図1は実施例1の画像形成装置を示すブロック図、図2は実施例1の画像形成装置の構成を示す説明図、図3は実施例1の読取処理を示すフローチャート、図4は実施例1の印刷処理を示すフローチャートである。
図1において、1は画像作成装置であり、装置制御部2、画像読取装置としてのスキャナ部3、白紙ページ処理部4、プリンタ部5を具備するMFPである。
装置制御部2は、制御部7、ファイル格納部8、インターフェース(I/F)制御部9から構成される。
制御部7は、画像形成装置1が有する機能を統括制御する部位であって、メモリ等の記憶部に格納されたプログラムにより、画像形成装置1内の各部、つまりスキャナ部3、プリンタ部5および装置制御部2等を制御して、本実施例の読取処理や印刷処理を実行する機能を有する。
ファイル格納部8は、記憶部に確保されたファイル格納エリアであって、図示しないパーソナルコンピュータ等の外部装置から受信した電子ファイルや、スキャナ部3で作成された電子ファイル等を格納する。
インターフェース制御部9は、LAN(Local Area Network)や、USB(Universal Serial Bus)等の通信手段を介した外部装置との制御信号やデータの送受信、画像形成装置1に設けられた表示画面を有する操作パネルとの制御信号の送受信等により、画像形成装置1を利用するユーザとのインターフェースを担う部位であって、画像形成装置1を利用するユーザへの情報表示、およびユーザからの指示入力を受付けて制御部7へ送信する機能を有する。
スキャナ部3は、画像読取手段としての画像読取部11、イメージ作成部12、電子データ変換部13、電子ファイル作成部14から構成される。
画像読取部11は、読取った画像を一時的に保存しておくための図示しないメモリ等からなる読取画像格納部を具備しており、ユーザが入力した画像読取条件等の読取指示に従って、制御部7の制御下で、原本を構成する原稿の表裏両面または片面の原稿画像をCCD(Charge Coupled Device)等により光学的に読取る機能を有する。
イメージ作成部12は、画像読取部11で読取った原稿画像を基に、その原稿画像のページ毎のイメージデータである画像データを作成する。
電子データ変換部13は、イメージ作成部12で作成された白紙ページでない画像データを電子データ、例えばPDF(Portable Document Format)に変換する。
電子ファイル作成部14は、電子データ変換部13で作成されたページ毎の電子データを一つの電子ファイルに統合または結合し、ファイル格納部8に格納する。
白紙ページ処理部4は、白紙ページ判定部16、白紙ページ削除部17、ページ属性付与部18から構成される。
白紙ページ判定部16は、イメージ作成部12で作成された一つのページの画像データの黒画素の総数を、所定の閾値と比較することで、そのページが白紙であるか否かを判定する機能を有する。
白紙ページ削除部17は、白紙ページ判定部16で白紙であると判定された白紙ページを削除すると共に、白紙でないと判定された画像データについては、電子データに変換すべく電子データ変換部13へ画像データを出力する機能、およびページ属性付与部18に電子データ変換部13で変換している画像データの、原本の原稿の並び順を示す原稿番号、その原稿のおもて面または裏面の別、ページの並び順を示すページ番号を出力する機能を有する。
ページ属性付与部18は、電子データ変換部13から出力された電子データの各ページに、原稿番号、表裏の別、ページ番号等からなる属性情報をコメントで付与する機能を有する。
プリンタ部5は、画像処理部20、画像印刷手段としての印刷部21、白紙印刷選択部22、白紙ページ挿入部23から構成される。
画像処理部20は、制御部7がファイル格納部8から読出して転送した電子ファイルをラスタライズした印刷データを作成する機能を有する。
印刷部21は、画像処理部20から転送された印刷データを、媒体としての印刷用紙に印刷する機能を有する。
白紙印刷選択部22は、インターフェース制御部9を通じて、電子ファイルのレイアウトそのままの白紙ページが削除されたページ構成で印刷する普通印刷を行うのか、または原本通りに白紙ページが挿入されたページ構成を復元して印刷する原本復元印刷を行うのか、といったユーザの選択入力に従って、普通印刷の場合は、電子ファイルをそのまま画像処理部20に転送し、白紙ページを挿入した原本復元印刷の場合は、白紙ページ挿入部23に電子ファイルを転送する。
白紙ページ挿入部23は、電子ファイルの属性情報を基に、原本と同じ箇所に白紙を挿入する指示を電子ファイルに付加した上で、その電子ファイルを画像処理部20に転送する。
図2において、30はスキャナ部3の画像読取部11に設けられたスキャナ機構であり、図2に示すスキャナ機構30の太い実線は、複数の搬送ローラにより、原稿を搬送する搬送経路を示しており、矢印イ、矢印ロは、原稿の搬送方向を示している。
