JP6432641B1 - 雪氷利用空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】間接外気冷房機の効果を維持しつつ省エネ効果が高い雪氷利用空調システム等を提供する。【解決手段】間接外気冷房機では、ブラインがブライン配管16を介して内気熱交換器11と外気熱交換器13とを循環している。内気熱交換器11ではブラインと還気(RA)との熱交換、外気熱交換器13ではブラインと外気との熱交換が行われる。雪氷冷水冷房機では、冷水管24内に、雪氷(雪山)21の冷熱で冷却された冷水が流れている。そして、液−液熱交換器31で、ブラインが冷水によって冷却される。【選択図】図1

Description

本発明は、雪氷を利用する空調システムに関する。
近年、降雪地域等において冬季における降雪から雪山を作成しておき、冬季以外にこの雪山の冷熱を利用する空調システムが、考えられている。
例えば、特許文献1に記載の従来技術は、室外に、雪を堆積した雪貯蔵部を備えている。そして、外気通路に外気OAと雪冷外気SOAと切り換えて導き、冷却コイルに雪冷水の冷熱を導くようにしている。
特開2012−145289号公報
ここで、空調の対象となる空調対象室内には、室内に大量の熱を発生するサーバなどの機器があるので、室内の温度と湿度との許容範囲が狭く、温度と湿度との管理は難しい。しかしながら、上記特許文献1の空調システムは、空調対象室内に、外気を直接導入する外気冷房を行っている。従って空調対象室内に導入される外気が過度に乾燥している場合には、加湿手段を設けて加湿したり、外気に埃が多い場合には、防塵手段を設けたりする必要がある。
また、上記特許文献1の空調システムは、外気を直接、空調対象室内に導入するので、外気温に応じて、外気を用いて直接冷却するか、雪氷を利用した冷却をするかを判定して切替える必要もある。
本発明の課題は、雪氷冷水冷房機と間接外気冷房機とを併用して、エネルギー効率よく、空調対象空間を冷房可能とすることである。
本発明の雪氷利用空調システムは
外気を取り込むファンと、該ファンによって取り込まれた外気と冷媒との熱交換を行う第1熱交換器と、空調対象空間からのリターン空気である還気と前記冷媒との熱交換を行う第2熱交換器と、冷媒ポンプとを有し、稼動中の該冷媒ポンプによって第1配管を介して前記第1熱交換器と前記第2熱交換器に前記冷媒を循環させる間接外気冷房機と、
雪氷ポンプを有し、稼動中の該雪氷ポンプによって冷水を第2配管内に循環させて雪山の冷熱により冷却させる雪氷冷水冷房機と、
前記第1熱交換器で前記熱交換が行われた後の前記冷媒と前記冷水との熱交換を行わせるための第3熱交換器と、
少なくとも、前記間接外気冷房機を単独で運転する第1モードと、前記間接外気冷房機と前記雪氷冷水冷房機を併用運転する第2モードの各モードを用いて、前記間接外気冷房機と前記雪氷冷水冷房機を制御する制御装置と、を有し、
前記制御装置は、前記第2モードで運転中、前記雪氷冷水冷房機の前記第2配管内を循環する前記冷水の流量と、前記間接外気冷房機の前記ファンの回転数とを、互いに対応付けて制御することを特徴とする
本発明によれば、雪氷冷水冷房機と間接外気冷房機とを併用して、効率的に空調対象空間を冷房可能とすることができる。
本例の雪氷利用空調システムの構成図である。 図1に示す構成における制御装置の処理フローチャート図である。 図1に示す各構成の制御動作例である。 他の構成例における制御装置の処理フローチャート図である。 他の構成例における各構成の制御動作例である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
図1は、本例の雪氷利用空調システムの構成図である。
図示の例の雪氷利用空調システムは、間接外気冷房機10と雪氷冷水冷房機20を併用する空調機である。間接外気冷房機10自体は既存の構成であってもよい。同様に、雪氷冷水冷房機20自体も既存の構成であってもよい。
図示の例の雪氷利用空調システムは、蒸気圧縮冷凍サイクルによる冷房機(圧縮機、蒸発器等より構成される冷房機;一般冷凍機と記すものとする)は、備えていないが、備えていても良い。つまり、本例の雪氷利用空調システムは、図示の「間接外気冷房機10+雪氷冷水冷房機20」の形態であってもよいし、不図示の「間接外気冷房機10+雪氷冷水冷房機20+一般冷凍機」の形態であってもよい。
ここでは、図に示す「間接外気冷房機10+雪氷冷水冷房機20」の形態を[実施の形態1]とし、不図示の「間接外気冷房機10+雪氷冷水冷房機20+一般冷凍機」の形態を[実施の形態2]として説明する。まず、[実施の形態1]について説明する。
図1に示す例のような「間接外気冷房機10+雪氷冷水冷房機20」の構成の場合には、間接外気冷房機10だけでデータセンター等の冷房対象空間の冷房に必要な冷房能力を保てる場合には(例えば後述する給気SAを設定温度に維持できる場合など)、雪氷冷水冷房機20を運転しない。そして、間接外気冷房機10だけでは冷房対象空間の冷房に必要な冷房能力を保てなくなったら、不足した冷房能力の分だけ雪氷冷水冷房機20を運転するように制御する。このような制御は、例えば後述する液−液熱交換器31に流れる冷水の流量を調整制御することで実現できる。この様な制御を適切に実行できれば、雪氷の持つ冷熱エネルギーを有効に利用できる、省エネ効果が高い空調システムを提供することができる。この効果は不図示の「間接外気冷房機10+雪氷冷水冷房機20+一般冷凍機」の構成の場合でも同様である。
