JP2011129376A - 発光装置、照明装置、車両用ヘッドランプおよびプロジェクタ - Google Patents

発光装置、照明装置、車両用ヘッドランプおよびプロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】従来の発光装置よりも小型の、高輝度かつ高光束の発光装置を実現する。
【解決手段】ヘッドランプ1は、レーザ光を出射する半導体レーザ3と、半導体レーザ3から出射されたレーザ光を受けて発光する発光部7と、発光部7が出射した光を反射することにより、所定の立体角内を進む光線束を形成する反射鏡8とを備えている。半導体レーザ3の光出力は、6W以上30W以下であり、反射鏡8の光軸に対して垂直な平面に、発光部7を投影したときの投影像の面積は、100μm以上3mm以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、高輝度光源として機能する発光装置および当該発光装置を備えた照明装置およびプロジェクタに関するものである。
近年、励起光源として発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)や半導体レーザ(LD;Laser Diode)等の半導体発光素子を用い、これらの励起光源から生じた励起光を、蛍光体を含む発光部に照射することによって発生する蛍光を照明光として用いる発光装置の研究が盛んになってきている。
このような発光装置に関する技術の例として特許文献1に開示された灯具がある。この灯具では、高輝度光源を実現するために、励起光源として半導体レーザを用いている。半導体レーザから発振されるレーザ光は、コヒーレントな光であるため、指向性が強く、当該レーザ光を励起光として無駄なく集光し、利用することができる。このような半導体レーザを励起光源として用いた発光装置(LD発光装置と称する)を車両用ヘッドランプに好適に適用することができる。
また、特許文献2には、半導体レーザからの赤外光を粉末の波長変換材料に照射することにより、可視光を発生させる可視光光源装置が記載されている。この特許文献2には、粉末の波長変換材料を用いることにより効率的に赤外光を可視光に変換することができ、小型であるにもかかわらず高光度の光源が得られると記載されている。
また、LD発光装置の他の例として特許文献3に開示された発光装置を挙げることができる。この発光装置における発光部として、青色、緑色および赤色の蛍光体に加え、黄色の蛍光体を用いることにより、演色性の良好な発光装置を実現している。このLD発光装置では、3W出力の半導体レーザ3個(合計9W)を用いて、光束が1200ルーメン(lm)程度で、輝度が25cd/mm程度というハロゲンランプ並みの性能を実現している。
特開2005−150041号公報(2005年6月9日公開) 特開平7−318998号公報(1995年12月8日公開) 特開2007−294754号公報(2007年11月8日公開)
ところが、特許文献1および2には、蛍光体発光部から放射される光の光束量、発光装置の光学系面積など一切開示されていない。そのため、発光装置の大きさについては不明であり、どの程度発光装置を小型化できるのかについて記載も示唆もない。
また、特許文献3の発明の主たる目的は、発光効率および演色性の良い発光装置を実現することであり、発光装置を小型化できるとの記載は無く、発光部の具体的な大きさについても記載されていない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、その目的は、高輝度かつ高光束の光源としての機能を維持しつつ、従来の発光装置よりも小さい発光装置、および当該発光装置を備えた照明装置、車両用ヘッドランプおよびプロジェクタを提供することにある。
本発明に係る発光装置は、上記の課題を解決するために、励起光を出射する励起光源と、上記励起光源から出射された励起光を受けて発光する発光部と、上記発光部が出射した光を反射することにより、所定の立体角内を進む光線束を形成する反射鏡とを備え、上記励起光源の光出力は、6W以上30W以下であり、上記反射鏡の光軸に対して垂直な平面に、発光部を投影したときの投影像の面積は、100μm以上3mm以下であることを特徴としている。
ここで、反射鏡を正面から見たときの当該反射鏡の面積を反射鏡の開口面積と称する。この開口面積は、反射鏡の光軸に対して垂直な平面に反射鏡を投影したときの投影像の面積である。さらに換言すれば、反射鏡の開口部によって囲まれる面の面積である。
また、反射鏡の光軸に対して垂直な平面に、発光部を投影したときの投影像の面積を発光部の正面面積と称する。つまり、発光部の正面面積とは、反射鏡を正面から見た場合の発光部の面積である。
本発明の発明者は、反射鏡の開口面積が発光部の正面面積の100倍よりも小さくなると、反射鏡の反射効率が極端に悪化することを実験により見出した。換言すれば、開口面積は、正面面積の100倍以上であることが好ましいことを見出した。
これは、開口面積に対して正面面積が相対的に大きくなることで、発光部が光線束を遮ることによる損失が大きくなることに起因する。それゆえ、発光部を小型化することができれば、反射効率の低減を避けつつ反射鏡を小型化することが可能となる。
上記の構成によれば、励起光源が出射した励起光が発光部に照射されることにより当該発光部が発光する。発光部が出射した光は、反射鏡によって反射され、所定の立体角内を進む光線束となって発光装置の前方へ出射される。
また、反射鏡の光軸に対して垂直な平面に発光部を投影したときの投影像の面積、すなわち、発光部の正面面積は、100μm以上3mm以下である。それゆえ、反射効率を低下させることなく、開口面積が300mmという従来よりも小さい反射鏡を実現できる。
一方、上記の構成によれば、光出力(放射束)が6W以上30W以下である励起光源からの励起光が発光部に照射される。その結果、高光束の光が発光部において生成される。
それゆえ、これらの構成要素を組み合わせることで、高輝度かつ高光束でありながら、従来よりも小型の発光装置を実現できる。
なお、発光部の正面面積が小さくなりすぎると発光装置として十分な光束を実現できなくなる。そのため、発光部の正面面積は、例えば、発光部の蛍光体としてサイアロン蛍光体を用いる場合には、0.2mm以上である。
本発明に係る発光装置は、上記の課題を解決するために、励起光を出射する励起光源と、上記励起光源から出射された励起光を受けて発光する発光部と、上記発光部が出射した光を反射することにより、所定の立体角内を進む光線束を形成する反射鏡とを備え、上記励起光源から出射され、上記発光部に照射される励起光の放射束は、3W以上30W以下であり、上記反射鏡の光軸に対して垂直な平面に、発光部を投影したときの投影像の面積は、100μm以上3mm以下であることを特徴としている。
上記の構成によれば、励起光源が出射した励起光が発光部に照射されることにより当該発光部が発光する。発光部が出射した光は、反射鏡によって反射され、所定の立体角内を進む光線束となって発光装置の前方へ出射される。
