JP5503767B1 - 高温ガスの保温ダクト - Google Patents

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Abstract

【課題】現地にて断熱材の施工を回避しつつ、溶接割れ、高温割れ、剥がれ等を抑制できる高温ガスの保温ダクトを提供する。
【解決手段】保温ダクト10は、高温ガス通路8を形成するケーシング18を有する。ケーシング18は、高温ガス通路8に露出した金属板製の内張り部材32と、外気に露出する金属板製の外張り部材34と、その間に介装された可撓性の断熱材36とを有している。内張り部材34は、断熱材36に係止されて、断熱材36を介して外張り部材34に相対移動可能に連結されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、ガスタービンと排熱ボイラとの間に配置される、高温ガス用の保温ダクトに関するものである。
ガスタービンの排気ガスは、500℃以上の高温で、しかも回転流であるから、ガスタービンの排気ダクトは、ステンレス板またはモリブデン鋼鋼板(SB材)で構成され、板材の外側に断熱材を外張りした、いわゆる外部保温のものが用いられている。外部保温の場合、現地(設置場所)にて断熱材の施工を行う必要がある。具体的には、排気ダクトのフランジの増し締めを行うために、試運転時まで断熱材を施さない状態で放置し、試運転時に熱がかかって伸びた状態で増し締めを行ってから断熱材の施工を行う。そのため、現地での工期が長くなるとともに、試運転前の放置している間に、排気ダクト、ボルト孔等に錆が発生する恐れがあり、錆の発生を抑制するための対策を施す必要があり、手間がかかる。なお、サイレンサに関する技術であるが、繊維系の吸音材をサイレンサケーシングに取り付け、吸音材の表面を多孔板や金網でカバーしたものもある(例えば、特許文献1)。
特許第3073420号公報
また、例えば、コジェネレーション設備の場合、排気ガスは、排熱ボイラの圧力損失等により内圧も0.25KpaGと高く、しかも、高温で回転流であるので、排熱ボイラの入口側の排気ダクトの溶接部に亀裂が入る可能性がある。さらに、運用上、「毎日起動停止を行う運転」や「一週間おきに起動停止を行う運転」などの場合、特に熱による伸縮荷重や残留応力の繰り返し荷重により、排気ダクトの材料そのものが劣化し、溶接部以外にも高温割れが発生することがある。そこで、排気ダクトの内部に、キャスタブル(耐火材)やセラミック断熱材を施すことで、このような溶接割れ、高温割れ等を回避していた。
しかしながら、キャスタブルは、振動に弱く、割れが発生し易いので、ガスタービンの排気ダクトに適用すると脱落することが懸念される。また、セラミック断熱材を用いた内部断熱構造は、整流された排気ガスが流れるダクト、内面積が十分あって低流速の排気ガスが流れるダクト等には適しているが、ガスタービンの出口のように、流速が100m/s前後ある回転流の場合は、セラミック断熱材を押さえる重ね合わせた瓦状のプレート(熱伸びを考慮してスライドするように構成されたプレート)の隙間に排気ガスが入って、プレートが変形し、剥がれ落ちてしまったり、断熱材が吸い上げられて飛散したりすることが懸念される。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、現地にて断熱材の施工を回避しつつ、溶接割れ、高温割れ、剥がれ等を抑制できる高温ガスの保温ダクトを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の高温ガスの保温ダクトは、高温ガス通路を形成するケーシングが、前記高温ガス通路に露出した金属板製の内張り部材と、金属板製の外張り部材と、その間に介装された可撓性の断熱材とを有し、前記内張り部材が、前記断熱材に係止されて、前記断熱材を介して前記外張り部材に相対移動可能に連結されている。
この構成によれば、高温ガス通路を形成するケーシングが、高温ガス通路に露出した内張り部材と、外気に露出した外張り部材と、その間に介装された可撓性の断熱材とを有する、いわゆる内部保温で構成されているので、断熱材の施工を工場で行うことができ、現地での断熱材の施工および錆対策が不要となる。また、ケーシングの内部に耐火材や断熱材を施す必要がないので、これらの脱落や剥がれが起こることもない。さらに、保温ダクトの外郭を構成する外張り部材は高温ガスにさらされないので、外張り部材に設けられるフランジ部、シール部等の劣化や高温割れの発生を抑制することができる。しかも、外張り部材は高温ガスにさらされないので、ステンレス板、モリブデン鋼鋼板のような高価な耐熱性金属を用いる必要がなくなり、全体として保温ダクトを安価に製造できる。さらに、内張り部材が、断熱材に係止されて、断熱材を介して外張り部材に相対移動可能に連結されているので、内張り部材に発生する熱応力を抑制できるうえ、高温ガスに接する箇所に、溶接部を無くして溶接割れの発生を抑えることができる。
