JP5497594B2 - 蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置 - Google Patents

蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置 Download PDF

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Description

本発明は、充電と放電とを繰り返す蓄電装置を用いて、当該蓄電装置が接続されている電力系統の需給制御を行うためのアンシラリーサービスを提供するアンシラリーサービス提供装置に関する。
近年、二次電池などの蓄電装置を活用して、電力系統の需給制御を行う手法が注目されている。ここで、従来、需要家が所有する蓄電装置の余力をアンシラリーサービス提供に活用する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この手法によれば、需要家の設備構内に配置されている二次電池の高速応答性と過負荷能力とを利用して、負荷周波数制御、瞬動予備力、運転予備力、待機予備力、または電圧維持などのアンシラリーサービスを提供することで、電力系統の需給制御を行うことができる。
特開2003−284244号公報
ここで、蓄電装置をアンシラリーサービス提供に活用する場合には、蓄電装置の寿命に悪影響を及ぼさないように当該寿命を考慮しつつ、蓄電装置を制御することが重要である。しかしながら、上記従来の手法では、蓄電装置の寿命については考慮されていないため、蓄電装置の寿命に悪影響を及ぼすおそれがあるという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、蓄電装置をアンシラリーサービス提供に活用する場合において、蓄電装置の寿命を考慮しつつアンシラリーサービスを提供することができる、蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置は、充電と放電とを繰り返す蓄電装置を用いて、前記蓄電装置が接続されている電力系統の需給制御を行うためのアンシラリーサービスを提供するアンシラリーサービス提供装置であって、アンシラリーサービスを提供するために許容される前記蓄電装置の寿命消費を示す許容寿命消費値を取得する第一取得部と、前記蓄電装置にアンシラリーサービスを提供させるために、前記蓄電装置に充電または放電を行わせる制御信号を送信する制御信号送信部と、前記制御信号に従って充電または放電を行った前記蓄電装置が消費した寿命を示す寿命消費値を取得する第二取得部とを備え、前記制御信号送信部は、取得された前記寿命消費値が前記許容寿命消費値を超えるまで、繰り返し前記蓄電装置に前記制御信号を送信する。
これによれば、アンシラリーサービス提供のための制御信号に従って充電または放電を行っている蓄電装置の寿命消費値が、許容寿命消費値を超えるまで、繰り返し当該蓄電装置に当該制御信号を送信する。つまり、蓄電装置が許容できる寿命まで、蓄電装置にアンシラリーサービスを提供させる。これにより、需要家は、蓄電装置の寿命を考慮しつつ、寿命に悪影響を及ぼさない許容範囲内で蓄電装置の余力をアンシラリーサービスに提供することができる。このため、蓄電装置をアンシラリーサービス提供に活用する場合において、蓄電装置の寿命を考慮しつつアンシラリーサービスを提供することができる。
また、好ましくは、前記第一取得部は、前記蓄電装置にアンシラリーサービスを提供させるために許容される期間である許容期間をさらに取得するとともに、前記許容期間内での前記許容寿命消費値を取得し、前記第二取得部は、前記制御信号に従って前記蓄電装置が充電または放電を行った期間である充放電期間内での前記寿命消費値を取得し、前記蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置は、さらに、前記寿命消費値が前記許容寿命消費値を越えているか否かを判断するとともに、前記充放電期間が前記許容期間を超えているか否かを判断する判断部を備え、前記制御信号送信部は、前記寿命消費値が前記許容寿命消費値を越えていると判断されるまで、または前記充放電期間が前記許容期間を超えていると判断されるまで、繰り返し前記蓄電装置に前記制御信号を送信する。
これによれば、蓄電装置の寿命消費値が許容寿命消費値を越えていると判断されるまで、または蓄電装置の充放電期間が許容期間を超えていると判断されるまで、繰り返し蓄電装置に制御信号を送信する。つまり、蓄電装置が許容できる寿命または許容できる充放電期間まで、蓄電装置にアンシラリーサービスを提供させる。これにより、需要家は、蓄電装置の寿命を考慮しつつ、蓄電装置の本来の用途の利便性を損ねない充放電期間内で、蓄電装置の余力をアンシラリーサービスに提供することができる。このため、蓄電装置をアンシラリーサービス提供に活用する場合において、蓄電装置の寿命に加えて充放電期間も考慮しつつアンシラリーサービスを提供することができる。
また、好ましくは、前記第二取得部は、前記制御信号送信部が前記制御信号を送信するごとに前記蓄電装置が消費する寿命を示す単位寿命消費値を取得し、前記充放電期間内に取得した前記単位寿命消費値を積算した値を前記寿命消費値として算出することで、前記充放電期間内での前記寿命消費値を取得する。
これによれば、制御信号を送信するごとに蓄電装置が消費する単位寿命消費値を、充放電期間内で積算した寿命消費値を算出することで、充放電期間内での寿命消費値を取得する。これにより、充放電期間内での蓄電装置の寿命消費値を随時把握することができるため、蓄電装置の寿命を考慮しつつアンシラリーサービスを提供することができる。
また、好ましくは、前記第二取得部は、前記蓄電装置の寿命特性から得られる、放電深度と充電深度とに対応するサイクル寿命から前記単位寿命消費値を取得し、前記充放電期間内に取得した前記単位寿命消費値を積算した値を前記寿命消費値として算出することで、前記充放電期間内での前記寿命消費値を取得する。
これによれば、蓄電装置の寿命特性から、放電深度と充電深度とに対応するサイクル寿命から単位寿命消費値を取得して、充放電期間内での当該単位寿命消費値を積算して寿命消費値を算出する。このため、蓄電装置の寿命特性を事前に把握しておくことにより、寿命消費値を容易に算出することができる。
また、前記第二取得部は、前記蓄電装置の前記充放電期間内での充放電電力量の合計値を用いて前記寿命消費値を算出することで、前記充放電期間内での前記寿命消費値を取得することにしてもよい。
これによれば、蓄電装置の充放電期間内での充放電電力量の合計値を用いて寿命消費値を算出することで、充放電期間内での寿命消費値を取得する。このため、蓄電装置の充放電期間内での充放電電力量の合計値を用いて、寿命消費値を容易に算出することができる。
また、好ましくは、前記第一取得部は、前記制御信号に従った充電では前記蓄電装置が所定の期間内に所定の充電量まで充電されないことが予測される場合に、前記蓄電装置を前記所定の期間内に前記所定の充電量まで充電させるために前記制御信号に従った充電が許容される期間を前記許容期間として取得する。
これによれば、制御信号に従った充電では蓄電装置が所定の期間内に所定の充電量まで充電されないことが予測される場合に、蓄電装置を所定の期間内に所定の充電量まで充電させるために制御信号に従った充電が許容される期間を許容期間として取得する。例えば、蓄電装置が電気自動車の蓄電池の場合に、制御信号に従った充電では、ユーザが当該電気自動車を使用したい時刻に充電が完了しない場合がある。この場合には、電気自動車の蓄電池を制御信号に従って充電させることを中止し、ユーザが使用したい時刻に充電が完了するように、許容期間を決定し、充電させる。これにより、電気自動車の蓄電池などの蓄電装置を所定の期間内に所定の充電量まで充電することができるため、蓄電装置の本来の用途の利便性を損ねることなく、蓄電装置の余力をアンシラリーサービスに提供することができる。
また、好ましくは、さらに、前記寿命消費値を用いて、前記蓄電装置がアンシラリーサービスを提供することへの対価を算出する対価算出部を備える。
これによれば、寿命消費値を用いて、蓄電装置がアンシラリーサービスを提供することへの対価を算出する。つまり、蓄電装置によりアンシラリーサービスを提供することで、蓄電装置の寿命は消費するが、このアンシラリーサービスの提供による蓄電装置の寿命消費値に応じた対価を算出する。ここで、蓄電装置がアンシラリーサービスを提供することへの対価を算出する際には、その寿命を考慮することが非常に重要であるが、従来の手法では、寿命という観点でアンシラリー対価を算出するものではなかった。このため、当該蓄電装置を所有している需要家は、当該アンシラリーサービスの提供による蓄電装置の寿命消費値に見合った対価を得ることができる。
また、好ましくは、前記対価算出部は、前記寿命消費値に重み係数を乗じることで、前記対価を算出する。
これによれば、寿命消費値に重み係数を乗じることで、対価を算出する。つまり、蓄電装置の寿命消費値が大きいほど、大きな値の対価を算出する。このため、当該蓄電装置を所有している需要家は、当該アンシラリーサービスの提供による蓄電装置の寿命消費値が大きいほど、多くの対価を得ることができる。
また、前記対価算出部は、前記寿命消費値に重み係数を乗じた値に、前記充放電期間内での所定時刻において前記蓄電装置がアンシラリーサービスを提供する出力に重み関数を乗じた値を前記充放電期間内で積算した値を加算して、所定の値を減じることで、前記対価を算出することにしてもよい。
これによれば、寿命消費値に重み係数を乗じた値に、充放電期間内での所定時刻において蓄電装置がアンシラリーサービスを提供する出力に重み関数を乗じた値を充放電期間内で積算した値を加算して、所定の値を減じることで、対価を算出する。つまり、(1)蓄電装置の寿命消費値に応じた対価、(2)充放電期間内にアンシラリーサービスを提供することに対する対価、及び(3)対価の値引き、の合計を対価として算出する。ここで、上記(2)においては、充放電期間内では、蓄電装置は寿命が消費されていなくとも(待機しているだけであっても)、当該出力の電力がアンシラリーサービスを提供するための電力として確保されているので、蓄電装置の当該出力に応じた対価が算出される。このため、当該蓄電装置を所有している需要家は、蓄電装置の寿命消費値に応じた対価に加え、充放電期間内での当該出力に応じた対価を得ることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る蓄電装置は、電力系統に接続され、アンシラリーサービスを提供するアンシラリーサービス提供装置によって通信ネットワークを介して制御される蓄電装置であって、蓄電池と、前記蓄電池を充電または放電させる蓄電制御部とを備え、前記蓄電制御部は、アンシラリーサービスを提供するために許容される前記蓄電池の寿命消費を示す許容寿命消費値を、前記アンシラリーサービス提供装置に送信する蓄電情報送信部と、前記許容寿命消費値を受信した前記アンシラリーサービス提供装置から、アンシラリーサービスを提供するために前記蓄電池に充電または放電を行わせる制御信号を取得する制御信号取得部と、取得された前記制御信号に従って、前記蓄電池が充電する充電電力値または放電する放電電力値を示す充放電信号を生成する充放電信号生成部と、当該充電電力値または当該放電電力値の電力を前記蓄電池に充電または放電させるために、生成された前記充放電信号を前記蓄電池に送信する充放電信号送信部と、前記充放電信号に従って充電または放電を行った前記蓄電池が消費した寿命を示す寿命消費値を算出する寿命消費値算出部と、算出された前記寿命消費値を前記アンシラリーサービス提供装置に送信する寿命消費値送信部とを備える。
