JP5497691B2 - アブレシブウォータジェット切断方法及びその装置 - Google Patents

アブレシブウォータジェット切断方法及びその装置 Download PDF

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Description

本発明は、アブレシブウォータジェット切断方法及びその装置に係り、特に、燃料プール内に設置された、燃料集合体を収納している燃料貯蔵ラックの切断に好適なアブレシブウォータジェット切断方法及びその装置に関する。
原子力発電プラントでは、定期検査を行うに際して、原子炉の炉心内に制御棒を挿入して原子炉の運転を停止する。原子炉の運転停止後に、定期検査が行われ、併せて原子炉圧力容器内に存在する炉内構造物の予防保全工事が行われる。その予防保全工事を開始する前に、炉心内に装荷されている全燃料集合体が、原子炉圧力容器から取り出され、燃料プールに設置された燃料貯蔵ラック内に収納され、所定期間の間、保管される。
予防保全工事として、例えば、原子炉圧力容器内に設置された、原子力プラントの構造部材である炉心シュラウドの交換作業が行わる。この炉心シュラウドの交換作業において、原子炉圧力容器から取り出された炉心シュラウドを、アブレシブウォータジェットを用いて切断する方法が、特開2007−24586号公報に提案されている。この切断方法では、アブレシブとしてアルミナを用いている。
特開2007−24586号公報
燃料プール内に設置されている燃料貯蔵ラック内に燃料集合体が収納されている状態で、万が一、何らかの原因でその燃料集合体にダメージが与えられたとき、ダメージを受けた燃料集合体を、燃料プール外の所定の場所まで搬出するために、燃料プールから取り出すことは容易なことではない。
そこで、発明者らは、燃料集合体を収納している燃料貯蔵ラックを燃料プール内で切断することを考え、この切断を、アブレシブウォータジェットをノズルから噴出させて行うことを検討した。この結果、発明者らは、アブレシブウォータジェットを用いて燃料集合体を収納している燃料貯蔵ラックを切断した場合には、燃料集合体を構成している複数の燃料棒も切断されて燃料棒内の核燃料物質の一部が燃料プール内の冷却水中に漏洩し、ノズルから噴射される高圧水の噴流によって漏洩した核燃料物質の粒子が燃料プール内の冷却水と共に撹拌され、燃料プール内において局所的に核燃料物質の濃度が高くなり、臨界反応が引き起こされる可能性があると認識するに至った。
本発明の目的は、未臨界状態を維持しながら燃料貯蔵ラック及び燃料集合体を切断できるアブレシブウォータジェット切断方法及びその装置を提供することにある。
上記した目的を達成する本発明の特徴は、水中に配置された、燃料集合体を収納する燃料ラックに向かって中性子吸収材の粒子を含む水流をノズルから噴射させ、噴射された中性子吸収材の粒子により燃料ラック及び燃料ラック内の燃料集合体を切断することにある。
水中に配置された、燃料集合体を収納する燃料ラック及びこの燃料集合体を、アブレシブである中性子吸収材の粒子を用いて切断するので、切断に用いられてその水中に拡散した中性子吸収材の粒子の作用により、切断により水中に漏洩した、燃料集合体に含まれた核燃料物質の水中における濃度が増加しても、この核燃料物質により再臨界になることを防止することができる。このため、未臨界の状態を維持しながら、燃料ラック及び燃料集合体を水中で切断することができる。
上記した目的は、水中に配置された、燃料集合体を収納する燃料ラックに向かって中性子吸収材を含まないアブレシブ及び中性子吸収材を含む水溶液を含む水流をノズルから噴射させ、噴射されたそのアブレシブにより燃料ラック及び燃料集合体を切断することによっても、達成することができる。
本発明によれば、未臨界状態を維持しながら燃料貯蔵ラック及び燃料集合体を水中で切断することができる。
