JP5501259B2 - データファイル管理装置 - Google Patents
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Description
この冗長化の概念は、機能の停止が許されない金融機関、交通機関、航空機や鉄道車両等の輸送機器などの分野で幅広く取り入れられている。
即ち、このデータファイル管理装置には、二重化されたファイルの代替処理を行う代替処理部が設けられており、二重化ファイルに記録されているデータのうち、一方のデータが正常で、もう一方のデータが異常である場合、この代替処理部が、正常なデータをリード要求元に通知するとともに、異常があるデータを記録しているファイルに対する再書込みを行って修復するようにしている。
即ち、このデータファイル管理装置では、現用系システムの主記憶装置と、予備系システムの主記憶装置とを備えており、これらの主記憶装置には同一のデータを記憶し、現用系システムの主記憶装置に記憶されているデータの変更を行う場合、予備系システムの主記憶装置に記憶されているデータについても同時に変更を行うようにしている。
ただし、特定指令に基づいてデータの変更を行う場合には、最初に、現用系システムの主記憶装置に記憶されているデータを変更し、変更後のデータで現用系システムが正常に動作することを確認できれば、予備系システムの主記憶装置に記憶されているデータを変更するようにする。
一方、変更後のデータで現用系システムが正常に動作することを確認できず、異常が発生する場合、現用系システムと予備系システムを切替えるようにする。
即ち、あるシステムにおいて、ファームウェアなどのプログラムを更新する際、そのプログラムが参照するデータファイルのファイル形式の変更を伴うケースがあるが、ファイル形式が変更される場合の取り扱いについての記述が特許文献1,2にない。
このとき、プログラムの更新後に、何らかの障害が発生することで、正常な動作を行えなくなる状況が発生すると、プログラムのバージョンを以前のバージョンに戻す必要が生じることがある。
しかし、現用系と予備系の双方において、データファイルのデータファイル形式が、バージョンアップ後のプログラムに対応するデータファイル形式に更新されていると、プログラムのバージョンを以前のバージョンに戻しても、当該バージョンのプログラムでは、更新後のデータファイル形式のデータファイルを参照することができない。
図1はこの発明の実施の形態1によるデータファイル管理装置を搭載しているIP−STBを示す構成図である。
IP−STB(IPセットトップボックス)は、ネットワーク上のコンテンツ配信サーバ1などから、FTTH等によるアクセス網通信技術を利用したブロードバンド回線によって配信されるIPパケット化されたIP放送、地上デジタル放送IP再送信、BSデジタル放送IP再送信、VOD(Video ON Demand)などの映像や音声などのコンテンツデータを復調して、その映像や音声をテレビなどの外部表示機器に出力する端末である。
プログラム配信サーバ2はIP−STBの処理内容を記述しているプログラムをネットワーク3経由でIP−STBに配信する装置である。
ネットワーク3は例えばIPネットワークなどの回線網である。
データファイル格納装置12は例えばRAMやハードディスクなどから構成されている記憶装置であり、現用系のデータファイルを格納する現用系領域12aと予備系のデータファイルを格納する予備系領域12bを有している。なお、データファイル格納装置12はデータファイル格納手段を構成している。
プロセッサ14は通信I/F13から出力されたデジタルデータからコンテンツデータやプログラムなどを復調する処理を実施する。
なお、通信I/F13及び通信制御部15からダウンロード手段が構成されている。
デマルチプレクサ17は選局制御部16から出力されたチャンネルのデータを映像データと音声データに分離して、その映像データを映像デコーダ18に出力し、その音声データを音声デコーダ19に出力する処理を実施する。
音声デコーダ19はデマルチプレクサ17から出力された音声データをデコードして、音声用のデジタルデータを音声出力I/F24に出力する処理を実施する。
また、データファイル切替部21はプログラム更新部20により現用系のプログラムが更新されることで、現用系のプログラムのバージョンがダウンされた場合、データファイル格納装置12の現用系領域12aに格納されている現用系のデータファイルを予備系のデータファイルとして予備系領域12bに移すとともに、予備系領域12bに格納されている予備系のデータファイルを現用系のデータファイルとして現用系領域12aに移す処理を実施する。
