JP5500826B2 - 骨盤機能障害の神経変調療法用装置 - Google Patents

骨盤機能障害の神経変調療法用装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5500826B2
JP5500826B2 JP2008557752A JP2008557752A JP5500826B2 JP 5500826 B2 JP5500826 B2 JP 5500826B2 JP 2008557752 A JP2008557752 A JP 2008557752A JP 2008557752 A JP2008557752 A JP 2008557752A JP 5500826 B2 JP5500826 B2 JP 5500826B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrodes
stimulation
signal
electrode
electrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008557752A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009528867A (ja
Inventor
マイケル クラッグス,
Original Assignee
ネフロ−ユーロロジー クリニカル トライアルズ リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ネフロ−ユーロロジー クリニカル トライアルズ リミテッド filed Critical ネフロ−ユーロロジー クリニカル トライアルズ リミテッド
Publication of JP2009528867A publication Critical patent/JP2009528867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5500826B2 publication Critical patent/JP5500826B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N1/00Electrotherapy; Circuits therefor
    • A61N1/02Details
    • A61N1/04Electrodes
    • A61N1/05Electrodes for implantation or insertion into the body, e.g. heart electrode
    • A61N1/0507Electrodes for the digestive system
    • A61N1/0512Anal electrodes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N1/00Electrotherapy; Circuits therefor
    • A61N1/02Details
    • A61N1/04Electrodes
    • A61N1/05Electrodes for implantation or insertion into the body, e.g. heart electrode
    • A61N1/0521Genital electrodes
    • A61N1/0524Vaginal electrodes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N1/00Electrotherapy; Circuits therefor
    • A61N1/18Applying electric currents by contact electrodes
    • A61N1/32Applying electric currents by contact electrodes alternating or intermittent currents
    • A61N1/36Applying electric currents by contact electrodes alternating or intermittent currents for stimulation
    • A61N1/36007Applying electric currents by contact electrodes alternating or intermittent currents for stimulation of urogenital or gastrointestinal organs, e.g. for incontinence control
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/103Detecting, measuring or recording devices for testing the shape, pattern, colour, size or movement of the body or parts thereof, for diagnostic purposes
    • A61B5/11Measuring movement of the entire body or parts thereof, e.g. head or hand tremor, mobility of a limb
    • A61B5/1107Measuring contraction of parts of the body, e.g. organ, muscle
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/22Ergometry; Measuring muscular strength or the force of a muscular blow
    • A61B5/224Measuring muscular strength
    • A61B5/227Measuring muscular strength of constricting muscles, i.e. sphincters
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/24Detecting, measuring or recording bioelectric or biomagnetic signals of the body or parts thereof
    • A61B5/316Modalities, i.e. specific diagnostic methods
    • A61B5/389Electromyography [EMG]
    • A61B5/391Electromyography [EMG] of genito-urinary organs