本発明の好適な一実施例である実施例1のアブレシブウォータジェット切断方法を示す説明図である。 図1に示すアブレシブウォータジェット切断方法に用いられるアブレシブウォータジェット切断装置の構成図である。 図2に示す切断ヘッドの詳細縦断面図である。 本発明の他の実施例である実施例2のアブレシブウォータジェット切断方法に用いられるアブレシブウォータジェット切断装置の構成図である。 本発明の他の実施例である実施例3のアブレシブウォータジェット切断方法に用いられるアブレシブウォータジェット切断装置の構成図である。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の好適な一実施例である実施例1のアブレシブウォータジェット切断方法を、図1及び図2を用いて説明する。
本実施例のアブレシブウォータジェット切断方法に用いられるアブレシブウォータジェット切断装置8を、図1、図2及び図3を用いて説明する。アブレシブウォータジェット切断装置8は、切断ヘッド4、ホウ酸水タンク11、高圧ポンプ13、アブレシブタンク14及び浄化装置18を備えている。
切断ヘッド4は、混合器6及び切断ノズル5を有する。切断ノズル5は、混合器6に取り付けられ、混合器6に連絡される噴射孔25を有する(図3参照)。ホウ酸水7が充填されたホウ酸水タンク11が、ホース16によって切替バルブ(三方弁)12に接続される。高圧ポンプ13が設けられたホース9が、切断ヘッド4に接続され、混合器6に連絡される。アブレシブである炭化ホウ素粒子26が充填されたアブレシブタンク14は、ホース10によって切断ヘッド4に接続される。ホース10は混合器6に連絡される。圧送空気供給装置27がホース10に接続される。吸引ポンプ(水中ポンプ)29及び浄化装置18が、吸引ノズル17に接続されて切替バルブ12に接続されるホース32に設けられる。
アブレシブウォータジェット切断装置8を用いた本実施例のアブレシブウォータジェット切断方法を説明する。
原子力プラントの定期検査期間中において原子炉圧力容器内の炉心から取り出された多数の使用済燃料集合体3が、原子炉建屋(図示せず)内の燃料プール1内に設置された複数の燃料貯蔵ラック2内にそれぞれ収納されている(図1参照)。燃料貯蔵ラック2は燃料プール1内に充填された冷却水中に配置されており、燃料貯蔵ラック2に収納された使用済燃料集合体3は、燃料プール1内に保管されている間、循環する冷却水によって冷却される。
燃料貯蔵ラック2内に収納された使用済燃料集合体3の一部が、前述したように、何らかの原因でダメージを受けていることを想定する。
燃料貯蔵ラック2内のダメージを受けた使用済燃料集合体3を、燃料貯蔵ラック2から取り出すことができないので、アブレシブウォータジェット切断装置8を用いて、使用済燃料集合体3を収納している燃料貯蔵ラック2を燃料プール1内で切断する。燃料貯蔵ラック2の切断に際して、アブレシブウォータジェット切断装置8の切断ヘッド4が、燃料交換機20のマスト21に取り付けられる。ホウ酸水タンク11、高圧ポンプ13、アブレシブタンク14及び圧送空気供給装置27が、燃料プール1を取り囲んで原子炉建屋内に形成された運転床22上に設置される。吸引ノズル17、吸引ポンプ29及び浄化装置18が、燃料プール1内の冷却水中に配置される。
燃料交換機20も運転床22上に配置されている。燃料交換機20は走行台車30及び横行台車31を有する。走行台車30は、燃料プール1を跨いで配置され、運転床22上に施設されたガイドレール24に沿って移動する。横行台車31は、走行台車30上に設置され、走行台車30上で走行台車30の移動方向と直交する方向に移動する。マスト31は、上下方向に移動可能に横行台車31に取り付けられる。