これによれば、アンシラリーサービスを提供するために許容される許容寿命消費値をアンシラリーサービス提供装置に送信するとともに、アンシラリーサービス提供装置からの制御信号に従って充電または放電を行った蓄電池の寿命消費値を算出して、アンシラリーサービス提供装置に送信する。つまり、蓄電装置が寿命消費値を算出して、許容寿命消費値及び寿命消費値をアンシラリーサービス提供装置に送信することで、アンシラリーサービス提供装置は、受信した許容寿命消費値及び寿命消費値を用いて、蓄電装置が許容できる寿命まで、蓄電装置にアンシラリーサービスを提供させることができる。これにより、需要家は、蓄電装置の寿命を考慮しつつ、寿命に悪影響を及ぼさない許容範囲内で蓄電装置の余力をアンシラリーサービスに提供することができる。このため、蓄電装置をアンシラリーサービス提供に活用する場合において、蓄電装置の寿命を考慮しつつアンシラリーサービスを提供することができる。
また、好ましくは、前記寿命消費値算出部は、前記制御信号取得部が前記アンシラリーサービス提供装置から前記制御信号を取得するごとに前記蓄電池が消費する寿命を示す単位寿命消費値を取得し、前記制御信号に従って前記蓄電池が充電または放電を行った期間である充放電期間内に取得した前記単位寿命消費値を積算することで、前記充放電期間内での前記寿命消費値を算出し、前記寿命消費値送信部は、前記充放電期間内での前記寿命消費値を、前記アンシラリーサービス提供装置に送信する。
これによれば、アンシラリーサービス提供装置から制御信号を取得するごとに単位寿命消費値を取得し、充放電期間内に取得した単位寿命消費値を積算することで、充放電期間内での寿命消費値を算出して、アンシラリーサービス提供装置に送信する。これにより、アンシラリーサービス提供装置は、充放電期間内での蓄電装置の寿命消費値を随時把握することができるため、蓄電装置の寿命を考慮しつつアンシラリーサービスを提供することができる。
また、好ましくは、前記寿命消費値算出部は、前記蓄電池の寿命特性から得られる、放電深度と充電深度とに対応するサイクル寿命から前記単位寿命消費値を取得し、前記充放電期間内に取得した前記単位寿命消費値を積算することで、前記充放電期間内での前記寿命消費値を算出する。
これによれば、放電深度と充電深度とに対応するサイクル寿命から単位寿命消費値を取得し、充放電期間内に取得した単位寿命消費値を積算することで、充放電期間内での寿命消費値を算出する。このため、蓄電池の寿命特性を事前に把握しておくことにより、寿命消費値を容易に算出することができる。
また、前記寿命消費値算出部は、前記制御信号に従って前記蓄電池が充電または放電を行った期間である充放電期間内での前記蓄電池の充放電電力量の合計値を用いて、前記充放電期間内での前記寿命消費値を算出することにしてもよい。
これによれば、充放電期間内での蓄電池の充放電電力量の合計値を用いて、充放電期間内での寿命消費値を算出する。このため、当該充放電期間内での充放電電力量の合計値を用いて、寿命消費値を容易に算出することができる。
また、好ましくは、前記蓄電情報送信部は、前記制御信号に従った充電では前記蓄電池が所定の期間内に所定の充電量まで充電されないことが予測される場合に、前記蓄電池を前記所定の期間内に前記所定の充電量まで充電させるために前記制御信号に従った充電が許容される期間を許容期間として取得し、前記許容期間と、前記許容期間内での前記許容寿命消費値とを前記アンシラリーサービス提供装置に送信する。
これによれば、アンシラリーサービス提供装置からの制御信号に従った充電では蓄電池が所定の期間内に所定の充電量まで充電されないことが予測される場合に、蓄電池を所定の期間内に所定の充電量まで充電させるために制御信号に従った充電が許容される期間を許容期間として取得し、許容期間と、許容期間内での許容寿命消費値とをアンシラリーサービス提供装置に送信する。例えば、蓄電装置が電気自動車の蓄電池の場合に、制御信号に従った充電では、ユーザが当該電気自動車を使用したい時刻に充電が完了しない場合がある。この場合には、電気自動車の蓄電池を制御信号に従って充電させることを中止し、ユーザが使用したい時刻に充電が完了するように、許容期間を決定し、充電させる。これにより、電気自動車の蓄電池などの蓄電装置を所定の期間内に所定の充電量まで充電することができるため、蓄電装置の本来の用途の利便性を損ねることなく、蓄電装置の余力をアンシラリーサービスに提供することができる。
なお、本発明は、このような蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置または蓄電装置として実現することができるだけでなく、当該アンシラリーサービス提供装置と蓄電装置とを備えた蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供システムとして実現することもできる。また、このような蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置または蓄電装置が備える各処理部が行う処理をステップとする蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供方法または蓄電方法として実現することもできる。また、蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供方法または蓄電方法に含まれる特徴的な処理をコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。また、蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置または蓄電装置に含まれる特徴的な処理部を備える集積回路として実現したりすることもできる。
本発明により、蓄電装置を用いて電力系統の需給制御を行うためのアンシラリーサービス提供装置において、蓄電装置の寿命を考慮しつつアンシラリーサービスを提供することができる。
本発明の実施の形態1に係るアンシラリーサービス提供装置を備えるアンシラリーサービス提供システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るアンシラリーサービス提供装置及び需要家内蓄電装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る蓄電データテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る蓄電情報テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るアンシラリーサービス提供装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る需要家内蓄電装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係るアンシラリーサービス提供装置及び需要家内蓄電装置が行う動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る寿命消費値算出部が取得する単位寿命消費値を説明する図である。 本発明の実施の形態1の変形例1に係る第二取得部が取得する寿命消費値を説明するための図である。 本発明の実施の形態1の変形例2に係る蓄電情報送信部が許容期間を取得する処理を説明する図である。 本発明の実施の形態1の変形例3に係るアンシラリーサービス提供装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1の変形例3に係る需要家内蓄電装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る第二取得部が寿命消費値を取得する処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るアンシラリーサービス提供装置100を備えるアンシラリーサービス提供システム10の構成を示す図である。
同図に示すように、アンシラリーサービス提供システム10は、蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供システムであり、アンシラリーサービス提供装置100及び蓄電装置200を備えている。なお、アンシラリーサービス提供装置100及び蓄電装置200は、通信ネットワーク310を介して接続されており、蓄電装置200は、電力系統320に電気的に接続されて設置されている。
ここで、電力系統320は、電力を使用する負荷機器に電力を供給するための電力ネットワークであり、例えば、オフィスビル321、一般家庭322、一般家庭323及び工場324などに設置されている負荷機器に接続され、当該負荷機器に電力を供給する。なお、同図では、オフィスビル321、一般家庭323及び工場324には、太陽光発電設備が設置されているが、電力系統320にはどのような発電設備や負荷機器が接続されていても構わない。
アンシラリーサービス提供装置100は、蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置であり、通信ネットワーク310を介して、蓄電装置200を制御することで、電力系統320の需給制御を行うためのアンシラリーサービスを提供する装置である。つまり、アンシラリーサービス提供装置100は、電力系統320の周波数制御のための系統電力の調整を行う、いわゆるアンシラリーサービスを提供するコンピュータである。
ここで、アンシラリーサービスの提供とは、電力系統320の負荷周波数制御を行ったり、瞬動予備力、運転予備力、または待機予備力を提供したり、電圧維持を行ったりすることをいう。
また、アンシラリーサービス提供装置100は、通信ネットワーク310に接続され商用電力系統全体の需給制御を行う従来のEMS(中央給電指令所が有する需給制御システム)である従来EMS400と連携し、情報のやりとりを行うことができる。なお、アンシラリーサービス提供装置100は、従来EMS400の機能の一部として構成されていてもよい。
また、このアンシラリーサービス提供装置100は、専用のコンピュータシステム、またはパーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータシステムがプログラムを実行することによって実現される。アンシラリーサービス提供装置100の詳細な説明については、後述する。
蓄電装置200は、充電と放電とを繰り返す複数の蓄電装置を備えている。具体的には、蓄電装置200は、当該複数の蓄電装置として、二次電池201a〜201g及び電気自動車用蓄電池202a〜202eを備えている。なお、蓄電装置200が備える二次電池201a〜201g及び電気自動車用蓄電池202a〜202eの台数は、特に限定されず、何台であってもよい。