スキャナ部3の画像読取部11は、ADF31およびFB(Flat Bed)32、ADF31に設けられたCCD等の第1の読取ヘッド33aと、これに隙間を介して対向配置されFB32に設けられたCCD等の第2の読取ヘッド33bとを具備しており、第1および第2の読取ヘッド33a、33bを同時に使用することで、矢印イ方向から投入され、第1および第2の読取ヘッド33a、33bの間を通過して矢印ロ方向に排出される原稿の表裏両面の原稿画像をシングルパスで読取る機能を有する。
40はプリンタ部5に設けられたプリンタ機構であり、図2に示すプリンタ機構40の太い実線は、複数の搬送ローラにより、印刷用紙を搬送する搬送経路を示しており、矢印ハ〜矢印ヲは、印刷用紙の搬送方向を示している。
プリンタ部5の印刷部21は、K色(ブラック)のトナーカートリッジを有するイメージドラム41a、Y色(イエロー)のトナーカートリッジを有するイメージドラム41b、M色(マゼンダ)のトナーカートリッジを有するイメージドラム41c、C色(シアン)のトナーカートリッジを有するイメージドラム41d、K色のLEDヘッド42a、Y色のLEDヘッド42b、M色のLEDヘッド42c、C色のLEDヘッド42d、転写ベルト43、定着器44を具備しており、画像処理部20で作成された印刷データに従って、印刷用紙に画像や文字等を印刷する機能を有する。
45はプリンタ機構40に設けられた給紙トレイであり、1段〜5段までの5つの給紙トレイ45a、45b、45c、45d、45eが設けられており、各給紙トレイ45には、それぞれに設定されたサイズの印刷用紙が収納される。
46は媒体反転手段としての反転部であり、印刷部21からの印刷用紙を矢印リの方向に一旦搬送し、これを矢印ヌの方向に搬送して印刷用紙の表裏を反転させる機能を有する。
47は媒体待機手段としての待機部であり、反転部46で表裏を反転させて矢印ヌ方向に搬送された印刷用紙を、矢印ル方向へ搬送する前に搬送路上に一時的に待機させておく部位である。
48は排紙ステージであり、印刷部21での印刷が終了し、矢印ヲ方向に搬送された印刷用紙を集積する部位である。
上記の構成の画像形成装置1を用いて、印刷用紙に画像を印刷する場合は、図示しない操作パネルから入力された印刷指示が、インターフェース制御部9を通じて制御部7へ送信されると、これを受信した制御部7は、画像の印刷に適したサイズの印刷用紙が収納されている給紙トレイ45aないし45eのいずれか一つから、印刷用紙を矢印ハないし矢印トのいずれか一つの方向に繰出し、搬送ローラで矢印チの方向へ搬送して印刷部21まで搬送する。
印刷部21の各色のイメージドラム41では、帯電した各色のイメージドラム41に、各色のLEDヘッド42が発光することで潜像が形成され、転写ベルト43により印刷用紙の一の印刷面に画像が転写され、定着器44によって転写された画像の印刷用紙への定着が行われる。
この場合に、片面、つまりおもて面のみの印刷であれば、その印刷用紙は矢印ヲ方向に搬送して排紙ステージ48上に排紙されるが、表裏両面の印刷の場合は、矢印リ方向へ搬送して反転部46で表裏を反転させた後に、反転させた印刷用紙を矢印ヌ、矢印ルの方向へ搬送し、印刷部21によって印刷用紙の裏面への印刷を行った後に、両面に印刷された印刷用紙を矢印ヲ方向に搬送して排紙ステージ48上に排紙する。
以下に、図3にSで示すステップに従って、本実施例における読取処理の制御の流れについて説明する。
画像形成装置1に電源が投入されると、制御部7は、画像形成装置1の初期化を行い、スキャナ部3およびプリンタ部5等の画像形成装置1の機能をスタンバイ状態にする。
本実施例では、ユーザが、次のような原本を構成する4枚の原稿(図8参照)を画像形成装置1のスキャナ部3に投入し、これを画像読取部11で読取って電子ファイルを作成する場合を例に説明する。
1枚目の原稿 おもて面: 1ページ
1枚目の原稿 裏面: 2ページ
2枚目の原稿 おもて面: 3ページ
2枚目の原稿 裏面: 白紙
3枚目の原稿 おもて面: 4ページ
3枚目の原稿 裏面: 白紙
4枚目の原稿 おもて面: 5ページ
4枚目の原稿 裏面: 6ページ
ステップS1、上記の原稿が、スキャナ機構30のADF31にセットされ、ユーザにより操作パネルから両面の読取指示および電子ファイルの作成指示が入力されると、制御部7は、画像読取部11の第1および第2の読取ヘッド33a、33bによって、全ての原稿の表裏両面の原稿画像を読取り、これを読取順のおもて面、裏面の順に、画像読取部11の図示しない読取画像格納部に格納する。
ステップS2、原稿の表裏両面の原稿画像を読取った制御部7は、原稿画像のページ番号のカウンタiを「0」に、原稿の原稿番号のカウンタnを「1」に初期設定する。
ステップS3、制御部7は、原稿番号nの原稿のおもて面の原稿画像を取扱うために、表裏情報kを「0」に設定する。なお、k=0はおもて面を、k=1は裏面を示す。
ステップS4、制御部7は、画像読取部11の読取画像格納部に格納されている最初の原稿画像を読出し、これをイメージ作成部12へ転送して画像データを作成し、作成した画像データを原稿番号nのおもて面(k=0)の画像データとして白紙ページ判定部16に転送する。
