JP5509504B2 - 骨塩密度を改善し、骨粗鬆症を治療するための25−ヒドロキシ−ビタミンd3とビタミンd3の併用 - Google Patents

骨塩密度を改善し、骨粗鬆症を治療するための25−ヒドロキシ−ビタミンd3とビタミンd3の併用 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
[技術分野]
本発明は、ビタミンD3(コレカルシフェロール)および25−ヒドロキシビタミンD3(25−OH D3);カルシフェジオール)を使用して、骨粗鬆症を治療および/または予防することならびに、骨密度低下の重篤度を下げることに関する。
[背景技術]
ビタミンD(エルゴカルシフェロールおよびコレカルシフェロールなど)とは、それぞれの生物活性によって定義される脂溶性化合物の総称である。ビタミンDの欠乏によって、子どもではくる病、成人では骨軟化症が起こる。しかしながら、数ヶ月間にわたって1日あたりの推奨摂取量(すなわち、ビタミンD5〜15μgまたは200〜600IU)の100倍を超えて慢性的に摂取すると、毒性が生じる可能性がある。ビタミンDの場合、「毒性の閾値は体重1kgあたり1日で500〜600mcgである。通常、成人はRDAの3倍を超えて長期間消費すべきではない」(Garrison & Somer, The Nutrition Desk Reference, Third Ed., McGraw−Hill, pg. 82, 1997)。高カルシウム血症は、25−ヒドロキシビタミンDの血中濃度が375nmol/Lを超えると生じることがある。最近になって、ビタミンDの安全な上限レベルは少なくとも250μg/日(10’000IU)であることが確認された(Hathcockら Am.J Clin. Nutr. 85:6〜18, 2007)。このような健康補助食品を摂取すると、25−ヒドロキシビタミンDの血中濃度が約200nmol/Lになることが明らかになっている。
ビタミンDは、25−ヒドロキシビタミンD(カルシフェジオール;25−OHビタミンD;25−OH D)を生成するのに肝臓でのヒドロキシル化が必要なプロホルモンの1つであり、この25−ヒドロキシビタミンDが腎臓や他の組織でさらにヒドロキシル化されて、ビタミンDの活性ホルモン形態である1,25−ジヒドロキシビタミンDが生成される。1,25−ジヒドロキシビタミンDは、血液中に放出され、ビタミンD結合タンパク質(DBP)と結合し、標的組織まで運ばれる。1,25−ジヒドロキシビタミンDとビタミンD受容体とが結合することで、この複合体が細胞核で転写因子として機能するようになる。
ビタミンD欠乏によって、骨吸収が促進されることがある。また、それによって、心臓血管系、免疫系、筋肉系の機能が調節されることもある。疫学的研究では、ビタミンD摂取とそれが血圧またはグルコース代謝におよぼす影響との関連性が見いだされている。ビタミンDの活性は、副甲状腺ホルモンによる負のフィードバック制御下にある。
ビタミンDと25−OH D3は、ともに今まで医薬品として投与されてきている。ビタミンDは、言うまでもなく、広く利用可能である。米国では以前、25−OH D3がオルガノン(Organon) USAから「CALDEROL」という商品名で販売されていたが、現在はFDAの販売中止対象薬の一覧に含まれている。これは、コーン油と25−OH D3を含有するゼラチンカプセルであった。
現在は、液状の25−OH D3が、スペインにてFAES Farmaから「HIDROFEROL」という商品名で油性溶液として販売されている。
また、ビタミンDと25−OH D3との組み合わせが、動物の飼料に用いられている。飼料用の25−OH D3は、DSMから「ROVIMIX HY−D」という商品名で市販されている。
5%〜50%(wt/wt)の量で油に溶解された少なくとも25−OH D3と酸化防止剤、25−OH D3と油の液滴をカプセル化する作用剤、栄養添加剤(ビタミンD3など)を含む飼料プレミックス組成物が、Tritschら(米国特許出願公開第2003/0170324号明細書)によって開示されている。このプレミックスを、家禽類、ブタ、イヌまたはネコ用の食品に添加してもよい。この組成物は、25−OH D3を酸化に対して安定させる。
25−OHビタミンD3とビタミンD3の組み合わせを動物用の飼料に添加することが、Simoes−Nunesら(米国特許出願公開第2005/0064018号明細書)によって開示されている。特に、約10μg/kg〜約100μg/kgの25−OHビタミンD3と、約200IU/kg〜約4,000IU/kgのビタミンD3を、ブタ用の飼料に添加する。この添加によって、ブタの骨強度が改善される。
25−OHビタミンD3とビタミンD3の組み合わせを家禽類用の飼料に添加して、脛骨軟骨発育不全症の影響を改善することが、Starkら(米国特許第5,695,794号明細書)によって開示されている。
Borensteinらの米国特許第5,043,170号明細書には、産卵鶏および老齢鶏の卵殻強度および下肢強度を改善するための、ビタミンD3と、1−α−ヒドロキシコレカルシフェロールまたは1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールのいずれかとの組み合わせが開示されている。
