JP5500703B1 - レーザ加工機用冷却設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍機側の消費電力を大幅に減らしてランニングコスト低減,省エネを図るレーザ加工機用冷却設備を提供する。
【解決手段】レーザ加工機9を冷却する冷却液用配管32途中に熱交換器24を配した第一冷凍機2と、タンク30内の冷却液39を熱交換器24に供給して冷却し、熱交換器24を出た冷却液39がレーザ加工機9の熱交換部位91を通った後、タンク30に戻るように配管32を配設すると共に、該配管の経路途中に冷却液39を圧送するポンプ35を設けた冷却液装置3と、を備えるレーザ加工機用冷却設備において、タンク30から導いた第二配管52の途中に第二熱交換器44を配して第一冷凍機2よりも冷凍能力を小さくした第二冷凍機4と、第二熱交換器44に冷却液39を供給して冷却し、第二熱交換器44を出た冷却液39がタンク30に戻るように第二配管52を配設し、且つ第二配管52の経路途中に冷却液39を圧送する第二ポンプ55を設けた冷却液補助機器5と、第二冷凍機4と第一冷凍機2との切替運転を行うスイッチ7と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ加工機に取付けられるレーザ加工機用冷却設備に関する。
レーザ加工機には、一般に、ワークの板厚,加工速度等によって該レーザ加工機側の負荷変動が発生するが、これに追従できるチラーユニットが備わっている。負荷変動があっても、加工精度を良好に維持すべく、温度変動を少なくする冷却水を安定的に循環供給できるようにしている。
ところで、レーザ加工機の負荷が小さくなっても、冷凍機側の消費電力はあまり変わらないという問題があった。こうした問題に対し、省エネ対策を施した発明が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2001−74318号公報
しかるに、特許文献1の冷却装置の制御方法は、その請求の範囲に記載のごとく、「冷凍サイクルを構成するコンプレッサの回転周波数をインバータにより一定の範囲で可変して被冷却物の温度を制御」する方法で、インバータがない既存のレーザ加工機用冷却設備に適用するのは、改造が大掛かりになり、困難であった。
インバータのないレーザ加工機用冷却設備では、レーザ加工機が稼動中の場合は、レーザ加工機及び冷凍機の消費電力が当然大きくなるが、レーザ加工機をスタンバイ状態で停止しても、冷凍機側の消費電力がさほど下がらない問題があった。例えば図6のごとく、レーザ加工機を稼動中から停止させると、レーザ加工機側の瞬時電力値が15〜20kWから5kWに下がるが、冷凍機側の瞬時電力値は12〜13kWのままで、稼動中と殆ど変わらなかった。図中、灰色の折れ線グラフがレーザ加工機側の総消費電力を示し、黒の折れ線グラフが冷凍機側の総消費電力を示す。レーザ加工機が量産用でフル稼働する場合は特に問題ないが、一日のうちで稼動時間が少なく、断続的にしかレーザ加工機を使用しない企業では、冷凍機による消費電力コストが大きな負担になっていた。
レーザ加工機をスタンバイ状態で停止せずに、完全に止めて、冷凍機用消費電力のランニングコストを抑えることも考えられるが、レーザ加工機を完全停止させると、再起動時の立上げ時間ロスや、立上げ時にレーザガス封入等が必要になる場合があるなど、別の新たな問題が発生した。そのため、レーザ加工機の使用者は、一日の仕事始めでレーザ加工機を一旦立ち上げたら、レーザ加工作業を中断しても、そのままスタンバイ状態で停止させておき、直ぐにでも使用できる状態を確保し、冷凍機側の大きな消費電力費の問題は我慢してきた。
