JP5508196B2 - 芯取機のワーク芯出し方法 - Google Patents

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本発明はレチクルの付いたガラス板、光学レンズなどのワークの芯取を行う芯取機に関し、特に、カメラにより撮影したホルダーに載せたワークの表面画像に基づきワークの自動芯出しを行う芯取機の芯出し方法に関する。
レンズ芯取機の自動芯出装置として、本願出願人による特許文献1、2に提案されているものが知られている。これらの特許文献に記載の装置では、固定側ホルダーに芯出対象のレンズを置き、そのレンズ面に電気マイクロの測定子を当て、この状態でレンズを1回転させて1周分のレンズ振れ量をレンズ回転角度位置毎にサンプリングしている。得られたサンプリング値から振れ量が最大の回転角度位置を求め、レンズを回転させて、振れ量が最大の回転角度位置が砥石の回転中心方向を向くようにしている。この状態で、砥石を移動させて砥石によりレンズを押して、サンプリング値の最大値と最小値の平均の振れ量分だけレンズを移動させて、レンズの芯出し状態を形成している。
特開2009−195997号公報 特許第2892313号公報
ここで、光学素子としてはレチクルの付いたガラス板が知られている。レチクルの付いたガラス板は両面が平行平面であるので、偏心状態でガラス板を回転させても、偏心量に応じてガラス面が上下に振れることがない。このため、上記のような電気マイクロの測定子を用いた芯出し方法により偏心量を計測できない。このため、現状では、カメラでレチクルパターンを撮像し、これを目視しながら人手によってガラス板の芯出しを行っている。
本発明の課題は、レチクルの付いたガラス板および光学レンズの双方の芯出しを手作業によらず自動的に行うことのできる芯取機の芯出し方法を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、
芯取機のホルダーに載せた芯取対象のワークを、芯取用の砥石を用いて移動させることにより、前記ワークの中心位置Pが前記ホルダーの回転中心位置Oに一致するように、前記ワークの芯出しを行う芯取機のワーク芯出し方法において、
前記ホルダーに載せた前記ワークの表面画像をカメラで撮影し、得られた撮影画像に基づき、予めカメラ撮影画面上に設定されているxy座標上における前記ワークの中心位置Pの画像認識位置P1を算出し、
前記ワークを載せた前記ホルダーを前記回転中心位置Oの回りに既知の回転角αだけ回転させ、回転後の前記ワークの表面画像を前記カメラで撮影し、得られた撮影画像に基づき、前記xy座標上における前記ワークの中心位置Pの画像認識位置P2を算出し、
前記回転角αと前記中心位置Pの画像認識位置P1、P2を用いて、前記回転中心位置Oと、当該回転中心位置Oに対する前記ワークの中心位置Pの偏心方向δおよび偏心量εとを算出し、
前記偏心量εが予め定めた規格値を超える場合には、前記ホルダーを回転させて、前記ワークの前記偏心方向を前記砥石の中心に向かう方向に一致させ、
前記砥石を前記ホルダーの回転中心位置Oに向けて移動させ、当該砥石によって前記ワークを移動させながら前記カメラにより所定の周期で前記ワークの表面画像を撮影し、得られた撮影画像に基づき、前記偏心量εが前記規格値以下になるまで前記ワークを移動させることを特徴としている。
ここで、本発明において、前記砥石を前記ホルダーの回転中心位置Oに向けて移動させ、当該砥石によって前記ワークを移動させながら前記カメラにより所定の周期で前記ワークの表面画像を撮影し、得られた撮影画像に基づき、前記偏心量εが前記規格値以下になるまで前記ワークを移動させる工程では、撮影画像から偏心量εを算出する画像処理操作が繰り返し行われる。画像処理に時間を要する場合には芯出し動作に時間が掛かってしまう。画像処理に時間を要する場合には、次のように芯出しを行えば画像処理回数が少なくて済む。
すなわち、この場合の本発明による芯取機のワーク芯出し方法は、
前記ホルダーに載せた状態でワークの表面画像をカメラで撮影し、得られた撮影画像に基づき、予めカメラ撮影画面上に設定されているxy座標上における前記ワークの中心位置Pの画像認識位置P1を算出し、
