JP5509840B2 - 半導体発光素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、III族窒化物半導体層を含む半導体発光素子の製造方法およびIII族窒化物半導体層を含む半導体積層基板に関する。
近年、短波長の光を発する半導体発光素子の材料として、III族窒化物半導体が注目を集めている。この種のIII族窒化物半導体は、基板として使用できる大きさの単結晶を得ることが難しいため、通常は、サファイアやSiC単結晶などの異種材料からなる基板の上に、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法やスパッタ法などの各種成膜法を用いて積層される。
異種材料からなる基板の上に発光層を含むIII族窒化物半導体を積層して半導体発光素子を構成した場合、発光層から出射された光の一部は、両者の屈折率の違いにより基板とIII族窒化物半導体との界面において反射しやすくなる。このようにして界面で反射した光が半導体発光素子の内部に閉じ込められると、結果として半導体発光素子からの光の取り出し効率が低下することになってしまう。
公報記載の従来技術として、異種基板上に、ステッパー露光法を用いて微細な凹凸パターンを形成しておき、異種基板に形成された凹凸パターンの上にIII族窒化物半導体を積層するようにした技術が存在する(特許文献1参照)。
特開2009−123717号公報
ところで、III族窒化物半導体を含む半導体発光素子は、通常、1枚の異種基板上に各種III族窒化物半導体層を積層し、その上に複数個分の電極構造パターンを形成した後、個々に分割されることによって製造される。ここで、III族窒化物半導体層に対する電極構造パターンの形成も、ステッパー露光法によって行われることが多い。
ステッパー露光法では、異種基板上の一方の面を複数の領域に分け、各領域に対する露光を逐次行うことによって凹凸パターンや電極構造パターンの形成を行う。
このため、凹凸パターンの形成時と電極構造パターンの形成時とで各々の領域の設定位置が異なっていると、III族窒化物半導体層を挟んで対向する凹凸パターンと電極構造パターンとの相対的な位置関係がずれてしまい、結果として得られる複数の半導体発光素子の構造にばらつきが生じることがあった。
本発明は、1枚の基板から得られる複数の半導体発光素子の構造のばらつきを抑制することのできる半導体発光素子の製造方法および半導体積層基板を提供することを目的とする。
本発明が適用される半導体発光素子の製造方法は、基板の一方の面を複数の領域に分け、逐次露光方式を用いて一方の面に領域毎に凹凸パターンを形成するとともに、一方の面にマークを形成する基板作成工程と、凹凸パターンおよびマークが形成された基板の一方の面に、III族窒化物半導体を含み第1の導電型を有する第1の半導体層、III族窒化物半導体を含み通電により発光する発光層、およびIII族窒化物半導体を含み第1の導電型とは異なる第2の導電型を有する第2の半導体層を順次積層する半導体層積層工程と、マークを読み取ることによって基板の一方の面における複数の領域の位置を把握し、把握した複数の領域の位置に基づいて、逐次露光方式を用いて複数の領域に対し領域毎に第1の半導体層と電気的に接続される第1の電極および第2の半導体層と電気的に接続される第2の電極を形成する電極形成工程とを含んでいる。
このような半導体発光素子の製造方法において、電極形成工程では、基板の一方の面において隣接する2つの領域を跨がないように、1つの半導体発光素子に対応する第1の電極および第2の電極を形成することを特徴とすることができる。
また、基板作成工程では、凹凸パターンとは異なる凹凸形状にてマークを形成することを特徴とすることができる。
さらに、基板作成工程と半導体層積層工程との間において、基板の一方の面に形成されたマークを保護するために覆う被覆層を形成する被覆層形成工程と、半導体層積層工程と電極形成工程との間において、被覆層の上に形成された第1の半導体層、発光層および第2の半導体層を除去する除去工程とをさらに含むことを特徴とすることができる。
さらにまた、基板作成工程では、基板とは異なる材料にてマークを形成することを特徴とすることができる。
そして、電極形成工程では、基板の一方の面における複数の領域のそれぞれに対し、複数の半導体発光素子に対応する第1の電極および第2の電極を形成し、電極形成工程の後に、マークを読み取ることによって基板の一方の面における複数の領域の位置を把握し、把握した複数の領域の位置に基づいて、複数の半導体発光素子を個片に分離する分離工程をさらに含むことを特徴とすることができる。
本発明によれば、1枚の基板から得られる複数の半導体発光素子の構造のばらつきを抑制することができる。
(a)は本実施の形態の製造方法を用いて製造された半導体発光素子の断面模式図の一例であり、(b)は半導体発光素子を構成する積層半導体層の断面模式図の一例である。 図1に示す半導体発光素子の平面模式図の一例である。 半導体発光素子を構成する基板の構成の一例を示す斜視図である。 実施の形態1における半導体発光素子の製造方法の手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1における基板加工工程の一例を説明するためのフローチャートである。 (a)は第1半導体層形成工程の一例を、(b)は第2半導体層形成工程の一例を、それぞれ説明するためのフローチャートである。 電極形成工程の一例を説明するためのフローチャートである。 (a)は図4のステップ60に示す保護層形成工程の一例を、(b)は図4のステップ70に示す分離工程の一例を、それぞれ説明するためのフローチャートである。 基板加工工程、電極形成工程、保護層形成工程のそれぞれの露光工程において用いられる露光装置の概略構成の一例を示す図である。 基板加工工程の露光工程における露光装置の動作手順の一例を説明するためのフローチャートである。 (a)は凹凸形成工程の露光工程において逐次露光されるサファイアウエハ上の各露光領域の一例を説明するための図であり、(b)は凹凸形成工程のエッチング工程が完了した際の第1露光領域の構成の一例を説明するための図であり、(c)は凹凸形成工程のエッチング工程が完了した際の第2露光領域の構成の一例を説明するための図である。 サファイアウエハに設けられるマークの構成の一例を説明するための図である。 電極形成工程の露光工程における露光装置の動作手順の一例を説明するためのフローチャートである。 (a)は取り出し電極形成工程の露光工程において逐次露光される半導体積層ウエハ上の各露光領域の一例を説明するための図であり、(b)は取り出し電極形成工程のレジスト剥離工程が完了した際の第1露光領域の構成の一例を説明するための図であり、(c)は取り出し電極形成工程のレジスト剥離工程が完了した際の第2露光領域の構成の一例を説明するための図である。 実施の形態2における半導体発光素子の製造方法の手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2における基板加工工程の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1(a)は本実施の形態の製造方法を用いて製造された半導体発光素子(発光ダイオード)50の断面模式図の一例を、図1(b)は半導体発光素子50を構成する積層半導体層100の断面模式図の一例を、それぞれ示している。また、図2は図1(a)に示す半導体発光素子50の平面模式図の一例を示している。ただし、図2においては、図1に示す保護層180の記載を省略している。さらに、図3は、半導体発光素子50を構成する基板110の構成の斜視図の一例を示している。
(半導体発光素子)
本実施の形態の半導体発光素子50は、基板110と、基板110上に積層される中間層120と、中間層120上に積層される下地層130とを備える。また、半導体発光素子50は、下地層130上に積層されるn型半導体層140と、n型半導体層140上に積層される発光層150と、発光層150上に積層されるp型半導体層160とをさらに備える。なお、以下の説明においては、必要に応じて、これらn型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160を、まとめて積層半導体層100と呼ぶ。
さらに、半導体発光素子50は、p型半導体層160上に積層される透明電極170と、この透明電極170の一部に積層されるp側電極300とをさらに備える。さらにまた、半導体発光素子50は、p型半導体層160、発光層150およびn型半導体層140の一部を切り欠くことによって露出したn型半導体層140の半導体層露出面140c上の一部に積層されるn側電極400をさらに有している。
