JP5512870B1 - クーポン発行支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】クーポン発行支援に関して、店舗による好適な顧客へのクーポンの発行により販促等の効果を高めることができる技術を提供する。
【解決手段】クーポン発行支援システムは、加盟店からの指示に基づいて当該加盟店の顧客に対してクーポンを発行する支援を行うシステムであって、複数のクーポンのそれぞれについて、適用対象、発行期間、有効期間及び発行対象顧客を指定するクーポン情報を保持するクーポン情報記憶部と、加盟店の複数の顧客のそれぞれについての顧客属性を含む顧客情報を保持する顧客情報記憶部と、複数のクーポンについて、それぞれのクーポン情報及び顧客情報を用いて、それぞれの発行対象顧客を選定し、顧客情報記憶部に顧客情報が保持された複数の顧客について、複数のクーポンが発行される重複、またはクーポンが発行されない漏れの少なくとも一方に該当する顧客を抽出する抽出部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータ及び情報処理の技術に関する。また本発明は、電子的なクーポンを発行する技術に関する。
クーポンのビジネスに関して、小売店等の各種の店舗や他の組織は、販売促進等のために、顧客に対してクーポンを発行する。クーポンは、割引券とも呼ばれる。クーポンは、紙や電子的な形態で発行される。クーポンの内容は、特定の店舗、商品やサービス等を対象として、割引や無料贈呈等のサービスを提供する内容である。店舗は、所定のターゲットの顧客に対してクーポンを発行及び提供する。例えば店舗またはクーポン事業者は、電子的なクーポンを発行し、顧客である利用者またはその端末に配布する。顧客は、店舗の商品を購買する際、クーポンを提示して使用することで、割引等のサービスを受ける。
電子的なクーポンの発行に係わる先行技術例として、特開2003−44768号公報(特許文献1)が挙げられる。特許文献1は、利用者が店舗でキャッシュレスで支払いした時等に、決済サーバの支払いの決済情報に基づいて、クーポン管理サーバが店舗のクーポンを発行し、利用者の携帯端末へ送信すること、等が記載されている。
特開2003−44768号公報
従来の電子的なクーポンの発行に係わる情報処理システムは、特許文献1の例のように、店舗のクーポンの発行に関する管理が可能である。しかし、従来のシステムは、店舗による顧客へのクーポンの発行が好適にできるように支援するクーポン発行支援の機能が不十分である。
店舗は、好適に顧客へクーポンを発行することにより、店舗への集客及び商品販売による利益を含む販促等の総合的な効果を高めたい。特に、店舗は、販売商品等に応じてターゲットにする好適な属性の顧客に対する好適な内容のクーポンの発行により、上記効果を最大にしたい。
クーポンを発行する店舗の担当者は、クーポンのターゲットにする顧客属性を決め、割引率等の内容を決める。顧客属性は、性別や年齢層等、各種がある。店舗の担当者によるクーポンのターゲットの顧客属性の設定に応じて、当該属性に該当する顧客の集団に対するクーポンの提供が重複する場合や漏れる場合がある。
重複の場合、複数のクーポンが提供される顧客が生じる。当該顧客は、複数のクーポンを有効に使用できないかもしれない。漏れの場合、クーポンが提供されない顧客が生じる。当該顧客は、クーポンが提供されていれば使用して商品購買してくれたかもしれない。上記重複や漏れがある場合、クーポンのターゲットの顧客属性の設定について改善余地があるかもしれない。
しかし、従来のシステムは、上記クーポンのターゲットの顧客属性の顧客における提供されるクーポンの重複や漏れに関して、調整を図る機能等を備えていない。
本発明の目的は、上記クーポン発行支援に関して、店舗による好適な顧客へのクーポンの発行により販促等の効果を高めることができる技術を提供することである。
本発明のうち代表的な実施の形態は、加盟店からの指示に基づいて当該加盟店の顧客に対してクーポンを発行するクーポン発行を支援するクーポン発行支援システムであって、以下に示す構成を有することを特徴とする。
一実施の形態のクーポン発行支援システムは、複数のクーポンのそれぞれについて、適用対象、発行期間、有効期間及び発行対象顧客を指定するクーポン情報を保持するクーポン情報記憶部と、前記加盟店の複数の顧客のそれぞれについての顧客属性を含む顧客情報を保持する顧客情報記憶部と、前記複数のクーポンについて、それぞれのクーポン情報及び前記顧客情報を用いて、それぞれの発行対象顧客を選定し、前記顧客情報記憶部に顧客情報が保持された複数の顧客について、複数のクーポンが発行される重複、またはクーポンが発行されない漏れの少なくとも一方に該当する顧客を抽出する抽出部と、を有する。
本発明のうち代表的な実施の形態によれば、上記クーポン発行支援に関して、店舗による好適な顧客へのクーポンの発行により販促等の効果を高めることができる。
本発明の一実施の形態のクーポン発行支援システムの構成を示す図である。 本実施の形態のクーポンサーバ及び顧客情報サーバの構成を示す図である。 本実施の形態のクーポンサーバの発行支援処理のフローの第1の部分を示す図である。 本実施の形態のクーポンサーバの発行支援処理のフローの第2の部分を示す図である。 本実施の形態のクーポン情報の構成例を示す図である。 本実施の形態の顧客情報の構成例を示す図である。 本実施の形態のクーポン発行情報の構成例を示す図である。 本実施の形態のクーポン使用情報の構成例を示す図である。 本実施の形態の顧客属性の集合の第1の例を示す図である。 本実施の形態の顧客属性の集合の第2の例を示す図である。 本実施の形態の顧客属性の集合の第3の例を示す図である。 本実施の形態の顧客属性分析情報の構成例を示す図である。 本実施の形態の重複の調整の第1方式の処理例を示す図である。 本実施の形態の重複の調整の第2方式の処理例を示す図である。 本実施の形態の重複の調整の第3方式の処理例を示す図である。 本実施の形態の漏れの調整の処理例を示す図である。 本実施の形態の漏れの調整の処理例及び画面例を示す図である。 本実施の形態の設定を含む画面例を示す図である。 本実施の形態の個々の顧客の情報を表示する画面例を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお実施の形態を説明するための全図において同一部には原則として同一符号を付しその繰り返しの説明は省略する。
図1等に示す本実施の形態のクーポン発行支援システムは、店舗による顧客へのクーポンの発行に関して漏れ及び重複が無いクーポンを発行及び作成できるように支援する、クーポン発行支援部62によるクーポン発行支援機能を有する。クーポン発行支援機能は、図3及び図4に示す処理により、店舗のクーポンのターゲットの顧客属性の顧客における漏れや重複を抽出する。クーポン発行支援機能は、店舗の担当者が参照する画面に、漏れや重複の情報を表示し、当該漏れや重複を無くす又は減らすようにクーポンの発行条件を調整する提案及び推奨の情報を表示する。
[システム構成]
図1は、本実施の形態のクーポン発行支援システムの構成を示す。本実施の形態のクーポン発行支援システムは、インターネット等の通信網5を通じて、複数の顧客1である各利用者の利用者端末10、複数の加盟店2の各店舗のクライアント端末20、クーポン事業者3のシステム、及びクレジットカード会社4のシステムが接続される。
複数の顧客1は、利用者U1〜Unで示され、加盟店2の店舗の顧客である。利用者端末10は、顧客である利用者が携帯する例えばスマートフォンやタブレット等の携帯端末である。利用者端末10は、通信機能、入力機能、及び表示機能等を有する。利用者端末10は、クーポン処理機能を備えてクーポンd1を保持してもよい。
複数の加盟店2は、店舗T1〜Tmで示され、クーポンのビジネスに加盟し、独自に各種のクーポンを発行する事業者の店舗である。店舗は、実店舗でもよいし、ECサイト等でもよい。クライアント端末20は、店舗に設置され、クーポン発行の担当者や店員等が操作する、PCやPOSレジ端末等の情報処理装置である。クライアント端末20は、通信機能、入力機能、表示機能、販売管理機能、及び顧客情報処理機能等を備える。クライアント端末20は、クーポン処理機能を備えてクーポンd2を保持してもよい。
販売管理機能は、店舗での商品やサービス等の販売、売上、及び支払い処理等を管理する機能である。顧客情報処理機能は、顧客情報を入出力する機能であり、顧客情報サーバ32の顧客情報DB52に顧客情報を登録する。クーポン処理機能は、クーポンサーバ31により発行されたクーポンd3に基づくクーポンd2を顧客へ提供する。
クーポン事業者3は、クーポンのビジネスとして、複数の加盟店2との契約に基づき、各店舗によるクーポンの発行を管理及び支援するサービスを提供し、手数料等を得る。クーポン事業者3のシステムは、クーポンサーバ31及び顧客情報サーバ32を含む。クーポンサーバ31は、クーポン管理部61、クーポン発行支援部62、及びクーポンDB51を有し、クーポンd3を発行及び保持する。クーポンサーバ31は、クーポンDB51に、クーポン管理及び発行支援に係わる情報を格納する。顧客情報サーバ32は、顧客情報DB52に、各店舗の顧客情報を格納しセキュアに管理する。
クーポン管理部61は、クーポン管理機能を実現する。クーポン管理機能は、各店舗による顧客へのクーポンの発行から顧客によるクーポンの使用までの状態及び実績を把握及び管理する。
クーポン発行支援部62は、クーポン発行支援機能を実現する。クーポン発行支援機能は、各店舗による顧客へのクーポンの発行及び運用の際の支援として、店舗の顧客の母集団における個々の顧客及び顧客属性単位の顧客の集合に対するクーポンの提供に関する重複や漏れを抽出する。クーポン発行支援機能は、重複や漏れが無い又は少ないように、クーポンの発行条件を調整する提案及び推奨を行う。クーポン発行支援機能は、上記重複や漏れの情報、並びに提案及び推奨の情報を、店舗の担当者が参照する画面に表示する。