前記ワークを載せた前記ホルダーを前記回転中心位置Oの回りに既知の回転角αだけ回転させ、回転後の前記ワークの表面画像を前記カメラで撮影し、得られた撮影画像に基づき、前記xy座標上における前記ワークの中心位置Pの画像認識位置P2を算出し、
前記回転角αと前記中心位置Pの画像認識位置P1、P2を用いて、前記回転中心位置Oと、当該回転中心位置に対する前記ワークの中心位置Pの偏心方向δおよび偏心量εとを算出し、
前記偏心量εが予め定めた規格値を超える場合には、前記ホルダーを回転させて、前記ワークの前記偏心方向を前記砥石の中心に向かう方向に一致させ、
前記砥石を前記ワークの芯取完了の位置まで移動させることにより前記ワークを移動させ、
移動後の前記ワークを前記カメラで撮影し、得られた撮影画像に基づき、前記ワークの回転中心位置Oに対する前記ワークの中心位置Pの偏心量ε1を算出し、
前記ワークの芯取前の外径寸法をD1、芯取後の外径寸法をDとすると、前記ワーク自体の前記回転中心位置Oに対する偏心量Eを次式により算出し、
E=D1/2−D/2−ε1
前記砥石を前記ワークから退避させた後に前記ホルダーを180度回転させ、
しかる後に、前記砥石の外周縁が前記ホルダーの回転中心位置Oに対して距離D1/2+Eとなる位置まで前記砥石を移動させることにより、前記ワークの芯出しを行うことを特徴としている。
ここで、前記砥石の外周縁が前記回転中心位置Oに対して距離D1/2+Eとなる位置まで前記砥石を移動させた後に、前記カメラで前記ワークの表面画像を撮影し、得られた撮影画像に基づき、前記ワークの回転中心位置Oに対する前記ワークの中心位置Pの偏心量および偏心方向を算出し、算出した偏心量が前記規格値を超える場合には、上記のワークの芯出し操作を繰り返せばよい。すなわち、前記ホルダーを回転させて、前記ワークの前記偏心方向を前記砥石の中心に向かう方向に一致させた後に、前記砥石を前記ワークの芯取完了の位置まで移動させることにより前記ワークを移動させる工程、移動後の前記ワークを前記カメラで撮影し、得られた撮影画像に基づき、前記ワークの回転中心位置Oに対する前記ワークの中心位置Pの偏心量を算出する工程、前記ワーク自体の前記回転中心位置Oに対する前記偏心量Eを算出する工程、前記砥石を前記ワークから退避させた後に前記ホルダーを180度回転させる工程、および、前記砥石の外周縁が前記ホルダーの回転中心位置Oに対して距離D1/2+Eとなる位置まで前記砥石を移動させることにより、前記ワークの芯出しを行う工程を実行すればよい。
本発明のワーク芯出し方法において、ワークが、レチクルパターンが形成されているガラス板である場合には、画像処理によって、レチクルパターンの中心位置をワークの中心位置Pとして認識すればよい。
次に、本発明は上記の芯出し方法によりワークの芯出しを行う芯取機であって、
ワークを載せるホルダーと、
前記ホルダーをその回転中心位置Oを中心として回転させるホルダー回転機構と、
前記ホルダーの回転中心軸線に平行な回転中心軸線回りに回転可能な砥石と、
前記砥石を回転させる砥石回転機構と、
前記砥石を、その回転中心が前記ホルダーの前記回転中心位置に接近する方向および当該回転中心位置から離れる方向に直線往復移動させる砥石送り機構と、
前記ホルダーに載せたワークの表面画像を撮影するカメラと、
前記カメラを前記ワークの表面画像の撮影位置および当該撮影位置から離れた後退位置に移動させるカメラ移動機構と、
前記カメラの撮影画像から前記中心認識位置P1、P2を算出する画像処理装置と、
前記ホルダー回転機構、前記砥石回転機構、前記砥石送り機構、前記カメラ、前記カメラ移動機構および前記画像処理装置を駆動制御するコントローラーとを有していることを特徴としている。
本発明によれば、光学レンズの芯出しだけでなく、今まで撮影画像を目視しながら手作業によって行っていたレチクルの付いたガラス板の芯出しを自動で行うことができる。よって、レチクルの付いたガラス板の芯出し作業を短時間で効率良く行うことができるので、ガラス板の芯取加工の効率を高め、加工コストを低減することが可能になる。
本発明を適用した芯取機の構成を示すブロック図である。 図1の芯取機における芯出し動作を示すフローチャートである。 図1の芯取機における芯出し動作を示す説明図である。 図1の芯取機における芯出し動作を示す説明図である。 図1の芯取機における芯出し動作の別の例を示す説明図である。