「間接外気冷房機10+雪氷冷水冷房機20」の構成によれば、一般冷凍機を使わないので省エネ効果が高いと共に、雪氷の冷熱を利用することで、外気温が高くなって間接外気冷房機10だけでは有効に機能しない状態となっても、全体として有効に機能するようにできる。尚、“有効に機能する”とは、ここでは、例えば冷房対象空間の冷房に必要な冷房能力を保てることであり、一例としては給気温度を設定温度に維持することを意味する。
また、「間接外気冷房機10+雪氷冷水冷房機20+一般冷凍機」の構成の場合でも、雪氷の冷熱を利用することで外気温がある程度以上高くなるまでは一般冷凍機を稼動しなくて済むので、高い省エネ効果が得られる。
また、上記の各効果を、間接外気冷房機による効果を維持したまま実現できる。間接外気冷房機の効果は、上記のように、直接外気冷房と比べて、加湿手段や外気中の埃などへの防塵対策が、必要ない点などである。
図1において、間接外気冷房機10に係わる構成は、内気熱交換器11、内気ファン12、外気熱交換器13、外気ファン14、ブラインポンプ15、ブライン配管16である。建物内に設けられた室内機1内に、内気熱交換器11と内気ファン12が設けられている。建物外に設けられた室外機2内に、外気熱交換器13と外気ファン14が設けられている。
また、雪氷冷水冷房機20に係わる構成は、雪氷(雪山)21、融水槽22、雪氷ポンプ23、冷水管24である。
そして、間接外気冷房機10と雪氷冷水冷房機20との間で熱交換を行う為の構成として、図示の液−液熱交換器31が設けられている。液−液熱交換器31では、冷媒同士(ここではブラインと冷水)の熱交換が行われ、空気との熱交換は行われないので、小型化が図れる。
間接外気冷房機10においては、ブラインポンプ15の稼動中には、ブライン(冷媒)がブライン配管16を介して内気熱交換器11と外気熱交換器13とを循環している。そして、内気ファン12によって、還気(RA)を室内機1内に取り込んで内気熱交換器11を通過させてブラインと熱交換させる。これによって、基本的には、還気(RA)を冷却して冷気にして給気(SA)として冷却対象空間に供給する。但し、当然、ブラインの温度が還気(RA)の温度より高いと、還気(RA)を冷却できないことになる。
尚、冷却対象空間は例えばサーバルーム等であり、給気(SA)はサーバ装置等を冷却することで温度上昇して上記、還気(RA)となる。また、ブラインは上記内気熱交換器11における還気(RA)との熱交換により温度上昇して、外気熱交換器13に戻され、外気熱交換器13において外気(OA)との熱交換が行われる。
外気ファン14は、稼動中には、外気(OA)を室外機2内に取り込んで外気熱交換器13を通過させてブラインと熱交換させた後、排気(EA)として室外機2の外へ排出する。
間接外気冷房機10は、ブラインを介して間接的に、還気(RA)と外気(OA)との熱交換を行う構成である。よって、外気(OA)は冷却対象空間内には流入しないので、埃などが冷却対象空間内に流入する心配はなく、また加湿手段などを設ける必要もない。
雪氷冷水冷房機20においては、雪氷ポンプ23が稼動中には、冷水管24内を冷水が循環している。冷水管24は、融水槽22内を通過する形で設けられている。融水槽22には雪氷(雪山)21から融けだした水(雪解け水)が通過/貯留する。これより、冷水管24内を循環する冷水は、融水槽22内において、雪解け水との熱交換によって冷却されるようになっている。これは、つまり、雪氷(雪山)21の冷熱によって冷水を冷却することになる。尚、この例に限らず、例えば雪解け水そのものが上記冷水として冷水管24内を流れるようにしてもよい。
ここで、間接外気冷房機10は、上記一般冷凍機とは異なり、圧縮機などが無いので、一般冷凍機に比べて省エネ運転出来るが、外気(OA)の温度がブラインの温度より高い場合には実質的に機能しなくなる。また、外気(OA)の温度がブラインの温度より低い場合でも、外気(OA)がある程度高くなると、ブラインを十分に冷却することができず、以って冷房対象空間の冷房に必要な冷房能力を維持できなくなる。この様な場合、液−液熱交換器31において、雪氷冷水冷房機20の冷熱によってブラインを更に冷却することで、冷房対象空間の冷房に必要な冷房能力を維持する。尚、本説明における外気温度は、基本的に、外気(OA)の温度を意味する。
液−液熱交換器31には、図示のように、上記冷水管24とブライン配管16が通っており、ブラインポンプ15と雪氷ポンプ23を稼動中には、液−液熱交換器31において上記ブラインと冷水との熱交換が行われるように構成されている。基本的には、冷水によってブラインが冷却されることになる。
本例の雪氷利用空調システムには、更に、当該雪氷利用空調システム全体を制御する制御装置40が、設けられている。また、給気(SA)の温度を計測する為の温度センサ3が、設けられている。
制御装置40は、不図示の通信線を介して、温度センサ3、内気ファン12、外気ファン14、ブラインポンプ15、雪氷ポンプ23等と接続している。そして、この通信線を介して、これら各構成を制御している。つまり、制御装置40は、例えば、内気ファン12、外気ファン14の起動/停止や、ファン回転数の制御を、不図示の通信線を介して実行する。あるいは、制御装置40は、例えば、ブラインポンプ15、雪氷ポンプ23の起動/停止や、ポンプ回転数の制御を、不図示の通信線を介して実行する。
