JP5513246B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プラテン上に載置された原稿又はプラテンに沿って所定速度で走行する原稿画像を光電変換手段で読取る画像読取装置に係わり、光沢画像の読取り精度の向上に関する。
一般にこの種の画像読取装置はプラテン上の原稿画像に光を照射して、その反射光を光電変換手段で電気信号として読取る装置として広く知られている。そしてプラテンに原稿画像を載置セットして読取る装置と、プラテン上を所定速度で移動する原稿画像を読取る装置の各構成が知られている。また、その読取光学系は、原稿画像の反射光を等倍光学系で光電変換素子に案内する光路構成と、縮小光学系で光電変換素子に案内する光路構成が知られている。
従来、このような装置では、モノクロ画像かカラー画像を読取るものが知られ、カラーの場合には光電変換素子をカラーセンサで、モノクロの場合にはモノクロセンサで構成している。このいずれの場合にも光沢画像を読取ると光沢領域の読取精度(コントラストなど)に問題が生ずる。つまり写真画像或いは金銀色印刷などメタリック印刷された光沢画像では、従来の光源を読取面に斜めから照射してその拡散反射光を光電変換すると光沢面(領域)の画像が黒っぽいデータとして読み取られる。
そこで例えば特許文献1には、原稿画像に対して所定角度傾斜した方向から光を照射する拡散光源と、原稿画像に対して垂直方向から光を照射する正反射光源とを備え、拡散光源からの光で画像読取りした画像データと、正反射光源からの光で画像読取りした画像データとを合成して画像の質感・風合いなどリアル性に富んだ画像データを取得する方法が提案されている。
また特許文献2には、原稿画像に対して所定角度傾斜した方向と垂直方向から光を照射し、原稿画像の反射光を光電変換手段に案内する撮像光路を切り換えることによって拡散反射光と正反射光を選択的に光電変換手段に案内する装置が提案されている。
そこで、拡散反射光と正反射光それぞれの光電変換データで1つの画像データを取得する場合に、上記文献1、文献2など従来は、拡散反射光の変換データと正反射光の変換データを比較して、例えば出力値(輝度が大きいデータ)を画素データとする合成方法が採られている。
一方この種の画像読取装置では、光源の経時的劣化、光電変換素子の劣化、或いは撮像光路の歪みなどに原因する画像データの歪みを補正するためシェーディング補正、γ補正など光電変換の出力値を補正して画像データを取得している。このシェーディング補正のために読取りプラテンに白基準板を設けて、その基準読取値で原稿画像の読取出力値(光電変換素子の出力値)を補正することは知られている。
特開2004−247299号公報 特開2006−126632号公報
上述のように、原稿画像の風合い、質感など再現性に富んだ画像読取を得るためには原稿画像の光沢度合いに応じた読取データの取得が必要となる。そこで前述の特許文献1及び2には原稿画像に対して正反射光を光電変換素子に案内するように光源の照射方向を設定し、この正反射読取データと、原稿画像に対して拡散反射光を光電変換素子に案内するように光源の照射方向を設定し、その拡散反射読取データを取得する光源機構が提案されている。
そして従来は、画像データを各画素の正反射読取データと拡散反射読取データを比較して例えば出力値の高いデータをその画素の画像データとして合成している。このような読取データの出力比較では光沢画像領域に印刷されている文字色が、例えば黒色文字が灰色っぽい文字として再現される問題がある。これと同時に、光沢画像領域が実際の原稿画像と風合いが異なる問題がある。
そこで本発明者は、文字色或いは光沢領域の風合いの再現性の要因を究明した。その結果、従来は光沢画素と非光沢画素を正反射読取データと拡散反射読取データを単純比較して大きい方のデータを基準に画素データを取得している。このため原稿画像には光沢度がない(低い)のに照射した光源の影響で正反射光が大きいと光沢画像として再現され、逆に原稿画像は弱い光沢度であるのに光源の影響で拡散反射光が大きいと非光沢画像として再現されることが判明した。
このような問題を解決するため本発明者は、正反射読取データと拡散反射読取データから画像データを取得(合成)する際に、光沢画素であるか非光沢画素であるかを、閾値データを基準に判別するとの着想に至った。そしてこの判別閾値を、装置に準備された拡散反射光源と正反射光源の光照射特性と、装置仕様に応じた光沢度合いで設定することによって風合い質感に富んだ光沢画像の再現が可能となる。
この場合に、正反射読取データをシェーディング補正する補正データは図4(a)に示すように最大出力基準値と、光沢画像と非光沢画像を判別する閾値との間の図示するR1のレンジで濃度階調を正規化しなければならない。このため原稿画像に対して光沢画像の濃度階調の再現性が問題となる。そして原稿画像の風合い質感は使用者の個人差があるため、非光沢画像を重視する用途では濃度斑として評価されることがある。
そこで本発明者は、光電変換素子からの正反射出力値をシェーディング補正する際に、図4(a)に示すR1のレンジで濃度階調を正規化するか、同図R2のレンジで濃度階調を正規化するか用途に応じて使用者が選択できるようにするとの着想に至った。