二次電池201a〜201gは、電力系統320に接続されて設置されている二次電池である。つまり、二次電池201a〜201gは、電力系統320から供給される電力を充電し、電力系統320に電力を放電する蓄電装置である。
ここで、二次電池201a〜201eは、電力系統320の需給制御を行うための専用の二次電池であり、例えば電力会社によって設置される。また、二次電池201fは、一般家庭323内に設置されており、ピークシフトや、瞬時電圧低下対策、停電補償、需要家側に設置されている分散型電源から発生する余剰電力の蓄電などの目的で設置されている二次電池である。また、二次電池201gは、工場324内に設置されており、二次電池201fと同様に、ピークシフトや、瞬時電圧低下対策、停電補償、需要家側に設置されている分散型電源から発生する余剰電力の蓄電などの目的で設置されている二次電池である。
電気自動車用蓄電池202a〜202eは、電気自動車に内蔵された蓄電池である。つまり、電気自動車用蓄電池202a〜202eは、電力系統320に接続された場合に、電力系統320から供給される電力を充電するとともに、電力系統320に電力を放電することもできることとする。
そして、蓄電装置200が備える複数の蓄電装置のうち、一般家庭323内の二次電池201f、工場324内の二次電池201g、及び電気自動車用蓄電池202a〜202eを、アンシラリーサービスを提供する蓄電装置として、以下では、需要家内蓄電装置210という。
つまり、アンシラリーサービス提供装置100は、需要家内蓄電装置210を用いて、電力系統320の需給制御を行うためのアンシラリーサービスを提供する。なお、需要家内蓄電装置210は、1台の蓄電装置を備えていてもよいし、複数台の蓄電装置を備えていてもよい。需要家内蓄電装置210の詳細な構成の説明については、後述する。
次に、アンシラリーサービス提供装置100及び需要家内蓄電装置210の詳細な構成について、説明する。
図2は、本実施の形態1に係るアンシラリーサービス提供装置100及び需要家内蓄電装置210の機能構成を示すブロック図である。
まず、アンシラリーサービス提供装置100の機能構成について説明する。
アンシラリーサービス提供装置100は、通信ネットワーク310を介して需要家内蓄電装置210を制御することで、電力系統320にアンシラリーサービスを提供するコンピュータである。同図に示すように、アンシラリーサービス提供装置100は、第一取得部110、制御信号送信部120、第二取得部130、判断部140、対価算出部150及び記憶部160を備えている。
第一取得部110は、アンシラリーサービスを提供するために許容される需要家内蓄電装置210の寿命消費を示す許容寿命消費値を取得する。具体的には、第一取得部110は、需要家内蓄電装置210にアンシラリーサービスを提供させるために許容される期間である許容期間をさらに取得するとともに、許容期間内での許容寿命消費値を取得する。
制御信号送信部120は、需要家内蓄電装置210にアンシラリーサービスを提供させるために、需要家内蓄電装置210に充電または放電を行わせる制御信号を送信する。
具体的には、制御信号送信部120は、後述する第二取得部130により取得された寿命消費値が第一取得部110により取得された許容寿命消費値を超えるまで、繰り返し需要家内蓄電装置210に制御信号を送信する。
さらに具体的には、制御信号送信部120は、寿命消費値が許容寿命消費値を越えていると判断されるまで、または充放電期間が第一取得部110により取得された許容期間を超えていると判断されるまで、繰り返し需要家内蓄電装置210に制御信号を送信する。ここで、充放電期間とは、制御信号送信部120が送信した制御信号に従って需要家内蓄電装置210が充電または放電を行った期間である。
第二取得部130は、制御信号送信部120が送信した制御信号に従って充電または放電を行った需要家内蓄電装置210が消費した寿命を示す寿命消費値を取得する。具体的には、第二取得部130は、当該制御信号に従って需要家内蓄電装置210が充電または放電を行った充放電期間内での当該寿命消費値を取得する。
判断部140は、第二取得部130により取得された寿命消費値が第一取得部110により取得された許容寿命消費値を越えているか否かを判断するとともに、充放電期間が第一取得部110により取得された許容期間を超えているか否かを判断する。
対価算出部150は、寿命消費値を用いて、需要家内蓄電装置210がアンシラリーサービスを提供することへの対価を算出する。この対価算出部150が対価を算出する詳細な説明は、後述する。
記憶部160は、アンシラリーサービス提供装置100によるアンシラリーサービスの提供に用いられるデータテーブルである蓄電情報テーブル161等を記憶している半導体メモリ等である。この蓄電情報テーブル161については、後述する。
なお、アンシラリーサービス提供装置100は、上記処理部以外にも、CRT(Cathode−Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部や、キーボードやマウス等の入力部を備えていることにしてもよい。
次に、需要家内蓄電装置210の機能構成について説明する。
同図に示すように、需要家内蓄電装置210に含まれるそれぞれの蓄電装置は、蓄電制御部250と蓄電池260とを備えている。蓄電制御部250は、蓄電池260を制御する処理部であり、例えばインバータに組み込まれている。蓄電池260は、蓄電制御部250からの指示に従って充放電を行う蓄電池である。
また、蓄電制御部250は、蓄電情報送信部251、制御信号取得部252、充放電信号生成部253、充放電信号送信部254、寿命消費値算出部255、寿命消費値送信部256及び記憶部257を備えている。
蓄電情報送信部251は、アンシラリーサービスを提供するために許容される蓄電池260の寿命消費を示す許容寿命消費値を、アンシラリーサービス提供装置100に送信する。具体的には、蓄電情報送信部251は、後述する記憶部257に記憶されている当該許容寿命消費値を読み出して、アンシラリーサービス提供装置100に送信する。
また、蓄電情報送信部251は、さらに、アンシラリーサービスを提供するために許容される期間である許容期間を、アンシラリーサービス提供装置100に送信する。具体的には、蓄電情報送信部251は、後述する記憶部257に記憶されている当該許容期間を読み出して、アンシラリーサービス提供装置100に送信する。
制御信号取得部252は、当該許容寿命消費値を受信したアンシラリーサービス提供装置100から、アンシラリーサービスを提供するために蓄電池260に充電または放電を行わせる制御信号を取得する。
充放電信号生成部253は、制御信号取得部252が取得した制御信号に従って、蓄電池260が充電する充電電力値または放電する放電電力値を示す充放電信号を生成する。
充放電信号送信部254は、充放電信号生成部253が生成した充放電信号で示される放電電力値または充電電力値の電力を蓄電池260に充電または放電させるために、当該充放電信号を蓄電池260に送信する。
寿命消費値算出部255は、当該充放電信号に従って充電または放電を行った蓄電池260が消費した寿命を示す寿命消費値を算出する。具体的には、寿命消費値算出部255は、算出した寿命消費値を後述する記憶部257に記憶させることで、寿命消費値を書き直す。
寿命消費値送信部256は、寿命消費値算出部255が算出した寿命消費値をアンシラリーサービス提供装置100に送信する。具体的には、寿命消費値送信部256は、後述する記憶部257に記憶されている当該寿命消費値を読み出して、アンシラリーサービス提供装置100に送信する。
記憶部257は、蓄電制御部250による蓄電池260の制御に用いられるデータテーブルである蓄電データテーブル258等を記憶している半導体メモリ等である。この蓄電データテーブル258については、後述する。
なお、蓄電制御部250は、上記処理部以外にも、CRT(Cathode−Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部や、タッチパネル等の入力部を備えていることにしてもよい。
次に、記憶部257が記憶している蓄電データテーブル258及び記憶部160が記憶している蓄電情報テーブル161について、詳細に説明する。
図3は、本実施の形態1に係る蓄電データテーブル258の一例を示す図である。
同図に示すように、蓄電データテーブル258は、「許容寿命消費値」、「許容期間」及び「寿命消費値」の情報を含むデータテーブルである。
「許容寿命消費値」及び「許容期間」は、需要家内蓄電装置210の蓄電池260の許容寿命消費値及び許容期間であり、ユーザによって予め定められた値である。なお、この「許容寿命消費値」及び「許容期間」は、ユーザによって随時変更可能な値である。
例えば、需要家内蓄電装置210が電気自動車用蓄電池の場合であって、当該電気自動車は土曜日と日曜日は走行するが、月曜日から金曜日までの期間は需要家の駐車場に駐車される場合は、当該電気自動車を保有する需要家は、月曜日から金曜日までの期間を許容期間と決定する。当該需要家内蓄電装置210は、月曜日から金曜日までの期間は、電力系統320に接続されることで、アンシラリーサービスを提供できるからである。
また、当該電気自動車を保有する需要家は、月曜日から金曜日までの許容期間内での許容寿命消費値を決定する。ここで、寿命が尽きるときの寿命消費値を「1」とし、当該需要家は、需要家内蓄電装置210がアンシラリーサービスを提供するために許容できる寿命消費値を、例えば、0.01と決定する。
そして、当該需要家が、当該許容期間と許容寿命消費値とを記憶部257に記憶させることで、蓄電データテーブル258が更新される。また、許容寿命消費値及び許容期間は、蓄電情報送信部251によって読み出されて、アンシラリーサービス提供装置100に送信される。
「寿命消費値」は、需要家内蓄電装置210の蓄電池260の寿命消費値の現在値であり、蓄電池260の寿命消費値が変更するたびに、変更される。寿命消費値算出部255は、この寿命消費値を算出して記憶部257に記憶させることにより、蓄電データテーブル258を更新する。また、寿命消費値送信部256は、蓄電データテーブル258に含まれる寿命消費値を読み出して、アンシラリーサービス提供装置100に送信する。
図4は、本実施の形態1に係る蓄電情報テーブル161の一例を示す図である。
同図に示すように、蓄電情報テーブル161は、蓄電データテーブル258と同様に、「許容寿命消費値」、「許容期間」及び「寿命消費値」の情報を含むデータテーブルである。
ここで、「許容寿命消費値」、「許容期間」及び「寿命消費値」は、蓄電データテーブル258に含まれる「許容寿命消費値」、「許容期間」及び「寿命消費値」と同様であるため、詳細な説明は省略する。
なお、許容寿命消費値及び許容期間は、第一取得部110により取得され、第一取得部110によって記憶部160に記憶されることにより、蓄電情報テーブル161が更新される。また、寿命消費値は、第二取得部130により取得され、第二取得部130によって記憶部160に記憶されることにより、蓄電情報テーブル161が更新される。