そして、半導体発光素子50は、透明電極170のうちp側電極300が取り付けられていない領域およびp側電極300の一部であるp側接続面301を除く領域と、半導体層露出面140cのうちn側電極400が取り付けられていない領域およびn側電極400の一部であるn側接続面401を除く領域とを覆うように積層される保護層180をさらに備えている。
この半導体発光素子50においては、p側電極300正極とし、n側電極400を負極とし、両者を介してp側電極300からn側電極400に向かう電流を流すことで、発光層150を発光させるようになっている。
次に、半導体発光素子50の各構成要素について、より詳細に説明する。
(基板)
基板110としては、III族窒化物半導体結晶が表面にエピタキシャル成長される基板であれば、特に限定されず、各種の基板を選択して用いることができる。例えば、サファイア、SiC、シリコン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化マンガン、酸化ジルコニウム、酸化マンガン亜鉛鉄、酸化マグネシウムアルミニウム、ホウ化ジルコニウム、酸化ガリウム、酸化インジウム、酸化リチウムガリウム、酸化リチウムアルミニウム、酸化ネオジウムガリウム、酸化ランタンストロンチウムアルミニウムタンタル、酸化ストロンチウムチタン、酸化チタン、ハフニウム、タングステン、モリブデン等からなる基板を用いることができる。
また、上記材料の中でも、特に、C面を主面とするサファイアからなる基板110を用いることが好ましい。ただし、サファイアのC面を主面とする基板110には、基板110の面方位に(0001)方向から±3°の範囲でオフ角が付与されたものも含まれる。そして、サファイアを基板110として用いる場合は、サファイアのC面上に中間層120(バッファ層)を形成するとよい。
そして、本実施の形態では、図1(a)に示すように、基板110のうち中間層120が形成される側の面に、複数の凸部115が形成されている。また、図3に示したように、基板110の一方の面に、複数の凸部115が形成されていると見なすこともできる。
ここで、図3に示すように、基板110の一方の面において凸部115の形成されていない部分は、(0001)C面からなる平面116とされている。従って、図3に示すように、基板110の一方の面は、(0001)C面からなる平面116と、複数の凸部115とから構成されている。なお、本実施の形態では、複数の凸部115と平面116とによって凹凸パターンが形成されている。
凸部115は、C面に非平行な表面115aを備えており、表面115aには(0001)C面が現れないようになっている。本実施の形態の凸部115は、平面116と接続される基部側の平面形状が略円形であり、平面116すなわち基部から遠ざかるにしたがって徐々に外形が小さくなる形状とされており、断面形状が外側に向かって湾曲したお椀状(半球状)の形状とされている。また、凸部115は、碁盤目状に等間隔に配置されている。
また、凸部115は、基部幅d1が0.05〜5μm、高さhが0.05〜5μm、且つ高さhが基部幅d1の1/4以上のものであって、隣接する凸部115間の間隔d2が基部幅d1の0.5〜5倍とされている。ここで、凸部115の基部幅d1とは凸部115の底辺における最大幅の長さのことをいう。また、隣接する凸部115の間隔d2とは、最も近接する凸部115同士の基部の縁の間の距離をいう。
隣接する凸部115間の間隔d2は、基部幅d1の0.5〜5倍とされることが好ましい。凸部115間の間隔d2が基部幅d1の0.5倍未満であると、基板110上に中間層120等をエピタキシャル成長させる際に、C面からなる平面116上からの結晶成長が促進され難くなり、凸部115を中間層120で埋め込むことが難しくなるし、中間層120の表面の平坦性が得にくくなる場合がある。したがって、凸部115を埋める中間層120上に積層半導体層100を形成した場合、LED構造を構成する半導体層の結晶は、当然にピットが多く形成されることとなり、製造される半導体発光素子50の出力や電気特性等の悪化につながってしまう。また、凸部115間の間隔d2が基部幅d1の5倍を超えると、基板110を用いて半導体発光素子50を製造した場合に、基板110と、基板110の上に形成された半導体層との界面での光の乱反射の機会が減少し、光の取り出し効率を向上させることができなくなる恐れがある。
基部幅d1は0.05〜5μmとされることが好ましい。基部幅d1が0.05μm未満であると、基板110を用いて半導体発光素子50を製造した場合に、光を乱反射させる効果が十分に得られない恐れがある。また、基部幅d1が5μmを超えると、凸部115を埋めて中間層120をエピタキシャル成長させることが困難になる。
凸部115の高さhは0.05〜5μmとされることが好ましい。凸部115の高さhが0.05μm未満であると、基板110を用いて半導体発光素子50を形成した場合に、光を乱反射させる効果が十分に得られない恐れがある。また、凸部115の高さhが5μmを超えると、凸部115を埋めて中間層120をエピタキシャル成長させることが困難になり、中間層120の表面の平坦性が得にくくなる場合がある。
また、凸部115の高さhは基部幅d1の1/4以上とされることが好ましい。凸部115の高さhが基部幅d1の1/4未満であると、基板110を用いて半導体発光素子50を形成した場合において光を乱反射させる効果や、光の取り出し効率を向上させる効果が十分に得られない恐れがある。
なお、凸部115の形状は、図3に示す例に限定されるものではなく、いかなる形状であってもよい。ただし、凸部115の形状は、C面に非平行の表面を有するものであることが望ましい。例えば、基部の平面形状が略多角形であり、上部に向かって徐々に外形が小さくなる形状とされており、側面115が外側に向かって湾曲している形状であってもよい。また、側面が上部に向かって徐々に外形が小さくなる斜面からなる略円錐状や略多角錐状とされていてもよい。また、側面の傾斜角度が2段階的変化する形状であってもよい。
また、凸部115の平面配置も、図3に示す例に限定されるものではなく、等間隔であってもよいし、等間隔でなくてもよい。また、凸部115の平面配置は、四角形状であってもよいし、三角形状であってもよいし、ランダムであってもよい。
(積層半導体層)
積層半導体層100は、III族窒化物半導体からなる層であって、例えば図1(a)に示すように、基板110上に、n型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160の各層がこの順で積層されて構成されている。ここで、第1の半導体層の一例としてのn型半導体層140は、第1の導電型の一例としての電子をキャリアとするものである。これに対し、第2の半導体層の一例としてのp型半導体層160は、第2の導電型の一例としての正孔をキャリアとするものである。
また、図1(b)に示すように、n型半導体層140、発光層150及びp型半導体層160の各層は、それぞれ、複数の半導体層から構成してもよい。さらにまた、積層半導体層100は、さらに下地層130、中間層120を含めて呼んでもよい。
なお、積層半導体層100は、MOCVD法で形成すると結晶性の良いものが得られるが、スパッタ法によっても条件を最適化することで、MOCVD法よりも優れた結晶性を有する半導体層を形成できる。以下、順次説明する。
(中間層)
中間層120は、多結晶のAlxGa1-xN(0≦x≦1)からなるものが好ましく、単結晶のAlxGa1-xN(0≦x≦1)のものがより好ましい。
中間層120は、上述のように、例えば、多結晶のAlxGa1-xN(0≦x≦1)からなる厚さ0.01μm〜0.5μmのものとすることができる。中間層120の厚みが0.01μm未満であると、中間層120により基板110と下地層130との格子定数の違いを緩和する効果が十分に得られない場合がある。また、中間層120の厚みが0.5μmを超えると、中間層120としての機能には変化が無いのにも関わらず、中間層120の成膜処理時間が長くなり、生産性が低下するおそれがある。
中間層120は、基板110と下地層130との格子定数の違いを緩和し、特にC面を主面とするサファイアで基板110を構成した場合には、基板110の(0001)面(C面)上にc軸配向した単結晶層の形成を容易にする働きがある。したがって、中間層120の上に単結晶の下地層130を積層すると、より一層結晶性の良い下地層130が積層できる。なお、本発明においては、中間層120の形成を行うことが好ましいが、必ずしも行わなくても良い。