本発明は、光沢度の異なる原稿画像を用途に適合する再現性で画像読取することが可能な画像読取装置の提供をその課題としている。
更に本発明は、光沢画像の読取データをシェーディング補正する際に、その濃度階調を選択的に設定することによって用途に適合する濃度階調の画像読取が可能である画像読取装置の提供をその課題としている。
上記課題を達成するため本発明は、原稿画像に正反射光源と拡散反射光源から光を照射して、光電変換手段から取得した正反射出力値と拡散反射出力値をシェーディング補正する出力値補正手段を設け、この出力値補正手段に、高光沢度基準の最大出力基準値と、低光沢度基準の第1の最小出力基準値と、光電変換手段の暗出力値から設定される第2の最小出力基準値と、この第1の最小出力基準値と最大出力基準値に基づく第1の補正データと、第2の最小出力基準値と最大出力基準値に基づく第2の補正データとを生成する補正値生成手段を設ける。そして正反射読取り実行時の正反射出力値をシェーディング補正する際に、第1、第2の補正データを選択して補正するように構成したことを特徴としている。
これによって異なる光沢度の原稿画像をより正確な濃度階調で画像データを取得するか、光沢画像領域の風合い、質感をより正確に画像データを取得するか用途に応じて選択可能となる。
更にその構成を詳述すると、異なる光沢度の原稿画像を読取る画像読取装置であって画像原稿をセットするプラテン(2)と、実質的に原稿画像の正反射光を光電変換するための正反射光源(9b)と、実質的に原稿画像の拡散反射光を光電変換するための拡散光源(9a)と、プラテン上の原稿画像からの反射光を光電変換する光電変換手段(8)と、正反射光源から光を照射した原稿画像の正反射読取りと拡散光源から光を照射した原稿画像の拡散反射読取りを実行する制御手段(30)と、光電変換手段からの正反射と拡散反射の各出力値をシェーディング補正する出力値補正手段(22)とを備える。
そして出力値補正手段には、正反射光源から光を高光沢度基準面(33)に照射した光電変換手段の出力値から設定される最大出力基準値(So1)と、正反射光源から光を低光沢度基準面(34)に照射した光電変換手段の出力値から設定される第1の最小出力基準値(So2)と、光電変換手段の暗出力値から設定される第2の最小出力基準値(So4)と、この第1の最小出力基準値と最大出力基準値に基づく第1の補正データと(35a)、第2の最小出力基準値と最大出力基準値に基づく第2の補正データ(35b)とを生成する補正値生成手段(36)とを設け、制御手段は、原稿画像の正反射読取り実行時の正反射出力値をシェーディング補正する際に、第1の補正データで補正するか、第2の補正データで補正するか選択可能に構成する。
本発明は、原稿画像に正反射光源と拡散反射光源から光を照射して、光電変換手段から正反射出力値と拡散反射出力値を取得する際に、正反射出力値のシェーディング補正する補正データを高光沢度の最大出力基準値と、低光沢度の第1最小出力基準値に基づく第1の補正データか、最大出力基準値と、光電変換手段の暗出力値から設定される第2最小出力基準値に基づく第2の補正データを選択してデータ補正するようにしたものであるから以下の顕著な効果を奏する。
読み取った画像データの用途に応じて例えば光沢画像の風合い質感の再現性を重視するときには第1の補正データでシェーディング補正し、光沢部の階調の再現性を重視するときには第2の補正データでシェーディング補正することによって用途に適合する画像データの取得が可能である。
更に本発明は高光沢度基準面に照射したときの光電変換手段の出力値から最大出力基準値を、低光沢度基準面に照射したときの出力値から第1の最小出力値を設定し、この最大出力と最小出力値の間を濃度階調で正規化した補正データでシェーディング補正するものであるから、この第1の最小出力値を基準として光沢画素であるか否かを判別する閾値とすることが可能である。
従ってシェーディング補正した補正出力値をこの判別閾値と比較して光沢画素データを取得し、残りの非光沢画素データを拡散反射出力値から取得することによって、従来の正反射出力値と拡散反射出力値を画素毎に比較して画素データを取得する場合のように光沢画素を非光沢画像として画像処理すること、非光沢画素を光沢画像として画像処理することがない。
また、第2の補正データでシェーディング補正することによって光沢部の階調は最大出力基準値と光電変換素子の暗出力値との間で正規化されるため、比較的正確な濃度階調の再現性が得られる。
画像読取装置の全体構成の説明図。 図1の装置の画像読取部の要部説明図であり、(a)は光源の照射状態を示し、(b)は基準板の配置構成図を示す。 光電センサから出力された画像データの処理回路。 図2のデータ処理部の補正回路の説明図であり、(a)は正反射光出力を示し、(b)は拡散反射出力を示し、(c)は光沢画素データの判別回路の概念図。 図1の装置のイニシャライズ動作を示すフローチャート。 本発明に係る画像読取動作の実行手順を示すフローチャート。 本発明に係る画像データ取得方法を示すフローチャート。 図1の装置と異なる光源の構成説明図。