マスト21に取り付けられた切断ヘッド4が燃料プール1内の冷却水に浸漬された状態で、切断ノズル5が切断対象の燃料貯蔵ラック2の切断開始位置付近の真上に位置するように、走行台車30及び横行台車31をそれぞれ移動させ、水平方向における切断ノズル5の位置決めを行う。その後、マスト21を下降させて、切断ノズル5を、燃料貯蔵ラック2の上下方向における切断位置(例えば、燃料貯蔵ラック2の高さの1/2の位置)まで下降する。切断ノズル5が上下方向における切断位置まで下降したとき、マスト21の下降を停止する。その後、切断ノズル5は、燃料貯蔵ラック2の1つの側面に対向しながらその側面に沿って水平方向に移動される。この切断ノズル5の水平方向における移動は、例えば、横行台車31を移動させることによって行われ、燃料貯蔵ラック2を、使用済燃料集合体3を収納した状態で高さの1/2の位置で切断する。
この燃料貯蔵ラック2及び使用済み燃料集合体3の切断は、切断ノズル5の噴射孔25からアブレシブを含む高圧水を噴射することによって行われる。噴射孔25からのこの高圧水の噴射は以下のようにして行われる。
切替弁12を操作してホース16とホース9を連絡し、高圧ポンプ13及び圧送空気供給装置27を駆動する。ホウ酸水タンク11内のホウ酸水7は、ホース16,9により高圧ポンプ13に導かれ、高圧ポンプ13によって約400MPaに昇圧されてホース9を通って切断ヘッド4の混合器6内に供給される。アブレシブタンク14内の炭化ホウ素粒子26が、圧送空気供給装置27からホース10内に供給される圧縮空気に随伴して、ホース10を通って切断ヘッド4の混合器6内に供給される。混合器6内ではホウ酸水7及び炭化ホウ素粒子26が混合され、炭化ホウ素粒子26を含むホウ酸水7の、高圧(約400MPa)の水流28が、噴射孔25から切断対象の燃料貯蔵ラック2に向かって噴射され、燃料貯蔵ラック2に衝突する。水流28に含まれるアブレシブである炭化ホウ素粒子26が高速で燃料貯蔵ラック2に衝突する。衝突する炭化ホウ素粒子26の作用により、炭化ホウ素粒子26が衝突する位置で、燃料貯蔵ラック2が切断される。燃料貯蔵ラック2内に収納された各使用済燃料集合体3も、燃料貯蔵ラック2の切断に併せて上下方向における同じ切断位置で切断される。
切断ノズル5の噴射孔25から、炭化ホウ素粒子26を含むホウ酸水7の高圧の水流28を噴射させながら、上記したように、横行台車31を移動させて切断ノズル5を、水平方向において、燃料貯蔵ラック2の1つの側面に沿って移動させる。上下方向の切断位置で、1つの燃料貯蔵ラック2の1つの側面に沿った切断ノズル5(炭化ホウ素粒子26を含む水流28を噴射)の水平方向における移動が終了したとき、その燃料貯蔵ラック2及びこの燃料貯蔵ラック2に収納された各使用済燃料集合体3の切断が終了する。
切断ノズル5から噴射された水流28に含まれるホウ酸水7は、燃料プール1内の冷却水中に拡散する。本実施例では、燃料プール1内の冷却水のホウ酸の濃度を、分析装置を用いて測定する。ホウ酸濃度の測定は、所定の時間間隔で、燃料プール1内の冷却水を採取し、採取した冷却水を分析してこの冷却水に含まれるホウ酸濃度を測定する。測定された冷却水中のホウ酸濃度が、設定濃度以上になったとき、切替バルブ12を切り替えてホース32とホース9を連絡する。この設定濃度は、ホウ酸水タンク11から切断ノズル5にホウ酸水7を供給しなくても、燃料プール1内の冷却水に含まれる炭化ホウ素粒子26及びホウ酸水7として供給されたホウ酸によって冷却水中の核燃料物質により再臨界が生じることを防止することができるホウ酸の濃度である。
切替バルブ12でホース9とホース32が連絡されたとき、吸引ポンプ29が駆動されて燃料プール1内の、炭化ホウ素粒子26及びホウ酸を含む冷却水が、吸引ノズル17から吸引されてホース32内に流入する。ホース32内に流入した炭化ホウ素粒子26及びホウ酸を含む冷却水は、吸引ポンプ29で昇圧され、浄化装置18に導かれる。浄化装置18では、冷却水に含まれる炭化ホウ素粒子26、燃料貯蔵ラック2の切断粉及び燃料プール1内の冷却水に元々含まれているクラッド等が除去される。浄化装置18で浄化された、ホウ酸を含む冷却水は、ホース32及び9を経て高圧ポンプ13に導かれ、高圧ポンプ13により約400MPaに昇圧される。吸引ノズル17から吸引された、燃料プール1内の冷却水が、高圧ポンプ13に供給されているときには、ホウ酸水タンク11内のホウ酸水7が高圧ポンプ13に供給されることはない。