制御装置40は、その内蔵メモリに給気(SA)に対する設定温度を記憶している。制御装置40は、温度センサ3による給気(SA)の温度の計測値を、随時、不図示の通信線を介して取得して、この計測値や上記設定温度等に基づいて、上記各種構成(12,14,15,23)の制御を行う。これは、基本的には、給気(SA)の温度を設定温度に維持するように制御する。
尚、制御装置40は、例えば不図示のCPUやメモリ等の記憶装置や通信インタフェース等を備えており、記憶装置には予め所定のアプリケーションプログラムが記憶されている。CPUが、このアプリケーションプログラムを実行することで、上記様々な制御を行って、あるいは後述する図2や図4の処理を行って、給気(SA)の温度を温度設定値に維持する。
以下、図2、図3を参照して、図1に示す構成例の雪氷利用空調システムの動作例について説明する。尚、以下の説明では逐一述べないが、図2の各処理は制御装置40により実行され、この処理により図3に示す各構成要素の動作が実現される。また、図3には、各構成要素の動作例を示す。この動作は、上記制御装置40が図2の処理に伴って各構成要素を制御することで実現される。
図2は、制御装置40の処理動作の一例を表わす図である。但し、図2は、外気温度が非常に低い状態から上昇していく場合を想定して示している。
また、図3は、横軸を、例えば還気(RA)の温度を一定とした場合の外気温であるものとする。図示の左端が外気温が非常に低く、右にいくほど外気温が高くなっていく。
そして、図3に示すように、外気温が低いときには間接外気冷房機10のみで対応できるが、外気温が高くなると「間接外気冷房機10+雪氷冷水冷房機20」で運転する必要がある。また、後述する図5の場合には外気温が更に高くなると、更に一般冷凍機も運転することになる。
そして、制御装置40は、図示の各種モードで雪氷利用空調システムを制御するものであり、給気(SA)の温度等に基づいて制御するが、これは結果的に現在の外気温に応じたモードで運転制御することになる。各種モードは、図3に示す例では、外気温が低いものから順に、モード“A0-1”、モード“A0-2”、モードA1、モードA2、モードB1があるものとする。つまり、外気温に応じたモードで運転することになり、例えば外気温が非常に低いときには、モード“A0-1”で運転することになる。
但し、実際には、外気温だけでなく還気(RA)の温度(負荷に相当する)の影響も受けるので、外気温と還気(RA)の温度に応じたモードで運転することになるが、ここでは、上記の通り、還気(RA)の温度は一定と見做すことで、外気温に応じたモード制御が行われるものとして説明する。
図2において、まず、ステップS11〜S14は、図3におけるモード“A0-1”における制御装置40の処理動作を示している。図3に示すように、上記モード“A0-1”では、外気ファン14は停止状態であり、ブラインポンプ15を間欠運転している(ON/OFFを繰り返して運転している)。尚、この間欠運転における運転時には、ブラインポンプ15の回転数は最低にしている。この様な動作は、制御装置40によるステップS11〜S14の制御処理により実現している。尚、図2において、初期状態では、外気ファン14、ブラインポンプ15、雪氷ポンプ23は、全て停止状態となっている。内気ファン12の制御は、別途行われており、ここでは特に説明しないものとする。
ステップS11〜S14の処理では、ステップS11,S13,S14によってブラインポンプ15を間欠運転すると共に、随時、ステップS12によって、ブラインポンプ15を間欠運転では冷房不足になっていないか否かをチェックする。給気(SA)の温度を設定温度に維持できない場合に、冷房不足と判定する。つまり、ステップS12では、例えば、「給気(SA)の測定温度>SA設定温度」であるか否かを判定して、判定がYESである場合には、ステップS15に移行する。これは、図3におけるモード“A0-2”に移行することを意味する。
尚、ステップS11〜S14の処理は、ブラインポンプ15を起動して回転数を最低にして運転し(ステップS11)、所定時間(例えば1分)経過したら上記ステップS12の判定を行い、「給気(SA)の測定温度≦SA設定温度」である場合には(ステップS12,NO)、ブラインポンプ15を停止する(ステップS13)。そして、タイマーをセット・起動してタイマアップしたら(例えば1分経過したら)(ステップS14)、再びブラインポンプ15を起動して回転数を最低にして運転する(ステップS11)。
そして、「給気(SA)の測定温度>SA設定温度」である場合には(ステップS12,YES)、ステップS15〜S18の処理を行うモードへ移行する。これは、図3におけるモード“A0-2”における制御装置40の処理動作を示している。図3に示すように、上記モード“A0-2”では、ブラインポンプ15は上記ステップS11のまま最低回転数で運転しており、外気ファン14を間欠運転している。尚、この間欠運転における運転時には、外気ファン14の回転数は最低にしている。