ステップS5、制御部7は、白紙ページ判定部16によって、転送された画像データの黒画素数を検出し、これを読取った原稿サイズの画像データが全て黒画素であった場合の画素総数で除してデューティ比を演算し、演算したデューティ比が、1.0×10−5以下の場合は、当該画像データは白紙であると判定してステップS9へ移行する。
演算したデューティ比が、1.0×10−5を超えるの場合は、当該画像データは白紙ではないと判定してステップS6へ移行する。
ステップS6、当該画像データを白紙でないと判定した制御部7は、ページ番号iに「1」を加えてページ番号をインクリメントし、上記ステップS4で転送した画像データにページ番号iを添付する。
ステップS7、制御部7は、ページ番号iを添付した画像データを、電子データ変換部13へ転送し、電子データ変換部13によってページ番号iの画像データを電子データに変換する。
ステップS8、ページ番号iの画像データを電子データに変換した制御部7は、ページ属性付与部18によって、電子データのトレーラの末尾に、現在のページ番号i、原稿番号n、表裏情報kの値からなる属性情報をコメントで付与してステップS10へ移行する。
ステップS9、当該画像データを白紙であると判定した制御部7は、白紙ページ削除部17によって、当該ページの画像データを削除してステップS10へ移行する。
ステップS10、制御部7は、表裏情報k=0、つまりおもて面である場合は、原稿番号nの原稿の裏面の処理が必要と判定してステップS11へ移行する。
表裏情報k=1、つまり裏面である場合は、原稿番号nの表裏両面の画像データの処理を終えたと判定してステップS12へ移行する。
ステップS11、原稿番号nの原稿の裏面の処理が必要と判定した制御部7は、原稿番号nの原稿の裏面の原稿画像を取扱うために、表裏情報kに「1」を加えて表裏情報をインクリメントし、ステップS4へ戻り、ステップS4〜S10による原稿番号nの原稿の裏面の処理を継続する。
ステップS12、原稿番号nの表裏両面の画像データの処理を終えた制御部7は、電子ファイル作成部14によって、原稿番号nの原稿のおもて面と裏面との電子データを統合し、原稿番号nの原稿のデータを一時的に統合した一時電子ファイルを作成する。
このとき、各電子データにそれぞれ付与された属性情報はそのまま引き継がれ、その属性情報は一時的に統合された各電子データのトレーラの末尾に書込まれる。
ステップS13、制御部7は、画像読取部11の読取画像格納部を参照して、次のn+1枚目の原稿の原稿画像の存否を確認し、n+1枚目の原稿画像が存在する場合は、処理の継続を判定してステップS14へ移行する。
n+1枚目の原稿画像が存在しない場合は、読取った全ての原稿の処理の終了を判定してステップS15へ移行する。
ステップS14、処理の継続を判定した制御部7は、次の原稿番号の原稿画像を取扱うために、現在の原稿番号nに「1」を加えて原稿番号をインクリメントし、ステップS3へ戻り、ステップS3〜S13による次の原稿の処理を継続する。
ステップS15、読取った全ての原稿の処理の終了を判定した制御部7は、電子ファイル作成部14によって、上記ステップS12で作成した、原稿番号n=1〜4の原稿4枚分の一時電子ファイルの電子データを1つの電子ファイルに統合して、その電子ファイルに原本を構成する原稿の総枚数および総ページ数を書込み、この電子ファイルを、画像形成装置1のファイル格納部8に格納し、本実施例の読取処理を終了させる。
この場合の電子ファイルには、一時電子ファイルにそれぞれ書込まれた属性情報はそのまま引き継がれ、その属性情報は統合された電子ファイルの各電子データのトレーラの末尾に書込まれる。
上記の統合された電子ファイルの各電子データのトレーラの末尾に書込まれた属性情報は、以下のように構成されている。
1枚目の原稿 おもて面:1ページ (i,n,k)=(1,1,0) → 属性情報: %%EOF % 1,1,0
1枚目の原稿 裏面:2ページ (i,n,k)=(2,1,1) → 属性情報: %%EOF % 2,1,1
2枚目の原稿 おもて面:3ページ (i,n,k)=(3,2,0) → 属性情報: %%EOF % 3,2,0
2枚目の原稿 裏面:白紙 データなし(N/A)
3枚目の原稿 おもて面:4ページ (i,n,k)=(4,3,0) → 属性情報: %%EOF % 4,3,0
3枚目の原稿 裏面:白紙 データなし(N/A)
4枚目の原稿 おもて面:5ページ (i,n,k)=(5,4,0) → 属性情報: %%EOF % 5,4,0
4枚目の原稿 裏面:6ページ (i,n,k)=(6,4,1) → 属性情報: %%EOF % 6,4,1
なお、復帰(CR)、改行(LF)、スペース(SP)等のコードは省略してある。
これにより、読取った原稿の総枚数を基に、各ページが原本の何枚目の表裏に相当するかを把握することが可能になる。
また、白紙ページを削除する白紙削除処理が施された電子ファイルは、そのデータ容量が減少するので、ファイル格納部8に格納する電子ファイルの数を増加させることが可能になる。
その後、制御部7は、ユーザが操作パネルによって入力した所望の印刷指示に応じて、格納された電子ファイルを印刷用紙に印刷する。
また、外部装置からの電子ファイルの送信要求に応じて、当該電子ファイルをインターフェース制御部9を通じて外部装置へ送信する。