高圧ポンプ13で昇圧された高圧のホウ酸を含む冷却水は、切断ヘッド4の混合器6内に導かれ、ホース10を通して供給される炭化ホウ素粒子26と混合される。炭化ホウ素粒子26を含む高圧の冷却水は、混合器6から噴射孔25に導かれ、水流28となって切断対象の各燃料貯蔵ラック2に向かって噴射される。燃料貯蔵ラック2及びこの燃料貯蔵ラック2に収納された使用済燃料集合体3が、噴射されたその水流28に含まれる炭化ホウ素粒子26の作用により切断される。
もし、吸引ノズル17から吸引された冷却水を含む水流28の噴射によって、燃料プール1内の冷却水に含まれるホウ酸の濃度が、燃料プール1内の冷却水に含まれる炭化ホウ素粒子26及びホウ酸によって冷却水中の核燃料物質により再臨界が生じることを防止することができるホウ酸の濃度よりも低下したときには、切替バルブ12を切り替えて、ホウ酸水タンク11内のホウ酸水7を混合器6に供給し、ホウ酸水7を含む水流28を、切断ノズル5から噴射する。
切断ノズル5から噴射される炭化ホウ素粒子26によって使用済燃料集合体3に含まれる燃料棒が切断されるとき、その切断位置で各燃料棒内に存在した核燃料物質が噴射された水流28によって、燃料プール1内の冷却水中に吹き飛ばされる。また、切断時における高速の水流28の燃料貯蔵ラック2および使用済燃料集合体3への衝突によって、使用済燃料集合体3に衝撃を与え、この使用済燃料集合体3が振動する。このため、燃料棒の切断箇所から燃料棒内の核燃料物質の一部が冷却水中に漏洩する。燃料貯蔵ラック2および使用済燃料集合体3の切断が進行すると、上記した理由により、使用済燃料集合体3から燃料プール1の冷却水に含まれる核燃料物質の濃度が増加する。冷却水中の核燃料物質の濃度が上昇すると、最悪の場合、核燃料物質の再臨界が生じる可能性を否定することができない。しかしながら、本実施例では、燃料貯蔵ラック2等の切断に用いるアブレシブとして中性子吸収材である炭化ホウ素粒子26が用いられており、切断ノズル5から噴射された炭化ホウ素粒子26は燃料プール1内の冷却水中に拡散して存在するので、上記の切断作業によって燃料プール1内の冷却水中の核燃料物質の濃度が増加しても、炭化ホウ素粒子26の作用により、再臨界を生じることを防止することができる。すなわち、燃料貯蔵ラック2および使用済燃料集合体3の切断によって冷却水中の核燃料物質の濃度が増加しても、未臨界の状態を維持することができる。
また、本実施例では、切断時に切断ノズル5から噴射される水流28はホウ酸水7を含んでおり、切断ノズル5から噴射されたホウ酸水7も、燃料プール1内の冷却水中で拡散する。このホウ酸水7に含まれるホウ素(中性子吸収材)も、中性子を吸収するので、炭化ホウ素粒子26と同様に、冷却水に含まれる核燃料物質による再臨界を防止することができる。
本実施例は、未臨界の状態を維持して、燃料貯蔵ラック2及び燃料貯蔵ラック2に収納された使用済燃料集合体3を燃料プール1内の冷却水中でアブレシブウォータジェットを用いて切断することができる。アブレシブウォータジェットを用いて燃料貯蔵ラック2及び燃料貯蔵ラック2に収納された使用済燃料集合体3を切断するので、これらの切断を容易に行うことができる。
本実施例は、切替バルブ12の切替えによってホウ酸を含む燃料プール1内の冷却水を水流28として切断ノズル5から噴射させて、燃料貯蔵ラック2等の切断に使用するので、この切断時に使用するホウ酸水タンク11内のホウ酸水7の使用量を低減することができる。
本実施例では、アブレシブとして、ホウ素化合物である炭化ホウ素粒子26以外に、ハフニウムの粒子を使用しても良い。炭化ホウ素粒子26およびハフニウムの粒子は、中性子吸収材の粒子である。
