JP5498851B2 - 検体ラック及び分割ラック - Google Patents

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Description

本発明は、検体容器を載置する複数の分割ラックを備える検体ラック、及び該検体ラックを構成する分割ラックに関するものである。
各医療機関で採取された血液、血漿、血清などの検体は、検体容器に収容され、検体を識別するための検体番号を表示(例えば、バーコード表示)したラベルが貼られて、検査機関に搬送され、各種の検査が行われ、保管される。検査依頼時から検査後検体保管時までの間で検体を取り扱う時には、検体容器は各種の工程(搬送、仕分け、検査、保管等)に適した形態の様々な検体ラックに移し換えられる。
検体容器を大量に搬送する場合には、一般に50本単位のラックで扱われることが多い。しかし、機器によるチェックを行なう場合には、検体容器のバーコード読み込みや容器形状、検体量、溶血度の確認が容易にできるよう、1本単位あるいは10本単位のラックが用いられている。また、遠心処理を行なう場合には、ラックから検体容器を遠心機専用バケットに移し換え、遠心処理後に元のラックに戻す作業が行なわれている。さらに、検体を分注機などによって分注する場合には、分注機専用ラックへの検体容器移し換え作業が行なわれている。そして、検査終了後において、検体容器を保管専用ラックへ移し換える作業が行なわれている。
すなわち、検体容器の大量搬送の場合は50本単位のラックを用い、機器によるチェックを行なう場合には1本単位または10本単位のラックを用いるため、検体容器を適したラックに移し換える作業が発生している。また、遠心処理工程や検体の自動分注工程では、専用ラックを用いるために検体容器の移し換え作業が発生している。なお、50本の検体容器を載置可能なラックとしては、例えば、特許文献1に開示されている検体ラックが存在する。
特開平8−271527号公報
しかしながら、上述したように、従来技術では、検査依頼時から検査後検体保管時までの工程で検体容器を各作業に適したラックに移し換える作業が発生し、非常に手間がかかっている。また、移し換えを行なう際に検体の入れ違いや落下、転倒等のリスクを伴う。
よって、検査依頼時から検査後検体保管時までの工程で、検体容器を異なるラックに移し換えることなく各作業で必要な検体本数単位のラックの組み合わせを自在に設定でき、かつ機器によるチェックや遠心処理工程、自動分注工程においてもそのまま使用することができる形状と機能を有する検体ラックが要請されている。
本発明の目的は、検体の移し換えを行なうことなく必要な検体単位でのラック形状を自在にとることができる検体ラック及び該検体ラックを構成する分割ラックを提供することである。
本発明の検体ラックは、検体容器を載置する検体ラックであって、前記検体容器を支持可能な所定数の支持部及び各支持部に支持された検体容器を外部から観察するための窓を有する所定数の分割ラックと、各分割ラックを互いの側面を当接させて並設した状態で分解可能に連結する連結部材とを備え、前記連結部材は、各分割ラックを互いの側面を当接させて並設した状態の集合体を、外側から挟み込むように挟持する一対の挟持部を有し、前記挟持部はそれぞれ嵌合部を有し、前記分割ラックは前記嵌合部が嵌合可能な形状の被嵌合部を有し、前記連結部材は、前記集合体を構成する各分割ラックのうちの外側に位置する一対の分割ラックの各被嵌合部のそれぞれに各挟持部の前記嵌合部のそれぞれを嵌合させることにより前記集合体に取り付けられ、前記連結部材は、前記外側に位置する一対の分割ラックの各被嵌合部に対する各嵌合部の嵌合を専用工具によって解除することにより前記集合体から取り外されることを特徴とする。
本発明の検体ラックは、所定数の分割ラックを連結部材で連結して一つの連結体とした形態と、各分割ラックに分解した形態との二つの形態を必要に応じてとり得るので、例えば、検体容器を搬送・保存する場合には、連結体とすることにより、多数の検体容器を一括的に取り扱うことができる。
