JP5510646B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用灯具に係り、特にレーザー光により励起されて発光する蛍光体を用いた車両用灯具に関する。
従来、車両用灯具の分野においては、夜間に充分な強度の光で遠方を照明するために、高輝度の光源が求められている(例えば特許文献1参照)。
本出願の発明者らは、レーザー光により励起されて発光する蛍光体(例えばYAG蛍光体)の輝度がHIDランプ(及び白色LED)よりも高い点に注目し(図11参照)、当該蛍光体を用いて車両用灯具に適用される光源を試作した。
図12は、本出願の発明者らが実際に試作した光源200の構成図である。
図12に示すように、光源200は、発光部210、レーザー光学系220等を備えている。
発光部210は、金属板211、蛍光体212等を備えている。
金属板211は、例えばアルミニウム製プレートである(例えばサイズ:縦1.5[mm]×横7.5[mm]×厚み:2[mm])。金属板211の表面には、青色レーザー光により励起されて発光する蛍光体212(例えばYAG蛍光体)が塗布されている(例えばサイズ:縦0.5[mm]×横2.5[mm]×厚み0.1[mm])。
レーザー光学系220は、レーザー光源221、レンズ222を含んでいる。
レーザー光源221は、蛍光体212に入射する青色レーザー光(放射束)を放射する光源、例えば、発光サイズ:縦2μm×横10μm、光出力:2W、発光色:青色(440nm)、配光指向特性:ガウシアン分布(横方向30°×縦方向60°)の高出力半導体レーザー装置である。
レンズ222は、レーザー光源221から放射される青色レーザー光を蛍光体212のサイズまで集光するレンズ(例えば収束レンズ又はコリメートレンズ)であり、レーザー光源221の前方に配置されている。
上記構成の光源200によれば、レーザー光源221から放射された青色レーザー光は、レンズ222の作用により蛍光体212のサイズ(縦0.5[mm]×横2.5[mm])まで集光されて蛍光体212に照射される(図12参照)。これにより、蛍光体212は励起されて発光し白色光を発生する。これとともに、高エネルギーの青色レーザー光が照射される蛍光体212と金属板211は、急激に温度上昇し(約1000℃程度)熱膨張する。
特開2005−150041号公報
しかしながら、上記構成の光源200においては、蛍光体212と金属板211の熱膨張係数が大きく相違するため(YAG蛍光体の熱膨張係数:2.4〜7.8、アルミニウムの熱膨張係数:24)、点灯消灯を繰り返すと(すなわち温度変化を繰り返すと)、次第に界面剥離が発生する、という問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、蛍光体とその取り付け相手部材の熱膨張係数が相違することに起因する界面剥離の発生を防止(又は低減)することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、レーザー光により励起されて発光する光源としての蛍光体と、前記蛍光体とは熱膨張係数が相違する部材と、前記蛍光体と前記部材との間に形成され前記蛍光体と前記部材とを接着する硫酸バリウム層と、を含む構造体と、前記構造体に入射するレーザー光を放射する半導体レーザー光源と、前記光源としての蛍光体からの放射光を、車両用灯具前方に照射方向前方に向かって投影する投影レンズまたは反射面と、を備え、前記蛍光体は、板状の第1焼結体からなり、前記部材は、第2焼結体からなり、前記硫酸バリウム層は、粉体の硫酸バリウム層であり、前記蛍光体の表面から入射して前記蛍光体と前記硫酸バリウム層との界面に到達する前記レーザー光を、前記蛍光体に向かって反射することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、蛍光体と蛍光体とは熱膨張係数が相違する部材との間に形成された硫酸バリウム層の緩衝作用により、蛍光体とその取り付け相手部材の熱膨張係数が相違することに起因する界面剥離の発生を防止(又は低減)することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第2焼結体は、AlN焼結体であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、蛍光体とAlN焼結体との間に形成された硫酸バリウム層の緩衝作用により、蛍光体とAlN焼結体の熱膨張係数が相違することに起因する界面剥離の発生を防止(又は低