JP5513545B2 - 帯域通過フィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、帯域通過フィルタに関し、さらに詳細には、共振棒を複数個配置してそれらを電磁界結合して構成した帯域通過フィルタに関する。
従来より、入力信号を予め定められた共振周波数で共振させる共振棒を複数個配置してそれらを電磁界結合させることにより所望の通過帯域と減衰帯域とを備えるようにした帯域通過フィルタとが知られている。
また、こうした帯域通過フィルタとしては、外部導体となる筐体の内部に内部導体となる共振棒を設置するとともに、共振周波数を調整する調整ネジが当該筐体内部への突出量を調整自在になるようにして当該筐体に設けたものが知られている。
ここで、上記した共振棒を備えた従来の帯域通過フィルタについて、図1(a)および図1(c)を参照しながら説明する。
まず、図1(a)には、従来の帯域通過フィルタの一例として、帯域通過フィルタ10の概略構成断面説明図が示されている。
この帯域通過フィルタ10は、筐体たる外部導体12と、外部導体12の内部底面12aに配設された2本の共振棒14a、14bと、共振棒14a、14bに対応してそれぞれ所定の位置に配置される調整ネジ16a、16bとにより構成されている。
より詳細には、外部導体12は、内部に空洞を有する方形状体であり、アルミニウムなどの金属より構成され、帯域通過フィルタの外部導体となるものである。
また、2本の共振棒14a、14bは、帯域通過フィルタの内部導体となる円柱状体であり、金属より構成され、一方の端部を外部導体12の内部底面12aに接地し、他方の端部は外部導体12内に開放するように配置される。
なお、これら2本の共振棒14a、14bは、図1(a)に示すX軸方向における外部導体12の中心を通り、かつ、Y軸方向に沿った直線上に配列され、共振棒14aと共振棒14bとの間には、所定の距離L1を設けるようにする。
この所定の距離L1は、隣合う共振棒14aと共振棒14bとの間で電波の飛び移りが発生し、混成共振モードを形成させることで共振棒間の結合を強くさせるような距離であるようにする。
そして、共振棒14a、14bの直上の外部導体12の上面12bには、帯域通過フィルタの共振周波数を調整する調整ネジ16a、16bがそれぞれ抜き差し自在に挿通されている。
ここで、これら調整ネジ16a、16bは、外部導体12の上面12bに穿設された孔に挿入されて、調整ネジ16aおよび16bの先端部が帯域通過フィルタ10の内部の空洞に突出するように上面12bを貫通して配置されている。
こうした調整ネジ16a、16bは、上記において説明した共振棒14a、14bの直上に配置されている。具体的には、調整ネジ16aは共振棒14aの直上に所定の間隙を空けて配置され、調整ネジ16bは共振棒14bの直上に所定の間隙を空けて配置されている。
従って、共振棒14aおよび調整ネジ16aと共振棒14bおよび調整ネジ16bとは、平行に配置された構造となる。
そして、上記した調整ネジ16aならびに調整ネジ16bについて、帯域通過フィルタ10の内部の空洞への先端部の突出量を調節すると、調整ネジ16aと共振棒14aとの距離ならびに調整ネジ16bと共振棒14bとの距離が変化するため、帯域通過フィルタ10の共振周波数を調節することができるものである。
なお、帯域通過フィルタ10に対して高周波信号を入力する入力端子および帯域通過フィルタ10より高周波信号が出力される出力端子については、公知の技術であるためその説明ならびに図示を省略するものとする。
上記においては、複数の共振棒14a、14bを備えた帯域通過フィルタ10について説明したが、図1(a)に示す帯域通過フィルタ10のように、各共振棒が外部導体の同一面上に配置されるようにして複数の共振棒を結合させる手法をコムライン結合と称する。
次に、帯域通過フィルタより発生される高周波信号の共振周波数と2本の共振棒間における結合度との関係について説明する。
はじめに、帯域通過フィルタに高周波信号が入力されると、共振棒へ電磁界結合し、共振棒の外部導体との接地端側において強く取り巻く磁界成分と、共振棒の先端側において強く分布する電界成分とが発生する。
共振棒において励振した信号は、近くに配置されている共振棒とともに共振し、2本の共振棒が混成共振モードを形成する。
混成共振モードが形成されると、共振周波数の分布状態において共振ピークの分裂が見られる。
こうした共振ピークの分裂の度合いが、共振棒間の結合の大きさを表すものである。
即ち、共振棒間の結合が大きい場合、共振ピークの分裂は大きく、また、共振棒間の結合が小さい場合、共振ピークの分裂は小さいものである。
こうした共振棒間の結合を表す数値たる結合度kは、2本の共振棒の共振周波数より算出することができるものである。
ここで、2本の共振棒による共振周波数を、それぞれf1、f2(f1<f2)とすると、結合度kは次の式(i)により算出することができる。
k=2×(f2−f1)/(f1+f2) ・・・ 式(i)
ここで、図1(b)には、コムライン結合による帯域通過フィルタ10における共振周波数の分布状態が示されている。
