JP2008254475A - ヘッドレスト及び該ヘッドレストを備えた車両用シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
背凭シートに対して起立させた頭部支持状態と、該頭部支持状態から傾倒して格納状態とすることが可能なヘッドレストにおいて、
背凭シートS2の上部に装着されるピラー1と、ピラー1と回動可能に係合されるメインフレーム21とサブフレーム22を組み合わせて形成されたヘッドレストフレーム2と、ヘッドレストフレーム2を一方側へ付勢するフレーム付勢手段3と、ヘッドレストフレーム2とピラー1との回動を阻止可能なロック手段と、ロック手段を操作するラチェットレバー44と、を備え、サブフレーム22の所定位置には、電動アクチュエータを取り付けるための取付孔22mが形成されている。
【選択図】図6
Description
また、横軸部を有し、シートバックの上部に装着されたピラーと、下部側が前記ピラーの横軸部に回動自在に設けられたヘッドレスト本体と、該ヘッドレスト本体に内蔵され、前記ヘッドレスト本体を後倒させる可倒機構とを備え、該可倒機構は、前記ヘッドレスト本体の上部を後方側へ付勢するヘッドレスト付勢手段と、前記ピラーの横軸部に設けられ、第1の係止部を有するロックプレートと、前記ヘッドレスト本体に設けられ、前記ロックプレートの第1の係止部に係止可能な第2の係止部を有するラッチと、前記ヘッドレスト本体がほぼ垂直となる起立状態のときに、前記ロックプレートの第1の係止部に前記第2の係止部を係止させるように前記ラッチを付勢するラッチ付勢手段と、該ラッチ付勢手段の付勢力を抗して前記ロックプレートの第1の係止部から前記ラッチの第2の係止部を係止解除するアクチュエータとを備えるようにした技術が提案されている(特許文献2参照)。
さらに、折りたたみ位置と直立位置とにブラケットを可動可能な可倒式ヘッドレストにおいて、ロック用往復部材とロック部材とにそれぞれ凹所を形成し、ロック用往復部材をばねによりロック位置と非ロック位置とに摺動可能とする技術が提案されている(特許文献3参照)。
即ち、ヘッドレストを後に倒すと、丸々ヘッドレスト一個分が背凭シートの後側に突き出すことになる。また、背凭シートの上部に、ピラーの移動溝を形成しなければならず、構造が複雑であるばかりでなく、他の背凭シートと共有できないという課題もあった。
また本発明は、手動及び電動アクチュエータの駆動力を利用できる共用可能なヘッドレストフレームによって、手動及び電動アクチュエータの両方に利用可能なヘッドレスト及びヘッドレストを備えた車両用シートの提供を目的とする。
また、ヘッドレストフレームに追加部品等を用いることなく、手動及び電動アクチュエータの駆動力を利用できる共用可能なヘッドレストフレームによって、手動及び電動アクチュエータの両方に利用可能となる。
図は本発明の一実施形態を示すものであり、図1は背凭シート及びヘッドレストを備えた座席の斜視図、図2は図1のA―A線断面図、図3はヘッドレストフレームとロック手段の分解斜視図、図4はピラーを組み付けたヘッドレストフレームとロック手段の頭部に接する側からみた斜視図、図5は図4の正面図、図6は図4の背面図、図7はロック手段の説明図、図8は図5のB―B線断面図、図9はピラーの斜視図、図10はラチェットレバーの斜視図、図11はラチェットの平面図、図12はラッチプレートの側面図、図13はカバーの一部分解斜視図、図14は図6に電動アクチュエータを組み付けた説明図である。
そして本実施形態のヘッドレストHRは、支持部材としてのピラー1と、フレームとしてのヘッドレストフレーム2と、フレーム付勢手段としてのヘッドレストフレーム付勢手段3と、ロック手段4と、を主要構成要素としている。
なお、本実施形態のラッチプレート41,42は、後述するロック手段4を構成している。
また、メインフレーム21の外周は、上記下部組付凹部21aの両側の所定範囲までを除いて、折り曲げ壁部21cが形成されている。
また、サブフレーム22は、図6及び図7で示すように、下側を除く上部及び左右に折り曲げ部22cが形成されているが、この折り曲げ部22cの内側は一般面より膨出した膨出部22dとして形成され、この膨出部22dと後述する付勢受け部22kとで、一般面(図6の紙面手前側)を低くさせている。これにより、リベット101,102やヘミングカシメ部21r,21rが膨出部22d及び付勢受け部22kより低い位置となり、他の部材との干渉を防止するように構成されている。
