JPH0633684Y2 - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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JPH0633684Y2
JPH0633684Y2 JP13950887U JP13950887U JPH0633684Y2 JP H0633684 Y2 JPH0633684 Y2 JP H0633684Y2 JP 13950887 U JP13950887 U JP 13950887U JP 13950887 U JP13950887 U JP 13950887U JP H0633684 Y2 JPH0633684 Y2 JP H0633684Y2
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dielectric
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陽次 礒田
守泰 宮崎
英喜 浅尾
修己 石田
文雄 武田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、VHF帯、UHF帯、およびマイクロ波帯で多く
用いられる誘電体フィルタに関するものである。
〔従来の技術〕
第4図は例えば特開昭55-143801号公報に示された従来
の誘電体フィルタを示す縦断面図、第5図はその外導体
蓋体および周波数調整ネジを除いた平面図であり、図に
おいて、1はケースを兼ねた外導体本体、2は外導体本
体1の開口面を覆う外導体蓋体、3は外導体本体1内に
複数個配置され、それぞれがその一端で外導体本体1の
底部に取り付けられ、他端が開放端となっている内導
体、4は各内導体3対応に外導体蓋体2に調整可能に螺
着され、その端部が対応する内導体3の開放端に対向す
る周波数調整ネジ、5は内導体3の周囲に密接配置され
た誘電体、6は両端に配された内導体3に近接配置され
てそれと結合している入出力ループ、7,8は入出力ルー
プ6に接続された同軸端子である。
次に動作について説明する。一端が外導体本体1に接地
され、開放端である他端には周波数調整ネジによって容
量負荷が設けられている内導体3は、前記容量負荷の効
果でその長さが1/4波長より短くなって、主として磁界
結合によって相互に結合しており、その結合量は隣接す
る内導体3間の距離によって定まる。また、両端の内導
体3と入出力ループ6も、平行に近接されている区間の
長さが1/4波長以下であるので、主として磁界によって
結合している。今、内導体3の長さと周波数調整ネジ4
を調整することで、全ての内導体3が同一の周波数、例
えばで共振しているものとすれば、その周波数
では、共振状態にある内導体3は内導体3相互、および
入出力ループ6と強く結合しており、同軸端子7への入
射波は同軸端子8へ導かれる、しかしながら、以外
の周波数では、内導体3相互の結合および内導体3と入
出力ループ6との結合は非常に弱く、同軸端子7あるい
は8への入射波はその電力のほとんどが反射される。こ
のように、第4図および第5図に示した誘電体フィルタ
は帯域通過フィルタとしての機能を有する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来の誘電体フィルタは以上にように構成されているの
で、外導体本体1および外導体蓋体2は、内導体3,周波
数調整ネジ4を取り付け、機械的に安定した構造のケー
スとしての機能を満足させるため、ある程度の肉厚が要
求され、小形化、軽量化の妨げとなり、外導体本体1,外
導体蓋体2,内導体3,周波数調整ネジ4,誘電体5等が全て
個別部品であるため、部品点数が多く、製造組立が複雑
になるばかりか、外導体本体1,外導体蓋体2および内導
体3と誘電体5との線膨張係数の差によって、温度変化
があると共振周波数が変化してしまうなどの問題点があ
った。
この考案は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、部品点数が少なく製造組立が容易で、小形
化,軽量化も可能であり、さらに温度変化に対しても安
定な誘電体フィルタを得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係る誘電体フィルタは、内導体を誘電体ブロ
ックにあけられた複数の貫通孔の内周面に密着した導体
膜で、また外導体を誘電体ブロックの外周面に密着した
導体膜で形成し、誘電体ブロックの平面および底面に、
内導体の軸と直角方向の溝を設け、その溝にケースをは
め込んで固定したものである。
〔作用〕
この考案における誘電体フィルタは、内導体および外導
体を誘電体ブロックに密着した導体膜で形成し、誘電体
ブロックの平面および底面に設けた溝の作用によってフ
ィルタ機能を実現することにより、外導体にケースの機
能をもたせる必要性をなくして小形化,軽量化をはかる
とともに、その温度特性が誘電体の温度特性で決定され
るようにして安定化をはかり、さらにケースを前記溝に
はめ込んで固定することによって、部品点数を内導体と
外導体とが密着配置された誘電体ブロックとケースの2
点に削減して製造組立を容易にする。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図について説明する。第1
図において、9は誘電率の高い誘電体よりなる誘電体ブ
ロック、10はこの誘電体ブロック9の一つの側面、例え
ば正面よりその対向面である背面へ、その平面および底
面に平行してあけられ、前記平面および底面に平行に配
列された複数個の貫通孔、11は誘電体ブロック9の平
面、底面、左側面、右側面、および背面に密着して配置
された導体膜よりなる外導体、12は前記各貫通孔10の内
周面に密着して配置された導体膜よりなり、その一端が
誘電体ブロック9の背面において前記外導体11に継ぎ目
なく接続され、外導体10とともに一端開放、一端短絡の
1/4波長共振器を構成する内導体、13,14は両端に配置さ
れた内導体12に接続されて、当該内導体12に流れる電流
の一部を分流して取り出す入出力結合手段としての入出
力内導体、15は誘電体ブロック9の平面および底面に前
記内導体12の軸方向と直角方向に連続して刻まれ、外導
体11に継ぎ目なく接続された導体膜が密着配置されてい
る溝、16は弾性に富む薄い金属板あるいはプラスチック
板で形成され、その端部が前記溝15にはめ込まれて固定
されるケースである。
次に動作について説明する。この誘電体フィルタは1/4
波長共振器の開放端を同じ側に配置した構造となってい
るため、通常は各共振器間の結合は得られないが、溝15
を設けたことによってその周辺の電磁界中に発生する局
所的なTMモードの作用により各共振器相互の結合が得ら
れ、その結合量は溝15の深さおよび内導体12の相互間隔
によって調整することができる。今、内導体12の長さを
調整することにより全ての内導体12が同一の周波数
で共振するものとすれば、その周波数では、共振状
態にある各内導体12は隣接する内導体12あるいは入出力
内導体13,14と強く結合しており、入出力内導体13に接
続される図示を省略した入出力端子への入射波は入出力
内導体14に接続される図示を省略した入出力端子へ導か
れる。しかしながら、以外の周波数では、内導体12
相互の結合および内導体12と入出力内導体13,14との結
合は非常に弱く、入出力内導体13あるいは14に接続され
た入出力端子への入射波はその電力のほとんどが反射さ
れる。このように、この考案の誘電体フィルタは帯域通
過フィルタとしての機能を有する。この誘電体フィルタ
を装置に実装する場合には、溝15に嵌合固定されている
ケース16をネジ等で固定すればよい。
また、上記の実施例では入出力結合手段として、両端に
配置された内導体12に接続されて当該内導体12に流れる
電流の一部を分流して取り出す入出力内導体13,14を用
いたものについて示したが、両端に配置された内導体12
にコンデンサを介して結合された入出力端子によって構
成してもよい。第2図はそのような実施例を示す斜視図
であり、第3図はその縦断面図である。図において、17
は入出力結合手段としての入出力端子、18はこの入出力
端子17と両端に配置された内導体12の開放端との間に配
置されて、両者を結合させているコンデンサ、19は入出
力端子17をケース16から電気的に絶縁して支持する絶縁
体であり、他は第1図に同一符号を付したものと同等の
部分である。この誘電体フィルタも入出力結合手段の構
成が異なるだけで、第1図の実施例と同様に動作して帯
域通過フィルタとして機能する。この場合、入出力端子
17をプリント基板の取付孔に挿入して半田付けすること
によって当該誘電体フィルタを固定できるため、プリン
ト基板を用いた機器への実装が容易となる。
なお、上記実施例では長さが1/4波長の内導体を3本用
いた場合について説明したが、その長さを1/2波長とし
ても、またその数を3本以外の本数にしてもよく、さら
に、溝を誘電体ブロックの平面および底面の両方に設け
たものだけではなく、そのいずれか一面だけに設けるよ
うにしてもよいものであり、そのいずれの場合において
も上記実施例と同様の効果を奏する。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案によれば内導体および外導体を
誘電体ブロックに密着した導体膜で形成し、薄い金属板
あるいはプラスチック板で構成されるケースを溝にはめ
込んで固定する構成としたので、外導体にケースの機能
をもたせる必要性がなくなって小形化,軽量化が可能と
なり、その温度特性も、金属より線膨張係数の小さな誘
電体の温度特性で決定されるようになって安定なものと
なり、さらに、周波数調整ネジ等が不要となって、部品
が内導体と外導体とが密着配置された誘電体ブロックと
ケースの2点だけに削減され、製造組立が容易になるな
どの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による誘電体フィルタを示
す斜視図、第2図はこの考案の他の実施例を示す斜視
図、第3図はその縦断面図、第4図は従来の誘電体フィ
ルタを示す縦断面図、第5図はその外導体蓋体および周
波数調整ネジを除いた状態の平面図である。 9は誘電体ブロック、10は貫通孔、11は外導体、12は内
導体、13,14は入出力結合手段(入出力内導体)、15は
溝、16はケース、18,19は入出力結合手段(入出力端
子)。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 石田 修己 神奈川県鎌倉市大船5丁目1番1号 三菱 電機株式会社情報電子研究所内 (72)考案者 武田 文雄 神奈川県鎌倉市大船5丁目1番1号 三菱 電機株式会社情報電子研究所内 (56)参考文献 実開 昭63−74803(JP,U) 電子情報通信学会創立70周年記念総合全 国大会(昭和62年),S10−3磯田,他, 「横溝形誘電体ブロックコムラインフィル タ」