即ち、帯域通過フィルタ10に対して高周波信号を入力した場合、図1(b)に示す共振特性が得られるものである。
例えば、2本の共振棒14a、14bにより発生される共振周波数をそれぞれf1、f2とすると(f1<f2)、帯域通過フィルタ10に対して周波数1.4〜2.2GHzの高周波信号をスイープさせて測定した場合、例えば、f1=1.652GHz、f2=1.780GHzの値が測定されたものとする。
なお、この際、調整ネジ16aおよび16bを使用すると周波数が変動することがあるが、こうした変動が共振棒が結合したことに起因するものか、また、調整ネジそのものに起因するものなのかを判別することが困難である。
そのため、測定される周波数の変動を防ぐため、調整ネジ16aおよび16bは使用しない状態で、帯域通過フィルタ10の両端部に接続された入出力端子(図示せず。)に測定器を接続し、通過特性を測定するようにする。
これら共振周波数f1c、f2を用いて2本の共振棒間における結合度kを算出すると、上記式(i)より結合度k=0.075となる。
こうした、結合度は、結合された共振棒間の結合の強さを表すものであり、結合度の値が大きいほど共振棒間の結合が強いものであることを意味する。
次に、図1(c)を用いて、従来の帯域通過フィルタの他の例である帯域通過フィルタ20について説明するが、図1(c)には、従来の帯域通過フィルタの他の例である帯域通過フィルタ20の概略構成断面説明図が示されている。
この帯域通過フィルタ20は、筐体たる外部導体22と、外部導体22の内部底面22aに配設された1本の共振棒24aと、外部導体22の上面22bに配設された1本の共振棒24bと、共振棒24a、24bに対応してそれぞれ所定の位置に配置される調整ネジ26a、26bとにより構成されている。
より詳細には、外部導体22は、内部に空洞を有する方形状体であり、アルミニウムなどの金属より構成され、帯域通過フィルタの外部導体となるものである。
また、共振棒24aは、帯域通過フィルタの内部導体となる円柱状体であり、金属により構成され、一方の端部を外部導体22の内部底面22aに接地し、他方の端部は外部導体22内に開放するように配置されている。
そして、外部導体22の共振棒24aと対向する面である上面22bの、図1(c)に示すX軸方向における外部導体22の中心を通り、かつ、Y軸方向に沿った直線上に、共振棒24bが配設されている。共振棒24bは、帯域通過フィルタの内部導体となる円柱状体であり、金属により構成される。
なお、共振棒24aと共振棒24bとの間には、所定の距離L2を設けるようにする。
この所定の距離L2は、隣合う共振棒24aと共振棒24bとの間で電波の飛び移りが発生し、混成共振モードを形成させることで共振棒間の結合を強くさせるような距離であるようにする。
そして、共振棒24aの直上の外部導体22の上面22bには、共振棒の共振周波数を調整する調整ネジ26aが抜き差し自在に挿通されている。
また、共振棒24bの直下である外部導体22の内部底面22aには、共振棒の共振周波数を調整する調整ネジ26bが抜き差し自在に挿通されている。
ここで、調整ネジ26aは、外部導体22の上面22bに穿設された孔に挿入されて、調整ネジ26aの先端部が帯域通過フィルタ20の内部の空洞に突出するように上面22bを貫通して配置されている。
また、調整ネジ26bは、外部導体22の内部底面22aに穿設された孔に挿入されて、調整ネジ26bの先端部が帯域通過フィルタ20の内部の空洞に突出するように内部底面22aを貫通して配置されている。
こうした調整ネジ26aは、上記において説明した共振棒24aの直上に配置され、また、調整ネジ26bは、上記において説明した共振棒24bの直下に配置されている。具体的には、調整ネジ26aは共振棒24aの直上に所定の間隙を空けて配置され、調整ネジ26bは共振棒24bの直下に所定の間隙を空けて配置されている。
従って、共振棒24aおよび調整ネジ26aと共振棒24bおよび調整ネジ26bとは、平行に配置された構造となる。
そして、上記した調整ネジ26aならびに調整ネジ26bについて、帯域通過フィルタ20の内部の空洞への先端部の突出量を調節すると、調整ネジ26aと共振棒24aとの距離ならびに調整ネジ26bと共振棒24bとの距離が変化するため、帯域通過フィルタ20の共振周波数を調節することができるものである。
なお、帯域通過フィルタ20に対して高周波信号を入力する入力端子および帯域通過フィルタ20より高周波信号が出力される出力端子については、公知の技術であるためその説明ならびに図示を省略するものとする。
即ち、帯域通過フィルタ10においては、2本の共振棒14a、14bが同一面上に配列されているものであったが、帯域通過フィルタ20においては、2本の共振棒24a、24bが対向する面にそれぞれ配置されているものである。
そのため、帯域通過フィルタ10においては、外部導体10の上面より2つの調整ネジ16a、16bが突出しているものであったが、帯域通過フィルタ20においては、外部導体22の上面から1本の調整ネジ26aが突出し、外部導体22の下面から1本の調整ネジ26bが突出するように構成されている。