また、中間層120は、III族窒化物半導体からなる六方晶系の結晶構造を持つものであってもよい。また、中間層120をなすIII族窒化物半導体の結晶は、単結晶構造を有するものが好ましく用いられる。III族窒化物半導体の結晶は、成長条件を制御することにより、上方向だけでなく、面内方向にも成長して単結晶構造を形成する。このため、中間層120の成膜条件を制御することにより、単結晶構造のIII族窒化物半導体の結晶からなる中間層120とすることができる。このような単結晶構造を有する中間層120を基板110上に成膜した場合、中間層120のバッファ機能が有効に作用するため、その上に成膜されたIII族窒化物半導体は良好な配向性及び結晶性を有する結晶膜となる。
また、中間層120をなすIII族窒化物半導体の結晶は、成膜条件をコントロールすることにより、六角柱を基本とした集合組織からなる柱状結晶(多結晶)とすることも可能である。なお、ここでの集合組織からなる柱状結晶とは、隣接する結晶粒との間に結晶粒界を形成して隔てられており、それ自体は縦断面形状として柱状になっている結晶のことをいう。
(下地層)
下地層130としては、AlxGayInzN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)を用いることができるが、AlxGa1-xN(0≦x<1)を用いると結晶性の良い下地層130を形成できるため好ましい。
下地層130の膜厚は0.1μm以上が好ましく、より好ましくは0.5μm以上であり、1μm以上が最も好ましい。この膜厚以上にした方が、結晶性の良好な下地層130を得やすい。
下地層130の結晶性を良くするためには、下地層130には不純物をドーピングしない方が望ましい。しかし、p型あるいはn型の導電性が必要な場合は、アクセプター不純物あるいはドナー不純物を添加することができる。
(n型半導体層)
図1(b)に示すように、n型半導体層140は、nコンタクト層140aとnクラッド層140bとから構成されるのが好ましい。なお、nコンタクト層140aがnクラッド層140bを兼ねることも可能である。また、前述の下地層130をn型半導体層140に含めてもよい。
nコンタクト層140aは、n側電極400(図1(a)参照)を設けるための層である。nコンタクト層140aとしては、AlxGa1-xN層(0≦x<1、好ましくは0≦x≦0.5、さらに好ましくは0≦x≦0.1)から構成されることが好ましい。
また、nコンタクト層140aにはn型不純物がドープされていることが好ましく、n型不純物を1×1017/cm3〜1×1020/cm3、好ましくは1×1018/cm3〜1×1019/cm3の濃度で含有すると、n側電極400との良好なオーミック接触を維持できる点で好ましい。n型不純物としては、特に限定されないが、例えば、Si、GeおよびSn等が挙げられ、好ましくはSiおよびGeが挙げられる。
nコンタクト層140aの膜厚は、0.5μm〜5μmとされることが好ましく、1μm〜3μmの範囲に設定することがより好ましい。nコンタクト層140aの膜厚が上記範囲にあると、発光層150等の結晶性が良好に維持される。
nコンタクト層140aと発光層150との間には、nクラッド層140bを設けることが好ましい。nクラッド層140bは、発光層150へのキャリアの注入とキャリアの閉じ込めとを行なう層である。nクラッド層140bはAlGaN、GaN、GaInNなどで形成することが可能である。また、これらの構造のヘテロ接合や複数回積層した超格子構造としてもよい。nクラッド層140bをGaInNで形成する場合には、発光層150のGaInNのバンドギャップよりも大きくすることが望ましいことは言うまでもない。なお、本明細書では、AlGaN、GaN、GaInNについて、各元素の組成比を省略した形で記述する場合がある。
nクラッド層140bの膜厚は、特に限定されないが、好ましくは0.005μm〜0.5μmであり、より好ましくは0.005μm〜0.1μmである。nクラッド層140bのn型不純物濃度は1×1017/cm3〜1×1020/cm3が好ましく、より好ましくは1×1018/cm3〜1×1019/cm3である。不純物濃度がこの範囲であると、良好な結晶性の維持および素子の動作電圧低減の点で好ましい。
なお、nクラッド層140bを、超格子構造を含む層とする場合には、詳細な図示を省略するが、10nm以下の膜厚を有したIII族窒化物半導体からなるn側第1層と、n側第1層と組成が異なるとともに10nm以下の膜厚を有したIII族窒化物半導体からなるn側第2層とが積層された構造を含むものであってもよい。
また、nクラッド層140bは、n側第1層とn側第2層とが交互に繰返し積層された構造を含んだものであってもよく、この場合には、GaInNとGaNとの交互構造又は組成の異なるGaInN同士の交互構造であることが好ましい。
(発光層)
n型半導体層140の上に積層される発光層150としては、単一量子井戸構造あるいは多重量子井戸構造などを採用することができる。本実施の形態では、図1(b)に示すように、発光層150を、障壁層150aと井戸層150bとが交互に積層されてなる多重量子井戸構造で構成している。そして、発光層150のうち、nクラッド層140bと接する側およびpクラッド層160aと接する側は、それぞれ障壁層150aとなっている。
図1(b)に示すような、量子井戸構造の井戸層150bとしては、Ga1-yInyN(0<y<0.4)からなるIII族窒化物半導体層が通常用いられる。井戸層150bの膜厚としては、量子効果の得られる程度の膜厚、例えば1nm〜10nmとすることができ、好ましくは2nm〜6nmとすると発光出力の点で好ましい。
また、多重量子井戸構造の発光層150の場合は、上記Ga1-yInyNを井戸層150bとし、井戸層150bよりバンドギャップエネルギーが大きいAlzGa1-zN(0≦z<0.3)を障壁層150aとする。井戸層150bおよび障壁層150aには、設計により不純物をドープしてもしなくてもよい。
(p型半導体層)
図1(b)に示すように、p型半導体層160は、通常、pクラッド層160aおよびpコンタクト層160bから構成される。また、pコンタクト層160bがpクラッド層160aを兼ねることも可能である。
pクラッド層160aは、発光層150へのキャリアの閉じ込めとキャリアの注入とを行なう層である。pクラッド層160aとしては、発光層150のバンドギャップエネルギーより大きくなる組成であり、発光層150へのキャリアの閉じ込めができるものであれば特に限定されないが、例えばAlxGa1-xN(0<x≦0.4)のものが挙げられる。
pクラッド層160aが、このようなAlGaNからなると、発光層150へのキャリアの閉じ込めの点で好ましい。pクラッド層160aの膜厚は、特に限定されないが、好ましくは1nm〜400nmであり、より好ましくは5nm〜100nmである。
pクラッド層160aのp型不純物濃度は、1×1018/cm3〜1×1021/cm3が好ましく、より好ましくは1×1019/cm3〜1×1020/cm3である。p型不純物濃度が上記範囲であると、結晶性を低下させることなく良好なp型結晶が得られる。
また、pクラッド層160aは、上述したnクラッド層140bと同様に超格子構造としてもよく、この場合には、組成比が異なるAlGaNと他のAlGaNとの交互構造または組成が異なるAlGaNとGaNとの交互構造であることが好ましい。
pコンタクト層160bは、透明電極170を介してp側電極300を設けるための層である。pコンタクト層160bは、AlxGa1-xN(0≦x≦0.4)であることが好ましい。Al組成が上記範囲であると、良好な結晶性の維持およびp側電極300との良好なオーミック接触の維持が可能となる点で好ましい。
pコンタクト層160bでは、p型不純物を1×1018/cm3〜1×1021/cm3の濃度、好ましくは5×1019/cm3〜5×1020/cm3の濃度で含有していると、良好なオーミック接触の維持、クラック発生の防止、良好な結晶性の維持の点で好ましい。p型不純物としては、特に限定されないが、例えば好ましくはMgが挙げられる。
pコンタクト層160bの膜厚は、特に限定されないが、0.01μm〜0.5μmが好ましく、より好ましくは0.05μm〜0.2μmである。pコンタクト層160bの膜厚がこの範囲であると、発光出力の点で好ましい。
(透明電極)
図1(a)に示すように、p型半導体層160の上には透明電極170が積層されている。
図2に示すように平面視したときに、透明電極170は、n側電極260を形成するために、エッチング等の手段によって一部が除去されたp型半導体層160の上面160cのほぼ全面を覆うように形成されているが、このような形状に限定されるわけでなく、隙間を開けて格子状や樹形状に形成してもよい。なお、透明電極170の構造も、従来公知の構造を含めて如何なる構造のものも何ら制限なく用いることができる。
