JP5507823B2 - ウレタン系シーリング材の表面処理方法、一液型表面処理剤、および、この一液型表面処理剤が塗布された壁又は屋根 - Google Patents

ウレタン系シーリング材の表面処理方法、一液型表面処理剤、および、この一液型表面処理剤が塗布された壁又は屋根 Download PDF

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Description

本発明は、ウレタン系シーリング材の表面を処理する表面処理方法、この表面処理方法に用いられる一液型表面処理剤、この表面処理剤が塗布された壁又は屋根、および、この壁又は屋根を備えた建物に関する。
従来より、建築物の内装や外装において、各種の塗料を塗布して塗膜を形成することで、躯体の保護や意匠性の向上を図ることが頻繁に行われている。
ここで、被塗布面である建築物表面に金属系や窯業系の各種建材(例えば、ALC材)が使用されている場合には、これらの継ぎ目部分において防水性等を付与するためにシーリング材が打設されることが多い。また、窓枠とパネルといった異種の部材間の接合や固定にも、シーリング材が使用されている。
このような場合、継ぎ目部分を保護するとともに全体的な意匠性を統一して美観を向上させる目的で、継ぎ目部分を含んだ被塗布面全面に対して仕上剤等の表面処理剤を塗布すること(以下、表面処理塗装と称する場合がある)が好んで行われている。このような表面処理塗装には、従来、アクリルエマルジョン系やアクリルシリコンエマルジョン系の塗料(表面処理剤)が用いられることが多かった。
このとき、建材部分と、継ぎ目に打設したシーリング材の双方を被覆するように表面処理塗装を施して表面処理塗膜を形成しなければならない。しかしながら、このようなシーリング材の大半は、その成分中に可塑剤を含有しているため、シーリング材表面に表面処理塗膜を形成した場合には、シーリング材に含まれている可塑剤が経時的に塗膜に移行して、様々な問題を引き起こすことがあった。例えば、シーリング材上に形成された表面処理塗膜が可塑化されて柔らかくなり、この軟化した塗膜部分に空気中の汚染物質が付着して、その外観を著しく損ねることがあった。
また、シーリング材は、各種建材の寒暖差による膨張収縮等に追従する機能を有しており、この機能はシーリング材自体が伸縮を行うことによって発揮されている。従って、シーリング材上の表面処理塗膜が、シーリング材の伸縮に追従できないもの、すなわち柔軟性が不足しているものの場合には、この塗膜にクラックや剥がれを生じる場合があった。
ここで、シーリング材上の表面処理塗膜として柔軟性に優れたものを用いれば、クラックの問題は解決できると考えられる。しかし一方で、従来の柔軟性に優れた表面処理塗膜では、シーリング材に含まれた可塑剤が移行しやすく塗膜の耐汚染性に劣るという問題があった。
これらの課題を解決するための方法等が特許文献1や特許文献2に記載されている。
特許文献1には、「分子中に、少なくとも1個以上の、所定の化学式で表される構造単位を含有する、直鎖状エポキシ樹脂溶液に、架橋剤としてポリイソシアネートを添加し、分子量10000〜100000にした、固形分40〜50%の一液変性エポキシ樹脂溶液100重量部に対して、塩素化ポリオレフィンを固形分で1〜10重量部含有することを特徴とするシーリング材の表面処理剤」が記載されている。
そして、これによって「本発明のシーリング材の表面処理剤を弾性のシーリング材および硬質の化粧塗材と共に使用した目地構造は、耐汚染性、耐クラック性に優れたものとなった」とある。
また、特許文献2には、「シーリング材を打設後、エポキシ当量が300〜2000のダイマー酸変性エポキシ樹脂を10〜90重量%含有するエポキシ樹脂主剤と、活性水素当量が100〜200のポリオキシプロピレンジアミン、ポリオキシプロピレントリアミン、ポリオキシプロピレンテトラアミンから選ばれる脂肪族ポリアミン系硬化剤を含有し、粉体を含有せず、硬化物のゲル分率が30〜85%、塗膜の伸長率が100〜500%であるシーリング材表面処理剤を、塗付量が主剤と硬化剤の合計固形分換算で、30〜200g/mとなるように処理した後、仕上塗材を塗付することを特徴とする目地処理塗装方法。」が記載されている。