上記においては、複数の共振棒24a、24bを備えた帯域通過フィルタ20について説明したが、図1(c)に示す帯域通過フィルタ20のように、各共振棒が外部導体の対向する面上にそれぞれ配置されるようにして複数の共振棒を結合させる手法をインターデジタル結合と称するものである。
ここで、インターデジタル結合による帯域通過フィルタ20では、入力された高周波信号が共振棒へ電磁界結合し、共振棒の接地端側において強く取り巻く磁界成分と、共振棒の先端側において強く分布する電界成分とが発生した後、電界成分による電界結合と磁界成分による磁界結合とが打ち消し合わずに足し合わされることから共振棒間に強い結合が得られるものである。
このインターデジタル結合による帯域通過フィルタ20における共振棒間の結合について、図1(d)に示す共振周波数の分布状態を参照しながら説明する。
即ち、帯域通過フィルタ20に対して高周波信号を入力した場合、図1(d)に示す共振特性が得られるものである。
2本の共振棒24a、24bにより発生される共振周波数をそれぞれf1、f2とすると(f1<f2)、帯域通過フィルタ20に対して周波数1.4〜2.2GHzの高周波信号をスイープさせて測定した場合、例えば、f1=1.628GHz、f2=1.804GHzの値が測定されたものとする。
なお、この際、調整ネジ26aおよび26bを使用すると周波数が変動することがあるが、こうした変動が共振棒が結合したことに起因するものか、また、調整ネジそのものに起因するものなのかを判別することが困難である。
そのため、測定される周波数の変動を防ぐため、調整ネジ26aおよび26bは使用しない状態で、帯域通過フィルタ20の両端部に接続された入出力端子(図示せず。)に測定器を接続し、通過特性を測定するようにする。
また、帯域通過フィルタ20の寸法、即ち、図示しない入出力端子の端子形状、外部導体寸法および共振棒寸法は、図1(a)に示す帯域通過フィルタ10と同一の条件で構成されているものとし、また、共振棒間の距離L2は、図1(a)に示す帯域通過フィルタ10の共振棒間の距離L1と同一の距離であるものとする。
これら共振周波数f1in、f2inを用いて2本の共振棒間における結合度kinを算出すると、上記式(i)より結合度kin=0.103となる。
ここで、上記コムライン結合による帯域通過フィルタ10の結合度kと比較すると、結合度k=0.075の帯域通過フィルタ10に対して、インターデジタル結合による帯域通過フィルタ20の結合度はkin=0.103であることから、帯域通過フィルタ20の方が共振棒間の結合が強いものであることがわかる。
ところで、上記において説明した帯域通過フィルタ10、20は2本の共振棒を配置させたものであるが、一般的な帯域通過フィルタは、より多くの共振棒を結合させて用いられる。
このように構成される帯域通過フィルタは、周波数帯域幅が広いものであるため、強い共振棒間結合が必要となる。
そのため、コムライン結合よりも強い共振棒間結合を有するインターデジタル結合は、
強い共振棒間結合が必要な周波数帯域幅の広い帯域通過フィルタを構成する際に利用されやすいものである。
しかしながら、インターデジタル結合においては、帯域通過フィルタの調整ネジが外部導体の上面および下面の両側に配置されており、外部導体の上下両側から調整ネジが突出しているため、調整作業が難しく扱いにくいという問題点があった。
一方、コムライン結合においては、調整ネジが外部導体の一方の面に集中しているため、調整作業がしやすいという利点がある一方で、共振棒間の結合が弱いものであった。
そのため、コムライン結合で得られる上記利点とインターデジタル結合で得られる上記利点とを併せ持つ結合方法が要望されていた。
なお、本願出願人が特許出願時に知っている先行技術は、上記において説明したようなものであって文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術情報はない。
本発明は、従来の技術の有する上記したような種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、共振棒間の結合が強い帯域通過フィルタを提供しようとするものである。
また、本発明の目的とするところは、調整作業を容易に行うことができるようにした帯域通過フィルタを提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、外部導体の同一面に設置された共振棒間を金属の結合棒で接続するようにしたものである。
即ち、本発明は、共振棒を備える帯域通過フィルタにおいて、内部に空洞を有する方形状体の筐体よりなる外部導体と、上記外部導体内において、一方の端部を上記外部導体の一方の面に接地し、他方の端部を上記外部導体内に開放するように配置された複数の共振棒と、上記外部導体の上記一方の面と対向する面に抜き差し自在に挿通されるとともに、上記複数の共振棒にそれぞれ対応して配置された共振周波数を調整する複数の調整ネジと、上記複数の共振棒について隣接する共振棒同士を接続する結合棒とを有し、上記結合棒により接続された隣接する上記共振棒同士の間隔は、
bw:通過帯域幅
:中心周波数