以下に、図4にSAで示すステップに従って、本実施例における印刷処理の制御の流れについて説明する。
ステップSA1、ユーザが、操作パネルによって電子ファイルのファイル番号等を指定して印刷指示を入力すると、これをインターフェース制御部9を通じて受付けた制御部7は、ファイル格納部8から、ファイル番号に該当する電子ファイルを読出す。
本実施例では、上記読取処理により作成された電子ファイルが読出される。
ステップSA2、該当する電子ファイルを読出した制御部7は、その電子ファイルの電子データのトレーラの末尾に各ページの属性情報が存在するか否かを確認し、属性情報が存在する場合は、ステップSA3へ移行する。属性情報が存在しない場合は、普通印刷の実行を判定してステップSA5へ移行する。
ステップSA3、電子ファイルにページの属性情報が存在することを判定した制御部7は、白紙印刷選択部22によって、ユーザに原本復元印刷の要否を問合せる。
すなわち、制御部7は、インターフェース制御部9を通じて、操作パネルの画面に、原本通りの白紙ページを含んだ構成で印刷を行う(原本復元印刷)か、または白紙ページが削除された構成で印刷を行う(普通印刷)かの原本復元印刷の要否を問合せる文言と、その要否の選択ボタンとを表示した原本復元印刷要否問合せ画面を表示し、ユーザの選択入力を待って待機する。
そして、ユーザが原本復元印刷の要否のいずれかを選択すると、その選択内容を認識してステップSA4へ移行する。
ステップSA4、ユーザの選択内容を認識した制御部7は、その選択が原本復元印刷の場合はステップSA7へ移行する。ユーザの選択が普通印刷の場合はステップSA5へ移行する。
ステップSA5、普通印刷の実行を判定した制御部7は、読出した白紙ページが削除されたページ構成からなる電子ファイルからPDFのページツリー構成を読出すと共に、電子ファイルを画像処理部20へ転送し、画像処理部20によって、電子ファイルの各ページの電子データをラスタライズして普通印刷の印刷データを作成する。
ステップSA6、普通印刷の印刷データを作成した制御部7は、作成した普通印刷の印刷データを基に、電子ファイルの各ページを印刷用紙の表裏にページ順に印刷データを印刷する普通印刷を、Fで示す印刷プロセスに従って実行する。
プロセスF1、制御部7は、印刷データの画像の印刷に適した印刷用紙が収納されている給紙トレイ45を特定し、例えば給紙トレイ45aから1枚目の印刷用紙を矢印ハ方向に繰出し、これを矢印チ方向へ搬送して印刷部21へ搬送し、1枚目の印刷用紙のおもて面にページ番号1の印刷データを印刷する。
プロセスF2、1枚目の印刷用紙のおもて面への印刷後に、制御部7は、1枚目の印刷用紙を矢印リ方向へ搬送して反転部46で表裏を反転させ、更に矢印ヌ方向へ搬送して表裏を反転させた1枚目の印刷用紙を待機部47に待機させると共に、給紙トレイ45aから2枚目の印刷用紙を繰出し、これを印刷部21へ搬送して、2枚目の印刷用紙のおもて面にページ番号3の印刷データを印刷する。
プロセスF3、2枚目の印刷用紙のおもて面への印刷後に、制御部7は、待機部47に待機させた1枚目の表裏を反転させた印刷用紙を矢印ル方向へ搬送して印刷部21へ搬送し、1枚目の印刷用紙の裏面にページ番号2の印刷データを印刷すると共に、2枚目の印刷用紙を反転部46へ搬送し、表裏を反転させた2枚目の印刷用紙を待機部47に待機させる。
プロセスF4、1枚目の印刷用紙の裏面への印刷後に、制御部7は、表裏両面にそれぞれページ番号1、ページ番号2の印刷データを印刷した1枚目の印刷用紙を矢印ヲ方向に搬送して排紙ステージ48上に排紙すると共に、待機部47に待機させた2枚目の表裏を反転させた印刷用紙を印刷部21へ搬送し、2枚目の印刷用紙の裏面にページ番号4の印刷データを印刷する。
プロセスF5、2枚目の印刷用紙の裏面への印刷後に、制御部7は、表裏両面にそれぞれページ番号3、ページ番号4の印刷データを印刷した2枚目の印刷用紙を排紙すると共に、給紙トレイ45aから3枚目の印刷用紙を繰出し、これを印刷部21へ搬送して、3枚目の印刷用紙のおもて面にページ番号5の印刷データを印刷する。
プロセスF6、3枚目の印刷用紙のおもて面への印刷後に、制御部7は、3枚目の印刷用紙を反転部46へ搬送し、表裏を反転させた3枚目の印刷用紙を待機部47に待機させる。
プロセスF7、そして、制御部7は、待機部47に待機させた3枚目の表裏を反転させた印刷用紙を印刷部21へ搬送し、3枚目の印刷用紙の裏面にページ番号6の印刷データを印刷し、表裏両面にそれぞれページ番号5、ページ番号6の印刷データを印刷した3枚目の印刷用紙を、矢印ヲ方向に搬送して排紙する。
このようにして、7つの印刷プロセスからなる本実施例の普通印刷が実行され、普通印刷を終えた制御部7は、印刷処理を終了させる。
これにより、電子ファイルに統合された白紙を除く原稿画像の電子データを、ページ順に連続して3枚の印刷用紙に印刷した図5に示す印刷物が形成される。