Chungらによる国際公開第2007/059960号パンフレットには、ビタミンD3と25−ヒドロキシビタミンD3の両方を含有する食餌を与えられた雌ブタで、全身の健康状態、体格、産仔数と健康、その他の生産パラメータが改善されることが開示されている。また、ヒト用の25−OH D3栄養補助食品が開示されているが、体重1kgあたり5〜15マイクログラムというその投与量の範囲(一人あたり300〜900マイクログラムという極めて高い一日投与量に相当)は極めて高い。
ビスホスホネート化合物は、ピロリン酸の代謝的に安定した類似体であり、骨の破壊を防ぐことで、骨粗鬆症の治療に有効である(すなわち抗吸収性薬剤)として承認されていた。ビスホスホネート化合物は、骨のカルシウムとリン酸塩の結晶形態であるヒドロキシアパタイトに吸着される。このため、ビスホスホネート化合物は、カルシウムの流出を阻害することで、骨吸収を防止する。
Francis(米国特許第4,230,700号明細書および同第4,330,537号明細書)は、エチドロン酸と、約100IU〜約50,000IUのビタミンD様化合物との組み合わせによって、骨吸収を阻害することについて開示している。
Fleshner−Barak(国際公開第03/007916号パンフレット)は、ビスホスホネート化合物と、1,25−ジヒドロキシビタミンD3または24,25−ジヒドロキシビタミンD3などの天然ビタミンD誘導体、あるいは25−OHビタミンD3の投与について開示している。
Daifotisら(国際公開第03/086415号パンフレット)は、少なくとも1種のビスホスホネート化合物と、ビタミンD2および/またはビタミンD3の不活性型代謝物約100IU〜約60,000IUとの組み合わせによって、骨吸収を阻害することについて開示している。
上述した文献には、ビタミンD3と25−OH D3の併用が、意外なことにヒトの骨粗鬆症の治療および/または予防に有益である旨は、教示も示唆もされていなかった。組成物の形態と投与量によって、骨代謝に対する望ましい効果が得られる。他の利点および改善点については、後述するか、あるいは本明細書の開示内容から自明であろう。
[発明の詳細な説明]
ヒトの骨の健康用の薬、栄養補給食品または食品として使用される、ビタミンD3(コレカルシフェロール)と25−OH D3(カルシフェジオール)との組み合わせには、ビタミンD3単独または25−ヒドロキシビタミンD3単独の投与にまさる利点があることが見いだされている。ヒトは、子どもや若者をはじめとして、誕生から成人まで、18歳から80歳まで、あるいは80歳を超えるなど、どの年齢であってもよい。
第1の態様では、ビタミンD3および25−OH D3の両方と薬学的に許容されるキャリアとを投与し、これによって骨の健康を維持および/または骨粗鬆症を治療および/または予防するために、ヒトで使用するのに適した1種類以上の医薬品、栄養補給食品または食品組成物が得られる。
また、本発明は、有効成分が本質的にビタミンDと25−OH D3の組み合わせからなる、骨疾患を治療および/または骨の健康を維持するためのヒト用の医薬組成物にも関する。
別の態様では、ビタミンD3および25−OH D3の多数回分の投与量の組成物を含むキットが得られる。これらを瓶やブリスター包装、あるいはバイアルラックなどの容器に封入しておいてもよい。任意に、ビスホスホネート化合物などの1種類以上の他の骨粗鬆症薬を容器に同梱してもよい。さらに、ある投与量として組成物をヒトに投与するための指示もキット内に含まれている。
別の態様では、骨粗鬆症を治療および/または予防するために、少なくともビタミンD3および25−ヒドロキシビタミンD3をヒトに投与する方法が得られる。これについては、1日1回、1週間に1回または1ヶ月に1回投与すればよい。
ビタミンD3と25−OH D3は、他の骨粗鬆症薬の有無を問わず、組み合わせで、あるいは別々の製剤として併用投与することが可能(必ずしも同時でなくてもよい)である。「他の骨粗鬆症薬」とは、本明細書で使用する場合、骨粗鬆症の軽減、寛解、予防、発症遅延などのために投与できる他の化合物を示す。一例として、ビスホスホネート、モノクローナル抗体、カルシウム形態、エストロゲン、フィトエストロゲンなどがあげられる。
本発明の別の態様は、25−OH D3、好ましくはビタミンDと25−OH D3の組み合わせを含有する、ヒトが消費するのに適した骨の健康促進食品、機能性食品、栄養補助食品または栄養補給食品である。別の実施形態では、25−OH D3が、単独またはビタミンDとの組み合わせで、ヒトが消費するのに適した食品、機能性食品、栄養補助食品または栄養補給食品中の骨の健康促進有効成分である。25−OHおよび/またはD3の投与量は、医薬品製品に存在する場合と同じであってもよいが、好ましくは、それよりも少ない範囲になりやすい。栄養補助食品および栄養補給食品は、錠剤、カプセルまたは他の便利な剤形の形であってもよい。食品は、飲料または食品であってもよく、必要があれば、他のビタミン、ミネラルなど、栄養的に効果的な他の化合物を含有してもよい。
本明細書および特許請求の範囲全体で使用する場合、以下の定義を適用する。