本発明は、上記問題点を解決するもので、レーザ加工機による加工を一時的に止め、加工負荷をかけないスタンバイ状態で停止した際、冷凍機側の消費電力を大幅に減らして、ランニングコスト低減,省エネを図るレーザ加工機用冷却設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、レーザ加工機(9)を冷却する冷却液用配管(32)途中に、該配管内の冷却液(39)から熱を奪う熱交換器(24)を配して第一冷凍サイクル(2S)を形成する第一冷凍機(2)と、タンク(30)内の冷却液(39)を前記熱交換器(24)に供給して冷却し、該熱交換器(24)を出た冷却液(39)がレーザ加工機(9)の熱交換部位(91)を通った後、タンク(30)に戻るように前記配管(32)を配設すると共に、該配管の経路途中に該冷却液(39)を圧送するポンプ(35)を設けた冷却液装置(3)と、を備えるレーザ加工機用冷却設備において、前記タンク(30)から導いた第二配管(52)又は前記配管(32)から枝分かれした第二配管(52)の途中に、該第二配管内の冷却液(39)から熱を奪う第二熱交換器(44)を配して第二冷凍サイクル(4S)を形成し、且つ冷凍能力を前記第一冷凍機(2)の冷凍能力よりも小さくした第二冷凍機(4)と、前記第二熱交換器(44)に冷却液(39)を供給して冷却し、該第二熱交換器(44)を出た冷却液(39)がタンク(30)に戻るように前記第二配管(52)を配設し、且つ該第二配管(52)の経路途中に該冷却液(39)を圧送する第二ポンプ(55)を設けた冷却液補助機器(5)と、該第二冷凍機(4)と前記第一冷凍機(2)との切替運転を行うスイッチ(7)と、をさらに具備し、レーザ加工機を立ち上げた後、レーザ加工機(9)による加工を一時停止し、加工負荷をかけない待機状態時に、該スイッチ(7)で前記第一冷凍機(2)から該第二冷凍機(4)への運転に切替えられるようにし、且つ前記第二冷凍機(4)の冷凍能力を前記第一冷凍機(2)の冷凍能力の1/2以下にし、さらに前記第二配管(52)内の冷却液温度を測定する温度計(T1)を設けて、前記スイッチ(7)で前記第一冷凍機(2)から切り替えられた前記第二冷凍機(4)が、前記温度計(T1)の上限温度設定値(T )でオンになり、下限温度設定値(T )でオフになるオンオフ制御されるようにしたことを特徴とするレーザ加工機用冷却設備にある。
本発明のレーザ加工機用冷却設備は、インバータのない従来型タイプであっても、レーザ加工機による加工を一時停止し、加工負荷をかけない待機状態にした時間帯において、レーザ加工機を完全ストップさせなくても、冷凍機側の消費電力を大幅に減らすことができるので、レーザ加工機による加工をいつでも再スタートさせる状態に保つことが苦にならず、作業効率の向上とランニングコストの低減,省エネ対策とを両立させ優れた効果を発揮する。
本発明のレーザ加工機用冷却設備の一形態で、そのフロー構成図である。 図1の第一冷凍機から第二冷凍機へ切り替えたフロー構成図である。 本発明の制御回路のフローチャート図である。 本発明の制御回路のフローチャート図である。 レーザ加工機側瞬時電力値と冷凍機側瞬時電力値の測定グラフである。 従来のレーザ加工機用冷却設備におけるレーザ加工機側瞬時電力値と冷凍機側瞬時電力値の測定グラフである。
以下、本発明に係るレーザ加工機用冷却設備について詳述する。図1〜図5は本発明のレーザ加工機用冷却設備(以下、単に「冷却設備」ともいう。)の一形態で、図1はそのフロー構成図、図2は図1の第一冷凍機から第二冷凍機へ切り替えたフロー構成図、図3、図4は本発明の制御回路のフローチャート図、図5は本冷却設備のレーザ加工機側瞬時電力値と冷凍機側瞬時電力値の測定グラフを示す。
本冷却設備は、第一冷凍機2と冷却液装置3と第二冷凍機4と冷却液補助機器5とスイッチ7とを具備する。
第一冷凍機2と冷却液装置3はともに公知品で、双方を組付けてチラーユニット1を形成する。チラーユニット1は第一冷凍機2に冷却液装置3(ここでは、冷却水装置)をユニット化した公知の水冷却装置である。
第一冷凍機2は、レーザ加工機9を冷却する冷却液用配管32途中に、該配管32内の冷却液39から熱を奪う熱交換器24を配して第一冷凍サイクル2Sを形成する冷凍機である。ここでの第一冷凍機2は、図1のごとく圧縮機21と凝縮器22と膨張弁23と熱交換器24とを冷媒管26で接続して、冷媒を循環させてなる第一冷凍サイクル2Sを形成する冷凍機である。冷媒管26に冷媒を封入し、膨張,圧縮の状態変化を連続的に繰り返して冷凍作用を行う装置になっている。詳しくは、蒸発器たる熱交換器24で、レーザ加工機9を冷却する冷却液用配管32内の冷却液39から熱を吸収することによって発生した冷媒の蒸気を、圧縮機21で圧縮して圧力と温度とを上げ、凝縮器22へ送る。冷媒蒸気は凝縮器22で外部に熱を捨て液化する。符号221はファンを示す。液化した冷媒の液は膨張弁23で膨張し、液が蒸発して湿り蒸気になる。この湿り蒸気がまた前記熱交換器24で、配管32内の冷却液39から熱を奪って、冷凍サイクルが繰り返される。ワークの板厚,加工速度等によって発生するレーザ加工機9側の大きな負荷にも、十分追従できる大きな冷凍能力を有する第一冷凍機2となっている。