ステップSA7、原本復元印刷の実行を判定した制御部7は、白紙ページが削除されたページ構成からなる電子ファイルを白紙ページ挿入部23に転送し、白紙ページ挿入部23によって、当該電子ファイルからPDFのページツリー構成を読出すと共に、電子ファイルの各電子データのトレーラの末尾にコメントで書込まれた各ページの属性情報と、原稿総枚数および総ページ数を読出し、これらを基に、図6に示すページツリー表を作成する。
このページツリー表には、当該電子ファイルが、原稿の総枚数が4、総ページ数が6で、1枚目はおもて面にページ番号1、裏面にページ番号2の電子データを持ち、2枚目はおもて面のみにページ番号3の電子データを持ち、裏面は白紙で削除、3枚目はおもて面のみにページ番号4の電子データを持ち、裏面は白紙で削除、4枚目はおもて面にページ番号5、裏面にページ番号6の電子データを持つ構成であることが示されている。
ステップSA8、ページツリー表を作成した制御部7は、白紙ページ挿入部23によって、作成したページツリー表を基に、白紙挿入が必要なページ間、本実施例では、ページ番号3とページ番号4との間、およびページ番号4とページ番号5との間を白紙挿入位置として特定し、その白紙挿入位置に白紙ラスタデータを挿入する指示を電子ファイルに付加して、当該電子ファイルを画像処理部20へ転送する。
この電子ファイルを画像処理部20へ転送した制御部7は、画像処理部20によって、指示された白紙挿入位置に白紙ラスタデータを挿入しながら、電子ファイルの各ページの電子データをラスタライズして原本と同様の白紙を含む構成のラスタデータからなる原本復元印刷の白紙挿入印刷データを作成する。
ステップSA9、白紙挿入印刷データを作成した制御部7は、作成した白紙挿入印刷データを基に、電子ファイルの各ページを原本と同じページ構成で印刷用紙に印刷データを印刷する原本復元印刷を、図7にGで示す印刷プロセスに従って実行する。
なお、図7は当該プロセスにおける各印刷用紙の存在部位を示してある。
プロセスG1、制御部7は、上記プロセスF1と同様にして、印刷部21により、1枚目の印刷用紙のおもて面にページ番号1の印刷データを印刷する。
プロセスG2、1枚目の印刷用紙のおもて面への印刷後に、制御部7は、上記プロセスF2と同様にして、表裏を反転させた1枚目の印刷用紙を待機部47に待機させると共に、印刷部21により2枚目の印刷用紙のおもて面にページ番号3の印刷データを印刷する。
プロセスG3、2枚目の印刷用紙のおもて面への印刷後に、制御部7は、上記プロセスF3と同様にして、印刷部21により待機部47に待機させた1枚目の表裏を反転させた印刷用紙の裏面にページ番号2の印刷データを印刷すると共に、表裏を反転させた2枚目の印刷用紙を待機部47に待機させる。
プロセスG4、1枚目の印刷用紙の裏面への印刷後に、制御部7は、表裏両面にそれぞれページ番号1、ページ番号2の印刷データを印刷した1枚目の印刷用紙を矢印ヲ方向に搬送して排紙ステージ48上に排紙すると共に、待機部47に待機させた2枚目の表裏を反転させた印刷用紙を印刷部21へ搬送し、2枚目の印刷用紙の裏面に白紙ラスタデータからなる印刷データを印刷する。
この場合に、2枚目の印刷用紙の裏面には、色が転写されず、2枚目の印刷用紙の裏面は地色のまま、つまり白紙とされる。
プロセスG5、2枚目の印刷用紙の裏面への白紙の印刷後に、制御部7は、おもて面にページ番号3の印刷データを印刷し裏面を白紙とした2枚目の印刷用紙を排紙すると共に、給紙トレイ45aから3枚目の印刷用紙を繰出し、これを印刷部21へ搬送して3枚目の印刷用紙のおもて面にページ番号4の印刷データを印刷する。
プロセスG6、3枚目の印刷用紙のおもて面への印刷後に、制御部7は、3枚目の印刷用紙を反転部46へ搬送し、表裏を反転させた3枚目の印刷用紙を待機部47に待機させると共に、給紙トレイ45aから4枚目の印刷用紙を繰出し、これを印刷部21へ搬送して4枚目の印刷用紙のおもて面にページ番号5の印刷データを印刷する。
プロセスG7、4枚目の印刷用紙のおもて面への印刷後に、制御部7は、待機部47に待機させた3枚目の表裏を反転させた印刷用紙を印刷部21へ搬送し、3枚目の印刷用紙の裏面に白紙ラスタデータからなる印刷データを印刷して白紙とすると共に、4枚目の印刷用紙を反転部46へ搬送し、表裏を反転させた4枚目の印刷用紙を待機部47に待機させる。
プロセスG8、3枚目の印刷用紙の裏面への白紙の印刷後に、制御部7は、おもて面にページ番号4の印刷データを印刷し裏面を白紙とした3枚目の印刷用紙を排紙すると共に、待機部47に待機させた4枚目の表裏を反転させた印刷用紙を印刷部21へ搬送し、4枚目の印刷用紙の裏面にページ番号6の印刷データを印刷する。
プロセスG9、そして、制御部7は、印刷部21に存在する表裏両面にそれぞれページ番号5、ページ番号6の印刷データを印刷した4枚目の印刷用紙を、矢印ヲ方向に搬送して排紙する。
このようにして、9つの印刷プロセスからなる本実施例の原本復元印刷が実行され、原本復元印刷を終えた制御部7は、印刷処理を終了させる。
これにより、電子ファイルに統合された白紙を除く原稿画像の電子データに白紙を挿入して原本通りのページ構成を4枚の印刷用紙に印刷した図8に示す印刷物が形成される。