また、反射鏡の光軸に対して垂直な平面に発光部を投影したときの投影像の面積、すなわち、発光部の正面面積は、100μm以上3mm以下である。それゆえ、反射効率を低下させることなく、開口面積が300mmという従来よりも小さい反射鏡を実現できる。
一方、上記の構成によれば、放射束が3W以上30W以下である励起光が発光部に照射される。その結果、高光束の光が発光部において生成される。
それゆえ、これらの構成要素を組み合わせることで、高輝度かつ高光束でありながら、従来よりも小型の発光装置を実現できる。
また、上記発光装置は、上記励起光源を複数備え、上記複数の励起光源からの励起光を1つの上記発光部に導く少なくとも1つの導光部をさらに備え、上記複数の励起光源の光出力の合計が6W以上30W以下であることが好ましい。
上記の構成によれば、複数の励起光源からそれぞれ励起光が出射され、複数の励起光は、少なくとも1つの導光部によって発光部に導かれる。そして、複数の励起光源の光出力の合計が6W以上30W以下である。
それゆえ、複数の励起光源を用いることにより高出力の励起光を実現でき、高出力の励起光源を用いる必要がなくなる。さらに、励起光源の数を増やすことにより、1つの励起光源では実現困難な高出力の励起光を実現できる。
また、上記導光部は、上記複数の励起光源からの励起光を受光する入射端部と、当該入射端部において受光した励起光を上記発光部に出射する出射端部とを備えることが好ましい。
上記の構成によれば、入射端部において複数の励起光源からの励起光を集光し、集光した励起光を出射端部から発光部へ出射する。
それゆえ、1つの導光部によって、複数の励起光源からの励起光を集めて発光部へ導くことができ、複数の導光部によって、複数の励起光源からの励起光をそれぞれ個別に発光部へ導く構成よりも簡単な構成の発光装置を実現できる。
本発明の車両用ヘッドランプは、上記発光装置を備えることを特徴としている。
上記の構成により、高輝度かつ高光束でありながら、従来よりも小型の車両用ヘッドランプを実現できる。
本発明のプロジェクタは、上記発光装置を備えることを特徴としている。
上記の構成により、高輝度かつ高光束でありながら、従来よりも小型のプロジェクタを実現できる。また、発光部は、励起光源から出射された励起光を受けて発光するものであるため、水銀ランプ等を用いた従来のプロジェクタよりも瞬時点等性に優れている。
本発明の照明装置は、上記発光装置を備えることを特徴としている。
上記の構成により、高輝度かつ高光束でありながら、従来よりも小型の照明装置を実現できる。上記照明装置として、例えば、サーチライト、スポットライト、家庭用照明器具を挙げることができる。
本発明に係る発光装置は、以上のように、励起光を出射する励起光源と、上記励起光源から出射された励起光を受けて発光する発光部と、上記発光部が出射した光を反射することにより、所定の立体角内を進む光線束を形成する反射鏡とを備え、上記励起光源の光出力は、6W以上30W以下であり、上記反射鏡の光軸に対して垂直な平面に、発光部を投影したときの投影像の面積は、100μm以上3mm以下であるという構成である。
また、本発明に係る発光装置は、励起光を出射する励起光源と、上記励起光源から出射された励起光を受けて発光する発光部と、上記発光部が出射した光を反射することにより、所定の立体角内を進む光線束を形成する反射鏡とを備え、上記励起光源から出射され、上記発光部に照射される励起光の放射束は、3W以上30W以下であり、上記反射鏡の光軸に対して垂直な平面に、発光部を投影したときの投影像の面積は、100μm以上3mm以下であるという構成である。
それゆえ、高輝度かつ高光束でありながら、従来よりも小型の発光装置を実現できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るヘッドランプの概略構成を示す図である。 (a)は半導体レーザの回路図を模式的に示す図であり、(b)は半導体レーザの基本構造を示す斜視図である。 本発明の別の実施形態に係るヘッドランプの概略構成を示す図である。 本発明のさらに別の実施形態に係るヘッドランプの概略構成を示す図である。 本発明のさらに別の実施形態に係るヘッドランプの概略構成を示す図である。 上記ヘッドランプが備える光ファイバーの出射端部と発光部との位置関係を示す図である。 発光部の位置決め方法の変更例を示す断面図である。 (a)は自動車用のすれ違い用前照灯に要求される配光特性を示す図であり、(b)は、すれ違い用前照灯の配光特性基準に規定された照度を示す図である。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1〜図2に基づいて説明すれば、以下のとおりである。ここでは、本発明の照明装置として、自動車用の走行用前照灯(ハイビーム)の配光特性基準を満たすヘッドランプ1を例に挙げて説明する。
(ヘッドランプ1の構成)
まず、本実施形態に係るヘッドランプ1の構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るヘッドランプ1の概略構成を示す図である。同図に示すように、ヘッドランプ1は、半導体レーザ(励起光源)3、非球面レンズ4、導光部21、発光部7、反射鏡8および透明板9を備えている。半導体レーザ3、導光部21および発光部7によって発光装置の基本構造が形成されている。
(半導体レーザ3)
半導体レーザ3は、励起光を出射する励起光源として機能するものである。この半導体レーザ3は複数設けられており、複数の半導体レーザ3のそれぞれからレーザ光(励起光)が発振される。
半導体レーザ3は、1チップに6つの発光点(6ストライプ)を有するものであり、例えば、405nm(青紫色)のレーザ光を発振し、出力5.0W、動作電圧5V、電流2.8Aのものであり、直径9mmのパッケージに封入されているものである。半導体レーザ3が発振するレーザ光は、405nmに限定されず、380nm以上470nm以下の波長範囲にピーク波長を有するレーザ光であればよい。なお、380nmより小さい波長のレーザ光を発振する良質な短波長用の半導体レーザを作製することが可能であれば、本実施の形態の半導体レーザ3として、380nmより小さい波長のレーザ光を発振するように設計された半導体レーザを用いることも可能である。
図1に示すように、3つの半導体レーザ3が実装されているので、半導体レーザ3全体としての光出力(放射束)が15W、消費電力が42W(=5V×2.8A×3個)となる。なお、励起光源として複数の半導体レーザ3を用いる必要は必ずしもなく、半導体レーザ3を1つのみ用いてもよい。しかし、高出力のレーザ光を得るためには、複数の半導体レーザ3を用いることが好ましい。
非球面レンズ4は、各半導体レーザ3から発振されたレーザ光(励起光)を、導光部21の一方の端部である光入射面211に入射させるためのレンズである。例えば、非球面レンズ4として、アルプス電気製のFLKN1 405を用いることができる。上述の機能を有するレンズであれば、非球面レンズ4の形状および材質は特に限定されないが、405nm近傍の透過率が高く、かつ耐熱性のよい材料であることが好ましい。
(導光部21)