以下図示の好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。図1は本発明に係わる画像読取装置の一実施形態を示す。画像読取装置Aは、図示しないコンピュータなどの画像ハンドリング装置に接続され、原稿画像を読取ってそのデータを転送するシステム端末、或いはプリンタなどの画像形成装置に接続され原稿画像を読取ってそのデータをプリント出力する。
図示の画像読取装置Aは、ケーシング1にプラテン2が設けられ、このプラテン2に沿って往復動自在に光学キャリッジ6が内蔵されている。この光学キャリッジ6にはプラテン上の原稿画像Gaに読取光を照射する光源9と、原稿画像Gaからの反射光を光電変換する光電センサ8と、このセンサに反射光を案内する反射ミラー10と結像レンズ7が内蔵されている。
この他、光学キャリッジ6には光源9と反射ミラー10を搭載し、結像レンズ7と光電センサ8は例えばケーシング1の底部に配置したシャーシに配置しても良い、また、図示する光学キャリッジ6は縮小光学系の読取機構を一例として示しているが、等倍光学系の読取機構(密着型)であっても良い。
図1の装置は、フラットベット式のプラテン2とは別にスリット露光式のプラテン3が設けられ、フラットベット式プラテン2は原稿シートを静止した状態で載置セットし、スリット露光式プラテン3は原稿シートを所定速度で走行させるようにセットする。本発明におけるプラテンは、フラットベット式でもスリット露光式プラテンでもいずれの構成でも、或いは図示のように両プラテンを備えても良い。そして上記スリット露光式プラテン3の上方にはフィーダ装置Bが配置され、原稿シートを読取部に給送する。以下フラットベット式プラテン2の構成について本発明を説明する。
上記光学キャリッジ6(以下「キャリッジ」という)には、図2に示すように第1光源9aと第2光源9bが搭載されている。この第1光源9aはフラットベット式プラテン2の読取部Rに角度θ1で斜め方向から光を照射する。また第2光源9bはフラットベット式プラテン2の読取部Rに角度θ2(θ2<θ1)で略々垂直方向直下から光を照射する。そして原稿画像Gaの反射光は第1ミラー10a、第2ミラー10b、第3ミラー10c、第4ミラー10d、第2ミラー10eを経て集光レンズ7に案内され、このレンズから光電センサ8に結像するように光路形成されている。
このように第1光源9aは角度θ1で読取部Rに斜め方向から光を照射し、画像面からの拡散反射光が光電センサ8から出力される。また第2光源9bは角度θ2で読取部Rに垂直方向直下から光を照射し、画像面からの正反射光が光電センサ8から出力される。
つまり第1光源9aからの反射光は実質的に拡散反射光(その成分のほとんどが拡散光)が光電変換され、第2光源9bからは実質的に正反射光が光電変換される。そこで以下第1光源9aを拡散反射光源、第2光源9bを正反射光源と云い、第1光源9aからの光電センサ8の出力値を拡散反射出力値、第2光源9bからの出力値を正反射出力値と云う。
なお、上述の光電センサ8はカラーラインセンサで構成され、主走査方向(図1表裏方向)にライン状に光電変換素子が配列されたセンサアレイで構成されている。図示のものはCCDカラーセンサで構成されている。また第1第2光源9a、9bもライン状の棒状ランプで構成されている。そしてキャリッジ6はガイドレール12に沿って副走査方向(図1左右方向)に往復動可能に構成され、図示しないキャリッジモータで往復動する。従ってキャリッジ6はフラットベット式プラテン2に沿って副走査方向に移動しながらカラーラインセンサで線順位に画像読取りするようになっている。
上述のように構成された画像読取装置Aにおける画像処理の構成について説明する。図3は光電センサ8から出力された画像データの処理回路を示す。光電センサ8から出力された信号(アナログ)は、増幅器20、A/D変換部21を経てシェーディング補正部22、色補正部23から画像データ処理部24に送られ、外部インターフェース25から外部装置C に転送される。これとは別に光電センサ8からの出力信号は増幅器20、A/D変換部21を経て補正データ生成部36に送られ、その補正データは記憶手段(RAM)32に格納されるように構成されている。
上記光電センサ8(図示のものはCCD)にはCCDドライバ26が設けられ、センサ出力を制御するタイミングを発生する。この光電センサ8は後述するように画像dataの読取と、基準板(後述する高光沢度基準面33と低光沢度基準面34)を読み取る。上記増幅器20にはゲイン設定回路27とオフセット設定回路28が接続されている。またA/D変換部21にはA/D変換する基準の閾値を設定するA/D閾値設定回路29が接続されている。
一方、上記光電センサ8による画像読取は制御CPU30で制御され、このCPUはROM31に準備された制御プログラムとRAM32に準備された制御データに従って、「基準データ読取」「画像読取」を実行するように構成されている。「基準データ読取」はフラットベット式プラテン2に準備された高光沢度基準面33と低光沢度基準面34を読取り、「画像読取」はフラットベット式プラテン2にセットされた原稿画像Gaを読取る。