店舗のクライアント端末20とクーポンサーバ31及び顧客情報サーバ32との間では、クーポン発行支援の際、及びクーポンの発行から使用の間、適宜、クライアント・サーバ通信が行われる。クライアント端末20は、店舗の担当者の操作に基づいて、クーポンサーバ31にアクセスし、クーポン管理部61によるクーポンの管理のサービス、及びクーポン発行支援部62によるクーポン発行支援のサービスを受ける。
クレジットカード会社4は、決済事業者の例である。クレジットカード会社4のシステムは、決済サーバ41、及び利用明細サーバ42を含む。決済サーバ41は、店舗のクライアント端末10であるPOSレジ端末から、顧客のクレジットカードによる支払い情報を受信する。そして決済サーバ41は、支払い情報に基づいて決済処理を行い、その結果を決済情報53としてDBに格納し、クライアント端末10に応答する。
利用明細サーバ42は、決済情報53に基づいて、月ごと等のタイミングで顧客のクレジットカードの利用明細情報54を作成し、DBに格納する。
クーポン事業者3は、クレジットカード会社4と提携し、クレジットカード会社4のシステムから、クーポン発行支援に係わる情報として、利用明細情報54に基づく顧客購買情報を取得してもよい。この顧客購買情報は、店舗での顧客による商品の購買の実績情報である。なお顧客の情報の取り扱いの際は、セキュリティを確保する処理、及び顧客属性単位の処理等が行われる。
本実施の形態のクーポン発行支援システムは、クーポン管理機能及びクーポン発行支援機能を、各店舗ではなくクーポンサーバ31に集約して実装し、各店舗に対してサービスとして提供する。これに限らず、他の実施の形態として以下が可能である。クーポン管理部61によるクーポン管理機能が省略された形態でもよい。店舗のクライアント端末20にクーポン管理部61に相当する機能が実装された形態でもよい。店舗のクライアント端末20にクーポン発行支援部62に相当する機能が実装された形態でもよい。クーポンサーバ31と顧客情報サーバ32とが1つに統合された形態でもよい。クーポン管理部61とクーポン発行支援部62とが別のサーバで実装された形態でもよい。
[クーポン]
本実施の形態で扱うクーポンは、紙等の媒体によるクーポン、及び電子的なクーポンを含む。図1の利用者端末10のクーポンd1、クライアント端末20のクーポンd2、及びクーポンサーバ31のクーポンd3等は、相互に対応する同様の情報を指す。クーポンは、コード等の形式でやり取りされる。クーポンは、コードだけでなく、クーポン内容を表すテキストや画像、XML、またはプログラム等のファイルで構成されてもよい。顧客へのクーポンの提供の形態は、限定されず、後述のように、店舗での直接提供、広告媒体やメールやWebサイト等による提供、等が可能である。
[クーポンサーバ構成]
図2は、クーポンサーバ31及び顧客情報サーバ32の構成を示す。クーポンサーバ31は、計算制御部301、記憶部302、及び入出力部303を有する。計算制御部301は、クーポン管理部61、クーポン発行支援部62、設定部63、及び画面提供部64を有する。クーポン管理部61は、発行条件設定部111、発行部112、及び使用部113を含む。クーポン発行支援部62は、範囲設定部120、顧客属性分析部121、重複調整部122、漏れ調整部123、及び推奨部124を含む。
計算制御部301は、CPU,ROM,RAM等を含み、記憶部302のプログラム311を読み出して実行することにより、クーポン管理部61及びクーポン発行支援部62等の処理部を実現する。入出力部303は、入力装置、出力装置、及び通信装置等を含み、情報の入出力処理を行う。
記憶部302は、プログラム311、設定情報312、クーポンDB51、顧客属性定義情報71、顧客属性分析情報72、調整情報73、及び推奨情報74等を格納する。クーポンDB51は、クーポン情報D1、クーポン発行情報82、クーポン使用情報83、及びクーポンd3等を格納する。クーポン情報D1は、発行条件情報81を含み、クーポンの発行条件及び内容の定義を含む管理情報である。クーポン情報D1は、クーポン発行情報82、クーポン使用情報83、及びクーポンd3等を含む形式でもよい。
設定部63は、クーポンサーバ31の管理者の操作に基づいて、クーポン発行支援システムに係わる設定情報312を設定する。設定情報312は、クーポン発行支援システムの各種の機能に関する設定情報や、装置間の通信用のアドレス等の設定情報を含む。
画面提供部64は、クーポン管理部61及びクーポン発行支援部62による制御に基づいて、店舗の担当者のクライアント端末20等からのアクセスに対し、ユーザインタフェースとなる画面をWebページ等の形式で提供する処理を行う。
[顧客情報サーバ]
顧客情報サーバ32は、顧客情報管理部131、及び顧客情報DB52を備える。顧客情報サーバ32は、クライアント端末20から顧客情報を受信し、顧客情報管理部131により顧客情報DB52に顧客情報D2として格納する。顧客情報サーバ32は、クライアント端末20やクーポンサーバ31からの要求に応じて、顧客情報管理部131により顧客情報DB52から顧客情報D2を読み出して応答する。顧客情報管理部131は、店舗の担当者やクーポンサーバ31の管理者の操作に基づいて、顧客属性情報を含む顧客情報D2を登録する機能を備える。
顧客情報D2は、後述の図6のように、各店舗の各顧客の情報を含み、登録等による顧客属性の情報が含まれている。顧客情報D2は、店舗の会員の登録情報としてもよい。顧客情報サーバ32は、顧客情報D2をセキュアに管理する。
顧客情報サーバ32は、顧客購買情報75を管理する機能を備えてもよい。顧客購買情報75は、前述の顧客が店舗で商品等を購買した実績情報である。この機能は、クレジットカード会社4からの情報やクライアント端末20からの情報に基づいて、顧客購買情報75を作成し、顧客情報DB52に格納する。
[クーポン管理機能]
図2のクーポン管理部61によるクーポン管理機能について説明する。クーポン管理部61は、クーポン情報D1、顧客情報D2、クーポン発行情報82、クーポン使用情報83等を用いて、クーポン管理の処理を行う。
発行条件設定部111は、店舗の担当者によるクライアント端末20からの操作に基づいて、店舗のクーポンの発行条件を、クーポン情報D1の発行条件情報81に設定する処理を行う。発行条件情報81は、後述の図5のように、クーポンのターゲットの顧客属性等を定義する情報である。またクーポン管理部61は、クーポンの割引率等の内容を定義する情報を、クーポン情報D1に設定する処理を行う。
発行部112は、発行条件情報81を含むクーポン情報D1に従い、店舗のクーポンd3を発行し、クーポン発行情報82を作成または更新する。発行部112は、クーポンd3の発行に従い、顧客へのクーポンの発行の状態を含む情報を、後述の図7のようなクーポン発行情報82に記載する。クーポン発行情報82は、各店舗による各顧客属性の顧客に対するクーポンd3の発行の状態を管理する情報である。発行部112は、発行したクーポンd3をクライアント端末20へ送信して、クライアント端末20を通じて利用者へ配布してもよい。発行部112は、発行したクーポンd3を利用者端末10へ送信して配布してもよい。
使用部113は、クーポン使用情報83を管理し、クライアント端末20や利用者端末10からのアクセスに基づいて、顧客がクーポンを使用する時の処理を行う。クーポン使用情報83は、後述の図8のように、店舗の各属性の顧客におけるクーポンの使用の状態を管理する履歴情報等である。使用部113は、クライアント端末20または利用者端末10から、店舗で顧客がクーポンを使用したことを示す情報d4を受信する。使用部113は、当該情報d4に従い、該当の顧客によるクーポンの使用を反映するように、クーポン使用情報83の内容を更新する。
[クーポン発行支援機能]
図2のクーポン発行支援部62によるクーポン発行支援機能について説明する。クーポン発行支援部62は、クーポン情報D1、顧客情報D2、クーポン発行情報82、顧客属性定義情報71等を用いて、後述の図3及び図4のようなクーポン発行支援処理を行う。
範囲設定部120は、店舗の担当者によるクライアント端末20からの操作に基づいて、クーポン発行支援処理の対象及び範囲を設定する処理を行う。
顧客属性分析部121は、顧客情報DB52の顧客情報D2、及び顧客属性定義情報71を用いて、顧客の集団における複数の顧客属性単位の顧客の集合の論理的な関係(例:図9〜図11)を分析する処理を行い、その結果を後述の図12のような顧客属性分析情報72に格納する。
顧客属性定義情報71は、性別や年齢層等のセグメントを含む各種の顧客属性が論理的に定義される。顧客属性分析部121は、クーポンサーバ31の管理者等の操作に基づいて、顧客属性の情報を顧客属性定義情報71に登録してもよい。顧客属性分析部121は、顧客情報D2や他の情報を対象としてデータ分析処理を行うことにより、顧客属性を抽出し、顧客属性定義情報71に登録してもよい。顧客属性定義情報71等は、顧客情報DB52に管理されてもよい。
重複調整部122は、複数のクーポンが重複して発行される顧客属性の顧客に関して、当該重複の度合いが小さくなるように、クーポンのターゲットの顧客属性を含む発行条件等を調整する処理を行い、その結果を調整情報73に格納する。
漏れ調整部123は、クーポンの発行のターゲットから漏れる顧客属性の顧客に関して、当該漏れの度合いが小さくなるように、クーポンのターゲットの顧客属性を含む発行条件等を調整する処理を行い、その結果を調整情報73に格納する。
推奨部124は、上記調整情報73を用いて、上記重複や漏れに関する調整として提案及び推奨する発行条件等の情報を推奨情報74として作成し、当該推奨情報74を含む画面を店舗の担当者のクライアント端末20に提供する処理を行う。