導光部21は、半導体レーザ3が発振したレーザ光を集光して発光部7(発光部7のレーザ光照射面7a)へと導く角錐台状の導光部材であり、非球面レンズ4を介して半導体レーザ3と光学的に結合している。導光部21は、複数の半導体レーザ3が出射したレーザ光を受光する光入射面211(入射端部)と当該光入射面211において受光したレーザ光を発光部7へ出射する光出射面212(出射端部)とを有している。
なお、半導体レーザ3と導光部21の光入射面211(入射端部)とを十分に近づけて設置できるときには、非球面レンズ4を設けなくても良い場合がある。この様な構成とすることによって、構造がより単純化されるとともに、励起光を減衰させる要素が一つなくなるため、励起光の出射効率をより向上させることができる。
光出射面212の面積は、光入射面211の面積よりも小さい。そのため、光入射面211から入射した各レーザ光は、側面213に反射しつつ前進することにより収束されて光出射面212から出射される。
光出射面212は、光入射面211と光出射面212とを結ぶ軸に対して垂直な方向に軸を持つ平凸シリンドリカルレンズとなっている。すなわち、光出射面212が曲面形状になっている。そのため、レーザ光は、所定の角度で広がりながら光出射面212から出射される。これにより、光出射面212から出射されたレーザ光をレーザ光照射面7aの一点に集中して照射させずに分散して照射させるため、レーザ光が一点に集中して照射されることによって発光部7が劣化することを防止できる。従って、高光束・高輝度かつ長寿命なヘッドランプ1を実現できる。
なお、本実施形態では、光出射面212がシリンドリカルレンズとして機能するが、光出射面212に、シリンドリカルレンズが別体として備えられていてもよい。この場合、シリンドリカルレンズは、光出射面212と発光部7との間に設けられる。また、場合によっては、シリンドリカルレンズとして機能する部分を設けず、あるいは別体のシリンドリカルレンズを使用せず、平坦な光出射面212のまま発光部7を密着して設置してもよい。
導光部21は、BK7、石英ガラス、アクリル樹脂その他の透明素材で構成する。また、光入射面211は、平面形状であっても曲面形状であってもよい。
非球面レンズ4および導光部21の結合効率(半導体レーザ3から出射されるレーザ光の強度に対する、導光部21の光出射面212から出射されるレーザ光の強度の割合)は90%である。このため、半導体レーザ3から出射された15Wのレーザ光は、非球面レンズ4および導光部21を通過すると、光出射面212から13.5Wのレーザ光として出射される。
また、励起光源の光出力が6W以上30W以下であり、非球面レンズ4および導光部21の結合効率が50〜100%であるとすると、半導体レーザ3から出射され、発光部7に照射される励起光の放射束は3W以上30W以下であるといえる。
(発光部7)
発光部7は、光出射面212から出射されたレーザ光を受けて発光するものであり、レーザ光を受けて発光する蛍光体を含んでいる。この発光部7は、透明板9の内側(光出射面212が位置する側)の面において、反射鏡8の焦点位置またはその近傍に固定されている。発光部7の位置の固定方法は、この方法に限定されず、反射鏡8から延出する棒状または筒状の部材によって発光部7の位置を固定してもよい。発光部7の詳細については後述する。
(反射鏡8)
反射鏡8は、発光部7が出射したインコヒーレント光(以下、単に「光」と称する)を反射することにより、所定の立体角内を進む光線束を形成するものである。すなわち、反射鏡8は、発光部7からの光を反射することにより、ヘッドランプ1の前方へ進む光線束を形成する。この反射鏡8は、例えば、金属薄膜がその表面に形成された曲面形状(カップ形状)の部材であり、反射した光の進行方向に開口している。
反射鏡8を正面から見たときの反射鏡8の面積を反射鏡8の開口面積と称する。この開口面積は、反射鏡8の光軸に対して垂直な平面に反射鏡8を投影したときの投影像の面積である。さらに換言すれば、反射鏡8の開口部によって囲まれる面(図1において符号8aで示す面)の面積である。開口面積が小さいことは反射鏡8が小さいことを意味し、ひいては、ヘッドランプ1が小さいことを意味する。ヘッドランプ1を小さくするために、反射鏡8の開口面積は、300mm以上2000mm以下であることが好ましい。この下限値は、後述する発光部7の正面面積が3mmの場合であり、正面面積をさらに小さくすれば、反射鏡8の開口面積を300mmよりも小さくできる。
透明板9は、反射鏡8の開口部を覆う透明な樹脂板であり、発光部7を保持している。この透明板9を、半導体レーザ3からのレーザ光を遮断するとともに、発光部7においてレーザ光を変換することにより生成された白色光(インコヒーレント光)を透過する材質で形成することが好ましく、樹脂板以外に無機ガラス板等も使用できる。
発光部7によってコヒーレントなレーザ光は、そのほとんどがインコヒーレントな白色光に変換される。しかし、何らかの原因でレーザ光の一部が変換されない場合も考えられる。このような場合でも、透明板9によってレーザ光を遮断することにより、レーザ光が外部に漏れることを防止できる。なお、このような効果を期待せず、かつ透明板9以外の部材によって発光部7を保持する場合には、透明板9を省略することが可能である。
(発光部7の組成)
発光部7は、蛍光体保持物質としてのシリコーン樹脂の内部に蛍光体が分散されているものである。シリコーン樹脂と蛍光体との割合は、10:1程度である。また、発光部7は、蛍光体を押し固めたものであってもよい。蛍光体保持物質は、シリコーン樹脂に限定されず、いわゆる有機無機ハイブリッドガラスや無機ガラスであってもよい。
上記蛍光体は、例えば、酸窒化物系のものであり、青色、緑色および赤色の蛍光体がシリコーン樹脂に分散されている。半導体レーザ3は、405nm(青紫色)のレーザ光を発振するため、発光部7に当該レーザ光が照射されると白色光が発生する。それゆえ、発光部7は、波長変換材料であるといえる。
なお、半導体レーザ3は、450nm(青色)のレーザ光(または、440nm以上490nm以下の波長範囲にピーク波長を有する、いわゆる「青色」近傍のレーザ光)を発振するものでもよく、この場合には、上記蛍光体は、黄色の蛍光体、または緑色の蛍光体と赤色の蛍光体との混合物である。黄色の蛍光体とは、560nm以上590nm以下の波長範囲にピーク波長を有する光を発する蛍光体である。緑色の蛍光体とは、510nm以上560nm以下の波長範囲にピーク波長を有する光を発する蛍光体である。赤色の蛍光体とは、600nm以上680nm以下の波長範囲にピーク波長を有する光を発する蛍光体である。
上記蛍光体は、サイアロン蛍光体と通称されるものが好ましい。サイアロン蛍光体とは、窒化ケイ素のシリコーン原子の一部がアルミニウム原子に、窒素原子の一部が酸素原子に置換された物質である。窒化ケイ素(Si)にアルミナ(Al)、シリカ(SiO)および希土類元素などを固溶させて作ることができる。
蛍光体の別の好適な例としては、III−V族化合物半導体のナノメータサイズの粒子を用いた半導体ナノ粒子蛍光体を例示することができる。
半導体ナノ粒子蛍光体の特徴の一つは、同一の化合物半導体(例えばインジュウムリン:InP)を用いても、その粒子径をナノメータサイズに変更することにより、量子サイズ効果によって発光色を変化させることができる点である。例えば、InPでは、粒子サイズが3〜4nm程度のときに赤色に発光する。ここで、粒子サイズは透過型電子顕微鏡(TEM)にて評価した。