透明電極170は、p型半導体層160との接触抵抗が小さいものであることが好ましい。また、この半導体発光素子50では、発光層150からの光をp側電極300が形成された側に取り出すことから、透明電極170は発光層150からの光に対する透過性に優れたものであることが好ましい。さらにまた、p型半導体層160の全面に渡って均一に電流を拡散させるために、透明電極170は優れた導電性を有したものであることが好ましい。
以上のことから、透明電極170の構成材料としては、少なくともInを含む導電性の酸化物からなる透光性の導電性材料を用いることが好ましい。Inを含む導電性の酸化物としては、例えばITO(酸化インジウム錫(In23−SnO2))、IZO(酸化インジウム亜鉛(In23−ZnO))、IGO(酸化インジウムガリウム(In23−Ga23))、ICO(酸化インジウムセリウム(In23−CeO2))等が挙げられる。なお、これらの中に、例えばフッ素などの不純物が添加されていてもかまわない。
これらの材料を、この技術分野でよく知られた慣用の手段で設けることによって、透明電極170を形成できる。また、透明電極170を形成した後に、透明電極170の透明化を目的とした熱アニールを施す場合もある。
本実施の形態において、透明電極170は、結晶化された構造のものを使用してよく、特に六方晶構造又はビックスバイト構造を有するIn23結晶を含む透明材料(例えば、ITOやIZO等)を好ましく使用することができる。
例えば、六方晶構造のIn23結晶を含むIZOを透明電極170として使用する場合、エッチング性に優れたアモルファスのIZO膜を用いて特定形状に加工することができ、さらにその後、熱処理等によりアモルファス状態から結晶を含む構造に転移させることで、アモルファスのIZO膜よりも透光性の優れた電極に加工することができる。
(保護層)
保護層180は、半導体発光素子50の内部への水分等の進入を抑制するために設けられるものであって、例えばSiO2で構成することができる。
(p側電極)
第2の電極の一例としてのp側電極300は、例えば複数の金属層を積層して構成することができる。このp側電極300は所謂ボンディングパッドを兼ねており、外部に露出するp側接続面301に図示しないボンディングワイヤが接続されるようになっている。
(n側電極)
第1の電極の一例としてのn側電極400も、例えば複数の金属層を積層して構成することができる。このn側電極400は所謂ボンディングパッドを兼ねており、外部に露出するn側接続面401に図示しないボンディングワイヤが接続されるようになっている。特に、本実施の形態では、後述する工程の簡略化のため、p側電極300およびn側電極400を同じ構成としている。
<実施の形態1>
では続いて、本実施の形態における半導体発光素子50の製造方法について説明する。
図4は実施の形態1における半導体発光素子50の製造方法の手順の一例を示すフローチャートである。なお、本実施の形態では、1枚の基板110の上に複数個分の半導体発光素子50の構造を形成した後、1枚の基板110上の複数の半導体発光素子50を個片に分割する製造方法を採用している。
本実施の形態の製造方法は、サファイアウエハからなる基板110に加工を施す基板加工工程(ステップ10)と、加工がなされた基板に対して中間層120、下地層130およびn型半導体層140を構成するnコンタクト層140aを順次形成する第1半導体層形成工程(ステップ20)と、nコンタクト層140a上にnクラッド層140b、発光層150、p型半導体層160(pクラッド層160aおよびpコンタクト層160b)を順次形成する第2半導体層形成工程(ステップ30)とを有している。また、本実施の形態の製造方法は、基板110に形成された半導体層の一部を除去してマークの形成部位を露出させるマーク露出工程(ステップ40)と、基板110に形成された積層半導体層100に対し、露出させたマークを参照しながら透明電極170、p側電極300およびn側電極400を形成する電極形成工程(ステップ50)と、各種電極が形成された積層半導体層100の上に保護層180を形成する保護層形成工程(ステップ60)と、1枚の基板110上に形成された複数の半導体発光素子50を個片に分離する分離工程(ステップ70)とを備えている。
以下、各工程について、順番に説明する。
(基板加工工程)
図5は図4のステップ10に示す基板加工工程の一例を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態の基板加工工程は、サファイアからなる基板110に、図3に示す平面116および複数の凸部115からなる凹凸を形成し、且つ、後段の各露光工程(フォトリソグラフィ)において位置決めの目印となるマークを凹凸にて形成する凹凸形成工程(ステップ10a)と、基板110に凹凸によって形成されたマークの上に被覆層を形成する被覆層形成工程(ステップ10b)とを備えている。
また、ステップ10aの凹凸形成工程(基板作成工程に対応)は、少なくとも一方の面が平坦面とされたサファイアウエハの一方の面にレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程(ステップ11)と、形成されたレジスト膜を選択的に露光する露光工程(ステップ12)と、露光されたレジスト膜を現像してパターニングする現像工程(ステップ13)と、パターニングされたレジスト膜を利用してサファイア基板の一部を選択的に掘り込むことで、サファイア基板の一方の面に平面116および複数の凸部115からなる凹凸とマークとしての凹凸とを形成するエッチング工程(ステップ14)とを有している。なお、エッチング工程の後、必要に応じて、サファイアウエハ上に残存するレジストを剥離するレジスト剥離工程を実施することができる。
一方、ステップ10bの被覆層形成工程は、凹凸が形成されたサファイアウエハの一方の面にレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程(ステップ15)と、形成されたレジスト膜を選択的に露光する露光工程(ステップ16)と、露光されたレジスト膜を現像してパターニングする現像工程(ステップ17)と、サファイアウエハおよびサファイアウエハ上にパターニングされたレジスト膜の上にSiO2(石英)層を積層する石英層積層工程(ステップ18)と、サファイアウエハ上にパターニングされたレジスト膜およびレジスト膜の上に積層された石英層を剥離するレジスト剥離工程(ステップ19)とを有している。
以上の工程を経て、一方の面に平面116および複数の凸部115からなる凹凸とマークとしての凹凸とが形成され、且つ、マークの形成部位には被覆層が積層されたサファイアウエハが得られる。なお、以下の説明においては、サファイアウエハのうち、凹凸が形成された側の面を被積層面と呼ぶことにする。
このように、基板加工工程では、凹凸形成工程および被覆層形成工程において、それぞれ、フォトリソグラフィプロセスが用いられている。なお、ステップ12およびステップ16で実行される露光工程の詳細については後述する。
(第1半導体層形成工程)
図6(a)は図4のステップ20に示す第1半導体層形成工程の一例を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態の第1半導体層形成工程は、サファイアウエハの被積層面の上に中間層120を形成する中間層形成工程(ステップ21)と、中間層120の上に下地層130を形成する下地層形成工程(ステップ22)と、下地層130の上にnコンタクト層140aを形成するnコンタクト層形成工程(ステップ23)とを有している。ここで、中間層形成工程、下地層形成工程およびnコンタクト層形成工程については、例えばスパッタ法やMOCVD法を用いて行うことができる。
なお、本実施の形態では、第1半導体層形成工程が終了した時点で、これら中間層120、下地層130およびnコンタクト層140aを積層したサファイアウエハが取り出され、検査が行われる。なお、中間層120、下地層130およびnコンタクト層140aを積層してなるサファイアウエハは、本発明の半導体積層基板に対応している。
(第2半導体層形成工程)
