JPH10132989A - 溶解槽 - Google Patents
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- JPH10132989A JPH10132989A JP8290293A JP29029396A JPH10132989A JP H10132989 A JPH10132989 A JP H10132989A JP 8290293 A JP8290293 A JP 8290293A JP 29029396 A JP29029396 A JP 29029396A JP H10132989 A JPH10132989 A JP H10132989A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
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- Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 放射性廃棄物の量を低減できる上に、バス
ケットの大きさを大きくしても、溶解槽の未臨界性を維
持でき、製作コストを低減できる溶解槽を提供する点
にある。 【解決手段】 使用済燃料集合体の燃料せん断片を硝酸
等の溶解液により溶解する溶解槽において、１つのバス
ケット２を収納する溶解槽本体１を有し、同溶解槽本体
１内に収納するバスケット２を固定中性子吸収材により
構成し、同バスケット２内に仕切部材３を設置するとと
もに同仕切部材３を固定中性子吸収材により構成してい
る。
ケットの大きさを大きくしても、溶解槽の未臨界性を維
持でき、製作コストを低減できる溶解槽を提供する点
にある。 【解決手段】 使用済燃料集合体の燃料せん断片を硝酸
等の溶解液により溶解する溶解槽において、１つのバス
ケット２を収納する溶解槽本体１を有し、同溶解槽本体
１内に収納するバスケット２を固定中性子吸収材により
構成し、同バスケット２内に仕切部材３を設置するとと
もに同仕切部材３を固定中性子吸収材により構成してい
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済燃料集合体
の燃料せん断片を硝酸等の溶解液により溶解する溶解槽
に関するものである。
の燃料せん断片を硝酸等の溶解液により溶解する溶解槽
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、原子炉で使用した使用済燃料集合
体の燃料せん断片を硝酸等の溶解液により溶解する溶解
槽では、燃料溶解部に円筒状のものや平箱状のものを使
用している。この溶解槽では、プロセス処理上の理由か
ら、或いは処理能力向上の理由から、溶解槽の容量を大
きくすると、臨界安全上の問題が生じるので、溶解槽内
に複数の細径燃料溶解部を設置する一方、溶解液に硝酸
ガドリウム等の可溶性中性子吸収材を添加している。
体の燃料せん断片を硝酸等の溶解液により溶解する溶解
槽では、燃料溶解部に円筒状のものや平箱状のものを使
用している。この溶解槽では、プロセス処理上の理由か
ら、或いは処理能力向上の理由から、溶解槽の容量を大
きくすると、臨界安全上の問題が生じるので、溶解槽内
に複数の細径燃料溶解部を設置する一方、溶解液に硝酸
ガドリウム等の可溶性中性子吸収材を添加している。
【０００３】図４に従来の溶解槽を示した。６が円筒状
の細径燃料溶解部で、この細径燃料溶解部６は２つあ
り、これらが溶解槽内に設置されている。２が上記各燃
料溶解部６内に収納された多孔のバスケットで、同各バ
スケット２内には、使用済燃料集合体の燃料せん断片が
装荷される。５が遮へい機能を持った溶解槽セル（コン
クリート構造物）で、この溶解槽セル５内には、上記２
つの細径燃料溶解部６を持つ溶解槽が設置されている。
の細径燃料溶解部で、この細径燃料溶解部６は２つあ
り、これらが溶解槽内に設置されている。２が上記各燃
料溶解部６内に収納された多孔のバスケットで、同各バ
スケット２内には、使用済燃料集合体の燃料せん断片が
装荷される。５が遮へい機能を持った溶解槽セル（コン
クリート構造物）で、この溶解槽セル５内には、上記２
つの細径燃料溶解部６を持つ溶解槽が設置されている。
【０００４】７が燃料せん断片を上記２つの燃料溶解部
６の流路に分配する分配器、８がこれら２つの燃料溶解
部６内からバスケット２を取り出すときに取り外すプラ