減)することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、放熱部材をさらに備えており、前記AlN焼結体は、前記放熱部材に共晶接合されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、共晶接合された放熱部材の作用により、放熱効果を向上させることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明において、前記光源としての蛍光体の光源像を投影してすれ違いビーム用配光パターン又は走行ビーム用配光パターンを形成するように構成された光学系をさらに備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、レーザー光により励起されて発光する蛍光体を用いてすれ違いビーム用配光パターン又は走行ビーム用配光パターンを形成する車両用灯具を構成することが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記蛍光体は、前記すれ違いビーム用配光パターン又は走行ビーム用配光パターンの明暗境界線に対応する辺を含んでおり、前記光学系は、前記蛍光体の前方に配置され、かつ、焦点が前記蛍光体の前記明暗境界線に対応する辺近傍に設定された投影レンズを含んでいることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、レーザー光により励起されて発光する蛍光体を用いていわゆるダイレクトプロジェクション型の車両用灯具を構成することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記蛍光体は、前記すれ違いビーム用配光パターン又は走行ビーム用配光パターンの明暗境界線に対応する辺を含んでおり、前記光学系は、投影レンズと、反射面と、前記投影レンズと反射面との間に配置されたシェードと、を含んでおり、前記反射面は、第1焦点が前記蛍光体の前記明暗境界線に対応する辺近傍に設定され、第2焦点が前記シェードの上端縁近傍に設定された回転楕円系の反射面であり、前記投影レンズは、焦点が前記シェードの上端縁近傍に設定されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、レーザー光により励起されて発光する蛍光体を用いていわゆるプロジェクタ型の車両用灯具を構成することが可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記蛍光体は、前記すれ違いビーム用配光パターン又は走行ビーム用配光パターンの明暗境界線に対応する辺を含んでおり、前記光学系は、焦点が前記蛍光体の前記明暗境界線に対応する辺近傍に設定された回転放物面系の反射面を含んでいることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、レーザー光により励起されて発光する蛍光体を用いていわゆる反射型(パラボラ型)の車両用灯具を構成することが可能となる。
以上説明したように、本発明の車両用灯具によれば、蛍光体とその取り付け相手部材の熱膨張係数が相違することに起因する界面剥離の発生を防止(又は低減)することが可能となる。
本発明の一実施形態である車両用灯具100の側面図である。 図1に示した車両用灯具100の斜視図である(レーザー光学系20省略)。 発光部10の断面図である。 発光部の製造プロセスを説明するための図である。 発光部10とレーザー光学系20を説明するための側面図である。 硫酸バリウム層13により裏面反射率が向上することを説明するための図である。 (a)〜(d)反射抑制部材16の例である。 車両用灯具100(変形例1)の断面図である。 車両用灯具100(変形例2)の断面図である。 車両用灯具100(変形例2)の反射面51の面形状を説明するための図である。 青色レーザー光により励起されて発光するYAG蛍光体、HIDランプ、及び、白色LEDの輝度等を対比させた表である。 本出願の発明者らが試作した光源200の側面図である。
以下、本発明の一実施形態である車両用灯具について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の車両用灯具100は、自動車や自動二輪車等の車両のヘッドランプ又はフォグランプに適用されるものであり、図1、図2に示すように、発光部10、レーザー光学系20、投影レンズ30等を備えている。
[発光部10]