本実施例は、燃料貯蔵ラック2内に、定期検査時に炉心から取り出されて寿命に到達していない燃料集合体が燃料貯蔵ラック2内に収納されている状態で、または炉心に装荷する前の燃焼度0GWd/tの燃料集合体が燃料貯蔵ラック2内に収納されている状態で、これらの燃料集合体が前述したようにダメージを受けている場合であっても、燃料貯蔵ラック及びこの燃料貯蔵ラック内の燃料集合体を切断することができる。
後述の実施例2及び3でも、燃料貯蔵ラック2内に、定期検査時に炉心から取り出されて寿命に到達していない燃料集合体が燃料貯蔵ラック2内に収納されている状態で、または炉心に装荷する前の燃焼度0GWd/tの燃料集合体が燃料貯蔵ラック2内に収納されている状態で、燃料貯蔵ラック及びこの燃料貯蔵ラック内の燃料集合体を切断することができる。
本発明の他の実施例である実施例2のアブレシブウォータジェット切断方法を、図4を用いて説明する。
本実施例のアブレシブウォータジェット切断方法に用いられるアブレシブウォータジェット切断装置8Aは、実施例1に用いられるアブレシブウォータジェット切断装置8においてホウ酸水タンク11を水タンク33に替え、切替弁12、吸引ノズル17、浄化装置18、吸引ポンプ29ホース32を取り除いた構成を有する。中性子吸収材であるホウ素を含まない水34が充填された水タンク33は、ホース9によって高圧ポンプ13に接続される。アブレシブウォータジェット切断装置8Aの他の構成はアブレシブウォータジェット切断装置8と同じである。
本実施例では、燃料貯蔵ラック2及び燃料貯蔵ラック2に収納された使用済燃料集合体3の切断時に切断ノズル5から噴射される水流28は、炭化ホウ素粒子26、及び水タンク33からホース9を通って供給されたホウ素を含まない水34を含む水流である。
本実施例によれば、炭化ホウ素粒子26及び水34を含む水流28を燃料貯蔵ラック2に向かって噴射するので、水流28に含まれる炭化ホウ素粒子26の作用によって燃料貯蔵ラック2及び燃料貯蔵ラック2に収納された使用済燃料集合体3を切断することができる。水流28に含まれてその切断に使用された炭化ホウ素粒子26は、燃料プール1内の冷却水中に拡散する。このため、使用済燃料集合体3の切断によってその冷却水に含まれる核燃料物質の濃度が増加しても、冷却水中に拡散された炭化ボロン26の作用により、実施例1と同様に、再臨界を生じることを防止でき、未臨界の状態を保持することができる。
本発明の他の実施例である実施例3のアブレシブウォータジェット切断方法を、図5を用いて説明する。
本実施例のアブレシブウォータジェット切断方法に用いられるアブレシブウォータジェット切断装置8Bは、実施例1に用いられるアブレシブウォータジェット切断装置8においてアブレシブタンク14をアブレシブタンク35に替えた構成を有する。アブレシブタンク35はアブレシブとして炭化ホウ素粒子26の替りにアルミナ粒子36を充填している。ホース10がアブレシブタンク35に接続される。アブレシブウォータジェット切断装置8Bの他の構成はアブレシブウォータジェット切断装置8と同じである。
本実施例では、燃料貯蔵ラック2及び燃料貯蔵ラック2に収納された使用済燃料集合体3の切断時に切断ノズル5から噴射される水流28は、アブレシブタンク35からホース10を通して切断ヘッド4に供給されたアルミナ粒子36、及びホース16及びホース9を通って供給されたホウ酸水7を含む水流である。本実施例では、切断ノズル5から噴射される水流28は、アブレッシブルとして、中性子吸収材(例えば、炭化ホウ素およびハフニウム)の粒子を含んでいなく、水流28に含まれるアルミナ粒子36も中性子吸収材を含んでいない。