、g i+1 :gファクタ
式(ii)により算出される結合度k i,i+1 が所定の値を満たす間隔であるように決定するようにしたものである。
また、本発明は、上記帯域通過フィルタにおいて、上記結合棒を金属材料により構成するようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、共振棒間の結合を強くすることができるようになるという優れた効果を奏する。
また、本発明は、以上説明したように構成されているので、調整作業が容易にできるようになるという優れた効果を奏する。
図1(a)は従来の帯域通過フィルタの一例を示す概略構成断面説明図であり、また、図1(b)は図1(a)に示す帯域通過フィルタより得られる共振周波数の分布状態を示す説明図であり、また、図1(c)は従来の帯域通過フィルタの他の例を示す概略構成断面説明図であり、また、図1(d)は図1(c)に示す帯域通過フィルタより得られる共振周波数の分布状態を示す説明図である。 図2(a)は 本発明の実施の形態の一例による帯域通過フィルタの概略構成断面説明図であり、また、図2(b)は図2(a)のIIB−IIB線における概略構成断面説明図であり、また、図2(c)は図2(a)に示す帯域通過フィルタより得られる共振周波数の分布状態を示す説明図である。 図3(a)は本発明の実施の形態の一例による帯域通過フィルタの概略構成断面説明図であり、また、図3(b)は図3(a)のIIIB−IIIB線における概略構成断面説明図である。 図4はコムライン結合による帯域通過フィルタの特性、インターデジタル結合による帯域通過フィルタの特性、本発明の実施の形態の一例による帯域通過フィルタの特性を示した概念説明図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による帯域通過フィルタの実施の形態の一例について詳細に説明するものとする。
まず、図2(a)には、本発明による帯域通過フィルタの実施の形態の一例の概略構成断面説明図が示されている。
本発明による帯域通過フィルタ100は、複数の共振棒を同一平面上に配列させたコムライン結合により構成される帯域通過フィルタである。
この図2(a)に示す帯域通過フィルタ100は、筐体たる外部導体102と、外部導体102の内部底面102aに同一直線上に配設された2本の共振棒104a、104bと、共振棒104a、104bに対応してそれぞれ所定の位置に配置される2本の調整ネジ106a、106bと、共振棒104a、104bを連結させる結合棒108とにより構成されるものである。
より詳細には、外部導体102は、内部に空洞を有する方形状体であり、アルミニウムなどの金属より構成され、帯域通過フィルタの外部導体となるものである。
また、2本の共振棒104a、104bは、帯域通過フィルタの内部導体となる円柱状体であり、金属により構成され、一方の端部を外部導体102の内部底面102aに接地し、他方の端部は外部導体102内に開放するように配置される。
なお、これら2本の共振棒104a、104bは、外部導体102における図2(a)に示すX軸方向における外部導体102の中心を通り、かつ、Y軸方向に沿った直線上に配列される。
また、共振棒104aと共振棒104bとの間には、所定の距離L3を設けるようにする。
こうした共振棒間の間隔L3、共振棒に取り付ける結合棒の位置および結合棒108の太さにより、帯域通過フィルタ100の特性は変化するものである。
本実施の形態においては、共振棒104aおよび104b間の間隔L3、共振棒に取り付ける結合棒の位置、結合棒の太さについては、帯域通過フィルタ100における結合度が所望の値となるように配置するものとする。
そして、帯域通過フィルタ100で、以下の式(ii)を用いて算出される結合度ki,i+1が、所望の値を満たすように後述する各パラメータを設定するようにする。
ここで、上記式(ii)におけるbwは通過帯域幅を示すものであり、fは中心周波数であり、gおよびgi+1はgファクタを示すものである。
なお、通過帯域幅bwおよび中心周波数fは、帯域通過フィルタ100が所望のフィルタ特性となるように任意に設定すればよいものである。
また、gファクタは、帯域通過フィルタのタイプにより異なるものであり、段数、リップル、パスバンド幅により決定されるものであるが、例えば、最平坦特性を有する帯域通過フィルタであるものとした場合、以下の式(iii)により算出されるものである。
ここで、i=1、2、・・・、nとし、また、nは共振棒の数を表すものとする。
そして、共振棒104a、104bの直上の外部導体102の上面102bには、帯域通過フィルタの共振周波数を調整する調整ネジ106a、106bがそれぞれ抜き差し自在に挿通されている。
ここで、これら調整ネジ106a、106bは、外部導体102の上面102bに穿設された孔に挿入されて、調整ネジ106a、106bの先端部が帯域通過フィルタ100の内部の空洞に突出するように上面102bを貫通して配置されている。
こうした調整ネジ106a、106bは、上記において説明した共振棒104a、104bの直上に配置されている。具体的には、調整ネジ106aは共振棒104aの直上に所定の間隙を空けて配置され、調整ネジ106bは共振棒104bの直上に所定の間隙を空けて配置されている。