図3に示すように、発光部10は、AlN焼結体11と、蛍光体12と、AlN焼結体11と蛍光体12との間に形成された硫酸バリウム層13と、を含む構造体である。なお、AlN焼結体11の他に蛍光体12を取り付ける相手部材としては、例えば、SiC単結晶、SiC多結晶、SiCアモルファス、セラミック(Al2O3)、Si、サファイア単結晶、GaN単結晶が挙げられる。構造体(AlN焼結体11)は、Al製放熱部材としてのAl製放熱プレート14に共晶接合されている。なお、Al製放熱プレート14以外の放熱部材としては、例えば、Cu、CuW、SiCアモルファスなど、熱伝導率が100[W/(m・K)]以上の材料が望ましい。Al製放熱プレート14の裏面には、放熱用のAl製ヒートシンク15が固定されている。
発光部10は、例えば、図4に示す工程を経て製造される。
まず、水又はバインダー(Epoxy樹脂、有機SOG(spin-on glass)材料等)に硫酸バリウム(BaSO4、熱膨張係数:4〜6)の粉末を加え、ゲル状にする。硫酸バリウムと水との混合比は目標膜圧により定まる(例えば、重量比でBaSO4:H2O=3:1〜1:1、3:1〜1:1)。
次に、ゲル状の硫酸バリウムをAlN焼結体11(例えば厚み:100〜300[μm]、熱膨張係数:4.5の薄板状のAlN焼結体11)に塗布し、蛍光体12(例えば厚み:100[μm]、熱膨張係数:2.4〜7.8の薄板状のYAG焼結体)を硫酸バリウム(接着成分を含む粉体の硫酸バリウム層。すなわち接着層)が塗布されたAlN焼結体11上に配置し、90℃、30分間の条件で水分を飛ばす処理を行う。次に、400℃、30分間の条件で、高温処理を行う。
以上の処理により、AlN焼結体11と、蛍光体12と、AlN焼結体11と蛍光体12との間に形成された硫酸バリウム層13と、が一体化された構造体が得られる。
次に、上記構造体(AlN焼結体11)を、Au0.2Sn0.8ペースト(熱伝導性:〜120W/mK、熱膨張係数:2.1×10-5)を介してAl製放熱プレート14上に配置し、200℃の条件で共晶接合する。なお、Au0.2Sn0.8ペーストに代えて、Au0.78Sn0.23ペースト(熱伝導性:〜260W/mK、熱膨張係数:1.6×10-5、共晶温度320℃)を用いることも可能である。Au0.78Sn0.23ペーストによれば、共晶温度が高い分、接着強度を強く、かつ、熱伝導率を高くすることが可能となる。また、Au0.2Sn0.8ペーストに代えて、Agペースト(硬化温度:130℃、熱伝導率5〜60W/mK、熱膨張係数:2.5〜9.0×10-5)を用いることも可能である。
以上の処理により、構造体(AlN焼結体11)と、Al製放熱部材としてのAl製放熱プレート14と、が共晶接合された発光部10が得られる。
[レーザー光学系20]
図5に示すように、レーザー光学系20は、レーザー光源21、レンズ22を含んでいる。
レーザー光源21は、蛍光体12に入射する青色レーザー光(放射束)を放射する光源、例えば、発光サイズ:縦2μm×横10μm、光出力:2W、発光色:青色(440nm)、配光指向特性:ガウシアン分布(横方向30°×縦方向60°)の高出力半導体レーザー装置である。なお、レーザー光源21としては、青色レーザー光源の他に紫外レーザー光源などの半導体ダイオードレーザーによる励起光源が挙げられる。
レンズ22は、レーザー光源21から放射される青色レーザー光を蛍光体12のサイズまで集光するレンズ(例えば収束レンズ又はコリメートレンズ)であり、レーザー光源21の前方に配置されている。
なお、レンズ22により集光されるレーザー照射束サイズは、ガウシアン分布のピーク値に対し10%までをサイズ範囲として規定した(図5参照)。
上記構成の発光部10、レーザー光学系20によれば、レーザー光源21から放射された青色レーザー光は、レンズ22の作用により蛍光体12のサイズ(縦0.5[mm]×横2.5[mm])まで集光されて蛍光体12に照射される。これにより、蛍光体12は励起されて発光し白色光(光学特性:ランバシアン分布)を発生する。なお、全入射レーザー光量の損失比は、8.2%程度である。
また、上記構成の発光部10、レーザー光学系20によれば、AlN焼結体11と蛍光体12との間に形成された硫酸バリウム層13の緩衝作用により、AlN焼結体11と蛍光体12との熱膨張係数が相違することに起因する界面剥離の発生を防止(又は低減)することが可能となる。実験により、発光部10の耐久性は、AlN焼結体11と蛍光体12とを含む(硫酸バリウム層13を含まない)構造体と比較し、数十倍に向上することを確認した。