本発明において、前記内張り部材の端部に、外側へ突出して前記断熱材の端面に係止される係止片が設けられていることが好ましい。この構成によれば、簡単な構造で、溶接部を設けることなく、内張り部材を外張り部材に相対移動可能に連結できる。
係止片を備える場合、前記内張り部材の前記係止片の内側部分が、折り曲げられて重合した重合部を有し、前記係止片の外側部分が前記外張り部材に固定されていることが好ましい。この構成によれば、重合部の変形により、内張り部材の熱伸びを吸収できる。
本発明において、前記ケーシングは、平板状の上壁、下壁、および一対の側壁が連結されて横断面矩形の前記高温ガス通路を形成しており、前記各壁において前記内張り部材が、前記断熱材を介して前記外張り部材に相対移動可能に連結されていることが好ましい。この構成によれば、前記各壁が平板状であるから、製造が容易になる。
前記ケーシングが横断面矩形の高温ガス通路を形成する場合、前記内張り部材の前記係止片の内側部分が、折り曲げられて重合した重合部を有し、隣接する壁の間の隙間に、前記重合部と、その外側に位置する断熱緩衝材とが配置されていることが好ましい。この構成によれば、重合部により、内張り部材の変形が吸収されるとともに、断熱緩衝材により、壁間の熱伸びの吸収と熱伝達の遮断とがなされる。
断熱緩衝材を備える場合、前記断熱緩衝材の内側で前記隙間に弾性的に嵌め込まれて前記高温ガスの遮断と前記断熱緩衝材の位置規制とを行う押さえ部材を備えていることが好ましい。この構成によれば、押さえ部材により、高温ガスが断熱緩衝材に直接当たって損傷させるのを防止できるとともに、断熱緩衝材を適切な位置に保持できる。
本発明において、前記内張り部材が、対向する端部間の中間部で前記外張り部材に締結されていることが好ましい。この構成によれば、中間部で締結することで、熱膨張による内張り部材の内側への膨らみを効果的に抑制できる。また、締結箇所を中間部の1箇所とすることで、締結部材を介した外張り部材への熱伝達も最小限に抑えることができる。さらに、この締結により、天井となる上壁の断熱材の厚みで内張り部材が大きく内側へ変形することも、断熱材がずれて下方へ移動することも防止できる。
本発明の高温ガスの保温ダクトによれば、高温ガス通路を形成するケーシングが内部保温で構成されているので、断熱材の施工を工場で行うことができ、現地での断熱材の施工および錆対策が不要となる。また、外張り部材は高温ガスにさらされないので、外張り部材に設けられるフランジ部、シール部等の劣化や高温割れの発生を抑制することができるとともに、高価な耐熱性金属を用いる必要がなくなり、全体として保温ダクトを安価に製造できる。さらに、内張り部材が、断熱材を介して外張り部材に相対移動可能に連結されているので、内張り部材に発生する熱応力を抑制できるうえに、高温ガスに接する箇所に、溶接部を無くして溶接割れの発生を抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係る高温ガスの保温ダクトを備えたガスタービンシステムを示す概略構成図である。 同保温ダクトの側面図である。 同保温ダクトの縦断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図4のケーシングの上壁の端部近傍を拡大して示す断面図である。 図4のVI部を拡大して示す断面図である。 図2のVII−VII線面図である。 図3のVIII部を拡大して示す断面図である。 図3のIX部を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に、ガスタービンを用いたコージェネレーションシステムの概略構成図を示す。このシステムは、ガスタービンGTの駆動力によって減速機R/Gを介して発電機Gのロータを回転させて発電電力を得るものである。ガスタービンGTは圧縮機2,燃焼器4およびタービン6を備え、このガスタービンGTから排出される排ガスEは、排気通路である高温ガス通路8を通って外部に排出される。
詳細には、ガスタービンGTの排ガス出口に、高温ガス通路8の一部を構成する高温ガスの保温ダクト10が接続され、保温ダクト10の下流側に排熱ボイラ12が、排熱ボイラ12の下流側にエコノマイザ14が連結されている。エコノマイザ14に給水された水は排ガスEにより予熱され、排熱ボイラ12へ供給されて蒸気化される。排熱ボイラ12からの蒸気は、例えば、吸収式冷凍機や温水発生用の熱源などに利用される。排熱ボイラ12およびエコノマイザ14を通過して熱回収された排ガスGは、排気ダクト16を通じて大気に放出される。