上記増幅器20は光電センサ8から出力された画像信号を増幅する。このためゲイン設定回路27とオフセット設定回路28が設けられている。このとき、ゲイン値とオフセット値は「拡散反射出力値」用と、「正反射出力値」用がそれぞれ後述する方法によって予め設定され、記憶手段(ROM)32に準備されている。
上記A/D変換部21は、光電センサ8からの出力値(アナログ値)をデジタル値に変換する。このA/D変換部は、A/Dコンバータでアナログ出力値をデジタル信号に変換する。このA/D変換で所定の濃度階調、例えば256階調、128階調、或いは2値化したデジタル信号に変換する。
上記シェーディング補正部22は、A/Dコンバータでデジタル化された出力信号を補正する。前述した光源9a、9bのライン方向(主走査方向)の光量変動、光電センサ8の変動、或いは撮像光学系(反射ミラー10、結像レンズ7など)の変動による出力値の輝度ムラを修正する。このシェーディング補正データは、後述する方法によって取得し、記憶手段(ROM)32に記憶されている。
上記色補正部23は、シェーディング補正と同様にA/Dコンバータでデジタル化された出力信号を補正する。出力値をガンマ補正、ノイズ除去などの処理を施す。
上記画像データ処理部24は、光電センサ8から出力されA/D変換、シェーディング補正、色補正、などの処理が施された画像データを外部に転送する前処理を施す。図示の装置では、前述した「拡散反射出力値」と「正反射出力値」を合成して画像データを取得する。その方法は後述する。
このような構成において図示の装置は、上記「画像読取」を前述の第1光源(拡散反射光源)9aから光を照射してその拡散反射光を光電センサ8で光電変換する拡散反射読取りと、前述の第2光源(正反射光源)9bから光を照射してその正反射光を光電センサ8で光電変換する正反射読取りを実行するように制御CPU30の実行プログラムが構成されている。
そして光沢度の低い原稿画像(以下「非光沢画像」という)は拡散反射読取りで画像データを取得(非光沢画像読取モード)し、その他の原稿画像(以下「光沢画像」という)は正反射読取りと拡散反射読取りを行って画像データを取得(光沢画像読取モード)する。
つまり、非光沢画像は拡散反射光源9aからプラテン上の原稿画像Gaに光を照射してその反射光を光電センサ8で光電変換し、光沢画像は正反射光源9bからプラテン上の原稿画像Gaに光を照射してその反射光を光電変換する。このとき原稿画像Gaの一部が光沢画像(光沢度が異なる原稿画像)である場合には、正反射読取りと拡散反射読取りのセンサ出力から光沢画素データと非光沢画素データを合成する。
なお図示の装置は光沢画像読取モードが選択されたときには、同一画像について正反射読取りと拡散反射読取りを実行して、両センサ出力値から1つの画像データを取得するように構成されている。従って原稿画像Gaの全体が光沢画像のときには、結果として正反射読取りデータのみから画像データが取得されることとなる。
そこで制御CPU30には画像読取モード(非光沢画像読取モード又は光沢画像読取モード)の入力手段(コントロールパネル)37からモード設定がされる。これと共に制御CPU30は設定されたモードに従って光源切換手段30aを構成し、拡散反射光源9aと正反射光源9bを切り換えるようになっている。具体的には、第1第2光源9a、9bの電源回路(不図示)に制御CPU30から「ON」「OFF」コマンドと、光量調整コマンドが制御CPU30から発信制御される。
本発明は上述した画像読取構成において以下の「補正データ生成」と「画像合成」を特徴としている。
[補正データ生成部]
図3に示すように光電センサ8の出力値は増幅器20とA/D変換部21を介して補正データ生成部36に送られる。この補正データ補正部36では「シェーディング補正データ」と「判別閾値」を設定する。シェーディング補正データは前述したシェーディング補正部22の補正データを生成し、判別閾値は光沢画素であるか、非光沢画素であるかを判別する基準値を生成する。そして生成した「値」は補正データ記憶手段(RAM)32に記憶する。
このため、前述したフラットベット式プラテン2には、図2(b)に示すように基準板33、34が設けられている。この基準板33,34はフラットベット式プラテン2の画像読取領域外に配置されている。そして第1の基準板は高光沢度基準面33を、第2の基準板は低光沢度基準面34に形成されている。
この高光沢度基準面33と低光沢度基準面34は前述した第2光源(正反射光源)9bから光(図示のものはLED光)を照射したときの光沢度が高光沢度基準面33は[α%]に、低光沢基準面34は[β%]に設定する。この[α%]は装置仕様から原稿画像Gaの最大光沢度に設定され、[β%]は最小光沢度に設定する。
例えば画像読取する原稿画像Gaの最大光沢度が金・銀、金属色のメタリック印刷であるときには[α%]をその光沢度に設定し、画像読取する原稿画像Gaの最大光沢度が写真印刷であるときには[α%]をその光沢度に設定する。また画像読取する原稿画像Gaの最小光沢度が通常の普通紙モノクロ印刷であるときには[β%]をその光沢度に設定する。