ステップS15〜S18の処理は、外気ファン14を起動して回転数を最低にして運転し(ステップS15)、所定時間(例えば1分)経過したらステップS16の判定を行う。尚、ステップS16の判定自体は上記ステップS12と同じであり、「給気(SA)の測定温度≦SA設定温度」であるか否か(冷房不足か否か)を判定する。違いは、ステップS12が「ブラインポンプ15の間欠運転」の状態で冷房不足か否かを判定しているのに対して、ステップS16では「外気ファン14の間欠運転+ブラインポンプ15の回転数最低運転」の状態で冷房不足か否かを判定している点である。
「給気(SA)の測定温度≦SA設定温度」である場合には(ステップS16,NO)、外気ファン14を停止する(ステップS17)。そして、タイマーをセット・起動してタイマアップしたら(例えば1分経過したら)(ステップS18)、再び外気ファン14を起動して最低回転数で運転する(ステップS15)。
尚、モード“A0-2”とモード“A0-1”とを比較した場合、モード“A0-2”の方が、消費電力が大きく、且つ、冷房能力が高い。
上記ステップS16がYESの場合、すなわち「外気ファン14の間欠運転+ブラインポンプ15の回転数最低運転」では冷房不足と判定された場合には、ステップS19へ移行する。これは、図3におけるモードA1に遷移することを意味する。
図3に示すように、モードA1では、外気ファン14を最低回転数一定で運転すると共に、ブラインポンプ15をPID制御する(ステップS19)。このPID制御(Proportional-Integral-Differential Controller)は、一般的な制御であり、給気SAの温度(給気温度)が、設定温度となるように制御する。例えば、「給気(SA)の測定温度>SA設定温度」であればブラインポンプ15の回転数を一定数上げるが、「給気(SA)の測定温度<SA設定温度」であればブラインポンプ15の回転数を一定数下げ、「給気(SA)の測定温度=SA設定温度」であればブラインポンプ15の回転数を現状維持とする。
そして、ブラインポンプ15の回転数を最大(100%)にしても「給気(SA)の測定温度>SA設定温度」であれば(ステップS20,YES)、ステップS21へ移行する。これは、図3においては、モードA2へと遷移することになる。
図3に示すように、モードA2では、ブラインポンプ15を最大回転数一定で運転すると共に、外気ファン14をPID制御する(ステップS21)。この場合もステップS19と同様に、給気温度が設定温度となるようにPID制御する。例えば、「給気(SA)の測定温度>SA設定温度」であれば外気ファン14の回転数を一定数上げるが、「給気(SA)の測定温度<SA設定温度」であれば外気ファン14の回転数を一定数下げ、「給気(SA)の測定温度=SA設定温度」であれば外気ファン14の回転数を現状維持とする。
そして、外気ファン14の回転数を最大(100%)にしても「給気(SA)の測定温度>SA設定温度」であれば(ステップS22,YES)、ステップS23へ移行する。これは、図3においては、モードB1へと遷移することになる。
図3に示すように、モードB1では、雪氷ポンプ23を稼動するものであり、以って雪氷冷水冷房機20を運転状態にする。上記モード“A0-1”、モード“A0-2”、モードA1、モードA2は、何れも、雪氷冷水冷房機20は停止状態であり、間接外気冷房機10を単独運転する状態であった。
これに対して、モードB1では、間接外気冷房機10と雪氷冷水冷房機20とを併用運転する。
これより、上記ステップS22がYESの場合、まず、雪氷ポンプ23を起動する(ステップS23)。そして、雪氷ポンプ23をPID制御する(ステップS24)。この場合もステップS19と同様に、給気温度が設定温度となるようにPID制御する。
但し、図3の例では、雪氷ポンプ23のPID制御と連動させて、外気ファン14の回転数を制御する。これは、例えば、予め、雪氷ポンプ23の回転数と外気ファン14の回転数とを対応付けた対応付けテーブル(不図示)をユーザが任意に作成して上記メモリ等に記憶しておく。これより、雪氷ポンプ23のPID制御によって雪氷ポンプ23の回転数を新たに決定する毎に、この回転数に対応する外気ファン14の回転数を上記対応付けテーブルから求める。
上記対応付けテーブルは、例えば、雪氷ポンプ23の回転数が20%に対しては、外気ファン14の回転数は80%、雪氷ポンプ23の回転数が70%に対しては、外気ファン14の回転数は30%のように、雪氷ポンプ23の回転数が大きくなるほど外気ファン14の回転数は小さくなるように設定されているが、この例に限らない。尚、例えば20%は最大回転数の20%に相当する回転数を意味する。
尚、図示の例では、ステップS24の処理を実行しつつステップS25の「雪氷ポンプ23を最大で(100%で)運転か?」の判定を行い、判定がNOであればステップS24に戻るループ処理となるが、判定がYESであってもNOの場合と同様にステップS24に戻るループ処理となる。ステップS25の判定がYESの場合、単に確認的な意味で、例えば空調出力最大の状態で運転中であることを表示/通知等するだけである。
上記のように雪氷ポンプ23のPID制御に連動して、雪氷ポンプ23の回転数が大きくなるほど外気ファン14の回転数は小さくなるようにする理由は、間接外気冷房機10の単独運転では対応出来ないほどに外気温度が上昇している状況では、外気によるブラインの冷却効果が小さくなっており、更に場合によっては逆効果になる可能性があるからである。逆効果とは、例えば、外気OAとの熱交換でブラインが温度上昇するケースであるが、このケースに限らない。