クーポンサーバ31は、クーポン情報D1と顧客情報D2とから、顧客属性に関する基本的な把握が可能である。またクーポンサーバ31は、クーポン発行情報82とクーポン使用情報83とを合わせることで、店舗の各顧客が現時点で所持する有効な状態のクーポンを把握可能である。更に、クーポンサーバ31は、顧客購買情報75を合わせて用いる場合、店舗の各属性の顧客がどの商品を購買した際にどのクーポンを使用したか等を把握可能である。
[クーポンの発行から使用までの流れ]
クーポン管理機能に関する、店舗及びクーポンサーバ31による顧客へのクーポンの発行から顧客によるクーポンの使用までの流れの一例について説明する。
(1)(クーポン情報D1の設定) 店舗の担当者は、クライアント端末20から、クーポンサーバ31に、クーポンの発行条件及び内容である、ターゲット顧客属性や割引率等を設定する。発行条件設定部111により、対応する発行条件情報81を含むクーポン情報D1が設定される。
(2)(顧客情報D2の登録) 顧客情報サーバ32は、適宜、クライアント端末20からのアクセスに基づいて、店舗の顧客の属性を含む情報を、顧客情報D2として顧客情報DB52に登録する。
(3)(クーポン発行) 店舗は、クーポンサーバ31のクーポン管理機能を通じて、顧客へクーポンを発行する。クーポンサーバ31のクーポン管理部61は、発行条件情報81を含むクーポン情報D1に基づいて、クーポンd3を発行し、クーポン発行情報82の内容を更新する。クーポン管理部61は、発行したクーポンd3を、クライアント端末20等を通じて顧客へ提供する。クライアント端末20のクーポン処理機能は、クーポンサーバ31からの発行に基づくクーポンd2を顧客へ提供する。
店舗は、クライアント端末10であるPOSレジ端末から、顧客による商品購買の際に、レシート等の形式でクーポンを提供してもよい。店舗は、クライアント端末10から、クーポンd2のデータを利用者端末10へ送信してもよい。クーポンサーバ31は、所定のWebサイトにアクセスした利用者端末10にクーポンを提供してもよい。クーポンサーバ31は、メール等の形式で利用者端末10にクーポンを配信してもよい。クーポンサーバ31は、位置情報サービスに基づいて、店舗の近くにいる利用者端末10にクーポンを配信してもよい。
上記クーポンの提供のタイミングは、店舗で顧客が商品を購買した時点でもよいし、購買の前や後でもよい。利用者端末10のクーポン処理機能は、クーポンサーバ31やクライアント端末20から提供されたクーポンd3のデータをメモリに保持する。
(4)(商品購買及び決済) 顧客である利用者は、店舗で商品等を購買し、支払いを行う。クライアント端末20であるPOSレジ端末は、現金、クレジットカード、電子マネー、またはポイント等による支払いを受け付ける。その際、POSレジ端末は、顧客のクレジットカードの情報をリーダで読み取り、その支払い情報を決済サーバ41へ送信し、その決済処理の結果情報を受信する。決済サーバ41は、決済処理の決済情報53をDBに格納する。利用明細サーバ42は、決済情報53に基づいて顧客のクレジットカードの利用明細情報54を作成しDBに格納する。クライアント端末20は、販売管理機能により、顧客情報サーバ32等へ、顧客による商品の購買の実績情報を送信してもよい。
(5)(クーポン使用) 顧客である利用者は、上記(4)の支払いの際、クーポンを提示して使用する。例えば、利用者は、紙のクーポンを提示して使用する。その場合、クライアント端末20であるPOSレジ端末は、クーポンのコードをリーダで読み取る。あるいは、利用者は、利用者端末10のクーポン処理機能により保持しているクーポンd3を選択して使用する。その際、利用者端末10からクーポンd3のデータ及び利用者情報等を近距離無線通信でクライアント端末20に送信する。クライアント端末20のクーポン処理機能は、利用者端末10からのクーポンd3のデータ等を受信して処理する。
クライアント端末20のクーポン処理機能は、顧客が店舗で商品の購買の際にクーポンを使用したことを示す情報d4を、クーポンサーバ31へ送信する。クーポンサーバ31は、上記情報d4を受信すると、クーポン使用情報83に反映する。
その後、クーポンサーバ31は、クーポン使用情報83に基づいて、クーポンの使用率、等を計算してもよい(後述の図8)。またクーポンサーバ31は、クレジットカード会社4や店舗のクライアント端末20からの情報に基づいて、顧客購買情報75を取得または作成してもよい。
[クーポン発行支援処理(1)]
図3は、クーポンサーバ31の主にクーポン発行支援部62によるクーポン発行支援処理のフローの第1の部分を示す。S1等は処理ステップを表す。
(S1) クーポンサーバ31は、設定情報312を読み出して取得し、設定情報312の設定状態、例えば漏れ及び重複の両方の調整の機能を提供する設定状態に従い、処理を開始する。
(S2) クーポン発行支援部62は、範囲設定部120を用いて、店舗の担当者によるクライアント端末20からの操作に基づいて、クーポン発行支援に関する処理の対象及び範囲を指定する処理を行う。対象及び範囲は、店舗、期間、クーポン、顧客属性、等の観点で指定可能である。対象及び範囲とするクーポンは、個別のクーポンだけでなく、種別として、既存のクーポン、新規のクーポン、またはそれらの両方を指定可能である。対象及び範囲とする期間は、後述の発行期間や有効期間を指定可能である。S2の際、範囲設定部120は、画面提供部64を用いて後述の図18のような画面をクライアント端末20に提供し、当該画面で店舗の担当者により対象及び範囲の指定が可能である。S3以下の処理は、S2で指定された対象及び範囲で行われる。
S3〜S6では、クーポン発行支援部62は、S2で指定された対象及び範囲でのクーポン発行支援処理のために必要なクーポン情報D1及び顧客情報D2等を入力または取得する。S3及びS5は、既存クーポンが対象の場合に行われ、S4及びS6は、新規クーポンが対象の場合に行われる。
クーポン発行支援部62は、クーポン情報D1及び顧客情報D2等を用いて、各クーポンの有効期間や対象商品、有効及び無効の状態等を判断し、S2で指定された対象及び範囲の期間等に該当する情報を判断する。例えば期間として2013年9月が指定された場合、その月に有効なクーポンが対象として判断される。
(S3) S3では、クーポン発行支援部62は、クーポンDB51から、対象の店舗の既存クーポンに係わる、発行条件情報81を含むクーポン情報D1、及びクーポン発行情報82等を読み出して取得する。
(S4) S4では、クーポン発行支援部62は、店舗の担当者によるクライアント端末20からの操作に基づいて、画面で新規クーポンの発行条件及び内容を含むクーポン情報を入力する処理を行う。この際、クーポン発行支援部62は、クーポン管理部61の発行条件設定部111の処理と同様に、クーポン情報の入力用の画面を提供する。店舗の担当者は、画面で、任意にクーポンのターゲット顧客属性等を含むクーポン情報を入力する。クーポン発行支援部62は、この時点の入力のクーポン情報を調整前の仮定の情報として記憶する。
(S5) S5では、クーポン発行支援部62は、顧客情報DB52から、対象の店舗の既存クーポンに関する、S3の発行条件情報81のターゲット顧客属性に係わる顧客属性情報を含む顧客情報D2を読み出して取得する。
(S6) S6では、クーポン発行支援部62は、顧客情報DB52から、対象の店舗の新規クーポンに関する、S4の入力の発行条件のターゲット顧客属性に係わる顧客属性情報を含む顧客情報D2を読み出して取得する。
(S7) S7では、クーポン発行支援部62は、S3〜S6で取得または入力されたクーポン情報D1及び顧客情報D2等を用いて、顧客の母集団に対するクーポンの提供の重複及び漏れを抽出する処理を行う。S7の処理では、クーポン発行支援部62は、重複に該当する個々の顧客、及び漏れに該当する個々の顧客を抽出する処理を行う。またS7の処理では、クーポン発行支援部62は、重複に該当する顧客属性の顧客の集合、及び漏れに該当する顧客属性の集合を抽出する処理を行う。
S7の処理の際、顧客属性分析部122は、S2の対象及び範囲の情報における、複数の顧客属性単位の顧客の集合に関するクーポンの提供の重複及び漏れを含む状態を、後述の図9〜図11の例のように論理的に分析して抽出する。そして顧客属性分析部122は、分析及び抽出の結果である、重複や漏れの顧客属性、該当の顧客人数やクーポン数等を、図12のような顧客属性分析情報72に格納する。
S7の処理の際、クーポン発行支援部62は、範囲設定として、所定の発行期間または有効期間の指定を受けている場合、指定された発行期間または有効期間内での重複または漏れに該当する顧客及び顧客属性の情報を抽出する。
S7で重複や漏れに該当する個々の顧客の情報を抽出する処理例は以下である。クーポン発行支援部62は、複数の各々のクーポンのクーポン情報D1を用いて、顧客情報DB52に顧客情報D2が保持される複数の顧客について、各クーポンの発行対象顧客を選定する。クーポン発行支援部62は、発行予定の新規クーポンのクーポン情報D1の入力(S4)に応じて、当該クーポン情報D1のターゲット顧客属性に該当する顧客を、顧客情報D2に基づいて選定する。クーポン発行支援部62は、当該選定された顧客属性の顧客に対して、発行予定のクーポンを仮に割り当て、その仮の割り当ての状態をクーポン発行情報82(後述の図7)として記憶する。クーポン発行支援部62は、例えば発行予定の複数のクーポンのそれぞれについて順に、ターゲット顧客属性に該当する選定された顧客に割り当てる。
クーポン発行支援部62は、S7の処理で、上記仮定のクーポン発行情報82に基づいて、重複または漏れの少なくとも一方に該当する顧客を抽出する。本実施の形態では、重複に該当する各顧客、及び漏れに該当する各顧客が抽出される。またクーポン発行支援部62は、上記重複や漏れに該当する個々の顧客を抽出した後、それらの顧客を、顧客属性ごとの単位でグループ化する。即ち、クーポン発行支援部62は、重複に該当する顧客属性の顧客の集合、及び漏れに該当する顧客属性の顧客の集合を抽出する。
[重複及び漏れに該当する顧客の抽出]