従って、共振棒104aおよび調整ネジ106aと共振棒104bおよび調整ネジ106bとは平行に配置された構造となる。
そして、上記した調整ネジ106aならびに調整ネジ106bについて、帯域通過フィルタ100の内部への先端部の突出量を調節すると、調整ネジ106aと共振棒104aとの距離ならびに調整ネジ106bと共振棒104bとの間の距離が変化することにより、帯域通過フィルタ100の共振周波数を調節することができるものである。
さらに、共振棒104aと共振棒104bとは、結合棒108によって互いに連結されている。
より詳細には、結合棒108は、一方の端部108aを結合棒104aの側面と連結し、かつ、他方の端部108bを結合棒104bの側面と連結することにより、共振棒104aと共振棒104bとを連結している。
こうした結合棒104は、半田もしくは導電性接着剤などを用いて共振棒104a、104bに接着すればよく、要するに共振棒104aと共振棒104bとを電気的に接続するように構成すればよい。
なお、本実施の形態においては、結合棒108は、アルミニウムや鉄などの金属材料により構成された円筒形状体であるものとする。
図2(b)には図2(a)に示すIIB−IIB線における断面説明図が示されているが、結合棒108により共振棒104aと共振棒104bとを連結する際には、図2(b)に示すように結合棒108が直線形状となるように連結することが好ましい。
また、こうした結合棒108により連結される共振棒104aと共振棒104bとの間隔は、上記式(ii)により算出される結合度ki,i+1の値が帯域通過フィルタとして所望の値となるような間隔であるように決定されるものである。
そして、結合棒108を取り付ける位置としては、本実施の形態においては、共振棒104aおよび104bの間を最短で連結させる位置に配置されているものであるが、特に限定されるものではないものであり、上記において示した結合度ki,i+1を満たすものであれば、図2(a)および(b)に図示されるように最短で連結させるものでなくともよいものである。
なお、帯域通過フィルタ100に対して高周波信号を入力する入力端子および帯域通過フィルタ100より高周波信号が出力される出力端子については、公知の技術であるためその説明ならびに図示を省略するものとする。
以上の構成において、図2(c)を参照しながら帯域通過フィルタ100について、共振周波数の分布状態について以下に説明する。
結合棒108を使用した帯域通過フィルタ100における2本の共振棒104a、104bにより発生される共振周波数をそれぞれf1、f2とすると(f1<f2)、帯域通過フィルタ100に対して1.4〜2.2GHzの高周波信号をスイープさせて測定した場合、例えば、共振周波数f1=1.548GHz、共振周波数f2=1.952GHzの値が測定されたものとする。
この場合には、帯域通過フィルタ100における結合度kを、上記式(i)より求めると、k=0.231となる。
なお、この際、調整ネジ106aおよび106bを使用すると周波数が変動することがあるが、こうした変動が共振棒が結合したことに起因するものか、また、調整ネジそのものに起因するものなのかを判別することが困難である。
そのため、測定される周波数の変動を防ぐため、調整ネジ106aおよび106bは使用しない状態で、帯域通過フィルタ100の両端部に接続された入出力端子(図示せず。)に測定器を接続し、通過特性を測定するようにする。
また、帯域通過フィルタ100の寸法、即ち、図示しない入出力端子の端子形状、外部導体寸法および共振棒寸法は、図1(a)に示す帯域通過フィルタ10と同一の条件で構成されているものとし、また、共振棒間の距離L3は、図1(a)に示す帯域通過フィルタ10の共振棒間の距離L1と同一の距離であるものとする。
こうした帯域通過フィルタ100の結合度ki,i+1は、上記において説明した従来のインターデジタル結合による帯域通過フィルタ20の結合度kin=0.103よりも大きいものであり、帯域通過フィルタ20の共振棒間結合の強さよりも、帯域通過フィルタ100の共振棒間結合の方が強いものであることを意味している。
上記において説明したように、本発明による帯域通過フィルタ100によれば、コムライン結合よりなる帯域通過フィルタが有する利点とインターデジタル結合よりなる帯域通過フィルタが有する利点との両方を備えているため、共振棒間の結合が強く、かつ、取り扱いやすい帯域通過フィルタを実現することができるものである。
結合棒を取り付けることにより、結合度が高くなるという効果が得られるものである。
そのため、こうした本実施の形態による帯域通過フィルタ100は、コムライン結合による帯域通過フィルタ10やインターデジタル結合による帯域通過フィルタ20による場合よりも結合度が高くなる。
なお、共振棒間に結合棒を取り付けた場合もコムライン結合やインターデジタル結合と同様に、共振棒間隔を広げると結合度が低くなり、共振棒間隔を狭くすると結合度が高くなるものである。
