可能である。
2.第二実施態様のヘッドレスト用倒伏装置
続いて、第二実施態様のヘッドレスト用倒伏装置について説明する。図6は、本発明の第二実施態様のヘッドレスト用倒伏装置におけるロック解除手段70の周辺を拡大して前後方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。
第二実施態様のヘッドレスト用倒伏装置は、図6に示すように、ロック解除手段70が、回動フレーム30の上部で横方向にスライド可能な状態で支持されたロック解除レバー72とされている。このロック解除レバー72には、ロック解除カム72aが設けられている。一方、ロックプレート50の下部には、ロック解除レバー作用面54が設けられている。このため、ロック爪51(図3を参照)とロック嵌合片22(図3を参照)がロック状態にあるときにロック解除レバー72が回動フレーム30に対して矢印Bの向きに押し込まれると、ロック解除カム72aがロック解除レバー作用面54を押し上げることにより、ロックプレート50がロック解除方向に回動するようになっている。第二実施態様のヘッドレスト用倒伏装置において、特に言及しない構成は、第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置と同様の構成を採用することができる。
3.第三実施態様のヘッドレスト用倒伏装置
続いて、第三実施態様のヘッドレスト用倒伏装置について説明する。図7は、本発明の第三実施態様のヘッドレスト用倒伏装置におけるロックプレート50周辺を拡大して前後方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。
第三実施態様のヘッドレスト用倒伏装置は、図7に示すように、ロック解除手段70が、ロックプレート回動軸52の中心Pとロック嵌合部22の上端Qとを結ぶ仮想線PQに対してロック嵌合部22におけるロック爪51との接触面22aが為す角度θを90〜100°とすることにより実現されたものとなっている。すなわち、図7における圧力角φ(φ=θ−90°で定義される。)を0°よりも大きく10°以下とすることで実現される。第三実施態様のヘッドレスト用倒伏装置では、ロック爪51(図3を参照)とロック嵌合片22(図3を参照)がロック状態にあるときには、ロック爪51がロック嵌合部22に対して摩擦力で静止(掛止)した状態となっているものの、ヘッドレストを所定以上の力で前方に押し込むと、ロック爪51がロック嵌合部22に対して滑り始め、ロックプレート50がロック解除方向に回動するようになる。第三実施態様のヘッドレスト用倒伏装置において、特に言及しない構成は、第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置と同様の構成を採用することができる。
4.第四実施態様のヘッドレスト用倒伏装置
続いて第四実施態様のヘッドレスト用倒伏装置について説明する。図8は、本発明の第四実施態様のヘッドレスト用倒伏装置を組み込んだヘッドレストが使用位置にある状態を左右方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。図9は、本発明の第四実施態様のヘッドレスト用倒伏装置を組み込んだヘッドレストが使用位置にあるときにロック解除手段70を操作した状態を左右方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。図10は、本発明の第四実施態様のヘッドレスト用倒伏装置を組み込んだヘッドレストが収納位置にある状態を左右方向に垂直な鉛直面で切断した状態を示した断面図である。
第四実施態様のヘッドレスト用倒伏装置は、図8〜10に示すように、回動フレーム付勢バネ40が、ステー連結部材10と回動フレーム30とを連結するコイルバネによって構成されている。これにより、回動フレーム付勢バネ40の両端部の固定位置を工夫することにより、ヘッドレストが使用位置から所定角度(乗り越し角度)だけ前倒した際には回動フレーム30を前倒する向きに付勢するとともに、ヘッドレストが収納位置から前記乗り越し角度まで起立した際には回動フレーム30を後側に付勢するように構成することも可能になり、使用位置におけるヘッドレストのガタツキを防止することも可能になる。また、第四実施態様のヘッドレスト用倒伏装置では、ロックプレート回動軸52を、ロックプレート50の回動中心線に対して垂直となる方向に設けており、ロックプレート付勢バネ60を、ロックプレート回動軸52に外嵌したコイルバネとしている。