Description

本発明は、尿失禁、便失禁、及び筋肉消耗のような症状を含む骨盤機能障害を制御するのに適した神経変調療法用の装置と方法に関する。
尿失禁、即ち、無意識の尿漏れは、全年齢人口の最大20パーセントに生じている。失禁は幾つかのカテゴリーに分類することができる。急迫性失禁は、急に放尿の必要を感じた人が、膀胱収縮を抑えて便所に辿り着くまで尿漏れを我慢することができない症状を指す。この症状は、不安定膀胱又は過活動膀胱に関連付けることができる。ストレス性失禁は、括約筋で耐えることができないような膀胱に加わる急激な圧力に反応して尿が洩れる症状である。例えば、尿漏れは、笑うこと、咳、又は飛び跳ねる等の急激な動きによって生じうる。この症状は多くの場合、尿道横紋括約筋の不全に関連付けられる。また、人は、混合失禁として知られる急迫性尿失禁とストレス性失禁の合併症を発症する場合がある。
失禁を発症しうる複数の原因があり、それらには、尿道括約筋及び/又は骨盤底筋を弱くする分娩外傷、前立腺手術、病気、特発性の問題に関連する症状が含まれる。脊髄に外傷を有する患者の場合、膀胱を制御する神経及び反射神経が影響を受けて失禁を発症している可能性がある。
普通、括約筋は中枢神経系から陰部神経を経て制御される。仙骨脊髄から発するこれらの神経は、仙骨神経根を通って骨盤底及び括約筋に達する。途中、陰部神経は直腸の近くを通り、運動枝及び知覚枝となる。陰部知覚神経の活動は、脳からの下降信号と共に、膀胱が満たされながら無意識に膀胱が収縮する動きを、脊髄中の抑制経路によって抑制し易くする。膀胱及び括約筋は、脳幹によって正常に調節され、膀胱が一杯になると、社会的因子及び認識因子と共に、これらの抑制経路が排尿の条件が整った時点を決定する。
更に、他の機構が正常に作用して、無意識の尿漏れを防止する。咳をしている間、緊張している間、又は腹部を圧迫する他の活動を行なっている間、尿道括約筋及び肛門括約筋の両方が反射的に収縮して失禁を防止する。更に、尿道括約筋及び肛門括約筋の緊張が、膀胱が一杯になるにつれて自動的に強くなって漏れを防止する。この動作は「防御反射(guarding reflex)」として知られる。
ここ数年、仙骨神経に電気刺激を与える方法を使用して失禁の防止を助けることが行なわれている。一つの神経経路を刺激して別の神経経路の活動を制御する手法は、神経変調療法として広く知られている。刺激は、興奮性刺激又は抑制刺激とすることができる。これらの技術の一部の概説は、Craggs M.D.による「Textbook of the Neurogenic Bladder, Adults & Children」(Corcos J. & Schick e.(編)、2004年、ロンドン、Martin Dunitz、625-635頁)に記載されている。刺激が小さい場合、過活動膀胱は、脊髄の抑制経路によって制御することができる。刺激が大きい場合、括約筋を、当該括約筋の陰部神経運動神経を介して直接運動させることもできる。これらの技術を組み合わせて尿失禁を制御する治療法を提供することができる。
以前の神経変調療法は、種々の位置、例えば肛門管、膣部、又は背側陰茎、背側陰核、又は会陰のような外陰部の領域の皮膚部に設置される刺激電極を備える装置を用いて行なわれた。これらの位置の全てで、陰部神経知覚神経の種々の枝を継続的に刺激することにより仙骨反射を活発にすることができ、これらの枝は膀胱の過活動を抑えるか、又は抑制することができる。
近年では、外陰部神経から仙骨脊髄までの経路に沿った種々の部位に設置される電極を介して継続的な刺激を与えることにより、これらの利点を再現することができる体内植込み型装置が開発されている。このような体内埋め込み電極を設置するために最も多く用いられる部位は、仙骨神経根が仙骨孔から脊髄を出る地点であった。
このような装置には、脊髄経路を刺激し続けた後では慣れによって刺激の効き目が無くなるという欠点がある。この問題は、刺激調整装置を提供することで対処されている。US2005/0113881A1には、特定の症状に応じて刺激を与えるように構成された先行技術による体内植込み型装置が開示されている。この装置は、患者の筋肉によって運ばれる信号を介して膀胱の運動又は膀胱内の圧力を検出するセンサを含む。センサの出力が、無意識の尿漏れが起こっている可能性を示唆する場合、装置は、筋肉を刺激して尿漏れを抑制する。先行技術による別の体内植込み型装置が米国特許第6836684号に開示されており、この装置は、神経信号により検出される事象に基づいて患者の神経への刺激を調整する。
多くの患者にとって、植込みは不快である。刺激装置の植込みは外科的処置であるので、或る程度の危険が伴う。更に、植込み型装置は、この装置に更なる外科的介入が必要になるとき容易に操作又は取り外しできない。このような装置は更に、発育が速い子供の治療には適さない場合がある。しかしながら、非植込み型装置にも、不快感を与えることがある、長期間の治療セッションに適さない、又は挿入及び取り外すのが難しい等の欠点がある。
従って、植込み型装置及び非植込み型装置は共に、患者が他の治療法の方を気に入ってこれらの治療法を放棄する確率が高いという欠点を有する。しかしながら、薬物及び失禁パッドのような利用可能な別の治療法は、副作用、心地よさ又は利便性の欠如、及び社会的恥辱感のような固有の欠点を呈する。
本発明の第1の態様によれば、ヒトの身体の骨盤内開口部に挿入可能な神経変調療法用植込み型装置が提供され、当該装置は、ヒトの身体の直腸又は膣の壁を通して陰部神経に集中電気刺激信号を伝える複数の電極と、刺激が必要であることを示す前記ヒト身体内部の一つ以上の症状を検出する少なくとも一つのセンサと、前記一つ以上の症状の検出に基づく前記刺激が必要であることの判断に応じて、前記電極に電気信号を選択的に印加する手段とを備える。
「植込み型」という用語は、装置が連続的な装着に適していることを意味する。即ち、この装置を使用する患者は、不快感を伴うことなく、自由に動き、「歩く」、「座る」、及び「立ち上がる」のような日常的な動作を続ける。
従って、本装置は、膀胱活動、腸活動、痙攣、及び/又は痙縮を抑制し、括約筋を活性化させて失禁を防止するとき、及びそのような必要に応じて、患者の陰部神経に刺激を与えることができる。刺激は、例えば膀胱括約筋協調障害、筋性防御反射、又は自発的収縮といった筋肉収縮に付随する検出信号に基づいて自動的に開始することができる。刺激は必要なときにのみ与えられるので、これまでの継続的な刺激装置に付随する慣れによる欠点が回避される。更に、所定期間に亘る装置の消費電力が小さくなって、バッテリの再充電及び/又は取り替えの必要性を低減することができるので、患者にとって利便性が向上する。
装置が身体装着式であるので、当該装置は侵襲性が最小で、容易に取り外すことができる。装置は外科的処置を施すことなく配置及び維持できるので、使い易さが向上する。更に、装置は、柔らかい又はスポンジ状のシリコーンゴムのような材料により作製することができ、この材料は、患者が心地良く身体に装着することができるように適切に形状を変えることができる。このような装着性が高く、心地良い装置を実現することにより、患者の装置に対する遵守性を高めることができる。
本装置を使用して、尿失禁及び便失禁、下肢の痙縮の制御を可能にし、膀胱及び腸の容量を増大させ、反射神経を訓練し、及び/又は組織の生存度を高めることにより、種々の条件で評価又は介入を行なうことができる。装置は、麻痺を起した後の筋肉の劣化を防止するために、早期介入手段として使用することもできる。
装置は、複数の電気コンタクトを含むモジュールと、電気信号を電気コンタクトに印加する手段と、複数の電極を含む取り外し可能な外側スリーブとを備え、前記複数の電極は、スリーブがモジュールの上に位置するとき、対応する電気コンタクト群に接続されるように構成される。このようなスリーブは、損耗、劣化、又は変色が生じたときに取り替えて、患者の装置に対する遵守性を高めることができ、装置を取り替える必要性を低減することができる。これによって今度は、装置の消耗度、及びこのような治療を施すことに関連するコストを低くすることができる。電気コンタクトは、装置の縦軸に沿って細長く作製することにより、電極が異なる位置に配置される種々のスリーブに対応することができる。
少なくとも一つのセンサは、前記判断によって検出された圧力が所定の閾値を超えるかどうかの確認を行なう、装置の近傍の圧力を検出する圧力センサを含むことができる、及び/又は前記判断によって筋電図信号が異常な筋肉活動を示すかどうかの確認を行なう、括約筋内の筋電図(EMG)信号を検出するセンサを含むことができる。この場合、装置は、刺激が必要であることを示す一つ以上の症状の検出頻度が所定の閾値を超えるかどうかを判断し、閾値を超えるという判断に応答して、長期間に亘って継続的な刺激を与える手段を備える。
電極は炭素含有シリコーンゴムにより形成することができる。炭素含有シリコーンゴムは、装置を身体に装着することによる全ての不快感を低減するために可撓性を有し、ユーザの粘膜及び皮膚との生体適合性が非常に高い。他の適切な電極材料として、ステンレス鋼、白金、及び他の貴金属を挙げることができる。
複数の電極は3極構造を有することができる。3極構造は、不平衡3極構造とすることができ、前記複数の電極の内の第1電極は、第2及び第3電極よりも大きく、且つ第2及び第3電極とは逆極性の電荷を帯電する。このような構造によって、刺激信号を陰部神経に集中させることができる。前記第2及び第3電極は、これらの電極の間の角度が装置の縦軸を中心として100〜140度になるように配置することができ、前記第1電極は、前記第2電極と第3電極との間の、前記角度の内側に配置される。
装置は、前記骨盤内開口部への装置の挿入を制限するように構成される第1成形部分と、前記複数の電極を直腸内に保持するように構成される第2成形部分とを備える。前記第1及び第2成形部分は、前記複数の電極を、肛門管の出口から少なくとも3センチメートルの距離に保持するように構成することができる。装置は、第1成形部分と第2成形部分の間の距離が調整可能であるように構成することができる。
このような装置は、少なくとも一つのセンサの出力に関するデータを外部装置に送信する送信機を備えることができる。
装置は、離れた場所の装置から、電気刺激信号を伝える手段によって実行されるプログラム命令を受信する受信機を備えることができる。
本発明は更に、神経変調療法用植込み型装置と、外部装置とを備える神経変調療法用機構を提供し、この植込み型装置は、少なくとも一つのセンサの出力に関するデータを外部装置に送信する。
外部装置は、神経変調療法用装置から送信されたデータに応答して警報を発し、ユーザにユーザの症状を通知することができる。例えば、外部装置は、振動警報を生成する振動手段と、視覚的警報手段と、及び/又は可聴警報手段とを含むことができる。このようにして、患者に、患者の膀胱又は直腸を直ぐに空にする必要があることを警告することができる。外部装置は、ユーザが、前記電極による電気刺激信号の印加を制御することができるように構成された制御手段を含むことができる。
付属装置が用いられる場合、この付属装置は、ユーザが、電極によって印加される刺激を制御することを可能にする制御手段を含むことができる。このようにして、患者は、装置によって印加される調整可能な刺激に優先させて、継続的な刺激を加えることができるか、又は患者の膀胱又は腸を空にすることができる。
装置と付属装置との間の接続は有線リンク又はブルートゥース接続のような無線リンクの形態とすることができる。
外部装置は着用型装置とすることができる。