次に、図3(a)(b)を参照しながら、本発明による第2の帯域通過フィルタの実施の形態の一例について説明する。
即ち、図3(a)には帯域通過フィルタ200の概略構成断面説明図が示されており、また、図3(b)には図3(a)に示すIIIB−IIIB線における帯域通過フィルタ200の概略構成断面説明図が示されている。
こうした帯域通過フィルタ200の構成は、共通の外部導体を用いて複数の共振棒を連結するようにした構成に相当する。
具体的には、帯域通過フィルタ200は、共通の外部導体202を用いて4本の共振棒を連結したものに相当する。
即ち、帯域通過フィルタ200は、筐体たる外部導体202と、外部導体202の内部底面202aに同一直線上に配設された4本の共振棒204a、204b、204c、204dと、外部導体202の上面202bで共振棒204a、204b、204c、204dに対応してそれぞれ所定の位置に配置される4本の調整ネジ206a、206b、206c、206dと、共振棒204aと共振棒204bとを連結させる結合棒208a、共振棒204bと共振棒204cとを連結させる結合棒208bおよび共振棒204cと共振棒204dとを結合させる結合棒208cの3本の結合棒とより構成されるものである。
より詳細には、外部導体202は、内部に空洞を有する方形状体であり、アルミニウムなどの金属より構成され、帯域通過フィルタの外部導体となるものである。
また、4本の共振棒204a、204b、204c、204dは、帯域通過フィルタの内部導体となる円柱状体であり、金属により構成され、一方の端部を外部導体202の内部底面202aに接地し、他方の端部は外部導体202内に開放するように配置される。
なお、これら4本の共振棒204a、204b、204c、204dは、外部導体202における図3(a)に示すX軸方向における外部導体202の中心を通り、かつ、Y軸方向に沿った直線上に配列される。
また、4本の共振棒204a、204b、204c、204dについて、それぞれ隣接する共振棒同士の間には、所定の距離L4を設けるようにする。
こうした共振棒間の間隔L4、共振棒に取り付ける結合棒の位置および結合棒208の太さにより、帯域通過フィルタ200の特性は変化するものである。
本実施の形態においては、共振棒204aおよび204b間の間隔L4、共振棒に取り付ける結合棒の位置、結合棒の太さについては、帯域通過フィルタ200における結合度が所望の値となるように配置するものとする。
そして、帯域通過フィルタ200で、以下の式(ii)を用いて算出される結合度ki,i+1が、所望の値を満たすように後述する各パラメータを設定するようにする。
ここで、上記式(ii)におけるbwは通過帯域幅を示すものであり、fは中心周波数であり、gおよびgi+1はgファクタを示すものである。
なお、通過帯域幅bwおよび中心周波数fは、帯域通過フィルタ200が所望のフィルタ特性となるように任意に設定すればよいものである。
また、gファクタは、帯域通過フィルタのタイプにより異なるものであり、段数、リップル、パスバンド幅により決定されるものであるが、例えば、最平坦特性を有する帯域通過フィルタであるものとした場合、以下の式(iii)により算出されるものである。
ここで、i=1、2、・・・、nとし、また、nは共振棒の数を表すものとする。
そして、共振棒204a、204b、204c、204dの直上の外部導体202の上面202bには、帯域通過フィルタの共振周波数を調整する調整ネジ206a、206b、206c、206dがそれぞれ抜き差し自在に挿通されている。
ここで、これら調整ネジ206a、206b、206c、206dは、外部導体202の上面202bに穿設された孔に挿入されて、調整ネジ206a、206b、206c、206dの先端部が帯域通過フィルタ200の内部の空洞に突出するように上面202bを貫通して配置されている。
こうした調整ネジ206a、206b、206c、206dは、上記において説明した共振棒204a、204b、204c、204dの直上に配置されている。具体的には、調整ネジ206aは共振棒204aの直上に所定の間隙を空けて配置され、調整ネジ206bは共振棒204bの直上に所定の間隙を空けて配置され、調整ネジ206cは共振棒204cの直上に所定の間隙を空けて配置され、調整ネジ206dは共振棒204dの直上に所定の間隙を空けて配置されている。
従って、共振棒204aおよび調整ネジ206aと共振棒204bおよび調整ネジ206bと共振棒204cおよび調整ネジ206cと共振棒204dおよび調整ネジ206dとは平行に配置された構造となる。
そして、上記した調整ネジ206a、調整ネジ206b、調整ネジ206cならびに調整ネジ206dについて、帯域通過フィルタ200の内部への先端部の突出量を調節すると、調整ネジ206aと共振棒204aとの間の距離ならびに調整ネジ206bと共振棒204bとの間の距離ならびに調整ネジ206cと共振棒204cとの間の距離ならびに調整ネジ206dと共振棒204dとの間の距離が変化することにより、帯域通過フィルタ200の共振周波数を調節することができるものである。