そして、判断部140は、記憶部160に記憶されている蓄電情報テーブル161から、需要家内蓄電装置210の許容寿命消費値と許容期間の値、及び寿命消費値の現在値を読み出し、寿命消費値が許容寿命消費値を越えているか否か、または充放電期間が許容期間を超えているか否かを判断する。
次に、アンシラリーサービス提供装置100及び需要家内蓄電装置210が行う処理について、説明する。
図5は、本実施の形態1に係るアンシラリーサービス提供装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
図6は、本実施の形態1に係る需要家内蓄電装置210の動作の一例を示すフローチャートである。
図7は、本実施の形態1に係るアンシラリーサービス提供装置100及び需要家内蓄電装置210が行う動作を説明する図である。
まず、図5に示すように、アンシラリーサービス提供装置100の第一取得部110は、許容期間TMAXと、当該許容期間内での許容寿命消費値ΣfMAXとを取得する(S102)。なお、許容期間とは、需要家内蓄電装置210がアンシラリーサービスを提供するために許容できる期間である。また、許容寿命消費値とは、需要家内蓄電装置210がアンシラリーサービスを提供するために許容できる寿命消費を示す値である。
ここで、図6に示すように、需要家内蓄電装置210に含まれるそれぞれの蓄電装置の蓄電情報送信部251は、許容期間TMAXと、当該許容期間内での許容寿命消費値ΣfMAXとをアンシラリーサービス提供装置100に送信する(S202)。
具体的には、蓄電情報送信部251は、記憶部257から蓄電データテーブル258に含まれる許容期間TMAX及び許容寿命消費値ΣfMAXを読み出し、アンシラリーサービス提供装置100に送信する。これにより、第一取得部110は、蓄電情報送信部251が送信した許容期間TMAX及び許容寿命消費値ΣfMAXを受信する。
例えば、第一取得部110は、許容期間として月曜日から金曜日までの期間を取得し、許容寿命消費値として0.01を取得する。そして、第一取得部110は、取得した許容期間と許容寿命消費値とを記憶部160に記憶させることにより、蓄電情報テーブル161を更新する。
図5に戻り、次に、判断部140は、充放電期間Tの初期値として、充放電期間T=0とする(S104)。つまり、充放電期間とは、制御信号送信部120が送信した制御信号に従って需要家内蓄電装置210が充放電を行った期間であり、初期状態では、需要家内蓄電装置210は制御信号に従った充放電を行っていないので、充放電期間T=0となる。
次に、制御信号送信部120は、需要家内蓄電装置210にアンシラリーサービスを提供させるために、需要家内蓄電装置210に充電または放電を行わせる制御信号を送信する(S106)。
具体的には、制御信号送信部120は、電力系統320の負荷周波数制御や、瞬動予備力、運転予備力、または待機予備力の提供、電圧維持などに必要な充放電を需要家内蓄電装置210に行わせるための制御信号を生成し、当該制御信号を需要家内蓄電装置210に送信する。例えば、制御信号は、需要家内蓄電装置210の定格出力に対する割合などである。
そして、需要家内蓄電装置210は、当該制御信号を受信して、当該制御信号に従った充電または放電を行うことで、電力系統320に対してアンシラリーサービスを提供する。
つまり、図6に示すように、需要家内蓄電装置210に含まれる蓄電装置の制御信号取得部252は、制御信号送信部120が送信した制御信号を取得する(S204)。
そして、充放電信号生成部253は、制御信号取得部252が取得した制御信号に従って、蓄電池260が充電する充電電力値または放電する放電電力値を示す充放電信号を生成する(S206)。
例えば、制御信号が定格出力に対する割合である場合、充放電信号生成部253は、定格出力に当該割合を乗じることで充放電電力値を算出し、充放電信号を生成する。ここで、充放電信号は、蓄電池260が充放電する充放電電力値であってもよいし、充放電するための電流の値であってもよい。
そして、充放電信号送信部254は、充放電信号生成部253が生成した充放電信号を蓄電池260に送信する(S208)。これにより、当該充放電信号で示される放電電力値または充電電力値の電力が、蓄電池260に充放電される。
次に、寿命消費値算出部255は、当該充放電信号に従って充電または放電を行った蓄電池260が消費した寿命消費値Σf(x)を算出する(S210)。つまり、寿命消費値算出部255は、まずΣf(x)=0と初期化してから、f(x)の値を積算していくことで、寿命消費値Σf(x)を算出する。
例えば、図7に示すように、需要家内蓄電装置210がSOC(State Of Charge)の値がx1からx2までの充電を行った場合には、寿命消費値算出部255は、当該x1からx2までに消費した充放電期間T12内での寿命消費値を算出する。また、需要家内蓄電装置210がSOCの値がx1からx8までの充放電を行った場合には、寿命消費値算出部255は、当該x1からx8までに消費した充放電期間T18内での寿命消費値を算出する。
なお、SOCとは、蓄電装置の充電割合(残存容量)を示す指標である。また、同図では、需要家内蓄電装置210は、SOCの値がx1〜x2、x3〜x4、x5〜x6及びx7〜x8の期間は充電、x2〜x3、x4〜x5及びx6〜x7の期間は放電を行っている。
そして、寿命消費値算出部255は、算出した寿命消費値を記憶部257に記憶させることにより、蓄電データテーブル258を更新する。なお、この寿命消費値算出部255が寿命消費値を算出する処理のさらに詳細な説明は、後述する。
図6に戻り、寿命消費値送信部256は、寿命消費値算出部255が算出した寿命消費値Σf(x)をアンシラリーサービス提供装置100に送信する(S212)。つまり、寿命消費値送信部256は、記憶部257に記憶されている当該寿命消費値を読み出して、アンシラリーサービス提供装置100に送信する。
図5に戻り、アンシラリーサービス提供装置100の第二取得部130は、寿命消費値送信部256から充放電期間内での寿命消費値Σf(x)を取得する(S108)。そして、第二取得部130は、取得した寿命消費値を記憶部160に記憶させることにより、蓄電情報テーブル161を更新する。
そして、判断部140は、充放電期間Tにaを加算する(S110)。ここで、aは、需要家内蓄電装置210に制御信号を送信し、寿命消費値を取得する周期であり、ユーザにより予め定められた値である。具体的には、aは、前回需要家内蓄電装置210が充放電を行った期間であり、例えば、図7に示されるx1からx2までの充電が行われた充放電期間T12である。なお、aの値は、特に限定されないが、例えば日オーダー、時間オーダー、分オーダー、秒オーダー間隔などの所定の期間である。また、aの値は、時間の経過とともに変更されてもよい。
そして、判断部140は、寿命消費値Σf(x)が許容寿命消費値ΣfMAXを越えているか否かを判断する(S112)。
具体的には、判断部140は、記憶部160に記憶されている蓄電情報テーブル161から、需要家内蓄電装置210の許容寿命消費値及び寿命消費値を読み出し、寿命消費値が許容寿命消費値を越えているか否かを判断する。例えば、判断部140は、図7に示されたx1からx2までの寿命消費値が許容寿命消費値ΣfMAXを越えているか否かを判断する。
そして、判断部140は、寿命消費値Σf(x)が許容寿命消費値ΣfMAXを越えていないと判断した場合(S112でNO)、充放電期間Tが許容期間TMAXを超えているか否かを判断する(S114)。
具体的には、判断部140は、記憶部160に記憶されている蓄電情報テーブル161から、需要家内蓄電装置210の許容期間及び充放電期間の現在値を読み出し、充放電期間が許容期間を超えているか否かを判断する。例えば、判断部140は、図7に示された充放電期間T12や充放電期間T18などの充放電期間Tが許容期間TMAXを超えているか否かを判断する。
そして、判断部140が充放電期間Tが許容期間TMAXを超えていないと判断した場合(S114でNO)、再度、制御信号送信部120が制御信号を送信する処理(S106)に戻る。
このように、制御信号送信部120は、寿命消費値が許容寿命消費値を越えていると判断されるまで、または充放電期間が許容期間を超えていると判断されるまで、繰り返し需要家内蓄電装置210に制御信号を送信する。
そして、需要家内蓄電装置210では、制御信号取得部252が制御信号を取得し(S204)、以降の処理(S206〜S210)が行われた後に、寿命消費値送信部256が寿命消費値Σf(x)をアンシラリーサービス提供装置100に送信する(S212)。そして、アンシラリーサービス提供装置100では、第二取得部130が寿命消費値Σf(x)を取得して(S108)、以降の処理(S110〜)が繰り返し行われる。
また、判断部140が、寿命消費値Σf(x)が許容寿命消費値ΣfMAXを越えていると判断した場合(S112でYES)、または充放電期間Tが許容期間TMAXを超えていると判断した場合(S114でYES)、対価算出部150は、寿命消費値Σf(x)を用いて、需要家内蓄電装置210がアンシラリーサービスを提供することへの対価を算出する(S116)。この対価算出部150が対価を算出する処理の詳細な説明は、後述する。
以上のようにして、アンシラリーサービス提供装置100及び需要家内蓄電装置210が行う処理は、終了する。
次に、寿命消費値算出部255が寿命消費値を算出する処理(図6のS210)について、説明する。
まず、寿命消費値算出部255は、制御信号取得部252がアンシラリーサービス提供装置100から制御信号を取得するごとに蓄電池260が消費する寿命を示す単位寿命消費値を取得する。
例えば、図7に示したように、制御信号に従ってx1からx2までの充電が行われた場合、寿命消費値算出部255は、x1からx2までの寿命消費値を、単位寿命消費値f(x1)として取得する。また、制御信号に従ってx2からx3までの放電が行われた場合、寿命消費値算出部255は、x2からx3までの寿命消費値を、単位寿命消費値f(x2)として取得する。
ここで、寿命消費値算出部255が取得する単位寿命消費値f(x)について、さらに詳細に説明する。
図8は、本実施の形態1に係る寿命消費値算出部255が取得する単位寿命消費値f(x)を説明する図である。具体的には、同図の(a)は、放電深度と充電深度とサイクル寿命との関係を示すグラフである。また、同図の(b)は、放電深度と充電深度とサイクル寿命との関係を示す表である。
同図の(a)に示すように、放電深度または充電深度が変化すると、サイクル寿命も変化する。ここで、同図に示すグラフの複数の直線は、同じ蓄電装置における異なる充電深度での特性を示している。また、蓄電装置は、放電深度まで放電され、また充電深度まで充電されるが、サイクル寿命は、この場合の蓄電装置の充放電可能回数である。つまり、蓄電装置の寿命は、放電深度と充電深度とから定めることができる。
例えば、放電深度が100%であり充電深度が100%である場合のサイクル寿命は300サイクルであるので、放電深度が100%であり充電深度が100%である充放電を1回行うことで、1/300の寿命を消費することになる。同様に、放電深度が50%であり充電深度が100%である場合のサイクル寿命は400サイクルであるので、放電深度が50%であり充電深度が100%である充放電を1回行うことで、1/400の寿命を消費する。なお、ここでは、寿命が尽きるときの寿命消費値を1としている。