外部装置は、神経変調療法用植込み型装置から受信するデータに基づいて情報を保存し、医療専門家が、例えば遠隔治療アプリケーションにおいて、ユーザの症状を離れた場所からモニタリングする、及び/又はユーザの症状を検査することを可能にするように構成することができる。
外部装置は、装置を再プログラムするように構成することができる。例えば、外部装置は、ソフトウェア更新情報を装置に送信するコンピュータとすることができる。
外部装置は、離れた場所の装置からプログラム命令を受信及び実行することができる。
神経変調療法用装置は、神経変調療法用植込み型装置から前記外部装置へ、有線リンク、又はブルートゥース(RTM)リンクやボディエリアネットワーク(BAN)のような無線リンクを介してデータを送信することができる。
本発明の第2の態様によれば、尿失禁の治療方法が提供され、本方法は、ヒトの身体の骨盤内開口部に挿入される神経変調療法用植込み型装置であって、少なくとも一つのセンサと、ヒトの身体の直腸又は膣の壁を通して陰部神経に電気パルスを選択的に与える手段とを備える装置を提供すること、前記少なくとも一つのセンサを使用して、膀胱過活動を示唆する一つ以上の症状を検出すること、及び、前記検出に応答して、前記電気刺激信号を伝える手段を使用して前記電気パルスのバーストを送出することを含む。
本方法は更に、前記一つ以上の症状の発生頻度が所定の閾値を超えるかどうかを判断し、閾値を超えるという判断に応答して、電気パルスを与えることにより尿道括約筋を長期間に亘って刺激することを含む。
本発明の第3の態様によれば、便失禁の治療方法が提供され、本方法は、ヒトの身体の骨盤内開口部に挿入される神経変調療法用植込み型装置であって、少なくとも一つのセンサと、ヒトの身体の直腸又は膣の壁を通して陰部神経に選択的に電気刺激信号を伝える手段とを備える装置を提供すること、便漏れの可能性を示唆する一つ以上の症状を検出すること、及び前記検出に応答して、前記電気パルスのバーストを送出することを含む。
本方法は更に、前記一つ以上の症状の発生頻度が所定の閾値を超えるかどうかを判断し、閾値を超えるという判断に応答して、電気パルスを与えることにより尿道括約筋を長期間に亘って刺激することを含む。
本発明の第4の態様によれば、筋肉の痙縮の治療方法が提供され、本方法は、ヒトの身体の骨盤内開口部に挿入される神経変調療法用植込み型装置であって、少なくとも一つのセンサと、選択的に電気刺激信号を伝えることによりヒトの身体の直腸又は膣の壁を介して陰部神経を刺激する手段とを備える装置を提供すること、痙縮を示唆する一つ以上の症状を検出すること、及び前記検出に応答して、前記電気パルスのバーストを送出することを含む。
本発明の第5の態様によれば、筋肉の痙攣の治療方法が提供され、本方法は、ヒトの身体の骨盤内開口部に挿入される神経変調療法用植込み型装置であって、少なくとも一つのセンサと、選択的に電気刺激信号を伝えることによりヒトの身体の直腸又は膣の壁を介して陰部神経を刺激する手段とを備える装置を提供すること、筋肉の痙攣を示唆する一つ以上の症状を検出すること、及び前記検出に応答して、前記電気パルスのバーストを送出することを含む。
本発明の第6の態様によれば、筋肉の消耗を防止する方法が提供され、本方法は、ヒトの身体の骨盤内開口部に挿入される神経変調療法用植込み型装置であって、選択的に電気刺激信号を伝えることにより、ヒトの身体の直腸又は膣の壁を介して陰部神経を刺激する手段を備える装置を提供すること、及び前記電気パルスのバーストを送出することを含む。
本発明の第7の態様によれば、筋性防御反射を改善する方法が提供され、本方法は、ヒトの身体の骨盤内開口部に挿入される神経変調療法用植込み型装置であって、少なくとも一つのセンサと、ヒトの身体の直腸又は膣の壁を通して陰部神経に電気刺激信号を選択的に伝えることにより防御反射を刺激する手段とを備える装置を提供すること、自発的筋性防御反射を示唆する一つ以上の症状を検出すること、及び前記検出に応答して前記電気パルスのバーストを送出することを含む。
本方法は更に、神経変調療法用植込み型装置を再構成し、将来の検出に応答して印加される電気パルスの振幅を小さくすることを含むことができる。
本発明の第8の態様によれば、膀胱の容量を大きくする方法が提供され、本方法は、ヒトの身体の骨盤内開口部に挿入される神経変調療法用植込み型装置であって、少なくとも一つのセンサと、ヒトの身体の直腸又は膣の壁を通して陰部神経に電気パルスを選択的に与えることにより、ヒトの身体の尿道括約筋を刺激する手段とを備える装置を提供すること、前記少なくとも一つのセンサを使用して、膀胱過活動を示唆する一つ以上の症状を検出すること、及び前記検出に応答し、前記電気刺激信号を伝える手段を使用して前記電気パルスのバーストを送出することを含む。
本方法は更に、神経変調療法用植込み型装置を再構成して、将来の検出に応答して与えられる電気パルスの振幅を小さくすることを含むことができる。
本発明の第9の態様によれば、腸の容量を大きくする方法が提供され、本方法は、ヒトの身体の骨盤内開口部に挿入される神経変調療法用植込み型装置であって、少なくとも一つのセンサと、ヒトの身体の直腸又は膣の壁を通して陰部神経に電気パルスを選択的に与えることにより、ヒトの身体の肛門括約筋を刺激する手段とを備える装置を提供すること、前記少なくとも一つのセンサを使用して、直腸機能が過活動状態になっていることを示唆する一つ以上の症状を検出すること、及び前記検出に応答して、前記電気刺激信号を伝える手段を使用して前記電気パルスのバーストを送出することを含む。
本方法は更に、神経変調療法用植込み型装置を再構成して、将来の検出に応答して与えられる電気パルスの振幅を小さくすることを含むことができる。
次に、添付の図を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による装置1の使用状態を示している。装置1は、肛門又は膣等の、患者の骨盤内開口部に配置される。図1に示す実施例では、装置1は患者の肛門管に配置されており、係留部分2を含む一端が体外に残り、反対側端部のバルブ部分3が直腸内に延びている。係留部分2及びバルブ部分3は、装置1をこの位置に保持するように構成されている。係留部分2はまた、例えば腸からの排泄を促すために、装置1を取り外すことを容易する。図2〜5、及び6aは装置1の別の図である。
装置1は電子モジュール4を備え、電子モジュール4では、患者に与えられる刺激を制御する電子回路が密閉容器に収容されている。
装置1は更に、モジュール4をぴったり覆うことにより防水密閉構造を実現する取り外し可能なスリーブ5を備える。この実施例では、スリーブ5は、肛門管粘膜と生体適合性のある医療用の柔らかい成形シリコーンゴムにより作製されている。このような柔らかい材料を使用することにより、装着者の装着感を良くすることができる。
この構成により、外側スリーブ5の取り換えが可能になる。このような取り換えは、排泄物によって汚染される結果外側スリーブ5が変色するなどの、外側スリーブ5の損耗又は劣化の後に必要になる。このような変色が装置1の機能に影響することはないが、患者が装置1を使用し続けようとする意志を萎えさせる恐れがある。従って、患者が外側スリーブ5を取り外して新しいスリーブに取り替えることを可能にすることにより、装置装着に対する患者の遵守性を促進することができる。
モジュール4は電気コンタクト6を含む。モジュール4をぴったり覆うようにスリーブ5をモジュール4に被せたとき、コンタクト6は、スリーブ5上の対応する刺激電極8a、8b、8c、8dのコンタクト7と嵌合し、よってコンタクト7に電気的に接続される。
図6aは、図4のラインAに沿った一地点から眺めたときの装置1のバルブ部分3の断面図である。図6aに示すように、刺激電極8a〜8dは、周縁に沿って配置されている。装置の係留部分2及びバルブ部分3は、使用時には、刺激電極8a〜8dが直腸内に位置し、且つ図1に示すように、陰部神経の知覚枝及び運動枝9の近くに並び、よってこれらの神経の枝に刺激を与えることができるように配置される。この構成を実現するために、装置は、係留部分2及び刺激電極8a〜8dが少なくとも3センチメートルの距離だけ離れるように構成される。
この特定の実施例では、コンタクト6は3極コンタクトであり、刺激電極8a、8b、8cは、一つのアノード8a及び2つのカソード8b、8cを含む3極構造を有する。カソード8b、8cは、装置1の縦軸を中心にして100度〜140度の角度だけ離れて位置するように配置される。好適には、カソード8b、8cの中心が120度の角度だけ離れていることにより、これらのカソードは陰部神経の近くに並んで位置する。任意で、第2アノード8dを、アノード8aのほぼ反対側に位置するように設けることができる。
アノード8aと、第2アノード8dが設けられる場合第2アノード8dとは、カソード8b、8cよりも大きい表面積を有する。従って、カソード8b、8c近傍の電界は、アノード8aの近傍の電界よりも大きい電流密度を有する。これにより、刺激パルスをカソード8b、8cの領域に集中させることができるので、直腸壁の、陰部神経に最も近い部分に刺激を集中させることができる。
刺激電極8a〜8dは炭素含有シリコーンゴムにより形成される。炭素含有シリコーンゴムは、柔らかくて患者の装着感が良好になり、インピーダンスが低く、ヒトの粘膜及び皮膚に馴染むのでこの用途に適している。しかしながら、白金ワイヤ、白金で被覆されたシリコーンゴム、他の貴金属、及び医用ステンレス鋼を含む他の材料を使用して、刺激電極8を形成することもできる。
この特定の実施例では、リーク経路を設けて腸内ガスの排出を可能にする。この特定の実施例では、リーク経路は流路10であり、流路10は図6aに示すように、スリーブ5及びモジュール4を貫通して延びる。しかしながら、本発明の他の実施形態では、流路10の代わりに又は流路10の他に、別の種類のリーク経路を設けることができる。例えば、図6bは、本発明の第2の実施形態による装置の断面図であり、この装置は、リーク経路を除き、図1の装置と同じ特徴を含む。図6bの装置では、流路10は、装置のスリーブ5に形成された複数の溝10a、10bに置き換えられている。別の構成では、リーク経路は、不要であれば全て省略することができる。
図2〜5、及び図6aに示す第1の実施形態に戻ると、装置1には、肛門括約筋及び/又は直腸の活動をモニタリングし、これらの全ての不適切な収縮を検出するセンサ11、12、13が設けられる。この特定の実施形態では、2種類のセンサが設けられている。
外部(横紋筋性)肛門括約筋の電気的活動によって生じる筋電図(EMG)信号を検出するセンサは以下のようにして設けられる。モジュール4は3極コンタクト14を含む。コンタクト14に対応し、且つ周縁に沿って配置される細長いカーボン−シリコン検出電極11は、刺激電極8a〜8d、及びコンタクト6に関して上述した方法と同様の方法で、スリーブ5上に配設される。使用時には、検出電極11は外部肛門括約筋に隣接して位置する。
次に、圧力センサ12、13が、肛門管及び直腸それぞれにおける上昇圧力を検出するように配置される。圧力センサ12、13は、電子モジュール4の容器から飛び出し、スリーブ5に設けられた穴15、16を貫通して延びる。
電子モジュール4は、センサ11、12、又は13の出力に従って刺激電極8a〜8dを介した電気刺激信号の印加を制御するように構成される。例えば、患者が脊髄に損傷を有する場合、神経因性過活動膀胱の兆候が、利尿筋括約筋協調障害として臨床学的に知られる尿道括約筋の同時性収縮の合併による大幅な圧力の上昇として現われる。協調障害は尿漏れを伴う場合が多い。尿道括約筋の協調障害による収縮不全には、肛門括約筋における同様の活動が必ず伴う。この活動は、センサ11、12によって検出される。