図6(b)は図4のステップ30に示す第2半導体層形成工程の一例を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態の第2半導体層形成工程は、半導体積層基板のnコンタクト層140aの上にnクラッド層140bを形成するnクラッド層形成工程(ステップ31)と、nクラッド層140bの上に発光層150(障壁層150aおよび井戸層150b)を形成する発光層形成工程(ステップ32)と、発光層150の上にpクラッド層160aを形成するpクラッド層形成工程(ステップ33)と、pクラッド層160aの上にpコンタクト層160bを形成するpコンタクト層形成工程(ステップ34)とを備えている。ここで、nクラッド層形成工程、発光層形成工程、pクラッド層形成工程およびpコンタクト層形成工程、例えばスパッタ法やMOCVD法を用いて行うことができる。なお、以下の説明においては、中間層120、下地層130、n型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160を積層してなるサファイアウエハを、半導体積層ウエハと呼ぶ。また、これら第1半導体層形成工程および第2半導体層形成工程が、本発明における半導体層積層工程に対応している。
(マーク露出工程)
図4のステップ40のマーク露出工程では、上述した工程を経て得られた半導体積層ウエハを、塩酸、硝酸あるいは硫酸等の強酸に浸漬する。半導体積層ウエハのうち、サファイアウエハ上のマークの形成部位すなわち被覆層の形成部位では、III族窒化物半導体の結晶性が他の部位に比べて低い。このため、強酸に浸漬することにより、被覆層の上に存在するIII族窒化物半導体が取り除かれ、III族窒化物半導体の積層面側に、被覆層を介してマークが露出するようになる。なお、マーク露出工程は、本発明における除去工程に対応している。
(電極形成工程)
図7は図4のステップ50に示す電極形成工程の一例を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態の電極形成工程は、マークを露出させた半導体積層ウエハにp型半導体層160側から掘り込みを行ってn型半導体層140に半導体層露出面140cを形成する半導体層露出面形成工程(ステップ51)と、p型半導体層160上に透明電極170を形成する透明電極形成工程(ステップ52)と、透明電極170にp側電極300を形成するとともに半導体層露出面140c上にn側電極400を形成する取り出し電極形成工程(ステップ53)とを有している。
また、ステップ51の半導体層露出面形成工程は、マークを露出させた半導体積層ウエハの上にレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程(ステップ511)と、形成されたレジスト膜を選択的に露光する露光工程(ステップ512)と、露光されたレジスト膜を現像してパターニングする現像工程(ステップ513)と、半導体積層ウエハの上にパターニングされたレジスト膜を利用して半導体積層ウエハの一部を選択的に掘り込むことで、半導体積層ウエハのn型半導体層140に半導体層露出面140cを形成するエッチング工程(ステップ514)と、半導体積層ウエハ上に残存するレジストを剥離するレジスト剥離工程(ステップ515)とを有している。
さらに、ステップ52の透明電極形成工程は、半導体層露出面140cまでが形成された半導体積層ウエハの上にレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程(ステップ521)と、形成されたレジスト膜を選択的に露光する露光工程(ステップ522)と、露光されたレジスト膜を現像してパターニングする現像工程(ステップ523)と、半導体積層ウエハおよび半導体積層ウエハ上にパターニングされたレジスト膜の上にIZO等からなる透明導電層を積層する透明導電層積層工程(ステップ524)と、半導体積層ウエハ上にパターニングされたレジスト膜およびレジスト膜の上に積層された透明導電層を剥離するレジスト剥離工程(ステップ525)とを有している。これにより、半導体積層ウエハのp型半導体層160の上には、碁盤目状に複数の透明電極170が形成されることになる。
さらにまた、ステップ53の取り出し電極形成工程は、透明電極170までが形成された半導体積層ウエハの上にレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程(ステップ531)と、形成されたレジスト膜を選択的に露光する露光工程(ステップ532)と、露光されたレジスト膜を現像してパターニングする現像工程(ステップ533)と、半導体積層ウエハおよび半導体積層ウエハ上にパターニングされたレジスト膜の上に各種金属からなる電極金属層を積層する電極金属層積層工程(ステップ534)と、半導体積層ウエハ上にパターニングされたレジスト膜およびレジスト膜の上に積層された電極金属層を剥離するレジスト剥離工程(ステップ535)とを有している。これにより、半導体積層ウエハの各透明電極170の上にはp側電極300が、半導体積層ウエハの各半導体層露出面140cの上にはn側電極400が、それぞれ形成されることになる。
このように、電極形成工程では、半導体層露出面形成工程、透明電極形成工程および取り出し電極形成工程において、それぞれフォトリソグラフィプロセスが用いられている。なお、ステップ512、ステップ522およびステップ532で実行される露光工程の詳細については後述する。
(保護層形成工程)
図8(a)は図4のステップ60に示す保護層形成工程の一例を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態の保護層形成工程は、p電極300およびn電極400までが形成された積層半導体ウエハの上にレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程(ステップ61)と、形成されたレジスト膜を選択的に露光する露光工程(ステップ62)と、露光されたレジスト膜を現像してパターニングする現像工程(ステップ63)と、半導体積層ウエハおよび半導体積層ウエハ上にパターニングされたレジスト膜の上に例えばSiO2からなる保護層を積層する保護層積層工程(ステップ64)と、半導体積層ウエハ上にパターニングされたレジスト膜およびレジスト膜の上に積層された保護層を剥離するレジスト剥離工程(ステップ65)とを有している。これにより、p側電極300のp側接続面301およびn側電極400のn側接続面401を露出させるように、保護層180が形成されることになる。
このように、保護層形成工程においても、フォトリソグラフィプロセスが用いられている。なお、ステップ62で実行される露光工程の詳細については後述する。
(分離工程)
図8(b)は図4のステップ70に示す分離工程の一例を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態の分離工程は、保護層180までが形成された半導体積層ウエハの基板110側に、粘着性を有する保持フィルム(図示せず)を貼り付ける保持フィルム貼着工程(ステップ71)と、保持フィルムが貼り付けられた半導体積層ウエハに対し、保持フィルムの貼り付け面の裏側すなわちIII族窒化物半導体層の形成面側から、各半導体発光素子50の間に割溝を形成する割溝形成工程(ステップ72)と、割溝が形成された半導体積層ウエハに力を加えることにより、1枚の半導体積層ウエハに形成された複数の半導体発光素子50を個片に分割するウエハ分割工程(ステップ73)とを有している。
ここで、ステップ72の割溝工程では、機械的に割溝を形成してもよいし、また、例えばレーザ照射を行うことによって割溝を形成してもよい。また、割溝形成工程において、割溝は、半導体積層ウエハを貫通しないように形成することが望ましい。
以上の各工程を経て、図1および図2に示す半導体発光素子50が得られる。
(ステッパーの装置構成)
図9は、上記基板加工工程(図5参照)、上記電極形成工程(図7参照)、上記保護層形成工程(図8参照)のそれぞれの露光工程において用いられる露光装置1の概略構成の一例を示す図である。この露光装置1は、ステップ・アンド・リピート方式を採用した所謂『ステッパー』と呼ばれるものである。また、この露光装置1は、レジストパターンを形成するためのレチクルを複数枚搭載できるようになっており、一連の露光工程(ステップ・アンド・リピート)の最中に、使用するレチクルを交換できるように構成されている。
この露光装置1は、レチクルRに形成されたパターンを露光光により露光対象物Wに縮小投影露光するものであって、照明光学系2と、露光ステージ3と、レチクルRを交換するためのレチクルチェンジャー4と、投影光学系5と、露光対象物Wを保持して移動するプレートステージ6と、制御装置7とを主体として構成されている。なお、以下の説明においては、投影光学系5の光軸方向をZ方向とし、このZ方向に直交して2枚のレチクルRA、RBが配列される方向をX方向とし、これらZ方向、X方向に直交する方向をY方向とする。