このように高光沢度基準面33と低光沢度基準面34は、使用する原稿画像Gaの質感・風合いと、取得した画像データの用途、例えばデザインユースであるかドキュメントユースであるか等の条件で最大光沢度画像と最小光沢画像に設定する。図示の基準板は白色基準面で高光沢度基準面33と低光沢度基準面34を設定している。このように白色基準面で低光沢度基準面(板)を構成することによって「拡散反射読取り」時の白色基準値を取得することが可能となる。
そこで高光沢度基準面33と低光沢度基準面34を、光学キャリッジ6に搭載した光電センサ8で画像読取する。本発明はこの第1第2の基準板33,34の画像読取を、(1)正反射光源9bからの光(第1光源9a消灯、第2光源9b点灯)で基準板33、34の正反射光を光電変換する。これによって光電センサ8からは図4(a)に示す高光沢度基準面33から最大光沢出力値So1が、低光沢度基準面34から最小光沢度出力値So2が出力される。同図X軸方向は光電センサ8の主走査方向の画素Nを、Y軸方向はセンサ出力値Zを示す。同図にセンサ出力値Zの一例を示すが、例えば主走査方向の画素Nの両端部は光源輝度ムラとして現れ、光電センサ8のビットの輝度ムラ(不図示)が各画素に現れる。
次に(2)拡散反射光源9aからの光(第1光源9a点灯、第2光源9b消灯)で低光沢度基準面34の拡散反射光を光電変換する。これによって光電センサ8からは図4(b)に示す低光沢度基準面34から白レベル出力値So3が出力される。そして(3)第1第2光源9a、9bを共に消灯した状態で光電センサ8の暗出力値(ダーク出力値)So4を取得する。
従って上記(1)(3)の基準面読取で基準出力値So1、So2、So3を取得するときには補正データの作成が短時間で処理工程が容易であり、上記(1)(2)(3)の基準面読取で基準出力値を取得するときにはより正確な補正データの作成が可能である。
このように取得された基準出力値So1(最大光沢度出力値)、So2(最小光沢度出力値)、So3(白レベル出力値)、So4(ダーク出力値)に基づいて、「正反射読取用シェーディング補正値」と「拡散反射読取用シェーディング補正値」と「光沢画素判別閾値」を設定する。
まず正反射読取用シェーディング補正値は、図示の装置は「正反射出力値をシェーディング補正」するために、第1の補正データと、第2の補正データを生成するように構成されている。これは光沢原稿を光沢度の再現性を必要とする場合には次の第1の補正データを、画像の濃度階調の再現性を必要とする場合には次の第2の補正データを使用者のモード選択に応じて設定するためである。
上記第1の補正データは、最大光沢度出力値So1と最小光沢度出力値So2の図4(a)に示すレンジR1で所定の濃度階調に正規化する。つまり図4(a)に示す最大出力値So1を所定の濃度階調、例えば256階調に正規化する。この正規化したデータは光電センサ8のビット毎にRGBのデータとして記憶手段(RAM)32のメモリテーブルに記憶する。また、第2の補正データは、最大光沢度出力値So1とダーク出力値So4との図4(a)に示すレンジR2で所定の濃度階調に正規化し、メモリテーブルに記憶する。
このように図4(a)に示すようにレンジR1とレンジR2はデータ幅が[レンジR1<レンジR2]であり、第1の補正データは、データ幅が光沢画像領域のみが正規化されることとなり、より光沢画質の再現性に富んだ出力補正となる。また、第2の補正データは普通画像(非光沢画像領域)と光沢画像領域で正規化されることとなり、濃度階調の再現性に富んだ出力補正となる。具体的には第1の補正データで補正すると光沢画質は高精度に得られるが、装置で設定している非光沢基準面の光沢度よりも低い光沢度を持つ原稿は、その部分を再現出来なくなり、第2の補正データで補正すると濃度階調は高精度に得られるが、例えば黒文字が灰色っぽい画像になる場合がある。
次に拡散反射読取用シェーディング補正値は、白レベル出力値So3とダーク出力値So4との図4(b)に示すレンジR3で所定の濃度階調に正規化し、メモリテーブルに記憶する。
このようなシェーディング補正データに基づいて画像読取実行時の光電センサ8の出力値をシェーディング補正データでフラット補正する。つまり取得したセンサの出力値の読取誤差(輝度のバラツキ)を補正データで補正する。このシェーディング補正は、画像読取した光電センサ8の出力値を増幅器20で増幅し、A/D変換部21でデジタル値に変換した後に実行するようにしている。
また上述のように取得した最大光沢出力値と最小光沢出力値とは、正反射読取実行時の光電センサからの出力値を増幅器20で増幅する際に、ゲイン設定回路27で最大光沢出力値So1が所定値となるようゲイン値を設定し、オフセット設定回路28にて最小光沢出力値So2もしくは、ダーク出力値So4が所定値となるようオフセット値を設定することに用いる。最小光沢出力値So2を用いてオフセット値を設定することにより、A/D変換処理前のSo2以下となる画像データは全て切り捨てられることになるので、前述したような非光沢基準面の読み取りデータによる閾値設定ではなく、任意の所定値を閾値設定することにより、光沢判定することが可能となる。