尚、図3に示すように、モードB1における制御は、本質的には、液−液熱交換器31を流れる冷水の量を制御するものであり、その為の一例として上記のように雪氷ポンプ23の回転数を制御するが、この例に限らない。例えば、不図示の三方弁とバイパス管を更に設けて、雪氷ポンプ23から供給される冷水の一部は液−液熱交換器31をバイパスするように三方弁の弁開度を制御することで、液−液熱交換器31を流れる冷水の量を調整制御するようにしてもよい。
また、モードB1においては、外気温度上昇により最終的には図示のように外気ファン14が停止状態(回転数が‘0’)となるが、この状態は“実質的に間接外気冷房機10は機能していない”と見做し、以って雪氷冷水冷房機20の単独運転状態と略同等の状態と見做して構わない。つまり、この状態ではブラインポンプ15が運転しているのでブラインは循環しているが、外気ファン14が停止していることで外気(OA)との熱交換は殆ど無く、液−液熱交換器31による冷水との熱交換のみが行われると見做してよい。つまり、雪氷冷水冷房機20単独で、ブラインを介して間接的に、冷水の冷熱によって還気(RA)を冷却する状態であると見做せる。
また、上記のように、図2は、低温状態から温度上昇し続ける状況を前提にして示しており、温度下降の場合は示していないので、以下、説明する。
まず、上記モードB1で運転中には、外気温度が下降すると、これに応じて雪氷ポンプ23の回転数を減少させる制御が行われることになる。そして、外気温度が下降し続けると何れは雪氷ポンプ23を停止状態(回転数=0)とすることになるので、そのときはモードA2に移行する。モードB1では、図2は示していないが、ステップS24の雪氷ポンプ23のPID制御を実行しつつ、随時、ステップS25だけでなく例えば「雪氷ポンプ23が停止状態(回転数=0)であるか否か」を判定する処理(不図示)も行う。そして、雪氷ポンプ23が停止状態であればステップS21に移行し、以ってモードA2へ移行する。
モードA2で運転中には、外気温度が下降すると、これに応じて外気ファン14の回転数を減少させる制御が行われることになる。そして、外気温度が下降し続けると何れは外気ファン14を最低回転数で運転する状態になるので、そのときはモードA1に移行する。モードA2では、図2は示していないが、ステップS21の外気ファン14のPID制御を実行しつつ、随時、ステップS22だけでなく例えば「外気ファン14が最低回転数であるか否か」を判定する処理(不図示)も行う。そして、外気ファン14が最低回転数で運転の状態であればステップS19に移行し、以ってモードA1へ移行する。
モードA1で運転中には、外気温度が下降すると、これに応じてブラインポンプ15の回転数を減少させる制御が行われることになる。そして、外気温度が下降し続けると何れはブラインポンプ15を最低回転数で運転する状態になるので、そのときはモード“A0-2”に移行する。モードA1では、図2は示していないが、ステップS19のブラインポンプ15のPID制御を実行しつつ、随時、ステップS20だけでなく例えば「ブラインポンプ15が最低回転数か否か」を判定する処理(不図示)も行う。そして、ブラインポンプ15が最低回転数で運転の状態であればステップS15に移行し、以ってモード“A0-2”へ移行する。
モード“A0-2”で運転中には、外気温度に応じた制御ではなく、既に説明したようにブラインポンプ15は最低回転数で運転し、外気ファン14は間欠運転している。そして、モード“A0-2”では随時上記ステップS16の判定(冷房不足か否かの判定)を行うが、これに加えて不図示の“冷房過剰か否かの判定”も行うようにしてもよい。そして、冷房過剰と判定した場合には、モード“A0-1”へ移行する。
尚、冷房過剰か否かの判定方法は、例えば、給気(SA)の測定温度が、SA設定温度よりもある程度以上低い場合に、冷房過剰と判定する。つまり、「給気(SA)の測定温度+α≦SA設定温度」(α;予め任意に設定される正の値)であるか否かを判定し、判定YESである場合には冷房過剰と判定する。
また、特に図示しないが、上述したように、本例の雪氷利用空調システムの構成は、図1の構成に限らず、上記「間接外気冷房機10+雪氷冷水冷房機20+一般冷凍機」の構成であっても構わない。
一般冷房機は、特に図示しないが一般的な構成であってよく、すなわち例えば、蒸発器、圧縮機、凝縮器、膨張弁を有し、これらの構成に冷媒を循環させる為の配管を有している。冷媒は、蒸発器→圧縮機→凝縮器→膨張弁→蒸発器の順に循環する。
蒸発器は、例えば、室内機1内に設置され且つ内気熱交換器11の下流側に設置される。尚、下流/上流とは、空気の流れを基準とする。従って、この構成の場合、還気(RA)はまず内気熱交換器11を通過し、その後、蒸発器を通過することになる。基本的には、還気(RA)は、まず内気熱交換器11を通過する際に上記ブラインとの熱交換で温度低下し、続いて、蒸発器を通過する際に上記冷媒との熱交換で更に温度低下することになる。
また、凝縮器は、例えば室外機2内に設置され且つ外気熱交換器13の下流側に設けられる。これより、外気(OA)は、まず外気熱交換器13を通過し、その後、凝縮器を通過することになる。外気(OA)は、まず外気熱交換器13を通過する際に上記ブラインと熱交換し、続いて、凝縮器において、圧縮機で圧縮されて高温・高圧状態となった冷媒と熱交換することになる。尚、この構成は、外気ファン14を、間接外気冷房機10と一般冷凍機とに共通の構成としたものと言える。