なお、データファイル切替部21は第1及び第2のデータファイル更新手段を構成している。
映像出力I/F23はRCA端子及びHDMI端子を備えており、映像デコーダ18から出力された映像用のアナログデータについてはRCA端子に出力し、映像デコーダ18から出力された映像用のデジタルデータについてはHDMIフォーマットのデジタルデータに変換してからHDMI端子に出力することで、外部接続機器であるテレビなどの表示装置に映像を表示する。
音声出力I/F24はD/Aコンバータ及びRCA端子を備えており、D/Aコンバータが音声デコーダ19から出力された音声用のデジタルデータをアナログデータに変換してから、そのアナログデータをRCA端子に出力することで、外部接続機器であるテレビなどの表示装置に出力する。
また、図3は初回のバージョンアンプ後にバージョンダウンされる際の処理内容を示すフローチャートである。
また、図4はバージョンダウン後に再度バージョンアンプされる際の処理内容を示すフローチャートである。
図5はバージョンアップが行われる前の初期状態の現用系のプログラムと現用系のデータファイルとを示す説明図である。
図5の例では、バージョンアップが行われる前の初期状態の現用系のプログラムのバージョンがVer.αである。また、現用系のデータファイルのデータファイル形式が型式Aであり、データファイル形式Aのデータファイルに含まれているデータの項目として、データ項目A1,A2,A3がデータファイル格納装置12の現用系領域12aに格納されている。
プロセッサ14は、現用系のプログラムを参照して、データの書込を行うデータ項目を選択すると、そのデータ項目に対する当該データの書込を行う。
図6はデータ項目に対するデータの書込例を示す説明図であり、図6の例では、データ項目A2を選択して、データをデータ項目A2に書き込んでいる。
プロセッサ14は、現用系のプログラムを参照して、データの読込を行うデータ項目を選択すると、そのデータ項目からデータの読込を行う。
図7はデータ項目からのデータの読込例を示す説明図であり、図7の例では、データ項目A2を選択して、データ項目A2からデータを読み込んでいる。
プログラム配信サーバ2は、プログラム格納装置11に格納されている現用系のプログラム(Ver.αのプログラム)よりバージョンがアップされているプログラム(Ver.βのプログラム)をネットワーク3経由でIP−STBに配信する。
IP−STBの通信I/F13は、プログラム格納装置11から配信されたVer.βのプログラムに係る信号を受信すると、その信号をデジタルデータに変換し、そのデジタルデータをプロセッサ14に出力する。
プログラム更新部20は、通信制御部15からVer.βのプログラムを受けると、そのプログラムをプログラム格納装置11に格納する(ステップST2)。
その後、プログラム更新部20は、Ver.αのプログラム内のプログラム更新に関する処理内容を実行することで、プログラム格納装置11により格納されている現用系のプログラム(Ver.αのプログラム)をVer.βのプログラムに更新する(ステップST4)。
即ち、データファイル切替部21は、データファイル格納装置12の現用系領域12aに格納されている現用系のデータファイル(データファイル形式Aのデータファイル)を予備系のデータファイルとして予備系領域12bに移す処理を実施する(ステップST7)。
なお、Ver.βのプログラムへの更新に伴って新たに追加するデータ項目は、例えば、プログラム配信サーバ2からVer.βのプログラムと一緒にダウンロードしてもよいし、Ver.βのプログラムと別個にダウンロードしてもよい。また、コンテンツ配信サーバ1からダウンロードしてもよいし、他の装置からダウンロードしてもよい。
図8の例では、現用系領域12a内に格納されているデータファイル形式Aのデータファイル(データ項目A1,A2,A3)が予備系領域12bに移され、Ver.βのプログラムへの更新に伴って新たに追加されたデータ項目B1,B2とデータ項目A1,A2,A3を含むデータファイル形式Bのデータファイルが現用系領域12aに書き込まれている。
以後、プロセッサ14は、現用系のプログラムであるVer.βのプログラムを実行することで処理を継続する(ステップST9)。
プロセッサ14は、Ver.βのプログラムを参照して、データの書込を行うデータ項目を選択すると、そのデータ項目に対する当該データの書込を行う。