さらに、共振棒204aと共振棒204bとは、結合棒208aによって互いに連結されており、また、共振棒204bと共振棒204cとは、結合棒208bによって互いに連結されており、また、共振棒204cと共振棒204dとは、結合棒208cによって互いに連結されている。
より詳細には、結合棒208aは、一方の端部を共振棒204aの側面と連結し、かつ、他方の端部を共振棒204bの側面と連結することにより、共振棒204aと共振棒204bとを連結している。
また、結合棒208bは、一方の端部を共振棒204bの結合棒208aが連結している側面と対向する側面と連結し、かつ、もう一方の端部を共振棒204cの側面と連結することにより、共振棒204bと共振棒204cとを連結している。
また、結合棒208cは、一方の端部を共振棒204cの結合棒208bが連結している側面と対向する側面と連結し、かつ、もう一方の端部を共振棒204dの側面と連結することにより、共振棒204cと共振棒204dとを連結している。
こうした結合棒208aは、半田もしくは導電性接着剤などを用いて共振棒204a、204bに接着すればよく、要するに共振棒204aと共振棒204bとを電気的に接続するように構成すればよい。
また、結合棒208bについても、半田もしくは導電性接着剤などを用いて共振棒204b、204cに接着すればよく、要するに共振棒204bと共振棒204cとを電気的に接続するように構成すればよい。
また、結合棒208cについても、半田もしくは導電性接着剤などを用いて共振棒204c、204dに接着すればよく、要するに共振棒204cと共振棒204dとを電気的に接続するように構成すればよい。
なお、本実施の形態においては、結合棒208a、208b、208cは、アルミニウムや鉄などの金属材料により作製された円筒形状体であるものとする。
図3(b)には図3(a)に示すIIIB−IIIB線における断面説明図が示されているが、結合棒208aにより共振棒204aと共振棒204bとを連結させ、結合棒208bにより共振棒204bと共振棒204cとを連結させ、結合棒208cにより共振棒204cと共振棒204dとを連結する際には、図3(b)に示すように結合棒208a、208b、208cがそれぞれ直線形状となるように連結することが好ましい。
また、こうした結合棒208により連結される共振棒204aと共振棒204bとの間隔は、上記式(ii)により算出される結合度ki,i+1の値が帯域通過フィルタとして所望の値となるような間隔であるように決定されるものである。
そして、結合棒208を取り付ける位置としては、本実施の形態においては、共振棒204aおよび204bの間を最短で連結させる位置に配置されているものであるが、特に限定されるものではないものであり、上記において示した結合度ki,i+1を満たすものであれば、図3(a)および(b)に図示されるように最短で連結させるものでなくともよいものである。
そして、外部導体202には、その両端部のそれぞれに端子などの各構成部品が配設されている。
より詳細には、外部導体202の一方の端部202cには、高周波信号を外部導体202内に入力するための入力端子210aと、入力端子210aと接続する結合線路212aと、外部導体202内部に配設されて結合線路212aを介して入力端子210aと接続される円板形状の導体であるアンテナ214aとより構成される入力部220aが備えられている。
ここで、結合線路212aは、外部導体202の端部202cに穿設された孔に挿通されており、上記の通り、一方を入力端子210aと接続し、他方をアンテナ214aと接続していることから、結合線路212aによって入力端子210aとアンテナ214aとは電気的に接続されている。
一方、外部導体202の他方の端部202dには、帯域通過フィルタ200により処理された高周波信号を外部導体202の外部に出力するための出力端子210bと、出力端子210bと接続する結合線路212bと、外部導体202内部に配設されて結合線路212bを介して出力端子210bと接続される円板形状の導体であるアンテナ214bとより構成される出力部220bが備えられている。
ここで、結合線路212bは、外部導体202の端部202dに穿設された孔に挿通されており、上記の通り、一方を出力端子210bと接続し、他方をアンテナ214bと接続していることから、結合線路212bによって出力端子210bとアンテナ214bとは電気的に接続されている。
以上の構成において、帯域通過フィルタ200は、所望の通過帯域と減衰帯域とを備えたフィルタとして作用するものである。
即ち、帯域通過フィルタ200は、入力端子210aから入力された高周波信号がアンテナ214aを介して共振棒204aへ電磁界結合し、所望の共振周波数で励振するように調整ネジ206aで調整する。
そして、共振棒204aに励振された高周波信号は、結合棒208aを介して隣接する共振棒204bに結合する。
こうした高周波信号が、共振棒204bから結合棒208bを介して隣接する共振棒204cに結合し、さらに共振棒204cから結合棒208cを介して隣接する共振棒204dに伝播する。
さらに、入力端子210aから入力された高周波信号は、共振棒204a、204b、204c、204dをそれぞれ伝播し、アンテナ214bと電磁界結合し出力端子210bから出力されるものである。