(S8) S8では、クーポン発行支援部62は、S7の処理により抽出した、重複や漏れに該当する個々の顧客の情報を表示する。図19は、重複や漏れに該当する個々の顧客の情報を表示する画面例を示す。店舗の担当者は、図19の画面で、重複及び漏れに該当する個々の顧客をチェックすることができる。なおS8の処理を省略する形態も可能である。
クーポン発行支援部62は、抽出した顧客の情報を含む図19のような画面を作成して提供する。図19の画面に表示する190の表は、重複及び漏れに該当する顧客のリストを示す。190の表は、項目として、店舗ID191、顧客ID192、顧客属性193、発行クーポンID194、クーポン数195、状態196がある。
190の表に表示する情報は、顧客情報D2及びクーポン発行情報82に基づく。191〜195は、後述の図7のクーポン発行情報82の701〜705と同様の情報である。状態196は、分析結果による、当該行の顧客における重複または漏れの状態を示す。190の表は、状態196が重複または漏れである顧客の情報を表示する例である。
197の項目は、190のリストに表示する顧客の情報を選択可能な項目であり、例えば店舗のすべての顧客、重複のみ、漏れのみ、重複と漏れの両方、等から選択可能である。また198の項目は、190のリストに表示する顧客の情報の表示順序を選択可能な項目であり、例えばクーポン数の多い順、少ない順、等から選択可能である。
図19の具体例では、ある店舗T1で、顧客属性P,Q,Rをそれぞれのターゲットとした3種類のクーポンC1,C2,C3の発行を仮定した場合とする。この場合、顧客U7は、顧客属性P,Q,Rに該当するので、クーポンC1,C2,C3の3個のクーポンが割り当てられ、重複に該当する状態である。顧客U3,U5,U6は、2個のクーポンが割り当てられ、重複に該当する状態である。顧客Ui,Uj等は、クーポンが割り当てられず、漏れに該当する状態である。
店舗の担当者は、上記図19のような画面の参照により、店舗の複数の顧客に対して新規クーポンを発行した場合に、どのような割り当ての状態となり、またどの顧客が重複や漏れの状態になるかをチェックすることができる。店舗の担当者は、個人レベルで重複や漏れの状態になっている顧客の情報を見て確認することができる。そして店舗の担当者は、重複や漏れに該当する顧客が存在する場合、クーポンの発行条件を変更する等、調整を検討することができる。
クーポン発行支援部62は、190の表からの店舗の担当者による所望の顧客の行を選択に応じて、顧客情報DB52の顧客情報D2を用いて、当該顧客の詳細情報を表示するようにしてもよい。
クーポン発行支援部62は、上記重複や漏れに該当する顧客の抽出の情報について、クーポン及び顧客属性の単位でまとめた情報として、同様に画面に表示することもできる。この場合、クーポン発行支援部62は、クーポン及び顧客属性の単位でまとめたクーポン発行情報82(後述の図7)を用いて、重複に該当する顧客属性、及び漏れに該当する顧客属性の情報を、図19と同様に表などの形式で画面に表示する。
[クーポン発行支援処理(2)]
図4は、図3に続く、クーポン発行支援処理のフローの第2の部分を示す。以下に説明する処理は、顧客属性単位での重複や漏れの調整の処理を含む。
(S11) クーポン発行支援部62は、S7の結果である顧客属性分析情報72に基づいて、クーポン発行対象の顧客属性に関する漏れが有る場合(Y)はS12へ進み、無い場合(N)はS21へ進む。
(S12) S12で、クーポン発行支援部62は、漏れの調整の有無を、画面を通じて店舗の担当者に対して確認する。店舗の担当者は、画面で漏れの調整を行うか選択する。当該選択に応じて、調整する場合はS13へ進み、調整しない場合はS21へ進む。
(S13) S13では、クーポン発行支援部62は、漏れ調整部123を用いて、クーポンの発行条件及び内容を含むクーポン情報に関して、漏れを調整する処理を行う。漏れ調整部123は、この処理として、顧客属性分析情報72に基づいて、漏れの顧客属性の情報を画面に表示する。店舗の担当者は、画面で漏れの顧客属性を確認できる。
(S14) 更にS14では、クーポン発行支援部62は、S13の漏れの顧客属性に該当する顧客に対してクーポンを発行しなくてもよいかどうかを、店舗の担当者に対して確認する。漏れ調整部123は、推奨部124を用いて、S13の画面に、漏れの顧客属性の顧客に対するクーポン発行の確認及び提案の情報を表示する。漏れ調整部123は、漏れの顧客属性をターゲットとしたクーポンの発行条件及び内容を含むクーポン情報を、調整情報73として作成する。推奨部124は、当該調整情報73に対応する推奨情報74を作成して画面に表示する。店舗の担当者は、画面の情報を参考に、漏れの顧客属性の顧客にクーポンを発行すべきか等を判断できる。S13及びS14の処理例は、後述の図16及び図17で示す。
(S21) クーポン発行支援部62は、S7の結果である顧客属性分析情報72に基づいて、クーポン発行対象の顧客属性に関する重複が有る場合(Y)はS22へ進み、無い場合(N)はS24へ進む。
(S22) S22で、クーポン発行支援部62は、重複の調整の有無及び調整の方式を、画面を通じて店舗の担当者に確認する。店舗の担当者は、画面で重複の調整を行うか、及び行う場合はその調整の方式を選択する。当該選択に応じて、調整する場合はS23へ進み、調整しない場合はS24へ進む。本実施の形態では、S23でS31〜S33に示す3つの方式があり、店舗の担当者は、それらから1つ以上の方式を選択できる。
(S23) S23では、クーポン発行支援部62は、重複調整部122を用いて、選択された調整の方式に応じて、クーポンの発行条件及び内容を含むクーポン情報に関して、重複を調整する処理を行う。重複調整部122は、選択された方式で、対象のクーポンのターゲット顧客属性等を調整する情報を、調整情報73として作成する。推奨部124は、調整情報73を用いて、画面に表示する推奨情報74を作成する。
(S31) S31は、第1方式として、クーポン優先順位により重複を調整する方式の処理である。S31の詳細は後述の図13で示す。
(S32) S32は、第2方式として、A/Bテストにより重複を調整する方式の処理である。S32の詳細は後述の図14で示す。
(S33) S33は、第3方式として、重複無し発行条件の作成により重複を調整する方式の処理である。S33の詳細は後述の図15で示す。
(S24) S24では、クーポン発行支援部62は、上記漏れ及び重複の調整の前後の情報を比較可能に画面に表示して店舗の担当者に確認する。調整前の情報は、S3〜S6で取得または入力し、S7で分析した情報である。調整後の情報は、上記S14やS23で調整した情報である。
(S25) クーポン発行支援部62は、S24の画面で、表示された内容で調整を実行するか、及び複数の調整の方式による提案がある場合はそれらのいずれを採用するか等を、店舗の担当者に確認する。店舗の担当者は、画面で、方式及び提案を選択して調整の実行を選択できる。なお上記フローはS24及びS25で漏れと重複の両方の調整内容を確認する場合であるが、これに限らず、S14の後で漏れの調整分のみを確認する形態としてもよい。
(S26) クーポン発行支援部62は、S25で調整の実行が選択された場合、選択された方式及び提案による調整後の情報を、クーポン情報D1の発行条件情報81等に反映するように保存する。以上の処理は、クーポン情報を調整する時に応じて同様に繰り返しである。
[既存クーポン及び新規クーポン]
店舗の担当者は、S2で新規クーポンを対象とする指定により、新規クーポンの発行条件であるターゲット顧客属性等をどう定めれば好適か、調整を図れる。新規クーポンは、未発行であり、発行条件及び内容が定まっていない。クーポン発行支援部62は、S4で入力された仮定の新規クーポンの情報から、どの顧客属性の顧客へ発行されることになるか等がわかるので、重複や漏れを抽出できる。そして店舗の担当者は、重複や漏れの調整後の情報を、新規クーポンのクーポン情報D1として設定できる。
また店舗の担当者は、S2で既存クーポンを対象とする指定により、既存クーポンのターゲット顧客属性等をどう修正すれば好適か、調整を図れる。既存クーポンは、発行済みであり、既にクーポン情報D1が定義されており、この情報は確定である。クーポン発行支援部62は、S3の既存クーポンの情報から、どの顧客属性の顧客へ発行されているか等がわかるので、漏れや重複を抽出できる。店舗の担当者は、当該既存クーポンにおける漏れや重複の情報及びその調整の提案の情報を参考に、既存クーポンのターゲット顧客属性等をどう修正すれば好適か等が判断できる。そして店舗の担当者は、当該既存クーポンの発行条件及び内容の修正に基づく調整の情報を、今後に発行する新規クーポンのクーポン情報D1として設定できる。
またS2で新規と既存との両方を対象とする指定の場合、クーポン発行支援部62は、新規クーポンの情報と既存クーポンの情報とを合わせた範囲において、同様に重複や漏れを抽出でき、発行条件等が調整でき、調整の情報を、新規クーポンのクーポン情報D1として設定できる。
[クーポン情報D1]
図5は、クーポン情報D1の構成例を示す。図5のクーポン情報D1は、店舗ごとに発行する電子的なクーポンの情報をテーブルで管理する例を示す。図5のクーポン情報D1は、管理項目として、店舗ID501、クーポンID502、対象商品503、割引率504、発行期間505、有効期間506等がある。発行条件情報81は、管理項目として、ターゲット顧客属性511、及び発行数512等がある。
店舗ID501は、店舗の識別情報であるIDである。クーポンID502は、クーポンの識別情報、名称や種類等の情報であり、クーポンd3自体のコードと関係付けられる。対象商品503は、当該クーポンの適用対象、即ち適用が可能な商品等を指定する情報であり、例えば個別の商品や商品種別のID、全商品を指定する値等である。割引率504は、当該クーポンによる割引内容である割引率や割引額、あるいは無料を指定する値等である。
発行期間505は、当該クーポンを発行する期間や日が決まっている場合にそれを規定する情報である。有効期間506は、当該クーポンの発行後の有効期間または有効期限等を規定する情報である。