このように、蓄電装置の寿命特性から得られる、放電深度と充電深度とに対応するサイクル寿命の逆数が、1回の充放電で消費する寿命となる。このようにして、同図の(b)に示すように、放電深度と充電深度とに対応する寿命が記載された表を作成することができる。なお、充電深度及び放電深度は、例えば蓄電装置の寿命が長くなり、かつ蓄電装置のアンシラリーサービス提供により得られる対価が多くなるように、ユーザによって定められる。
そして、当該寿命を用いて、単位寿命消費値f(x)を算出することができる。例えば、x1からx2までの充電が行われた場合の単位寿命消費値f(x1)は、x1及びx2に対応する放電深度と充電深度とから得られる1回の充放電での寿命の半分の値になる。
ここで、同図の(a)に示されたグラフを表す数式、または同図の(b)に示された表が、記憶部257に記憶されている。
このため、寿命消費値算出部255は、記憶部257に記憶されている需要家内蓄電装置210の蓄電池260の寿命特性についての当該数式または表を参照して、放電深度と充電深度とに対応するサイクル寿命から得られる寿命を用いて算出される単位寿命消費値f(x)を取得する。
そして、寿命消費値算出部255は、充放電期間内に取得した単位寿命消費値f(x)を積算することで、充放電期間内での寿命消費値Σf(x)を算出する。例えば、図7に示したように、制御信号に従ってx1からx8までの充電が行われた場合、寿命消費値算出部255は、充放電期間T18内に取得した単位寿命消費値f(x1)〜f(x7)を加算して、寿命消費値Σf(xi)(i=1〜7)を算出する。
なお、寿命消費値算出部255によって算出された充放電期間内での寿命消費値は、寿命消費値送信部256によってアンシラリーサービス提供装置100に送信される。
次に、対価算出部150がアンシラリーサービス提供に対する対価を算出する処理(図5のS116)について、説明する。
対価算出部150は、寿命消費値Σf(x)を用いて、需要家内蓄電装置210がアンシラリーサービスを提供することへの対価を算出する。具体的には、対価算出部150は、以下の式1で算出されるF1を用いて、F=F1によって、対価Fを算出する。
Figure 0005497594
つまり、対価算出部150は、寿命消費値Σf(xi)(i=1〜n−1)に重み係数Vを乗じることで、対価F=F1を算出する。ここで、重み係数Vは、需要家内蓄電装置210がアンシラリーサービスを提供することで消費する単位寿命あたりの対価の金額である。具体的には、重み係数Vは、蓄電装置ごとに異なる値であり、例えば、蓄電装置の定格出力に比例した値である。つまり、重み係数Vは、アンシラリーサービスの価値を示す値であり、対価算出部150は、例えば、従来EMS400から重み係数Vの値を取得することができる。
このように、需要家内蓄電装置210が寿命を消費すれば消費するほど、需要家内蓄電装置210を保有する需要家は、多くの対価Fを得ることができる。
なお、対価算出部150は、以下の式2で算出されるF2と、値引き額F3とを用いて、F=F1+F2−F3によって、対価Fを算出することにしてもよい。
Figure 0005497594
ここで、t1〜t2は充放電期間であり、g(t)は当該充放電期間t1〜t2内での所定時刻tにおける単位出力あたりの対価の金額を示す重み関数である。また、w(t)は、当該所定時刻tにおいて、アンシラリーサービスを提供するために需要家内蓄電装置210を待機させる出力(以下、待機出力という)として、需要家によって定められる値である。つまり、重み関数g(t)や値引き額F3は、アンシラリーサービスの価値を示す値であり、対価算出部150は、例えば、従来EMS400から重み関数g(t)や値引き額F3の値を取得することができる。
このように、対価算出部150は、寿命消費値Σf(xi)(i=1〜n−1)に重み係数Vを乗じた値F1に、充放電期間t1〜t2内での所定時刻tにおける需要家内蓄電装置210の待機出力w(t)に重み関数g(t)を乗じた値を充放電期間t1〜t2内で積算した値F2を加算して、所定の値F3を減じることで、対価Fを算出する。
これにより、需要家内蓄電装置210が寿命は消費しない場合であっても、充放電期間内に待機している時間が生じた場合は、需要家内蓄電装置210を保有する需要家は、需要家内蓄電装置210の待機出力に応じた対価を得ることができる。これは、当該需要家は、充放電期間内において、当該待機出力分の予備力を確保するというアンシラリーサービスを提供しているからである。
以上のように、本実施の形態1に係るアンシラリーサービス提供装置100によれば、アンシラリーサービス提供のための制御信号に従って充電または放電を行っている蓄電装置の寿命消費値が、許容寿命消費値を超えるまで、繰り返し当該蓄電装置に当該制御信号を送信する。つまり、蓄電装置が許容できる寿命まで、蓄電装置にアンシラリーサービスを提供させる。これにより、需要家は、蓄電装置の寿命を考慮しつつ、寿命に悪影響を及ぼさない許容範囲内で蓄電装置の余力をアンシラリーサービスに提供することができる。このため、蓄電装置をアンシラリーサービス提供に活用する場合において、蓄電装置の寿命を考慮しつつアンシラリーサービスを提供することができる。
また、蓄電装置の寿命消費値が許容寿命消費値を越えていると判断されるまで、または蓄電装置の充放電期間が許容期間を超えていると判断されるまで、繰り返し蓄電装置に制御信号を送信する。つまり、蓄電装置が許容できる寿命または許容できる充放電期間まで、蓄電装置にアンシラリーサービスを提供させる。これにより、需要家は、蓄電装置の寿命を考慮しつつ、蓄電装置の本来の用途の利便性を損ねない充放電期間内で、蓄電装置の余力をアンシラリーサービスに提供することができる。このため、蓄電装置をアンシラリーサービス提供に活用する場合において、蓄電装置の寿命に加えて充放電期間も考慮しつつアンシラリーサービスを提供することができる。
また、寿命消費値を用いて、蓄電装置がアンシラリーサービスを提供することへの対価を算出する。つまり、蓄電装置によりアンシラリーサービスを提供することで、蓄電装置の寿命は消費するが、このアンシラリーサービスの提供による蓄電装置の寿命消費値に応じた対価を算出する。ここで、蓄電装置がアンシラリーサービスを提供することへの対価を算出する際には、その寿命を考慮することが非常に重要であるが、従来の手法では、寿命という観点でアンシラリー対価を算出するものではなかった。このため、当該蓄電装置を所有している需要家は、当該アンシラリーサービスの提供による蓄電装置の寿命消費値に見合った対価を得ることができる。
また、寿命消費値に重み係数を乗じることで、対価を算出する。つまり、蓄電装置の寿命消費値が大きいほど、大きな値の対価を算出する。このため、当該蓄電装置を所有している需要家は、当該アンシラリーサービスの提供による蓄電装置の寿命消費値が大きいほど、多くの対価を得ることができる。
また、寿命消費値に重み係数を乗じた値に、充放電期間内での所定時刻において蓄電装置がアンシラリーサービスを提供するために待機する出力に重み関数を乗じた値を充放電期間内で積算した値を加算して、所定の値を減じることで、対価を算出してもよい。つまり、(1)蓄電装置の寿命消費値に応じた対価、(2)充放電期間内にアンシラリーサービスを提供することに対する対価、及び(3)対価の値引き、の合計を対価として算出する。ここで、上記(2)においては、充放電期間内では、蓄電装置は寿命が消費されていなくとも(待機しているだけであっても)、当該出力の電力がアンシラリーサービスを提供するための電力として確保されているので、蓄電装置の当該出力に応じた対価が算出される。このため、当該蓄電装置を所有している需要家は、蓄電装置の寿命消費値に応じた対価に加え、充放電期間内での当該出力に応じた対価を得ることができる。
また、本実施の形態1に係る需要家内蓄電装置210によれば、アンシラリーサービスを提供するために許容される許容寿命消費値をアンシラリーサービス提供装置100に送信するとともに、アンシラリーサービス提供装置100からの制御信号に従って充電または放電を行った蓄電池260の寿命消費値を算出して、アンシラリーサービス提供装置100に送信する。つまり、需要家内蓄電装置210が寿命消費値を算出して、許容寿命消費値及び寿命消費値をアンシラリーサービス提供装置100に送信することで、アンシラリーサービス提供装置100は、受信した許容寿命消費値及び寿命消費値を用いて、需要家内蓄電装置210が許容できる寿命まで、需要家内蓄電装置210にアンシラリーサービスを提供させることができる。これにより、需要家は、蓄電装置の寿命を考慮しつつ、寿命に悪影響を及ぼさない許容範囲内で蓄電装置の余力をアンシラリーサービスに提供することができる。このため、蓄電装置をアンシラリーサービス提供に活用する場合において、蓄電装置の寿命を考慮しつつアンシラリーサービスを提供することができる。
また、アンシラリーサービス提供装置100から制御信号を取得するごとに単位寿命消費値を取得し、充放電期間内に取得した単位寿命消費値を積算することで、充放電期間内での寿命消費値を算出して、アンシラリーサービス提供装置100に送信する。これにより、アンシラリーサービス提供装置100は、充放電期間内での蓄電装置の寿命消費値を随時把握することができるため、蓄電装置の寿命を考慮しつつアンシラリーサービスを提供することができる。
また、放電深度と充電深度とに対応するサイクル寿命から単位寿命消費値を取得し、充放電期間内に取得した単位寿命消費値を積算することで、充放電期間内での寿命消費値を算出する。このため、蓄電池の寿命特性を事前に把握しておくことにより、寿命消費値を容易に算出することができる。
(実施の形態1の変形例1)
次に、本実施の形態1の変形例1について、説明する。上記実施の形態1では、需要家内蓄電装置210の寿命消費値算出部255は、蓄電池260の寿命特性から得られる放電深度と充電深度とに対応するサイクル寿命から単位寿命消費値を取得することで、充放電期間内での寿命消費値を算出することとした。しかし、本実施の形態1の変形例1では、寿命消費値算出部255は、蓄電池260の充放電期間内での充放電電力量の合計値を用いて、充放電期間内での寿命消費値を算出する。
具体的には、本変形例1における寿命消費値算出部255は、アンシラリーサービス提供装置100からの制御信号に従って蓄電池260が充電または放電を行った期間である充放電期間内での蓄電池260の充放電電力量の合計値を用いて、充放電期間内での寿命消費値を算出する。
図9は、本実施の形態1の変形例1に係る第二取得部130が取得する寿命消費値を説明するための図である。具体的には、同図は、2つの時刻でのSOCを示すxi及びxi+1と、当該2つの時刻間での単位寿命消費値f(xi)との関係を示すグラフである。
まず、単位寿命消費値f(xi)は、以下の式3で表すことができることとする。ここで、Aは、需要家内蓄電装置210の定格容量を示す値であり、uは、需要家内蓄電装置210の充放電電力量あたりの寿命を示す寿命換算係数である。
Figure 0005497594