図11は別のデータの書込例を示しており、図11の例では、Ver.βのプログラムへの更新に伴って新たに追加されたデータ項目B4を選択しているが、データ項目B4は、データファイル格納装置12の現用系領域12aだけに存在しているので、現用系領域12aに格納されているデータ項目B4に対して、データを書き込んでいる。
プロセッサ14は、Ver.βのプログラムを参照して、データの読込を行うデータ項目を選択すると、そのデータ項目からデータの読込を行う。
図12は別のデータの読込例を示しており、図12の例では、現用系領域12aに格納されているデータファイル内のデータ項目B4を選択して、そのデータ項目B4からデータを読み込んでいる。
次に、プログラム格納装置11に格納されている現用系のプログラム(Ver.βのプログラム)をバージョンダウンする際の処理内容を説明する。
IP−STBの通信I/F13は、プログラム格納装置11から配信されたVer.αのプログラムに係る信号を受信すると、その信号をデジタルデータに変換し、そのデジタルデータをプロセッサ14に出力する。
プログラム更新部20は、通信制御部15からVer.αのプログラムを受けると、そのプログラムをプログラム格納装置11に格納する(ステップST12)。
その後、プログラム更新部20は、Ver.βのプログラム内のプログラム更新に関する処理内容を実行することで、プログラム格納装置11により格納されている現用系のプログラム(Ver.βのプログラム)をVer.αのプログラムに更新する(ステップST14)。
図13の例では、現用系領域12aに格納されていたデータファイル形式Bのデータファイル(データ項目A1,A2,A3,B1,B2)が予備系領域12bに移され、予備系領域12bに格納されていたデータファイル形式Aのデータファイル(データ項目A1,A2,A3)が現用系領域12aに移されている。
以後、プロセッサ14は、現用系のプログラムであるVer.αのプログラムを実行することで処理を継続する(ステップST19)。
プロセッサ14は、Ver.αのプログラムを参照して、データの書込を行うデータ項目を選択すると、そのデータ項目に対する当該データの書込を行う。
図14はデータ項目に対するデータの書込例を示す説明図であり、図14の例では、バージョンダウン前後のプログラムの互換項目であるデータ項目A2を選択しているが、データ項目A2は、データファイル格納装置12における現用系領域12aと予備系領域12bの双方に存在しているので、現用系領域12aと予備系領域12bに格納されている双方のデータ項目A2に対して、同一のデータを書き込んでいる。
プロセッサ14は、Ver.αのプログラムを参照して、データの読込を行うデータ項目を選択すると、そのデータ項目からデータの読込を行う。
図15はデータ項目からのデータの読込例を示す説明図であり、図15の例では、現用系領域12aに格納されているデータファイル内のデータ項目A2を選択して、そのデータ項目A2からデータを読み込んでいる。
プログラム配信サーバ2は、プログラム格納装置11に格納されている現用系のプログラム(Ver.αのプログラム)よりバージョンがアップされているプログラム(Ver.βのプログラム)をネットワーク3経由でIP−STBに配信する。
IP−STBの通信I/F13は、プログラム格納装置11から配信されたVer.βのプログラムに係る信号を受信すると、その信号をデジタルデータに変換し、そのデジタルデータをプロセッサ14に出力する。
プログラム更新部20は、通信制御部15からVer.βのプログラムを受けると、そのプログラムをプログラム格納装置11に格納する(ステップST22)。
その後、プログラム更新部20は、Ver.αのプログラム内のプログラム更新に関する処理内容を実行することで、プログラム格納装置11により格納されている現用系のプログラム(Ver.αのプログラム)をVer.βのプログラムに更新する(ステップST24)。
図8の例では、現用系領域12aに格納されていたデータファイル形式Aのデータファイル(データ項目A1,A2,A3)が予備系領域12bに移され、予備系領域12bに格納されていたデータファイル形式Bのデータファイル(データ項目A1,A2,A3,B1,B2)が現用系領域12aに移されている。
以後、プロセッサ14は、現用系のプログラムであるVer.βのプログラムを実行することで処理を継続する(ステップST29)。