発行条件情報82におけるターゲット顧客属性511は、クーポンの発行対象顧客を規定する情報であり、クーポンID502で示すクーポンに対して関係付けられる。ターゲット顧客属性511は、顧客情報D2や顧客属性定義情報71で定義されている顧客属性を示す値が設定される。発行数512は、クーポンの発行数の上限値などが規定される場合に設定される。
図5の具体例では、店舗T1は、クーポンC1〜C4等を発行する。クーポンC1は、対象商品がp1であり、割引率が5%であり、発行期間が9月または発行日が9月1日であり、有効期間が9月〜12月または有効期限が12月31日であり、ターゲット顧客属性がP(例:男性)であり、発行数の上限値が100枚である。
[顧客情報D2]
図6は、顧客情報D2の構成例を示す。図6の顧客情報D2は、店舗ごとの顧客の情報をテーブルで管理する場合の管理項目の例を示す。図6の顧客情報D2は、管理項目として、店舗ID601、店舗基本情報602、顧客ID603、顧客基本情報604、顧客属性情報605、顧客クーポン情報606、顧客購買情報607、等がある。
店舗ID601は、店舗の識別情報である。店舗基本情報602は、店舗、クーポン発行の担当者、及びクライアント端末20等に関する基本情報であり、名前やアドレス等を含む。顧客ID603は、顧客である利用者の識別情報である。顧客ID603は、店舗の会員のIDや利用者端末10のID等でもよい。顧客基本情報604は、顧客である利用者の基本情報であり、名前やアドレス等を含む。顧客基本情報604は、店舗の会員の顧客の登録情報や、利用者端末10の情報、クレジットカード等の情報を含んでもよい。
顧客属性情報605は、顧客ID603で識別される顧客が該当する、1つ以上の顧客属性の情報である。顧客属性は、性別、年齢層、地域、職業、車有無、子有無、興味や嗜好性、等の各種の属性がある。顧客属性は、顧客属性定義情報71に基づいて設定される。顧客属性定義情報71では、例えば年齢層として10代、20代等で区分し、車の所有の有無で区分する、といったように、使用可能な顧客属性が論理的に定義される。
顧客クーポン情報606は、クーポン発行情報82及びクーポン使用情報82に基づく同様の情報であり、省略可能である。顧客クーポン情報606は、当該顧客に発行及び提供済みである、当該顧客が現時点で所持しており使用可能な有効な状態のクーポンのクーポンID等である。顧客購買情報607は、前述の顧客購買情報75であり、省略可能である。顧客購買情報607は、店舗で個別の顧客または顧客属性単位の顧客が商品を購買した実績情報やその分析情報である。
[クーポン発行情報82]
図7は、クーポン発行情報82の構成例を示す。図7の上側のクーポン発行情報82は、顧客単位のテーブルの例であり、管理項目として、店舗ID701、顧客ID702、顧客属性703、発行クーポンID704、クーポン数705等がある。店舗ID701、顧客ID702、及び顧客属性703は、顧客情報D2の内容に基づく同様の情報である。発行クーポンID704は、当該顧客ID702で識別される顧客に発行されたクーポンのクーポンIDである。クーポン数705は、発行クーポンID704の全クーポンの数であり、重複数に対応する。
図7の下側のクーポン発行情報82は、上側のクーポン発行情報82の変換により得られる、クーポン及び顧客属性単位のテーブルの例である。図7の下側のクーポン発行情報82は、管理項目として、クーポンID711、ターゲット顧客属性712、顧客ID713、人数714等がある。クーポンID711、ターゲット顧客属性712は、クーポン情報D1に基づく同様の情報である。顧客ID713は、ターゲット顧客属性712に該当する顧客の顧客IDである。人数714は、顧客ID713の顧客の人数である。
図7の具体例では、クーポンC1は、ターゲット顧客属性がPであり、顧客U1,U3,U5,U7等のX人が該当する。例えば顧客U7は、顧客属性P,Q,R等に該当し、クーポンC1,C2,C3が提供され、クーポン数及び重複数が3である。
[クーポン使用情報83]
図8は、クーポン使用情報83の構成例を示す。図8の上側のクーポン使用情報83は、使用日時順の履歴情報のテーブルの例である。図8の上側のクーポン使用情報83は、管理項目として、使用日時801、店舗ID802、顧客ID803、使用クーポンID804、使用商品805等がある。使用日時801は、クーポンが使用された日時である。店舗ID802は、クーポンが使用された店舗、顧客ID803は、クーポンを使用した顧客を示す。使用クーポンID804は、顧客が使用したクーポンのクーポンIDである。使用商品805は、クーポンが使用された商品のIDである。
図8の下側のクーポン使用情報83は、上側のクーポン使用情報83の変換により得られ、クーポン単位の実績情報のテーブルの例である。図8の下側のクーポン使用情報83は、管理項目として、クーポンID811、ターゲット顧客属性812、使用顧客ID813、使用人数814、使用率815等がある。使用顧客ID813は、クーポンID811で示すクーポンを使用した、ターゲット顧客属性812に該当する顧客の顧客IDである。使用人数814は、使用顧客ID813の人数である。使用率815は、当該クーポンが提供された顧客の集団のうち、実際にクーポンを使用した顧客の率を示す。
図8の具体例では、6月1日に店舗T1の顧客UaはクーポンCaを商品paに使用した。クーポンCaは、ターゲット顧客属性がAであり、それに該当する顧客Ua等のx人が使用しており、使用率はHa%であった。
[顧客属性]
顧客属性に関して補足する。顧客属性の概念は、マーケティング上のセグメント、またはそれを構成する評価軸の概念を含む。セグメントは、購買行動やニーズが類似すると考えられる顧客の集団や層を指す。クーポン発行支援に用いる顧客属性は、クーポン事業者3による登録、クレジットカード会社4からの情報に基づく登録、店舗の担当者等による登録、利用者による登録、顧客購買情報75等に基づく登録、等が可能である。
顧客属性は、前述の例の他、顧客のクレジットカードにおけるノーマル、シルバー等のランクが登録されてもよい。顧客属性は、店舗の会員における、店舗への来店回数や購買金額等に応じた、一般、優良等のステータスが登録されてもよい。顧客属性は、複数の顧客属性の論理的な組合せ、例えばPかつQ、PまたはQ、等により定義されてもよい。
[顧客属性の集合(1)]
図9は、2つの顧客属性の顧客の集合に関する論理的な関係を表すベン図、及び当該顧客属性へのクーポンの発行の割り当ての例を示す。説明上、顧客属性の顧客の集団について、数学的な集合の記号である、∩,∪,−,等を用いる。∩は積集合、∪は和集合、−(マイナス)は差集合、は補集合を示す。また顧客属性Pの否定(NOT)を「否P」で表す。
顧客属性Pの楕円は、顧客属性P(例:男性)に該当する顧客の集合を示し、顧客属性Qの楕円は、顧客属性Q(例:車有り)に該当する顧客の集合を示す。例えば顧客属性Pに対してクーポンC1が発行され、顧客属性Qに対してクーポンC2が発行される。P−Qは、PとQの差集合であり、Pかつ否Qである顧客属性(例:男性で車無し)の集合を示す。Q−Pは、QとPの差集合であり、Qかつ否Pである顧客属性(例:車有りで女性)の集合を示す。P∩Qは、PとQの積集合であり、PかつQである顧客属性(例:男性で車有り)の集合を示す。(P∪Q)は、PとQの和集合P∪Qの補集合であり、言い換えると、Pの補集合PとQの補集合Qとの積集合(P∩Q)であり、否Pかつ否Qの顧客属性(例:女性で車無し)の集合を示す。
例えばある店舗における顧客情報が登録されている顧客の母集団の人数が100人である。Pの集合は、該当顧客人数が50人である。Qの集合は40人である。P−Qの集合は40人である。Q−Pの集合は30人である。P∩Qの集合は10人である。(P∪Q)の集合は20人である。
説明を簡単にするため、1種類のクーポンは、ターゲット顧客属性に該当する全顧客に対して1枚ずつが提供されると考える。P−Qの40人の各顧客は、1枚のクーポンC1が提供される。Q−Pの30人の各顧客は、1枚のクーポンC2が提供される。P∩Qの10人の各顧客は、2枚のクーポンC1及びC2が提供される。(P∪Q)の20人の顧客は、いずれのクーポンも提供されない。
P∩Qの集合のように、同じ顧客属性の顧客に対して複数のクーポンが提供されることを重複と称する。またその重複するクーポン数を、重複数と称する。P∩Qの例ではクーポン数=重複数=2である。また全顧客におけるP∩Qの重複に該当する率である重複率が10/100=10%である。
(P∪Q)の集合のように、同じ顧客属性の顧客に対してクーポンが提供されないことを漏れと称する。(P∪Q)の例ではクーポン数=重複数=0である。また全顧客における(P∪Q)の漏れに該当する率である漏れ率が20/100=20%である。
顧客属性分析部121は、図3のS7の処理で、上記例のような顧客属性の集合の論理的な関係を分析し、上記P∩Qのような重複や、上記(P∪Q)のような漏れを抽出する。上記2つの顧客属性の例に限らず、3つ以上の顧客属性についても同様に重複や漏れを考えることができる。
[顧客属性の集合(2)]
図10は、顧客属性の集合の別の例として、性別と年齢層を評価軸とした複数のセグメントに関する例を示す。顧客属性として、a1は男性、a2は女性を示す。b1〜b5等は、年齢層として10代〜50代等を示す。(a1∩b1)等の各領域はセグメントとして設定可能である。例えばクーポンC1は、ターゲットの顧客属性がa1の男性であり、クーポンC2は、ターゲットの顧客属性がb2及びb3の20代〜30代である。(a1∩b2)、(a1∩b3)のセグメントは、クーポンC1及びC2に関する重複であり、クーポン数=重複数=2である。(a2∩b1)、(a2∩b4)等の各セグメントは、クーポンC1及びC2に関する漏れである。
[顧客属性の集合(3)]