尚、前記膨張弁23に代え、キャピラリー(又はコイルともいう。)を用いることもできる。符号27はバイパス管、符号281は電磁弁、符号282はコイルを示す。
冷却液装置3はタンク30と配管32とポンプ35とを備える(図1)。配管32はレーザ加工機9を冷却する冷却液39を供給し、その冷却液39を回収後、再び供給する循環型配管32になっている。タンク30内の冷却液39を前記熱交換器24に供給して冷却させ、該熱交換器24を出た冷却液39がレーザ加工機9の熱交換部位91を通って熱を奪った後、タンク30に戻るように前記配管32を配設すると共に、該配管32の経路途中に該冷却液39を圧送するポンプ35が設けられる。符号321はポンプ35手前の吸引側配管、符号322はポンプ35を出た後の吐出側配管を示す。
第二冷凍機4は、図2のごとく、その冷凍能力を前記第一冷凍機2の冷凍能力よりも小さくした冷凍機で、好ましくは、第一冷凍機2に係る冷凍能力の1/2以下(より好ましくは1/4以下)の冷凍能力になっている冷凍機とする。冷凍能力とは、冷凍機が物体を冷却する能力をいい、前記第一冷凍機2では熱交換器24で奪う熱量で、第二冷凍機4では第二熱交換器44(後述)で奪う熱量を指す。
タンク30から導いた第二配管52又は前記配管32から枝分かれした第二配管52の途中に、該第二配管52内の冷却液39から熱を奪う第二熱交換器44を配して第二冷凍サイクル4Sを形成する。冷媒に液体から気体、気体から液体の状態変化を連続的に行わせて、気化する蒸発器たる第二熱交換器44で、第二配管52内の冷却液39から熱を奪う。
第二冷凍機4は、冷凍能力が第一冷凍機2のものよりも小さいだけで、基本構成は第一冷凍機2と同じである。但し、バイパス管27,電磁弁281,コイル282は存在しない。
本実施形態は、タンク30から直接引き出した第二配管52の途中に第二熱交換器44を配して、第二冷凍サイクル4Sを形成する。第二冷凍機4は、第一冷凍機2よりも小型サイズの第二圧縮機41と第二凝縮器42と第二膨張弁43と第二熱交換器44とを第二冷媒管46で接続して、冷媒を循環させてなる第二冷凍サイクル4Sを有する冷凍機とする(図2)。蒸発器の第二熱交換器44で、タンク30から直接引き出した第二配管52内を流れる冷却液39の熱を吸収することによって発生した冷媒の蒸気を、第二圧縮機41で圧縮して圧力と温度とを上げ、第二凝縮器42へ送る。冷媒蒸気は第二凝縮器42で外部に熱を捨て液化する。符号421は外部に熱を捨てるのに用いるファンを示す。液化した冷媒の液は第二膨張弁43で膨張し、液が蒸発して湿り蒸気になる。この湿り蒸気がまた前記第二熱交換器44で、第二配管52内の冷却液39から熱を奪って、冷凍サイクルが繰り返される。尚、前記第二膨張弁43に代え、キャピラリー(又はコイルともいう。)を用いることもできる。
冷却液補助機器5は、第二配管52と第二ポンプ55とを備える(図2)。第二熱交換器44に冷却液39を供給して冷却し、該第二熱交換器44を出た冷却液39がタンク30に戻るように第二配管52を配設し、且つ該第二配管52の経路途中に該冷却液39を圧送する第二ポンプ55が設けられる。第二ポンプ55はタンク30から第二熱交換器44に向かう第二配管52の途中に配される。符号521は第二ポンプ55手前の吸引側第二配管、符号522は第二ポンプ55を出た後の吐出側第二配管を示す。尚、第二配管52は図1,図2のごとくタンク30から直接引き出して、第二ポンプ55,第二熱交換器44へ向かうが、タンク30からポンプ35に至る第一冷凍機2の吸引側配管321途中の部位にて、第二配管52を引出し分岐させる方が、第二配管52の配設が容易になり、より好ましくなる。