一方、例えば、検体容器の仕分けを行う場合には、分解して分割ラック単位で取り扱うことができ、このとき、窓を介して支持された検体容器を観察することができるので、検体容器を分割ラックから取り出すことなく、検査や仕分け作業を容易に行うことができる。また、検体ラックを構成する各分割ラックの組み合わせも自在であるから、例えば、分割ラック毎に検体容器を検査する際に、検体容器が支持されていない空の分割ラック(他の分割ラック)を用意し、規格検体又は規格外検体を該他の分割ラックに移し、規格検体のみが支持された分割ラック又は他の分割ラックを所定数集合させて連結部材で連結するというような用い方をすることができる。
また、連結部材は、集合体を挟持した状態で連結部材の嵌合部が分割ラックの被嵌合部に嵌合することにより、該集合体に取り付けられ、該集合体からの取り外しは専用工具によって該嵌合を解除することによって行われるので、搬送や保管時等において連結体として用いられる場合に、予期せず連結部材が該集合体から落下して(取り外されて)、連結が解除されるような事態が生じることを防止することができる。
本発明の検体ラックにおいて、前記連結部材により連結された前記所定数の分割ラックを一つの連結体として識別するため、該連結体に対して着脱可能に取り付けられる識別部材をさらに備える。従って、連結体とした検体ラックは識別部材によって識別することができる。
この場合において、前記識別部材を前記連結部材に設けることができる。これにより、連結部材を取り外して各分割ラックに分解するだけで、識別部材も同時に取り外すことができ、一方、連結部材で各分割ラックを連結するだけで、識別部材も同時に取り付けることができ、分解及び組立作業を容易化することができる。
本発明の検体ラックにおいて、前記分割ラックは、第1凸部及び前記第1凸部に係合する形状の第1凹部の一方をその一方の側面に有し、前記第1凸部及び前記第1凹部の他方をその他方の側面に有する。このようにすることにより、連結部材で連結するに際して、各分割ラックを互いの側面を当接させて並設した状態(集合体)としたときに、隣接する一方の分割ラックの第1凸部が他方の分割ラックの第1凹部に係合することにより、互いに適正な位置関係で配置することができ、組立作業を容易にすることができる。また、連結部材で連結して連結体とした後にも、隣接する分割ラック同士の位置関係が適正な状態で保たれるので、互いの連結状態を適正に保つことができる。
本発明の検体ラックにおいて、前記分割ラックは、第2凸部及び前記第2凸部に係合する形状の第2凹部の一方をその上面に有し、前記第2凸部及び前記第2凹部の他方をその下面に有する。このようにすることにより、複数の検体ラックの搬送又は保管等の際に、検体ラックを上下に積み重ねる場合に、一方の検体ラックの各分割ラックの第2凸部が他方の検体ラックの各分割ラックの第2凹部に係合することにより、互いに適正な位置関係で配置することができ、積み重ねた検体ラックの転倒や上部の検体ラックの落下等を防止することができる。
本発明の検体ラックにおいて、前記支持部は、前記検体容器を該支持部の略中央部に誘導する内側に突出する複数の突起を有する。このような突起により、検体容器は支持部の略中央部で支持されるため、突起以外の部分において、検体容器と支持部との間にある程度の空間が形成される。検体容器にはラベルが何重にも巻き付けられることが多く、ラベルの片寄りやよじれ等により容器外形に変形が生じることがある。そのような変形部分があったとしても、検体容器と支持部との間の空間がこれを吸収するため、支持部の略中央部に支持することができる。
本発明の検体ラックにおいて、前記連結部材として、連結すべき分割ラックの数に応じて互いに異なる寸法に設定された複数種類の連結部材を用意し、前記連結部材を任意に交換することにより、連結する分割ラックの数を変更可能とする。このようにすることで、支持する検体容器の数を必要に応じて柔軟に変更することができる。
本発明の分割ラックは、所定数の分割ラックと、各分割ラックを互いの側面を当接させて並設した状態で連結部材により分解可能に連結してなる検体ラックに用いられる当該分割ラックであって、検体容器を支持可能な所定数の支持部及び各支持部に支持された検体容器を外部から観察するための窓を有し、第1凸部及び前記第1凸部に係合する形状の第1凹部の一方をその一方の側面に有し、前記第1凸部及び前記第1凹部の他方をその他方の側面に有することを特徴とする。