また、この半導体ナノ粒子蛍光体は、半導体ベースであるので蛍光寿命が短く、励起光のパワーを素早く蛍光として放射できるのでハイパワーの励起光に対して耐性が強いという特徴もある。これは、この半導体ナノ粒子蛍光体の発光寿命が10ナノ秒程度と、希土類を発光中心とする通常の蛍光体材料に比べて5桁も小さいためである。
さらに、上述したように、発光寿命が短いため、レーザ光の吸収と蛍光体の発光を素早く繰り返すことができる。その結果、強いレーザ光に対して高い変換効率を保つことができ、蛍光体からの発熱を低減させることができる。
よって、発光部7が熱により劣化(変色や変形)するのをより抑制することができる。これにより、ヘッドランプ1の寿命を延ばすことができる。
(発光部7の形状・大きさ)
発光部7は、例えば、3mm×1mm×1mmの直方体である。この場合、半導体レーザ3からのレーザ光を受けるレーザ光照射面7aおよびレーザ光が変換された白色光が出射される発光面7bの面積は、3mmである。日本国内で法的に規定されている車両用ヘッドランプの配光パターン(配光分布)は、鉛直方向に狭く、水平方向に広いため、発光部7の形状を、水平方向に対して横長(断面略長方形形状)にすることにより、上記配光パターンを実現しやすくなる。
なお、発光部7は、直方体でなくてもよく、レーザ光照射面7aおよび発光面7bが円または楕円である筒状であってもよい。また、発光面7bは、平面である必要は必ずしもなく、曲面であってもよい。
さらに、レーザ光照射面7aおよび発光面7bの面積は、100μm以上3mm以下であることが好ましい。発光部7が直方体である場合には、レーザ光照射面7aおよび発光面7bの面積は同じであるが、これらの面積が異なる場合も考えられる。この場合のために、発光部7を正面から見た場合の発光部7の面積を正面面積と称する。より厳密には、正面面積とは、反射鏡8の光軸に対して垂直な平面に、発光部7を投影したときの投影像の面積である。この正面面積が、100μm以上3mm以下であることが好ましい。この理由については後述する。
また、レーザ光照射面7aと発光面7bとの間の、発光部7の厚みは1mmでなくともよい。上記厚みは、レーザ光が発光部7において全て白色光に変換されるか、またはレーザ光が発光部7において十分に散乱される厚みであればよい。つまり、人体の特に眼に対して有害なコヒーレント光の強度が、安全なレベルにまで低くなるか、あるいは、無害なインコヒーレント光に変換されるだけの厚みを発光部7が有していればよい。
ここで必要とされる発光部7の厚みは、発光部7における蛍光体保持物質と蛍光体との割合に従って変化する。発光部7における蛍光体の含有量が多くなれば、レーザ光が白色光に変換される効率が高まるため発光部7の厚みを薄くできる。
なお、発光部7をはさんでレーザ光照射面7aの反対側に反射鏡を設けてもよい。この場合、発光部7の厚みはレーザ光が発光部7において十分に散乱される厚みの半分でよくなる。
(発光部7の正面面積および半導体レーザ3の光出力の意義)
本発明の発明者は、反射鏡8を正面から見たときの反射鏡8の面積である開口面積が発光部7の正面面積の100倍よりも小さくなると、反射鏡8の反射効率が極端に悪化することを実験により見出した。換言すれば、開口面積は、発光部7の正面面積の100倍以上であることが好ましい。これは、開口面積に対し、正面面積が相対的に大きくなることで、反射鏡8によって反射する光線束の一部を発光部7が遮ることによる損失が大きくなることに起因する。
それゆえ、発光部7を小型化することができれば、反射効率の低減を避けつつ反射鏡8を小型化することが可能となる。
また、発光部7に含まれる蛍光体がサイアロン蛍光体などの酸窒化物系蛍光体である場合、発光部7の正面面積は0.2mm以上であることが好ましい。酸窒化物系蛍光体の粒子サイズは、発光効率(=(励起光の)吸収率×内部効率)の面から、数μm〜数10μmが最適であるという結果が実験から得られており、典型的には20μm程度である。そのような蛍光体粒子を使う場合、面積0.2mmの範囲(例えば1mm×200μmの範囲)には、50個×10個の粒子を敷き詰められることとなる。
このように、発光部7の面積があまりに小さい、もしくは、縦および横の辺のどちらかだけでも非常に短いと、蛍光体粒子が1〜数個しか含まれない発光部7が製造される事態も考えられる。そのような場合は、十分な励起光が得られなくなるおそれがある。発光部7の正面面積は0.2mm以上が好ましいのはこのためである。
なお、以上の説明は、粒子サイズが大きい酸窒化物系蛍光体のときの話であり、ナノ粒子蛍光体を発光部7の蛍光体として使用する場合には、数nm程度の粒子を使用するため、上記のような問題は生じにくい。この場合、発光部7の正面面積は0.2mmよりも小さくできる。
典型的なナノ粒子蛍光体のサイズは数nm(一桁の前半)であるので、例えば直径2nmのナノ粒子蛍光体を用いて1μm×1μm×1μmの立方体に最密充填(充填率74%)された発光部を作成すれば、その中にはおよそ1×10個程度のナノ粒子蛍光体を含めることができる。
このようなナノ粒子蛍光体を用いた発光部7の正面面積が、例えば10μm×10μm(100μm)、すなわち0.0001mmあれば、励起光を90%程度吸収できるような発光部7が実現できるので、ヘッドランプとして十分な光束を有する超高輝度光源を作製可能である。それゆえ、ナノ粒子蛍光体を用いる場合、発光部7の正面面積の下限値は、100μmであってもよい。
ただし、10μm×10μmサイズの超微小発光部を励起するためには、励起光をこのサイズに絞る必要がある。光を絞る際、その光がいわゆる自然光(インコヒーレント光)であれば、その光源がもつ有限の大きさ(サイズ)に制限されてしまうので、μmオーダーまで絞る事は不可能に近いと言える。
また、励起光源としてのLEDチップと発光部とを密着させれば、励起光を集光する必要がないが、十分大きな出力が可能であり、かつ、サイズが10μm角のLEDチップを作ることは困難である。
一方、レーザ光(コヒーレント光)ならば光源の光学系の限界性能(回折限界)まで絞ることが容易に可能である。したがって、励起光源としてレーザ光源を用いることで、上述のような超微小発光部を励起することが可能である。
よって、発光部7の正面面積を、100μm以上3mm以下にすれば、反射鏡の反射効率を低下させることなく、開口面積が300mmという従来よりも小さい反射鏡を実現できる。
一方、ヘッドランプ1において半導体レーザ3の合計出力(複数の半導体レーザ3の出力の合計)を変化させた場合、合計出力3〜6Wで300〜600lm、出力15〜30Wで1500〜3000lmの光束の光が実現されることが、本発明の発明者によって明らかにされている。
半導体レーザ3から出力されたレーザ光が最終的に白色光となってヘッドランプ1の外部へ出射されるまでの出射効率は、反射鏡8の反射効率、透明板9の透過率および非球面レンズ4と導光部22との結合効率などにより左右される。この出射効率は、約±20%の範囲で変動するため、一定の光束を実現する半導体レーザ3の出力にも幅が生じる。