但し、この例に限らない。例えば、凝縮器は外気熱交換器13や外気ファン14とは別に設けると共に、凝縮器用のファンを更に設けて、凝縮器用のファンによって外気(OA)が凝縮器を通過するように構成してもよい。この構成の場合、例えば外気ファン14を停止することで実質的に間接外気冷房機10を運転停止状態にするが、凝縮器用のファンを稼動することで一般冷凍機は機能させることができる(勿論、圧縮機を稼動させることは前提となる)。
尚、本発明に係る間接外気冷房機は、例えば、外気と冷媒(ブライン)との熱交換を行う第1熱交換器と、空調対象空間からのリターン空気である還気と冷媒との熱交換を行う第2熱交換器と、冷媒ポンプとを有し、稼動中の該冷媒ポンプによって第1配管を介して第1熱交換器と第2熱交換器に冷媒を循環させる構成と言うこともできる。例えば上記外気熱交換器13が第1熱交換器の一例であり、上記内気熱交換器11が第2熱交換器の一例であり、上記ブラインポンプ15が冷媒ポンプの一例であり、上記ブライン配管16が第1配管の一例であると見做してもよい。
また、本発明に係る雪氷冷水冷房機は、雪氷ポンプ(一例が上記雪氷ポンプ23)を有し、稼動中の該雪氷ポンプによって冷水を第2配管内に循環させて雪山(一例が雪氷(雪山)21)の冷熱により冷却させる構成ということもできる。尚、上記冷水管24が第2配管の一例である。
そして、本発明に係る雪氷利用空調システムは、例えば、上記間接外気冷房機と上記雪氷冷水冷房機と、記第1熱交換器で熱交換が行われた後の冷媒と冷水との熱交換を行わせるための第3熱交換器(一例が液−液熱交換器31)を有するものと見做すこともできる。
また、本発明に係る雪氷利用空調システムは、例えば更に制御装置(一例が上記制御装置40)を有し、該制御装置は、例えば、雪氷ポンプを停止状態で間接外気冷房機を運転中に、所定の条件を満たせなくなったら、雪氷ポンプを稼動させることで、第3熱交換器によって冷媒を冷水によって冷却させる。
また、本発明に係る雪氷利用空調システムは、例えば、第2熱交換器による冷媒との熱交換後の還気を給気(冷気)として空調対象空間へ供給する構成であり、この給気の温度を計測する温度計測手段(一例が温度センサ3)を更に有するものであってもよい。そして、この場合において、上記所定の条件を満たせない場合とは、例えば、(制御装置の制御により)間接外気冷房機を最大冷房能力で運転させても、給気の温度の計測値が設定温度を維持できない場合である。
上記制御装置は、例えば、間接外気冷房機を単独で運転する第1モード、間接外気冷房機と雪氷冷水冷房機を併用運転する第2モードの各モードを用いて、前記間接外気冷房機と前記雪氷冷水冷房機を制御する。第1モードには、例えば、上記モード“A0-1”、モード“A0-2”、モードA1、モードA2の各モードが含まれる。但し、この例に限らない。例えば第1モードには、モードA1、モードA2だけが含まれるようにしてもよい(つまり、この例では、モードA1で運転中に外気温が低下しても、モード“A0-1”やモード“A0-2”に移行することはなく、モードA1で運転続行する)。
また、上記制御装置は、例えば、第1モードで運転中に間接外気冷房機を最大冷房能力で運転しても給気温度を設定温度に維持できない場合には、第2モードに切り換える制御を行う。
また、本発明に係る雪氷利用空調システムは、後述する[実施の形態2]のように、圧縮機を有する冷凍冷房機である一般冷房機を更に有する構成であってもよい。この場合、制御装置は、例えば、上記第2モードで運転中に上記雪氷冷水冷房機を最大冷房能力で運転しても給気温度を設定値に維持できない場合には、上記一般冷房機も運転させるモードである第3モードに切り換える制御を行う。この第3モードは、一例としては例えば、後述するモードC1であるが、この例に限らない。
[実施の形態2]
以下、図4、図5を参照して、上記不図示の「間接外気冷房機10+雪氷冷水冷房機20+一般冷凍機」の構成例の雪氷利用空調システムの動作例について説明する。
「間接外気冷房機10+雪氷冷水冷房機20+一般冷凍機」の雪氷利用空調システムには、不図示の制御装置が備えられている。
この不図示の制御装置も、上記制御装置40と同様、CPUやメモリ等を有しており、メモリに予め記憶されるアプリケーションプログラムを、CPUが実行することで、図4や図5に示す処理動作が実現される。
図4は、上記不図示の制御装置の処理動作を例示するフローチャート図である。但し、図4は、図2と同様、外気温度が非常に低い状態から上昇していく場合を想定して示している。
また、図4において、図2と同一の処理には同一符号を付してあり、その説明は省略または簡略化する。また、図5についても、図示のモード“A0-1”、モード“A0-2”、モードA1、モードA2、モードB1の動作は、図3と同じであり、その説明は省略する。
以下、図4、図5を参照して、上記「間接外気冷房機10+雪氷冷水冷房機20+一般冷凍機」の雪氷利用空調システムの動作例について説明する。尚、以下の説明では逐一述べないが、図4の各処理は上記不図示の制御装置により実行され、この処理により図5に示す各構成要素の動作が実現される。また、図5には、各構成要素の動作例を示す。この動作は、上記不図示の制御装置が図4の処理に伴って各構成要素を制御することで実現される。