上記実施の形態1では、Ver.αのプログラムをVer.βのプログラムにバージョンアップする際、データファイル格納装置12の現用系領域12aに格納されている現用系のデータファイルを予備系のデータファイルとして予備系領域12bに移すものを示したが、現用系領域12aに格納されている現用系のデータファイルを予備系のデータファイルとして予備系領域12bに移す場合、複数回バージョンアップを行うと、予備系領域12bに格納される予備系のデータファイルが膨大になることが想定される。
これらの予備系のデータファイルに含まれているデータ項目のうち、データ項目A1,A2,A3については、全てのデータファイルに含まれており、データ項目B4,B5については、2つのデータファイルに含まれている。
このように、同じデータ項目が複数のデータファイルに含まれているため、予備系領域12bの容量が増大する。この結果、IP−STVの内蔵メモリの容量を圧迫し、動作に影響することが懸念される。
また、全てのデータファイルに含まれているデータ項目A1,A2,A3に対して、データを書き込むような場合には、処理の負荷が増大する(図17を参照)。
図18はデータファイル管理装置における初回のバージョンアンプ時の処理内容を示すフローチャートである。
また、図19は2回目のバージョンアンプ時の処理内容を示すフローチャートである。
また、図20は2回目のバージョンアンプ後にバージョンダウンされる際の処理内容を示すフローチャートである。
以下、図18、図19及び図20を参照しながら処理内容を具体的に説明する。
図21はバージョンアップが行われる前の初期状態の現用系のプログラムと現用系のデータファイルとを示す説明図である。
図21の例では、バージョンアップが行われる前の初期状態の現用系のプログラムのバージョンがVer.αである。また、現用系のデータファイルのデータファイル形式が型式Aであり、データファイル形式Aのデータファイルに含まれているデータの項目として、データ項目A1,A2,A3がデータファイル格納装置12の現用系領域12aに格納されている。
プロセッサ14は、現用系のプログラムを参照して、データの書込を行うデータ項目を選択すると、そのデータ項目に対する当該データの書込を行う。
図22はデータ項目に対するデータの書込例を示す説明図であり、図22の例では、データ項目A2を選択して、データをデータ項目A2に書き込んでいる。
プロセッサ14は、現用系のプログラムを参照して、データの読込を行うデータ項目を選択すると、そのデータ項目からデータの読込を行う。
図23はデータ項目からのデータの読込例を示す説明図であり、図23の例では、データ項目A2を選択して、データ項目A2からデータを読み込んでいる。
プログラム配信サーバ2は、プログラム格納装置11に格納されている現用系のプログラム(Ver.αのプログラム)よりバージョンがアップされているプログラム(Ver.βのプログラム)をネットワーク3経由でIP−STBに配信する。
IP−STBの通信I/F13は、プログラム格納装置11から配信されたVer.βのプログラムに係る信号を受信すると、その信号をデジタルデータに変換し、そのデジタルデータをプロセッサ14に出力する。
プログラム更新部20は、通信制御部15からVer.βのプログラムを受けると、そのプログラムをプログラム格納装置11に格納する(ステップST32)。
その後、プログラム更新部20は、Ver.αのプログラム内のプログラム更新に関する処理内容を実行することで、プログラム格納装置11により格納されている現用系のプログラム(Ver.αのプログラム)をVer.βのプログラムに更新する(ステップST34)。
即ち、データファイル切替部21は、データファイル格納装置12の現用系領域12aに格納されている現用系のデータファイル(データファイル形式Aのデータファイル)を予備系のデータファイルとして予備系領域12bに移す処理を実施する(ステップST37)。
また、データファイル切替部21は、Ver.βのプログラムへの更新に伴って新たに追加するデータ項目が含まれているデータファイル形式B−Aのデータファイルを生成し、そのデータファイルを予備系のデータファイルとして予備系領域12bに格納する(ステップST39)。
図24の例では、現用系領域12a内に格納されているデータファイル形式Aのデータファイル(データ項目A1,A2,A3)が予備系領域12bに移され、Ver.βのプログラムへの更新に伴って新たに追加されたデータ項目B1,B2とデータ項目A1,A2,A3を含むデータファイル形式Bのデータファイルが現用系領域12aに書き込まれ、データ項目B1,B2を含むデータファイル形式B−Aのデータファイルが予備系領域12bに書き込まれている。