以上説明したように、本実施例では、白紙ページ削除処理を施して容量を減少させた電子ファイルからページツリー表を作成し、そのページツリー表を基に白紙挿入が必要なページ間を特定し、その白紙挿入位置に白紙ページを挿入して印刷するので、白紙ページ削除処理が施された電子ファイルから原本と全く同じように白紙ページが挿入されたページ構成をそのまま復元して印刷することができる。
また、1つの電子ファイルから、白紙を削除した構成の普通印刷、および原本のページ構成を復元した原本復元印刷のいずれか一方を選択して印刷を行うことが可能になる。
図9は実施例2のプリンタ部を示すブロック図、図10は実施例2のプリンタ機構の構成を示す説明図、図11は実施例2のセレクタ部周辺の構成を示す拡大説明図、図12は実施例2の印刷処理を示すフローチャートである。
なお、図10に示すプリンタ機構40は、給紙トレイ45を除いた状態で示してある。また、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例のプリンタ部5は、図9に示すように、上記実施例1と同様の画像処理部20、印刷部21、白紙印刷選択部22および白紙ページ挿入部23に、印刷順序調整部51、排紙順序調整部52およびセレクタ部53を追加して構成される。
本実施例のプリンタ機構40は、図10に示すように、上記実施例1と同様の印刷部21、給紙トレイ45および待機部47等の他に、搬送方向制御手段としてのセレクタ部53と媒体退避手段としての退避部55とを具備する。
セレクタ部53は、図11に示すように、印刷部21でおもて面の印刷を終えた片面印刷済みの印刷用紙(片面印刷紙という。)の中で、裏面の印刷が必要と判定された印刷用紙を媒体反転手段としての反転部46を経由して待機部47へ、裏面が白紙ページであって、再び印刷部21に搬送する必要がないために裏面への印刷不要と判定された片面印刷紙を退避部55へ搬送する際の、片面印刷紙の搬送方向を切替えるための複数のフラッパ56、およびその搬送経路を形成するための複数の搬送ローラ57を具備する。
このセレクタ部53は、印刷部21の定着器44からの片面印刷紙を、フラッパ56aで搬送方向を切替えて矢印ワ方向に搬送して搬送ローラ57aで受入れ、裏面印刷が必要な片面印刷紙は、フラッパ56b、56cにより反転部46の搬送ローラ57bに引渡して矢印カ方向に一旦搬送し、搬送ローラ57bを逆転させてフラッパ56cにより搬送ローラ57cに引渡して表裏を反転させ、これを矢印ヌ方向に搬送して待機部47へ搬送し、裏面を白紙とする片面印刷紙は、フラッパ56b、56dにより退避部55の搬送ローラ57dに引渡して矢印ヨ方向に搬送して搬送路上に一時的に退避させ、退避部55に退避させた片面印刷紙は、搬送ローラ57dを逆転させてフラッパ56dにより搬送ローラ57eに引渡し、矢印タ、矢印ヲの方向に搬送する機能を有している。
印刷順序調整部51は、セレクタ部53を制御して、印刷用紙の、給紙トレイ45から印刷部21への搬送(矢印チ)、待機部47から印刷部21への搬送(矢印ル)、セレクタ部53を介して印刷部21から反転部46への搬送(矢印ワ、矢印カ)、反転部46から待機部47への搬送(矢印ヌ)といったプリンタ機構40における印刷中の印刷用紙の搬送状況を制御する機能を有する。
排紙順序調整部52は、セレクタ部53を制御して、印刷済みの印刷用紙、つまり反転部46で表裏を反転して待機部47に待機させ、印刷部21で裏面を印刷した両面印刷済みの印刷用紙(両面印刷紙という。)と、退避部55に退避させた裏面が白紙の片面印刷紙との、印刷部21からの排紙(矢印ヲ)、セレクタ部53を介して印刷部21から退避部55への搬送(矢印ワ、矢印ヨ)、退避部55からの排紙(矢印タ、矢印ヲ)といったプリンタ機構40における排紙の順序を制御して、原本通りの構成で印刷済みの印刷用紙を排紙ステージ48上に排紙する機能を有する。
なお、本実施例では、待機部47から印刷部21までの搬送経路で1枚、退避部55で1枚の合計2枚の印刷用紙の存在が可能な搬送間隔で印刷用紙が搬送されるものとして説明する。
以下に、図12にSBで示すステップに従って、本実施例における印刷処理の制御の流れについて説明する。
本実施例のステップSB1〜SB8の作動は、上記実施例1のステップSA1〜SA8の作動と同様であるので、その説明を省略する。
この場合に、ステップSB6における普通印刷においては、本実施例の反転部46が用いられる。
ステップSB9、白紙挿入印刷データを作成した制御部7は、作成した白紙挿入印刷データを基に、電子ファイルの各ページを原本と同じページ構成で印刷用紙に印刷する本実施例の原本復元印刷を実行するために、原稿番号のカウンタnを「1」に初期設定する。
ステップSB10、制御部7は、原稿番号n(現段階では1枚目の原稿)の表裏のページの印刷データを白紙挿入印刷データから読出して記憶部に一時保存すると共に、印刷データの画像の印刷に適した印刷用紙が収納されている給紙トレイ45、例えば給紙トレイ45aを特定し、印刷順序調整部51によって、給紙トレイ45aからn枚目(現段階では1枚目)の印刷用紙を矢印ハ方向に繰出し、これを矢印チの方向へ搬送して印刷部21へ搬送し、n枚目の印刷用紙のおもて面に当該ページの印刷データを印刷する。