図1は本発明の実施の形態に係る芯取機を示す全体構成図である。芯取機1はレチクルの付いたガラス板、光学レンズなどのワークの芯取を行うものであり、ワークの芯取動作(切削加工)および、芯取動作に先立って行われる芯出し動作を制御するコントローラー2を備えている。
また、芯取機1は、加工対象のワーク、例えばレチクル付のガラス板3を乗せるレンズ軸固定ホルダー4を備えている。レンズ軸固定ホルダー4は上方に開口したカップ状のものであり、この上に載せたガラス板3は不図示の真空吸引機構によって当該レンズ軸固定ホルダー4に吸着保持される。レンズ軸固定ホルダー4の真上には同軸状態にクランプホルダー5が配置されており、芯取動作においては、ガラス板3はレンズ軸固定ホルダー4とクランプホルダー5の間に挟持された状態で加工が施される。
レンズ軸固定ホルダー4およびクランプホルダー5は駆動モーター6(ホルダー回転機構)によって同期回転可能となっており、回転角度位置はレンズ軸固定ホルダー4の側に取り付けられているロータリーエンコーダー7によって検出可能である。クランプホルダー5は油圧シリンダあるいは電動シリンダからなるクランプ用アクチュエータ8によって、その中心軸線に沿った方向に昇降して、下側のレンズ軸固定ホルダー4に保持されているガラス板3のクランプ、アンクランプが可能となっている。
レンズ軸固定ホルダー4、クランプホルダー5の側方には円盤状の砥石9が水平に配置されている。砥石9は砥石軸10の下端に同軸に固定されており、砥石軸10はリニアテーブル11によって回転自在に支持されており、同じくリニアテーブル11に搭載されている砥石回転モーター12(砥石回転機構)によって砥石軸10はその軸線回りに回転駆動されるようになっている。リニアテーブル11は、砥石9がレンズ軸固定ホルダー4に対して接近および離れる方向に直線往復移動可能な状態で不図示の装置架台に搭載されており、砥石送りモーター13によって直線往復移動する。リニアテーブル11、砥石送りモーター13によって砥石送り機構が構成されている。
一方、レンズ軸固定ホルダー4、クランプホルダー5の側方には、砥石9に干渉しない位置に、CCDカメラ14が配置されている。CCDカメラ14には導光用の鏡筒15が取り付けられており、CCDカメラ14はレンズ軸固定ホルダー4に吸着保持されたガラス板3の表面画像(レチクルパターン)を撮影可能である。CCDカメラ14はエアーシリンダなどの直動アクチュエータ16(カメラ移動機構)によってレンズ軸固定ホルダー4に対して接近および離れる方向に移動可能である。CCDカメラ14による撮影画像は画像処理装置17に取り込まれ、所定の画像処理が施される。
(芯出し動作)
図2は芯取機1におけるガラス板3の芯出し動作を示す概略フローチャートであり、図3および図4はその説明図である。これらの図を参照して説明すると、まず、不図示のワーク搬送機構によってレチクルの付いたガラス板3をレンズ軸固定ホルダー4の上に置き、ガラス板3をレンズ軸固定ホルダー4に吸着保持する(図2のワーク取り付け工程ST1)。次に、CCDカメラ14をレチクルの付いたガラス板3の側に接近させ、その鏡筒15の画像取り込み口15aをガラス板3の真上に位置決めし(図2のカメラ移動工程ST2)、ガラス板3の表面画像を撮影する(図2の第1撮影工程ST3)。
CCDカメラ14によって撮影したガラス板3の表面画像のレチクルパターンのカメラ座標上での位置P1を認識する。換言すると、レチクルパターンの中心位置P1を、カメラ撮影画面上において予め設定されているカメラ撮影画面上のxy座標の座標値で与える(図2の中心位置の第1認識工程ST4)。例えば、図3に示すように、実線で示す位置20が十文字状のレチクルパターン30の付いたガラス板3の最初の位置であるとし、このときのレチクルパターンの中心位置Pの画像認識位置が点P1(X0、Y0)であるとする。
次に、レンズ軸固定ホルダー4がその中心軸線回りに予め定めた回転角α(°)だけ回転することにより、そこに保持されているガラス板3を中心軸線回りに回転角αだけ回転させ(図2のガラス板の第1回転工程ST5)、回転後におけるレチクルパターンを撮影する(図2の第2撮影工程ST6)。撮影画像から、回転角αだけ回転した後のレチクルパターンの中心位置P2をカメラ撮影画面上の座標値で与える(図2の中心位置の第2認識工程ST7)。例えば、図3に示すように、回転によって点線で示す位置21にレチクルの付いたガラス板3が移動したものとする。この時のレチクルパターンの中心位置は点P2(X1、Y1)となる。