本発明の分割ラックを複数個用意し、各分割ラックを互いの側面を当接させて並設した状態(集合体)とした際に、隣接する一方の分割ラックの第1凸部が他方の分割ラックの第1凹部に係合することにより、互いに適正な位置関係で配置することができ、この状態で連結部材により連結することができるので、組立作業を容易にすることができ、連結部材で連結した後にも、隣接する分割ラック同士の位置関係が適正な状態で保たれるので、互いの連結状態を適正に保つことができる。また、分割した際には、支持された検体容器を窓を介して観察することができるので、検体容器を分割ラックから取り出すことなく、検査や選別作業を容易に行うことができる。
本発明の分割ラックにおいて、第2凸部及び前記第2凸部に係合する形状の第2凹部の一方をその上面に有し、前記第2凸部及び前記第2凹部の他方をその下面に有することができる。本発明の分割ラックを複数個用意し、各分割ラックを互いの側面を当接させて並設した状態で連結部材により連結して検体ラックとし、このような検体ラックをさらに複数個用意して、検体ラックを上下に積み重ねる場合に、一方の検体ラックの各分割ラックの第2凸部が他方の検体ラックの各分割ラックの第2凹部に係合することにより、互いに適正な位置関係で配置することができ、積み重ねた検体ラックの転倒や上部の検体ラックの落下等を防止することができる。
本発明の分割ラックにおいて、前記支持部は、前記検体容器を該支持部の略中央部に誘導する内側に突出する複数の突起を有する。このような突起により、検体容器は支持部の略中央部で支持されるため、突起以外の部分において、検体容器と支持部との間にある程度の空間が形成される。検体容器にはラベルが何重にも巻き付けられることが多く、ラベルの片寄りやよじれ等により容器外形に変形が生じることがある。そのような変形部分があったとしても、検体容器と支持部との間の空間がこれを吸収するため、支持部の略中央部に支持することができる。
本発明によれば、検体の移し換えを行なうことなく必要な検体単位でのラック形状を自在にとることができる検体ラック及び該検体ラックを構成する分割ラックを提供することができる。
本発明の実施形態の検体ラックの構成を示す平面図である。 本発明の実施形態の検体ラックの構成を示す側面図である。 本発明の実施形態の検体ラックの構成を示す側面図である。 本発明の実施形態の検体ラックの構成を示す正面図である。 本発明の実施形態の分割ラックの構成を示す平面図である。 本発明の実施形態の分割ラックの構成を示す正面図である。 本発明の実施形態の連結クリップの構成を示す側面図である。 本発明の実施形態の連結クリップの構成を示す正面図である。 本発明の実施形態の連結クリップの構成を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
各医療機関で採取された血液、血漿、血清等の検体は、検体容器(一般には直径10mm〜16mm程度の試験管状の容器)に入れられ、検体を識別するための検体番号(検体識別情報)を表示したラベルが貼られ、複数本が検体ラックに載置されて、検体ラック単位で検体検査所に送られる。一方、検体番号及び検査項目等が記入されている検体検査依頼書も検体検査所に送付され、記入されている検査指示情報がホストコンピュータに入力される。
検体検査所に搬送されてくる検体には、予め定められている規格に合致した検体容器に収容されている規格検体と、規格に合致していない検体容器に収容されている規格外検体とが含まれており、規格外検体は自動で成分検査等の検査を実施することはできず、手作業での検査となるため、かかる検査に先立ち、規格検体と規格外検体とを仕分けする作業が実施される。なお、以下では、本発明が適用された検体ラック及び分割ラックをそのような仕分け作業で用いる場合を例として説明するが、これは単なる例示であり、仕分け後に行われる検査工程等の他の工程においても好適に用いることができる。