ステップSB11、n枚目の印刷用紙のおもて面への印刷を終えた制御部7は、印刷順序調整部51によって、ページツリー表を基にn枚目の原稿の裏面が白紙か否かを判定し、n枚目の原稿の裏面が白紙である場合はステップSB14へ移行する。n枚目の原稿の裏面が白紙でない場合はステップSB12へ移行する。
ステップSB12、n枚目の原稿の裏面が白紙でないと判定した制御部7は、待機部47の印刷用紙(待機紙という、)の存否を確認し、待機紙が存在する場合は、裏面への印刷が必要と判定してステップSB18へ移行する。待機紙が存在しない場合はステップSB13へ移行する。
ステップSB13、待機紙が存在しないことを判定した制御部7は、印刷順序調整部51によって、おもて面に印刷データを印刷した片面印刷済みの印刷用紙を、印刷部21から矢印ワ方向に搬送し、セレクタ部53によって矢印カ方向に搬送して反転部46へ搬送し、更にセレクタ部53によって矢印ヌ方向に搬送して、表裏を反転させた印刷用紙を待機部47に待機紙として待機させ、ステップSB19へ移行する。
ステップSB14、n枚目の原稿の裏面を白紙と判定した制御部7は、退避部55の印刷用紙(退避紙という、)の存否を確認し、退避紙が存在する場合はステップSB15へ移行する。退避紙が存在しない場合はステップSB16へ移行する。
ステップSB15、退避紙が存在することを確認した制御部7は、排紙順序調整部52によって、退避紙となっていた裏面白紙の印刷用紙を退避部55から矢印タ、矢印ヲの方向に搬送して排紙ステージ48上に排紙する。
ステップSB16、退避紙が存在しないことを確認した、または既に存在する退避紙を先に排紙した制御部7は、印刷順序調整部51によって、裏面を白紙とする片面印刷紙を印刷部21から矢印ワ方向に搬送し、セレクタ部53によって矢印ヨ方向に搬送して退避部55に退避させる。
ステップSB17、裏面を白紙とする片面印刷紙を退避部55に退避させた制御部7は、待機部47の待機紙の存否を確認し、待機紙が存在する場合は、裏面への印刷が必要と判定してステップSB18へ移行する。待機紙が存在しない場合はステップSB19へ移行する。
ステップSB18、裏面への印刷が必要と判定した制御部7は、印刷順序調整部51によって、待機紙を待機部47から矢印ル方向へ搬送して印刷部21へ搬送し、待機紙となっていた片面印刷紙の裏面に、記憶部に一時保存したn−1枚目の原稿の裏面の印刷データを印刷してステップSB19へ移行する。
ステップSB19、制御部7は、印刷部21に、裏面の印刷を終えた印刷用紙、つまり表裏両面への印刷を終えた印刷用紙(両面印刷紙)が存在するか否かを確認し、両面印刷紙が存在する場合はステップSB20へ移行する。印刷部21に両面印刷紙が存在しない場合はステップSB21へ移行する。
ステップSB20、印刷部21に両面印刷紙が存在することを判定した制御部7は、排紙順序調整部52によって、両面印刷紙を、印刷部21から矢印ヲの方向に搬送して排紙ステージ48上に排紙する。
ステップSB21、制御部7は、ページツリー表を参照して、次のn+1枚目の原稿の印刷データの存否を確認し、n+1枚目の印刷データが存在する場合は、印刷用紙への印刷の継続を判定してステップSB22へ移行する。n+1枚目の原稿の印刷データが存在しない場合はステップSB23へ移行する。
ステップSB22、印刷用紙への印刷の継続を判定した制御部7は、次の原稿番号の印刷データを取扱うために、現在の原稿番号nに「1」を加えて原稿番号をインクリメントし、ステップSB10へ戻り、ステップSB10〜SB21による次の印刷用紙への印刷を継続する。
ステップSB23、n+1枚目の原稿の印刷データが存在しないことを判定した制御部7は、退避部55の退避紙の存否を確認し、退避紙が存在する場合はステップSB24へ移行する。退避紙が存在しない場合はステップSB25へ移行する。
ステップSB24、退避しが存在することを判定した制御部7は、排紙順序調整部52によって、退避紙となっていた裏面を白紙とする片面印刷紙を、退避部55から矢印タ、矢印ヲの方向に搬送し、排紙ステージ48上に排紙してステップSB25へ移行する。
ステップSB25、退避紙が存在しないことを判定した制御部7は、待機部47の待機紙の存否を確認し、待機紙が存在する場合は、印刷用紙の裏面の印刷が必要と判定してステップSB26へ移行する。待機紙が存在しない場合は印刷処理を終了させる。
ステップSB26、裏面への印刷が必要と判定した制御部7は、印刷順序調整部51によって、待機紙を待機部47から矢印ル方向へ搬送して印刷部21へ搬送し、待機紙となっていた印刷用紙の裏面に、記憶部に一時保存した当該原稿の裏面の印刷データを印刷し、排紙順序調整部52によって、両面への印刷を終えた印刷用紙を、印刷部21から矢印ヲの方向に搬送して排紙ステージ48上に排紙し、印刷処理を終了させる。
上記のフローチャートによる原本復元印刷の手順を、図13にGAで示す印刷プロセスに従って説明する。
なお、以下の説明における原本を構成する4枚の原稿は、図8に示す印刷物と同様の構成の原稿として説明する。