次に、回転角αと、点P1および点P2の座標値から、ガラス板3の回転中心位置、すなわちレンズ軸固定ホルダー4の回転中心位置Oの座標値CX、CYを算出する。そして、例えば図3に示すように、この回転中心位置Oを原点とし、回転中心位置Oおよび砥石9の回転中心9aを通る直線をy軸、これに直交する直線をx軸とするxy座標上において、x座標(回転角が零度の位置)から点P2までの回転角を偏心方向角δ(°)として算出する。また、回転中心位置Oに対するレチクルパターンの中心位置までの偏心量ε(R)を算出する(図2の偏心状態算出工程ST8)。算出した偏心量ε(R)が予め定められている規格値以内であれば、ガラス板3は芯出し状態で保持されているものと判断して(図2の芯出し判定工程ST9)、次の芯取加工に移行し(図2の芯取工程ST20)、規格値を超えている場合には芯出し不良と判断して芯出し動作に移行し、偏心量ε(R)が規格値以内になるようにガラス板3の芯出し動作(図2の芯出し工程ST10)を行う。
芯出し動作においては、まず、回転中心位置Oを中心として、ガラス板3の偏心方向が砥石9の回転中心9aに向かう方向に一致するまでガラス板3を回転させる(図2のガラス板の第2回転工程ST11)。例えば、図4に示すように、ガラス板3の偏心方向が砥石9の回転中心9aに向かう方向、すなわち、y軸の方向に対して角度γ(°)だけ回転した位置にあるものとする。この場合には、ガラス板3を座標原点を中心として時計回りに角度γだけ回転させる。
次に、砥石9をガラス板3に向けて移動させながら、CCDカメラ14の撮影画像を所定のサンプリング周期で取得して画像処理を行い、ガラス板3のレチクルパターンの中心位置Pの画像認識位置の座標値が回転中心位置Oの座標値に一致したか否かを繰り返し確認する(図2のガラス板移動・芯出し確認工程ST12)。すなわち、偏心量が規格値以下になったか否かを確認する。偏心量が規格値以下になったことが確認されると、砥石送りを停止する。
ここで、図4を参照して、芯出し動作における各値の算出方法を説明する。画像認識により、レチクルパターンの中心位置Pは、画像認識位置P1、P2の座標値で算出される。位置P1から位置P2への回転による遷移量は次式により与えられる。
a=X0−X1
b=Y0−Y1
ガラス板3の回転角α(°)を用いて偏心量ε(R)は次式により与えられる。
ε(R)=(√a+b)/2/sin(α/2)
偏心方向角δ(°)は次式により与えられる。
a=0且つb<0の場合は、δ=180−α/2
a=0且つb>0の場合は、δ=α/2
a<0の場合は、δ=90+α/2+arctan(b/a)
a>0の場合は、δ=−90+α/2+arctan(b/a)
回転中心位置Oの座標値は次式により与えられる。
CX=X1−cosδ・R
CY=Y1−sinδ・R
移動角度γ(°)は次式により与えられる。
γ=90−δ
なお、これらの値の演算処理は、コントローラー2において行うことができる。この代わりに、画像処理装置17の側において演算処理を行って上記の各値を算出することも可能である。
次に、図5を参照して、画像処理での処理時間が遅い装置の場合に適した芯出し動作を説明する。図5(a)は、ガラス板3の偏心方向が砥石9の回転中心9aに向かう方向に一致するまでガラス板3を角度γだけ回転させた後(図2のガラス板の第2回転工程)の状態を示す説明図である。この図において、芯取前のガラス板3の外径をD1、芯取後のガラス板3の外径をD(<D1)として示してあり、これらの値D、D1は既知の値である。また、未知の値であるガラス板偏心量をEとして示してある。このガラス板偏心量Eは、ガラス板3を距離Eだけy軸方向に砥石9によって押すと、レチクルパターンの中心位置Pが回転中心位置Oに一致することを意味している。
この状態において、砥石9をガラス板3の外径加工完了の位置D/2(芯取完了位置)まで移動させる。すなわち、砥石9の外周縁9bを、レンズ軸固定ホルダー4の回転中心位置Oから距離D/2の位置まで移動させ、ガラス板3をレンズ軸固定ホルダー4に対してy軸方向に押し出す。