つまり、xi及びxi+1は、2つの時刻でのSOCを示す値であるので、A×|xi+1−xi|は、当該2つの時刻間での需要家内蓄電装置210の充放電電力量(絶対値)を示している。このため、単位寿命消費値f(xi)は、当該2つの時刻間での需要家内蓄電装置210の寿命換算係数uに充放電電力量を乗じて得られる値である。
そして、同図は、このxi及びxi+1と、単位寿命消費値f(xi)との関係を示している。ここで、需要家内蓄電装置210の寿命換算係数uの値は、ユーザにより予め定められていることとする。なお、xiはSOCの値であるので0(放電時)〜1(満充電時)の値をとるが、同図では、xi及びxi+1は、百分率で表されているために、0〜100(%)の値をとっている。
そして、充放電期間内での寿命消費値Σf(xi)(i=1〜n−1)は、以下の式4のように、充放電期間内において式3に示した単位寿命消費値f(xi)を積算することで算出される。なお、式4では、充放電期間は、i=1〜n−1に対応する期間であり、当該期間内にSOCがx1〜xnの値をとるものとする。
Figure 0005497594
つまり、寿命消費値算出部255は、需要家内蓄電装置210の充放電期間内での充放電電力量の合計値{ΣA×|xi+1−xi|(i=1〜n−1)}に、寿命換算係数uを乗じることで、充放電期間内での寿命消費値Σf(xi)(i=1〜n−1)を算出し、当該寿命消費値を取得する。
なお、需要家内蓄電装置210の寿命換算係数uは、記憶部257に記憶されており、寿命消費値算出部255は、記憶部257から当該寿命換算係数uを読み出すことで、充放電期間内での寿命消費値を算出する。
以上のように、本実施の形態1の変形例1に係る需要家内蓄電装置210によれば、充放電期間内での蓄電池260の充放電電力量の合計値を用いて、充放電期間内での寿命消費値を算出する。このため、当該充放電期間内での充放電電力量の合計値を用いて、寿命消費値を容易に算出することができる。
(実施の形態1の変形例2)
次に、本実施の形態1の変形例2について、説明する。上記実施の形態1では、需要家内蓄電装置210の蓄電情報送信部251は、需要家によって決定されるなどした許容期間TMAXを記憶部257から取得して、アンシラリーサービス提供装置100に送信することとした。しかし、本実施の形態1の変形例2では、蓄電情報送信部251は、蓄電装置の本来の用途の利便性を損ねないような許容期間TMAXを取得して、アンシラリーサービス提供装置100に送信する。
具体的には、蓄電情報送信部251は、アンシラリーサービス提供装置100からの制御信号に従った充電では蓄電池260が所定の期間内に所定の充電量まで充電されないことが予測される場合に、蓄電池260を所定の期間内に所定の充電量まで充電させるために制御信号に従った充電が許容される期間を許容期間として取得する。そして、蓄電情報送信部251は、許容期間と、許容期間内での許容寿命消費値とをアンシラリーサービス提供装置100に送信する。
図10は、本実施の形態1の変形例2に係る蓄電情報送信部251が許容期間を取得する処理を説明する図である。具体的には、同図の(a)は、蓄電装置に通常の充電を行った場合の経過時間に対するSOCの値を示したグラフである。また、同図の(b)は、アンシラリーサービス提供装置100によって蓄電装置に充電を行った場合の経過時間に対するSOCの値を示したグラフである。
同図の(a)に示すように、通常の充電においては、時刻t1までの期間T1に、所定の充電量(同図に示すSOCがx%のときの充電量)まで需要家内蓄電装置210の充電が行われる。なお、需要家内蓄電装置210は時刻t2までに充電を完了すればよいが、時刻t1で充電が完了したため、時刻t1から時刻t2までの期間T2には、需要家内蓄電装置210には充電は行われない。
これに対し、同図の(b)に示すように、アンシラリーサービス提供装置100は、時刻t3までの期間T3に、制御信号送信部120が送信した制御信号に従って、需要家内蓄電装置210に充電を行わせる。ここで、需要家内蓄電装置210は、時刻t2までに、SOCがx%で示される所定の充電量まで充電を行う必要があるものとする。そして、当該制御信号に従った充電では、需要家内蓄電装置210が、時刻t2までに当該所定の充電量まで充電されないこととする。
このため、蓄電情報送信部251は、制御信号に従った充電では需要家内蓄電装置210が時刻t2までに所定の充電量まで充電されないことを予測し、需要家内蓄電装置210を時刻t2までに所定の充電量まで充電させるために制御信号に従った充電が許容される期間を許容期間として取得する。つまり、蓄電情報送信部251は、同図に示すTMAXを許容期間として取得する。
具体的には、蓄電情報送信部251は、需要家内蓄電装置210を時刻t2までに所定の充電量まで充電させるための最速充電直線(同図に示す直線P)を取得することで、許容期間TMAXを取得する。つまり、蓄電情報送信部251は、最速充電直線Pと制御信号に従った充電を行った場合の曲線とが交わるまでの期間を許容期間TMAXとして取得する。
なお、需要家内蓄電装置210は、許容期間TMAXまで充電された後は、時刻t2まで最速充電直線Pに沿った充電が行われる。ここで、最速充電直線Pは、同図の(a)での期間T1における充電直線と同じ傾きの直線である。つまり、当該需要家内蓄電装置210は、時刻t3から時刻t2までの期間T4においては、アンシラリーサービス提供装置100による制御を受けず、通常の充電を行う。
以上のように、本実施の形態1の変形例2に係る需要家内蓄電装置210によれば、アンシラリーサービス提供装置100からの制御信号に従った充電では蓄電池が所定の期間内に所定の充電量まで充電されないことが予測される場合に、蓄電池260を所定の期間内に所定の充電量まで充電させるために制御信号に従った充電が許容される期間を許容期間として取得し、許容期間と、許容期間内での許容寿命消費値とをアンシラリーサービス提供装置100に送信する。例えば、蓄電装置が電気自動車の蓄電池の場合に、制御信号に従った充電では、ユーザが当該電気自動車を使用したい時刻に充電が完了しない場合がある。この場合には、電気自動車の蓄電池を制御信号に従って充電させることを中止し、ユーザが使用したい時刻に充電が完了するように、許容期間を決定し、充電させる。これにより、電気自動車の蓄電池などの蓄電装置を所定の期間内に所定の充電量まで充電することができるため、蓄電装置の本来の用途の利便性を損ねることなく、蓄電装置の余力をアンシラリーサービスに提供することができる。
なお、蓄電情報送信部251は、当該許容期間TMAXを取得するのではなく、最速充電直線Pを取得して、当該最速充電直線Pをアンシラリーサービス提供装置100に送信することで、アンシラリーサービス提供装置100が許容期間TMAXを算出することにしてもよい。
(実施の形態1の変形例3)
次に、本実施の形態1の変形例3について、説明する。上記実施の形態1の変形例2では、蓄電情報送信部251は、最速充電直線Pを取得することで許容期間TMAXを取得して、アンシラリーサービス提供装置100に送信することとした。しかし、本実施の形態1の変形例3では、蓄電情報送信部251は、蓄電装置のSOCの値を取得することで許容期間TMAXを更新して、アンシラリーサービス提供装置100に送信する。
図11は、本実施の形態1の変形例3に係るアンシラリーサービス提供装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
図12は、本実施の形態1の変形例3に係る需要家内蓄電装置210の動作の一例を示すフローチャートである。
これらの図に示すように、まず、需要家内蓄電装置210に含まれるそれぞれの蓄電装置の蓄電情報送信部251は、許容寿命消費値ΣfMAXをアンシラリーサービス提供装置100に送信し(S203)、アンシラリーサービス提供装置100の第一取得部110は、許容寿命消費値ΣfMAXを取得する(S103)。なお、これらの処理は、図6及び図5で説明した処理(図6のS202及び図5のS102)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
そして、アンシラリーサービス提供装置100の判断部140は、充放電期間Tの初期値として、充放電期間T=0とし(S104)、制御信号送信部120は、需要家内蓄電装置210に制御信号を送信する(S106)。なお、これらの処理は、図5で説明した処理(図5のS104及びS106)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
次に、需要家内蓄電装置210に含まれる蓄電装置の制御信号取得部252は制御信号を取得し(S204)、充放電信号生成部253は充放電信号を生成し(S206)、充放電信号送信部254は当該充放電信号を蓄電池260に送信し(S208)、寿命消費値算出部255は寿命消費値Σf(x)を算出する(S210)。なお、これらの処理は、図6で説明した処理(図6のS204〜S210)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
そして、蓄電情報送信部251は、許容期間TMAXを更新する(S211)。つまり、蓄電情報送信部251は、アンシラリーサービス提供装置100からの制御信号に従った充電では蓄電池260が所定の期間内に所定の充電量まで充電されないことが予測される場合に、蓄電池260を所定の期間内に所定の充電量まで充電させるために制御信号に従った充電が許容される期間を許容期間として取得し、更新する。
具体的には、蓄電情報送信部251は、例えば図10の(b)に示されたようなSOCの値を取得することで、許容期間TMAXを算出して記憶部257に記憶させ、蓄電データテーブル258を更新する。
そして、蓄電情報送信部251は、更新した許容期間TMAXをアンシラリーサービス提供装置100に送信するとともに、寿命消費値送信部256は、寿命消費値Σf(x)をアンシラリーサービス提供装置100に送信する(S213)。なお、寿命消費値送信部256が寿命消費値Σf(x)をアンシラリーサービス提供装置100に送信する処理は、図6で説明した処理(図6のS212)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
次に、アンシラリーサービス提供装置100の第二取得部130は、寿命消費値Σf(x)を取得する(S108)。なお、この処理は、図5で説明した処理(図5のS108)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、第一取得部110は、蓄電情報送信部251が送信した許容期間TMAXを取得する(S109)。そして、第一取得部110は、取得した許容期間TMAXを記憶部160に記憶させることにより、蓄電情報テーブル161を更新する。
そして、判断部140は、充放電期間Tにaを加算し(S110)、寿命消費値Σf(x)が許容寿命消費値ΣfMAXを越えているか否かを判断し(S112)、寿命消費値Σf(x)が許容寿命消費値ΣfMAXを越えていないと判断した場合(S112でNO)、充放電期間Tが許容期間TMAXを超えているか否かを判断する(S114)。
そして、判断部140が充放電期間Tが許容期間TMAXを超えていないと判断した場合(S114でNO)、再度、制御信号送信部120が制御信号を送信する処理(S106)に戻る。