また、硫酸バリウム層13は100%に近い反射率であり、アルミよりも反射率が高いため、レーザー光学系の発光効率を向上させることが可能となる(図6参照)。実験では、アルミの効率が92%であるのに対し、硫酸バリウム層13の効率が100%であり、8%発光効率が向上することを確認した。
なお、構造体(AlN焼結体11と、蛍光体12と、AlN焼結体11と蛍光体12との間に形成された硫酸バリウム層13と、が一体化された構造体。図3参照)周囲の金属板表面(Al製放熱プレート14)の領域には、反射抑制部材16(図2参照)を配置するのが好ましい。このようにすれば、仮に何らかの理由で、レーザー光学系20からの放射束サイズが蛍光体12のサイズよりも大きくなったとしても(又は、レーザー光学系20からの青色レーザー光が蛍光体12から位置ズレしたとしても)、その大きくなった(又はズレた)青色レーザー光は、蛍光体12周囲のAl製放熱プレート14表面の領域に入射することなく反射抑制部材16に入射し、反射が抑制される。このため、レーザー光源21から放射された青色レーザー光が蛍光体12周囲のAl製放熱プレート14表面の領域で反射されることに起因する発光色の色ムラや輝度ムラを防止(又は低減)することが可能となる。反射抑制部材16としては、反射率が極めて低い部材が好ましく、例えば、蛍光体12が配置される横長の楕円形の開口16aが形成されたカーボン製プレート(図7参照。反射率:1.5%以下)、又は、カーボンナノチューブ製プレートを用いることが可能である。
[投影レンズ30]
投影レンズ30は、図2に示すように、蛍光体12の前方、かつ、焦点が蛍光体12の明暗境界線に対応する辺12a近傍に位置するように配置されている。
上記構成の車両用灯具100によれば、青色レーザー光により励起されて発光した蛍光体12は、投影レンズ30により投影され、色ムラや輝度ムラの無い(又はほとんど無い)走行ビーム用配光パターンを形成するいわゆるダイレクトプロジェクション型の車両用灯具(図1参照)を構成することが可能となる。
また、上記構成の車両用灯具100によれば、AlN焼結体11と蛍光体12との間に形成された硫酸バリウム層13の緩衝作用により、AlN焼結体11と蛍光体12との熱膨張係数が相違することに起因する界面剥離の発生を防止(又は低減)することが可能となる。
また、反射抑制部材16として、図7(d)に示すように、明暗境界線に対応するZ型の段差辺12bを含んだ蛍光体12が配置される開口16aが形成されたカーボン製プレートを用いることで、色ムラや輝度ムラの無い(又はほとんど無い)明瞭な明暗境界線を含むすれ違いビーム用配光パターンを形成するいわゆるダイレクトプロジェクション型の車両用灯具を構成することが可能となる。
次に、変形例について説明する。
[変形例1]
本変形例1の車両用灯具100は、図8に示すように、発光部10、レーザー光学系20、反射面40等を備えている。
反射面40は、焦点が蛍光体12の明暗境界線に対応する辺12a近傍に設定された回転放物面系の反射面である。
本変形例1によれば、反射抑制部材16として、例えば、図7(b)に示すように、蛍光体12が配置される横長の楕円形の開口16aが形成されたカーボン製プレートを用いることで、色ムラや輝度ムラの無い(又はほとんど無い)走行ビーム用配光パターンを形成するいわゆる反射型(パラボラ型)の車両用灯具を構成することが可能となる。
また、本変形例1によれば、反射抑制部材16として、例えば、図7(a)、図7(c)に示すように、明暗境界線に対応する辺12aを含んだ蛍光体12が配置される開口16aが形成されたカーボン製プレートを用いることで、色ムラや輝度ムラの無い(又はほとんど無い)明瞭な明暗境界線を含むすれ違いビーム用配光パターンを形成するいわゆる反射型(パラボラ型)の車両用灯具を構成することが可能となる。
[変形例2]
本変形例2の車両用灯具100は、図9に示すように、発光部10、レーザー光学系20、投影レンズ50、反射面51、投影レンズ50と反射面51との間に配置されたシェード52等を備えている。
投影レンズ50は、焦点がシェード52の上端縁近傍に設定されている。
反射面51は、第1焦点が蛍光体12の明暗境界線に対応する辺12a近傍に設定され、第2焦点がシェード52の上端縁近傍に設定された回転楕円系の反射面(例えば縦断面に放物線、横断面に楕円弧が現れる反射面)である。
例えば、反射面52は、図9中のY−Z座標系上の各点P1、P2、P3等における蛍光体12の像が、図10中のY−Z座標上の各点において示した像P1´、P2´、P3´となるように、その面形状が設定されている。