そして、これによって「シーリング材表面に塗付することで、シーリング材中の可塑剤が、仕上剤塗膜に移行するのを防止し、シーリング材の膨張収縮の影響を緩和し、仕上剤塗膜のクラックを生じ難くし、さらには、シーリング材と仕上剤塗膜との密着性を向上させる…」とある。
特許第2915622号公報(請求項1、発明の効果) 特許第3490014号公報(請求項1、段落0006)
しかし、上記特許文献1および2に記載された方法等は、使用する塗料に硬化剤(架橋成分)が含まれているため、現実的には、使用直前に所定量の硬化剤を混合して短い可使時間のうちに作業を終了させてしまう必要があり、作業性が悪かった。作業前に硬化剤の配合を忘れてしまうことすらありうる。
本発明は、上述の事柄に留意してなされたものであって、シーリング材に含まれている可塑剤が移行しにくく耐汚染性に優れると共に柔軟性も備えた表面処理塗膜を形成することができる作業性の良いウレタン系シーリング材の表面処理方法、この表面処理方法に用いられる一液型表面処理剤、および、この表面処理剤が塗布された壁又は屋根を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、可塑剤を含み、さらにイソシアネートが残存しているウレタン系シーリング材の表面に、水性ポリオールエマルジョンからなり水性ポリオールエマルジョンの硬化剤を含んでいない、一液型表面処理剤を塗布する、ウレタン系シーリング材の表面処理方法とした。
ここで、「ウレタン系シーリング材」とは、ポリオールとイソシアネートからなり、架橋反応によってウレタン結合が生成されるシーリング材のことである。また、「水性ポリオールエマルジョンの硬化剤」とは、水性ポリオールエマルジョンにおける水性ポリオールと反応してポリマーを架橋させる成分を指し、水性ポリオールエマルジョンと反応してウレタン結合を生成させるイソシアネートを含む概念である。
上記ウレタン系シーリング材の表面処理方法によって、ウレタン系シーリング材に残存しているイソシアネート(以降、残存イソシアネートと称する場合がある)と表面処理剤の水性ポリオール(ウレタンプレポリマー)とが架橋反応し、シーリング材に含まれている可塑剤が移行しにくく耐汚染性に優れると共に柔軟性も備えた表面処理塗膜を形成することができる。
また、使用される表面処理剤は、水性ポリオールの硬化剤を含んでいない一液型のものであるため、硬化剤を配合したり可使時間を気にしたりする必要がなく、作業性の良いウレタン系シーリング材の表面処理方法となる。
本願出願人は、上記課題を解決するために検討を重ねた。その過程で、ウレタン系シーリング材に残存しているイソシアネートが活性を失っておらず、これを表面処理剤の硬化剤として活用することができることを見い出し、本願発明を完成させたのである。
即ち本願発明は、可塑剤を含んだウレタン系シーリング材の表面に、水性ポリオールエマルジョンからなり水性ポリオールエマルジョンの硬化剤を含んでいない、一液型表面処理剤を塗布して塗膜を形成することで、ウレタン系シーリング材に残存しているイソシアネートと表面処理剤の水性ポリオールエマルジョンとを架橋反応させて上記課題を解決したものである。
このとき、ウレタン系シーリング材の打設後30日以内に、一液型表面処理剤を塗布する、ウレタン系シーリング材の表面処理方法とすることが好ましい。
ウレタン系シーリング材を打設してから時間が経過すると、残存イソシアネートの量が減少あるいは失活して、一液型表面処理剤の水性ポリオールエマルジョンと硬化反応(架橋反応)しにくくなるとも考えられる。しかし、ウレタン系シーリング材の打設後30日以内に表面処理剤を塗布することで、より可塑剤が移行しにくく耐汚染性に優れた表面処理方法となる。
またこのとき、一液型表面処理剤の水性ポリオールエマルジョンが、水性アクリルポリオールエマルジョンである、ウレタン系シーリング材の表面処理方法とすることも好ましい。
アクリルポリオールは耐候性に優れ、より一層、可塑剤が移行しにくく耐汚染性に優れた表面処理方法となる。
またこのとき、一液型表面処理剤の水性ポリオールエマルジョン(水性アクリルポリオールエマルジョン)のガラス転移点温度が、5℃以上である、ウレタン系シーリング材の表面処理方法とすることもできる。
これによって、より一層、可塑剤が移行しにくい(耐ブリード性に優れた)表面処理方法となる。ガラス転移点温度は、柔軟性(伸度)を考慮すると50℃以下であることが好ましく、30℃以下であることがより好ましい。