「骨の健康」は、広義語を想定している。骨の健康の維持は、骨粗鬆症/骨減少症、くる病/骨軟化症の予防、正常な骨吸収/形成および再生イベントの維持、正常なCa+代謝の維持、異常流出の予防、ピーク骨量の増加を包含することを想定している。
「ビタミンD」は、ビタミンD3(コレカルシフェロール)および/またはビタミンD2(エルゴカルシフェロール)のいずれかを示す。ヒトは、ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)を生成できないが、これをビタミンD源として使うことはできる。ビタミンD2は、さまざまな植物によって合成可能であり、ビタミンDに相当するものとしてサプリメントでビタミンDに使用されることが多い。
「ビタミンD代謝物」は、25−ヒドロキシビタミンD3以外のビタミンDの代謝物を意味する。
「25−OH D3」は、具体的には25−ヒドロキシビタミンD3を示す。
「25−OH D」は、血漿中に見られる主要な循環型であるビタミンD2またはビタミンD3のいずれかの25−ヒドロキシル化代謝物を示す。
「予防する」には、疾患の寛解、症候の重篤度の低減、早期介入、疾患の発症期間の延長を含むことを想定しており、患者がその疾患にもはや羅患しないとか、何の症候も経験しないとかいった状況に限定されることを意図したものではない。
「ビスホスホネート」は、アレンドロン酸、クロドロン酸、エチドロン酸、イバンドロン酸、オルパドロン酸、ミノドロン酸、パミドロン酸、リセドロン酸、チルドロン酸、ゾレドロン酸を含む。
「他の骨粗鬆症薬」とは、本明細書で使用する場合、骨粗鬆症の軽減、寛解、予防、発症遅延などのために投与できる他の化合物を示す。一例として、ビスホスホネート、モノクローナル抗体、カルシウム形態、エストロゲン、フィトエストロゲンなどがあげられる。
ビタミンD欠乏は、骨の健康問題の筆頭要因の1つである。ビタミンD欠乏/不足は、特に高齢者の個体群や、年齢とは関係なく慢性的に動けない人々の間で多く見られる症状である。さらに、乳児、幼児、児童、青年、若い成人も隠れたビタミンD欠乏に羅患する可能性がある。これは、太陽光にあたる時間の全般的な不足、体がビタミンDを作ったりこれを効率的に代謝したりする機能が衰えたこと、あるいは屋外にいるときには常に日焼け止めを使用するなどの他の多数の原因による場合がある。よって、本発明の一態様は、高齢者の個体群においてビタミンDと25−OH D3との組み合わせを使用し、骨の健康を促進することにある。本明細書全体で使用する場合、「高齢者の」という表現は、65歳を超えた個体、好ましくは70歳を超え、さらには80歳を超えた個体すら包含することを想定している。
別の実施形態では、この25−OH D3とビタミンDの組み合わせが、ビタミンD欠乏または不足が特徴である症状を発症する危険性のある人々で、骨の健康を維持するのに適している。これには、特に閉経後の女性(すなわち45歳前後以上)や45歳前後以上の男性をはじめとするすべての成人を含み得る。これは特に、伝統的に長い衣服を着用する、日常的に屋外に出ない、太陽光にあたるときにサンスクリーン製剤を使用する、あるいは地理的に赤道から北または南に離れた太陽光がそれほど強くない地域で暮らす人々など、自然の太陽光を大量に浴びていない個体の骨の健康を維持するのに、特に適している。
別の実施形態では、25−OH D3とビタミンDの組み合わせが、骨成長のモデリングフェーズにある子どもや若い成人で骨の健康を改善するのに適している。これは、ピーク骨量に達する前にビタミンD欠乏または不足の危険性があるときに、ことさら懸案事項である。これは特に、伝統的に長い衣服を着用する、日常的に屋外に出ない、太陽光にあたるときにサンスクリーン製剤を使用する、あるいは地理的に赤道から北または南に離れた太陽光がそれほど強くない地域で暮らす人々など、自然の太陽光を大量に浴びていないピーク骨量前の個体で、骨の健康を改善するのに適している。このように、本発明の別の態様は、25−OH D3とビタミンD3の組み合わせを使用して、骨成長のモデリングフェーズにある個体のピーク骨量を増加させることである。
本発明の別の態様は、ビタミンDと25−OH D3の組み合わせを投与することで、(小児脂肪便症、スプルー症候群または短腸症候群に羅患しているなど)吸収不良症候群のある人において、骨の健康を維持する方法である。
本発明の別の態様は、ビタミンDを効率よく処理して25−ヒドロキシビタミンDに変えることのできない肝機能障害のある人において、その人にビタミンDと25−ヒドロキシビタミンD3の組み合わせを提供することで、骨の健康を維持する方法である。
ビタミンD3および25−OH D3は、どのような供給源から入手したものであってもよく、その組成物も従来の技術を用いて調製してもよい。通常、ビタミンD3、25−OH D3またはその両方の結晶を、加熱攪拌しながら(別々にまたは一緒に)油に溶解させる。好ましくは、油を容器に移して加熱する。その後、油の温度を維持または経時的に上昇させながら、ビタミンD3、25−OH D3またはその両方を容器に入れる。組成物を攪拌して、ビタミンD3、25−OH D3またはその両方の結晶を溶解させる。油に入れる前に、製粉および/または篩過によって結晶の大きさを小さくし、溶解しやすくしておいてもよい。組成物の攪拌は、かき回し、容器の回転、混合、均質化、再循環または超音波処理によって実施してもよい。好ましくは、油を容器に入れて約80℃〜約85℃の温度まで加熱し、大きさを揃えた結晶を容器に入れ、中身をかき回して結晶を油に溶解させる。