[画像合成]
本発明は上述の方法によって取得した最小光沢度出力値So2を基準に「光沢度画素であるか否かを」判別することを特徴としている。このため前述したようにフラットベット式プラテン2に低光沢度基準面34を設け、正反射光源9bからの反射光を光電センサ8で光電変換し、判別閾値So2として記憶手段(RAM)32に記憶されている。
そこで画像データ処理部24は、原稿画像Gaに正反射光源(第2光源)9bから光を照射したときの光電センサ8の出力値を、画像データ補正部38で補正した後、この補正出力値Syを最小光沢度出力値So2を基準に設定した判別閾値と比較する。そしてこの比較で補正出力値Syが判別閾値より大きいとき、光沢画素データSd1とする。この場合の比較回路は図4(c)に示すようにコンパレータで補正出力値Syと判別閾値を比較し、その比較結果で光沢画素であるか否かを判別する。そして光沢画素データSd1は例えばバッフアメモリ35の第1メモリ35aの該当アドレスに記憶する。
これと共に、画像データ処理部24は、原稿画像Gaに拡散反射光源(第1光源)9aから光を照射したときの光電センサ8の出力値を、データ補正した後、この補正出力値Syを非光沢画素データSd2として例えばバッフアメモリ35の第2メモリ25bの該当アドレスに記憶する。
そして画像データ処理部24は第2メモリ25bから拡散反射読取で取得した非光沢画素データSd2の読出しと、第1メモリ25aから正反射読取で取得した光沢画素データSd1を読出して両データを合成する。この画像合成は、例えば非光沢画素データsd2と同一アドレスに光沢画素データSd1が存在すればその画素を光沢画素データSd1と置換する。
これによって全アドレスの画像データが非光沢画素データSd2と光沢画素データSd1で合成され、光沢画素であるか否かは正反射読取で取得された補正出力値Syを判別閾値と比較して決定される。
このように本発明は、低光沢度基準面34を画像データの用途に応じた光沢度に設定し、この基準面を正反射読取で読み取った光電センサ8の出力値(最小光沢度出力値)So2を判別閾値とすることを特徴としている。これによって画像データを使用目的に適合する光沢再現性で出力することが可能となる。
[画像読取動作]
次に図5に基づいて上述した装置における画像読取動作を説明する。図5は装置のイニシャライズ動作を示す。装置電源が投入(St01)されるとイニシャライズ動作を開始する(St02)。このイニシャライズ開始でキャリッジ6は所定のホームポジションに移動し、各回路の設定値(ゲイン値、オフセット値、各種補正値)は初期値にリセットされる(St03)。
そこで制御CPU30は、正反射光源9bを点灯(St04)し、キャリッジ6を高光沢度基準面33の読取位置に移動する(St05)。そしてこの高光沢度基準面33の光電センサ8の出力値を基準に高光沢側ゲイン調整を実行する(St06)。次にキャリッジ6を低光沢度基準面34の読取位置に移動(St07)または、そのままの位置で光源ランプを消灯し、低光沢側オフセット調整を実行する(St08)。
次に制御CPU30はゲイン値とオフセット値が予め設定されたデフォルト値以内であるか否か判断する(St09)。この判断で「NO」のときにはゲイン・オフセット調整(St05〜St08)を繰り返す。
次に制御CPU30は正反射光源9bを消灯(St10)し、拡散反射光源9aを点灯する(St11)。そしてキャリッジ6を低光沢度基準面(白基準面)34の読取位置に移動し、ゲイン調整する(St12)。そこで拡散反射光源9aを消灯した状態(St13)で光電センサ8の暗出力値からオフセット調整する(St14)。このゲイン・オフセット調整が予め設定されたデフォルト値以内であるか否か判断する(St15)。この判断で「NO」のときにはゲイン・オフセット調整(St12〜St14)を繰り返し、「YES」のときには制御CPU30はイニシャライズ動作を終了する(St16)。
次に図6に従って画像読取動作の実行手順を説明する。このため制御CPU30は、図示しないコントロールパネル37からの入力信号、或いはコンピュータなどの画像ハンドリング装置からコマンド信号を受信する。この入力信号、コマンド信号は画像読取条件(カラー・モノクロ、解像度、縮倍率など)と「光沢画像読取」か「非光沢画像読取」か読取モードの設定信号を受信する(St100)。この場合「光沢画像読取」モードが選択されたときには「濃度優先仕上げ」か「光沢優先仕上げか」の仕上げ条件も同時に受信する。
上記読取条件で「光沢画像読取」がモード選択されたときには(St101で「YES」)には次の動作に移行し、「非光沢画像読取」がモード選択されたときには(St101で「NO」)には後述するステップSt112〜St119を実行する。
「光沢画像読取」モードのときには、第2光源(正反射光源)9bを点灯(St102)し、キャリッジ6を低光沢度基準面34位置に移動する(St103)。そしてこの位置で低光沢度基準面34の出力値So2を光電センサ8から取得する(St104)。次にキャリッジ6を高光沢度基準面33に移動し、高光沢度基準面33の出力値So1を取得(St105)する。