本変形例2によれば、反射抑制部材16として、例えば、図7(b)に示すように、蛍光体12が配置される横長の楕円形の開口16aが形成されたカーボン製プレートを用いることで、色ムラや輝度ムラの無い(又はほとんど無い)走行ビーム用配光パターンを形成するいわゆるプロジェクタ型の車両用灯具を構成することが可能となる。
また、本変形例2によれば、反射抑制部材16として、例えば、図7(a)、図7(c)に示すように、明暗境界線に対応する辺12aを含んだ蛍光体12が配置される開口16aが形成されたカーボン製プレートを用いることで、色ムラや輝度ムラの無い(又はほとんど無い)明瞭な明暗境界線を含むすれ違いビーム用配光パターンを形成するいわゆるプロジェクタ型の車両用灯具を構成することが可能となる。
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。これらの記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
100…車両用灯具、10…発光部、11…AlN焼結体、12…YAG焼結体、13…硫酸バリウム層、14…Al製放熱プレート、15…Al製ヒートシンク、20…レーザー光学系、21…レーザー光源

Claims (7)

  1. レーザー光により励起されて発光する光源としての蛍光体と、前記蛍光体とは熱膨張係数が相違する部材と、前記蛍光体と前記部材との間に形成され前記蛍光体と前記部材とを接着する硫酸バリウム層と、を含む構造体と、
    前記構造体に入射するレーザー光を放射する半導体レーザー光源と、
    前記光源としての蛍光体からの放射光を、車両用灯具前方に照射方向前方に向かって投影する投影レンズまたは反射面と、
    を備え
    前記蛍光体は、板状の第1焼結体からなり、
    前記部材は、第2焼結体からなり、
    前記硫酸バリウム層は、粉体の硫酸バリウム層であり、前記蛍光体の表面から入射して前記蛍光体と前記硫酸バリウム層との界面に到達する前記レーザー光を、前記蛍光体に向かって反射することを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記第2焼結体は、AlN焼結体であることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 放熱部材をさらに備えており、
    前記AlN焼結体は、前記放熱部材に共晶接合されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記光源としての蛍光体の光源像を投影してすれ違いビーム用配光パターン又は走行ビーム用配光パターンを形成するように構成された光学系をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両用灯具。
  5. 前記蛍光体は、前記すれ違いビーム用配光パターン又は走行ビーム用配光パターンの明暗境界線に対応する辺を含んでおり、
    前記光学系は、前記蛍光体の前方に配置され、かつ、焦点が前記蛍光体の前記明暗境界線に対応する辺近傍に設定された投影レンズを含んでいることを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
  6. 前記蛍光体は、前記すれ違いビーム用配光パターン又は走行ビーム用配光パターンの明暗境界線に対応する辺を含んでおり、
    前記光学系は、投影レンズと、反射面と、前記投影レンズと反射面との間に配置されたシェードと、を含んでおり、
    前記反射面は、第1焦点が前記蛍光体の前記明暗境界線に対応する辺近傍に設定され、第2焦点が前記シェードの上端縁近傍に設定された回転楕円系の反射面であり、
    前記投影レンズは、焦点が前記シェードの上端縁近傍に設定されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
  7. 前記蛍光体は、前記すれ違いビーム用配光パターン又は走行ビーム用配光パターンの明暗境界線に対応する辺を含んでおり、
    前記光学系は、焦点が前記蛍光体の前記明暗境界線に対応する辺近傍に設定された回転放物面系の反射面を含んでいることを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
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