プロセスGA1、制御部7は、印刷データの画像の印刷に適した印刷用紙が収納されている給紙トレイ45を特定し、例えば給紙トレイ45aから1枚目の印刷用紙を矢印ハ方向に繰出し、これを矢印チの方向へ搬送して印刷部21へ搬送し、1枚目の印刷用紙のおもて面にページ番号1の印刷データを印刷する(SB10のn=1)。
プロセスGA2、1枚目の印刷用紙のおもて面への印刷後に、制御部7は、裏面を印刷する1枚目の印刷用紙を、矢印ワ、矢印カの方向へ搬送して反転部46で表裏を反転させ、更に矢印ヌ方向へ搬送して表裏を反転させた1枚目の印刷用紙を待機部47に待機させる(SB11のYES、SB12のNO、SB13)と共に、給紙トレイ45aから2枚目の印刷用紙を繰出し、これを印刷部21へ搬送して、2枚目の印刷用紙のおもて面にページ番号3の印刷データを印刷する(SB19のNO、SB21のNO、SB22、SB10のn=2)。
プロセスGA3、2枚目の印刷用紙のおもて面への印刷後に、制御部7は、裏面を白紙とする2枚目の印刷用紙を、矢印ワ、矢印ヨの方向に搬送して2枚目の印刷用紙を退避部55に退避させる(SB11のYES、SB14のNO、SB16)と共に、待機部47に待機させた1枚目の表裏を反転させた印刷用紙を矢印ル方向へ搬送して印刷部21へ搬送し、1枚目の印刷用紙の裏面にページ番号2の印刷データを印刷する(SB17のYES、SB18)。
プロセスGA4、1枚目の印刷用紙の裏面への印刷後に、制御部7は、表裏両面にそれぞれページ番号1、ページ番号2の印刷データを印刷した1枚目の印刷用紙を矢印ヲ方向に搬送して排紙する(SB19のYES、SB20)と共に、給紙トレイ45aから3枚目の印刷用紙を繰出し、これを印刷部21へ搬送して、3枚目の印刷用紙のおもて面にページ番号4の印刷データを印刷する(SB21のNO、SB22、SB10のn=3)。
プロセスGA5、3枚目の印刷用紙のおもて面への印刷後に、制御部7は、退避部55の裏面を白紙とした2枚目の印刷用紙を、矢印タ、矢印ヲの方向に搬送して排紙し、裏面を白紙とする3枚目の印刷用紙を矢印ワ、矢印ヨの方向に搬送して3枚目の印刷用紙を退避部55に退避させる(SB11のYES、SB14のYES、SB15、SB16)と共に、給紙トレイ45aから4枚目の印刷用紙を繰出し、これを印刷部21へ搬送して、4枚目の印刷用紙のおもて面にページ番号5の印刷データを印刷する(SB17のNO、SB19のNO、SB21のNO、SB22、SB10のn=4)。
プロセスGA6、4枚目の印刷用紙のおもて面への印刷後に、制御部7は、裏面を印刷する4枚目の印刷用紙を、矢印ワ、矢印カの方向へ搬送して反転部46で表裏を反転させ、更に矢印ヌ方向へ搬送して表裏を反転させた4枚目の印刷用紙を待機部47に待機させる(SB11のYES、SB12のNO、SB13)と共に、退避部55の裏面を白紙とした3枚目の印刷用紙を、矢印タ、矢印ヲの方向に搬送して排紙する(SB19のNO、SB21のYES、SB23のYES、SB24)。
プロセスGA7、次いで、制御部7は、待機部47に待機させた4枚目の表裏を反転させた印刷用紙を矢印ル方向へ搬送して印刷部21へ搬送し、4枚目の印刷用紙の裏面にページ番号6の印刷データを印刷する(SB25のYES、SB26)。
プロセスGA8、4枚目の印刷用紙の裏面への印刷後に、制御部7は、表裏両面にそれぞれページ番号5、ページ番号6の印刷データを印刷した4枚目の印刷用紙を矢印ヲ方向に搬送して排紙する(SB26)
このようにして、上記実施例1の図8に示す印刷物と同様の、電子ファイルに統合された白紙を除く原稿画像の電子データに白紙を挿入して原本通りのページを4枚の印刷用紙に印刷した印刷物を、実施例1の原本復元印刷に較べて、1つ少ない8つの印刷プロセスで形成することができ、画像形成装置1の印刷速度の向上を図ることができる。
なお、本実施例では、印刷用紙の搬送間隔を、待機部47から印刷部21までの搬送経路で1枚、退避部55で1枚の合計2枚の印刷用紙の存在が可能な搬送間隔として説明したが、印刷用紙の搬送間隔を短くして、待機部47から印刷部21までの搬送経路で複数枚存在できるようにして、退避部も同様に複数個設けるようにしてもよい(例えば、待機部47から印刷部21までの搬送経路で2枚存在できるようにすると、退避部がもう一つ必要になる。)。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、裏面を白紙とする印刷用紙を一時的に退避させる退避部を設けたことによって、裏面を白紙とする印刷用紙を再び印刷部に搬送する必要がなくなり、裏面が白紙の原稿を含む原本の原本復元印刷における印刷速度の向上を図ることができる。
なお、上記各実施例においては、ユーザは、画像形成装置に設けられた操作パネルから読取指示や印刷指示等の指示入力を行うとして説明したが、インターフェース制御部を通じて接続する外部装置から指示入力を行うようにしてもよい。
また、上記各実施例においては、画像形成装置はMFPであるとして説明したが、プリンタ(SFP)やファクシミリ、複写装置等、およびこれらの複合装置であってもよい。