このように、制御信号送信部120は、寿命消費値が許容寿命消費値を越えていると判断されるまで、または充放電期間が許容期間を超えていると判断されるまで、繰り返し需要家内蓄電装置210に制御信号を送信する。
そして、需要家内蓄電装置210では、制御信号取得部252が制御信号を取得し(S204)、以降の処理(S206〜S211)が行われた後に、蓄電情報送信部251が許容期間TMAXをアンシラリーサービス提供装置100に送信するとともに、寿命消費値送信部256が寿命消費値Σf(x)をアンシラリーサービス提供装置100に送信する(S213)。
そして、アンシラリーサービス提供装置100では、第二取得部130が寿命消費値Σf(x)を取得し(S108)、第一取得部110が許容期間TMAXを取得して(S109)、以降の処理(S110〜)が繰り返し行われる。
また、判断部140が、寿命消費値Σf(x)が許容寿命消費値ΣfMAXを越えていると判断した場合(S112でYES)、または充放電期間Tが許容期間TMAXを超えていると判断した場合(S114でYES)、対価算出部150は、寿命消費値Σf(x)を用いて、需要家内蓄電装置210がアンシラリーサービスを提供することへの対価を算出する(S116)。なお、この処理は、図5で説明した処理(図5のS116)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
以上のようにして、本実施の形態1の変形例3に係るアンシラリーサービス提供装置100及び需要家内蓄電装置210が行う処理は、終了する。
この本実施の形態1の変形例3に係る需要家内蓄電装置210によれば、上記実施の形態1の変形例2と同様の効果を奏する。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について、説明する。上記実施の形態1では、需要家内蓄電装置210が寿命消費値を算出して、アンシラリーサービス提供装置100に送信することとした。しかし、本実施の形態2では、アンシラリーサービス提供装置100が寿命消費値を算出する。
ここで、本実施の形態2におけるアンシラリーサービス提供システム10の構成は、図1〜4に示した実施の形態1におけるアンシラリーサービス提供システム10の構成と同様であるが、当該アンシラリーサービス提供システム10が備える構成要素が有する機能が一部異なる。このため、以下では、当該構成要素が有する機能について、実施の形態1での説明と異なる機能についての説明を行う。
第二取得部130は、制御信号送信部120が制御信号を送信するごとに需要家内蓄電装置210が消費する寿命を示す単位寿命消費値を取得し、充放電期間内に取得した単位寿命消費値を積算した値を寿命消費値として算出することで、充放電期間内での寿命消費値を取得する。
図13は、本実施の形態2に係る第二取得部130が寿命消費値を取得する処理の一例を示すフローチャートである。
同図に示すように、まず、第二取得部130は、制御信号送信部120が制御信号を送信するごとに需要家内蓄電装置210が消費する寿命を示す単位寿命消費値f(x)を取得する(S302)。
具体的には、第二取得部130は、記憶部160に記憶されている需要家内蓄電装置210の寿命特性についての数式または表を参照して、放電深度と充電深度とに対応するサイクル寿命から得られる寿命を用いて算出される単位寿命消費値f(x)を取得する。
ここで、第二取得部130が単位寿命消費値f(x)を取得する手法は、実施の形態1における寿命消費値算出部255が単位寿命消費値f(x)を取得する手法と同様であるため、詳細な説明は省略する。
そして、第二取得部130は、充放電期間内に取得した単位寿命消費値f(x)を積算する(S304)。
そして、第二取得部130は、単位寿命消費値f(x)を積算した値を、充放電期間内での寿命消費値Σf(x)として取得する(S306)。
以上のようにして、第二取得部130が寿命消費値を取得する処理は、終了する。
以上のように、本実施の形態2に係るアンシラリーサービス提供装置100によれば、制御信号を送信するごとに蓄電装置が消費する単位寿命消費値を充放電期間内で積算した寿命消費値を算出することで、充放電期間内での寿命消費値を取得する。これにより、充放電期間内での蓄電装置の寿命消費値を随時把握することができるため、蓄電装置の寿命を考慮しつつアンシラリーサービスを提供することができる。
また、蓄電装置の寿命特性から、放電深度と充電深度とに対応するサイクル寿命から単位寿命消費値を取得して、充放電期間内での当該単位寿命消費値を積算して寿命消費値を算出する。このため、蓄電装置の寿命特性を事前に把握しておくことにより、寿命消費値を容易に算出することができる。
(実施の形態2の変形例1)
次に、本実施の形態2の変形例1について、説明する。上記実施の形態2では、第二取得部130は、蓄電装置の寿命特性から得られる放電深度と充電深度とに対応するサイクル寿命から単位寿命消費値を取得することで、充放電期間内での寿命消費値を取得することとした。しかし、本実施の形態2の変形例1では、第二取得部130は、蓄電装置の充放電期間内での充放電電力量の合計値を用いて、充放電期間内での寿命消費値を取得する。
具体的には、本実施の形態2の変形例1における第二取得部130は、需要家内蓄電装置210の充放電期間内での充放電電力量の合計値を用いて寿命消費値を算出することで、当該充放電期間内での寿命消費値を取得する。
ここで、本実施の形態2の変形例1における第二取得部130が寿命消費値を算出する手法は、実施の形態1の変形例1における寿命消費値算出部255が寿命消費値を算出する手法と同様であるため、詳細な説明は省略する。
つまり、第二取得部130は、上記の式3及び式4から、寿命消費値を算出することができる。なお、需要家内蓄電装置210の寿命換算係数uは、記憶部160に記憶されており、第二取得部130は、記憶部160から当該寿命換算係数uを読み出すことで、充放電期間内での寿命消費値を算出し、当該寿命消費値を取得する。
以上のように、本実施の形態2の変形例1に係るアンシラリーサービス提供装置100によれば、蓄電装置の充放電期間内での充放電電力量の合計値を用いて寿命消費値を算出することで、充放電期間内での寿命消費値を取得する。このため、蓄電装置の充放電期間内での充放電電力量の合計値を用いて、寿命消費値を容易に算出することができる。
(実施の形態2の変形例2)
次に、本実施の形態2の変形例2について、説明する。上記実施の形態2では、第一取得部110は、需要家内蓄電装置210から、需要家によって決定されるなどした許容期間TMAXを取得することとした。しかし、本実施の形態の変形例2では、第一取得部110は、蓄電装置の本来の用途の利便性を損ねないような許容期間TMAXを算出し、取得する。
具体的には、第一取得部110は、制御信号に従った充電では需要家内蓄電装置210が所定の期間内に所定の充電量まで充電されないことが予測される場合に、最速充電直線Pを取得することで、需要家内蓄電装置210を所定の期間内に所定の充電量まで充電させるために制御信号に従った充電が許容される期間を許容期間として取得する。
ここで、本実施の形態2の変形例2における第一取得部110が許容期間TMAXを取得する手法は、実施の形態1の変形例2における蓄電情報送信部251が許容期間TMAXを取得する手法と同様であるため、詳細な説明は省略する。
なお、図10に示されたように、需要家内蓄電装置210が許容期間TMAXまで充電された後は、制御信号送信部120が、需要家内蓄電装置210に時刻t2まで最速充電直線Pに沿った充電を行わせるための制御信号を送信する。
以上のように、本実施の形態2の変形例2に係るアンシラリーサービス提供装置100によれば、制御信号に従った充電では蓄電装置が所定の期間内に所定の充電量まで充電されないことが予測される場合に、蓄電装置を所定の期間内に所定の充電量まで充電させるために制御信号に従った充電が許容される期間を許容期間として取得する。例えば、蓄電装置が電気自動車の蓄電池の場合に、制御信号に従った充電では、ユーザが当該電気自動車を使用したい時刻に充電が完了しない場合がある。この場合には、電気自動車の蓄電池を制御信号に従って充電させることを中止し、ユーザが使用したい時刻に充電が完了するように、許容期間を決定し、充電させる。これにより、電気自動車の蓄電池などの蓄電装置を所定の期間内に所定の充電量まで充電することができるため、蓄電装置の本来の用途の利便性を損ねることなく、蓄電装置の余力をアンシラリーサービスに提供することができる。
(実施の形態2の変形例3)
次に、本実施の形態2の変形例3について、説明する。上記実施の形態2の変形例2では、第一取得部110は、最速充電直線Pを取得することで許容期間TMAXを算出し、取得することとした。しかし、本実施の形態2の変形例3では、第一取得部110は、需要家内蓄電装置210のSOCの値を取得することで許容期間TMAXを取得する。
具体的には、第一取得部110は、制御信号に従った充電では需要家内蓄電装置210が所定の期間内に所定の充電量まで充電されないことが予測される場合に、需要家内蓄電装置210のSOCの値を取得することで、需要家内蓄電装置210を所定の期間内に所定の充電量まで充電させるために制御信号に従った充電が許容される期間を許容期間として取得する。
ここで、本実施の形態2の変形例3における第一取得部110が許容期間TMAXを取得する手法は、実施の形態1の変形例3における蓄電情報送信部251が許容期間TMAXを取得する手法と同様であるため、詳細な説明は省略する。
以上のように、本実施の形態2の変形例3に係るアンシラリーサービス提供装置100によれば、上記実施の形態2の変形例2と同様の効果を奏する。
以上、本発明に係るアンシラリーサービス提供装置100及び需要家内蓄電装置210について、上記実施の形態及びその変形例を用いて説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記複数の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、本実施の形態及びその変形例では、制御信号が送信される装置は、二次電池や電気自動車などの需要家内蓄電装置210であることとした。しかし、制御信号が送信される装置は、電力を消費する負荷機器であってもよい。つまり、当該負荷機器が制御信号に従って電力を消費することで、アンシラリーサービスを提供することができる。なお、当該負荷機器とは、ヒートポンプなどの冷暖房機器、氷蓄熱装置などの蓄熱装置などである。
なお、本発明は、このような蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置または蓄電装置として実現することができるだけでなく、当該アンシラリーサービス提供装置と蓄電装置とを備えた蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供システムとして実現することもできる。また、このような蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置または蓄電装置が備える各処理部が行う処理をステップとする蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供方法または蓄電方法として実現することもできる。また、蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供方法または蓄電方法に含まれる特徴的な処理をコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。また、蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置または蓄電装置に含まれる特徴的な処理部を備える集積回路として実現したりすることもできる。