「油」は、ババス油、ココナッツ油、コフネヤシ油、ムルムル脂、パーム核油またはホシダネヤシ油など、食用油、脂質または脂肪のいずれであってもよい。油は、天然油、合成油、半合成油またはこれらの組み合わせであってもよい。天然油は、どのような供給源に由来するものであってもよい(動物、植物、真菌、海洋など);合成または半合成油は、都合のよい技術で製造してもよい。好ましくは、油は、植物中鎖トリグリセリド、主にカプリル酸およびカプリン酸の混合物である。組成物は、任意に、たとえば、酸化防止剤、保存剤、溶解剤、界面活性剤、pH調整剤または緩衝剤、湿潤剤、これらの組み合わせなどの1種類以上の他の好適な成分を含むものであってもよい。上記は、薬学的に許容されるキャリアの例である。
好適な酸化防止剤としては、トコフェロール、混合トコフェロール、天然または合成供給源由来のトコフェロール、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ローズマリー抽出物のような天然酸化防止剤、没食子酸プロピル、ヒト用医薬品の製造に用いられる他の任意の酸化防止剤があげられる。好ましくは、酸化防止剤がトコフェロールである。好適な保存剤としては、メチルパラベン、プロピルパラベン、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸、これらの組み合わせがあげられる。好適な溶解剤としては、アルコール、塩素化炭化水素、これらの組み合わせなどの無機溶媒または有機溶媒があげられる。好適な界面活性剤は、パルミチン酸アスコルビル、ポリソルベート、ポリエチレングリコール、これらの組み合わせなど、アニオン系、カチオン系または非イオン系であってもよい。好適なpH調整剤または緩衝剤としては、クエン酸−クエン酸ナトリウム、リン酸−リン酸ナトリウム、酢酸−酢酸ナトリウム、これらの組み合わせがあげられる。好適な湿潤剤としては、グリセロール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、これらの組み合わせがあげられる。
油組成物を形成したら、これを他のさまざまな有用な組成物に取り込むことができる。そのうちのいくつかを、以下にあげておく。たとえば、エマルションを形成してもよく、これを任意にカプセル化または噴霧乾燥させてもよい。上述した非水性組成物を水性組成物と組み合わせることで、多岐にわたるエマルションを調製できる。エマルションは、どのようなタイプであってもよい。好適なエマルションとしては、水中油滴型エマルション、油中水滴型エマルション、無水エマルション、固体エマルション、マイクロエマルションがあげられる。エマルションの調製には、都合のよい任意の技術を使用してもよい。エマルションは、水性組成物と非水性(油など)組成物を含有し、後者は、油組成物の総重量に対して約3重量%〜約50重量%の量で油に溶解されたビタミンD3、25−OH D3またはその両方を(別々にまたは一緒に)含む。本明細書で使用する場合、「水性組成物」および「水性相」は同義に用いられる。通常、エマルションは約20%〜約95%の水性組成物と、約5%〜約80%の非水性組成物とを含み得る。しかしながら、好ましくは、エマルションが約85%〜約95%(vol/vol)の水性組成物と、約5%〜約15%(vol/vol)の非水性組成物とを含有する。都合のよいことに、非水性組成物が液滴として水性組成物中に分散していてもよい。たとえば、液滴の平均直径が水性組成物中で約500nm未満であってもよい。都合のよいことに、液滴の平均直径が約100nm〜約200nmである。
特に有利な実施形態では、エマルションは、後にエマルションをさらに処理する(噴霧乾燥など)際に、油組成物のカプセル化を容易にするカプセル化剤を含有する。カプセル化剤は、油組成物をカプセル化できる食用物質であれば何でもよい。好ましくは、カプセル剤が主にコロイド状物質である。このような物質としては、デンプン、動物供給源由来のタンパク質(ゼラチンを含む)、植物供給源由来のタンパク質、カゼイン、ペクチン、アルギン酸塩、寒天、マルトデキストリン、リグニンスルホン酸塩、セルロース誘導体、糖質、糖類、ソルビトール、ゴム、これらの組み合わせがあげられる。