図2に示すように、高温用の保温ダクト10は、高温ガス通路8の一部を形成するケーシング18を有している。ケーシング18は、図4に示すように、平板状の上壁20、下壁22、および一対の側壁24,24が連結されて横断面矩形の高温ガス通路8を形成している。
図3に示すように、ケーシング18内の高温ガス通路8は、下流に向かって通路面積が増大している。ケーシング18の上流端に円筒状の入口管26が溶接により連結され、入口管26の上流端部に鍔状の第1フランジ28が溶接で固着されている。第1フランジ28に、複数のボルト挿通孔(図示せず)が周方向に並んで形成されている。
ケーシング18の下流端部に、鍔状の第2フランジ30が溶接で固着されている。第2フランジ30に、複数のボルト挿通孔(図示せず)が周方向に並んで形成されている。図示しないボルトを用いて、第1フランジ28が、図2に示すガスタービンGTの排ガス出口に連結され、第2フランジ30がボイラ14の入口に連結されている。
図4に示すように、各壁20,22,24においてケーシング18は、高温ガス通路8に露出した金属板製の内張り部材32と、外気に露出した金属板製の外張り部材34と、その間に介装された可撓性の断熱材36とを有している。
内張り部材32は、ステンレス板、モリブデン鋼板等の耐熱性の高い金属からなり、この実施形態では、厚さ2mmのSUS304製である。外張り部材34は、安価な一般構造用の鋼材からなり、この実施形態では、厚さ6mmのSS400製である。外張り部材34の外表面には防錆塗料が塗布されている。
図5に示すように、断熱材36は、最内側の第1断熱層38と、その外側の第2断熱層40と、その外側で最外側の第3断熱層42とからなる。この実施形態では、第1断熱層38には断熱性の高いセラミックウールが用いられ、第2断熱層40および第3断熱層42には安価なロックウールが用いられている。このように、断熱材36を多層構造とすることで、高温となる内側に断熱性の高い断熱材を配置し、比較的低温の外側に安価な断熱材を配置でき、効果的に断熱ができるとともに、全体として断熱材の費用を抑えることができる。断熱材36は、2層または4層以上であってもよく、また単層であってもよい。
内張り部材32の四辺のそれぞれを形成する端部32aに、外側へ突出した係止片44が形成され、この係止片44を断熱材36の端面36aに係止することで、内張り部材32が、断熱材36を介して外張り部材34に対し、平行な方向に相対移動可能に連結されている。係止片44の外側端部44aが外張り部材34に溶接により固定されている。
係止片44は、鋼板が折り曲げられて重合された重合部50を有している。詳細には、内張り部材32の端部32aが外側に折り曲げられたのち内側に折り返され、さらに外側に折り曲げられて三重の重合部50が形成され、この重合部50の先端が、外側に延出して係止片44を形成している。これにより、二点鎖線で示すように、内張り部材32が熱伸びした場合でも、重合部50が開くように変形して熱伸びが吸収される。
図4に示すように、内張り部材32は、対向する端部32a,32a間の中間部32bで、締結部材52により外張り部材34に締結されている。詳細には、図6に示すように、内張り部材32の中間部32bに開口54が形成されており、この開口54に、外側端が外張り部材34に溶接Wで固定された頭なしの全ねじボルト58が挿通されている。全ねじボルト58の内側端部を覆うように内張り部材32の内側と外側に当て板56,56を当接させた状態で、全ねじボルト58の内側端部を貫通させ、この内側端部に、内側と外側からナット60,60を螺合させ、ナット60,60の締結力によって当て板56,56で内張り部材32を挟持する。
これにより、全ねじボルト58、ナット60,60を介して内張り部材32が外張り部材34に締結されている。つまり、全ねじボルト58および2つのナット60,60が前記締結部材52を構成している。
図7は、下壁22と側壁24との連結部を示す。下壁22の上面22aと側壁24の下端面24aとは第1の隙間S1を介して対向している。また、側壁24の外張り部材34に、下方に延長された延長部64が形成されている。延長部64は、下壁22の外側端面22bの外側を下方に延び、下壁22の外張り部材34に溶接により連結されている。この連結部は、補強板66の溶接により補強されている。延長部64と下壁22の外側端面22bとの間には第2の隙間S2が形成されており、第2の隙間S2は第1の隙間S1に連通している。
