JP5503064B1 - 高耐震木構造の工場組み立てニューシステム施工法。 - Google Patents

Abstract

【課題】木構造軸組みの部材を簡易加工と、加工部材を在庫する、鋼材とのマッチングにより高耐震建築にする、工場で軸組みと外壁までを仕上げる工法で工期を短縮し、外部足場作業を不要にする事で安全性を高める。
【解決手段】木構造の軸組み部材を規格化し、加工を簡易にして部材の在庫をして、注文に即応出来ること、工場にて各壁面を仕上げる事による工期の短縮、外部足場不要で足場作業がないので安全性が高まる、工場仕上げの壁面を、現場に搬入してクレーン車で建て込みの、鋼材と木構造のマッチングによる緊結の高耐震木構造の施工法。
【選択図】図１

Description

本発明は、地震多発日本の木構造建築を高耐震性にして安全な建築に関するものである。

従来の木造建築は、一棟毎に墨付け加工をして、（プレカット加工）現場に搬入し、外部足場を架けて建てる、天候により工期が変わる、足場上の作業は危険性が高く作業能率が悪い。

従来は作業場では加工しか出来ない、軸組の組み立てや外壁の仕上げまでは出来ない、天候等によって工程管理が思うように出来ない。

解決点は、木構造軸組みの加工材を在庫する、工期を短縮する、軸組みの補強金物を組立て時に緊結する事で耐震性を高める、足場上の作業を排除して作業能率を上げる、天候による工期の変更をなくすこと等の問題点がある。

問題を解決するための手段

本発明は、この様な従来の問題点を解決しようとするもので、軸組みの接合部が地震時に弱い、その接合部の欠損を少なくして、工場の架台に配置して丸鋼長ナットにボルト接合のＴ形金物により緊結接合により高耐震性の軸組になる、規格加工の部材を在庫して受注に即応する、各階ワンスパン毎に軸組みの組み立てと、外壁仕上げまでを工場で仕上げることで工期の短縮と、外部足場不要が安全性とローコストに繋がる施工法を提供する。

本発明は、角材面に所要柱位置の欠き取と、その中心にボルト貫通穴と柱両側に貫通穴を設けた土台と、角材の両端面に丸鋼長ナット穴を設け、材軸の中心に長ナットボルト穴を設けた一階と二階や三階の柱、角材面に所要柱位置の欠き取りと、その中心にボルト貫通穴を設け、反対面にアングル収容のシャクリ溝を設けた下胴差、角材面に所要柱位置の欠き取りとその中心にボルト貫通穴を設け、反対面にアイボルトの輪を収容の欠き取り穴を設けた上胴差、角材の所要柱位置の欠き取りとその中心にボルト貫通穴を設けた桁、これ等部材を丸鋼長ナットとホールダウンボルト及びアイボルトで緊結組み上げの一階二階又わ三階の軸組みの外壁まで工場で仕上げる各スパンを現場に搬入して、クレーン車にて建て込み一階建て込みが終われば、二階床パネルを敷き込み固定して二階の建て込みの足場として使う、二階、三階の建て込みが終われば、屋根パネルを取り付け固定すると外回りが終了する、外部足場不要が安全性を高める。部材の欠き損を小さくし、鋼材とのマッチングによる緊結が高耐震となる。

発明の効果

本発明によれば、接合部の欠き損を少なくして部材を弱めない、部材を加工し在庫する事が工期の短縮になる、工場で簡易加工とボルト組み立ての単純作業が能率がよい、外部足場不要が安全性を高める。

本発明の木構造は図１〜３に示すように基礎と軸組みがボルトで緊結され一体化している事が耐震上有効となる（地盤の地耐力が有効であること）基礎配筋の柱位置中心下に発泡スチロールで囲い固定し生コンクリートを打設する、柱両側に所定位置にアンカボルトを設置してコンクリート硬化後に型枠を撤去して、発泡スチロールを撤去するとホールダウンボルトのＨＢ固定のナット締めつけのスペースが確保出来る。

角材面に所要柱位置欠き取りＫＴ、ホールダウンボルトＨＢ貫通穴と柱両端側にアンカボルトＢ貫通穴を設けた土台Ｄ、角材面両端に丸鋼長ナットＫＮ貫通穴と一端材軸にホールダウンボルトＨＢ穴、他端材軸にアイボルトＡＢ穴を設けた一階柱Ｈ１、角材面に所要柱位置欠き取りＫＴとその中心にアイボルトＡＢ貫通穴と反対面にアングルＡ嵌め込みのシャクリ溝を設けた下胴差Ｄ１、角材の一面に所要柱位置欠き取りＫＴとアイボルトＡＢ貫通穴を設け、他面の所要柱位置にアイボルト収容の穴ＢＡを設けた上胴差Ｄ２、角材面両端に丸長ナットＫＮ貫通穴と両端材軸にアイボルトＡＢ穴を設けた二階柱Ｈ２、角材の一面に所要柱位置に欠き取りＫＴとその中心にアイボルトＡＢ貫通の穴を設けた桁Ｋ１、間柱Ｍ、木筋違ＭＳ、プレース鉄筋ＢＴ、立胴縁ＴＤ、構造用合板Ｇ、外壁サイディングＮＳ。