本実施形態の検体ラックの全体構成が図1〜図4に示されている。本実施形態の検体ラック1は、所定数(本実施形態では、5個)の分割ラック10を、一対の連結クリップ(連結部材)20で互いに一体的に連結して構成されている。
分割ラック10は、所定数(本実施形態では、10個)の支持部11を所定の方向に一列に配列して構成されている。本実施形態では、略円柱状の透明樹脂又はガラス製の試験管からなる検体容器をその支持対象としており、支持部11は平面視略矩形状に形成されている。支持部11の両側面には、それぞれ内外に貫通する窓12a(図3参照)及び窓12b(図2参照)が形成されており、支持部11に検体容器を支持したままの状態で、これらの窓12a,12bを介して検体容器を外部から観察することができるようになっている。なお、分割ラック10としては、ラック強度を向上する観点から、ポリカーボネートから形成されたものを用いることが好ましい。このようなポリカーボネートを用いて形成することにより、そのまま遠心分離機にもかけ得るので、遠心分離機にかける際に検体容器を遠心分離専用のラックに載せ換える必要がなくなる。
分割ラック10の支持部11の一方の側面の窓12aは、図3に示すように、分割ラック10の上辺まで至るように形成されており、他方の側面の窓12bは、図2に示すように、分割ラック20の上辺までは至らないように形成されている。一方の側面の窓12aと他方の側面の窓12bとは互いに対応する位置関係で形成されており、例えば、一方の窓12a側にCCD等を備える撮像装置を配置し、他方の窓12b側から光を採取して、検体容器を撮像できるようになっている。
分割ラック10の要部構成が図5及び図6に示されている。図5に示すように、支持部11の底面13aは、検体容器の底部の形状に対応するように、略半球状に凹陥するように形成されており、その中央部には貫通穴13bが形成されている。
支持部11の窓12a側の側壁には、窓12aの左右に相対する側辺の部分が、それぞれ内側に向かって折り返し形状とされることにより、それぞれ内側に突出する突起14が形成されており、これらの突起14及び支持部11の窓12aが形成された側壁以外の3つの側壁の内面によって、検体容器が支持部11の中央部に誘導されるようになっている。このような突起14の近傍には凹陥するR部が形成されており、検体容器と支持部11の内壁との間に空間14aが形成される。従って、検体容器にラベルが何重にも巻き付けられて、ラベルの片寄りやよじれ等により容器外形に変形が生じている場合に、かかる空間14a等がそのような変形部分を吸収し得るため、検体容器を支持部11の略中央部に支持することができる。
分割ラック10の窓12aが形成された側の側面には、外側に突出する複数の第1凸部15aが形成されており、窓12bが形成された側の側面には、該第1凸部15aが係合する形状の複数の第1凹部15bが形成されている。また、分割ラック10の窓12bが形成された側の側面には、外側に突出する複数の第1凸部15cが形成されており、窓12aが形成された側の側面には、該第1凸部15cが係合する形状の複数の第1凹部15dが形成されている。
連結クリップ20で連結するに際して、各分割ラック10を互いの側面を当接させて並設した状態(集合体)としたときに、隣接する一方の分割ラック10の第1凸部15a,15cが他方の分割ラック10の第1凹部15b,15dに係合することにより、互いに適正な位置関係で配置することができ、組立作業を容易にすることができる。また、連結クリップ20で連結した後にも、隣接する分割ラック10同士の位置関係が適正な状態で保たれるので、互いの連結状態を適正に保つことができる。
なお、第1凸部15a及びこれに対応する第1凹部15bと、第1凸部15c及びこれに対応する第1凹部15dとは、何れか一方のみであってもよい。また、第1凸部15a及びこれに対応する第1凹部15bと、第1凸部15c及びこれに対応する第1凹部15dとは、本実施形態では、それぞれ2つずつ設けたが、1つずつでも、3つずつ以上でもよい。
また、図5及び図6に示すように、分割ラック10の上面には上側に向かって突出する複数の第2凸部16aが形成されており、下面には該第2凸部16aが係合する形状の複数の第2凹部16bが形成されている。