スイッチ7は、第二冷凍機4と前記第一冷凍機2との切替運転を行う手動スイッチである(図1,図2)。冷却液装置3のポンプ35用スイッチ(図示せず)は別個に設けられている。冷却液補助機器5の第二ポンプ55用スイッチ(図示せず)も別個に設けてもよいが、ここでは第二冷凍機4に連動させる。
そうして、レーザ加工機9を立ち上げた後、レーザ加工機9による加工を一時停止し、加工負荷をかけない待機状態の時間帯に、手動スイッチ7で第一冷凍機2から第二冷凍機4への運転に切替えられるようになっている。手動スイッチ7で第二冷凍機4側に切替えられると、レーザ加工機9の加工がストップ状態になる。図1のごとく、制御盤6からの電気信号f1で、手動スイッチ7が入って第一冷凍機2が働くときに、レーザ加工機9も作動できるようになっている。手動スイッチ7を切替え、図1から図2の状態になると、電気信号f2で第二冷凍機4が働くことになるが、レーザ加工機9への電気信号f1は途絶える。第二冷凍機4が動いているときは、レーザ加工機9で加工できないよう保護している。第一冷凍機2から第一冷凍機4に切替わると、レーザ加工機9による加工がストップ状態になるようコントローラ60に組み込まれている。
本実施形態の冷却設備は、第二ポンプ55の上流側に位置する吸引側第二配管521に、第二配管52内の冷却液39温度を計る温度計T1が取付けられている。そして、手動スイッチ7で図1の第一冷凍機2から図2のごとく切り替えられた第二冷凍機4を、オンオフ制御で運転するようにしている。
具体的には、図3のフローチャートで表すように、ステップ101で温度計T1の検出信号を読み込み、続くステップ102で検出温度が設定値T(例えば28℃)以上になるときは第二冷凍機4をONとする(ステップ103)。一方、上記ステップ102で検出温度が28℃よりも低い場合には第二冷凍機4をOFFとする(ステップ104)。かくして、28℃を境として第二冷凍機4をON−OFFすることにより、第二配管52内の冷却液39の温度をほぼ設定値Tたる28℃に保つ。上記設定値Tは、レーザ加工機9を立ち上げた後、レーザ加工機9の加工を一時停止させる間、タンク30内の温度を所定温度に保てる温度であれば28℃に限定しない。
温度設定値Tに関しては、温度計T1の上限温度設定値T(例えば29℃)でオンになり、下限温度設定値T(例えば27℃)でオフになるオンオフ制御されるようにすると、第二冷凍機4のON−OFF切り替え頻度を少なくできるので、第二冷凍機4に負担をかけず、より好ましくなる。
さらに、本実施形態の冷却設備は、第一冷凍機2から第二冷凍機4の運転に手動スイッチ7で切替えた後、設定時間tcを経過しないと、第二冷凍機4から第一冷凍機2への切替運転ができないようにした制御回路61を組み込んでいる。
レーザ加工機9を立ち上げた後、レーザ加工機9の加工を、作業中断等で一時停止させるスタンバイ状態になった時、図4のごとく第一冷凍機2から第二冷凍機4の運転に手動スイッチ7で切替える。この切替スタートから、それまでの第一冷凍機モードから第二冷凍機モードになるが、設定時間tc(例えば3分)が経過しないと、第一冷凍機2に切替えようとしても切替えることができない。設定時間tcが経過したら第一冷凍機2モードへのスイッチ切替が可能になるよう設定している。第一冷凍機2に大きな負荷をかけないようにするためである。
[実施例]
次に、上述したレーザ加工機用冷却設備を用いた一実施例を説明する。図1,図2のような第一冷凍機2と冷却液装置3と第二冷凍機4と冷却液補助機器5と手動スイッチ7とを備えた冷却設備になっている。
従来技術の第一冷凍機2と冷却液装置3しかない設備では、レーザ加工機9の立ち上げ後、レーザ加工機9側の瞬時電力が、図6のごとく、使っていない時に約5kWで、レーザ加工機9による加工を行うと、15kW〜20kWのピーク値に達した。しかるに、第一冷凍機2側の瞬時電力は、レーザ加工機9による加工の有無を問わず、11kW〜12kWと殆ど変らなかった。図6で、黒色折れ線グラフはポンプ35を含めた冷凍機側の総瞬時電力値を示し、灰色折れ線グラフはレーザ加工機9側の総瞬時電力値を示す。