両端ネジ切りのホールダウンボルトＨＢ、一端ネジ切り他端リング加工のアイボルトＡＢ、柱幅長さの丸鋼の中芯にメネジ加工の長ナットＫＮ及びパイプの中心にナットを嵌め込み固定のパイプ長ナットＫＮＰ、アングルの一面に所要柱位置に穴加工のアングルＡ、帯鋼に所要柱位置に穴加工のフラットバーＦ、アイボルト輪固定用ビスボルトＫＢ、筋違鉄筋ＢＴ、基礎異形鉄筋Ｔ、ワッシャーＷ、締め付けナットＮ、胴差締め付けボルトＢ２アンカーボルトＢ。

１×６倍の木材平割の枠に接着剤を塗布して厚合板接着し釘打ちの二階床パネル２Ｐ、１×４の木材平割枠に野地合板張りの屋根パネルにルーフィング張りの上にコロニアル葺き上げの屋根パネルＹＰ、上記各部材を工場の架台にて組建てる。

架台に土台Ｄ、一階柱Ｈ１、下胴差Ｄ１、を配置して柱の両端面に丸鋼長ナットＫＮを差し込みダウンボルトＨＢを差し込み締め付ける、ダウンボルトＨＢの一方を土台Ｄの柱穴に差し込みワッシャーＷを入れナットＮで締めて固定する、下胴差の柱掻き込みＫＴえそれぞれ柱を入れて反対面のシャクリ溝にアングルＡを嵌め込み、アイボルトＡＢをアングル穴と下胴差穴を貫通し、柱穴に差し込み丸鋼長ナットＫＮにねじ込み締め付け固定する、筋違鉄筋ＢＴを取り付け固定して、その外側に木筋違ＭＳを嵌め込み固定する、間柱Ｍを取り付け固定すると一階のワンスパンが組み上がる、所要スパンを組み上げる。

架台に上胴差Ｄ２、二階柱Ｈ２、桁Ｋ１、を配置して、柱の両端面穴に丸鋼長ナットＫＮ又はパイプ長ナットＫＮＰを差し込む、上胴差の掻き取りに柱を差し込み上胴差のボルト締め付け穴ＢＡから柱穴にアイポルトを差し込み、長ナットに捩じ込み締め付け固定する、桁Ｋ１の柱位置欠き取りＫＴに柱を差し込み反対面にフラットバーＦの穴からアイボルトＡＢを貫通し長ナットＫＮ、ＫＮＰに捩じ込み固定する、筋違取り付け間柱固定は一階と同じで二階ワンスパンが組み上がる、所要スパンを組み上げる。

上記組み上げた各スパンに接着剤を塗布して、構造用合板を接着１２ｃｍ間隔に釘打ちして防水紙を張り開口部にサッシ枠を取り付ける、外壁のサイディングを張り上げると外壁が仕上がる、所要各スパンを仕上げる。

柱幅の二倍幅と柱幅の三分の一の平割のパネル枠に接着剤を塗布し厚合板を接着釘打ちの二階床パネルＮＰ、柱三つ割の平割り枠に野地合板に接着剤塗布し接着釘打ちのパネルにルーフィングを張りコロニアル葺き上げの屋根パネルＹＰ、アングルの両端にポルト穴を設け桁幅内側を４５°曲げ加工の火打梁Ｈｂ、まで工場仕上げとなる。

上記仕上りの各部材をトラックにて現場搬入して、一階スパンのアイボルト輪にワイヤを架けて、クレーン車にて吊上げて建て込み、ホールダウンボルトＨＢを基礎穴ＮＡから位置の確認をしてワッシャーを入れナット締め固定して建て込むと基礎と軸組みが一体となる、一階の建て込みが終われば、二階の床パネルを敷き込み固定して二階の建て込み足場として使用する、二階パネルのアイボルト輪にワイヤを架けて吊上げ建て込む上胴差のボルト締め付け穴ＢＡから下胴差のアイボルト輪が上胴差の輪に合っているかを確認し固定ボルトＫＢを差し込み締め付けそれそれ建て込んで行く、三階建ては二階建ての繰り返しとなる，外壁建て込みが終われば火打梁Ｈｂをボルト固定して外壁工事が終る、屋根パネルＹＰを取り付け固定すると外回りが終了となり、内部の造作が終れば竣工となる。