以後、プロセッサ14は、現用系のプログラムであるVer.βのプログラムを実行することで処理を継続する(ステップST40)。
プロセッサ14は、Ver.βのプログラムを参照して、データの書込を行うデータ項目を選択すると、そのデータ項目に対する当該データの書込を行う。
図27は別のデータの書込例を示しており、図27の例では、Ver.βのプログラムへの更新に伴って新たに追加されたデータ項目B4を選択しているが、データ項目B4は、データファイル格納装置12における現用系領域12aと予備系領域12bの双方に存在しているので、現用系領域12aと予備系領域12bに格納されている双方のデータ項目B4に対して、同一のデータを書き込んでいる。
プロセッサ14は、Ver.βのプログラムを参照して、データの読込を行うデータ項目を選択すると、そのデータ項目からデータの読込を行う。
図28は別のデータの読込例を示しており、図28の例では、現用系領域12aに格納されているデータファイル内のデータ項目B4を選択して、そのデータ項目B4からデータを読み込んでいる。
プログラム配信サーバ2は、プログラム格納装置11に格納されている現用系のプログラム(Ver.βのプログラム)よりバージョンがアップされているプログラム(Ver.γのプログラム)をネットワーク3経由でIP−STBに配信する。
IP−STBの通信I/F13は、プログラム格納装置11から配信されたVer.γのプログラムに係る信号を受信すると、その信号をデジタルデータに変換し、そのデジタルデータをプロセッサ14に出力する。
プログラム更新部20は、通信制御部15からVer.γのプログラムを受けると、そのプログラムをプログラム格納装置11に格納する(ステップST42)。
その後、プログラム更新部20は、Ver.βのプログラム内のプログラム更新に関する処理内容を実行することで、プログラム格納装置11により格納されている現用系のプログラム(Ver.βのプログラム)をVer.γのプログラムに更新する(ステップST44)。
また、データファイル切替部21は、Ver.γのプログラムへの更新に伴って新たに追加するデータ項目が含まれているデータファイル形式C−Bのデータファイルを生成し、そのデータファイルを予備系のデータファイルとして予備系領域12bに格納する(ステップST48)。
図29の例では、Ver.βのプログラムへの更新に伴って新たに追加されたデータ項目C6とデータ項目A1,A2,A3,B4,B5を含むデータファイル形式Cのデータファイルが現用系領域12aに書き込まれ、データ項目C6を含むデータファイル形式C−Bのデータファイルが予備系領域12bに書き込まれている。
以後、プロセッサ14は、現用系のプログラムであるVer.γのプログラムを実行することで処理を継続する(ステップST49)。
プロセッサ14は、Ver.γのプログラムを参照して、データの書込を行うデータ項目を選択すると、そのデータ項目に対する当該データの書込を行う。
図32は別のデータの書込例を示しており、図32の例では、Ver.γのプログラムへの更新に伴って新たに追加されたデータ項目C6を選択しているが、データ項目C6は、データファイル格納装置12における現用系領域12aと予備系領域12bの双方に存在しているので、現用系領域12aと予備系領域12bに格納されている双方のデータ項目C6に対して、同一のデータを書き込んでいる。
プロセッサ14は、Ver.γのプログラムを参照して、データの読込を行うデータ項目を選択すると、そのデータ項目からデータの読込を行う。
図33は別のデータの読込例を示しており、図33の例では、現用系領域12aに格納されているデータファイル内のデータ項目C6を選択して、そのデータ項目C6からデータを読み込んでいる。
次に、プログラム格納装置11に格納されている現用系のプログラム(Ver.γのプログラム)をバージョンダウンする際の処理内容を説明する。
IP−STBの通信I/F13は、プログラム格納装置11から配信されたVer.βのプログラムに係る信号を受信すると、その信号をデジタルデータに変換し、そのデジタルデータをプロセッサ14に出力する。
プログラム更新部20は、通信制御部15からVer.βのプログラムを受けると、そのプログラムをプログラム格納装置11に格納する(ステップST52)。
その後、プログラム更新部20は、Ver.γのプログラム内のプログラム更新に関する処理内容を実行することで、プログラム格納装置11により格納されている現用系のプログラム(Ver.γのプログラム)をVer.βのプログラムに更新する(ステップST54)。