図5(b)は砥石9によってガラス板3を外径加工完了位置まで押し出した状態を示す説明図である。この状態が形成された後に、CCDカメラ14によってガラス板3のレチクルパターンを撮影し、撮影画像の画像処理を行って、回転中心位置Oに対するレチクルパターンの中心位置Pの偏心量ε1を算出する。この偏心量ε1を用いてガラス板偏心量Eを次式により算出する。
E=D1/2−D/2−ε1
この後は、砥石9をガラス板3から退避させ、ガラス板3を180°回転させる。しかる後に、砥石9を再び回転中心位置Oに向けて移動させて、その外周縁によってガラス板3をy軸方向に押し出す。この移動においては、砥石9の外周縁を、回転中心位置OからD1/2+Eだけ離れた位置まで移動させる。
次に、CCDカメラ14によってガラス板3のレチクルパターンを撮影し、撮影画像の画像処理を行って、回転中心位置Oに対するレチクルパターンの中心位置Pの偏心方向角δおよび偏心量εを算出し、偏心量εが規格内の値であれば芯出し動作を終了する。規格外の値であれば、芯出し動作を繰り返す。すなわち、ガラス板3の偏心方向が砥石9の回転中心9aに向かう方向に一致するまでガラス板3を回転させた後に、上記の芯出し動作を繰り返し、偏心量εが規格内の値となるようにする。
このように芯出し動作を行うと、画像処理を繰り返し行って偏心量が規格内であるか否かを確認する必要がなく、画像処理は、偏心量ε1を算出するために行う1回分だけでよい。よって、画像処理に時間を要する場合には、ガラス板偏心量E(ガラス基板自体のずれ量)を検出して、そのずれ幅を修正して芯を出す方法を採用することが有効である。
なお、上記の説明においては、レチクルが付いたガラス板がワークである場合について説明したが、凸レンズ、凹レンズなどの光学レンズの場合は、レチクルパターンの中心位置の代わりに、光学レンズのレンズ中心位置を画像処理によって認識して位置P1、P2を求め、これらの位置に基づき同様にして偏心量、偏心方向を算出すればよい。
1 芯取機
2 コントローラー
3 ガラス板
4 レンズ軸固定ホルダー
5 クランプホルダー
6 駆動モーター
7 ロータリーエンコーダー
8 クランプ用アクチュエータ
9 砥石
9a 砥石の中心
9b 砥石の外周縁
10 砥石軸
11 リニアテーブル
12 砥石回転モーター
13 砥石送りモーター
14 CCDカメラ
15 鏡筒
16 エアーシリンダ
17 画像処理装置
30 レチクルパターン

Claims (5)

  1. 芯取機のホルダーに載せた芯取対象のワークを、芯取用の砥石を用いて移動させることにより、前記ワークの中心位置Pが前記ホルダーの回転中心位置Oに一致するように、前記ワークの芯出しを行う芯取機のワーク芯出し方法において、
    前記ホルダーに載せた状態でワークの表面画像をカメラで撮影し、得られた撮影画像に基づき、予めカメラ撮影画面上に設定されているxy座標上における前記ワークの中心位置Pの画像認識位置P1を算出し、
    前記ワークを載せた前記ホルダーを前記回転中心位置Oの回りに既知の回転角αだけ回転させ、回転後の前記ワークの表面画像を前記カメラで撮影し、得られた撮影画像に基づき、前記xy座標上における前記ワークの中心位置Pの画像認識位置P2を算出し、
    前記回転角αと前記中心位置Pの画像認識位置P1、P2を用いて、前記回転中心位置Oに対する前記ワークの中心位置Pの偏心方向δと偏心量εを算出し、
    前記偏心量εが予め定めた規格値を超える場合には、前記ホルダーを回転させて、前記ワークの前記偏心方向を前記砥石の中心に向かう方向に一致させ、
    前記砥石を前記ホルダーの回転中心位置Oに向けて移動させ、当該砥石によって前記ワークを移動させながら所定の周期で前記ワークの表面画像を撮影し、得られた撮影画像に基づき、前記偏心量εが予め設定した規格値以下になるまで前記ワークを移動させることを特徴とする芯取機のワーク芯出し方法。
  2. 芯取機のホルダーに載せた芯取対象のワークを、芯取用の砥石を用いて移動させることにより、前記ワークの中心位置Pが前記ホルダーの回転中心位置Oに一致するように、前記ワークの芯出しを行う芯取機のワーク芯出し方法において、
    前記ホルダーに載せた状態でワークの表面画像をカメラで撮影し、得られた撮影画像に基づき、予めカメラ撮影画面上に設定されているxy座標上における前記ワークの中心位置Pの画像認識位置P1を算出し、