好適なデンプンとしては、植物デンプン(National Starch & Chemical Corp.,New York,NYのCAPSUL(登録商標)またはHI−CAP(登録商標)など)、他の食品用化工デンプン、これらの組み合わせがあげられる。好ましくは、デンプンがCAPSUL(登録商標)化工植物デンプンである。動物供給源由来の好適なタンパク質としては、ゼラチン(ウシゼラチン、ブルーム強度の異なるブタゼラチン(A型またはB型)、魚ゼラチンなど)、脱脂乳タンパク質、カゼイン塩、これらの組み合わせがあげられる。好ましくは、動物タンパク質がゼラチンである。植物供給源由来の好適なタンパク質としては、ジャガイモタンパク質(Roquette Preres Societe Anonyme, Lestrem,FranceのALBUREX(登録商標)など)、マメタンパク質、ダイズタンパク質、これらの組み合わせがあげられる。好ましくは、植物タンパク質がALBUREX(登録商標)ジャガイモタンパク質である。デキストロース当量の異なる好適なマルトデキストリンとして、マルトデキストリン5、マルトデキストリン10、マルトデキストリン15、マルトデキストリン20、マルトデキストリン25、これらの組み合わせがあげられる。好ましくは、マルトデキストリンが、マルトデキストリン15である。好適なセルロース誘導体として、エチルセルロース、メチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、これらの組み合わせがあげられる。好適な糖類として、ラクトース、スクロースまたはこれらの組み合わせがあげられる。好ましくは、糖類がスクロースである。好適なゴムとして、アカシア、ローカストビーン、カラギーナン、これらの組み合わせがあげられる。好ましくは、ゴムがアカシアゴムである。
エマルションがカプセル化剤を含む場合、このカプセル化剤を都合のよい技術で水に分散させ、水性相を形成してもよい。水性相は、選択した成分の特性に応じて、溶液であっても混合物であってもよい。選択した成分の分散には、均質化、混合、乳化、再循環、静的混合、超音波処理、かき混ぜ、加熱またはこれらの組み合わせをはじめとする都合のよい技術を用いればよい。その後、得られる水性相の粘度を、必要に応じて水を加えて調整してもよい。エマルションの水性組成物は、非水性組成物に関して上述したものを含むがこれに限定されるものではない、他の好適な物質を任意に含むものであってもよい。好ましくは、水性組成物は、カプセル化剤、成膜剤、可塑剤、保存剤、酸化防止剤またはこれらの組み合わせを含むものであってもよい。好適な保存剤として、メチルパラベン、プロピルパラベン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、これらの組み合わせがあげられる。好適な酸化防止剤として、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸、クエン酸、これらの組み合わせがあげられる。
好ましくは、水性相が、オクテニルスクシニルデンプン(CAPSUL(登録商標))、マルトデキストリン、アスコルビン酸ナトリウムなどの食品用化工デンプンを含有する。別の好ましい水性相は、ジャガイモタンパク質(ALBUREX(登録商標))、マルトデキストリン20、アスコルビン酸ナトリウムを含有する。選択した成分を水に溶解させるには、都合のよい技術、好ましくはかき混ぜを使用してもよい。混合物を、好ましくはこれが均一で塊のないものになるまで均質化する。好ましくは、約50℃〜約75℃の温度で均質化を実施する。その後、得られる水性相の最終粘度を、好ましくは約250cp〜約450cp、一層好ましくは約300cp〜約400cp、なお一層好ましくは約385cpの所望の粘度に調整してもよい。
エマルションを形成するには、均質化、ロータ−ステータ剪断、高圧剪断およびキャビテーション、高速「カウリング」または剪断攪拌、これらの組み合わせをはじめとする任意の手段で、非水性組成物と水性相を乳化してもよい。エマルションの容量および粘度については、好ましくは、乳化後に水を加えて調整してもよい。好ましくは、非水性組成物および水性組成物を均質化によって乳化する。好ましくは、エマルションは、鉱物、遷移金属またはペルオキシドを含有しないものとする。
上述したように、他の有用な組成物、特に噴霧乾燥粉末などのカプセル化油の製造時に、エマルションを取り込むかまたは利用してもよい。通常、カプセル化油は、油組成物と、油組成物をカプセル化するカプセル剤とを含み、この場合の油組成物は、油に溶解されたビタミンD3、25−OH D3またはその両方を、油組成物の総重量に対して約3重量%〜約50重量%の量で含有する。カプセル化油の製造には、噴霧乾燥、フリーズドライ、流動床乾燥、トレイ乾燥、吸着、これらの組み合わせをはじめとする従来の技術による上述したエマルションの乾燥など、都合のよい任意の技術を用いればよい。好ましくは、カプセル剤を含有する上記の水性相を有するエマルションを噴霧乾燥してカプセル化油を生成する。噴霧乾燥のパラメータは、最終的なカプセル化油に望ましい物理的特徴に左右される。このような物理的パラメータとしては、粒度、粉末の形状とフロー、水分含有量があげられる。好ましくは、油が、カプセル化油の総重量に対して約30重量%未満、約20重量%未満、約10重量%未満または約3重量%未満の量である。カプセル化油は流動性に優れたものでなければならず、ビタミンD3および/または25−OH D3が組成物全体に均一に分散しなければならない。都合のよいことに、カプセル化油が粉末である。他の好適な添加剤をカプセル化油に加えてもよい。このような添加剤の1つが、カプセル化油の流動性を高めるための二酸化ケイ素などのフロー剤であってもよい。
[投与量]
