JPH07321507A - コムライン形ｂｐｆ - Google Patents
コムライン形ｂｐｆInfo
- Publication number
- JPH07321507A JPH07321507A JP12803694A JP12803694A JPH07321507A JP H07321507 A JPH07321507 A JP H07321507A JP 12803694 A JP12803694 A JP 12803694A JP 12803694 A JP12803694 A JP 12803694A JP H07321507 A JPH07321507 A JP H07321507A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bpf
- case
- metal
- cover
- resonance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】コムライン形ＢＰＦの狭帯域化に伴う外形寸法
の大型化を回避する。 【構成】内部導体共振棒２の列と平行するケース１，カ
バー３の相対する面の両方または一方の壁面に、調整板
９，１０を密接配置することにより狭帯域化を実現し
た。
の大型化を回避する。 【構成】内部導体共振棒２の列と平行するケース１，カ
バー３の相対する面の両方または一方の壁面に、調整板
９，１０を密接配置することにより狭帯域化を実現し
た。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、無線通信機の高周波部
品として用いられるコムライン形ＢＰＦ（バンドパスフ
ィルタ）に関するものである。
品として用いられるコムライン形ＢＰＦ（バンドパスフ
ィルタ）に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図１は従来のコムライン形ＢＰＦの構造
例図であり、（Ａ）はカバー３を外したときの正面図、
（Ｂ）は底面図である。図において、１は金属製のケー
ス、２は共振棒、３は金属製のカバー、４は共振棒の固
定ねじ、５は同調ねじであり共振棒２との間隙を調節し
て同調をとる。６は入出力端子７に接続された整合ルー
プ、８は固定ねじ４が貫通し共振棒２の間隔ｘを調節す
るため矢印のように左右に固定位置が変えられるように
した横長の穴である。ケース１とカバー３はねじ止め
（図示は省く）固定されて外部導体となる。これに対応
して複数の共振棒２は内部導体と呼ばれ、共振棒２の本
数はフィルタの次数ｎに等しいのが一般的である。この
例は、フィルタの次数ｎ＝３の場合である。図２は図１
のＢＰＦの電気的等価回路である。共振棒２間の距離ｘ
を変えることによってその結合容量Ｃ1 を変え、ＢＰＦ
の通過帯域幅Ｂを決定している。図３は共振棒間の距離
ｘと結合係数Ｋi の関係を示す図であり、ｘが大きくな
るに従って結合係数が小さくなっていくことがわかる。
また、一般的に基準化した結合係数Ｋは次式で表され
る。
例図であり、（Ａ）はカバー３を外したときの正面図、
（Ｂ）は底面図である。図において、１は金属製のケー
ス、２は共振棒、３は金属製のカバー、４は共振棒の固
定ねじ、５は同調ねじであり共振棒２との間隙を調節し
て同調をとる。６は入出力端子７に接続された整合ルー
プ、８は固定ねじ４が貫通し共振棒２の間隔ｘを調節す
るため矢印のように左右に固定位置が変えられるように
した横長の穴である。ケース１とカバー３はねじ止め
（図示は省く）固定されて外部導体となる。これに対応
して複数の共振棒２は内部導体と呼ばれ、共振棒２の本
数はフィルタの次数ｎに等しいのが一般的である。この
例は、フィルタの次数ｎ＝３の場合である。図２は図１
のＢＰＦの電気的等価回路である。共振棒２間の距離ｘ
を変えることによってその結合容量Ｃ1 を変え、ＢＰＦ
の通過帯域幅Ｂを決定している。図３は共振棒間の距離
ｘと結合係数Ｋi の関係を示す図であり、ｘが大きくな
るに従って結合係数が小さくなっていくことがわかる。
また、一般的に基準化した結合係数Ｋは次式で表され
る。
【数１】 但し、 ｆ0 ： 中心周波数 Ｂ： 通過帯域幅 Ｃ1 ／Ｃ0 ＝Ｋi ： Ｋi 結合係数 Ｃ0 ： 共振棒の等価容量 Ｃ1 ： 結合容量 この式は通過帯域幅と結合係数の関係を示すものであ