複数の検体ラック1の搬送又は保管等の際に、検体ラック1を上下に積み重ねる場合に、一方の検体ラック1の各分割ラック10の第2凸部16aが他方の検体ラック1の各分割ラック10の第2凹部16bに係合することにより、互いに適正な位置関係で配置することができ、積み重ねた検体ラック1の転倒や上部に載置された検体ラック1の落下等を防止することができる。
なお、分割ラック10の上面に第2凸部16aを、これに対応する第2凹部16bを下面に設けたが、これと逆に分割ラック10の下面に第2凸部16aを、これに対応する第2凹部16bを上面に設けるようにしてもよく、これらの両方を設けてもよい。また、この実施形態では、第2凸部16a及びこれに対応する第2凹部16bを分割ラック10の両端部近傍にそれぞれ設けたが、中央部寄りに設けてもよい。第2凸部16a及びこれに対応する第2凹部16bの数は、本実施形態では、2つずつとしたが、1つずつでも、3つずつ以上でもよい。
分割ラック10の正面及び背面には、図6に示すように、上下でそれぞれ一対(即ち、4個)の凹陥する被挟持部17が形成されており、各被挟持部17は上方又は下方に向かって略半円柱状に凹陥する被嵌合部としての凹部17aをそれぞれ有している。左右の被挟持部17は互いに対称に形成されている。これらの被挟持部17は、複数の分割ラック10を連結する際に、連結クリップ20の一部(後述する挟持部21)により挟持される部分である。
各分割ラック10をその側面を当接させて並設した状態の集合体を連結して一体化して連結体とするための連結クリップ20は、図7〜図9に示すように構成されている。本実施形態の連結クリップ20は、略矩形板状体からなり、本体部20aと、本体部20aの四隅にそれぞれ形成された腕部20bと、各腕部20bの先端に略L字状に折り曲げられるように形成された挟持部21をそれぞれ有している。各挟持部21は上又は下に突出する嵌合部としての凸部21aを有している。
連結クリップ20の挟持部21は、所定数の分割ラック10を互いの側面を当接させて並設した状態(集合体とした状態)で、外側に配置された一対の分割ラック10のそれぞれの外側に位置する側の被挟持部17に嵌め入れることにより、該集合体を外側から挟み込むように挟持する部分である。挟持部21が被挟持部17に嵌め入れられると、連結クリップ20の挟持部21の凸部21aが分割ラック10の被挟持部17の凹部17aに、該連結クリップ20の腕部20bの弾性により嵌合し、該集合体に固定されることとにより、各分割ラック10が一体的に連結され、検体ラック1として組み立てられる。
検体ラック1の分解は、凹部17aに対する凸部21aの嵌合を専用工具(ジグ)によって解除することにより行われる。即ち、組み立てられた検体ラック1の分解(分割)は、人手により行うことは通常は困難であり、専用工具(ジグ)を用いて、連結クリップ20の腕部20bを弾性変形させて、凹部17aに対する凸部21aの嵌合を解除させることによってのみ可能である。なお、連結クリップ20としては、例えばポリプロピレンから形成したものを用いることができる。
連結クリップ20には、当該クリップ20によって連結して一体化された所定数の分割ラックの連結体としての検体ラック1を他の検体ラックから識別するための識別部材30が取り付けられている。本実施形態では、識別部材30としては、ラック番号を示すバーコードが印刷表示されたラベルが用いられている。
本実施形態の検体ラック1は、検体容器を搬送(保管を含む)する際には、10個の支持部11を有する5個の分割ラック10を連結クリップ20により連結して一体化した状態の連結体として用いる。これにより、最大で50本の検体容器を一括的に搬送できるので、搬送を高効率的に行うことができるとともに、連結クリップ20には識別部材30が設けられているから、該識別部材30によって他の検体ラックと識別して取り扱うことができる。