装置1は、EMG信号の増大及び/又は圧力の上昇に対応して、適切な刺激を陰部神経に与える。これにより、膀胱過活動が直ぐに反射抑制され、括約筋が直ぐに運動を始めて失禁が防止される。このようにして、患者が必要とするときにのみ刺激を与えることにより、先行技術による継続刺激装置と比較したとき、常習化の傾向が低下し、且つ装置1の消費電力も低減される。
更に、調節刺激を用いることにより、装置1は、括約筋を少なくとも有る程度意図的に制御することができ、且つ良好な「筋性防御」反射を示す患者に適したものになる。このような患者の場合、条件的神経変調療法は、刺激と自発的収縮に応じた括約筋の反射活動の組み合わせにより行うことができる。
図7は、モジュール4のブロック図を含んでいる。この特定の実施例では、モジュール4には充電式バッテリ17から電源が供給され、モジュール4はマイクロプロセッサ18によって制御される。
モジュール4は、センサ11、12、13によって出力されたデータ信号を増幅する増幅手段19、20、21と、増幅されたデータ信号が刺激を必要とする症状を示唆しているかどうかを判断する信号プロセッサ22と、刺激プログラマー23とを含み、刺激プログラマーは、処理された信号に基づき、刺激装置24を介してコンタクト6及び刺激電極8a〜8dを制御する制御信号を生成するように構成されている。この特定の実施形態では、信号プロセッサ22及び刺激プログラマー23の機能は、マイクロプロセッサ18によって実行される。
図7に示す装置では、信号プロセッサ22は、センサ11、12、13によって出力されるデータに基づいて刺激が必要かどうかを判断する。増幅器19から出力されて、EMGセンサ11から到来する増幅されたデータ信号は積分されて、増幅器20、21から出力され、圧力センサ12、13から到来する増幅されたデータ信号は、フィルタ処理及び/又は平滑化処理される。次に、信号プロセッサ22は、データ信号のいずれか、又はデータ信号から生成されるパラメータのいずれかが、それぞれの所定の閾値レベルを超えるかどうかを判断する。信号プロセッサ22は、刺激が必要な場合にのみ出力信号を生成する。しかしながら、別の実施形態では、信号プロセッサ22は、刺激が必要であるかどうかを示すデータを含む信号を生成することができる。
図8は、モジュール4を使用して選択的に刺激を与える手順のフローチャートである。
ステップ8.0から始まって、信号プロセッサ22は、センサ11、12、13から到来するデータ信号を、これら信号の増幅後に受信する(ステップs8.1)。信号プロセッサ22はこれらの信号を、例えばEMGセンサ11から到来するデータ信号を積分し、圧力センサ12、13から到来するデータ信号を平滑化することにより処理する。必要であれば、信号プロセッサ22は次に、データ信号に基づいて他のパラメータを生成し、刺激が必要かどうかを判断するために使用する。
図9aは、EMGセンサ11から得られる括約筋EMG信号、及び信号プロセッサ22によって生成される積分された括約筋EMG信号を示している。図9bは、図9aの破線で囲まれた部分の拡大図である。図9a及び9bに更に含まれるのは、患者の膀胱内圧及び括約筋内圧である。括約筋EMG信号の変化が膀胱内圧及び括約筋内圧の変化に対応し、よって刺激を必要とする症状の兆候となることが分かる。
次に、処理済み信号を対応する所定の閾値レベルと比較する。ステップs8.2では、積分されたEMG信号を閾値レベルVと比較する。EMG信号が、例えば図9aの時間区間t0の間に閾値レベルVを下回る場合、信号プロセッサ22は、圧力センサ12、13から到来するデータ信号のような、装置1に設けられる他のいずれかのセンサから得られる平滑化処理の済んだデータ信号を、これらの信号の対応する閾値と比較し続ける(ステップs8.3、s8.4)。
信号プロセッサ22によって、EMGセンサ11からの出力が不適切な筋肉収縮の発生を示していると判断される(ステップs8.2)場合、又は圧力センサ12、13の出力のいずれかが、患者の直腸又は肛門管の内部の圧力がそれぞれの所定の閾値を上回っていることを示していると判断される(それぞれステップs8.3及びs8.4)場合、信号プロセッサ22は、刺激が必要であるという指示値、及び判断が行なわれた時刻を保存する。
データ信号のいずれかが、当該信号の対応する閾値を上回る(ステップs8.2、8.3、8.4)場合、信号プロセッサ22は、保存指示値に基づいて、データ信号が刺激を必要とする症状を示した頻度を求める。例えば、信号プロセッサ22は、所定の時間区間において刺激が必要となった回数を計算し、前記回数が所定の閾値を上回るかどうかを判断することができる(ステップs8.5)。別の構成として、信号プロセッサ22は、刺激を必要とする症状を連続的に検出した場合、検出間の時間区間を計算し、当該時間区間が所定の時間限界値を下回るかどうかを判断することができる。
図9aに示す実施例を再度参照すると、患者の膀胱内の尿の量が時間区間t1で増えると、膀胱内圧及び括約筋内圧の変化が更に顕著になり、積分された括約筋EMG信号がEMG閾値Vを更に頻繁に超えるようになる。従って、刺激を必要とする症状の発生頻度の増大は、患者に与える刺激の種類又は期間を変える必要を示唆する。
頻度が関連閾値を超えない場合(ステップs8.5)、装置1は比較的短い刺激バーストを生成する。このようなシナリオが図9bに示されており、このシナリオでは、刺激を必要とする症状が時刻T0で検出されるが、このような症状は、前の時間区間t1では検出されなかった。この場合、信号プロセッサ22は、刺激が必要であることを示唆する信号を生成する(ステップs8.6)。
信号プロセッサ22によって出力される信号は、刺激装置24を制御する刺激プログラマー23によって受信される。刺激装置24は比較的短い期間に亘る刺激バーストを発生させて、コンタクト6及び刺激電極8a〜8dを介して患者に与える(ステップs8.7)。バーストは一連のパルスを含む。これらのパルスは、患者に応じて、長さ100〜300μs、周波数10〜20パルス/秒、ピーク電流20mA、及びピーク電圧20V以下である。この特定の実施例では、これらのパルスは長さ250μs、周波数15パルス/秒、及びバースト期間約10秒である。
上の場合とは異なり、頻度が関連閾値を超える場合(ステップs8.5)、装置1は長期間に亘って継続的刺激を生成する。図9aの実施例のシナリオに示すように、T0の後の時間区間t2に、刺激を必要とする症状の検出頻度が増大する。時刻T1で、この頻度が関連閾値を上回ると判断され(ステップs8.5)、時間区間t3に亘って継続的刺激が与えられる。この場合、信号プロセッサ22は、刺激が必要であることを示す信号を生成する(ステップs8.8)。次に、刺激プログラマー23及び刺激装置24は、コンタクト6及び刺激電極8a〜8dを介し、長期間に亘って継続的刺激を患者に与える(ステップs8.9)。この特定の実施例では、長期間の長さは約80秒である。
ステップs8.6及びs8.8で信号プロセッサ22によって生成される信号は、刺激バースト又は継続的刺激が必要であるかどうかによって異なってよい。別の構成として、信号プロセッサ22は、単に刺激が必要であることを示す信号を生成することができる。この場合、継続的刺激が必要である場合、継続的刺激の生成を可能にするために、信号プロセッサ22によって生成される信号は、長期間に亘るか、又は繰り返し出力される。
刺激を与えた(ステップs8.7又は8.9)後も、又はステップs8.2、s8.3、及びs8.4で刺激が必要でないと判断される場合も、モジュール4は作動したままであり(ステップs8.10)、センサ11、12、13からの出力のモニタリングを継続し(ステップs8.1〜s8.4)、必要に応じて刺激を与える(ステップs8.5〜s8.9)。モジュール4の動作を停止すると(ステップs8.10)、手順が終了する(ステップs8.11)。
従って、装置1は神経変調療法を自動的に行なう内蔵型装置である。
本発明の別の実施形態では、装置1は図10に示すモジュール25を備え、モジュール25は外部装置と通信するように構成される。
図10のモジュール25は、トランシーバ26及びアンテナ27を含むことにより、一つ以上の他の装置との間でデータの送受信を行う点で図7のモジュール4とは異なっている。
一つ以上の他の装置は、図11に示すような、装置1を使用して患者からのコマンドを変更及び/又は送信する外部装置28を含むことができる。
外部装置28は、モジュール25との間でデータを送受信し、充電式バッテリ31から電源が供給されるトランシーバ29及びアンテナ30を備える。患者に患者の症状を通知するために、知覚的警報検出器32が配置され、モジュール25の信号プロセッサ22から信号を受信すると、警報装置33を作動させることにより応答する。
この特定の実施形態では、外部装置28は装着式の装置であり、衣服にクリップで留める、ベルトに装着する、ポケット等に収容することができ、警報装置33は、振動手段を備えることにより騒音を発しない警報を出す。しかしながら、振動手段に加えて、又は振動手段の代わりに、他の警報装置を設けることができる。例えば、光のような可視的表示手段、又はブザーのような可聴表示手段を設けることができる。
警報装置は、患者が下半身の感覚を失っている状況において特に有利である。例えば、患者が脊髄に損傷を有する場合、患者は、括約筋を収縮して尿漏れ又は便漏れを防止する必要があることを知らせる神経信号を感知することができない。モジュール25が刺激を頻繁に与えている場合、継続的刺激が必要であり、膀胱又は腸を緊急に空にする必要があることが示される。
外部装置28は個人意志起動装置34を含むこともできる。従って、モジュール25は内蔵型自動モジュールであるが、患者は個人意志起動装置34を使用して信号プロセッサ22によって生成される信号に優先することができる。この装置によって、患者は、上述のような比較的小さい頻度の刺激を使用して括約筋の収縮を促進する、及び/又は比較的大きな頻度の刺激を使用して膀胱又は腸を空にするために、装置1を制御することができる。個人意志起動装置34は、スイッチ、ボタン、ダイヤルなどの形態とすることができる。
個人意志起動装置34の作動を検出し、当該検出に基づいて制御信号を生成する信号プロセッサ35が設けられている。制御信号は、必要な刺激の種類、例えば刺激バースト又は継続的刺激、頻度の大小等を示すことができる。制御信号は、トランシーバ29及びアンテナ30を経由してデバイス25に送信され、モジュール25の刺激プログラマー23によって受信され、作動される。このようにして、装置1は要求に応じて神経変調療法を施すことができる。
この構成は、患者が脊髄に損傷を有している状況において特に有用である。このような場合、神経因性過活動膀胱が、臨床学的に利尿筋括約筋協調障害として知られている尿道括約筋の同時性収縮の合併に関連する高い膀胱内圧として現われる。協調障害は尿漏れを伴う場合が多い。尿道括約筋の協調障害による収縮不全には、肛門括約筋における同様の活動が必ず伴う。この活動は、センサ11、12、13によって検出され、装置1は、信号プロセッサ22からの制御信号によって指示される適切な刺激を与えることによって応答する。この調整的刺激の効果は膀胱容量を大きくすることであり、膀胱容量が大きくなると、調整的に改善される過活動及び協調障害のエピソードが、抑制効果が無くるまで更に多い頻度で現われ、その結果排尿反射が起こる。警報手段を設けることにより、刺激頻度を増大させることによってこの事象を患者に予め警告することができる。従って、患者は、膀胱から排尿する用意をすることができる。このような排尿は、個人意志起動装置34を使用して、装置1が与える刺激頻度を増大させ、例えば陰部神経を40パルス/秒の周波数で刺激することにより、促進することができる。