図11は、顧客属性の集合の別の例として、3つの顧客属性による例を図9と同様に示す。クーポンの発行条件として、既存のクーポンC1は、ターゲットの顧客属性がP、該当人数が50人であり、既存のクーポンC2は、顧客属性がQ、該当人数が40人である。新規のクーポンC3は、顧客属性がR、該当人数が30人である。店舗の全顧客の人数が100人である。後述の重複許容数の設定値が2とする。
調整前の状態において、s1〜s8は、顧客属性P,Q,Rの組合せにおける各集合部分を示す。s1は、Pかつ否Qかつ否Rの集合であり該当人数が35人である。同様に、s2は、否PかつQかつ否Rの集合であり20人である。s3は、否Pかつ否QかつRの集合であり10人である。s4は、PかつQかつ否Rの集合であり5人である。s5は、Pかつ否QかつRの集合であり5人である。s6は、否PかつQかつRの集合であり10人である。s7は、PかつQかつRの集合(P∩Q∩R)であり5人である。s8は、否Pかつ否Qかつ否Rの集合(P∪Q∪R)であり10人である。
s7の集合は、クーポンC1,C2,C3が提供され、クーポン数=重複数=3であり、重複許容数=2を超えるので、重複に該当する。s8の集合は、クーポン数=0であり、漏れに該当する。
[重複許容数]
クーポン発行支援部62は、重複の調整のために、設定値である重複許容数を用いて処理を行う機能を備える。店舗の担当者は、図18のような画面で、重複許容数を設定できる。重複許容数は、1つの顧客属性の顧客の集合に対するクーポンの重複を許容する数である。例えば重複許容数=1の場合、同じ顧客属性の顧客の集合に対して1つのクーポンまで提供可能とし、重複許容数=2の場合、2つのクーポンまで提供可能とする。クーポン発行支援部62は、クーポン発行条件に応じて、顧客属性ごとのクーポン数が重複許容数を超える場合、重複であると判断する。店舗の担当者は、画面で重複の状態を確認することで、重複許容数を超えないようにクーポン発行条件を変更する、あるいは重複許容数の設定値を変更する、等の対策ができる。
[顧客属性分析情報]
図12は、顧客属性分析情報72の構成例を示す。図12の顧客属性分析情報72は、管理項目として、識別番号900、顧客属性集合901、説明902、状態903、顧客人数904、クーポン数905等がある。識別番号900は、行及び顧客属性集合901の識別番号である。顧客属性集合901は、顧客属性の論理的な組合せによる各顧客属性の集合を表す値であり、例えば前述の図9等のように集合の表現で表す。説明902は、顧客属性集合901を説明するテキストである。状態903は、顧客属性集合901が重複や漏れに該当する場合にその状態を示す値を格納する。例えば重複許容数=2の場合に、s7が重複、s8が漏れの状態である。顧客人数904は、顧客属性集合901に該当する顧客の人数であり、クーポン発行情報82等に基づく。クーポン数905は、顧客属性集合901に提供されるクーポンの数であり、重複数に対応する。
図12の具体例は、図11の顧客属性P,Q,Rの例に対応しており、識別番号900が0〜12の行は、図示する各属性の集合の情報を示す。また特に識別番号900がs1〜s8の行は、図11のs1〜s8の各集合の情報を示す。クーポン発行支援部62は、重複及び漏れの調整の際、図12のような顧客属性分析情報92の内容を画面に表示してもよい。これにより、店舗の担当者は、各顧客属性の集合ごとに、人数やクーポン数、漏れ及び重複の状態を確認できる。顧客属性分析情報92は、図12の例のように、複数の顧客属性の組合せによる集合を網羅的に算出してもよい。
また店舗の担当者により、顧客属性分析情報92のうちの顧客属性の行を選択し、当該顧客属性に該当する個々の顧客の情報を表示することもできる。例えばs7の重複の状態の顧客属性が選択されると、クーポン発行支援62は、クーポン発行情報82等に基づいて、選択された顧客属性に該当する各顧客の情報を、図19の190の表と同様に表示する。
[重複調整(1)]
図13は、前述のS31の第1方式としてクーポン優先順位により調整する場合の処理例を示す。なおクーポン発行支援部62は、図13のような情報を画面に表示してもよい。131の表は、重複の場合のクーポンの優先順位の管理情報を示す。重複調整部122は、店舗の担当者による設定の操作に従い、131の情報を記憶部302に格納する。131の表は、管理項目として、クーポンID131a、優先順位131b、重み付け131cがある。優先順位131bは、クーポンID131aで示す複数のクーポンの優先順位を定義する。
図13の例では、クーポンC1,C2,C3の順で優先される。例えば図9の顧客属性P∩Qに対してクーポンC1及びC2が重複し、重複許容数=1であるとする。この場合、重複の解消のため、当該顧客属性にクーポンC1とC2のいずれかを割り当てるように選択される。重複調整部122は、優先順位131bの設定に従い、当該P∩Qの顧客属性にクーポンC1のみを割り当てるように選択する。
132は、重複の調整前の発行条件を含む情報の例を示す。この例は図9の例と対応している。対象及び範囲として、店舗T1、期間が2013年9月、クーポンC1及びC2である。クーポンC1の発行条件であるターゲット顧客属性がPであり該当人数が50人である。クーポンC2の顧客属性がQであり40人である。前述の顧客属性分析の結果、重複の状態として、顧客属性P∩Qの顧客においてクーポンC1及びC2が重複し、クーポン数=重複数=2であり、該当人数が10人、重複率が10%である。
133は、132に対する、重複の調整後の発行条件を含む情報の例における変更分を示す。重複許容数は変更無く1である。クーポンC1及びC2に関する重複の場合の優先順位として、131に従い、第1優先がクーポンC1、第2優先がクーポンC2である。重複の顧客属性P∩Qについては、調整として、優先順位に従い、クーポンC1のみ提供されるように発行条件が変更される。調整後、クーポンC1の発行条件は、顧客属性Pのままである。クーポンC2の発行条件は、否Pの条件が付加されるように変更され、顧客属性Q−Pであり、該当人数が40人から30人に減少する。重複の調整の結果、顧客属性P∩QにおいてクーポンC1のみになり、クーポン数=重複数=1になり、該当人数が10人であり、重複率が10%から0%に減少する。
134は、上記調整例に対応した集合の関係を簡易的に表す。クーポン発行支援部62は、画面に、133のような情報に限らず、134のような図形的な情報を表示することで、顧客へのクーポンの発行及び調整の内容を伝えてもよい。
131の表のうちの重み付け131cは、必須ではないが、優先順位131bに加え、または優先順位131bの代わりに、設定されてもよい。重複調整部122は、顧客属性に対して重複許容数以内のクーポンを提供するように選択する際に、重み付け131cの値によって決めてもよい。例えば同じ顧客属性に属する複数の顧客に対して同じクーポンを配布することに限らず、重み付け131cの値によって配布の割合を決めて、異なるクーポンを同時に配布するようにしてもよい。例えば顧客属性P∩Qの顧客の10人に対して、7人にはクーポンC1、3人にはクーポンC2が提供される。この場合も、顧客1人あたりでは、クーポンC1及びC2の重複が解消される。
[重複調整(2)]
図12は、前述のS32の第2方式としてA/Bテストにより調整する場合の処理例を示す。なおクーポン発行支援部62は、図14のような情報を画面に表示してもよい。A/Bテストは、例えば選択肢A及び選択肢Bのように2つ以上の選択肢を用意し、それらから1つを選択してテストとして実行し、その結果及び反応を測定及びチェックし、効果が高くなるように適宜選択して実行する、といったサイクルによる方法を指す。
第2方式では、重複調整部122は、A/Bテストとして、クーポンの発行条件である顧客属性を変えた複数の選択肢を用意し、調整情報73として店舗の担当者に提示する。重複調整部122は、それらの選択肢から適宜1つを選択して実行し、各選択肢の場合の効果を測定する。この効果の測定は、例えば、前述のクーポン使用情報83における使用率815の計算による。
141は、重複の調整前の発行条件を含む情報の例を示し、図13の132の例と同じである。142は、141に対して、重複の調整時の発行条件を含む情報の例を示す。重複許容数=1である。クーポンC1及びC2に関する重複の場合のA/Bテストとして、選択肢Aは、顧客属性P∩Qに対してクーポンC1を割り当てる。即ちクーポンC1の発行条件としてターゲットの顧客属性がP、クーポンC2の顧客属性がQ−Pである。選択肢Bは、顧客属性P∩Qに対してクーポンC2を割り当てる。即ちクーポンC1の顧客属性がP−Q、クーポンC2の顧客属性がQである。143の左側は選択肢Aによる調整内容を集合の形式で図形的に示し、右側は選択肢Bによる調整内容を示す。
144は、上記A/Bテストの実行例を示す。重複調整部122は、A/Bテストを実行し、その情報を記録する。重複調整部122は、まず第1の期間、例えば9月に、選択肢Aを適用したところ、その効果である使用率がHaであった。重複調整部122は、次に第2の期間、例えば10月に、選択肢Bを適用したところ、その効果である使用率がHbであり、例えばHa>Hbであった。そのため、重複調整部122は、次に第3の期間、例えば11月に、使用率が高かった方である選択肢Aを再び適用し、その効果である使用率がHcであり、例えばHc>Ha>Hbであった。以降同様に、使用率に応じて選択肢が選択される。
重複調整部122は、ある程度以上の期間でのA/Bテストの結果に基づいて、いずれの選択肢のクーポン発行条件を採用すると好適かを提案する。例えば選択肢Aの効果が高かった場合、上記選択肢Aによるクーポン発行条件の採用が提案される。145は、A/Bテストの結果から正式に採用するクーポン発行条件を店舗の担当者により選択することができる項目を画面に表示する場合の例を示す。重複調整部122は、当該項目で選択されたクーポン発行条件を確定し保存する。