グ（蓋）で、同プラグ８も、溶解槽セル５に遮へい機能
を持たせるために厚いコンクリート等により構成されて
いる。９が可溶性中性子吸収材を添加した硝酸等の溶解
液を貯えておく溶解液貯留槽、１０が上記溶解槽内の溶
解液を下流工程（抽出精製工程）へ送る複数のポンプ、
１１が上記各燃料溶解部６の周りに設けた複数の金属製
加熱ジャケットで、この金属製加熱ジャケット１１は、
その内部を通る蒸気等の加熱媒体により燃料溶解部６の
溶解液を加熱、沸騰させて、バスケット２内に装荷した
燃料せん断片の溶解を促進するようになっている。
６の流路に分配する分配器、８がこれら２つの燃料溶解
部６内からバスケット２を取り出すときに取り外すプラ
グ（蓋）で、同プラグ８も、溶解槽セル５に遮へい機能
を持たせるために厚いコンクリート等により構成されて
いる。９が可溶性中性子吸収材を添加した硝酸等の溶解
液を貯えておく溶解液貯留槽、１０が上記溶解槽内の溶
解液を下流工程（抽出精製工程）へ送る複数のポンプ、
１１が上記各燃料溶解部６の周りに設けた複数の金属製
加熱ジャケットで、この金属製加熱ジャケット１１は、
その内部を通る蒸気等の加熱媒体により燃料溶解部６の
溶解液を加熱、沸騰させて、バスケット２内に装荷した
燃料せん断片の溶解を促進するようになっている。
【０００５】上記図４に示す溶解槽では、せん断機（図
示せず）によりせん断した使用済燃料集合体の燃料せん
断片を分配器７により同量ずつ２方向に分配した後、２
つの燃料溶解部６の各バスケット２内へ送って、同各バ
スケット２内に装荷する。また硝酸ガドリウム等の可溶
性中性子吸収材を添加した硝酸等の溶解液を溶解液貯留
槽９から溶解槽内へ送って、同溶解液により各バスケッ
ト２内に装荷した燃料せん断片を溶解した後、各ポンプ
１０により溶解後の溶解液を下流工程（抽出精製工程）
へ送る。
示せず）によりせん断した使用済燃料集合体の燃料せん
断片を分配器７により同量ずつ２方向に分配した後、２
つの燃料溶解部６の各バスケット２内へ送って、同各バ
スケット２内に装荷する。また硝酸ガドリウム等の可溶
性中性子吸収材を添加した硝酸等の溶解液を溶解液貯留
槽９から溶解槽内へ送って、同溶解液により各バスケッ
ト２内に装荷した燃料せん断片を溶解した後、各ポンプ
１０により溶解後の溶解液を下流工程（抽出精製工程）
へ送る。
【０００６】上記溶解の際には、蒸気等の加熱媒体を各
金属製加熱ジャケット１１内へ送り、燃料溶解部６の溶
解液を加熱、沸騰させて、燃料せん断片の溶解を促進す
る。また燃料せん断片の溶解を終了したら、各プラグ８
を取り外し、各バスケット２を取り出して、溶け残った
被覆管等を各バスケット２から排出する。この溶解槽で
は、プロセス処理上の理由から、或いは処理能力向上の
理由から、溶解槽の容量を大きくすると、臨界安全上の
問題が生じるので、溶解槽内に２つの細径燃料溶解部６
を設置する一方、溶解液に硝酸ガドリウム等の可溶性中
性子吸収材を添加している。
金属製加熱ジャケット１１内へ送り、燃料溶解部６の溶
解液を加熱、沸騰させて、燃料せん断片の溶解を促進す
る。また燃料せん断片の溶解を終了したら、各プラグ８
を取り外し、各バスケット２を取り出して、溶け残った
被覆管等を各バスケット２から排出する。この溶解槽で
は、プロセス処理上の理由から、或いは処理能力向上の
理由から、溶解槽の容量を大きくすると、臨界安全上の
問題が生じるので、溶解槽内に２つの細径燃料溶解部６
を設置する一方、溶解液に硝酸ガドリウム等の可溶性中
性子吸収材を添加している。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】前記図４に示す従来の
溶解槽には、次の問題があった。即ち、臨界安全上の問
題から硝酸等の溶解液に硝酸ガドリウム等の可溶性中性
子吸収材を添加している。しかしこの可溶性中性子吸収
材は、再利用されずに廃棄物になるので、放射性廃棄物
の量が増加する。
溶解槽には、次の問題があった。即ち、臨界安全上の問
題から硝酸等の溶解液に硝酸ガドリウム等の可溶性中性
子吸収材を添加している。しかしこの可溶性中性子吸収
材は、再利用されずに廃棄物になるので、放射性廃棄物
の量が増加する。
【０００８】そこで廃棄物にならない固定中性子吸収材
をバスケット２に使用することが考えられているが、バ
スケット２の構造材に固定中性子吸収材を使用しただけ
では、核燃料物質の未臨界性を維持するための効果が小
さくて、バスケット２の容量を十分に大きくできないと