このように取得された最大光沢度出力値So1と最小光沢度出力値So2は、既に取得されRAM32に記憶されている光電センサ8の暗出力値So4(ダーク出力値;後述するステップSt111で取得され記憶されている)から前述した第1の補正データと第2の補正データを作成し、記憶手段(RAM)32に記憶する。これと共に最小光沢度出力値So2を基準に設定した判別閾値をRAM32に記憶する(St106)。
次に制御CPU30は、第2光源(正反射光源)9bを点灯した状態でフラットベット式プラテン2上の原稿画像Gaを読取る(St107)。この正反射読取の取得データはバッファメモリ35に格納し、前述した増幅器20とA/D変換部21でデジタル化し、画像データ補正部38でシェーディング補正と色補正を画像読取と並行処理する。そしてその補正出力値Syを判別閾値と比較して第1メモリ35aに記憶する。
この正反射読取(St107)で原稿画像全体の読取が終了すると、制御CPU30はキャリッジ6を停止し(St108)、第2光源9bを消灯する(St109)。これと共にキャリッジ6を読取開始位置に復帰させる(St110)。この復帰の過程で光電センサ8の出力値を取得し、暗出力値So4としてRAM32に記憶する(St111)。
次に制御CPU30は第1光源(拡散反射光源)9aを点灯し(St112)、キャリッジ6を低光沢度基準面34の読取位置に移動する(St113)。そしてこの低光沢度基準面34の出力値から白レベル基準値So3を取得する(St114)。このデータは前述と同様にシェーディング補正データを生成して、記憶手段(RAM)32のメモリテーブルに記憶する(St115)。
次に制御CPU30はキャリッジ6を読取開始位置に移動し、拡散反射読取を実行する(St116)。この取得データは前述と同様に増幅器20とA/D変換部21でデジタル化し、画像データ補正部38でシェーディング補正と色補正をした後、第2メモリ35bに記憶する。
その後、制御CPU30はキャリッジ6を停止(St117)し、第1光源9aをOFF(St118)する。そしてキャリッジ6を初期位置(ホームポジション)に復帰させる(St119)。
次に図7に従って画像データの取得を説明する。上述の正反射読取りでバッファメモリ35の第1メモリ35aに格納されている画素データは判別閾値と比較して光沢度の高い画素に光沢画素データSd1として記憶されている。また上述の拡散反射読取りでバッファメモリ35の第2メモリ35bに格納されている画素データは非光沢データとしてデータ補正され、非光沢画素データSd2として判別されている。
そこで制御CPU30は光電センサ8の画素を指定する(St150)。この画素指定は例えばシーケンシャルに指定する。そして光沢画素データSd1を第1メモリ35aから読み出し(St151)、同時に非光沢画素データSd2を第2メモリ35bから読み出す(St152)。このとき指定された画素に光沢画素データSd1があるとき(St153で「YES」のとき)には非光沢画素データSd2を光沢画素データSd1で置き換える(St154)。そして指定された画素に光沢画素データSd1がないとき(St153で「NO」のとき)には非光沢画素データSd2を画素データとしてそれぞれ転送バッファに格納する(St155)。
なお、本発明にあって第1光源9aと第2光源9bはそれぞれ異なる2つの発光体(図示のものはLED発光体)で構成する場合を示したが、図8に示すように1つの発光体41で構成し、この発光体からの光をプラテン42に角度θ1で照射する第1光源41aと、角度θ2で照射する第2光源41bで構成することも可能である。
この場合には、例えば第1反射ミラー43aを第1光源41aからの拡散反射光を光電センサに案内する角度位置(図示実線)と、第2光源41bからの正反射光を光電センサに案内する角度位置(図示破線)にシフトするシフト手段(例えば電磁ソレノイドなど)を設ける。
更に、本発明にあって高光沢度基準面33と低光沢度基準面34とはフラットベット式プラテン2にそれぞれ基準板を設け、画像読取の開始時、或いはキャリブレーション時に画像読取する実施形態を示したが、これは光源ランプ、光電センサなどが経時的に変化する場合の実施形態である。光源ランプ、光電センサなどの経時的変化が主・副走査ともに相似であれば、プラテンに高光沢度基準面と低光沢度基準面を配置するとこなく、例えば実験値で予め最大光沢出力値と最小光沢度出力値を設定し、その設定値をRAMに記憶しても良いことは勿論である。
A 画像読取装置
2 フラットベット式プラテン
3 スリット露光式プラテン
6 光学キャリッジ
8 光電センサ
9a 第1光源(拡散反射光源)
9b 第2光源(正反射光源)
20 増幅器
21 A/D変換部
22 シェーディング補正部
23 色補正部
24 画像データ処理部
25 外部インターフェース
26 CCDドライバ
27 ゲイン設定回路
28 オフセット設定回路
29 A/D閾値設定回路
30 制御CPU
30a 光源切換手段
31 ROM
32 記憶手段(RAM)
33 高光沢度基準面(第1の基準板)
34 低光沢度基準面(第2の基準板)
35a 第1メモリ
35b 第2メモリ