また、上記課題は、可塑剤を含み、さらにイソシアネートが残存しているウレタン系シーリング材の表面に塗布される表面処理剤であって、水性ポリオールエマルジョンからなり水性ポリオールエマルジョンの硬化剤を含んでいない、一液型表面処理剤によっても解決できる。
このとき、ウレタン系シーリング材の打設後30日以内に塗布される、一液型表面処理剤とすることが好ましい。
またこのとき、水性ポリオールエマルジョンが、水性アクリルポリオールエマルジョンである、一液型表面処理剤とすることも好ましく、水性ポリオールエマルジョン(水性アクリルポリオールエマルジョン)のガラス転移点温度が、5℃以上である、一液型表面処理剤とすることも好ましい。
また、上記課題は、上記何れかの一液型表面処理剤がウレタン系シーリング材の表面に塗布されている壁又は屋根によっても解決される。このような壁又は屋根を備えた建物としてもよい。
本発明により、ウレタン系シーリング材に含まれている可塑剤が移行しにくく耐汚染性に優れると共に柔軟性も備えた表面処理塗膜を形成することができる作業性の良いウレタン系シーリング材の表面処理方法等を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を例示説明する。本発明は、可塑剤を含んだウレタン系シーリング材の表面に、水性ポリオールエマルジョンからなり水性ポリオールエマルジョンの硬化剤を含んでいない、一液型表面処理剤を塗布する、ウレタン系シーリング材の表面処理方法等である。
なお、本発明は以下の実施形態や実施例に限定されるものではない。
[ウレタン系シーリング材]
本発明は、可塑剤を含んだウレタン系シーリング材の表面に、所定の一液型表面処理剤を塗布するものであり、まず、被塗装物である可塑剤を含んだウレタン系シーリング材について説明する。
シーリング材には、変成シリコン系シーリング材、ウレタン系シーリング材、ポリサルファイド系シーリング材、シリコン系シーリング材、およびアクリル系シーリング材等様々な種類がある。しかし、本発明で対象とされるのは、イソシアネートを含むシーリング材であるウレタン系シーリング材であり、基剤のポリオール(ウレタンプレポリマー)と硬化剤の主成分であるイソシアネートが反応して硬化する反応硬化型や、空気中の水分とイソシアネートが反応して表面から硬化する湿気硬化型も対象である。
また、本発明では、上記ウレタン系シーリング材のうち、可塑剤を含んだものが対象である。可塑剤は特に制限されず、例えば、フタル酸ジオクチル(DOP)、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジイソノニル(DINP)等のフタル酸エステルを用いたものを対象とすることができる。
このような可塑剤を含んだウレタン系シーリング材の表面に、以下に説明する、一液型表面処理剤が塗布される。
[一液型表面処理剤]
一液型表面処理剤は、水性ポリオールエマルジョンからなり、かつ、この水性ポリオールエマルジョンの硬化剤、即ち水性ポリオールエマルジョンにおける水性ポリオールの硬化剤を含んでいないものである。硬化剤を含んでいないことから、通常の場合、塗布しただけでは架橋反応しないものである。
水性ポリオールエマルジョンは、水溶媒にポリオールを分散させた、ラテックス又はエマルジョンと表現される全てを含む。例えば、水性ポリエステルポリオールエマルジョン;水性ウレタンポリオールエマルジョン;水性アクリルポリオールエマルジョンなどを挙げることができ、これらを単独、若しくは、2種以上を混合して使用してもよい。しかし、得られる塗膜の耐候性等を考慮すると、水性ポリオールエマルジョンとして水性アクリルポリオールエマルジョンを用いることが好ましい。
水性アクリルポリオールエマルジョンを重合する上で、水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルなどを挙げることができる。また、水性アクリルポリオールエマルジョンに共重合される他のモノマー成分としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチルなど公知のエチレン性不飽和単量体を挙げることができる。