第1の隙間S1に、側壁24の重合部50が配置され、第2の隙間S2に、下壁22の重合部50が配置されている。また、第2の隙間S2の全体、および第1の隙間S1における側壁24の重合部50の外側(図7の右側)に、断熱緩衝材68が配置されている。断熱緩衝材68は、例えば、セラミックブランケットである。
第1の隙間S1における側壁24の重合部50の外側で断熱緩衝材68の内側に、押さえ部材70が配置されている。押さえ部材70は、ばね鋼板をV字形状に折り曲げて構成されている。押さえ部材70は、第1の隙間S1における断熱緩衝材68の内側に弾性的に嵌め込まれ、高温ガスが断熱緩衝材68に直接当たるのを遮断するとともに、断熱緩衝材68の位置規制を行っている。側壁24の重合部50により、押さえ部材70が高温ガス通路8に抜け出すのを防止している。
図7は、下壁22と側壁24との連結部を示しているが、他の隣接する壁の間の連結部も同様の構造となっている。このように、ケーシング18では、内張り部材32と外張り部材34とが広い面積で接触することのない構造となっている。その結果、高温ガス通路8内で排ガスEの温度は550℃を超えるが、外気に露出する外張り部材34の表面温度は70℃未満に保たれている。
図8は、ケーシング18の下壁22と入口管26との連結部を示す。入口管26も、ケーシング18と同様に、内張り部材72と外張り部材74と3層構造の断熱材76とを有している。内張り部材72の両端には、環状の係止部材69,69が連結されている。入口管26の外張り部材74の上流側端部74aに、前記第1フランジ28が溶接で固着されている。第1フランジ28と係止部材69は非接触である。外張り部材74の外周面における中間部よりもやや上流側に、鍔状の突部78が溶接によって固定されている。
ケーシング18の下壁22の上流側端面22cと入口管26の下流側端面26aとは第3の隙間S3を介して対向している。また、下壁22の外張り部材34に、上流側に延長された延長部80が形成され、この延長部80が、入口管26の外張り部材74の突部78に溶接により固定されている。
第3の隙間S3に、下壁22の重合部50が配置され、さらに、その外側に前述の断熱緩衝材68が配置されている。また、第3の隙間S3における下壁22の重合部50の外側で断熱緩衝材68の内側に、前述の押さえ部材70が配置されている。下壁22の外張り部材34の外周面における第3の隙間S3に対応する位置に、補強部材82が溶接により固着されている。図8は、下壁22と入口管26との連結部を示しているが、他の壁20,24と入口管26との間の連結部も同様の構造となっている。
図9は、ケーシング18の上壁20と排熱ボイラ12の入口との連結部を示す。上壁20の外張り部材34の下流側端部に、前記第2フランジ30が溶接で固着され、その外方が補強部材84により補強されている。第2フランジ30と内張り部材32は非接触である。
上壁20の上流側端面20aと排熱ボイラ12の入口の上流側端面12aとは第4の隙間S4を介して対向している。この第4の隙間S4に、上壁20の重合部50が配置され、さらに、その外側に前述の断熱緩衝材68が配置されている。また、第4の隙間S4における上壁20の重合部50の外側で断熱緩衝材68の内側に、前述の押さえ部材70が配置されている。
図9は、上壁20と排熱ボイラ12の入口との連結部を示しているが、他の壁22,24と排熱ボイラ12の入口との間の連結部も同様の構造となっている。このように、第1および第2フランジ28,30は、低温である外張り部材74,34に溶接されており、第1および第2フランジ28,30と、高温となる内張り部材72,32および高温ガス通路8との間には、断熱材76,36および断熱緩衝材68が介在されている。また、高温となる内張り部材72,32には溶接部がない。つまり、内張り部材32,72は、高温ガスからの耐熱に特化した部材であり、外張り部材34,74は、ダクトの強度を確保するための部材である。
上記構成において、図4に示す高温ガス通路8を形成するケーシング18が、内張り部材32と、外張り部材34と、その間に介装された断熱材36とを有する、いわゆる内部保温で構成されているので、断熱材36の施工を工場で行うことができ、現地での断熱材32の施工が不要となる。その結果、現場作業員の技能の差による施工レベルのばらつきがなくなり、保温ダクト10の品質が確保される。また、試運転前に現場で放置されることもなくなるので、ボルト孔等に錆が発生するのを抑制できる。さらに、ケーシング18の内部に耐火材や断熱材を施す必要がないので、これらの脱落や剥がれが起こることもない。