それゆえ、6W以上30W以下の合計出力があれば、600〜3000lmの光束の光を実現することができる。そのため、法的に定められたヘッドランプの最低限の光度(29500cd)を実現することができる。
これに対して、従来のハロゲンランプおよびHID(High Intensity Discharge)ランプでは、発光部の正面面積を3mm以下にすることは困難であり、反射鏡8の開口面積を1500mm以下にすることは困難である。
それゆえ、ヘッドランプ1は、従来よりも小型の、高輝度かつ高光束のヘッドランプであると言える。
(半導体レーザ3の構造)
ここで、半導体レーザ3の基本構造について説明する。図2(a)は、半導体レーザ3の回路図を模式的に示したものであり、図2(b)は、半導体レーザ3の基本構造を示す斜視図である。同図に示すように、半導体レーザ3は、カソード電極19、基板18、クラッド層113、活性層111、クラッド層112、アノード電極17がこの順に積層された構成である。
基板18は、半導体基板であり、本願のように蛍光体を励起する為の青色〜紫外の励起光を得る為にはGaN、サファイア、SiCを用いることが好ましい。一般的には、半導体レーザ用の基板の他の例として、Si、GeおよびSiC等のIV属半導体、GaAs、GaP、InP、AlAs、GaN、InN、InSb、GaSbおよびAlNに代表されるIII−V属化合物半導体、ZnTe、ZeSe、ZnSおよびZnO等のII−VI属化合物半導体、ZnO、Al、SiO、TiO、CrOおよびCeO等の酸化物絶縁体、並びに、SiNなどの窒化物絶縁体のいずれかの材料が用いられる。
アノード電極17は、クラッド層112を介して活性層111に電流を注入するためのものである。
カソード電極19は、基板18の下部から、クラッド層113を介して活性層111に電流を注入するためのものである。なお、電流の注入は、アノード電極17・カソード電極19に順方向バイアスをかけて行う。
活性層111は、クラッド層113及びクラッド層112で挟まれた構造になっている。
また、活性層111およびクラッド層の材料としては、青色〜紫外の励起光を得る為にはAlInGaNから成る混晶半導体が用いられる。一般に半導体レーザの活性層・クラッド層としては、Al、Ga、In、As、P、N、Sbを主たる組成とする混晶半導体が用いられ、そのような構成としても良い。また、Zn、Mg、S、Se、TeおよびZnO等のII−VI属化合物半導体によって構成されていてもよい。
また、活性層111は、注入された電流により発光が生じる領域であり、クラッド層112及びクラッド層113との屈折率差により、発光した光が活性層111内に閉じ込められる。
さらに、活性層111には、誘導放出によって増幅される光を閉じ込めるために互いに対向して設けられる表側へき開面114・裏側へき開面115が形成されており、この表側へき開面114・裏側へき開面115が鏡の役割を果す。
ただし、完全に光を反射する鏡とは異なり、誘導放出によって増幅される光の一部は、活性層111の表側へき開面114・裏側へき開面115(本実施の形態では、便宜上表側へき開面114とする)から出射され、励起光L0となる。なお、活性層111は、多層量子井戸構造を形成していてもよい。
なお、表側へき開面114と対向する裏側へき開面115には、レーザ発振のための反射膜(図示せず)が形成されており、表側へき開面114と裏側へき開面115との反射率に差を設けることで、低反射率端面である、例えば、表側へき開面114より励起光L0の大部分を発光点103から照射されるようにすることができる。
クラッド層113・クラッド層112は、n型およびp型それぞれのGaAs、GaP、InP、AlAs、GaN、InN、InSb、GaSb、及びAlNに代表されるIII−V属化合物半導体、並びに、ZnTe、ZeSe、ZnSおよびZnO等のII−VI属化合物半導体のいずれの半導体によって構成されていてもよく、順方向バイアスをアノード電極17及びカソード電極19に印加することで活性層111に電流を注入できるようになっている。
クラッド層113・クラッド層112および活性層111などの各半導体層との膜形成については、MOCVD(有機金属化学気相成長)法やMBE(分子線エピタキシー)法、CVD(化学気相成長)法、レーザアブレーション法、スパッタ法などの一般的な成膜手法を用いて構成できる。各金属層の膜形成については、真空蒸着法やメッキ法、レーザアブレーション法、スパッタ法などの一般的な成膜手法を用いて構成できる。
(発光部7の発光原理)
次に、半導体レーザ3から発振されたレーザ光による蛍光体の発光原理について説明する。
まず、半導体レーザ3から発振されたレーザ光が発光部7に含まれる蛍光体に照射されることにより、蛍光体内に存在する電子が低エネルギー状態から高エネルギー状態(励起状態)に励起される。
その後、この励起状態は不安定であるため、蛍光体内の電子のエネルギー状態は、一定時間後にもとの低エネルギー状態(基底準位のエネルギー状態または励起準位と基底準位との間の準安定準位のエネルギー状態)に遷移する。
このように、高エネルギー状態に励起された電子が、低エネルギー状態に遷移することによって蛍光体が発光する。
白色光は、等色の原理を満たす3つの色の混色、または補色の関係を満たす2つの色の混色で構成でき、この原理に基づき、半導体レーザ3から発振されたレーザ光の色と蛍光体が発する光の色とを、上述のように組み合わせることにより白色光を発生させることができる。
(ヘッドランプ1の効果)
以上の構成を備えるヘッドランプ1では、発光部7の正面面積が3mmの場合、反射鏡8の開口面積が1000mmであり、放射される光束が約1900lmであり、発光部7の輝度が50cd/mmとなる。それゆえ、ヘッドランプ1は、高輝度かつ高光束でありながら、従来よりも小型のヘッドランプであると言える。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について図3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
図3は、本実施形態に係るヘッドランプ20の概略構成を示す図である。同図に示すように、ヘッドランプ20は、半導体レーザ3、非球面レンズ4、導光部22、発光部7、反射鏡8および透明板9を備えている。半導体レーザ3、導光部22および発光部7によって発光装置の基本構造が形成されている。
半導体レーザ3は、1チップに10個の発光点(10ストライプ)を有するものであり、例えば、405nm(青紫色)のレーザ光を発振し、出力11.2W、動作電圧5V、電流6.4Aのものであり、直径9mmのパッケージに封入されているものである。また、パッケージに封入された半導体レーザ3は、1つであり、上記出力のときの消費電力は32Wである。
非球面レンズ4は、各半導体レーザ3から発振されたレーザ光(励起光)を、導光部22の一方の端部である光入射面221に入射させるためのレンズである。本実施形態では、非球面レンズ4として、ロッドレンズを使用している。