照明光学系2は、超高圧水銀ランプ等の光源(図示せず)から出射した光から、露光に必要な波長(g線やi線)を選択するとともに、照度が均一化された光によりレチクルRを重畳的に照明するようになっている。なお、照明光学系2には、光の照明領域を設定するための、例えばL字形状をなす一対のブラインド(図示せず)が含まれており、これらのブラインドの開口によって上記照明領域が設定される。これらのブラインドの駆動は、制御装置7によって制御されている。
露光ステージ3は、投影光学系5の光軸とほぼその中心が一致する矩形開口を有しており、図示しない駆動機構を介してX、Y、θ(Z軸周りの回転)方向に駆動されるようになっている。この駆動機構は、制御装置7によって制御されている。また、露光ステージ3の下方には、矩形開口の真下に移動してきたレチクルRを真空吸着により保持する保持機構(図示せず)が設けられており、この保持機構も制御装置7によって制御される。この露光ステージ3の近傍には、バーコートリーダ等、搬送されてきたレチクルRを判別するための判別装置(図示せず)が設けられている。
レチクルチェンジャー4は、露光ステージ3の下方に配置されZ方向およびX方向に移動自在になっており、駆動機構12を介して制御装置7によってZ方向およびX方向に駆動される。本実施の形態では、レチクルチェンジャー4として、X方向に沿って2枚のレチクルRA、RBを搭載可能なものが使用されている。なお、以下の説明においては、第1のレチクルRA、第2のレチクルRBとそれぞれ称することにする。
投影光学系5は、レチクルRの照明領域に存在するパターンの像を露光対象物W上に結像させるものである。そして、露光対象物W上に塗布されたレジスト膜(感光剤)が感光することで、露光対象物W上にパターン像が転写されるようになっている。
プレートステージ6は、露光対象物Wを保持するものであって、駆動機構8によってXY座標系上を二次元に移動可能に構成されている。このプレートステージ6上には、不図示の移動鏡がX方向およびY方向に沿ってそれぞれ設置されている。そして、プレートステージ6の位置(ひいては露光対象物Wの位置)は、レーザ干渉計9a、9bからそれぞれ出射されたレーザ光が移動鏡で反射してレーザ干渉計9a、9bに入射し、その反射光と入射光との干渉に基づいて正確に計測されるようになっている。これらのレーザ干渉計9a、9bによる計測結果は、制御装置7に出力される。
また、この露光装置1には、レチクルRを位置決めする一対のレチクル位置決め系10と、露光対象物Wを位置決めするオフアクシス方式のプレート位置決め系11とが備えられている。なお、プレート位置決め系11は、図9中、投影光学系5の−X側にのみ配置されているが、実際には投影光学系5の+X側にも2つ配置されている。これらレチクル位置決め系10およびプレート位置決め系11の位置決め方式としては、He−Neレーザ等を使用するLSA(Laser Step Alignment)方式およびLIA(Laser Interferometric Alignment)方式や画像処理を行うFIA(Field Image Alignment)方式または露光光を使用する露光光アライメント方式を採用することができる。なお、これらレチクル位置決め系10およびプレート位置決め系11からの出力信号は、制御装置7によって処理される。
ここで、上述した基板加工工程では、露光対象物Wとしてサファイアウエハが用いられる。一方、上述した電極形成工程および保護層形成工程では、露光対象物Wとして半導体積層ウエハが用いられる。
(基板加工工程の露光工程)
図10は基板加工工程の露光工程における露光装置1の動作手順の一例を説明するためのフローチャートである。なお、ここでは、図5のステップ12に示す露光工程について説明を行う。
また、図11(a)はステップ12の露光工程において逐次露光されるサファイアウエハWA上の各露光領域(第1露光領域Aおよび第2露光領域B)の一例を説明するための図である。さらに、図11(b)はステップ14のエッチング工程が完了した際の第1露光領域Aの構成の一例を説明するための図であり、図11(c)はステップ14のエッチング工程が完了した際の第2露光領域Bの構成の一例を説明するための図である。
なお、本実施の形態では、図11(a)に示したように、サファイアウエハWAの一方の面を正方形状の57個の領域に分け、露光装置1を用いて各領域に逐次露光を行うものとする。また、図11(a)において、『A』が付された領域は第1露光領域Aであることを意味し、『B』が付された領域は第2露光領域Bであることを意味する。ここで、図11(b)に示す第1露光領域Aは全域にわたって凸部115および平面116(図3参照)を形成する凸部形成領域SAとなる部位である。これに対し、図11(c)に示す第2露光領域Bは周縁部が凸部形成領域SAとなる一方、その中央部には露光装置1による位置決めのためのマークM(より具体的には第1のマークM1および第2のマークM2)を形成するマーク形成領域MAとなる部位である。なお、本実施の形態では、マーク形成領域MAに被覆層が形成されることになる。さらに、図11(a)に示す括弧内の数字は、各領域に付された領域番号nを意味している。
この露光工程では、まず、レジスト膜が形成されたサファイアウエハWAを、レジスト膜がZ方向を向くようにプレートステージ6に装着する(ステップ201)。このとき、サファイアウエハWAは、プレートステージ6の予め決められた位置に位置決めされる。
次に、制御装置7は、領域番号nをn=1に設定する(ステップ202)。続いて、制御装置7は、次の露光対象となる第n番目の領域が第1露光領域Aに設定されているか否かを判断する(ステップ203)。
そして、制御装置7は、ステップ203において肯定の判断をした場合に、駆動機構12を介してレチクルチェンジャー4を駆動し、露光ステージ3の下方に第1のレチクルRAを配置させる(ステップ204)。ただし、ステップ203において肯定の判断をした場合であっても、露光ステージ3の下方に既に第1のレチクルRAが配置されている場合には、レチクルチェンジャー4の駆動は行わず、そのままとする。一方、制御装置7は、ステップ203において否定の判断をした場合に、駆動機構12を介してレチクルチェンジャー4を駆動し、露光ステージ3の下方に第2のレチクルRBを配置させる(ステップ205)。ただし、ステップ203において否定の判断をした場合であっても、露光ステージ3の下方に既に第2のレチクルRBが配置されている場合には、レチクルチェンジャー4の駆動は行わず、そのままとする。
次に、制御装置7は、駆動機構8を介してプレートステージ6をX方向およびY方向に移動させ、第n番目の領域を投影光学系5の直下の露光位置に配置させる(ステップ206)。その後、制御装置7は、照明光学系2から光を出射させることで、第1のレチクルRAまたは第2のレチクルRBと投影光学系5とを介して第n番目の領域に照射させ、第n番目の領域に形成されたレジスト層を露光する(ステップ207)。
第n番目の領域に対する露光が終了すると、制御装置7は、領域番号nが領域の総数N(この例ではN=57)に到達したか否か、換言すれば、サファイアウエハWA上の57個の領域(全領域)に対する露光が完了したか否かを判断する(ステップ209)。
そして、制御装置7は、ステップ208において否定の判断をした場合に、領域番号nを1つ増加させ(ステップ209)、ステップ203に戻って次の領域に対する露光動作を実行する。一方、制御装置7は、ステップ208において肯定の判断をした場合に、このサファイアウエハWAに対する一連の露光動作を完了する。なお、露光動作が完了した後、露光済みのレジスト膜が形成されたサファイアウエハWAは、プレートステージ6から取り外される。
本実施の形態では、図11(a)に示したように、1枚のサファイアウエハWAの面が57個の領域に分割されており、これらのうちの2箇所が第2露光領域Bとされ、残りの55箇所は第1露光領域Aとされる。ここで、マーク形成領域MAを含む第2露光領域Bの配置については、少なくとも複数箇所に設けられるものであれば、これらの相対的な位置関係については適宜設計変更して差し支えない。
図12は、本実施の形態においてサファイアウエハWAに設けられるマークMの構成の一例を説明するための図である。本実施の形態のマークMは、X方向に伸びて形成される第1のマークM1とY方向に伸びて形成される第2のマークM2とを有している。
これらのうち、第1のマークM1は、マーク形成領域MA(図11(c)参照)に対し一段掘り下げて形成される長方形状の第1のマーク基部M1aと、第1のマーク基部M1aの底部からさらに掘り下げて形成される複数の第1のマーク本体部M1bとを備えている。ここで、第1のマーク基部M1aはY方向長さに比べてX方向長さが大きく設定されている。また、複数の第1のマーク本体部M1bは、X方向に沿って10個以上(この例では12個)並べられ、Y方向に3列に並べて形成されている。