外部装置28が更にオン/オフスイッチ36を含むことにより、患者は、装置1及び/又は外部装置28の電源を、これらの装置を使用していないときに遮断することができる。
図12によれば、外部装置28に加えて、又は外部装置28の代わりに、一つ以上の他の装置はコンピュータ37のようなリモートデバイスを含むことができる。コンピュータ37は、離れた場所からの患者の症状をモニタリングすることを可能にする独立したモニタリングユニットとして動作することができる、及び/又は医学的機能及び動作を診断するために患者の症状に関する記録を編集及び保存するデータロガーとして動作することができる。このようなデータは継続的に、定期的に、又は刺激が必要であるとの信号プロセッサ22による判断に応答して送信することができる。
図11の外部装置28は、知覚的警報検出器32、及び知覚的警報装置33を含むが、患者に警報を発するこのような手段を設けることは必須ではない。同様に、別の外部装置は、個人意志起動装置34及び信号プロセッサ35を用いることなく構成することができる。これらの機能のいずれか、又は両方を設ける場合、信号プロセッサによって生成される警報信号及び/又は制御信号は、必要に応じてコンピュータ37に送信することもできる。
図11の外部装置28には充電式バッテリ31から電源が供給される。しかしながら、別の実施形態では、外部装置には、充電式バッテリからではなく、取り換え可能な非充電式バッテリから電源を供給することができる。
コンピュータ37を装備する場合、コンピュータ37は、装置1の信号プロセッサ22及び/又は刺激プログラマー23と、必要であれば外部装置28の信号プロセッサ35とに再プログラミング命令を送信することにより、これらの装置の動作を更新する又は適応させることができる。例えば、遠隔治療装置では、コンピュータ37を使用して装置1を再プログラムし、パルスの振幅、期間、及び周波数、及び/又はセンサ11、12、13の出力、及び刺激を必要とする症状の頻度に基づいて刺激が必要であることを判断するために使用される閾値のような、刺激に関するパラメータを変更することができる(ステップs8.2〜s8.5)。このような再プログラミングは、患者が、装置1を患者が使用することにより改善される筋性防御反射又は反応を有する場合に必要となりうる。
図12に示す構成では、データ信号及び制御信号は装置1と外部装置28との間で、無線リンクを経由して送信される。無線リンクは短距離無線通信リンクとすることができる。無線通信リンクにブルートゥース(RTM)のようなプロトコルが使用される場合、装置1及び外部装置28は作動すると互いを認識し、自動的にリンクを確立する。必要に応じて、装置1及び外部装置28は、通信リンクを確立するときに認証手順を実行することにより、装置1が、当該装置の通信範囲に位置する他の外部装置28との間で信号を送受信することが絶対にないように構成することができる。別の構成では、装置1と外部装置28と間のリンクはボディエリアネットワーク(BAN)経由で確立することができ、このネットワークでは、患者の身体を媒体として、データ信号及び制御信号が送信される。
図12に示す装置1及び外部装置28は無線通信リンク経由で通信するが、図13に示す本発明の別の実施形態では、装置1と外部装置38の間の通信リンクは、図13に示すように、ケーブル39のような有線接続を使用して確立される。このようなケーブル39を使用すると、患者にとって心地良さが低下し、且つ利便性が低下するが、ケーブルは特に家庭内の環境において使用することができる。このような実施形態では、外部装置38にアンテナ30も設けることにより、コンピュータ37又は他のリモートデバイスへのデータ信号、制御信号などの送信が可能になる。
装置1及び外部装置38が互いに有線接続39を介して通信する場合、モジュール25の機能の一部を外部装置38に移すことができる。例えば、図14は刺激プログラマー40を含む外部装置38を示している。刺激プログラマー40は、図10のモジュール25の刺激プログラマー23と同じ機能を実行する。従って、刺激プログラマー23はモジュール25から省略することができる。モジュール25の信号プロセッサ22が、刺激が必要であると判断すると、当該信号プロセッサは、外部装置38に送信される信号を生成する。次に、刺激プログラマー40は、装置1の刺激装置24を上述の方法で制御する制御信号を生成する。
図15は、図11の外部装置28によって実行される一般的な手順のフローチャートである。
ステップs15.0から始まって、信号プロセッサは、刺激が必要であることを示唆する信号が装置1から受信されたかどうかを判断する(ステップs15.1)。そのような信号が受信されている場合、知覚的警報検出器32、及び知覚的警報装置33から警報が生成される(ステップs15.2)。
次に、外部装置28は、患者によって個人意志起動装置34が起動されたかどうかを判断する(ステップs15.3)。個人意志起動装置34が作動している場合、信号プロセッサ35は、患者によって要求された刺激に従ってオーバーライド信号を生成する(ステップs15.4)。例えば、患者は、尿漏れを防止するために継続的刺激を要求するか、又は膀胱を空にするのを促すために高頻度刺激を要求することができる。
次に、オーバーライド信号を装置1に送信し(ステップs15.5)、刺激プログラマー23に向ける。次に、刺激装置24によって電気コンタクト6及び刺激電極8a〜8dを介して要求された刺激を与える。
装置1の電源が、オン/オフスイッチ36により切られていない場合(ステップs15.6)、外部装置28は装置1から受信する信号をモニタリングするステップに戻り(ステップs15.1)、警報を出し(ステップs15.2)、必要に応じて個人意志起動装置34の起動に応答する(ステップs15.3〜s15.5)。
装置1の電源が切られた場合(ステップs15.6)、手順は終了する(ステップs15.7)。
上述の装置1では、刺激電極8a〜8dと係留部分2との距離は約3センチメートルである。しかしながら、本発明の他の実施形態では、この距離を調節し、患者によって異なる肛門管の長さに合わせて使用することができる。
図16及び17は、本発明の別の実施形態による装置41を示している。装置41は別のモジュール42を備え、このモジュール42では、コンタクト43は装置の縦軸に沿って細長い形状を有する。従って、モジュール42は種々の取り外し可能なスリーブ44に対応することができ、このスリーブ44では、バルブ部分3、刺激電極8a〜8d、及びコンタクト7は、スリーブの対応する縦軸に沿って異なる位置に位置する。患者の肛門管が相対的に長い場合、相対的に短いバルブ部分3を有するスリーブ44を使用することができる。このようなスリーブ44がモジュール42を覆うようにモジュールに取り付けられる場合、刺激電極8a〜8dと係留部分2との距離は相対的に長くなる。スリーブ及びモジュールが細長い形状を有することにより、モジュール42のコンタクト43は、モジュール42の長さに沿った複数の位置において刺激電極8a〜8dのコンタクト7と嵌合することができ、よって当該コンタクトは、刺激電極8a〜8dがモジュール42の長さに沿った種々の位置に配置されているスリーブに対応することができる。
図18は、本発明の更に別の実施形態による装置に使用される別のモジュール45を示し、この装置は、ネジ機構46、47を使用して連結することができる2つの部分45a、45bを含む。この場合、ネジ機構46、47を使用してモジュール45の長さを調節し、コンタクト6が所望のスリーブ5、44のコンタクト7、43と嵌合するようにコンタクト6の位置を調整することにより、異なるスリーブ5、44に対応することができる。
上述の装置1は、直腸の壁を通して陰部神経に電気刺激信号を伝えるように構成されているが、同様の装置を使用して、このような信号を膣の壁を通して陰部神経に伝えることができる。
本明細書では、装置1を使用して尿失禁を制御する方法について記載した。しかしながら、装置1は、次のような他の症状の治療に使用されるように構成することができる。
上述の同じ方法を使用して、膀胱又は腸の過活動の検出に応答し、装置1を使用して尿道括約筋及び/又は肛門括約筋を選択的に刺激することにより、膀胱及び腸の容量をそれぞれ大きくすることができる。更に、又は別の構成として、肛門括約筋を収縮状態に維持して直腸からの便の漏れ、及び/又は直腸の弛緩を防止し、腸を空にしようという患者の切迫感を緩和し、腸の容量を大きくすることにより、装置1を使用して便失禁を制御することができる。肛門括約筋を刺激し、機能させるために使用されるパルスの振幅は、尿失禁を制御するために使用される振幅よりもいくらか大きくすることができる。
装置1を使用して治療することができる他の症状として、下肢の痙縮を挙げることができる。
装置1を使用して殿筋に刺激を与えることにより、臀部の組織の生存能を高め、褥瘡を軽減又は回避することができる。患者の筋性防御反射を上述のように改善する一方、装置1は、調節経路及び筋肉使用の活性化又は再プログラムにも使用できる。例えば、装置1を使用して患者の骨盤底筋を調節することができる。
上述の実施形態は、本発明による装置1の実施例を提供する。上述の装置1は電子モジュール4及び取り外し可能な外側スリーブ5を備えるが、本発明の他の実施形態では、一体式の装置を提供することができる。このような一体式装置は、生体適合性のために、柔らかい又はスポンジ状の、医用シリコーンゴムにより作製することができる。
更に、上述の実施形態では、装置1は3つのセンサ11、12、13を含むが、他の実施形態では、これらセンサの一つ以上を省略することができる。センサを備える場合、圧力センサ12、13は、気体、液体、及び固体によって発生する圧力の違いを区別することにより、適切な刺激を患者に与えることができるように構成することができる。
本発明の一実施形態による装置の使用状態を示す。 スリーブが取り外されたとき、及びスリーブが所定の位置に配置されたときの、図1に示す装置を示す。 図1に示す装置の側部立面図である。 図1に示す装置の平面図である。 図1に示す装置の平面断面図である。 図1に示す装置のバルブ部分の断面図である。 本発明の第2の実施形態による装置のバルブ部分の断面図である。 図1に示す装置の電子モジュールのブロック図である。 図7に示す電子モジュールによって行なわれる手順のフローチャートである。 一実施例の刺激シナリオにおける患者の症状に関するパラメータ、センサ信号、及び加えられる刺激の時間の経過に伴う変化を示すグラフである。 図9aのグラフの部分拡大図である。 本発明の第3の実施形態による電子モジュールのブロック図である。 図10の電子モジュールと共に使用される外部装置のブロック図である。 本発明の一実施形態による神経変調療法用機構を示す。 本発明の別の実施形態による神経変調療法用機構を示す。 図13の神経変調療法用機構に使用される外部装置のブロック図である。 図9の電子モジュール及び図11の外部装置を備える神経変調療法用機構によって行なわれる手順のフローチャートである。 本発明の更に別の実施形態による調整可能な装置のモジュールを示す。 図16のモジュールを備える装置を示す。 本発明の更に別の実施形態による調整可能な装置のモジュールを示す。