A/Bテストの他の処理例として、同じ顧客属性の顧客の集合のうちの第1グループには選択肢Aを適用し、第2グループには選択肢Bを適用する等、複数の選択肢を同時並行的に実行してもよい。例えば第1の期間に、顧客属性P∩Qの顧客の10人のうち、半分の第1グループにはクーポンC1、半分の第2グループにはクーポンC2が配布される。
[重複調整(3)]
図15は、前述のS33の第3方式として重複無し発行条件の作成及び推奨により調整する場合の処理例を示す。なおクーポン発行支援部62は、図15のような情報を画面に表示してもよい。第3方式では、重複調整部122は、顧客属性分析部121による顧客属性分析情報72を用いて、重複が無い又は重複数が重複許容数以下であるクーポン発行条件(重複無し発行条件と称する)を、論理的な演算により作成する処理を行う。重複調整部122は、重複許容数に応じて1つ以上の重複無し発行条件を作成する。そして重複調整部122は、作成した1つ以上の重複無し発行条件の情報を画面に表示し、店舗の担当者により選択可能とする。
重複無し発行条件の作成は、図9等の顧客属性の集合に関する論理的な演算により可能である。図9の例では、クーポンC1及びC2が重複する顧客属性であるP∩Qについて、重複数が重複許容数=1以下になるように、論理的な条件が変更される。
151は、重複の調整前の発行条件を含む情報の例を示し、132の例と同じとする。152は、151に対して、重複の調整後の発行条件を含む情報の例を示す。重複許容数=1である。重複調整部122は、作成した複数の重複無し発行条件の一覧を画面に表示する。図16の例では2つの重複無し発行条件J1,J2を示す。
重複無し発行条件J1は、クーポンC1のターゲットの顧客属性がPのままであり、クーポンC2の顧客属性がQ−Pである。これは、顧客属性P∩Qから、クーポンC2が提供されないように、クーポンC2の顧客属性Qに、否Pの条件を付加したものである。同様に、重複無し発行条件J2は、クーポンC2の顧客属性がQ、クーポンC1の顧客属性がP−Qである。これは、顧客属性P∩Qから、クーポンC1が提供されないように、クーポンC1の顧客属性Qに、否Qの条件を付加したものである。
重複無し発行条件J1及びJ2は、いずれも、顧客属性P∩Qのクーポン数=重複数=1となり、重複率が0%になる。また重複無し発行条件J1は、クーポンC1とC2の提供の人数の割合が50人:30人であり、重複無し発行条件J2は、クーポンC1とC2の提供の人数の割合が40人:40人である。
153は、上記調整後の情報から採用するクーポン発行条件を店舗の担当者により選択する項目を画面に表示する場合の例を示す。重複調整部122は、当該項目で選択されたクーポン発行条件を含む情報を確定及び保存する。
上記重複無し発行条件の作成は、顧客属性の否定の条件を付加する方法によるが、他の方法も可能である。他の方法では、重複調整部122は、与えられた発行条件のターゲット顧客属性に対して、他の顧客属性の条件を順に追加して限定する。これにより、ターゲット顧客属性に該当する顧客の人数を減らし、重複の度合いを減少させる。例えばクーポンC1の顧客属性PやクーポンC2の顧客属性Qに対し、PやQ以外の顧客属性Xを追加し、即ち積集合(P∩X,Q∩X)をとる。この結果、重複調整部122は、当初の発行条件に比べ、重複部分が無くなる、又は減少するのであれば、候補の案とする。重複調整部122は、上記追加する顧客属性を、画面で店舗の担当者により指定可能としてもよいし、顧客属性定義情報71に基づいて自動的に選択してもよい。
他の方法では、重複調整部122は、与えられた発行条件のターゲット顧客属性を、顧客属性定義情報71に基づいて、類似または近接する他の顧客属性に変更してもよい。例えば、ターゲット顧客属性が年齢層として20代である場合に、10代や30代へ変更する案が作成される。
[重複調整例]
図11で重複許容数=2の場合の重複の調整例は以下である。s7の顧客属性の集合(P∩Q∩R)は、クーポンC1,C2,C3が提供され、重複数=3であり、重複許容数=2を超えるため、重複に該当する。重複調整部122は、s7に関して、重複数=2となるように調整を図る。各種の調整案が可能であるが、例えば第1方式のクーポン優先順位を用い、例えば優先順位がC1>C2>C3であるとする。
重複調整部122は、s7の集合に対して、優先順位に従い、クーポンC1,C2が提供されクーポンC3が提供されないようにする。即ち、調整後の情報において、クーポンC1の発行条件及びクーポンC2の発行条件は変更無しであり、クーポンC3の発行条件は、ターゲット顧客属性がRから(R−s7)に変更される。これにより、クーポンC3が提供される該当人数が30人から25人に減少する。
図11で重複許容数=1の場合の重複の調整例は以下である。s4〜s6は、それぞれクーポン数=重複数=2であり、重複許容数=1を超えるため、重複に該当する。重複調整部122は、s4〜s6及びs7に関して、重複数=1になるように調整を図る。クーポン優先順位を用いる場合、s4は、C1>C2によりC1が割り当てられ、s5は、C1>C3によりC1が割り当てられ、s6は、C2>C3によりC2が割り当てられる。またs7については、C1>C2>C3によりC1のみが割り当てられる。即ち調整後の発行条件は、C1の顧客属性がP、C2の顧客属性がQ−P、C3の顧客属性がR−(P∪Q)=R−(s7∪s5∪s6)のようになる。
また図11でクーポンC1,C2が既存クーポン、クーポンC3が新規クーポンの場合、重複調整部122は、新規クーポンC3の発行条件のみを変更するように調整を図ることができる。この場合、重複調整部122は、新規クーポンC3の発行条件におけるターゲット顧客属性を、上記(R−s7)、(R−(s7∪s5∪s6))等に変更する。
[漏れ調整(1)]
図16は、前述のS13及びS14に対応する、漏れの調整の方式及び処理例を示す。なおクーポン発行支援部62は、図16のような情報を画面に表示してもよい。161は、漏れの調整前の発行条件を含む情報の例を示す。この例は図9の例と対応している。対象及び範囲として、店舗T1、期間が2013年9月、クーポンC1及びC2である。クーポンC1の顧客属性がP(例:男性)であり50人である。クーポンC2の顧客属性がQ(例:車有り)であり40人である。全顧客人数が100人とする。
162は、S13に対応した漏れ顧客属性情報の例を示す。漏れ顧客属性Mは、図9の集合(P∪Q)に対応した顧客属性(例:女性で車無し)であり、該当人数が20人である。また店舗の全顧客における漏れに該当する率である漏れ率は、20/100=20%である。また店舗の全顧客における漏れ顧客属性以外の顧客属性(P∪Q)の顧客の率であるクーポン発行のカバー率は、100−20=80/100=80%である。
163は、162に対する、漏れの調整後の発行条件を含む情報の例の変更分を示す。漏れ調整例として、162の漏れ顧客属性M=(P∪Q)に対して、新規にクーポンC3を発行する例である。これにより、漏れ率は20%から0%に減少し、カバー率は80%から100%に増加する。164は、163の発行条件に対応した内容を集合を用いて図形的に示す。
[漏れ調整(2)]
図17は、漏れ調整に関する詳細な処理例及び画面例を示す。S13及びS14で、漏れ調整部123は、顧客属性定義情報71、顧客属性分析情報72を用いて、漏れ顧客属性リストを含む顧客属性リストを作成し、図17のような画面に表示する。
前述の図16の例のような漏れ顧客属性は、該当する顧客の人数が多数になる場合もある。その場合、その1つの漏れ顧客属性に対するクーポンの発行を提案するだけでは、クーポンの発行のコストが大きくなること等から、店舗の担当者が採用しにくい場合が考えられる。そこで、クーポン発行支援機能62は、漏れ顧客属性のうちの部分的な顧客属性ごとのクーポン発行を提案する。これにより、店舗の担当者による新規クーポンの発行の検討がしやすい。
漏れ調整部123は、前述のS7で抽出された漏れ顧客属性について、別の顧客属性(例:年齢層)を追加する方法等により、区分された複数の部分的な漏れ顧客属性を作成する処理を行う。漏れ調整部123は、部分的な漏れ顧客属性をターゲットとした発行条件を案として作成する。漏れ調整部123は、作成した複数の部分的な漏れ顧客属性等の情報を画面にリストとして表示する。
171は、漏れ顧客属性リスト172を含む顧客属性リストの例を示す。顧客属性リスト171は、図17の例では、顧客属性分析情報72を用いて、漏れだけでなく、重複を含む各顧客属性の組合せの集合を列挙して表示する例を示す。識別番号が7の行以下が漏れ顧客属性リスト172である。顧客属性リスト171は、複数の行の表示順序として、該当率171dが高い順等でソートして表示されてもよい。
顧客属性リスト171において、表示する項目の例として、顧客属性171a、説明171b、該当人数171c、該当率171d、備考または追加171eがある。顧客属性171aは、顧客属性の組合せによる集合を示す。説明171bは、顧客属性171aを説明するテキストを示す。該当人数171cは、顧客属性171aに該当する顧客の人数を示す。該当率171dは、店舗の全顧客人数のうち、顧客属性171aに該当する顧客の率を示す。171eの備考は、発行クーポンや重複等の状態を表示する。171eの追加は、店舗の担当者により漏れ顧客属性リスト172における漏れ顧客属性を選択可能なチェックボタンを設ける。
漏れ顧客属性リスト172における7の行は、漏れ顧客属性として図9の(P∪Q)の場合を示す。店舗の担当者は、この漏れ顧客属性に対するクーポンの発行を追加したい場合、該当行の171eのチェックボタンをオンする。また漏れ顧客属性リスト172における8〜10の行は、7の行の漏れ顧客属性のうちの部分的な顧客属性を示す。これらの部分的な顧客属性は、図10の年齢層の顧客属性b1,b2,b3等を追加した顧客属性を示す。例えば8の行は、漏れ顧客属性の集合(P∪Q)に顧客属性b1を積集合として追加する場合であり、該当人数が3人、該当率が3%である。
店舗の担当者は、例えば全体的な漏れ顧客属性の集合(P∪Q)の該当率である漏れ率が20%と高く、クーポンの発行のコストが高いと判断する。その場合、担当者は、それよりも低い該当率である部分的な漏れ顧客属性へのクーポンの発行を検討できる。