る。（１）式の等価容量Ｃ0 は、図１のＤ1 （外部導体
の内幅）と内部導体２の直径φd とで決まる共振器の特
性インピーダンスＺ0 から求められる。
る。（１）式の等価容量Ｃ0 は、図１のＤ1 （外部導体
の内幅）と内部導体２の直径φd とで決まる共振器の特
性インピーダンスＺ0 から求められる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、図１の共振棒２は取付穴８により共振棒
２間の距離ｘを変えることができるが、自由度がありす
ぎるため、所望の結合係数Ｋ1 （＝Ｃ1 ／Ｃ0 ）に設定
するのが難しいという欠点がある。また、通過帯域幅を
狭くするためには、共振棒２間の距離ｘを長くする必要
があり、外部導体ケース１の長さ方向の寸法が長くなり
大型となってしまうという欠点がある。
来の方法では、図１の共振棒２は取付穴８により共振棒
２間の距離ｘを変えることができるが、自由度がありす
ぎるため、所望の結合係数Ｋ1 （＝Ｃ1 ／Ｃ0 ）に設定
するのが難しいという欠点がある。また、通過帯域幅を
狭くするためには、共振棒２間の距離ｘを長くする必要
があり、外部導体ケース１の長さ方向の寸法が長くなり
大型となってしまうという欠点がある。
【０００４】本発明の目的は、従来技術の問題点である
ＢＰＦの狭帯域化に伴うケースの大型化を回避したコム
ライン形ＢＰＦを提供することにある。
ＢＰＦの狭帯域化に伴うケースの大型化を回避したコム
ライン形ＢＰＦを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のコムライン形Ｂ
ＰＦは、断面がコの字状の箱型金属ケースの底面に複数
の共振棒が所定の距離で１列に固定され、該ケースの共
振棒列を含む面に平行する側面と対応する開口部を塞ぐ
ように金属製のカバーが固定されたコムライン形ＢＰＦ
において、前記カバーの内壁面に密接して取り付けた金
属製の第１の調整板と、前記ケースの前記側面の内壁面
に密接して取り付けた金属製の第２の調整板の両方、ま
たは、いずれか一方の調整板が備えられたことを特徴と
するものである。
ＰＦは、断面がコの字状の箱型金属ケースの底面に複数
の共振棒が所定の距離で１列に固定され、該ケースの共
振棒列を含む面に平行する側面と対応する開口部を塞ぐ
ように金属製のカバーが固定されたコムライン形ＢＰＦ
において、前記カバーの内壁面に密接して取り付けた金
属製の第１の調整板と、前記ケースの前記側面の内壁面
に密接して取り付けた金属製の第２の調整板の両方、ま
たは、いずれか一方の調整板が備えられたことを特徴と
するものである。
【０００６】
【実施例】図４は本発明の第１の実施例を示す構造図で
あり、（Ａ）はカバー３を外したときの正面図、（Ｂ）
は底面図である。図において、１〜７は図１の従来と同
じ部分を示す。９と１０は、本発明で設けた金属製の調
整板であり、カバー３の内側及びカバー３に対応するケ
ース１の内側壁面に、表側からねじ止め（図示は省略し
た）などで密接配置されている。すなわち、２つの相対
する側面の内壁面に取り付けた調整板９，１０により、
外部導体の幅の内寸がＤ1 ’となり、狭められたことに
なる。この例は、図１の従来例と同じく、次数ｎ＝３の
場合である。図５は図４のＢＰＦの電気的等価回路であ
る。図１に示す構造の１つの共振器（共振棒）の特性イ
ンピーダンスＺ0 は次の（２）式で求められる。
あり、（Ａ）はカバー３を外したときの正面図、（Ｂ）
は底面図である。図において、１〜７は図１の従来と同
じ部分を示す。９と１０は、本発明で設けた金属製の調
整板であり、カバー３の内側及びカバー３に対応するケ
ース１の内側壁面に、表側からねじ止め（図示は省略し
た）などで密接配置されている。すなわち、２つの相対
する側面の内壁面に取り付けた調整板９，１０により、
外部導体の幅の内寸がＤ1 ’となり、狭められたことに
なる。この例は、図１の従来例と同じく、次数ｎ＝３の
場合である。図５は図４のＢＰＦの電気的等価回路であ
る。図１に示す構造の１つの共振器（共振棒）の特性イ
ンピーダンスＺ0 は次の（２）式で求められる。
【数２】 従って、図４に示した本発明の１つの共振器の特性イン
ピーダンスＺ0 ’は（２）式のＤ1 にＤ1 ’（外部導体
の内幅）を代入すれば求まる。本発明では、図４に示す
調整板９及び１０をカバー３とケース１の内壁面に取り