なお、上述したことから、以下、図4、図5について、モードB1の動作状態から説明を開始する。
図2、図3で説明したように、モードB1においては、雪氷ポンプ23を起動して(ステップS23)PID制御を行うことで(ステップS24)、液−液熱交換器31に流れる冷水の流量を調整制御し、以って給気(SA)の温度を設定温度に維持するように制御する。また、上記のように、雪氷ポンプ23の出力制御と連動する形で外気ファン14の出力制御も行う。これは、上述したように、雪氷ポンプ23の回転数を増加させると外気ファン14の回転数は減少させるように制御する。
そして、雪氷ポンプ23の出力(液−液熱交換器31に流れる冷水の流量)が最大になったら(最大にしても、給気(SA)の温度を設定温度に維持出来なくなったら)(ステップS25,YES)、ステップS26へ移行する。これは、図5においては、モードC1へと遷移することになり、つまり一般冷凍機も運転するモードへと移行することになる。
モードC1では、雪氷ポンプ23は引き続き稼動状態とすると共に、ブラインポンプ15も引き続き稼動状態とする。図1の構成では、雪氷ポンプ23を稼動していても、ブラインポンプ15が停止していると、雪氷の冷熱でブラインを冷却することができず、実質的に雪氷冷水冷房機20は機能しない状態となる。モードC1は「雪氷冷水冷房機20+一般冷房機」で運転するモードであり、雪氷冷水冷房機20も機能させるので、上記の通り、雪氷ポンプ23とブラインポンプ15を稼動状態とする。そして、図示の例では雪氷ポンプ23とブラインポンプ15の両方を最大能力で運転する。
尚、モードC1では、上記のように雪氷冷水冷房機20を機能させる為にブラインポンプ15を停止できず、また一般冷凍機(その凝縮器)の為に外気ファン14を運転する必要があるので、間接外気冷房機10は実質的に運転している状態と言える。但し、制御の意図としてはモードC1では間接外気冷房機10は運転停止させたいので、ここではモードC1は「雪氷冷水冷房機20+一般冷房機」で運転させるモードであるものとして扱うものとする。
また、モードC1では、外気ファン14による風量が「圧縮機運転に最低限必要な風量」となるように外気ファン14の回転数を制御する。「圧縮機運転に最低限必要な外気ファン14の風量」は、凝縮器からの冷媒の出口温度を、ある温度以上に上げない風量である。この様にする理由は、外気温がある程度高い状態では間接外気冷房機10を運転すると却って悪影響が出る為、この様な悪影響を抑止する為である。この様な外気ファン14による風量を「圧縮機運転に最低限必要な風量」とする制御方法は、既存の制御方法であり、ここでは特に説明しない。また、ここでは、給気SAの温度は、圧縮機の回転数を制御することで設定値に維持させる。
但し、この例に限らず、例えば上述した凝縮器用のファンを別途設ける構成であれば、モードC1では外気ファン14を停止状態とすると共に凝縮器用のファンを起動・運転するようにしてもよい。この様にすることでも上記悪影響を抑止することができる。尚、この場合には、モードC2においても、外気ファン14は停止状態のままで凝縮器用のファンを引き続き運転することになる。
図4のステップS26では、一般冷凍機の構成である圧縮機を起動して、当該圧縮機をPID制御する。これは、上記のように、給気SAの温度を設定温度に維持するように、圧縮機の回転数を制御するものである。また、上記のように外気ファン14の回転数を制御する。そして、例えば随時、外気(OA)の温度の計測値と、還気(RA)の温度の計測値を取得して、「外気温度<還気温度」であるか否かをチェックする(ステップS27)。尚、図1には示していないが、本例の場合には、外気(OA)の温度を計測する温度センサと、還気(RA)の温度を計測する温度センサが、設けられている。
そして、「外気温度≧還気温度」である場合には(ステップS27,NO)、ブラインポンプ15と雪氷ポンプ23を停止して(ステップS28)、ステップS26に戻る。つまり、雪氷冷水冷房機20は停止状態とし、一般冷凍機の単独運転状態とする。これは、図5に示すモードC2に遷移することに相当する。
図5に示す例では、モードC2では、圧縮機は引き続きPID制御すると共に、外気ファン14は最大出力で運転する。モードC2では実質的に間接外気冷房機10も停止状態となるので、上記悪影響を考慮する必要は無く、外気ファン14は最大出力で運転できる。
また、図では一般冷凍機(圧縮機)を最大能力で運転する状態になったら(ステップS29,YES)、ループを抜けて「空調出力最大」とするが、これは例えば単に「空調出力最大」で運転中であることを表示等するだけであり、また、ループを抜けることなくステップS26に戻ってよい。
また、図示していないが、モードC2で運転中には不図示の“「外気温度<還気温度」であるか否かを判定する処理”を行い、判定YESの場合(つまり、「外気温度<還気温度」となったら)モードC1に遷移するようにしてもよい。この場合、ブラインポンプ15と雪氷ポンプ23を起動して常に最大回転数で運転することになる。そして、モードC1で運転中には、不図示の「圧縮機が最低出力で運転状態であるか否か」を判定する処理を行い、判定YESの場合には圧縮機を停止すると共にステップS24へ移行することで、モードB1に遷移するようにしてもよい。