Claims (16)

  1. ヒトの身体の直腸に挿入可能な装置(1、25、41)であって、
    直腸の壁に電気刺激信号を印加する、並んだ電極(8a―8d)、
    刺激が必要であることを示す前記ヒト身体内部の一つ以上の症状を検出する少なくとも一つのセンサ(11、12、13)、
    前記並んだ電極(8a―8d)に電気信号を印加する手段(24)、
    直腸への装置(1、25、41)の挿入を制限するように構成される第1成形部分(2)、及び
    複数の電極(8a―8d)を直腸内に保持するように構成される第2成形部分(3)
    を備える装置において、
    前記装置(1、25、41)は神経変調療法用植込み型装置であり、
    電気信号を印加する手段(24)は、前記一つ以上の症状の検出に基づいて前記刺激が必要であるという判断が行われると、前記並んだ電極(8a―8d)に信号を選択的に印加し、
    第1、第2の成形部分(2、3)は、前記装置が直腸内に挿入されたときに、複数の電極(8a―8d)をヒトの身体の陰部神経(9)に並置させるように構成され、
    前記並んだ電極は、電気刺激信号を、直腸の壁を通して陰部神経(9)に集中させるように構成された複数の電極(8a―8d)から成り、
    前記複数の電極(8a―8d)の内の第1電極(8a)は、前記複数の電極(8a―8d)の内の少なくとも第2電極(8b)よりも大きな表面積を有する
    ことを特徴とする装置(1、25、41)。
  2. 複数の電気コンタクト(6、43)を含むモジュール(4)、及び
    前記複数の電極(8a―8d)が配置された取り外し可能な外側スリーブ(5)
    を備え、
    スリーブを前記モジュール(4)に取り付けたときに電極(8a―8d)が前記電気コンタクト(6、43)の内の対応する電気コンタクトに接続するように、スリーブ(5)が構成されており、
    前記電気信号を印加する手段(24)が、前記電気コンタクト(6、43)を介して電気信号を印加するように構成されている、
    請求項1に記載の装置(1、25、41)。
  3. 前記複数の電極(8a―8d)の内の前記第1、第2電極(8a、8b)は逆極性の電荷を帯電する、請求項1または2に記載の装置(1、25、41)。
  4. 前記複数の電極(8a―8d)が3極構造を有し、前記複数の電極(8a―8d)の内の前記第1電極(8a)は、前記複数の電極(8a―8d)の内の第3電極(8c)よりも大きく、第3電極(8c)とは逆極性の電荷を帯電する、請求項3に記載の装置(1、25、41)。
  5. 前記第2及び第3電極(8b、8c)が、これらの電極の間の角度が装置(1、25、41)の縦軸を中心として100〜140度になるように位置しており、前記第1電極(8a)が、前記第2電極と第3電極との間の、前記角度の内側に位置する、請求項4に記載の装置(1、25、41)。
  6. 前記第1及び第2成形部分が、前記複数の電極を、肛門管の出口から少なくとも3センチメートルの距離に保持するように構成される、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の装置(1、25、41)
  7. 第1成形部分と第2成形部分の間の距離が調整可能である、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の装置(41)。
  8. 前記複数の電気コンタクト(43)が装置(41)の縦軸に沿って細長い形状を有する、請求項2に記載の装置(41)。
  9. 前記少なくとも一つのセンサ(11、12、13)が、
    前記判断によって、検出された圧力が所定の閾値を超えるかどうかを確認する、装置(1、25、41)近傍の圧力を検出する圧力センサ(12、13)か、
    前記判断によって、筋電図信号が異常な筋肉活動を示しているかどうかを確認する、括約筋内の筋電図信号を検出する少なくとも一つのセンサ(11)
    の内の、少なくとも一つから成る、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の装置(1、25、41)。
  10. 刺激が必要である一つ以上の症状の検出頻度が所定の閾値を超えるかどうかを判断し、閾値を超えるという判断に応答して、長期間に亘って継続的な刺激を与える手段(18)を備える、請求項1ないし9のいずれか一項に記載の装置(1、25、41)。
  11. リモートデバイスから、前記電気刺激信号を印加する手段(24)によって実行されるプログラム命令を受信する手段(26、27)を備える、請求項1ないし10のいずれか一項に記載の装置(25)。
  12. 前記少なくとも一つのセンサ(11、12、13)の出力に関するデータを外部装置(28)に送信する送信機(26)を有する、請求項1ないし11のいずれか一項に記載の第1装置(25)と、
    前記第1装置(25)からデータを受信する前記外部装置(28)
    を備える、神経変調療法用機構。
  13. 前記外部装置(28)が、前記第1装置(25)から送信されるデータに応答して警報を生成するように構成され、及び/または、
    前記外部装置(28)が、前記第1装置(25)による電気刺激信号の印加を制御する制御手段(40)を含み、及び/または、
    前記外部装置(28)が着用型装置であり、及び/または
    記外部装置(28)が、リモートデバイス(37)からプログラム命令を受信して実行するように構成される、請求項12に記載の神経変調療法用機構。
  14. 前記リモートデバイス(37)が、前記第1装置(25)から受信されるデータに基づいて情報を保存するように構成される、請求項13に記載の神経変調療法用機構。
  15. 前記第1装置(25)から前記外部装置(28)に無線リンクを介してデータを送信するように構成される、請求項12ないし14のいずれか一項に記載の神経変調療法用機構。
  16. 前記無線リンクが
    ブルートゥース(RTM)リンクであるか、
    ボディエリアネットワークの一部分である、
    請求項15に記載の神経変調療法用機構。
JP2008557752A 2006-03-06 2007-03-06 骨盤機能障害の神経変調療法用装置 Active JP5500826B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB0604483.8 2006-03-06
GB0604483A GB2435834A (en) 2006-03-06 2006-03-06 Neuromodulation device for pelvic dysfunction
PCT/EP2007/052106 WO2007101861A1 (en) 2006-03-06 2007-03-06 Neuromodulation device for pelvic dysfunction