毎日.2種類の有効成分を別々に投与する場合の本発明による組成物は、ビタミンDまたは25−OH D3を、約1μg〜約50μg、好ましくは約5μgおよび25μgの量で含有する。あるいは、ビタミンDと25−OH D3の両方を含む1日の単回投与量に、各有効成分を、約1μg〜約50μg、好ましくは約5μgおよび25μgの量で含有する。
ビタミンD対25−OH D3の用量比については、約50:1〜約1:50であってもよく、一層好ましくは約25:1〜約1:25、なお一層好ましくは約6:1〜約1:6であってもよい。
別個の複数の投与量を単一のキット(または容器)に梱包してもよい。たとえば、1日の投与量30組を、両方の活性成分を別々に分けて(すなわち別々の60の投与量)キットを構成してもよいし、混合(すなわち両方の有効成分を含有する30の投与量)して構成してもよい。この投与量をヒトに投与するための指示をキットに入れておいてもよい。
毎週.1週間の単回投与量には、ビタミンDまたは25−OH D3を約7μg〜約350μg、好ましくは約35〜175μgの量で含有する。あるいは、1週間の単回投与量が、ビタミンDと25−OH D3の両方をそれぞれ約7μg〜約350μg、好ましくは約35〜175μgの量で含有してもよい。ビタミンD対25−OH D3の用量比については、約50:1〜約1:50であってもよく、一層好ましくは約25:1〜約1:25、なお一層好ましくは約6:1〜約1:6であってもよい。
毎月.1ヶ月の単回投与量には、ビタミンDまたは25−OH D3を30μg〜約1500μg、好ましくは約75μg〜約500μgの量で含有する。あるいは、1ヶ月の単回投与量が、ビタミンDと25−OH D3の両方をそれぞれ、30μg〜約1500μg、好ましくは約75μg〜約500μgの量で含有してもよい。1週間または1ヶ月の投与量を1組、2組、3組、4組、5組、6組、7組、8組、9組、10組、11組または12組でキットを構成してもよい。
ビタミンD対25−OH D3の用量比については、50:1〜約1:50の範囲とし、一層好ましくは約25:1〜約1:25、なお一層好ましくは約6:1〜約1:6の範囲とする。
25−OH D3の噴霧乾燥製剤、ビタミンD3の噴霧乾燥製剤またはその両方を経口投与して、ヒトでの薬物動態に関する研究を開始し、その生理学的相互作用を調査した。特に、その用量反応曲線(単に得られた平均濃度や最大濃度ではなく、一定時間内の経時的なビタミンD3および25−OH D3の循環濃度を示す)の形状と定常状態の動態を対象とした。前者の点に関しては、ビタミンD3と25−OH D3の両方に曝露した場合の用量反応曲線の形状の変化を調査することが重要である。後者の点に関しては、投与が毎日よりも少ない場合の定常状態の動態を調査することも必要である。なぜなら、(高齢者など)毎日摂取しにくい場合もあり得るグループでは、そのほうが好ましいレジメンだからである。
以下の非限定的な実施例は、本発明を一層よく例示するために示すものである。
[実施例]
[実施例1]
[治験]
[製剤]
25−OH D3の噴霧乾燥製剤を粉末として提供した。要約すると、25−OH D3およびDL−α−トコフェロールを中鎖トリグリセリドの油に溶解させた後、化工デンプン、スクロース、アスコルビン酸ナトリウムの水溶液に乳化した。このエマルションを二酸化ケイ素の存在下にて噴霧乾燥器で微粒化した。水分含有量(LDO)が4%未満になったら、得られた粉末を回収し、400μmで篩過した。これをアルミ製の袋に包装して封止した後、15℃未満の乾燥した場所で保管し、製造から12ヶ月以内に使用した。
3種類のロットを製造した。詳しく説明すると、アンカー型攪拌羽根を備えるFRYMIXプロセスユニットで、70℃にて真空下で120分間混合してマトリクスを生成した。
・17.300kgの水(WBI)
・13.460kgの食品用化工デンプン(CAPSUL HS)
・3.270kgのスクロース
・0.730kgのアスコルビン酸ナトリウム
プロペラスターラーを備える二重壁容器で、82℃にて35分間混合して、油相を調製した。
・0.550kgのBERGABEST MCT油60/40
・0.049kgのカルシフェジオール(HY−D USP)
・0.183kgのDL−α−トコフェロール
油相をFRYMIXプロセスユニット内のマトリクスに移し、内部のコロイドミル(60分、70℃)で事前乳化させた。この事前乳化物を高圧ホモジナイザに循環させた(20分)。70℃での粘度が60mPa・s〜90mPa・sのエマルションを高圧ポンプでスプレーノズルまで送った。流動化剤として、二酸化ケイ素(SIPERNAT 320 DS)を塔に供給した。噴霧乾燥パラメータを以下にあげておく。
Figure 0005509504

3ロットの25−OH D3それぞれについて、25−OH D3含有量約0.25%の噴霧乾燥粉末平均8.4kgを得た。製剤の他の成分は、食品用化工デンプン73.2%、スクロース17.6%、アスコルビン酸ナトリウム4.0%、中鎖トリグリセリド3.0%、二酸化ケイ素1.0%、DL−α−トコフェロール1.0%である。