サブフレーム22の下部には、略半円状の下部組付凹部22aが形成され、この下部組付凹部22aに連続して、ヘミングカシメ部22bが形成されている。
そして、略半円状の下部組付凹部22a側を除いて、すなわち上側と左右側には、内側への折り曲げ部22c(図7参照)が形成されている。
また、サブフレーム22の内側には、メインフレーム21に形成された略弓状の突出部21fに整合するように、ラチェット46の回動面に向けて突出する略弓状の突出部22fが形成されている。
本実施形態のロック手段4は、係止部材としてのラッチプレート41,42と、操作杆としてのラチェットレバー44と、固定部材としてのラチェット46と、ラチェットレバー付勢手段(操作杆付勢手段)としてのスプリング45と、を主要構成要素としている。
ラッチプレート41,42の上側には、図9で示すように、横軸部12に沿って係合溝部41a,42aが形成されている。
本実施形態では、ラッチプレート41とラッチプレート42は、係合溝部41a,42aの形状が異なるように形成されている。図9中右側に設けられたラッチプレート42の係合溝部42aは上端側が巾狭くなるように形成されており、図9中左側に設けられたラッチプレート41の係合溝部41aは溝巾が上下方向に変わらない形状に形成されている。そして、ラッチプレート41,42のヘッドレストフレーム2が傾倒する側の端部側(図9で下側)には、ストッパ部41e,42eが形成されている。
なお、図11に示す符号46dは、ラチェット46を係合溝部42aから外れた非係合位置から、ラチェット46がラッチプレート42の係合溝部42aの溝底42gに当接する位置まで移動させた軌跡である。
またラッチプレート41,42には、シャフト31を挿入するためのシャフト挿通孔41d,42dが設けられている。
そして、ラチェットレバー44には、ラチェット46がラッチプレート41,42の係合溝部41a,42aの方向に付勢されるように、ラチェットレバー付勢手段(スプリング45)の一端が連結されている。なお、符号44eは操作つまみと係合する端部側である。
そして、ラチェット46の一端側である係合部46bが、ラチェットレバー44の係合凹部44b,44bに係合し、他端側のロック係合点46cがラッチプレート41,42の係合溝部41a,42aに係合して、ヘッドレストHRの起立状態が保持される。
なお、本例のラチェット46は回転孔(回転軸)46aを中心に20度〜40度の回転角度の範囲内で回動可能としている。
図2で示すように、パッド材8は、カバー材7の外周に配設されるもので、表皮材9はパッド材8を覆うものである。
また電動アクチュエータ51は、ブラケットBRに取着されており、ブラケットBRはサブフレーム22の取付孔22m、22mにビス等の固着具56,56で固着されている。このように、サブフレーム22に設定された取付孔22mで、電動アクチュエータ51を取付けることが可能であり、手動のときと、電動アクチュエータ51を用いたときにおいて、構成を変える必要のないヘッドレストフレーム2となっている。
以上のように、本例のヘッドレストフレームによれば、フレームの変更をせずに、また部品を追加することなく、手動による操作から電動アクチュエータを用いたものに容易に変更することが可能となる。
ヘッドレストHRは、ヘッドレストフレーム2がピラー1の横軸部12に回動自在に取付けられると共に、ロック手段4により固定されているから、通常時のヘッドレストHRは、起立状態で衝撃を受けたとき着座者の頭部を保護することができる。
起立状態の場合には、ラチェット46が係合溝部41a,42a内に位置してラッチプレート41,42に当接し、ピラー1とヘッドレストフレーム2がロック状態となり、ヘッドレストHRの起立状態が保持される。
2 ヘッドレストフレーム
3 ヘッドレストフレーム付勢手段
4 ロック手段
7 カバー材
7a 前カバー部材
7b 後カバー部材
7c 表皮止めカバー部材
7d ガーニッシュ
8 パッド材
9 表皮材
11(11a,11b) 脚部