一方、本冷却設備では、レーザ加工機9を使用している時は図6と変わらないが、レーザ加工機9を一時停止させたスタンバイ状態時に消費電力が大幅に減る(図5)。図1の第一冷凍機2から図2の第二冷凍機4に切り替えることによって、冷凍機側の瞬時電力は、図5のごとく11kW〜12kWから2kW〜4kWまで大幅にダウンした。尚、第一冷凍機2から第二冷凍機4に切替えても、ポンプ35は稼動させたままとする。
図5は、レーザ加工機9を立ち上げた後、レーザ加工機9による加工を一時停止させ、加工中断させた待機状態にある。レーザ加工機9は種火がついたままで、いつでもレーザ加工ができるスタンバイ状態にある。ちなみに、5分〜16分の時間帯は、第二冷凍機4から第一冷凍機2に切り替えて戻した時の瞬時電力で、レーザ加工機9による加工を一時停止しているにもかかわらず、11kW〜12kWに増えてしまった。16分過ぎに、再び手動スイッチ7で第一冷凍機2から第二冷凍機4への運転に切替えると、冷凍機側の瞬時電力が再び2kW〜4kWにまで大幅ダウンした。尚、図5は、黒色折れ線グラフがポンプ35,第二ポンプ55を含めた第一冷凍機2,第二冷凍機4側の総瞬時電力値を示し、薄い灰色折れ線グラフがレーザ加工機9側の総瞬時電力値を示す。
上記実施例で用いた冷却設備は、第一冷凍機2と冷却液装置3を備えた既存の冷却設備に、第二冷凍機4と冷却液補助機器5と制御盤6と手動スイッチ7とを付加した冷却設備である。図5,図6のレーザ加工機9は同機種で、通常、出力が4kWの汎用機械であるのに対し、ステンレス鋼板の板厚がMAX6mm程度のものとする出力2kWの機械を用いた。第一冷凍機2の出力は7.5kW、第二冷凍機4の出力が1.1kW、ポンプ35の出力が3.75kW、第二ポンプ55の出力が0.2kWであった。第二冷凍機4の出力は、第一冷凍機2の出力の1/2以下(より好ましくは1/4以下)に設定するのが好ましい。省エネ効果を十分発揮させることができるからである。
上記実施例では、第二冷凍機4が温度計T1の上限温度設定値T29℃でオンになり、下限温度設定値T27℃でオフになるオンオフ制御とした。
図5,図6では瞬時電力値で示したが、電流値でいえば以下のごとくであった。レーザ加工機9を立ち上げた後、レーザ加工機9による加工を進める状態下、及び加工を一時停止させたスタンバイ状態下で、図1の第一冷凍機2が働いている冷凍機側の総電流値は40A〜50Aであった。レーザ加工機9をスタンバイ状態にして、第一冷凍機2から第二冷凍機4への運転に切替えると、冷凍機側の総電流値は15Aまで下がった。
このように構成したレーザ加工機用冷却設備は、インバータのない第一冷凍機2であっても、レーザ加工機9による加工を一時停止させる間、従来、発生していた冷凍機側の大きな消費電力を簡単に抑えることができる。レーザ加工機9を立ち上げた後、レーザ加工作業を終え、レーザ加工機9による加工を一時停止させ、待機状態に保つ時間帯において、手動スイッチ7で図1の第一冷凍機2から図2の第二冷凍機4への運転に切替えることによって、冷凍機側のこれまでの大きな消費電力費を大幅に低減できる。朝の仕事始めにレーザ加工機9を立ち上げたら、そのままスタンバイ状態で停止させ、いつでも直ぐに使用できる状態を確保しながら、冷凍機側の総消費電力費を従来に比し低く抑えることができる。
市場にはインバータのない第一冷凍機2を用いたレーザ加工機用冷却設備が未だ数多く存在している。本発明の冷却設備を採用することによって、レーザ加工機9がスタンバイ状態で待機停止した時間帯の冷凍機側の消費電力を大幅に減らすことができるようになる。
また、本冷却設備は、インバータの取付け改造工事よりも工事が容易で、且つ設備コストを低く抑えることができる。イニシャルコスト,ランニングコストの低減、加えて、環境面からも極めて有益な省エネを図ることができるなど優れた効果を発揮する。
本発明のレーザ加工機用冷却設備は、一日のうちで稼動時間が少なく、断続的にしかレーザ加工機9を使用しない企業であれば、冷凍機側の消費電力コストを激減させることが可能で、特に有益となる。