ここで、水性ポリオールエマルジョンのガラス転移点温度(Tg)は5℃以上であることが好ましい。ガラス転移点温度が5℃以上であると、より一層、可塑剤が移行しにくい(耐ブリード性に優れた)表面処理方法等となる。ガラス転移点温度は、柔軟性を考慮すると30℃以下であることが好ましい。ここでいうガラス転移点温度は、Foxの式から算出された理論値である。Foxの式は、例えば、共立出版株式会社の高分子物性の基礎、311〜312頁(1993年2月1日発行)に示されている。
また、水性ポリオールエマルジョンの水酸基価は、35〜150mgKOH/gであることが好ましい。水酸基価が35mgKOH/g以上であると、より一層、可塑剤が移行しにくく耐汚染性に優れた表面処理方法等となる。ここで、硬化成分であるイソシアネートを被塗布面であるウレタン系シーリング材の残存イソシアネートに頼る本願発明では、水性ポリオールの水酸基価が高すぎることは耐水性の面から好ましくない。そこで、水酸基価が150mgKOH/g以下であると、耐水性に優れた表面処理方法等となる。水性ポリオールの水酸基価は、50〜120mgKOH/gであることがより好ましく、70〜100mgKOH/gであることが最も好ましい。
水性ポリオールエマルジョンを、一液型表面処理剤として使用する際には、水性ポリオールの割合を15質量%以上とすることが好ましく、20質量%以上とすることがより好ましい。水性ポリオールの割合が15質量%未満であると、水性ポリオールとイソシアネートとの架橋反応が少なくなる為である。
また、本発明で用いる一液型表面処理剤は、上記水性ポリオールの硬化剤を含んでいないものである。ここでポリオールの硬化剤とは、ポリオールと反応してポリマーを架橋させるものであり、イソシアネートがその代表例である。
一液型表面処理剤には、水性ポリオールエマルジョンと水溶媒の他、界面活性剤等の各種添加剤、着色顔料、各種フィラー、および各種構造材等を配合することができる。
[一液型表面処理剤の塗布]
前記ウレタン系シーリング材の表面に前記一液型表面処理剤を塗布する。ウレタン系シーリング材は、前述の通り、金属系や窯業系の各種建材の継ぎ目や、窓枠とパネルといった異種の部材間の接合や固定に用いられているため、図1に示すように、通常、これら各種建材(本図ではスレート材B)と打設したウレタン系シーリング材Sの双方を被覆するように一液型表面処理剤1を塗布して、表面処理塗膜を成膜することになる。また、これらの構造物は建物の壁や屋根に存在することから、一液型表面処理剤は建物の壁や屋根に塗布されることになる。
以下、このような塗布も含めて、ウレタン系シーリング材への塗布と称する。
ウレタン系シーリング材への塗布方法は特に制限されず 、例えば、刷毛塗り、ディップコート法、スプレーコート法、ロールコート法、バーコート法、エアナイフコート法といった各種公知慣用の方法を用いることができ、さらにこれらを組み合わせて用いることもできる。
ここで、ウレタン系シーリング材の打設後30日以内に、一液型表面処理剤を塗布することが好ましい。これによって、より可塑剤が移行しにくく、耐汚染性に優れた表面処理方法等となる。一液型表面処理剤を塗布すると、水性ポリオールエマルジョンがウレタン系シーリング材のイソシアネートと硬化反応すると共に水溶媒が蒸発することで成膜され、表面処理塗膜となる。
また、一液型表面処理剤の成膜厚みは、30〜200μmであることが好ましい。成膜厚みが30μm以上であると、より可塑剤が移行しにくく耐汚染性に優れた表面処理方法となる。成膜厚みが200μm以下であると、乾燥性、経済性を犠牲にしなくて済む。
一液型表面処理剤を塗布、成膜した後、この皮膜の表面にエナメル塗料等の上塗剤を塗布してもよく、さらに、この塗膜上にクリア塗装等を施してもよい。
上記、本発明の一液型表面処理剤が、ウレタン系シーリング材の表面に塗布されている壁又は屋根は、ウレタン系シーリング材に含まれている可塑剤が一液型表面処理剤に移行しにくく耐汚染性に優れており、長期間に亘り美観を確保することができる。このような壁又は屋根を備えた建物についても同様である。
以下、本発明の内容を実施例によりさらに具体的に説明する。
本実施例は、可塑剤を含んだウレタン系シーリング材の上に、所定の水性アクリルポリオールエマルジョンからなる一液型表面処理剤を塗布して表面処理塗膜を形成し、耐汚染性を評価したものである。