いう問題があった。また前記図４に示す従来の溶解槽で
は、臨界安全上の問題から溶解槽内に２つの細径燃料溶
解部６を設置しており、溶解槽が大型化する上に、燃料
せん断片を２つの細径燃料溶解部６へ分配する分配器７
が必要で、製作コストが嵩むという問題があった。
をバスケット２に使用することが考えられているが、バ
スケット２の構造材に固定中性子吸収材を使用しただけ
では、核燃料物質の未臨界性を維持するための効果が小
さくて、バスケット２の容量を十分に大きくできないと
いう問題があった。また前記図４に示す従来の溶解槽で
は、臨界安全上の問題から溶解槽内に２つの細径燃料溶
解部６を設置しており、溶解槽が大型化する上に、燃料
せん断片を２つの細径燃料溶解部６へ分配する分配器７
が必要で、製作コストが嵩むという問題があった。
【０００９】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、放射性廃棄物の量を低
減できる上に、バスケットの大きさを大きくしても、溶
解槽の未臨界性を維持でき、製作コストを低減できる
溶解槽を提供しようとする点にある。
であり、その目的とする処は、放射性廃棄物の量を低
減できる上に、バスケットの大きさを大きくしても、溶
解槽の未臨界性を維持でき、製作コストを低減できる
溶解槽を提供しようとする点にある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、使用済燃料集合体の燃料せん断片を硝
酸等の溶解液により溶解する溶解槽において、１つのバ
スケットを収納する溶解槽本体を有し、同溶解槽本体内
に収納するバスケットを固定中性子吸収材により構成
し、同バスケット内に仕切部材を設置するとともに同仕
切部材を固定中性子吸収材により構成している（請求項
１）。
めに、本発明は、使用済燃料集合体の燃料せん断片を硝
酸等の溶解液により溶解する溶解槽において、１つのバ
スケットを収納する溶解槽本体を有し、同溶解槽本体内
に収納するバスケットを固定中性子吸収材により構成
し、同バスケット内に仕切部材を設置するとともに同仕
切部材を固定中性子吸収材により構成している（請求項
１）。
【００１１】前記請求項１記載の溶解槽において、仕切
部材を格子状に形成してもよい（請求項２）。前記請求
項１記載の溶解槽において、仕切部材を十文字状に形成
してもよい（請求項３）。前記請求項１記載の溶解槽に
おいて、仕切部材を円筒状に形成してもよい（請求項
４）。
部材を格子状に形成してもよい（請求項２）。前記請求
項１記載の溶解槽において、仕切部材を十文字状に形成
してもよい（請求項３）。前記請求項１記載の溶解槽に
おいて、仕切部材を円筒状に形成してもよい（請求項
４）。
【００１２】前記請求項１乃至４記載の溶解槽におい
て、仕切部材により形成した各区画の内法を１０〜２０
ｃｍにしてもよい（請求項５）。前記請求項１乃至５記
載の溶解槽において、仕切部材の上端部を溶解液の液面
よりも下方に位置させてもよい（請求項６）。
て、仕切部材により形成した各区画の内法を１０〜２０
ｃｍにしてもよい（請求項５）。前記請求項１乃至５記
載の溶解槽において、仕切部材の上端部を溶解液の液面
よりも下方に位置させてもよい（請求項６）。
【００１３】
【発明の実施の形態】次に本発明の溶解槽を図１乃至図
３に示す実施例により説明する。図１の（ａ）は格子状
仕切部材を示す平面図、（ｂ）は同格子状仕切部材を示
す斜視図、（ｃ）は十文字状仕切部材を示す平面図、
（ｄ）は円筒状仕切部材の一例を示す平面図、（ｅ）は
円筒状仕切部材の他の例を示す平面図、図２は本発明の
溶解槽を示す縦断側面図、図３は本発明の溶解槽の適用
例を示す縦断側面図である。
３に示す実施例により説明する。図１の（ａ）は格子状
仕切部材を示す平面図、（ｂ）は同格子状仕切部材を示
す斜視図、（ｃ）は十文字状仕切部材を示す平面図、
（ｄ）は円筒状仕切部材の一例を示す平面図、（ｅ）は
円筒状仕切部材の他の例を示す平面図、図２は本発明の
溶解槽を示す縦断側面図、図３は本発明の溶解槽の適用
例を示す縦断側面図である。
【００１４】図１（ａ）（ｂ）の１が溶解槽本体、２が
溶解槽本体１内において燃料せん断片を収納するバスケ
ットで、同バスケット２は、溶解槽本体１内での溶解液
の攪拌によりバスケット２内外の溶解液濃度を均一に保
つように多孔にしている。そしてバスケット２の片面ま
たは両面には、ボロンステンレス、ハフニウム等の固定