さらに、圧縮機21がインバータ制御される冷凍機でも、圧縮機21の制御できる回転数には限界があり、低負荷領域に入るとバイパス管27の回路を開いて対応せざるを得ないエネルギロスの問題があった。これに対し、本発明のレーザ加工機用冷却設備では、低負荷領域に対応させた冷凍能力の第二冷凍機4を設置させることで、難なく解決できる。レーザ加工機9のスタンバイ状態下の種火を冷却コントロールできる小型の第二冷凍機4を設置すれば足りる。
さらにいえば、従来型のレーザ加工機用冷却設備では、レーザ加工機9を立ち上げた後、スタンバイ状態で待機停止させた時間帯で、大型の冷凍機をオンオフ制御することは難しかったが、本発明の冷却設備は、第二冷凍機4が第一冷凍機2に比べて小型化しているので、第二冷凍機4を楽にオンオフ制御することが容易になっている。
このように、本発明のレーザ加工機用冷却設備は、上述した数々の優れた効果を発揮し極めて有益である。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。第一冷凍機2,冷却液装置3,第二冷凍機4,冷却液補助機器5,制御盤6,スイッチ7等の形状,大きさ,個数等は用途に合わせて適宜選択できる。実施形態ではインバータなしの第一冷凍機2を用いたが、インバータ付き第一冷凍機2を採用したレーザ加工機用冷却設備とすることも勿論できる。圧縮機21がインバータ制御される冷凍機でも、圧縮機21の制御できる回転数には限界があり、第二冷凍機4側に切替えることによって消費電力を減らす効果を得る。
2 第一冷凍機
2S 第一冷凍サイクル
24 熱交換器
3 冷却液装置
30 タンク
32 配管
35 ポンプ
39 冷却液
4 第二冷凍機
4S 第二冷凍サイクル
44 第二熱交換器
5 冷却液補助機器
52 第二配管
55 第二ポンプ
7 スイッチ(手動スイッチ)
9 レーザ加工機
91 熱交換部位
T1 温度計

Claims (1)

  1. レーザ加工機(9)を冷却する冷却液用配管(32)途中に、該配管内の冷却液(39)から熱を奪う熱交換器(24)を配して第一冷凍サイクル(2S)を形成する第一冷凍機(2)と、タンク(30)内の冷却液(39)を前記熱交換器(24)に供給して冷却し、該熱交換器(24)を出た冷却液(39)がレーザ加工機(9)の熱交換部位(91)を通った後、タンク(30)に戻るように前記配管(32)を配設すると共に、該配管の経路途中に該冷却液(39)を圧送するポンプ(35)を設けた冷却液装置(3)と、を備えるレーザ加工機用冷却設備において、
    前記タンク(30)から導いた第二配管(52)又は前記配管(32)から枝分かれした第二配管(52)の途中に、該第二配管内の冷却液(39)から熱を奪う第二熱交換器(44)を配して第二冷凍サイクル(4S)を形成し、且つ冷凍能力を前記第一冷凍機(2)の冷凍能力よりも小さくした第二冷凍機(4)と、
    前記第二熱交換器(44)に冷却液(39)を供給して冷却し、該第二熱交換器(44)を出た冷却液(39)がタンク(30)に戻るように前記第二配管(52)を配設し、且つ該第二配管(52)の経路途中に該冷却液(39)を圧送する第二ポンプ(55)を設けた冷却液補助機器(5)と、
    該第二冷凍機(4)と前記第一冷凍機(2)との切替運転を行うスイッチ(7)と、をさらに具備し、
    レーザ加工機を立ち上げた後、レーザ加工機(9)による加工を一時停止し、加工負荷をかけない待機状態時に、該スイッチ(7)で前記第一冷凍機(2)から該第二冷凍機(4)への運転に切替えられるようにし、且つ前記第二冷凍機(4)の冷凍能力を前記第一冷凍機(2)の冷凍能力の1/2以下にし、さらに前記第二配管(52)内の冷却液温度を測定する温度計(T1)を設けて、前記スイッチ(7)で前記第一冷凍機(2)から切り替えられた前記第二冷凍機(4)が、前記温度計(T1)の上限温度設定値(T )でオンになり、下限温度設定値(T )でオフになるオンオフ制御されるようにしたことを特徴とするレーザ加工機用冷却設備。
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Citations (11)

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