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側面より平面および底面に平行にあけら
    れた複数の貫通孔が、前記平面および底面に平行に配列
    された誘電体ブロックと、前記誘電体ブロックの外周面
    に密着して配置された導体膜よりなる外導体と、前記各
    貫通孔の内周面に密着して配置された導体膜よりなる内
    導体と、所定の前記内導体に結合した入出力結合手段
    と、前記誘電体ブロックの前記平面および底面に、前記
    内導体の軸方向と直角方向に連続して設けられ、密着配
    置された導体膜を有する溝と、この溝にはめ込んで固定
    されるケースとを備えた誘電体フィルタ。
JP13950887U 1987-09-10 1987-09-10 誘電体フィルタ Expired - Lifetime JPH0633684Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13950887U JPH0633684Y2 (ja) 1987-09-10 1987-09-10 誘電体フィルタ

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JP13950887U JPH0633684Y2 (ja) 1987-09-10 1987-09-10 誘電体フィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6444702U JPS6444702U (ja) 1989-03-17
JPH0633684Y2 true JPH0633684Y2 (ja) 1994-08-31

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JP13950887U Expired - Lifetime JPH0633684Y2 (ja) 1987-09-10 1987-09-10 誘電体フィルタ

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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
電子情報通信学会創立70周年記念総合全国大会(昭和62年),S10−3磯田,他,「横溝形誘電体ブロックコムラインフィルタ」

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JPS6444702U (ja) 1989-03-17

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