ビタミンD3の噴霧乾燥製剤を粉末として提供した。要約すると、ビタミンD3およびDL−α−トコフェロールを中鎖トリグリセリドの油に溶解させた後、化工デンプン、スクロース、アスコルビン酸ナトリウムの水溶液に乳化した。このエマルションを二酸化ケイ素の存在下にて噴霧乾燥器で微粒化した。水分含有量(LOD)が4%未満になったら、得られた粉末を回収し、篩過して大きな塊を取り除いた。これを15℃未満の乾燥した場所で保管し、製造から12ヶ月以内に使用した。
[治験]
[被験者]
インフォームドコンセントを用いて健康な閉経後の女性(50〜70歳)を募集し、以下の基準でふるい分けた。血清25−ヒドロキシビタミンD3が20nmol/L〜50nmol/L、肥満度指数18kg/m〜27kg/m、血圧146/95mm Hg未満、血清カルシウム2.6nmol/L未満、空腹時グルコース100mg/dl未満、1週間に3回を超えて激しい運動をしない、高血圧症の治療歴なし、骨代謝に影響する高用量ビタミンDまたはカルシウムサプリメントまたは薬物(ビスホスホネート、カルシトニン、エストロゲン受容体調節因子、ホルモン補充療法、副甲状腺ホルモン)の使用歴なし、研究中は「日当たりの良い」場所に足を運ばない。
被験者を7つの処理群(すなわち、毎日、毎週、一用量でのボーラス、組み合わせ用量でのボーラス)に無作為に振り分けた。各群を被験者5名ずつで構成した。彼らをスイスのチューリッヒで冬季に4ヶ月間追跡する。
[臨床研究]
ビタミンD3および25−OH D3の薬物動態特性を研究した。両方の物質を等モル量で調査した。レジメンは、25−OH D3を20μg/日(またはそれに相当する量を週ベースで)とした。比較目的で、等モル量のビタミンD3または25−OH D3のいずれかを投与する必要があった。ビタミンD3の投与に関しては、バックグラウンドのばらつきに影響されず、参加者にとっての有効用量を提供するのに十分な用量であると思われた。
毎日:120回投与
1. 25−OH D3 20μg
2. ビタミンD3 20μg(800IU)
毎週:16回投与
3. 25−OH D3 140μg
4. ビタミンD3 140μg(5600IU)
ボーラス:単回投与
5. 25−OH D3 140μg
6. ビタミンD3 140μg(5600IU)
ボーラス:組み合わせ投与
7. D3および25(OH)D3 140μg(5600IU)+140μg
ハードゲルカプセル(瓶入り)には、噴霧乾燥ビタミンD3または25−OH D3のいずれかが1カプセルあたり20μgまたは140μgのいずれかで含まれていた。各投与量を朝食時に経口摂取した。研究期間は、「毎日」および「毎週」群で4ヶ月であった。「ボーラス」群に登録された被験者は、2回目の研究での来訪時に単一投与量を経口摂取した。
この投与量を摂取後、さまざまな時点で被験者から試料を入手して、25−OH D3の血漿濃度(ピークおよび定常状態など)を求めた。スクリーニング目的と基線値を確立するために、研究への参加前に血液試料を採取し、臨床検査室で、血清中のビタミンD3、25−OH D3、カルシウム、クレアチニン、アルブミン、空腹時グルコースを測定した。研究1週目の月曜日に、血清ビタミンD3、25−OH D3、1,25−ジヒドロキシビタミンD3の薬物動態;血清マーカー(すなわち、ビタミンD3、25−OH D3、カルシウム、クレアチニン、アルブミン、PTH、GOT、GPT、ALP、トリグリセリド、HDL、LDL、総コレステロール、bALP、空腹時グルコース);尿マーカー(すなわち、カルシウム、クレアチニン、DPD)を24時間かけて評価した。1週目の残りの日と2週目の月曜日の1日試料を採取して、血清ビタミンD3および25−OH D3、血清マーカー(すなわち、カルシウム、クレアチニン、アルブミン)、尿マーカー(すなわち、カルシウム、クレアチニン)を評価した。3、5、7、9、11、13、15週目の月曜日にも評価を継続した。16週目の月曜日には、試料を採取して、血清ビタミンD3、25−OH D3、1,25−ジヒドロキシビタミンD3;血清マーカー(すなわち、ビタミンD3、25−OH D3、カルシウム、クレアチニン、アルブミン、PTH、GOT、GPT、ALP、トリグリセリド、HDL、LDL、総コレステロール、bALP、空腹時グルコース);尿マーカー(すなわち、カルシウム、クレアチニン、DPD)の薬物動態を評価した。
[結果]
表1に、25−OH D3で毎日および毎週治療後(1日あたり20μg;1週間あたり140μg)とビタミンD3で毎日および毎週治療後(1日あたり20μg;1週間あたり140μg)の骨吸収マーカーであるデオキシピリジノリン(DPD)と骨特異的アルカリホスファターゼ(BAP)を示す。治療期間は4ヶ月とした。値は、4ヶ月後に、25−OH D3およびビタミンD3の骨吸収マーカー、年齢および肥満度指数に合わせて調整した、GLM(一般線形モデル)の最小二乗平均である。
Figure 0005509504

表2は、ビタミンD3で毎日および毎週治療(1日あたり20μg;1週間あたり140μg)した場合との比較で、25−OH D3で毎日および毎週治療後(1日あたり20μg;1週間あたり140μg)の骨吸収マーカーであるデオキシピリジノリン(DPD)と骨特異的アルカリホスファターゼ(BAP)の相対変化を示す。治療期間は4ヶ月とした。値は、13回の来訪にわたって繰り返し測定分析後に、25−OH D3対ビタミンD3の基線での骨マーカー、年齢および肥満度指数に合わせて調整した、GLM(一般線形モデル)の最小二乗平均を改善率の%単位で示したものであり、25−OH D3対ビタミンD3での基線の骨吸収マーカーおよび時間に合わせて調整した、骨吸収マーカーの減少率の%で示したものである。