導光部22は、半導体レーザ3が発振したレーザ光を集光して発光部7へと導く導光部材であり、非球面レンズ4を介して半導体レーザ3と光学的に結合している。この導光部22は、半導体レーザ3が出射したレーザ光を受け取る光入射面221(入射端部)と当該光入射面221から入射したレーザ光を発光部7へ出射する光出射面222(出射端部)とを有している。
導光部22は、先細りの円錐台形状の石英(SiO)製導光部材(屈折率:1.45)である。また、光入射面221の直径は10mmであり、光出射面222の直径は1.5mmである。さらに、導光部22の側面には、屈折率1.35の熱可塑性フッ素樹脂(ポリテトラフロオロエチレン:PTFE)がコーティングされている。なお、光入射面221および光出射面222の形状は、光入射面211および光出射面212と同様、平面形状であっても曲面形状であってもよい。
また、導光部22は、FFP(Far Field Pattern)のアスペクト比がなるべく真円に近くなるように補正されたものである。ここで、FFPとは、レーザ光源の発光点から離れた面における光の強度分布を指す。通常、半導体レーザ3や端面発光型ダイオードのような半導体発光素子が出射するレーザ光は、回折現象によって活性層の発光強度分布の角度が広がり、そのFFPが楕円形状となる。このため、FFPを真円に近くするには補正が必要となる。
なお、導光部22の形状は、円錐台に限定されず、楕円錐台などその他の柱状であってもよい。
非球面レンズ4および導光部22の結合効率は85%である。このため、半導体レーザ3から出射された11.2Wのレーザ光は、非球面レンズ4および導光部22を通過すると、光出射面222から約9.5Wのレーザ光として出射される。
発光部7は、光出射面222から出射されたレーザ光を受けて発光するものであり、上述したような蛍光体を含んでいる。この発光部7は、直径1.6mm、厚さ1mmの円柱形状である。それゆえ、発光部7のレーザ光照射面および発光面の面積は、約2mmである。
(ヘッドランプ20の効果)
以上の構成を備えるヘッドランプ20では、発光部7の正面面積が約2mmの場合、反射鏡8の開口面積が700mmであり、放射される光束が約1500lmであり、発光部7の輝度が60cd/mmとなる。それゆえ、ヘッドランプ20は、高輝度かつ高光束でありながら、従来よりも小型のヘッドランプであると言える。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施形態について図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1〜2と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
図4は、本実施形態に係るヘッドランプ30の概略構成を示す図である。同図に示すように、ヘッドランプ30は、半導体レーザ3、複数のライトガイド(導光部)23、発光部7、反射鏡8および透明板9を備えている。半導体レーザ3、ライトガイド23および発光部7によって発光装置の基本構造が形成されている。
半導体レーザ3は、1チップに5つの発光点(5ストライプ)を有するものであり、例えば、405nm(青紫色)のレーザ光を発振し、出力3.3W、動作電圧5V、電流2.22Aのものであり、直径9mmのパッケージに封入されているものである。図4に示すように、3つの半導体レーザ3が実装されているので、半導体レーザ3全体としての出力が約10W、消費電力が33.3W(=5V×2.22A×3個)となる。
ライトガイド23は、半導体レーザ3が発振したレーザ光を受光して発光部7のレーザ光照射面7aへと導く導光部材である。ライトガイド23は、半導体レーザ3毎に設けられており、半導体レーザ3と光学的に結合している。このライトガイド23は、半導体レーザ3が出射したレーザ光を受け取る光入射面231(入射端部)と当該光入射面231から入射したレーザ光を発光部7へ出射する光出射面232(出射端部)とを有している。上述の導光部材と同様、光出射面232の断面積は、光入射面231の断面積よりも小さいので、半導体レーザ3から出射されたレーザ光を、光出射面232に集光することができる。
また、図4に示すように、3本のライトガイド23の光出射面232は、発光部7のレーザ光照射面に接触していてもよいし、僅かに間隔をおいて配置されてもよい。ただし、各光出射面232から出射されるレーザ光がそれぞれ有する光強度分布における最も光強度の大きい部分が、発光部7の互いに異なる部分に対して照射されることが好ましい。この構成により、レーザ光が一点に集中することにより発光部7が著しく劣化することを防止できる。
ライトガイド23は、熱可塑性フッ素樹脂(ポリテトラフロオロエチレン:PTFE)からなる先細りの円錐形状のチューブであり、その内部に熱硬化性アクリル樹脂(メタクリル酸メチル樹脂)が充填されている。PTFEの屈折率は、1.35であり、メタクリル酸メチル樹脂の屈折率は、1.49である。また、光入射面231の直径は7mmであり、光出射面232の直径は1mmである。なお、光入射面231および光出射面232の形状は、光入射面211および光出射面212と同様、平面形状であっても曲面形状であってもよい。
また、ライトガイド23の結合効率(半導体レーザ3から出射されるレーザ光の強度に対する、ライトガイド23の光出射面232から出射されるレーザ光の強度の割合)は90%である。このため、半導体レーザ3から出射された3.3W(約10W)のレーザ光は、ライトガイド23を通過すると、3つの光出射面232からそれぞれ約3W(合計約9W)のレーザ光として出射される。
(ヘッドランプ30の効果)
以上の構成を備えるヘッドランプ30では、発光部7の正面面積が約3mmの場合、反射鏡8の開口面積が1260mmであり、放射される光束が約1350lmであり、発光部7の輝度が36cd/mmとなる。それゆえ、ヘッドランプ30は、高輝度かつ高光束でありながら、従来よりも小型のヘッドランプであると言える。
〔実施の形態4〕
本発明のさらに別の実施形態について図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、実施の形態1〜3と同様の部材に関しては、同じ符号を付し、その説明を省略する。
(ヘッドランプ40の構成)
まず、本実施形態に係るヘッドランプ(照明装置)40の構成について図5を用いて説明する。図5は、プロジェクタ型のヘッドランプであるヘッドランプ40の構成を示す断面図である。このヘッドランプ40は、プロジェクタ型のヘッドランプである点、並びに、導光部21、導光部22およびライトガイド23の代わりに光ファイバー5を備えた点でヘッドランプ1とは異なる。
同図に示すように、ヘッドランプ40は、半導体レーザアレイ(励起光源)2、非球面レンズ4、光ファイバー(導光部)5、フェルール6、発光部7、反射鏡8、透明板9、ハウジング10、エクステンション11、レンズ12、凸レンズ14およびレンズホルダ16を備えている。半導体レーザアレイ2、光ファイバー5、フェルール6および発光部7によって発光装置の基本構造が形成されている。
ヘッドランプ40は、プロジェクタ型のヘッドランプであるため、凸レンズ14を備えている。その他のタイプのヘッドランプ(例えば、セミシールドビームヘッドランプ)に本発明を適用してもよく、その場合には凸レンズ14を省略できる。