    前記ワークを載せた前記ホルダーを前記回転中心位置Oの回りに既知の回転角αだけ回転させ、回転後の前記ワークの表面画像を前記カメラで撮影し、得られた撮影画像に基づき、前記xy座標上における前記ワークの中心位置Pの画像認識位置P2を算出し、
    前記回転角αと前記中心位置Pの画像認識位置P1、P2を用いて、前記回転中心位置Oに対する前記ワークの中心位置Pの偏心方向と偏心量εを算出し、
    前記偏心量εが予め定めた規格値を超える場合には、前記ホルダーを回転させて、前記ワークの前記偏心方向を前記砥石の中心に向かう方向に一致させ、
    前記砥石を前記ワークの芯取完了の位置まで移動させることにより前記ワークを移動させ、
    移動後の前記ワークを前記カメラで撮影し、得られた撮影画像に基づき、前記ワークの回転中心位置Oに対する前記ワークの中心位置Pの偏心量ε1を算出し、
    前記ワークの芯取前の外径寸法をD1、芯取後の外径寸法をDとすると、ワーク自体の前記回転中心位置Oに対する偏心量Eを次式により算出し、
    E=D1/2−D/2−ε1
    前記砥石を前記ワークから退避させた後に前記ホルダーを180度回転させ、
    しかる後に、前記砥石の外周縁が前記ホルダーの回転中心位置Oに対して距離D1/2+Eとなる位置まで前記砥石を移動させることにより、前記ワークの芯出しを行うことを特徴とする芯取機のワーク芯出し方法。
  3. 請求項2において、
    前記砥石の外周縁が前記回転中心位置Oに対して距離D1/2+Eとなる位置まで前記砥石を移動させた後に、前記カメラで前記ワークの表面画像を撮影し、得られた撮影画像に基づき、前記ワークの回転中心位置Oに対する前記ワークの中心位置Pの偏心量および偏心方向を算出し、
    前記偏心量が前記規格値を超える場合には、前記ホルダーを回転させて、前記ワークの前記偏心方向を前記砥石の中心に向かう方向に一致させ、
    しかる後に、前記砥石を前記ワークの芯取完了の位置まで移動させることにより前記ワークを移動させる工程、移動後の前記ワークを前記カメラで撮影し、得られた撮影画像に基づき、前記ワークの回転中心位置Oに対する前記ワークの中心位置Pの偏心量を算出する工程、前記ワーク自体の前記回転中心位置Oに対する前記偏心量Eを算出する工程、前記砥石を前記ワークから退避させた後に前記ホルダーを180度回転させる工程、および、前記砥石の外周縁が前記ホルダーの回転中心位置Oに対して距離D1/2+Eとなる位置まで前記砥石を移動させることにより、前記ワークの芯出しを行う工程を実行することを特徴とする芯取機のワーク芯出し方法。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
    前記ワークは表面にレチクルパターンが形成されているガラス板であり、
    前記ワークの中心位置Pは前記レチクルパターンの中心位置であることを特徴とする芯取機のワーク芯出し方法。
  5. 請求項1ないし4のうちのいずれかの項に記載のワーク芯出し方法によりワークの芯出しを行う芯取機であって、
    ワークを載せるホルダーと、
    前記ホルダーをその回転中心位置Oを中心として回転させるホルダー回転機構と、
    前記ホルダーの回転中心軸線に平行な回転中心軸線回りに回転可能な砥石と、
    前記砥石を回転させる砥石回転機構と、
    前記砥石を、その回転中心が前記ホルダーの前記回転中心位置に接近する方向および当該回転中心位置から離れる方向に直線往復移動させる砥石送り機構と、
    前記ホルダーに載せたワークの表面画像を撮影するカメラと、
    前記カメラを前記ワークの表面画像の撮影位置および当該撮影位置から離れた後退位置に移動させるカメラ移動機構と、
    前記カメラの撮影画像から前記画像認識位置P1、P2を算出する画像処理装置と、
    前記ホルダー回転機構、前記砥石回転機構、前記砥石送り機構、前記カメラ、前記カメラ移動機構および前記画像処理装置を駆動制御するコントローラーとを有していることを特徴とする芯取機。
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