Figure 0005509504

これらのデータから、25−OH D3で毎日または毎週治療すると、意外なことに、同じ投与量のビタミンD3を摂取する場合に比して骨吸収マーカーの減少度合いがかなり大きくなることが分かる。25−OH D3での治療後、治療前ならびにビタミンD3での治療時に比して、被験者に一層顕著な骨吸収マーカーの減少が認められた。25−OH D3対ビタミンD3で治療した被験者でのデオキシピリジノリン(DPD)と骨特異的アルカリホスファターゼ(BAP)の減少は、それぞれ17.0および2.4%であるが、これは臨床的に意義があり、なおかつあらゆる年齢層の被験者で有意な利益を表すエフェクトサイズである。
デオキシピリジノリン(DPD)および骨特異的アルカリホスファターゼ(BAP)などの骨吸収に対するマーカーの減少は、骨吸収と骨形成のバランスが形成にシフトしていることを示すものであり、これは最終的に骨量の増加または少なくとも骨量喪失の抑制につながる。結論として、25−OH D3での治療が、意外なことに、ビタミンD3に比して骨吸収マーカーの極めて効果的な減少に至ったことから、25−OH D3での治療後に正味の骨形成が改善されることが分かる。
表3に、投与量140μgの25−OH D3、投与量140μgのビタミンDまたは併用投与量140μgの25−OH D3+140μgビタミンD後の血漿25−OH Dレベルの増加を示す。血液試料については、表記の時間スケジュールで採取した。
Figure 0005509504

上述したように、140μgの25−OH D3+140μgのビタミンD3を併用投与後に、血漿25−OH D応答の相乗的な増加があった。この効果は最初の6時間に特に顕著であった。さらに、併用投与によって、2から206時間まで(すなわち8.5日目まで、あるいは1週間を超えて)血漿25−OH Dレベルが少なくとも30nmol/Lずつ持続的に増加した。140μgの25−OH D3を投与後、4〜49時間の間のみ少なくとも30nmol/Lの血漿25−OH Dレベルの増加が観察されたのに対し、140μgのビタミンD3単独の投与後にはその大きさの増加は観察されなかった。
したがって、140μgの25−OH D3+140μgのビタミンD3の併用投与によって、2つの有意な利点が得られる。これは、25−OH Dの迅速かつ相乗的な血漿応答を生じ、なおかつ予想外に顕著かつ長時間にわたる血漿25−OH Dレベルの安定化につながる。これらは、ビタミンD欠乏の特に重要な治療目標すなわち、すべてのビタミンD依存性組織の十分な供給を保証するための最適以下のビタミンDの状態と長期かつ安定した血漿濃度をすみやかに回復することである。
25−OH D3で治療すると、同じ投与量のビタミンD3の場合よりも一層効果的に骨吸収マーカーが減少する。これによって骨吸収と骨形成のバランスが骨形成の側に一層顕著にシフトし、結果として骨の健康につながる。25−OH D3とビタミンD3の併用投与後の血漿25−OH Dレベルの相乗的な増加がゆえに、骨形成がさらに加速され、骨の健康にとっての大きな利点が得られる。

Claims (8)

  1. ヒトの骨の健康を維持ならびに/または骨粗鬆症、くる病および骨減少症を予防または治療するための、および骨密度の重篤化を下げるための医薬品であって、
    25−ヒドロキシビタミンD3(25−OH D3)とビタミンDを6:1〜1:6の用量比で含有する、医薬品
  2. 前記医薬品が1日1回投与されるためのものである、請求項1に記載の医薬品。
  3. 前記医薬品が1日1回投与されるためのものであり、前記25−OH D3および前記ビタミンD3の1回あたりの投与量がそれぞれ1〜50μgである、請求項1に記載の医薬品。
  4. 前記医薬品が1週間に1回投与されるためのものである、請求項1に記載の医薬品。
  5. 前記医薬品が1週間に1回投与されるためのものであり、前記25−OH D3および前記ビタミンD3の1回あたりの投与量がそれぞれ7〜350μgである、請求項1に記載の医薬品。
  6. 前記医薬品が、1ヶ月に1回投与されるためのものである、請求項1に記載の医薬品。
  7. 前記医薬品が1ヶ月に1回投与されるためのものであり、前記25−OH D3および前記ビタミンD3の1回あたりの投与量がそれぞれ30〜1500μgである、請求項1に記載の医薬品。
  8. ヒトにおいて骨の健康を維持および/または骨粗鬆症、くる病および骨減少症を予防または治療するための、および骨密度の重篤化を下げるための医品の製造における25−ヒドロキシビタミンD3(25−OH D3およびビタミンD3の使であって、
    前記医薬品における25−OH D3とビタミンD3との用量比が6:1〜1:6の範囲である、使用
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