検体容器を検査する際には、連結クリップ20を専用工具を用いて取り外して、各分割ラック10に分解する。これにより、分割ラック10毎にそれに支持された検体容器を検査することができ、このとき、支持部11は外部から観察するための窓12a,12bを有しているので、検体容器を支持部11から抜き出すことなく、そのままの状態で検査することができ、検査を容易かつ高効率的に行うことができる。
規格検体と規格外検体との仕分け(規格検体の選別)は、各分割ラック10に分解して、分割ラック10毎に検体容器を検査する際に、例えば、検体容器が支持されていない空の分割ラック(他の分割ラック)を用意し、規格検体と判定された検体容器を該他の分割ラックに移し、規格検体のみが支持された該他の分割ラックを所定数(5個)集合させて連結クリップ20で連結して一つの連結体とし、規格検体のみを支持した検体ラック1として搬出する。仕分けを分割ラック単位で行うことができるため、その作業を高効率的に行うことができるとともに、連結クリップ20に設けられた識別部材30によって他の検体ラックと識別して正確に取り扱うことができる。なお、ここでは、規格検体と判定された検体容器を他の分割ラックに移すようにしたが、規格外検体と判定された検体容器を他の分割ラックに移し、規格検体のみが支持された分割ラックを所定数(5個)集合させて連結クリップ20で連結して一つの連結体として搬出するようにしてもよい。
なお、上述した実施形態では、識別部材30を連結クリップ20に設けることにより、所定数の分割ラックの集合体としての組み立てと同時に識別部材30を取り付けるようにしたが、識別部材30を連結クリップ30とは独立して構成し、所定数の分割ラックの連結体として組み立てた検体ラックに別途取り付けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、分割ラック1が有する支持部11の数を10個としたが、これに限られず、9個以下でも、11個以上でもよい。
さらに、上述した実施形態では、検体ラック1を構成する分割ラック10の数を5個とし、当該5個の分割ラック10の幅に対応した寸法に設定された一対の連結クリップ20で一体的に固定するようにしたが、分割ラック10の数は、これに限られず、4個以下でも、6個以上でもよい。この場合において、連結クリップ20として、分割ラック10の数が2個の幅に対応した寸法のもの、3個の幅に対応した寸法のもの、4個の幅に対応した寸法のもの、上述した実施形態のような5個の幅に対応した寸法のもの、6個以上の各数の幅にそれぞれ対応した寸法のものというように、寸法の異なる複数種類の連結クリップ20を用意しておき、そのうちから適宜に選択して用いることにより、一体化させる分割ラック10の数を任意に変更可能とすることができる。
上述した実施形態によれば、必要に応じて分解又は組み立てて用いることができるので、従来技術では各作業で必要な検体本数単位が異なったり専用ラックを使用する場合において、それぞれ検体容器を移し換える作業が発生し、非常に手間がかかっていたが、本実施形態の検体ラックによればそのような移し換え作業を省略することが可能であり、作業の手間を大幅に削減することができる。また、移し換え作業を省略することにより、検体の入れ違いや落下、転倒等のリスクを低減させることができる。さらに、本実施形態の検体ラックは、外部から観察する窓や遠心耐用強度を有することにより、機器によるチェック工程や遠心処理工程、自動分注工程においてもそのまま使用することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…検体ラック、10…分割ラック、11…支持部、12a,12b…窓、14…突起、15a,15c,16a,21a…凸部、15b,15d,16b,17a…凹部、17…被挟持部、20…連結クリップ、20a…本体部、20b…腕部、21…挟持部、30…識別部材。

Claims (10)

  1. 検体容器を載置する検体ラックであって、
    前記検体容器を支持可能な所定数の支持部及び各支持部に支持された検体容器を外部から観察するための窓を有する所定数の分割ラックと、
    各分割ラックを互いの側面を当接させて並設した状態で分解可能に連結する連結部材と
    を備え、