15 開口
12 横軸部
21 メインフレーム
21a 下部組付凹部
21b ヘミングカシメ部
21c 折り曲げ壁部
21d 切り欠き部
21e ボス部
21f 突出部
21g 張り出し部
21h,21i,21j 舌片
21k ガタ防止片
21m 切り欠き部
21p エンボス加工部
21r ヘミングカシメ部
21s スリット
22 サブフレーム
22a 下部組付凹部
22b ヘミングカシメ部
22c 折り曲げ部
22d 膨出部
22e ボス部
22f 突出部
22g 打抜き絞り部
22h 穴
22k 付勢受け部
22m 取付孔
22p エンボス加工部
31 シャフト
32 ダンパ
33 スプリング
33a 一端
33b 他端
41,42 ラッチプレート
41a,42a 係合溝部
41b,42b 外周部
41c,42c ストッパ部
41d,42d シャフト挿通孔
41e,42e ストッパ部
42f 上端部
42g 溝底
44 ラチェットレバー
44a 板体本体
44b,44b 係合凹部
44c 移動係止部
44d 係止部
44e 端部
44f,44f 張り出し部
45 ラチェットレバー付勢手段(スプリング)
46 ラチェット
46a 回転孔
46b 係合部
46c ロック係合点
46d 軌跡
51 電動アクチュエータ
52 コネクタ部
53 レバー
54 連結部
55 係合穴部
56 固着具
59 ハーネス
101,102 リベット
101a,102a 中央部
101b,102b カシメ部
S 車両用シート
S1 座席シート
S2 背凭シート
HR ヘッドレスト
Claims (8)
- 背凭シートに対して起立させた頭部支持状態と、該頭部支持状態から傾倒して格納状態とすることが可能なヘッドレストにおいて、
前記背凭シートの上部に装着された支持部材と、
該支持部材と回動可能に係合されるメインフレームとサブフレームを組み合わせて形成されたヘッドレストフレームと、
該ヘッドレストフレームを一方側へ付勢するフレーム付勢手段と、
前記ヘッドレストフレームと前記支持部材との回動を阻止可能なロック手段と、
該ロック手段を作動させる操作杆と、を備え、
前記サブフレームの所定位置には、電動アクチュエータを取り付けるための取付孔が形成されていることを特徴とするヘッドレスト。 - 前記操作杆の少なくとも一部が前記メインフレームと前記サブフレームとの間に位置してなることを特徴とする請求項1記載のヘッドレスト。
- 前記操作杆は、前記ヘッドレストフレームの回動方向と異なる方向へ可動可能に形成されると共に、操作杆付勢手段により前記操作杆を所定方向に付勢するものであって、
前記操作杆には移動係止部が形成され、該移動係止部は電動アクチュエータからの出力軸と係合してなることを特徴とする請求項1又は2記載のヘッドレスト。 - 前記移動係止部には前記操作杆付勢手段の一部が係合してなることを特徴とする請求項3記載のヘッドレスト。
- 背凭シートに対して起立させた頭部支持状態と、該頭部支持状態から傾倒して格納状態とすることが可能なヘッドレストにおいて、
前記背凭シートの上部に装着された支持部材と、
該支持部材と回動可能に係合されるメインフレームとサブフレームを組み合わせて形成されたヘッドレストフレームと、
該ヘッドレストフレームを一方側へ付勢するフレーム付勢手段と、
前記ヘッドレストフレームと前記支持部材との回動を阻止可能なロック手段と、
該ロック手段を作動させる操作杆と、
該操作杆を動作させるための電動アクチュエータと、を備え、
前記サブフレームの所定位置に形成された取付孔に、前記電動アクチュエータを取り付け、前記電動アクチュエータの出力軸は前記操作杆と連結されてなることを特徴とするヘッドレスト。 - 前記電動アクチュエータの出力軸は、前記操作杆と同じ方向に延出していることを特徴とする請求項5記載のヘッドレスト。
- 前記電動アクチュエータの出力軸は、前記操作杆に形成された移動係止部と連結され、前記操作杆の可動方向と同じ方向に移動可能としたことを特徴とする請求項5又は6記載のヘッドレスト。
- 前記請求項1乃至7のいずれか記載のヘッドレストを備えた車両用シート。
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