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009528867A JP2009528867A (ja) 2009-08-13
JP5500826B2 true JP5500826B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=36219219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008557752A Active JP5500826B2 (ja) 2006-03-06 2007-03-06 骨盤機能障害の神経変調療法用装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US8644938B2 (ja)
EP (1) EP1996281B1 (ja)
JP (1) JP5500826B2 (ja)
AU (1) AU2007222374B2 (ja)
CA (1) CA2644550C (ja)
ES (1) ES2574563T3 (ja)
GB (1) GB2435834A (ja)
WO (1) WO2007101861A1 (ja)

Families Citing this family (60)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5117829B2 (ja) * 2007-11-22 2013-01-16 日本電信電話株式会社 筋緊張緩和装置
ITMI20081064A1 (it) 2008-06-12 2009-12-13 Sara Renata Marceglia Sistema e metodo per il controllo del processo di prescrizione e somministrazione di trattamenti neuromodulatori sull'uomo mediante stimolazione elettrica a correnti dirette
FR2935906B1 (fr) 2008-09-16 2011-03-11 I Gen Healthcare Ltd Dispositif de reeducation perineale.
FR2936427A1 (fr) * 2008-09-26 2010-04-02 Vivaltis Soc Dispositif de maintien pour sonde de reeduction perineale
US9079028B2 (en) 2008-10-09 2015-07-14 Virender K. Sharma Method and apparatus for stimulating the vascular system
US10603489B2 (en) 2008-10-09 2020-03-31 Virender K. Sharma Methods and apparatuses for stimulating blood vessels in order to control, treat, and/or prevent a hemorrhage
WO2010123704A2 (en) * 2009-04-24 2010-10-28 Medtronic, Inc. Incontinence therapy
CN102573687B (zh) * 2009-07-23 2016-08-31 尼古拉斯.安 一种孔探头
MX2012001381A (es) * 2009-07-30 2012-08-03 Antemis Dispositivo estimulador rectal y uso del mismo para el tratamiento de la incontinencia rectal, fecal y/o urinaria.
CA2769494A1 (en) * 2009-07-30 2011-02-03 Antemis Vaginal stimulator device and use thereof for the treatment of female urinary incontinence
ITPV20090013A1 (it) * 2009-08-28 2009-11-27 Pier Luigi Bozzarelli '' sonda perineale attiva per la rieducazione dell'incontinenza, con alimentazione interna a supercondensatore ''
US20110190689A1 (en) * 2009-09-28 2011-08-04 Bennett James D Intravaginal therapy device
EP2322110A1 (en) * 2009-11-13 2011-05-18 Academisch Ziekenhuis Groningen A probe system, a probe and a method for measuring functionality of an orifice in the human pelvic region
DE102010019796B4 (de) 2010-05-06 2013-05-16 Inomed Medizintechnik Gmbh Kontrollanordnung zur intraoperativen Überwachung der Nervenfunktion im Beckenbereich
RU2629163C1 (ru) 2010-06-17 2017-08-24 ИНКОНТРОЛ МЕДИКАЛ, Эл Эл Си Стимулирующее устройство для вызывания приятного ощущения у пользователя
US9168374B2 (en) 2011-01-28 2015-10-27 Medtronic, Inc. Intra-burst pulse variation for stimulation therapy
US9320893B2 (en) 2011-05-06 2016-04-26 Blue Medical Innovation Ltd. Vaginal rehabilitative device
US9492662B2 (en) 2011-10-14 2016-11-15 Tongji University Pelvic floor multi-point pressure measuring and electrical stimulation therapeutic apparatus
US10576278B2 (en) 2012-02-21 2020-03-03 Virender K. Sharma System and method for electrical stimulation of anorectal structures to treat urinary dysfunction
US8706234B2 (en) 2012-02-21 2014-04-22 Virender K. Sharma System and method for electrical stimulation of anorectal structures to treat anal dysfunction
US9782583B2 (en) 2012-02-21 2017-10-10 Virender K. Sharma System and method for electrical stimulation of anorectal structures to treat urinary dysfunction
US8914111B2 (en) 2012-06-09 2014-12-16 Fempulse, Llc Devices and methods for stimulating nerves
US8788040B2 (en) 2012-06-09 2014-07-22 Fempulse, Llc Devices and methods for stimulating nerves
US9248285B2 (en) 2012-06-09 2016-02-02 Fempulse, Llc Devices and methods for stimulating nerves
US9381351B2 (en) 2012-06-09 2016-07-05 Fempulse, Llc Devices and methods for stimulating nerves
AU2014207265B2 (en) 2013-01-21 2017-04-20 Cala Health, Inc. Devices and methods for controlling tremor
KR102390107B1 (ko) 2013-05-30 2022-04-25 그라함 에이치. 크리시 국부 신경 자극
US11229789B2 (en) 2013-05-30 2022-01-25 Neurostim Oab, Inc. Neuro activator with controller
CN114768093A (zh) 2014-06-02 2022-07-22 卡拉健康公司 用于外周神经刺激来治疗震颤的系统和方法
US11077301B2 (en) 2015-02-21 2021-08-03 NeurostimOAB, Inc. Topical nerve stimulator and sensor for bladder control
CA2988586A1 (en) 2015-06-10 2016-12-15 Cala Health, Inc. Neuromodulation system for peripheral nerve stimulation with detachable therapy unit
FR3038841A1 (fr) * 2015-07-15 2017-01-20 Akse Dispositif de sonde pour la gestion de l'incontinence urinaire a l'effort
US10603482B2 (en) 2015-09-23 2020-03-31 Cala Health, Inc. Systems and methods for peripheral nerve stimulation in the finger or hand to treat hand tremors
AU2017211048B2 (en) 2016-01-21 2022-03-10 Cala Health, Inc. Systems, methods and devices for peripheral neuromodulation for treating diseases related to overactive bladder
US11045649B2 (en) 2016-02-19 2021-06-29 Medtronic, Inc. Incontinence therapy
WO2017210870A1 (zh) * 2016-06-07 2017-12-14 东莞艮顺电子科技有限公司 一种盆底肌治疗系统,探头装置及其使用方法
JP7077297B2 (ja) 2016-07-08 2022-05-30 カラ ヘルス,インコーポレイテッド 厳密にn個の電極および改善された乾式電極を用いてn個の神経を刺激するためのシステムおよび方法
US9750591B1 (en) 2016-07-29 2017-09-05 Sam Sultan Systems and methods for assisting patients in emptying their bladder efficiently
CN110809486A (zh) 2017-04-03 2020-02-18 卡拉健康公司 用于治疗与膀胱过度活动症相关的疾病的周围神经调节系统、方法和装置
WO2019005060A1 (en) * 2017-06-29 2019-01-03 DOMINGUEZ, Yamil DEVICE USING ELECTROTHERAPY FOR RELIEVING HEMORROID INFLAMMATION
EP3706856A4 (en) 2017-11-07 2021-08-18 Neurostim Oab, Inc. NON-INVASIVE NERVOUS ACTIVATOR WITH ADAPTIVE CIRCUIT
US20190167988A1 (en) * 2017-12-04 2019-06-06 CyMedica Orthopedics, Inc. Patient therapy systems and methods
CN108042913A (zh) * 2018-01-11 2018-05-18 岳奇峰 一种可穿戴电动气压式盆底肌电激仪
US11857778B2 (en) 2018-01-17 2024-01-02 Cala Health, Inc. Systems and methods for treating inflammatory bowel disease through peripheral nerve stimulation
JP2021531852A (ja) * 2018-07-11 2021-11-25 ディグニファイ セラピューティクス エルエルシー 排泄機能障害の治療方法
US11839583B1 (en) 2018-09-11 2023-12-12 Encora, Inc. Apparatus and method for reduction of neurological movement disorder symptoms using wearable device
US11701293B2 (en) 2018-09-11 2023-07-18 Encora, Inc. Apparatus and method for reduction of neurological movement disorder symptoms using wearable device
US11027120B2 (en) 2018-09-28 2021-06-08 InControl Medical, LLC Urinary incontinence treatment device and method for using the same
TR201903958A2 (tr) * 2019-03-18 2020-10-21 Dokuz Eyluel Ueniversitesi Rektoerluegue Pelvi̇k taban kaslarinin eği̇ti̇mi̇ i̇çi̇n bi̇r egzersi̇z probu
CN111839497B (zh) * 2019-04-26 2024-02-09 上海鸿瑞立道医疗科技有限公司 一种骶神经功能监测装置
CN114126704A (zh) 2019-06-26 2022-03-01 神经科学技术有限责任公司 具有自适应电路的非侵入性神经激活器
US11890468B1 (en) 2019-10-03 2024-02-06 Cala Health, Inc. Neurostimulation systems with event pattern detection and classification
WO2021080865A1 (en) 2019-10-22 2021-04-29 Hologic, Inc. Transvaginal treatment of stress urinary incontinence
CN110960213B (zh) * 2019-12-10 2022-03-11 天津理工大学 一种盆底探头、盆底一体机、盆底探头防伪系统和方法
JP2023506713A (ja) 2019-12-16 2023-02-20 ニューロスティム テクノロジーズ エルエルシー 昇圧電荷送達を用いた非侵襲性神経アクティベータ
CN115460979A (zh) * 2019-12-19 2022-12-09 西悉尼大学 肛门直肠生物反馈装置
US11517744B1 (en) * 2020-03-23 2022-12-06 Hemotec, LLC Device for using electrotherapy for the relief of hemorrhoid inflammation
AU2021364429B2 (en) 2020-10-23 2023-07-20 Ives, Llc Intravaginal electrical stimulation device for treating female pelvic pain
GB2613596A (en) * 2021-12-08 2023-06-14 Lucid Group Ltd Manometer
US20230248964A1 (en) * 2022-02-07 2023-08-10 Novanext, Llc Intravaginal electrical stimulator device