    前記連結部材は、各分割ラックを互いの側面を当接させて並設した状態の集合体を、外側から挟み込むように挟持する一対の挟持部を有し、
    前記挟持部はそれぞれ嵌合部を有し、
    前記分割ラックは前記嵌合部が嵌合可能な形状の被嵌合部を有し、
    前記連結部材は、前記集合体を構成する各分割ラックのうちの外側に位置する一対の分割ラックの各被嵌合部のそれぞれに各挟持部の前記嵌合部のそれぞれを嵌合させることにより前記集合体に取り付けられ、
    前記連結部材は、前記外側に位置する一対の分割ラックの各被嵌合部に対する各嵌合部の嵌合を専用工具によって解除することにより前記集合体から取り外されることを特徴とする検体ラック。
  2. 前記連結部材により連結された前記所定数の分割ラックを一つの連結体として識別するため、該連結体に対して着脱可能に取り付けられる識別部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の検体ラック。
  3. 前記識別部材は前記連結部材に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の検体ラック。
  4. 前記分割ラックは、第1凸部及び前記第1凸部に係合する形状の第1凹部の一方をその一方の側面に有し、前記第1凸部及び前記第1凹部の他方をその他方の側面に有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の検体ラック。
  5. 前記分割ラックは、第2凸部及び前記第2凸部に係合する形状の第2凹部の一方をその上面に有し、前記第2凸部及び前記第2凹部の他方をその下面に有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の検体ラック。
  6. 前記支持部は、前記検体容器を該支持部の略中央部に誘導する内側に突出する複数の突起を有することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の検体ラック。
  7. 前記連結部材として、連結すべき分割ラックの数に応じて互いに異なる寸法に設定された複数種類の連結部材を備え、
    前記連結部材を任意に交換することにより、連結する分割ラックの数を変更可能としたことを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の検体ラック。
  8. 所定数の分割ラックと、各分割ラックを互いの側面を当接させて並設した状態で連結部材により分解可能に連結してなる検体ラックに用いられる当該分割ラックであって、
    前記分割ラックは、検体容器を支持可能な所定数の支持部及び各支持部に支持された検体容器を外部から観察するための窓を有し、
    第1凸部及び前記第1凸部に係合する形状の第1凹部の一方をその一方の側面に有し、前記第1凸部及び前記第1凹部の他方をその他方の側面に有し、
    各分割ラックを互いの側面を当接させて並設した状態の集合体を、外側から挟み込むように挟持する一対の挟持部を有し、前記挟持部はそれぞれ嵌合部を有する前記連結部材の、前記嵌合部が嵌合可能な形状の被嵌合部を有し、
    前記連結部材は、前記集合体を構成する各分割ラックのうちの外側に位置する一対の分割ラックの各被嵌合部のそれぞれに各挟持部の前記嵌合部のそれぞれを嵌合させることにより前記集合体に取り付けられ、
    前記連結部材は、前記外側に位置する一対の分割ラックの各被嵌合部に対する各嵌合部の嵌合を専用工具によって解除することにより前記集合体から取り外されることを特徴とする分割ラック。
  9. 前記分割ラックは、第2凸部及び前記第2凸部に係合する形状の第2凹部の一方をその上面に有し、前記第2凸部及び前記第2凹部の他方をその下面に有することを特徴とする請求項に記載の分割ラック。
  10. 前記支持部は、前記検体容器を該支持部の略中央部に誘導する内側に突出する複数の突
    起を有することを特徴とする請求項8又は9に記載の分割ラック。
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