実施例1の一液型表面処理剤は、Tgが20℃で、水酸基価が80mgKOH/gの水性アクリルポリオールエマルジョンをベースとしたものである。比較例は、従来用いられていたアクリルシリコンエマルジョンタイプ(アクリルシリコンA)の表面処理剤である。
一液型表面処理剤の組成は、水性アクリルポリオールの水溶液(固形分45%)を63重量%、造膜助剤としてのジブチルグリコールを5重量%、白色ベース(白色顔料である酸化チタンを水に分散させたもの:白色顔料の配合量は68重量%)を32重量%であり、これらを配合して、ディスパー等で十分攪拌したものを表面処理剤として用いた。この一液型表面処理剤は白色であり、その塗膜は下地(被塗布面)の隠蔽力を備えていた。
耐汚染性を評価するための汚染試験用サンプルを図2に示す。汚染試験用サンプル5は、同図(a)に示すように、枠材を組んで断面コの字状に形成したベース10の溝部(幅50mm)に対し、同図(b)に示すように、一方側にスレート材Bを嵌め込むとともに、他方側に可塑剤を含んだウレタン系シーリング材Sを充填して形成されたものである。可塑剤を含んだウレタン系シーリング材として、オート化学工業株式会社製:品番H9−ASを用い、ベースの溝部に充填した部分の厚みを16mmとした。
そして、同図(c)に示すように、スレート材Bと可塑剤を含んだウレタン系シーリング材Sの双方の表面を覆うように、本発明の一液型表面処理剤1を塗布した。一液型表面処理剤1の塗布量は200g/mであり、成膜後の厚みは60μmであった。
また、本実施例1では、本発明の一液型表面処理剤の上に多彩模様塗料(アクリルシリコン系:ホワイト色)を上塗剤2として塗布した。上塗剤2の塗布量は700g/mであり、成膜後の厚みは150μmであった。
そして、前記一液型表面処理剤1と前記上塗剤2を塗布して、14日間常温乾燥した後、耐汚染性を評価するため、汚染試験用サンプル5を恒温槽に投入して50℃で7日間熱処理した。
上記熱処理の後、恒温槽から汚染試験用サンプル5を取り出した。サンプルが常温になるまで放置した後、耐汚染性を評価した。耐汚染性は、汚染性試験機を用いて汚染試験用サンプルの表面に煤を付着させた後、後述するような手順で、サンプル表面の明度を測定することで評価した。
ここで、用いた汚染性試験機は、内部容量が約0.35mであり、底部隅に約6mmの長さの燃焼芯を備えるものである。そして、この燃焼芯に供給された灯油を燃焼することで得られた煤を、汚染性試験機内部の撹拌羽を回転させて試験機内部に均一に充満させる仕組みになっている。また、汚染性試験機には温度調整機能が備えられており、試験期間中、汚染性試験機内部の温度を一定に保つことができるようになっている。
以下、耐汚染性の測定手順を具体的に示す。
まず最初に(汚染性試験機投入前に)、色差計を用いて汚染試験用サンプルの明度(L値)を測定した。このとき、スレート材上の塗膜表面の明度(LB0)とシーリング材上の塗膜表面の明度(LS0)の両方を測定した。
そして、上記測定の後、汚染性試験機内に汚染試験用サンプルを投入し、汚染性試験機の扉を閉めて内部の温度を70℃に保ちながら試験機内で灯油を1時間燃焼させて、サンプルの表面に煤を付着させた。
次に、装置の扉を開けて、汚染試験用サンプルを取り出した後、丁寧に水洗して表面の余計な煤を取り除いた。
最後に、汚染試験用サンプルの表面が乾燥したら、再び色差計を用いて、試験後における明度(L値)を測定した。ここでも、スレート材上の塗膜表面の明度(LB1)とシーリング材上の塗膜表面の明度(LS1)の両方を測定した。
耐汚染性はブリード性と汚染回復率で評価した。具体的には、ブリード性として、試験後におけるスレート材上の塗膜表面の明度(LB1)から、試験後におけるシーリング材上の塗膜表面の明度(LS1)を引いて得られる、両者の明度差を用いた。また、B部分耐汚染性を確認する為に汚染回復率として、試験前におけるスレート材上の塗膜表面の明度(LB0)に対する試験後におけるスレート材上の塗膜表面の明度(LB1)を、パーセンテージで表現したものを(100%×LB1/LB0)用いた。試験結果を表1に示す。
Figure 0005507823
上記表1から、比較例(従来品であるアクリルシリコンA使用品)は、ブリード性が18.6と著しく劣るが、水性アクリルポリオールエマルジョンを用いた実施例1では、ブリード性が0.7と大きく改善されていることがわかる。なお、汚染回復率については何れも問題のないレベルであった。