中性子吸収材を貼り合わせにより取付けている。
溶解槽本体１内において燃料せん断片を収納するバスケ
ットで、同バスケット２は、溶解槽本体１内での溶解液
の攪拌によりバスケット２内外の溶解液濃度を均一に保
つように多孔にしている。そしてバスケット２の片面ま
たは両面には、ボロンステンレス、ハフニウム等の固定
中性子吸収材を貼り合わせにより取付けている。
【００１５】３がバスケット２内に設置した仕切部材
で、この仕切部材３は、格子状に形成されている。そし
て仕切部材３も、ボロンステンレス、ハフニウム等の固
定中性子吸収材により構成され、各区画の内法（格子間
隔）が１５ｃｍ程度に設定され、仕切部材３の上端部が
溶解液の液面よりも下方に位置している。１５がバスケ
ット２内の燃料せん断片装荷部である。
で、この仕切部材３は、格子状に形成されている。そし
て仕切部材３も、ボロンステンレス、ハフニウム等の固
定中性子吸収材により構成され、各区画の内法（格子間
隔）が１５ｃｍ程度に設定され、仕切部材３の上端部が
溶解液の液面よりも下方に位置している。１５がバスケ
ット２内の燃料せん断片装荷部である。
【００１６】なお上記ハフニウムは、構造材としての強
度を有していないので、ハフニウムをバスケット２及び
仕切部材３の構造材の片面または両面に貼り合わせによ
り取付けている。上記仕切部材３により形成される各区
画の内法（格子間隔）が狭いと、燃料せん断片のうちの
大きなものが仕切部材３の上部に多量に堆積して、核燃
料物質を含む燃料せん断片が燃料せん断片装荷部１５に
投入され難くなる。またそれとは逆に仕切部材３により
形成される各区画の内法（格子間隔）が広いと、固定中
性子吸収材としての効果が減少する。また燃料せん断片
には、特に大きなもの（長さ２０ｃｍ程度以上のもの）
が存在する可能性があるので、これらの点を考慮して、
各区画の内法（格子間隔）を１５ｃｍ程度に設定する一
方、仕切部材３の上端部を溶解液の液面４よりも下方に
位置させている。
度を有していないので、ハフニウムをバスケット２及び
仕切部材３の構造材の片面または両面に貼り合わせによ
り取付けている。上記仕切部材３により形成される各区
画の内法（格子間隔）が狭いと、燃料せん断片のうちの
大きなものが仕切部材３の上部に多量に堆積して、核燃
料物質を含む燃料せん断片が燃料せん断片装荷部１５に
投入され難くなる。またそれとは逆に仕切部材３により
形成される各区画の内法（格子間隔）が広いと、固定中
性子吸収材としての効果が減少する。また燃料せん断片
には、特に大きなもの（長さ２０ｃｍ程度以上のもの）
が存在する可能性があるので、これらの点を考慮して、
各区画の内法（格子間隔）を１５ｃｍ程度に設定する一
方、仕切部材３の上端部を溶解液の液面４よりも下方に
位置させている。
【００１７】図１（ｃ）は十文字状の仕切部材３をバス
ケット２内に設置して燃料せん断片装荷部１５を形成し
た他の実施例、図１（ｄ）は３つの円筒状仕切部材３を
バスケット２内に設置して燃料せん断片装荷部１５を形
成した他の実施例、図１（ｅ）は１つの円筒状仕切部材
３をバスケット２内に設置して燃料せん断片装荷部１５
を形成した他の実施例で、これらの実施例でも、バスケ
ット２及び仕切部材３がボロンステンレス、ハフニウム
等の固定中性子吸収材により構成され、区画の内法が１
５ｃｍ程度に設定され、仕切部材３の上端部が溶解液の
液面４よりも下方に位置している。
ケット２内に設置して燃料せん断片装荷部１５を形成し
た他の実施例、図１（ｄ）は３つの円筒状仕切部材３を
バスケット２内に設置して燃料せん断片装荷部１５を形
成した他の実施例、図１（ｅ）は１つの円筒状仕切部材
３をバスケット２内に設置して燃料せん断片装荷部１５
を形成した他の実施例で、これらの実施例でも、バスケ
ット２及び仕切部材３がボロンステンレス、ハフニウム
等の固定中性子吸収材により構成され、区画の内法が１
５ｃｍ程度に設定され、仕切部材３の上端部が溶解液の
液面４よりも下方に位置している。
【００１８】図２の８が溶解槽本体１内からバスケット
２を取り出すときに取り外すプラグ（蓋）で、同プラグ
８も、溶解槽セル５（図３参照）に遮へい機能を持たせ
るために厚いコンクリート等により構成されている。１
１が上記溶解槽本体１の周りに設けた金属製加熱ジャケ
ット、１２、１３がこの金属製加熱ジャケット１１の加
熱媒体用配管、１４が循環タンクで、この循環タンク１