以上説明したように、本例の雪氷利用空調システム等によれば、雪氷を利用する空調システムであって、間接外気冷房機の効果を維持しつつ高い省エネ効果が得られる。
本例の雪氷利用空調システム等によれば、雪氷を利用する空調システムであって、間接外気冷房機と雪氷冷水冷房機とを効率的に運用することで、間接外気冷房機の効果を維持しつつ、より高い省エネ効果が得られる。
また、特許文献1の構成は、外気を直接、空調対象室内に導入するシステムであり、外気温に応じて、外気を用いて直接冷却するか、雪氷を利用するかを判定して切替える必要がある。これに対して、本例の雪氷利用空調システムによれば、外気を空調対象室内に導入しないので、外気の湿度や埃などの影響を受けることなく、また基本的には外気温に応じた切替制御は必要ない。本例の雪氷利用空調システムでは、給気(SA)の温度を測定することで、間接外気冷房機単独運転とするか雪氷冷水冷房機も利用するかを判定できる。
1 室内機
2 室外機
3 温度センサ
10 間接外気冷房機
11 内気熱交換器
12 内気ファン
13 外気熱交換器
14 外気ファン
15 ブラインポンプ
16 ブライン配管
20 雪氷冷水冷房機
21 雪氷(雪山)
22 融水槽
23 雪氷ポンプ
24 冷水管
31 液−液熱交換器
40 制御装置

Claims (6)

  1. 外気を取り込むファンと、該ファンによって取り込まれた外気と冷媒との熱交換を行う第1熱交換器と、空調対象空間からのリターン空気である還気と前記冷媒との熱交換を行う第2熱交換器と、冷媒ポンプとを有し、稼動中の該冷媒ポンプによって第1配管を介して前記第1熱交換器と前記第2熱交換器に前記冷媒を循環させる間接外気冷房機と、
    雪氷ポンプを有し、稼動中の該雪氷ポンプによって冷水を第2配管内に循環させて雪山の冷熱により冷却させる雪氷冷水冷房機と、
    前記第1熱交換器で前記熱交換が行われた後の前記冷媒と前記冷水との熱交換を行わせるための第3熱交換器と、
    少なくとも、前記間接外気冷房機を単独で運転する第1モードと、前記間接外気冷房機と前記雪氷冷水冷房機を併用運転する第2モードの各モードを用いて、前記間接外気冷房機と前記雪氷冷水冷房機を制御する制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、前記第2モードで運転中、前記雪氷冷水冷房機の前記第2配管内を循環する前記冷水の流量と、前記間接外気冷房機の前記ファンの回転数とを、互いに対応付けて制御することを特徴とする雪氷利用空調システム。
  2. 前記制御装置は、前記第1モードでは、前記雪氷ポンプを停止状態で前記間接外気冷房機を単独で運転し、該第1モードでの運転中に、所定の条件を満たせなくなったら前記第2モードへ移行し該第2モードでは、前記雪氷ポンプを稼動させることで、前記第3熱交換器によって前記冷媒を前記冷水によって冷却させることを特徴とする請求項1記載の雪氷利用空調システム。
  3. 前記第2熱交換器による前記冷媒との熱交換後の前記還気を給気として前記空調対象空間へ供給し、
    前記給気の温度を計測する温度計測手段を更に有し、
    前記所定の条件を満たせない場合とは、該間接外気冷房機を最大冷房能力で運転させても該給気の温度の計測値が設定温度を維持できない場合であることを特徴とする請求項2記載の雪氷利用空調システム。
  4. 外気を取り込むファンと、該ファンによって取り込まれた外気と冷媒との熱交換を行う第1熱交換器と、空調対象空間からのリターン空気である還気と前記冷媒との熱交換を行う第2熱交換器と、冷媒ポンプとを有し、稼動中の該冷媒ポンプによって第1配管を介して前記第1熱交換器と前記第2熱交換器に前記冷媒を循環させる間接外気冷房機と、
    雪氷ポンプを有し、稼動中の該雪氷ポンプによって冷水を第2配管内に循環させて雪山の冷熱により冷却させる雪氷冷水冷房機と、
    前記第1熱交換器で前記熱交換が行われた後の前記冷媒と前記冷水との熱交換を行わせるための第3熱交換器と、
    少なくとも、前記間接外気冷房機を単独で運転する第1モードと、前記間接外気冷房機と前記雪氷冷水冷房機を併用運転する第2モードの各モードを用いて、前記間接外気冷房機と前記雪氷冷水冷房機を制御する制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、前記第2モードで運転中、前記雪氷冷水冷房機の前記冷水の流量が大きくなるほど、前記間接外気冷房機の前記ファンの回転数が小さくなるように制御することを特徴とする雪氷利用空調システム。
  5. 前記雪氷冷水冷房機の前記冷水の流量と、前記間接外気冷房機の前記ファンの回転数とを対応付けた対応付けテーブルを更に有し、
    前記制御装置は、前記第2モードで運転中に、前記対応付けテーブルを用いて、前記冷水の流量と前記ファンの回転数とを対応付けることを特徴とする請求項4記載の雪氷利用空調システム。
  6. 圧縮機を有する冷凍冷房機である一般冷房機を更に有し、
    前記制御装置は、前記第2モードで運転中に前記雪氷冷水冷房機を最大冷房能力で運転しても前記給気温度を設定値に維持できない場合には、前記一般冷房機も運転させるモードである第3モードに切り換える制御を行うことを特徴とする請求項記載の雪氷利用空調システム。
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