本発明は、蓄電装置を用いて電力系統の需給制御を行うためのアンシラリーサービス提供装置に適用でき、特に、蓄電装置の寿命を考慮しつつアンシラリーサービスを提供することができるアンシラリーサービス提供装置等に適用できる。
10 アンシラリーサービス提供システム
100 アンシラリーサービス提供装置
110 第一取得部
120 制御信号送信部
130 第二取得部
140 判断部
150 対価算出部
160 記憶部
161 蓄電情報テーブル
200 蓄電装置
201a〜201g 二次電池
202a〜202e 電気自動車用蓄電池
210 需要家内蓄電装置
250 蓄電制御部
251 蓄電情報送信部
252 制御信号取得部
253 充放電信号生成部
254 充放電信号送信部
255 寿命消費値算出部
256 寿命消費値送信部
257 記憶部
258 蓄電データテーブル
260 蓄電池
310 通信ネットワーク
320 電力系統
321 オフィスビル
322、323 一般家庭
324 工場
400 従来EMS

Claims (17)

  1. 充電と放電とを繰り返す蓄電装置を用いて、前記蓄電装置が接続されている電力系統の需給制御を行うためのアンシラリーサービスを提供するアンシラリーサービス提供装置であって、
    アンシラリーサービスを提供するために許容される前記蓄電装置の寿命消費を示す許容寿命消費値を取得する第一取得部と、
    前記蓄電装置にアンシラリーサービスを提供させるために、前記蓄電装置に充電または放電を行わせる制御信号を送信する制御信号送信部と、
    前記制御信号に従って充電または放電を行った前記蓄電装置が消費した寿命を示す寿命消費値を取得する第二取得部とを備え、
    前記制御信号送信部は、取得された前記寿命消費値が前記許容寿命消費値を超えるまで、繰り返し前記蓄電装置に前記制御信号を送信する
    蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置。
  2. 前記第一取得部は、前記蓄電装置にアンシラリーサービスを提供させるために許容される期間である許容期間をさらに取得するとともに、前記許容期間内での前記許容寿命消費値を取得し、
    前記第二取得部は、前記制御信号に従って前記蓄電装置が充電または放電を行った期間である充放電期間内での前記寿命消費値を取得し、
    前記蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置は、さらに、
    前記寿命消費値が前記許容寿命消費値を越えているか否かを判断するとともに、前記充放電期間が前記許容期間を超えているか否かを判断する判断部を備え、
    前記制御信号送信部は、前記寿命消費値が前記許容寿命消費値を越えていると判断されるまで、または前記充放電期間が前記許容期間を超えていると判断されるまで、繰り返し前記蓄電装置に前記制御信号を送信する
    請求項1に記載の蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置。
  3. 前記第二取得部は、前記制御信号送信部が前記制御信号を送信するごとに前記蓄電装置が消費する寿命を示す単位寿命消費値を取得し、前記充放電期間内に取得した前記単位寿命消費値を積算した値を前記寿命消費値として算出することで、前記充放電期間内での前記寿命消費値を取得する
    請求項2に記載の蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置。
  4. 前記第二取得部は、
    前記蓄電装置の寿命特性から得られる、放電深度と充電深度とに対応するサイクル寿命から前記単位寿命消費値を取得し、前記充放電期間内に取得した前記単位寿命消費値を積算した値を前記寿命消費値として算出することで、前記充放電期間内での前記寿命消費値を取得する
    請求項3に記載の蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置。
  5. 前記第二取得部は、前記蓄電装置の前記充放電期間内での充放電電力量の合計値を用いて前記寿命消費値を算出することで、前記充放電期間内での前記寿命消費値を取得する
    請求項2に記載の蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置。
  6. 前記第一取得部は、前記制御信号に従った充電では前記蓄電装置が所定の期間内に所定の充電量まで充電されないことが予測される場合に、前記蓄電装置を前記所定の期間内に前記所定の充電量まで充電させるために前記制御信号に従った充電が許容される期間を前記許容期間として取得する
    請求項2〜5のいずれか1項に記載の蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置。
  7. さらに、
    前記寿命消費値を用いて、前記蓄電装置がアンシラリーサービスを提供することへの対価を算出する対価算出部を備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置。
  8. 前記対価算出部は、前記寿命消費値に重み係数を乗じることで、前記対価を算出する
    請求項7に記載の蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置。
  9. 前記対価算出部は、前記寿命消費値に重み係数を乗じた値に、前記充放電期間内での所定時刻において前記蓄電装置がアンシラリーサービスを提供するために待機する出力に重み関数を乗じた値を前記充放電期間内で積算した値を加算して、所定の値を減じることで、前記対価を算出する
    請求項7に記載の蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置。
  10. 電力系統に接続され、アンシラリーサービスを提供するアンシラリーサービス提供装置によって通信ネットワークを介して制御される蓄電装置であって、
    蓄電池と、前記蓄電池を充電または放電させる蓄電制御部とを備え、
    前記蓄電制御部は、
    アンシラリーサービスを提供するために許容される前記蓄電池の寿命消費を示す許容寿命消費値を、前記アンシラリーサービス提供装置に送信する蓄電情報送信部と、
    前記許容寿命消費値を受信した前記アンシラリーサービス提供装置から、アンシラリーサービスを提供するために前記蓄電池に充電または放電を行わせる制御信号を取得する制御信号取得部と、
    取得された前記制御信号に従って、前記蓄電池が充電する充電電力値または放電する放電電力値を示す充放電信号を生成する充放電信号生成部と、
    当該充電電力値または当該放電電力値の電力を前記蓄電池に充電または放電させるために、生成された前記充放電信号を前記蓄電池に送信する充放電信号送信部と、
    前記充放電信号に従って充電または放電を行った前記蓄電池が消費した寿命を示す寿命消費値を算出する寿命消費値算出部と、
    算出された前記寿命消費値を前記アンシラリーサービス提供装置に送信する寿命消費値送信部とを備える
    蓄電装置。
  11. 前記寿命消費値算出部は、前記制御信号取得部が前記アンシラリーサービス提供装置から前記制御信号を取得するごとに前記蓄電池が消費する寿命を示す単位寿命消費値を取得し、前記制御信号に従って前記蓄電池が充電または放電を行った期間である充放電期間内に取得した前記単位寿命消費値を積算することで、前記充放電期間内での前記寿命消費値を算出し、
    前記寿命消費値送信部は、前記充放電期間内での前記寿命消費値を、前記アンシラリーサービス提供装置に送信する
    請求項10に記載の蓄電装置。
  12. 前記寿命消費値算出部は、前記蓄電池の寿命特性から得られる、放電深度と充電深度とに対応するサイクル寿命から前記単位寿命消費値を取得し、前記充放電期間内に取得した前記単位寿命消費値を積算することで、前記充放電期間内での前記寿命消費値を算出する
    請求項11に記載の蓄電装置。
  13. 前記寿命消費値算出部は、前記制御信号に従って前記蓄電池が充電または放電を行った期間である充放電期間内での前記蓄電池の充放電電力量の合計値を用いて、前記充放電期間内での前記寿命消費値を算出する
    請求項10に記載の蓄電装置。
  14. 前記蓄電情報送信部は、
    前記制御信号に従った充電では前記蓄電池が所定の期間内に所定の充電量まで充電されないことが予測される場合に、前記蓄電池を前記所定の期間内に前記所定の充電量まで充電させるために前記制御信号に従った充電が許容される期間を許容期間として取得し、
    前記許容期間と、前記許容期間内での前記許容寿命消費値とを前記アンシラリーサービス提供装置に送信する
    請求項10〜13のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  15. 請求項10〜14のいずれか1項に記載の蓄電装置と、
    前記蓄電装置を制御する請求項1〜9のいずれか1項に記載の蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供装置と
    を備える蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供システム。
  16. 充電と放電とを繰り返す蓄電装置を用いて、前記蓄電装置が接続されている電力系統の需給制御を行うためのアンシラリーサービスを提供するアンシラリーサービス提供方法であって、
    アンシラリーサービスを提供するために許容される前記蓄電装置の寿命消費を示す許容寿命消費値を取得する第一取得ステップと、
    前記蓄電装置にアンシラリーサービスを提供させるために、前記蓄電装置に充電または放電を行わせる制御信号を送信する制御信号送信ステップと、
    前記制御信号に従って充電または放電を行った前記蓄電装置が消費した寿命を示す寿命消費値を取得する第二取得ステップとを含み、
    前記制御信号送信ステップでは、取得された前記寿命消費値が前記許容寿命消費値を超えるまで、繰り返し前記蓄電装置に前記制御信号を送信する
    蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供方法。
  17. 請求項16に記載の蓄電装置を用いたアンシラリーサービス提供方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるプログラム。
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