図34の例では、現用系領域12aに格納されていたデータファイル形式Cのデータファイル(データ項目A1,A2,A3,B1,B2,C6)が、データファイル形式Bのデータファイル(データ項目A1,A2,A3,B1,B2)に更新されている。
以後、プロセッサ14は、現用系のプログラムであるVer.βのプログラムを実行することで処理を継続する(ステップST58)。
プロセッサ14は、Ver.γのプログラムを参照して、データの読込を行うデータ項目を選択すると、そのデータ項目からデータの読込を行う。
図35はデータ項目からのデータの読込例を示す説明図であり、図35の例では、現用系領域12aに格納されているデータファイル内のデータ項目B4を選択して、そのデータ項目B4からデータを読み込んでいる。
Claims (3)
- 現用系のプログラムを格納するプログラム格納手段と、現用系のデータファイルを格納する現用系領域と予備系のデータファイルを格納する予備系領域を有するデータファイル格納手段と、プログラムをダウンロードするダウンロード手段と、上記プログラム格納手段に格納されている現用系のプログラムを上記ダウンロード手段によりダウンロードされたプログラムに更新するプログラム更新手段と、上記プログラム更新手段により現用系のプログラムが更新されることで、現用系のプログラムのバージョンがアップされた場合、上記データファイル格納手段の現用系領域に格納されている現用系のデータファイルを予備系のデータファイルとして上記データファイル格納手段の予備系領域に移すとともに、上記プログラム更新手段による更新後の現用系のプログラムに対応するデータファイル形式のデータファイルを生成し、そのデータファイルを現用系のデータファイルとして上記データファイル格納手段の現用系領域に格納する第1のデータファイル更新手段と、上記プログラム更新手段により現用系のプログラムが更新されることで、現用系のプログラムのバージョンがダウンされた場合、上記データファイル格納手段の現用系領域に格納されている現用系のデータファイルを予備系のデータファイルとして上記データファイル格納手段の予備系領域に移すとともに、上記予備系領域に格納されている予備系のデータファイルを現用系のデータファイルとして上記現用系領域に移す第2のデータファイル更新手段とを備えたデータファイル管理装置。
- 第1のデータファイル更新手段は、プログラム更新手段により現用系のプログラムが更新されることで、現用系のプログラムのバージョンが一旦ダウンされてから、上記プログラムのバージョンが元のバージョンにアップされた場合、上記データファイル格納手段の現用系領域に格納されている現用系のデータファイルを予備系のデータファイルとして上記データファイル格納手段の予備系領域に移すとともに、上記予備系領域に格納されている予備系のデータファイルを現用系のデータファイルとして上記現用系領域に移すことを特徴とする請求項1記載のデータファイル管理装置。
- 現用系のプログラムを格納するプログラム格納手段と、現用系のデータファイルを格納する現用系領域と予備系のデータファイルを格納する予備系領域を有するデータファイル格納手段と、プログラムをダウンロードするダウンロード手段と、上記プログラム格納手段に格納されている現用系のプログラムを上記ダウンロード手段によりダウンロードされたプログラムに更新するプログラム更新手段と、上記プログラム更新手段により現用系のプログラムが更新されることで、現用系のプログラムのバージョンがアップされた場合、現用系のプログラムの更新に伴って新たに追加するデータ項目を上記データファイル格納手段の現用系領域に格納されている現用系のデータファイルに追加するとともに、上記データ項目を含むデータファイルを予備系のデータファイルとして上記データファイル格納手段の予備系領域に格納する第1のデータファイル更新手段と、上記プログラム更新手段により現用系のプログラムが更新されることで、現用系のプログラムのバージョンがダウンされた場合、上記データファイル格納手段の予備系領域に格納されている予備系のデータファイルを組み合わせることで、上記プログラム更新手段による更新後の現用系のプログラムに対応するデータファイル形式のデータファイルを現用系のデータファイルとして生成して、上記データファイル格納手段の現用系領域に格納されている現用系のデータファイルを更新する第2のデータファイル更新手段とを備えたデータファイル管理装置。
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