上記の発明は、規格寸法と簡易加工による部材の欠き損を最小限にして加工材の在庫が出来る、工場で外壁仕上げまでが出来る事が天候に左右されずに工期が守られる、又外部工事の足場不要が安全性が高く利用度が高いと思われます。

軸組み組み立ての斜視図である。 接合金物の詳細図である。・ 軸組み立面図である。

Ｋ……基礎
Ｔ……基礎鉄筋
Ｂ１…アンカボルト
ＫＰ…基礎パッキン
ＨＢ…両端ネジ切りホールダウンボルト
ＮＡ…ナット締め付け穴
ＫＮ…丸鋼長ナット、ＫＮＰ、×パイプ長ナット
Ｈ１…一階柱
Ｈ２…二階柱
Ｄ１…下胴差
Ｄ２…上胴差
Ｋ１……桁
Ｍ……間柱
ＭＳ…木筋違
２Ｐ…二階床パネル
ＹＰ…屋根パネル
ＫＴ…土台、柱、胴差、掻き取り部
ＡＢ…一端輪他端ネジ切りアイボルト
ＢＡ…ボルト締め付け穴
Ｂ２…上下胴差締め付けボルト
Ａ……胴差嵌め込みアングル
Ｆ……フラットバー
ＢＴ…プレース鉄筋
Ｇ……構造用合板
ＮＳ…外壁サイディング
Ｗ……ワッシャー
Ｎ……ナット

Claims (3)

1. 材軸面に柱位置掻き取りとその中心に貫通穴を設け柱両側に貫通穴を設けた土台と、柱の両端に丸鋼長ナット貫通穴と材軸中心にナット穴までの穴を設け、前記丸鋼長ナットを貫通穴にそれぞれ差し込み一方にホールダウンボルトを捩じ込み固定した一階柱、材軸面に柱位置掻き取りとその中心に貫通穴を設け、反対面にアングルの一辺に柱位置穴を設け他辺を収容の溝シャクリを設けそのシャクリ溝にアングルを嵌め込んだ下胴差と、を備え、前記土台にホールダウンボルトを差し込み掻き取りに柱を嵌め込みワッシャーを入れナットで締め付けて固定、前記下胴差の欠き取りに柱を差し込アングル穴にアイボルトを差し込み胴差を貫通して柱穴から丸鋼長ナットに捩じ込み締め付けて固定し、所要筋違を取り付け固定し間柱固定の一階高耐震軸組。
2. 材軸面に柱位置欠き取りとその中心に貫通穴を設け、反対面にアイボルト輪収容と締め付けの掻きとりを設けた上胴差、材軸面両端に丸鋼長ナット貫通穴と材軸両端にアイボルト用穴を設けた二階、三階柱、材軸面に柱位置欠き取りとその中心に貫通穴を設けた桁、帯鋼に柱位置中心にボルト穴を設けたフラットバーと、を備え、組み立て架台にて上胴差の掻き取りに柱を差し込み、輪収容の穴からアイボルトを差し込み締め付けて固定、桁の柱位置掻き取りに柱を差し込み、他面にフラットバーを設置、アイボルトをバー穴から桁を貫通し柱穴からパイプ長ナットに捩じ込み締め付固定する、所要筋違を取り付け固定し間柱を固定の二階、三階の高耐震軸組。
3. 請求項１記載の一階高耐震軸組、及び請求項２記載の二階、三階の高耐震軸組の軸組に接着剤を塗布し、構造用合板を接着し、１２ｃｍ間隔に釘打ちして所要開口部にサッシ枠を取り付けて固定し防水紙を張り、外壁サイディングを張り上げた各外壁仕上りのスパンを現場に搬入して、一階のアイボルトの輪にそれぞれワイヤを架けてクレーン車にて建て込む、ホールダウンボルトの先端をナット締め付け穴から位置の確認をして、ナットで締め付け固定する、一階の建て込みが終れば、二階の床パネルを取り付け固定して二階の建て込み足場とする、二階の建て込みは桁のアイボルト輪にそれぞれワイヤを架けてクレーン車で建て込む、上胴差のボルト締め付け穴から輪の位置確認をしてビスボルトで固定してそれぞれ建て込む、火打梁をボルトで締め付け固定して、屋根パネルを取り付け固定する、基礎のナット締め穴は全ての建て込みが終ってからモルタルを充填し仕上げる、各柱脚がホールダウンボルト固定になる、三階は二階と同じ工法、工場で部材の簡易加工し在庫が出来て外壁仕上げが出来る事が工期短縮となる、外足場不要を特徴とする高耐震木構造建築の施工方法。

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