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1227186A (ja) * 1968-09-18 1971-04-07
US4515167A (en) * 1983-02-28 1985-05-07 Hochman Joel S Device for the development, training and rehabilitation of the pubococcygeal and related perineal musculature of the female
US5117840A (en) * 1986-12-05 1992-06-02 Biosonics Anal sphincter training device
US4909263A (en) * 1988-10-28 1990-03-20 C. R. Bard, Inc. Method and apparatus for fitting a patient with a body cavity electrode
NL8901046A (nl) * 1989-04-26 1990-11-16 Enraf Nonius Delft Elektrode voor het stimuleren en/of detecteren van de spieractiviteit van via een lichaamsopening bereikbare spieren of spiergroepen van een patient.
DE4022074A1 (de) * 1990-07-10 1992-02-06 Steindorf Susanne Ruth Vorrichtung zur elektrostimulation inkontinenter patienten
US5385577A (en) * 1992-11-12 1995-01-31 Empi, Inc. Electrode for activating pelvic reflexes
GB9211085D0 (en) * 1992-05-23 1992-07-08 Tippey Keith E Electrical stimulation
FR2693113B1 (fr) * 1992-07-06 1994-08-19 Mamberti Dias Andre Sonde endocavitaire vaginale ou anale à double fonction.
JPH09122248A (ja) * 1995-10-31 1997-05-13 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 尿失禁治療装置
JPH1119223A (ja) * 1997-07-02 1999-01-26 Yasushi Saito 尿失禁治療装置
US6321116B1 (en) * 1998-02-08 2001-11-20 Seung Kee Mo Electrical apparatus medical treatment using EMG envelope signal
IL127481A (en) 1998-10-06 2004-05-12 Bio Control Medical Ltd Urine excretion prevention device
US6836684B1 (en) 1998-10-30 2004-12-28 Neurocon Aps Method to control an overactive bladder
US6432037B1 (en) 2000-08-31 2002-08-13 Flexiprobe Ltd. Intravaginal device for electrically stimulating and/or for sensing electrical activity of muscles and/or nerves defining and surrounding the intravaginal cavity
GB2370507B (en) * 2000-12-23 2003-07-30 Nuron Ltd Apparatus for the diagnosis and therapy of neuro-muscular and other tissue disorders
KR100550666B1 (ko) * 2003-01-28 2006-02-08 주식회사 헬스피아 휴대용 신경/근육 치료 기기
US9050455B2 (en) * 2004-10-21 2015-06-09 Medtronic, Inc. Transverse tripole neurostimulation methods, kits and systems
US8774912B2 (en) * 2005-02-23 2014-07-08 Medtronic, Inc. Implantable neurostimulator supporting trial and chronic modes
US7702385B2 (en) * 2005-11-16 2010-04-20 Boston Scientific Neuromodulation Corporation Electrode contact configurations for an implantable stimulator
US20070027495A1 (en) * 2005-07-29 2007-02-01 Medtronic, Inc. External bladder sensor for sensing bladder condition
US7645220B2 (en) * 2005-11-08 2010-01-12 Anatasol, Llc Perineometer with wireless biofeedback

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007101861A1 (en) 2007-09-13
AU2007222374B2 (en) 2011-07-28
US8644938B2 (en) 2014-02-04
CA2644550A1 (en) 2007-09-13
EP1996281A1 (en) 2008-12-03
US20090222058A1 (en) 2009-09-03
JP2009528867A (ja) 2009-08-13
EP1996281B1 (en) 2016-03-02
CA2644550C (en) 2018-01-16
AU2007222374A1 (en) 2007-09-13
ES2574563T3 (es) 2016-06-20
GB0604483D0 (en) 2006-04-12
GB2435834A (en) 2007-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5500826B2 (ja) 骨盤機能障害の神経変調療法用装置
US9724511B2 (en) Incontinence therapy
US11202908B2 (en) Selective termination of stimulation to deliver post-stimulation therapeutic effect
US11413456B2 (en) Therapy parameter selection based on ECAP feedback
US20210299442A1 (en) Incontinence therapy
US9168374B2 (en) Intra-burst pulse variation for stimulation therapy
US20090306460A1 (en) Method and Apparatus for Controlling a Bodily Function
CN113438958A (zh) 基于生理标志管理治疗递送
EP4003498B1 (en) Incontinence therapy
CN115551587A (zh) 患者专用优化算法
US20220409907A1 (en) Hibernation of electronics in an implantable stimulator
US11969592B2 (en) Incontinence therapy
EP4299108A1 (en) Coordinating use of power-saving battery switch hardware feature by multiple firmware features
CN117138230A (zh) 通过多个固件特征来协调节电电池开关硬件特征的使用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100305

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20101029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120511

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120518

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120612

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130215

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130222

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130315

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130325

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130416

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5500826

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250