36 補正データ生成部
38 画像データ補正部
Ga 原稿画像
So1 最大光沢度出力値(ゲイン値設定用基準データ)
So2 最小光沢度出力値(判別閾値設定用基準データ)
So3 白レベル出力値
So4 暗出力値(ダーク出力値)
Sd1 光沢画素データ
Sd2 非光沢画素データ
Sy 補正出力値

Claims (9)

  1. 異なる光沢度の原稿画像、または、同一原稿内に異なる光沢度領域が存在するような原稿画像を読取る画像読取装置であって、
    画像原稿をセットするプラテンと、
    稿画像の正反射光を光電変換するための正反射光源と、
    稿画像の拡散反射光を光電変換するための拡散光源と、
    前記プラテン上の原稿画像からの反射光を光電変換する光電変換手段と、
    前記正反射光源から光を照射した原稿画像の正反射読取りと前記拡散光源から光を照射した原稿画像の拡散反射読取りを実行する制御手段と、
    前記光電変換手段からの正反射と拡散反射の各出力値を読取りに適した値に補正する出力値補正手段と、
    を備え、
    前記出力値補正手段には、
    前記正反射光源から光を高光沢度基準面に照射した前記光電変換手段の出力値から設定される最大出力基準値と、
    前記正反射光源から光を低光沢度基準面に照射した前記光電変換手段の出力値から設定される第1の最小出力基準値と、
    前記光電変換手段の暗出力値から設定される第2の最小出力基準値と、
    この第1の最小出力基準値と最大出力基準値に基づく第1の補正データと、第2の最小出力基準値と最大出力基準値に基づく第2の補正データとを生成する補正値生成手段と
    が設けられ、
    前記制御手段は、原稿画像の正反射読取り実行時に、
    前記第1の補正データで補正するか、前記第2の補正データで補正するか選択可能に構成されていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記出力値補正手段による補正は、
    シェーディング補正若しくはオフセット補正であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記光電変換手段の暗出力値は、前記正反射光源と前記拡散光源とを共に消灯した状態の前記光電変換手段の出力値であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記補正値生成手段は、前記第1の補正データと第2の補正データを、所定の階調を有する正規化データとして生成することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記正反射光源から光を低光沢度基準面に照射した前記光電変換手段の出力値に基づいて光沢画素か否か判別するための判別閾値を設定するように構成され、
    前記光電変換手段からの正反射と拡散反射の各出力値に基づいて画像データを生成するデータ処理手段が備えられ、
    このデータ処理手段は、
    前記光電変換手段からの正反射出力値を前記判別閾値と比較して光沢画素データを取得し、
    前記原稿画像の拡散反射出力値から非光沢画素データを取得することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  6. 前記プラテンには、
    所定の高光沢度を有する高光沢度基準と、
    所定の低光沢度を有する低光沢度基準と、
    が設けられ、
    前記制御手段は、
    前記正反射光源を点灯した状態で前記高光沢度と低光沢度基準からの前記光電変換手段の出力値から前記最大出力基準値と、第1の最小出力基準値をそれぞれ取得し、
    前記拡散光源と正反射光源とを共に消灯した状態の前記光電変換手段の出力値、または光電変換素子にて用意されている出力値から前記第2の最小出力基準値を取得し
    この取得した最大出力基準値と第1の最小出力基準値と第2の最小出力基準値とを記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  7. 前記制御手段は、原稿画像の正反射読取り実行時の前記光電変換手段の出力値を増幅する際に、増幅器のゲイン値を前記最大出力基準値に基づいて設定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  8. 前記正反射光源と拡散光源とは、前記プラテンの画像読取位置に対して正反射光源の照射角度が拡散光源の照射角度より小さい角度に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  9. 前記正反射光源と拡散光源とは、異なる複数の発光体で構成されるか、若しくは、単一の発光体と、この発光体から前記光電変換手段に至る光の光路を変更するシフト手段で構成されていることを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
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