さらに、外張り部材34は高温ガスにさらされないので、第1および第2フランジ部28,30やシール部材の劣化を抑制することができる。しかも、外張り部材34は高温ガスにさらされないので、外張り部材34にステンレス板、モリブデン鋼鋼板のような高価な耐熱性金属を用いる必要がなくなり、全体として保温ダクト10を安価に製造できる。また、内張り部材32が、断熱材36に係止されて、断熱材36を介して外張り部材34に相対移動可能に連結されているので、内張り部材32に発生する熱応力を抑制できるうえ、高温ガスに接する箇所に、溶接部を無くして溶接割れの発生を抑えることができる。
図5に示す内張り部材32の端部32aに係止片44が設けられ、この係止片44が折り曲げられて重合した重合部50を有し、係止片44の外側部分が外張り部材34に固定されている。これにより、簡単な構造で、溶接部を設けることなく、断熱材36を介して内張り部材32を外張り部材34に対して相対移動可能に連結できる。しかも、重合部50を設けたことにより、内張り部材32の熱伸びを吸収できる。また、ケーシング18の各壁20,22,24が平板状であるから、製造が容易になる。
図7に示すように、ケーシング18における隣接する壁20,22,24の間の第1の隙間S1に、重合部50と、その外側に位置する断熱緩衝材68とが配置されているので、
重合部50により、内張り部材32の変形が吸収されるとともに、断熱緩衝材68により、壁間20,22,24の熱伸びの吸収と熱伝達の遮断とがなされる。
さらに、第1の隙間S1における重合部50の外側で断熱緩衝材68の内側に、押さえ部材70が嵌め込まれているので、高温ガスの遮断と断熱緩衝材68の位置規制とを実現できる。
図4の内張り部材32が、対向する端部32a,32a間の中間部32bで外張り部材34に締結されているので、熱膨張による内張り部材32の内側への膨らみを効果的に抑制できる。また、締結箇所を中間部32bの1箇所とすることで、締結部材52を介した外張り部材34への熱伝達も最小限に抑えることができる。さらに、この締結により、天井となる上壁20の断熱材36の厚みで内張り部材32が大きく内側へ変形することも、断熱材36がずれて斜め下方(図2の右側)へ移動することも防止できる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、各壁20,22,24において、内張り部材32が断熱材36を介して外張り部材34に相対移動可能に連結されているが、各壁20,22,24の少なくとも一つにおいて、内張り部材32が断熱材36を介して外張り部材34に相対移動可能に連結されていればよい。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
8 高温ガス通路
10 保温ダクト
18 ケーシング
20 上壁
22 下壁
24 側壁
32 内張り部材
34 外張り部材
36 断熱材
36a 断熱材の端面
44 係止片
50 重合部
68 断熱緩衝材
70 押さえ部材
S1 第1の隙間(隣接する壁の間の隙間)

Claims (5)

  1. 高温ガス通路を形成するケーシングが、前記高温ガス通路に露出した金属板製の内張り部材と、金属板製の外張り部材と、その間に介装された可撓性の断熱材とを有し、
    前記内張り部材が、前記断熱材に係止されて、前記断熱材を介して前記外張り部材に相対移動可能に連結され、
    前記内張り部材の端部に、外側へ突出して前記断熱材の端面に係止される係止片が設けられ
    前記内張り部材の前記係止片の内側部分が、折り曲げられて重合した重合部を有し、前記係止片の外側部分が前記外張り部材に固定され、
    前記重合部が開くように変形することで前記内張り部材の熱伸びが吸収される高温ガスの保温ダクト。
  2. 請求項1に記載の高温ガスの保温ダクトにおいて、前記ケーシングは、平板状の上壁、下壁、および一対の側壁が連結されて横断面矩形の前記高温ガス通路を形成しており、
    前記各壁において前記内張り部材が、前記断熱材を介して前記外張り部材に相対移動可能に連結されている高温ガスの保温ダクト。
  3. 請求項2に記載の高温ガスの保温ダクトにおいて、隣接する壁の間の隙間に、前記重合部と、その外側に位置する断熱緩衝材とが配置されている高温ガスの保温ダクト。
  4. 請求項3に記載の高温ガスの保温ダクトにおいて、前記断熱緩衝材の内側で前記隙間に弾性的に嵌め込まれて前記高温ガスの遮断と前記断熱緩衝材の位置規制とを行う押さえ部材を備えた高温ガスの保温ダクト。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の高温ガスの保温ダクトにおいて、前記内張り部材が、対向する端部間の中間部で前記外張り部材に締結されている高温ガスの保温ダクト。
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