本実施例によれば、アルミナ粒子36及びホウ酸水7を含む水流28を燃料貯蔵ラック2に向かって噴射するので、水流28に含まれるアルミナ粒子36の作用によって燃料貯蔵ラック2及び燃料貯蔵ラック2に収納された使用済燃料集合体3を切断することができる。噴射された水流28に含まれたホウ酸は実施例1と同様に、燃料プール1内の冷却水中に拡散する。このため、使用済燃料集合体3の切断によってその冷却水に含まれる核燃料物質の濃度が増加しても、冷却水中に拡散されたホウ酸の作用により、実施例1と同様に、再臨界を生じることを防止でき、未臨界の状態を保持することができる。また、実施例1と同様に、吸引ノズル17から吸引されたホウ酸を含む冷却水を、水流28としてアルミナ粒子36と共に切断ノズル5から噴射することができる。このため、ホウ酸水タンク11内のホウ酸水7の使用量を低減することができる。
実施例3では、アルミナ粒子36の替りに、アブレシブとして鋳鋼の粒子を用いても良い。アルミナ粒子36及び鋳鋼の粒子はホウ素を含んでいないアブレシブである。
1…燃料プール、2…燃料貯蔵ラック、3…使用済燃料集合体、4…切断ヘッド、5…切断ノズル、6…混合器、7…ホウ酸水、8,8A,8B…アブレシブウォータジェット切断装置、9,10,16,32…ホース、11…ホウ酸水タンク、12…切替バルブ、13…高圧ポンプ、14,35…アブレシブタンク、17…吸引ノズル、18…浄化装置、20…燃料交換機、21…マスト、22…運転床、26…炭化ホウ素粒子、27…圧送空気供給装置、33…水タンク、34…水、36…アルミナ粒子。

Claims (11)

  1. 水中に配置された、燃料集合体を収納する燃料ラックに向かってアブレシブルである中性子吸収材の粒子を含む水流をノズルから噴射させ、噴射された前記中性子吸収材の粒子により前記燃料ラック及び前記燃料集合体を切断するアブレシブウォータジェット切断方法。
  2. 前記中性子吸収材の粒子が、ホウ素化合物の粒子およびハフニウムの粒子のいずれかである請求項1に記載のアブレシブウォータジェット切断方法。
  3. 前記ノズルから噴射される前記水流が中性子吸収材を含む水溶液を含んでいる請求項1または2に記載のアブレシブウォータジェット切断方法。
  4. 前記中性子吸収材を含む水溶液がこの水溶液を蓄えたタンクから前記ノズルに供給される請求項3に記載のアブレシブウォータジェット切断方法。
  5. 前記ノズルに供給される前記中性子吸収材を含む水溶液が、前記燃料貯蔵ラックの周囲に存在する、前記中性子吸収材を含む前記水であり、前記タンクから前記ノズルへの前記中性子吸収材を含む水溶液の供給が停止される請求項4に記載のアブレシブウォータジェット切断方法。
  6. 前記中性子吸収材を含む水溶液がホウ素を含む水溶液である請求項3ないし5のいずれか1項に記載のアブレシブウォータジェット切断方法。
  7. 水中に配置された、燃料集合体を収納する燃料ラックに向かって中性子吸収材を含まないアブレシブ及び中性子吸収材を含む水溶液を含む水流をノズルから噴射させ、噴射された前記アブレシブにより前記燃料ラック及び前記燃料集合体を切断するアブレシブウォータジェット切断方法。
  8. 前記中性子吸収材を含む水溶液がホウ素を含む水溶液である請求項7に記載のアブレシブウォータジェット切断方法。
  9. 中性子吸収材の粒子が充填された第1タンクと、水が充填された第2タンクと、前記水を昇圧するポンプと、前記第1タンク内の前記中性子吸収材の粒子及び前記ポンプで昇圧された前記水を混合された状態で噴射するノズルとを備えたことを特徴とするアブレシブウォータジェット切断装置。
  10. 前記第2タンクが、中性子吸収材を含む前記水を充填した第2タンクである請求項9に記載のアブレシブウォータジェット切断装置。
  11. 中性子吸収材を含まないアブレッシブが充填された第1タンクと、中性子吸収材を含む水溶液が充填された第2タンクと、前記水溶液を昇圧するポンプと、前記第1タンク内の前記アブレシブ及び前記ポンプで昇圧された前記水溶液を混合された状態で噴射するノズルとを備えたことを特徴とするアブレシブウォータジェット切断装置。
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