付けることで外部導体の内幅をＤ1 ’にしている。即
ち、Ｄ1 ＞Ｄ1 ’となるので特性インピーダンスは、Ｚ
0 ＞Ｚ0 ’となる。また、λ／４付近における等価の容
量Ｃ0 は次の（３）式で表される。
ピーダンスＺ0 ’は（２）式のＤ1 にＤ1 ’（外部導体
の内幅）を代入すれば求まる。本発明では、図４に示す
調整板９及び１０をカバー３とケース１の内壁面に取り
付けることで外部導体の内幅をＤ1 ’にしている。即
ち、Ｄ1 ＞Ｄ1 ’となるので特性インピーダンスは、Ｚ
0 ＞Ｚ0 ’となる。また、λ／４付近における等価の容
量Ｃ0 は次の（３）式で表される。
【数３】 上の（３）式からＣ0 ＞Ｃ0 ’となるので（１）式か
ら、共振棒間の結合容量が小さくなる。すなわち、ＢＰ
Ｆの最適な値を保った共振棒を間の距離ｘを変えずに、
ＢＰＦの帯域幅を狭くすることができる。
ら、共振棒間の結合容量が小さくなる。すなわち、ＢＰ
Ｆの最適な値を保った共振棒を間の距離ｘを変えずに、
ＢＰＦの帯域幅を狭くすることができる。
【０００７】図６は本発明の第２の実施例を示す底面図
であり、調整板９のみをカバー３の内壁面に取付けて、
外部導体の内幅をＤ1 ”にした構成である。
であり、調整板９のみをカバー３の内壁面に取付けて、
外部導体の内幅をＤ1 ”にした構成である。
【０００８】図７は本発明の第３の実施例を示す底面図
であり、ケース１の内壁面にのみ調整板１０を取付け
て、外部導体の内幅をＤ1 ”にした構成である。
であり、ケース１の内壁面にのみ調整板１０を取付け
て、外部導体の内幅をＤ1 ”にした構成である。
【０００９】図４，図６，図７に示した本発明の第１，
第２，第３の実施例のように、外部導体の内幅を狭くし
て狭帯域のＢＰＦを実現した。即ち、調整板９，１０の
厚さを一定にして、そのいずれか一方、または両方を設
けることによって帯域幅を調整してもよいし、厚さの異
なる複数種類の調整板を用意しておき、要求に応じて取
付ける調整を行ってもよい。
第２，第３の実施例のように、外部導体の内幅を狭くし
て狭帯域のＢＰＦを実現した。即ち、調整板９，１０の
厚さを一定にして、そのいずれか一方、または両方を設
けることによって帯域幅を調整してもよいし、厚さの異
なる複数種類の調整板を用意しておき、要求に応じて取
付ける調整を行ってもよい。
【００１０】以上の実施例では、次数ｎ＝３の場合の図
面で説明したが、次数ｎの値にかかわらず実施でき、同
様の効果が得られることはいうまでもない。
面で説明したが、次数ｎの値にかかわらず実施でき、同
様の効果が得られることはいうまでもない。
【００１１】図８は、外導体の寸法を変えない一定の大
きさで狭帯域のコムラインＢＰＦを実現させた時の特性
比較図である。特性は調整板９，１０がないときの特
性を示し、特性は調整板９，１０のいずれか一枚のみ
を設けたときの特性を示し、特性は２枚の調整板９，
１０を設けたときの特性を示す。このように共振棒間の
距離を変える従来の方法では、狭帯域化に伴って大型に
なるのに比べて、本発明では大きさを変えずに狭帯域化
を実現させることができる。
きさで狭帯域のコムラインＢＰＦを実現させた時の特性
比較図である。特性は調整板９，１０がないときの特
性を示し、特性は調整板９，１０のいずれか一枚のみ
を設けたときの特性を示し、特性は２枚の調整板９，
１０を設けたときの特性を示す。このように共振棒間の
距離を変える従来の方法では、狭帯域化に伴って大型に
なるのに比べて、本発明では大きさを変えずに狭帯域化
を実現させることができる。
【００１２】
（イ）狭帯域化に伴う大型化を抑えることができる。 （ロ）ＢＰＦの調整の際、共振棒間の距離を変える難し
い作業が、調整板の数や厚みを選ぶだけで容易に帯域幅
を設定できる。
い作業が、調整板の数や厚みを選ぶだけで容易に帯域幅
を設定できる。
【図１】従来のコムライン形ＢＰＦの構造例図である。
【図２】図１の電気的等価回路である。
【図３】コムライン形ＢＰＦの共振棒間の距離と結合係
数の関係図である。
数の関係図である。
【図４】本発明の第１の実施例を示す構造例図である。
【図５】図４の電気的等価回路図である。
【図６】本発明の第２の実施例を示す底面図である。
【図７】本発明の第３の実施例を示す底面図である。
【図８】コムラインＢＰＦの特性比較例図である。
１ ケース ２ 共振棒 ３ カバー ４ 固定ねじ ５ 同調ねじ ６ 整合ループ ７ 入出力端子 ８ 穴 ９ 調整板 １０ 調整板