さらに、第四実施態様のヘッドレスト用倒伏装置では、ロック解除作用片53をロックプレート50の後部から後方へ延在する形態で設けており、ロック解除手段70をロック解除回動カム73によって構成している。ロック解除回動カム73は、その一端をステー連結部材10又は固定部材20に対して回動可能に軸支される。図示省略の操作部を操作してこのロック解除カム73が回動すると、ロック解除作用片53がロック解除カム73によって押し上げられ、ロックプレート50がロック解除方向に回動するようになる。第四実施態様のヘッドレスト用倒伏装置において、特に言及しない構成は、第一実施態様のヘッドレスト用倒伏装置と同様の構成を採用することができる。
10 ステー連結部材
11 第二被突き当て部
20 固定部材
21 第一被突き当て部
22 ロック嵌合部
22a ロック嵌合部におけるロック爪との接触面
30 回動フレーム
31 第一突き当て部
32 回動フレーム回動軸
33 フレーム本体
34 第二突き当て部
40 回動フレーム付勢バネ
50 ロックプレート
51 ロック爪
52 ロックプレート回動軸
53 ロック解除作用片
54 ロック解除作用面
60 ロックプレート付勢バネ
70 ロック解除手段
71 ロック解除ボタン
72 ロック解除レバー
72a ロック解除カム
73 ロック解除回動カム
80 フロントカバー
81 リアカバー
81a 筒状案内孔
100 表皮
101 窪み部
200 ヘッドレストステー

Claims (6)

  1. ヘッドレストを起立した使用位置から前倒した収納位置までに亘って回動させるヘッドレスト用倒伏装置であって、
    左右一対のヘッドレストステーの上部を連結するステー連結部材と、
    ステー連結部材に固定された固定部材と、
    その下端を固定部材に軸支された回動フレームと、
    回動フレームを付勢する回動フレーム付勢バネと、
    その前端を回動フレームの上端に軸支されたロックプレートと、
    ロックプレートの後端を回動フレーム側へ付勢するロックプレート付勢バネと、
    ロック解除手段と
    で構成される部品群を備え、
    ロックプレートの後端の下面側にロック爪が設けられ、
    回動フレームの中間部の後面が第一突き当て部とされ、
    固定部材の前面が第一被突き当て部とされ、
    固定部材の上部の後端側に、ロック爪を嵌合するためのロック嵌合部が設けられ、
    ロック解除手段を操作してロック爪とロック嵌合部のロック状態を解除すると、ヘッドレストを使用位置から収納位置まで前倒させることが可能になる一方、
    ヘッドレストを収納位置から起立させていくと、使用位置において第一突き当て部と第一被突き当て部が突き当たってそれ以上回動させることができない状態となるとともにロック爪とロック嵌合部とがロック状態になる
    ことを特徴とするヘッドレスト用倒伏装置。
  2. 固定部材が、ステー連結部材に対してカシメ固定されたものである請求項1記載のヘッドレスト倒伏装置。
  3. 前記部品群の前後を覆って回動フレームとともに回動するフロントカバー及びリアカバーをさらに備え、
    ロック解除手段が、リアカバーを前後に貫通する筒状案内孔の内部に挿入されたロック解除ボタンとされるとともに、
    ロックプレートの上部にロック解除作用片が設けられ、
    ロック状態にあるときにロック解除ボタンが前方に押し込まれると解除ボタンの前端がロック解除作用片を前方に押圧することにより、ロックプレートがロック解除方向に回動するようにした請求項1又は2記載のヘッドレスト用倒伏装置。
  4. ロック解除手段が、回動フレームの上部で横方向にスライド可能な状態で支持されたロック解除レバーとされるとともに、
    ロックプレートの下部にロック解除レバー作用面が設けられ、
    ロック状態にあるときにロック解除レバーが回動フレームに対して押し込まれるとロック解除レバーに設けられたロック解除カムがロック解除レバー作用面を押し上げることにより、ロックプレートがロック解除方向に回動するようにした請求項1又は2記載のヘッドレスト用倒伏装置。
  5. ロック解除手段が、ロックプレートの回動軸の中心とロック嵌合部の上端とを結ぶ仮想線に対してロック嵌合部におけるロック爪との接触面が為す角度を90〜100°とすることにより実現され、
    ロック状態にあるときにヘッドレストを所定以上の力で前方に押し込むとロック嵌合部に対して摩擦力で静止していたロック爪が滑り始めることにより、ロックプレートがロック解除方向に回動するようにした請求項1又は2記載のヘッドレスト用倒伏装置。
  6. 請求項1〜5いずれか記載のヘッドレスト用倒伏装置におけるステー連結部材にヘッドレストステーを固定するとともに、フロントカバー及びリアカバーの外側に表皮を被せてその内部に発泡樹脂を注入することにより表皮一体発泡を行ったことを特徴とするヘッドレスト。
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