４は、溶解槽本体１内の溶解液を十分に確保するため
と、溶解槽本体１内の溶解液を循環するためとに設け
られている。
２を取り出すときに取り外すプラグ（蓋）で、同プラグ
８も、溶解槽セル５（図３参照）に遮へい機能を持たせ
るために厚いコンクリート等により構成されている。１
１が上記溶解槽本体１の周りに設けた金属製加熱ジャケ
ット、１２、１３がこの金属製加熱ジャケット１１の加
熱媒体用配管、１４が循環タンクで、この循環タンク１
４は、溶解槽本体１内の溶解液を十分に確保するため
と、溶解槽本体１内の溶解液を循環するためとに設け
られている。
【００１９】図３の５が溶解槽セル、１０が溶解槽本体
１内の溶解液を下流工程（抽出精製工程）へ送る複数の
ポンプ、１６が不溶解物を除去するための複数のフィル
ター、１７が溶解液を一時的に貯えておく複数の貯槽で
ある。次に前記図１乃至図３に示す溶解槽の作用を具体
的に説明する。前記図４に示す従来の溶解槽では、硝酸
等の溶解液に硝酸ガドリウム等の可溶性中性子吸収材を
添加していたが、本発明の溶解槽では、バスケット２及
び仕切部材３が固定中性子吸収材により構成されてお
り、硝酸等の溶解液に硝酸ガドリウム等の可溶性中性子
吸収材を添加する必要がなくて、放射性廃棄物の量が低
減する。その際、バスケット２及び仕切部材３が固定中
性子吸収材により構成されているので、バスケット２の
大きさを大きくしても、溶解槽の未臨界性が維持され
る。
１内の溶解液を下流工程（抽出精製工程）へ送る複数の
ポンプ、１６が不溶解物を除去するための複数のフィル
ター、１７が溶解液を一時的に貯えておく複数の貯槽で
ある。次に前記図１乃至図３に示す溶解槽の作用を具体
的に説明する。前記図４に示す従来の溶解槽では、硝酸
等の溶解液に硝酸ガドリウム等の可溶性中性子吸収材を
添加していたが、本発明の溶解槽では、バスケット２及
び仕切部材３が固定中性子吸収材により構成されてお
り、硝酸等の溶解液に硝酸ガドリウム等の可溶性中性子
吸収材を添加する必要がなくて、放射性廃棄物の量が低
減する。その際、バスケット２及び仕切部材３が固定中
性子吸収材により構成されているので、バスケット２の
大きさを大きくしても、溶解槽の未臨界性が維持され
る。
【００２０】また前記図４に示す従来の溶解槽では、溶
解槽内に２つの細径燃料溶解部６を設置しており、溶解
槽が大型化していたが、本発明の溶解槽では、溶解槽本
体１内に１つのバスケット２を収納するだけであり、溶
解槽本体１が小型化する。しかも前記図４に示す従来の
溶解装置では、燃料せん断片を２つの燃料溶解部６の流
路に分配する分配器（図４の７参照）が必要であった
が、本発明の溶解槽では、上記のように溶解槽本体１内
に１つのバスケット２が収納されるだけであり、分配器
が不要になって、上記のように溶解槽本体１が小型化さ
れる点と相挨って製作コストが低減する。
解槽内に２つの細径燃料溶解部６を設置しており、溶解
槽が大型化していたが、本発明の溶解槽では、溶解槽本
体１内に１つのバスケット２を収納するだけであり、溶
解槽本体１が小型化する。しかも前記図４に示す従来の
溶解装置では、燃料せん断片を２つの燃料溶解部６の流
路に分配する分配器（図４の７参照）が必要であった
が、本発明の溶解槽では、上記のように溶解槽本体１内
に１つのバスケット２が収納されるだけであり、分配器
が不要になって、上記のように溶解槽本体１が小型化さ
れる点と相挨って製作コストが低減する。
【００２１】
【発明の効果】本発明の溶解槽は前記のようにバスケッ
ト及び仕切部材を固定中性子吸収材により構成してお
り、硝酸等の溶解液に硝酸ガドリウム等の可溶性中性子
吸収材を添加する必要がなくて、放射性廃棄物の量を低
減できる。しかもバスケット及び仕切部材を固定中性子
吸収材により構成しており、バスケットの大きさを大き
くしても、溶解槽の未臨界性を維持できる。
ト及び仕切部材を固定中性子吸収材により構成してお
り、硝酸等の溶解液に硝酸ガドリウム等の可溶性中性子
吸収材を添加する必要がなくて、放射性廃棄物の量を低
減できる。しかもバスケット及び仕切部材を固定中性子
吸収材により構成しており、バスケットの大きさを大き
くしても、溶解槽の未臨界性を維持できる。
【００２２】また溶解槽本体内に１つのバスケットを収
納するだけであり、溶解槽本体を小型化できる。しかも
バスケットが１つだけになるので、分配器を不要にでき
て、溶解槽本体を小型化できる点と相挨って製作コスト
を低減できる。