実施例1で、水性アクリルポリオールエマルジョンを用いた一液型表面処理剤の有用性が確認できた。そこで、本実施例2では、水性アクリルポリオールエマルジョンのTgが耐汚染性と柔軟性(伸度)に与える影響について検討した。なお、以降の実施形態において、実施例1と同様の事項については説明を省略することがある。
一液型表面処理剤に使用される水性アクリルポリオールエマルジョンはTgが20℃、5℃、−5℃のものをそれぞれ用いた。また、水酸基価はともに80mgKOH/gである。一液型表面処理剤の組成は、水性アクリルポリオールエマルジョンの種類(Tg)を除いて、実施例1で用いたものと同一である。比較例としては、他社製のアクリルシリコン系表面処理剤(アクリルシリコンB)を用いた。
ブリード性と汚染回復率は実施例1と同様なサンプルを作成して評価した。本実施例でも、一液型表面処理剤の上に、アクリルシリコン系の塗料を上塗剤として塗布した。そして、表面処理剤と上塗剤を塗布して、23℃50%RHで14日間常温乾燥した。表面処理剤と上塗剤それぞれの、塗布量と成膜後の厚みは実施例1における場合と同様である。
伸度については、試験片としてダンベル1号(JIS K6251)を用いた。この引っ張り試験用サンプル6は、ウレタン系シーリング材Sの塗膜(厚み3mm)と一液型表面処理剤1の塗膜(厚み60μm)と上塗剤2の塗膜(厚み150μm)を積層したものである。
この引っ張り試験用サンプル6の上下をチャッキングして、引っ張り試験機を用いて5℃の温度で5mm/分の速度で引っ張り、サンプル表面の塗膜(上塗剤2の塗膜と一液型表面処理剤1の塗膜)に目視でクラックが入るまでの引っ張り長さを測定して用いた。試験結果を表2に示す。
Figure 0005507823
上記表2から、比較例(他社製のアクリルシリコン系表面処理剤)では、ブリード性が良くないことがわかる。Tgが−5℃のアクリルポリオールエマルジョンを用いた実施例でも、ブリード性が若干悪化する傾向があるが、比較例のものより優れている。Tgが5℃以上になると、ブリード性が改善されることがわかる。伸度と汚染回復率については、Tgが20℃の水性アクリルポリオールエマルジョンを用いた場合(実施例2a)でも問題ないレベルであった。
実施例3は、下地となるシーリング材の種類を変えて、実施例2と同様の実験を行ったものである。シーリング材は、可塑剤を含んだウレタン系シーリング材(横浜ゴム株式会社製:品番Y9−DX)を用いた。また、一液型表面処理剤自体は実施例2で使用したものと同じものを使用した(実施例3a=実施例2aで用いたもの、実施例3b=実施例2bで用いたもの、実施例3c=実施例2c用いたもの、比較例3=比較例2で用いたもの)。
なお、本実施例でも、表面処理剤の上に、アクリルシリコン系の塗料を上塗剤として塗布して、23℃50%RHで14日間常温乾燥した。表面処理剤と上塗剤それぞれの、塗布量と成膜後の厚みは実施例1における場合と同様である。
Figure 0005507823
ウレタン系シーリング材を変更しても、実施例3とほぼ同様な結果が得られた。このことは、本発明が、可塑剤を含んだウレタン系シーリング材に広く適用できることを示すものである。
実施例4は、ウレタン系シーリング材の打設から一液型表面処理剤を塗布するまでの養生時間が、耐汚染性と柔軟性(伸度)に与える影響を検討したものである。これは、本発明が、被塗布面であるシーリング材に残存しているイソシアネートを、塗布剤である一液型表面処理剤の硬化成分として利用するものであることから、シーリング材の“養生期間が長くなると反応性の高いイソシアネートが失活してしまい、所望の特性が得られにくくなるのでは”と考えて実験したものである。シーリング材としては、実施例1で用いたシーリング材A(オート化学工業株式会社製:品番H9−AS)と、実施例3で用いたシーリング材B(横浜ゴム株式会社製:品番Y9−DX)を使用した。
それぞれシーリング材を打設後、汚染試験用サンプルと引っ張り試験用サンプルを日の当たる屋外(南面)で養生した。養生期間は2日、14日、および28日の三水準とした。