一方、第2のマークM2は、マーク形成領域MA(図11(c)参照)に対し一段掘り下げて形成される長方形状の第2のマーク基部M2aと、第2のマーク基部M2aの底部からさらに掘り下げて形成される複数の第2のマーク本体部M2bとを備えている。ここで、第2のマーク基部M2aはX方向長さに比べてY方向長さが大きく設定されている。また、複数の第2のマーク本体部M2bは、Y方向に沿って10個以上(この例では12個)並べられ、X方向に3列に並べて形成されている。
(電極形成工程の露光工程)
図13は電極形成工程の露光工程における露光装置1の動作手順の一例を説明するためのフローチャートである。なお、ここでは、図7のステップ532に示す露光工程について説明を行うが、図7のステップ512およびステップ522に付いても同様である。
また、図14(a)はステップ532の露光工程において逐次露光される半導体積層ウエハWB上の各露光領域(第1露光領域Aおよび第2露光領域B)の一例を説明するための図である。なお、この例では、図11(a)に示すサファイアウエハWAに対し電極形成を行っているものとする。さらに、図14(b)はステップ535のレジスト剥離工程が完了した際の第1露光領域Aの構成の一例を説明するための図であり、図14(c)はステップ535のレジスト剥離工程が完了した際の第2露光領域Bの構成の一例を説明するための図である。
なお、電極形成工程の露光工程においては、基板加工工程の露光工程とは異なり、1枚のレチクルRのみを使用する。したがって、使用するレチクルRは、既に露光ステージ3の下方に配置されている。
この露光工程では、まず、レジスト膜が形成された半導体積層ウエハWBを、レジスト膜がZ方向を向くようにプレートステージ6に装着する(ステップ301)。このとき、半導体積層ウエハWBは、プレートステージ6の予め決められた位置に位置決めされる。
次に、制御装置7は、駆動機構8を介してプレートステージ6をX方向およびY方向に移動させながら、プレート位置決め系11を用いて、半導体積層ウエハWBの2箇所に形成されたマークMの位置の検出を行う(ステップ302)。そして、制御装置7は、2つの第1のマークM1から積層半導体ウエハWBにおける57個(n=1〜57)の領域のそれぞれのX方向位置を算出し、且つ、2つの第2のマークM2から積層半導体ウエハWBにおける57個の領域のそれぞれのY方向位置を算出する(ステップ303)。
続いて、制御装置7は、領域番号nを1に設定する(ステップ304)。そして、制御装置7は、駆動機構8を介してプレートステージ6をX方向およびY方向に移動させ、ステップ303で算出された位置情報に基づき、第n番目の領域を投影光学系の直下の露光位置に配置させる(ステップ305)。その後、制御装置7は、照明光学系2から光を出射させることで、レチクルRと投影光学系5とを介して第n番目の領域に照射させ、第n番目の領域に形成されたレジスト層を露光する(ステップ306)。
第n番目の領域に対する露光が終了すると、制御装置7は、領域番号nが領域の総数N(この例ではN=57)に到達したか否か、換言すれば、半導体積層ウエハWB上の57個の領域(全領域)に対する露光が完了したか否かを判断する(ステップ307)。
そして、制御装置7は、ステップ307において否定の判断をした場合に、領域番号nを1つ増加させ(ステップ308)、ステップ305に戻って半導体積層ウエハWB上の次の領域に対する露光動作を実行する。なお、次の領域の位置決めも、ステップ303で算出された位置情報に基づいてなされる。一方、制御装置7は、ステップ307において肯定の判断をした場合に、この半導体積層ウエハWBに対する一連の露光動作を完了する。なお、露光動作が完了した後、露光済みのレジスト膜が形成された半導体積層ウエハWBは、プレートステージ6から取り外される。
なお、ステップ512の露光工程およびステップ522の露光工程についても、上述したステップ532の露光工程と同様、半導体積層ウエハWBに形成されたマークMの読み取り結果に基づいて各領域に対する位置決めがなされる。
本実施の形態では、ステップ10の基板加工工程において、ステップ・アンド・リピート方式にてサファイアウエハWA上のレジスト層の各領域の露光(ステップ12)を行い、現像(ステップ13)を行った後エッチング(ステップ14)を施すことによって凸部115および平面116の形成を行っている。このとき、現像工程では、本来、後に平面116となる部位を露出させる一方、凸部115となる部位をレジスト層で覆うようにするのであるが、各領域の周縁部すなわち隣接する他の領域との境界部については、現像が不十分となってレジスト層が多く残ってしまうことがある。このような事態が生じると、次のエッチング工程において、各領域の周縁部が平面116よりも若干高くなってしまうといった現象が発生する。そして、このような状態で、例えば隣接する2つの領域を跨ぐように1つの半導体発光素子50の電極を形成した場合には、半導体発光素子50の上面側に筋状の凸部が形成されてしまうことになり、他の部位に形成されたものとは構造が変わってしまい、見栄えも悪くなってしまう。
これに対し、本実施の形態では、基板加工工程においてサファイアウエハWAの第2露光領域BにマークMを形成しておき、その後の電極形成工程において、このサファイアウエハWAに各種半導体層を積層してなる半導体積層ウエハWBからマークMを読み取り、マークMの読み取り結果から、各露光工程(図7に示すステップ512、ステップ522、ステップ532)での個々の露光領域の位置決めを行っている。
このため、本実施の形態では、例えば図14(b)に示す第1露光領域Aでは、第1露光領域Aの範囲内に複数の電極の形成が行われる。換言すれば、本実施の形態では、隣接する2つの第1露光領域Aを跨がないように、1つの半導体発光素子50に対応する電極の形成が行われる。したがって、得られる半導体発光素子50の上面に筋状の凸部が形成されにくくなり、外観不良の発生率を低減すること、換言すれば、1枚のサファイアウエハWAから得られる半導体発光素子50の収率を向上させることができる。
また、本実施の形態では、位置決めのためのマークMを形成する第2露光領域Bの周縁部も凸部形成領域SAとするようにしたので、この部位からも半導体発光素子50を得ることができ、さらに収率を向上させることができる。ここで、本実施の形態では、例えば図14(c)にも示したように、マークMを構成する第1のマークM1および第2のマークM2のそれぞれの大きさを、1つの半導体発光素子50の大きさの範囲内に収めるようにしたので、第2露光領域Bに占める凸部形成領域SAの割合を高めることができる。
さらに、本実施の形態では、サファイアウエハWAに形成したマークMを被覆層にて覆うとともに、電極形成工程の前にマークMの上に積層された半導体層を除去するようにしたので、電極形成工程において露光装置1によるマークMの検出を容易なものとすることができ、各領域の位置決め精度を向上させることができる。
なお、上述したステップ70の分離工程のうち、ステップ72の割溝形成工程では、各半導体発光素子50の間に割溝を形成するのであるが、このときも各半導体発光素子50の位置を把握することが要求される。そこで、割溝形成工程においても半導体積層ウエハWBに形成されたマークMを利用して位置決めを行うことが好ましい。このようにすることで、割溝形成工程用に別個に目印を形成する必要がなくなる。
<実施の形態2>
本実施の形態は、実施の形態1とほぼ同様であるが、実施の形態1ではマークMを凹凸で構成していたのに対し、本実施の形態ではマークMを基板110とは異なる材料で構成するようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図15は、実施の形態2における半導体発光素子50の製造方法の手順の一例を示すフローチャートである。なお、本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、1枚の基板110の上に複数個分の半導体発光素子50の構造を形成した後、1枚の基板110上の複数の半導体発光素子50を個片に分割する製造方法を採用している。