173は、上記漏れ顧客属性リスト172における部分的な漏れ顧客属性を追加区分として作成するために用いる顧客属性を店舗の担当者により選択可能とする場合の項目を示す。漏れ調整部123は、顧客属性定義情報71に基づき、当該追加の顧客属性を提示し、当該項目で選択された顧客属性を用いて、漏れ顧客属性リスト172を作成する。
174は、店舗の担当者による漏れ顧客属性リスト172のチェックボタンの選択に応じて選択された漏れ顧客属性へのクーポンの発行を追加する場合の、カバー率や漏れ率を表示する項目を示す。上記のように、店舗の担当者は、画面で、部分的な漏れ顧客属性ごとの情報を確認でき、部分的な漏れ顧客属性へのクーポンの発行を検討できる。
他の漏れ調整例として、漏れ調整部123は、漏れ顧客属性に対する新規のクーポンの発行の提案に限らず、他のクーポンのターゲット顧客属性に漏れ顧客属性を含めるように発行条件を変更する提案も可能である。例えば図11のs8の漏れ顧客属性に関して、新規クーポンC4ではなく、クーポンC3が提供されるように、クーポンC3のターゲット顧客属性をRから(R∪s8)に変更する提案がされる。
[画面例]
図18は、店舗の担当者のクライアント端末20あるいはクーポンサーバ31の管理者等に対して提供する画面例を示す。181は、前述のS2の対象及び範囲の指定を可能とする項目を示す。当該項目では、リストボックスやフォーム等により、店舗、期間、クーポンの種別、個別のクーポン、等を指定可能である。
182は、前述の重複に関する調整を行う場合の設定項目である。当該項目では、前述の重複の調整の有無、重複の調整の方式、重複許容数、等が設定可能である。183は、前述の漏れに関する調整を行う場合の設定項目である。当該項目では、漏れの調整の有無、漏れの調整の方式、等を設定可能である。
184は、調整前のクーポン発行条件等の情報を表示する項目である。185は、調整後のクーポン発行条件等の情報を表示する項目である。186は、画面の内容で調整を実行してその結果を確定及び保存するかどうかを指定するボタンである。
[効果等]
以上説明したように、本実施の形態のクーポン発行支援システムによれば、クーポン発行支援機能により、店舗による好適な顧客へのクーポンの発行により集客及び利益等を含む販促等の総合的な効果を高めることができる。クーポン発行支援機能により、店舗の担当者は、画面で店舗の顧客の集団へのクーポンの発行に関する個々の顧客及び顧客属性ごとの重複や漏れの状態を含む情報をわかりやすく確認できる。店舗の担当者は、重複や漏れの無いまたは少ないクーポン発行条件を検討しやすい。店舗の担当者は、既存クーポンの発行条件の見直しや、新規クーポンの発行条件の調整がしやすい。店舗の担当者は、顧客全体に対する重複や漏れが少ないバランスがとれたクーポン発行がしやすい。店舗の担当者は、重複や漏れの度合いを減らすことにより、クーポンの発行の効果が高くなる可能性や、クーポンの発行のコストが減る可能性がある。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。他の実施の形態は、重複の調整と漏れの調整との一方の機能を提供する形態でもよい。また前述の各種の調整の方式のうちの特定の方式のみを提供する形態でもよい。
本発明は、クーポンのビジネスに利用可能である。
1…顧客、2…加盟店、3…クーポン事業者、4…クレジットカード会社、5…通信網、10…利用者端末、20…クライアント端末、31…クーポンサーバ、32…顧客情報サーバ、41…決済サーバ、42…利用明細サーバ、51…クーポンDB、52…顧客情報DB、53…決済情報、54…利用明細情報、61…クーポン管理部、62…クーポン発行支援部、63…設定部、64…画面提供部、71…顧客属性定義情報、72…顧客属性分析情報、73…調整情報、74…推奨情報、75…顧客購買情報、81…発行条件情報、82…クーポン発行情報、83…クーポン使用情報、111…発行条件設定部、112…発行部、113…使用部、120…範囲設定部、121…顧客属性分析部、122…重複調整部、123…漏れ調整部、124…推奨部、131…顧客情報管理部、D1…クーポン情報、D2…顧客情報、d1,d2,d3…クーポン。

Claims (13)

  1. 加盟店からの指示に基づいて当該加盟店の顧客に対してクーポンを発行するクーポン発行を支援するクーポン発行支援システムであって、
    複数の種類のクーポンのそれぞれについて、適用対象、発行期間、有効期間及び発行対象顧客を指定するクーポン情報を保持するクーポン情報記憶部と、
    前記加盟店の複数の顧客のそれぞれについての顧客属性を含む顧客情報を保持する顧客情報記憶部と、
    前記複数の種類のクーポンについて、それぞれのクーポン情報及び前記顧客情報を用いて、それぞれの発行対象顧客を選定し、前記顧客情報記憶部に顧客情報が保持された複数の顧客について、当該複数の種類のクーポンを仮に割り当てた状態から、顧客個人または顧客属性ごとの顧客の集合の少なくとも一方の単位で、複数の種類のクーポンが発行される重複、またはいずれの種類のクーポン発行されない漏れの少なくとも一方に該当する顧客を抽出する抽出部と、
    を有する、クーポン発行支援システム。
  2. 請求項1記載のクーポン発行支援システムにおいて、
    前記抽出部は、前記重複または漏れに該当する複数の顧客を抽出した場合において当該重複または漏れに該当する複数の顧客に共通する前記顧客属性を抽出する、クーポン発行支援システム。
  3. 請求項1記載のクーポン発行支援システムにおいて、
    前記クーポン情報は、前記発行対象顧客の顧客属性を含み、
    前記抽出部は、前記重複または漏れの少なくとも一方に該当する顧客について、前記顧客属性ごとの顧客の集合の単位で抽出する、クーポン発行支援システム。
  4. 請求項記載のクーポン発行支援システムにおいて、
    重複調整部を有し、
    前記重複調整部は、前記抽出した重複に該当する顧客属性の顧客について、重複の度合いが減るように前記クーポンの発行対象顧客の顧客属性を含むクーポン情報を調整する処理を行う、クーポン発行支援システム。
  5. 請求項記載のクーポン発行支援システムにおいて、
    漏れ調整部を有し、
    前記漏れ調整部は、前記抽出した漏れに該当する顧客属性の顧客について、漏れの度合いが減るように前記クーポンの発行対象顧客の顧客属性を含むクーポン情報を調整する処理を行う、クーポン発行支援システム。
  6. 請求項記載のクーポン発行支援システムにおいて、
    前記重複調整部は、前記クーポン情報を調整する処理として、前記加盟店からの指示に基づいて、前記加盟店の顧客に発行する複数のクーポンにおける優先順位を設定し、前記重複に該当する顧客属性の顧客に提供されるクーポンの数が減るように、前記優先順位に従ってクーポンを選択する、クーポン発行支援システム。
  7. 請求項記載のクーポン発行支援システムにおいて、
    前記重複調整部は、前記クーポン情報を調整する処理として、前記重複に該当する顧客属性の顧客に提供されるクーポンの数が減るように、前記発行対象顧客の顧客属性を変えた複数のクーポン情報を選択肢として作成し、当該複数の選択肢を用いたA/Bテストを実行し、前記A/Bテストの実行の結果及び前記加盟店からの指示に基づいて、前記クーポン情報を選択する、クーポン発行支援システム。
  8. 請求項記載のクーポン発行支援システムにおいて、
    前記重複調整部は、前記クーポン情報を調整する処理として、前記加盟店の顧客の顧客属性単位の集合の関係の論理的な分析に基づいて、前記重複が無くなるように、または前記重複に該当する顧客属性の顧客に提供されるクーポンの数が減るように、前記クーポンの発行対象顧客の顧客属性を変更したクーポン情報を作成する、クーポン発行支援システム。
  9. 請求項1記載のクーポン発行支援システムにおいて、
    前記加盟店からの指示に基づいて、前記加盟店の顧客へのクーポンの発行における顧客属性単位での重複に関する、重複が許容されるクーポンの数を重複許容数として設定する重複許容数設定部を有し、
    前記抽出部は、前記顧客属性単位での提供されるクーポンの数が前記重複許容数を超える場合、前記重複として抽出する、クーポン発行支援システム。
  10. 請求項記載のクーポン発行支援システムにおいて、
    前記漏れ調整部は、前記抽出した漏れに該当する顧客属性の顧客について、前記クーポン情報を調整する処理として、前記漏れが無くなるように、または前記漏れに該当する顧客属性の顧客に提供されるクーポンの数が増えるように、前記漏れに該当する顧客属性に対するクーポンの発行を提案する情報を作成する、クーポン発行支援システム。
  11. 請求項記載のクーポン発行支援システムにおいて、
    前記漏れ調整部は、前記抽出した漏れに該当する顧客属性の顧客について、論理的な条件として追加する顧客属性を用いて、複数の部分的な漏れに該当する顧客属性、及び前記部分的な漏れに該当する顧客属性を発行対象顧客にするクーポン情報を作成し、前記加盟店からの指示に基づいて選択可能とする、クーポン発行支援システム。
  12. 請求項1記載のクーポン発行支援システムにおいて、
    前記抽出部は、複数の顧客属性の顧客の集合における論理的な関係を分析し、各顧客属性の顧客の集合における顧客の人数または率、前記重複及び漏れに関する状態、及び提供されるクーポンの数、を含む顧客属性分析情報を作成する、クーポン発行支援システム。
  13. 請求項1記載のクーポン発行支援システムにおいて、
    前記加盟店からの指示に基づいて、前記重複及び漏れの少なくとも一方を抽出する処理の対象及び範囲を、店舗、期間、クーポン、及び顧客属性を含む観点で指定する、範囲設定部を有する、クーポン発行支援システム。
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