水性アクリルポリオールはTgが20℃で水酸基価が80mgKOH/gのものを用いた。この水性アクリルポリオールを含んだ一液型表面処理剤を塗布した。本実施例でも、一液型表面処理剤の上に、アクリルシリコン系の塗料を上塗剤として塗布した。表面処理剤と上塗剤それぞれの、塗布量と成膜後の厚みは実施例1における場合と同様である。これらを塗布後、汚染試験用サンプルと引っ張り試験用サンプルを、23℃50%RHで14日間常温乾燥した。
その後、ブリード性等を評価するための熱処理を行った。熱処理は、50℃で7日と50℃で14日の二通り行った。それぞれの結果を表4および表5に示す。
Figure 0005507823
Figure 0005507823
これらの表に示すように、意外なことに、28日ものあいだウレタン系シーリング材を養生した場合でも、一液型表面処理剤塗布後の50℃加熱時間に関係なく、ブリード性、汚染回復率および伸度ともに問題ないレベルであった。また、JIS K5400−1990のXカットテープ法にて付着性の確認を行った所、いずれの試験体も剥離がなく10点であった。なお、シーリング材の打設から表面処理剤を塗布するまでの養生時間が30日を超えると、シーリング材自体の劣化が生じる可能性があるため、30日以内に表面処理剤を塗布することが好ましい。
以上、特定の実施形態及び実施例を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野における熟練者等により、本出願の願書に添付された特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変更及び修正が可能である。
例えば、一液型表面処理剤には、水性ポリオールエマルジョンと水溶媒の他、界面活性剤等の各種添加剤、造膜助剤等の溶剤、着色顔料、各種フィラー、および各種構造材等を配合することができる。各種構造材としては、膜厚確保などの目的で、硅砂等の骨材やシラスバルーンなどを配合することができる。
また、上記各実施形態では、一液型表面処理剤の上に上塗剤を塗布したが、これに限定されず一液型表面処理剤だけ塗布してもよい。また、上塗剤の上にさらにクリア塗装を施してもよい。
シーリング材の表面を含む被塗装面に本発明の表面処理剤を塗布した状態を示す断面図である。 汚染試験用サンプルを示す図である。 引っ張り試験用サンプルを示す図である。
符号の説明
S ウレタン系シーリング材
B スレート材
1 一液型表面処理剤
2 上塗剤
10ベース
5 汚染試験用サンプル
6 引っ張り試験用サンプル

Claims (10)

  1. 可塑剤を含み、さらにイソシアネートが残存しているウレタン系シーリング材の表面に、
    水性ポリオールエマルジョンからなり該水性ポリオールエマルジョンの硬化剤を含んでいない、一液型表面処理剤を塗布する、
    ウレタン系シーリング材の表面処理方法。
  2. ウレタン系シーリング材の打設後30日以内に、一液型表面処理剤を塗布する、
    請求項1記載のウレタン系シーリング材の表面処理方法。
  3. 一液型表面処理剤の水性ポリオールエマルジョンが、水性アクリルポリオールエマルジョンである、
    請求項1又は2記載のウレタン系シーリング材の表面処理方法。
  4. 一液型表面処理剤の水性ポリオールエマルジョンのガラス転移点温度が、5℃以上である、
    請求項1〜3何れか記載のウレタン系シーリング材の表面処理方法。
  5. 可塑剤を含み、さらにイソシアネートが残存しているウレタン系シーリング材の表面に塗布される表面処理剤であって、
    水性ポリオールエマルジョンからなり該水性ポリオールエマルジョンの硬化剤を含んでいない、一液型表面処理剤。
  6. ウレタン系シーリング材の打設後30日以内に塗布される、
    請求項5記載の一液型表面処理剤。
  7. 水性ポリオールエマルジョンが、水性アクリルポリオールエマルジョンである、
    請求項5又は6記載の一液型表面処理剤。
  8. 水性ポリオールエマルジョンのガラス転移点温度が、5℃以上である、
    請求項5〜7何れか記載の一液型表面処理剤。
  9. 請求項5〜8何れか記載の一液型表面処理剤がウレタン系シーリング材の表面に塗布されている壁又は屋根。
  10. 請求項9記載の壁又は屋根を備えた建物。
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