納するだけであり、溶解槽本体を小型化できる。しかも
バスケットが１つだけになるので、分配器を不要にでき
て、溶解槽本体を小型化できる点と相挨って製作コスト
を低減できる。
【図１】（ａ）は格子状仕切部材を示す平面図、（ｂ）
は同格子状仕切部材を示す斜視図、（ｃ）は十文字状仕
切部材を示す平面図、（ｄ）は円筒状仕切部材の一例を
示す平面図、（ｅ）は円筒状仕切部材の他の例を示す平
面図である。
は同格子状仕切部材を示す斜視図、（ｃ）は十文字状仕
切部材を示す平面図、（ｄ）は円筒状仕切部材の一例を
示す平面図、（ｅ）は円筒状仕切部材の他の例を示す平
面図である。
【図２】本発明の溶解槽を示す縦断側面図である。
【図３】本発明の溶解槽の適用例を示す縦断側面図であ
る。
る。
【図４】従来の溶解槽を示す縦断側面図である。
１ 溶解槽本体 ２ バスケット ３ 仕切部材 ４ 溶解液の液面 ５ 溶解槽セル ８ プラグ（蓋） １０ ポンプ １１ 加熱ジャケット １２ 加熱媒体用配管 １３ 〃 １４ 循環タンク １５ 燃料せん断片装荷部 １６ フィルター １７ 貯槽
Claims (6)
- 【請求項１】 使用済燃料集合体の燃料せん断片を硝酸
等の溶解液により溶解する溶解槽において、１つのバス
ケットを収納する溶解槽本体を有し、同溶解槽本体内に
収納するバスケットを固定中性子吸収材により構成し、
同バスケット内に仕切部材を設置するとともに同仕切部
材を固定中性子吸収材により構成したことを特徴とする
溶解槽。 - 【請求項２】 前記仕切部材を格子状に形成した請求項
１記載の溶解槽。 - 【請求項３】 前記仕切部材を十文字状に形成した請求
項１記載の溶解槽。 - 【請求項４】 前記仕切部材を円筒状に形成した請求項
１記載の溶解槽。 - 【請求項５】 前記仕切部材により形成した各区画の内
法を１０〜２０ｃｍにした請求項１乃至４記載の溶解
槽。 - 【請求項６】 前記仕切部材の上端部を前記溶解液の液
面よりも下方に位置させた請求項１乃至５記載の溶解
槽。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8290293A JPH10132989A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 溶解槽 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8290293A JPH10132989A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 溶解槽 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10132989A true JPH10132989A (ja) | 1998-05-22 |
Family
ID=17754271
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8290293A Withdrawn JPH10132989A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 溶解槽 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10132989A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009133701A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Toshiba Corp | 再処理施設における連続溶解槽の臨界安全管理方法 |
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-
1996
- 1996-10-31 JP JP8290293A patent/JPH10132989A/ja not_active Withdrawn
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| CN104112486B (zh) * | 2014-06-18 | 2017-01-04 | 中国核电工程有限公司 | 一种离散式固体中子毒物布置的溶解器临界安全控制方法 |
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