本実施の形態の製造方法は、サファイアウエハからなる基板110に加工を施す基板加工工程(ステップ10x)と、加工がなされた基板に対して中間層120、下地層130およびn型半導体層140を構成するnコンタクト層140aを順次形成する第1半導体層形成工程(ステップ20)と、nコンタクト層140a上にnクラッド層140b、発光層150、p型半導体層160(pクラッド層160aおよびpコンタクト層160b)を順次形成する第2半導体層形成工程(ステップ30)とを有している。また、本実施の形態の製造方法は、基板110に形成された積層半導体層100に対し、マークを参照しながら透明電極170、p側電極300およびn側電極400を形成する電極形成工程(ステップ50)と、各種電極が形成された積層半導体層100の上に保護層180を形成する保護層形成工程(ステップ60)と、1枚の基板110上に形成された複数の半導体発光素子50を個片に分離する分離工程(ステップ70)とを備えている。すなわち、本実施の形態では、基板加工工程の内容が実施の形態1とは異なっており、また、基板加工工程の内容が変わったのに伴って被覆層除去工程が不要となっている点が実施の形態1とは異なっている。なお、第1半導体層形成工程、第2半導体層形成工程、電極形成工程、保護層形成工程および分離工程の内容は実施の形態1と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
(基板加工工程)
図16は、図15のステップ10xに示す基板加工工程の一例を説明するためのフローチャートである。
本実施の形態の基板加工工程は、サファイアからなる基板110に、後段の各露光工程(フォトリソグラフィ)において位置決めの目印となるマークMを金属層にて形成するマーク形成工程(ステップ10xa)と、マークMが形成された基板110に、図3に示す平面116および複数の凸部115からなる凹凸を形成する凹凸形成工程(ステップ10xb)とを備えている。
また、ステップ10xaのマーク形成工程は、少なくとも一方の面が平坦面とされたサファイアウエハの一方の面にレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程(ステップ101)と、形成されたレジスト膜を選択的に露光する露光工程(ステップ102)と、露光されたレジスト膜を現像してパターニングする現像工程(ステップ103)と、サファイアウエハおよびサファイアウエハ上にパターニングされたレジスト膜の上にマークMとなる金属層を積層するマーク金属層形成工程(ステップ104)と、サファイアウエハ上にパターニングされたレジスト膜およびレジスト膜の上に積層されたマーク金属層を剥離するレジスト剥離工程(ステップ105)とを有している。
一方、ステップ10xbの凹凸形成工程は、一部にマークMが形成されたサファイアウエハの一方の面にレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程(ステップ106)と、形成されたレジスト膜を選択的に露光する露光工程(ステップ107)と、露光されたレジスト膜を現像してパターニングする現像工程(ステップ108)と、パターニングされたレジスト膜を利用してサファイア基板の一部を選択的に掘り込むことで、サファイア基板の一方の面に平面116および複数の凸部115からなる凹凸を形成するエッチング工程(ステップ109)とを有している。なお、エッチング工程の後、必要に応じて、サファイアウエハ上に残存するレジストを剥離するレジスト剥離工程を実施することができる。
以上の工程を経て、一方の面に平面116および複数の凸部115からなる凹凸とマークMとしての金属層とが形成されたサファイアウエハが得られる。なお、本実施の形態では、マークMの上に被覆層を形成していない。
本実施の形態では、図12に示す第1のマークM1における第1のマーク本体部M1bおよび第2のマークMにおける第2のマーク本体部M2bが、ともに金属層で構成されている。ここで、金属層は、例えばPt、Cr、Ti、Au等、露光装置1のプレート位置決め系11で用いられる光の波長に対する反射率が高い材料で構成される。
本実施の形態においても、基板加工工程においてサファイアウエハWAの第2露光領域BにマークMを形成しておき、その後の電極形成工程において、このサファイアウエハWAに各種半導体層を積層してなる半導体積層ウエハWBからマークMを読み取り、マークMの読み取り結果から、各露光工程(図7に示すステップ512、ステップ522、ステップ532)での個々の露光領域の位置決めを行う。
このため、本実施の形態においても、実施の形態1と同様、隣接する2つの第1露光領域Aを跨がないように、1つの半導体発光素子50に対応する電極の形成を行うことが可能となる。その結果、実施の形態1と同じ効果が得られる。
ここで、本実施の形態では、実施の形態1とは異なり、サファイアウエハWB上の凹凸ではなく金属層でマークMを形成するようにしたので、マークMの上の半導体層を除去しなくても、マークMの位置検出を容易に行うことが可能になる。したがって、被覆層の形成および除去が不要となる分、工程数を減らすことができる。
なお、実施の形態1、2では、図9に示す露光装置1を用いて、基板加工工程の露光工程および電極形成工程における露光工程を実行する場合を例に説明を行ったが、これに限られるものではなく、各露光工程において異なる露光装置を用いるようにしてもかまわない。
また、実施の形態1、2では、基板加工工程の露光工程における領域の大きさと電極形成工程における領域の大きさとを同じにしていたが、これに限られるものではない。例えば基板加工工程の露光工程での領域の大きさに対する電極形成工程での領域の大きさを1/X(Xは2以上の整数)とし、基板加工工程の露光工程における領域の範囲内に、電極形成工程における領域を複数設定するようにしてもかまわない。
1…露光装置、50…半導体発光素子、110…基板、115…凸部、116…平面、120…中間層、130…下地層、140…n型半導体層、150…発光層、160…p型半導体層、170…透明電極、180…保護層、300…p側電極、400…n側電極、A…第1露光領域、B…第2露光領域、SA…凸部形成領域、MA…マーク形成領域、M1…第1のマーク、M2…第2のマーク

Claims (6)

  1. 基板の一方の面を複数の領域に分け、逐次露光方式を用いて当該一方の面に当該領域毎に凹凸パターンを形成するとともに、当該一方の面にマークを形成する基板作成工程と、
    前記凹凸パターンおよび前記マークが形成された前記基板の前記一方の面に、III族窒化物半導体を含み第1の導電型を有する第1の半導体層、III族窒化物半導体を含み通電により発光する発光層、およびIII族窒化物半導体を含み当該第1の導電型とは異なる第2の導電型を有する第2の半導体層を順次積層する半導体層積層工程と、
    前記マークを読み取ることによって前記基板の前記一方の面における複数の前記領域の位置を把握し、把握した複数の当該領域の位置に基づいて、逐次露光方式を用いて複数の当該領域に対し当該領域毎に前記第1の半導体層と電気的に接続される第1の電極および前記第2の半導体層と電気的に接続される第2の電極を形成する電極形成工程と
    を含む半導体発光素子の製造方法。
  2. 前記電極形成工程では、前記基板の前記一方の面において隣接する2つの前記領域を跨がないように、1つの半導体発光素子に対応する前記第1の電極および前記第2の電極を形成することを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  3. 前記基板作成工程では、前記凹凸パターンとは異なる凹凸形状にて前記マークを形成することを特徴とする請求項1または2記載の半導体発光素子の製造方法。
  4. 前記基板作成工程と前記半導体層積層工程との間において、前記基板の前記一方の面に形成された前記マークを保護するために覆う被覆層を形成する被覆層形成工程と、
    前記半導体層積層工程と前記電極形成工程との間において、前記被覆層の上に形成された前記第1の半導体層、前記発光層および前記第2の半導体層を除去する除去工程と
    をさらに含むことを特徴とする請求項3記載の半導体発光素子の製造方法。
  5. 前記基板作成工程では、前記基板とは異なる材料にて前記マークを形成することを特徴とする請求項1または2記載の半導体発光素子の製造方法。
  6. 前記電極形成工程では、前記基板の一方の面における複数の前記領域のそれぞれに対し、複数の半導体発光素子に対応する前記第1の電極および前記第2の電極を形成し、
    前記電極形成工程の後に、前記マークを読み取ることによって前記基板の前記一方の面における複数の前記領域の位置を把握し、把握した当該複数の領域の位置に基づいて、複数の半導体発光素子を個片に分離する分離工程をさらに含むこと
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の半導体発光素子の製造方法。
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