Claims (3)
- 【請求項１】 断面がコの字状の箱型金属ケースの底面
に複数の共振棒が所定の距離で１列に固定され、該ケー
スの共振棒列を含む面に平行する側面と対応する開口部
を塞ぐように金属製のカバーが固定されたコムライン形
ＢＰＦにおいて、 前記カバーの内壁面に密接して取り付けた金属製の第１
の調整板と、前記ケースの前記側面の内壁面に密接して
取り付けた金属製の第２の調整板とが備えられたことを
特徴とするコムライン形ＢＰＦ。 - 【請求項２】 断面がコの字状の箱型金属ケースの底面
に複数の共振棒が所定の距離で１列に固定され、該ケー
スの共振棒列を含む面に平行する側面と対応する開口部
を塞ぐように金属製のカバーが固定されたコムライン形
ＢＰＦにおいて、 前記カバーの内壁面に密接して取り付けた金属製の調整
板が備えられたことを特徴とするコムライン形ＢＰＦ。 - 【請求項３】 断面がコの字状の箱型金属ケースの底面
に複数の共振棒が所定の距離で１列に固定され、該ケー
スの共振棒列を含む面に平行する側面と対応する開口部
を塞ぐように金属製のカバーが固定されたコムライン形
ＢＰＦにおいて、 前記ケースの前記側面の内壁面に密接して取り付けた金
属製の調整板が備えられたことを特徴とするコムライン
形ＢＰＦ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12803694A JPH07321507A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | コムライン形ｂｐｆ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12803694A JPH07321507A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | コムライン形ｂｐｆ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07321507A true JPH07321507A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=14974934
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12803694A Pending JPH07321507A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | コムライン形ｂｐｆ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07321507A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002076707A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-03-15 | Nippon Dengyo Kosaku Co Ltd | インターディジタル型帯域通過フィルタ |
| JP2013225787A (ja) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | Shimada Phys & Chem Ind Co Ltd | 帯域通過フィルタ |
-
1994
- 1994-05-19 JP JP12803694A patent/JPH07321507A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002076707A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-03-15 | Nippon Dengyo Kosaku Co Ltd | インターディジタル型帯域通過フィルタ |
| JP2013225787A (ja) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | Shimada Phys & Chem Ind Co Ltd | 帯域通過フィルタ |
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