上記において説明したように、本発明による帯域通過フィルタ200によれば、コムライン結合よりなる帯域通過フィルタが有する利点とインターデジタル結合よりなる帯域通過フィルタが有する利点との両方を備えているため、帯域通過フィルタを構成する共振棒間の結合が強く、かつ、取り扱いやすい帯域通過フィルタを実現することができるものである。
ここで、図4には、各帯域通過フィルタの通過特性をあらわす概念説明図を示している。
ここには、コムライン結合による帯域通過フィルタの特性と、インターデジタル結合による帯域通過フィルタの特性と、本発明による帯域通過フィルタ200の特性とを示しているが、それぞれの帯域通過フィルタにおいては、共振棒の間隔が同じ間隔であるように設置している。
図4に示すように、共振棒間に結合棒を連結させるようにした本発明による帯域通過フィルタ200の特性は、他の帯域通過フィルタに比べて、帯域幅がもっとも広いものであることがわかる。
そのため、本発明による帯域通過フィルタ100は、広帯域の帯域通過フィルタにおける結合度になるように共振棒の間隔を設定する際に、コムライン結合やインターデジタル結合の場合では共振棒が近接しすぎて配置できずに所望の結合度が得られないという状況に使用することが可能である。
こうした本発明による帯域通過フィルタ100によれば、コムライン結合では共振棒間隔が近すぎて使用できない場合や、他の部品との干渉からインターデジタル結合のように2方向から調整ネジを設置することができない場合などにおいて、結合棒を用いることにより、結合度の高い帯域通過フィルタが実現できるものである。
また、共振棒間の結合度を調整ネジで調整しようとすると、インターデジタル結合の場合では、共振棒の横から挿入するため、周波数調整ネジと合わせると3方向から調整する必要があるのに対して、本発明による帯域通過フィルタ100によれば、結合棒を有するため、コムライン結合と同様に1方向からの調整が可能であるため、取り扱いが容易である。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(3)に示すように変形することができるものである。
(1)上記した実施の形態においては、結合棒108、208a、208b、208c、208dについて、アルミニウムや鉄などの金属材料より作製された円柱形状体であるものとしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、例えば、導電性材料により作製したものを用いてもよいものであり、また、その形状は板状体であるようにしてもよいものである。
また、上記結合棒を板状体とする場合、円柱形状体の場合と同様に、半田もしくは導電性接着剤などを用いて接続する以外に、金属製のネジなどを用いて、共振棒の側面と結合棒の端部とを固定するようにしてもよいものである。
(2)上記した実施の形態においては、帯域通過フィルタ200において4本の共振棒を結合させたが、これに限られるものではないことは勿論であり、結合させる共振棒の数は複数であればよく、その数は制限されない。
(3)上記した実施の形態ならびに上記した(1)および(2)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、マイクロ波通信装置などに用いられる共振器および帯域通過フィルタとして利用することができるものである。
10、20、100 200 帯域通過フィルタ
12、22、102、202 外部導体
14a、14b、24a、24b、104a、104b、204a、204b、204c、204d 共振棒
16a、16b、26a、26b、106a、106b、206a、206b、206c、206d 調整ネジ
108、208a、208b、208c 結合棒
220a 入力部
220b 出力部

Claims (2)

  1. 共振棒を備える帯域通過フィルタにおいて、
    内部に空洞を有する方形状体の筐体よりなる外部導体と、
    前記外部導体内において、一方の端部を前記外部導体の一方の面に接地し、他方の端部を前記外部導体内に開放するように配置された複数の共振棒と、
    前記外部導体の前記一方の面と対向する面に抜き差し自在に挿通されるとともに、前記複数の共振棒にそれぞれ対応して配置された共振周波数を調整する複数の調整ネジと、
    前記複数の共振棒について隣接する共振棒同士を接続する結合棒と
    を有し、
    前記結合棒により接続された隣接する前記共振棒同士の間隔は、
    bw:通過帯域幅
    :中心周波数
    、g i+1 :gファクタ
    式(ii)により算出される結合度k i,i+1 が所定の値を満たす間隔であるように決定する
    ことを特徴とする帯域通過フィルタ。
  2. 請求項1に記載の帯域通過フィルタにおいて、
    前記結合棒は、金属材料により構成される
    ことを特徴とする帯域通過フィルタ。
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