(半導体レーザアレイ2)
半導体レーザアレイ2は、励起光を出射する励起光源として機能し、複数の半導体レーザ(半導体レーザ素子)3を基板上に備えるものである。なお、半導体レーザ3の構成については、ヘッドランプ1が備える半導体レーザ3と同じであるので、ここではその説明を省略する。
非球面レンズ4は、半導体レーザ3から発振されたレーザ光(励起光)を、光ファイバー5の一方の端部である入射端部5bに入射させるためのレンズである。
(光ファイバー5)
光ファイバー5は、半導体レーザ3が発振したレーザ光を発光部7へと導く導光部材であり、複数の光ファイバーの束である。この光ファイバー5は、上記レーザ光を受け取る複数の入射端部5bと、入射端部5bから入射したレーザ光を出射する複数の出射端部5aとを有している。
複数の出射端部5aは、発光部7のレーザ光照射面(受光面)7a(図6参照)における互いに異なる領域に対してレーザ光を出射する。換言すれば、複数の出射端部5aは、発光部7の互いに異なる部分に対してレーザ光を出射する。より詳細には、複数の出射端部5aから出射されるレーザ光がそれぞれ有する光強度分布における最も光強度の大きい部分(最大光強度部分)が、発光部7の互いに異なる部分に対して照射される。この構成により、レーザ光が一点に集中することにより発光部7が著しく劣化することを防止できる。出射端部5aは、レーザ光照射面7aに接触していてもよいし、僅かに間隔をおいて配置されてもよい。
なお、複数の出射端部5aのうちの1つから出射されたレーザ光により形成される投影像の最大光強度部分の位置が、他の出射端部5aに由来する投影像の最大光強度部分の位置と異なっていることが好ましい。この構成により、複数の出射端部5aからのレーザ光の照射領域が互いに重なっていても、発光部7の劣化を防止できる。
光ファイバー5は、中芯のコアを、当該コアよりも屈折率の低いクラッドで覆った2層構造をしている。コアは、レーザ光の吸収損失がほとんどない石英ガラス(酸化ケイ素)を主成分とするものであり、クラッドは、コアよりも屈折率の低い石英ガラスまたは合成樹脂材料を主成分とするものである。例えば、光ファイバー5は、コアの径が200μm、クラッドの径が240μm、開口数NAが0.22の石英製のものであるが、光ファイバー5の構造、太さおよび材質は上述のものに限定されず、光ファイバー5の長軸方向に対して垂直な断面は矩形であってもよい。
なお、導光部材として光ファイバー以外の部材、または光ファイバーと他の部材とを組み合わせたものを用いてもよい。この導光部材は、半導体レーザ3が発振したレーザ光を受け取る少なくとも1つの入射端部と当該入射端部から入射したレーザ光を出射する複数の出射端部とを有するものであればよい。例えば、少なくとも1つの入射端部を有する入射部、および複数の出射端部を有する出射部を光ファイバーとは別の部材として形成し、これら入射部および出射部を光ファイバーの両端部に接続してもよい。
(フェルール6)
図6は、出射端部5aと発光部7との位置関係を示す図である。同図に示すように、フェルール6は、光ファイバー5の複数の出射端部5aを発光部7のレーザ光照射面7aに対して所定のパターンで保持する。このフェルール6は、出射端部5aを挿入するための孔が所定のパターンで形成されているものでもよいし、上部と下部とに分離できるものであり、上部および下部の接合面にそれぞれ形成された溝によって出射端部5aを挟み込むものでもよい。フェルール6の材質は、特に限定されず、例えばステンレススチールである。なお、図6では、半導体レーザ3の個数(すなわち光ファイバー5の個数)にあわせて出射端部5aを3つ示しているが、出射端部5aの数は3つに限定されない。
(発光部7)
発光部7は、出射端部5aから出射されたレーザ光を受けて発光するものであり、レーザ光を受けて発光する蛍光体を含んでいる。また、発光部7は、後述する反射鏡8の第1焦点の近傍に配置され、図5に示すように、透明板9の内側(出射端部5aが位置する側)の面において、出射端部5aと対向する位置に固定されている。
本実施の形態において、発光部7は、ほぼ1×1×1mmの立方体であり、その正面面積は約1mmである。
図7は、発光部7の位置決め方法の変更例を示す断面図である。同図に示すように、反射鏡8の中心部を貫いて延びる筒状部15の先端に発光部7を固定してもよい。この場合には、筒状部15の内部に光ファイバー5の出射端部5aを通すことができる。また、この構成において透明板9を省略することも可能である。
(反射鏡8)
反射鏡8は、例えば、金属薄膜がその表面に形成された部材であり、発光部7から出射した光を反射することにより、当該光をその焦点に収束させる。ヘッドランプ40がプロジェクタ型のヘッドランプであるため、反射鏡8の基本形状は、反射した光の光軸方向に平行な断面が楕円形状となっている。反射鏡8には、第1焦点と第2焦点とが存在し、第2焦点は、第1焦点よりも反射鏡8の開口部に近い位置に存在している。後述する凸レンズ14は、その焦点が第2焦点の近傍に位置するように配置されており、反射鏡8によって第2焦点に収束された光を前方に投射する。
(凸レンズ14)
凸レンズ14は、発光部7から出射された光を集光し、集光した光をヘッドランプ1の前方へ投影する。凸レンズ14の焦点は、反射鏡8の第2焦点の近傍であり、その光軸は、発光部7が有する発光面のほぼ中央を貫いている。この凸レンズ14は、レンズホルダ16によって保持され、反射鏡8に対する相対位置が規定されている。反射鏡の開口部に集光レンズとしての凸レンズ14が設けられている場合には、凸レンズ14を正面から見たときの当該凸レンズ14の面積が上記開口面積となる。換言すれば、開口面積とは、反射鏡の光軸に対して垂直な平面に凸レンズ14を投影したときの投影像の面積である。
(その他の部材)
透明板9は、反射鏡8の開口部を覆う透明な樹脂板であり、発光部7を保持している。すなわち、発光部7は、反射鏡8の第1焦点近傍に設置されるように透明板9によって保持されている。
ハウジング10は、ヘッドランプ40の本体を形成しており、反射鏡8等を収納している。光ファイバー5は、このハウジング10を貫いており、半導体レーザアレイ2は、ハウジング10の外部に設置される。半導体レーザアレイ2は、レーザ光の発振時に発熱するが、ハウジング10の外部に設置することにより半導体レーザアレイ2を効率良く冷却することが可能となる。また、半導体レーザ3は、故障する可能性があるため、交換しやすい位置に設置することが好ましい。これらの点を考慮しなければ、半導体レーザアレイ2をハウジング10の内部に収納してもよい。
エクステンション11は、反射鏡8の前方の側部に設けられており、ヘッドランプ40の内部構造を隠して見栄えを良くするとともに、反射鏡8と車体との一体感を高めている。このエクステンション11も反射鏡8と同様に金属薄膜がその表面に形成された部材である。
レンズ12は、ハウジング10の開口部に設けられており、ヘッドランプ40を密封している。発光部7が発した光は、レンズ12を通ってヘッドランプ1の前方へ出射される。
(ヘッドランプ40の効果)
以上の構成を備えるヘッドランプ30では、発光部7の正面面積が約1mmの場合、凸レンズ14の開口面積が300mmであり、放射される光束が約1260lmであり、発光部7の輝度が100cd/mmとなる。それゆえ、ヘッドランプ40は、高輝度かつ高光束でありながら、従来よりも小型のヘッドランプであると言える。
〔ヘッドランプ1、20、30および40の変形例〕
上述した実施の形態1〜4のヘッドランプ1、20、30および40は、ハイビームの配光特性基準を満たすものとして説明したが、自動車用のすれ違い用前照灯(ロービーム)として用いられてもよい。
この場合、ヘッドランプ1、20、30および40は、自動車用のすれ違い用前照灯の配光特性基準を満たすように構成されていればよく、例えば、この配光特性基準が規定する光照射領域の形状に対応した形状の発光面を有する発光部を備えていてもよい。
また、ヘッドランプ40のようなプロジェクタ型のヘッドランプの場合には、発光部と、この発光部が発した光(反射鏡で反射された光)を車両前方へ投影する凸レンズ14との間に、すれ違い用前照灯に要求される配光特性基準を満たすように成形された遮光板が備えられていてもよい。なお、ヘッドランプ40が、上記形状の発光面を有する発光部と遮光板との両方を備えている場合には、凸レンズ14の光軸から離れた部分において投影像がぼやけることを防ぐことが可能である。
次に、図8を参照しながら、自動車用のすれ違い用前照灯に要求される配光特性について説明する。
図8(a)は、自動車用のすれ違い用前照灯に要求される配光特性を示す図である(道路運送車両の保安基準の細目を定める告示〔2008.10.15〕別添51(前照灯の装置形式指定基準)より抜粋)。この図は、自動車の前方25mの位置に垂直に設置したスクリーンにすれ違い用前照灯からの光を照射した場合の、上記スクリーンに投影される光の像を示している。
図8(a)において、ゾーンIとは、水平方向の基準直線である直線hhの下方750mmに位置する水平直線より下方の領域である。このゾーンIの任意の点では、0.86D−1.72Lの点における実測値の2倍以下の照度であることが求められる。
ゾーンIIIとは、白抜きの領域(明領域と称する)よりも上方の領域である。このゾーンIIIの任意の点では0.85lx(ルクス)以下あることが求められている。つまり、このゾーンIIIは、光線が他の交通の妨げとならないように、所定の照度以下に照度を抑えることが求められている領域(暗領域)である。このゾーンIIIと明領域との境界線は、直線hhに対して15度の角度をなす直線31、および直線hhに対して45度の角度をなす直線32を含んでいる。
ゾーンIVとは、直線hhの下方375mmに位置する水平直線、直線hhの下方750mmに位置する水平直線および垂直方向の基準直線である直線VVの左右2250mmに位置する2本の鉛直直線の計4直線で囲まれる領域である。このゾーンIVの任意の点では3lx以上の照度であることが求められる。つまりゾーンIVは、ゾーンIとゾーンIIIとの間の領域である明領域のうちの、より明るい領域である。
図8(b)は、すれ違い用前照灯の配光特性基準に規定された照度を示す図である。同図に示すように、点0.6D−1.3Lおよび点0.86D−1.72Lの2点においては、周囲よりも高い照度が要求される。これら2点は自車の真正面付近に相当し、これら2点では夜間でも進行方向にある障害物等を確認できることが求められている。
ヘッドランプ1、20、30および40は、このような自動車用のすれ違い用前照灯の配光特性基準を満たすように構成され、自動車用のすれ違い用前照灯として実現されてもよい。
〔変更例〕
本発明をプロジェクタに適用してもよい。その場合には、上述のヘッドランプ40の構成を用いることができる。
〔補足〕
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、励起光源として高出力のLEDを用いてもよい。この場合には、450nmの波長の光(青色)を出射するLEDと、黄色の蛍光体、または緑色および赤色の蛍光体とを組み合わせることにより白色光を出射する発光装置を実現できる。また、この場合のLEDは、本発明に係る照明装置が備える半導体レーザと同程度以上の出力を有する必要がある。
また、励起光源として、半導体レーザ以外の固体レーザ、例えば高出力の発振が可能な発光ダイオードを用いてもよい。ただし、半導体レーザを用いる方が、励起光源を小型化できるため好ましい。
さらに、半導体レーザ3からのレーザ光が発光部7のレーザ光照射面7aに適切に照射されるように半導体レーザ3と発光部7とを一体に封止した構成(導光部材を必要としない構成)であってもよい。
本発明は、高輝度かつ高光束でありながら、従来の発光装置よりも小さな発光装置であり、車両用のヘッドランプ、プロジェクタなどに適用することができる。
1 ヘッドランプ
3 半導体レーザ(励起光源)
5 光ファイバー(導光部)
7 発光部
8 反射鏡
20 ヘッドランプ
21 導光部
22 導光部
30 ヘッドランプ
40 ヘッドランプ
211 光入射面(入射端部)
212 光出射面(出射端部)

Claims (7)

  1. 励起光を出射する励起光源と、
    上記励起光源から出射された励起光を受けて発光する発光部と、
    上記発光部が出射した光を反射することにより、所定の立体角内を進む光線束を形成する反射鏡とを備え、
    上記励起光源の光出力は、6W以上30W以下であり、
    上記反射鏡の光軸に対して垂直な平面に、発光部を投影したときの投影像の面積は、100μm以上3mm以下であることを特徴とする発光装置。
  2. 上記励起光源を複数備え、
    上記複数の励起光源からの励起光を1つの上記発光部に導く少なくとも1つの導光部をさらに備え、
    上記複数の励起光源の光出力の合計が6W以上30W以下であることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 上記導光部は、上記複数の励起光源からの励起光を受光する入射端部と、当該入射端部において受光した励起光を上記発光部に出射する出射端部とを備えることを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光装置を備えることを特徴とする車両用ヘッドランプ。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光装置を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光装置を備えることを特徴とする照明装置。
  7. 励起光を出射する励起光源と、
    上記励起光源から出射された励起光を受けて発光する発光部と、
    上記発光部が出射した光を反射することにより、所定の立体角内を進む光線束を形成する反射鏡とを備え、
    上記励起光源から出射され、上記発光部に照射される励起光の放射束は、3W以上30W以下であり、
    上記反射鏡の光軸に対して垂直な平面に、発光部を投影したときの投影像の面積は、
    100μm以上3mm以下であることを特徴とする発光装置。
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