JP6922570B2 - 処理装置、処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、処理装置、処理方法及びプログラムに関する。
電力需要家が保有する蓄電池の動作を制御する様々なサービスが検討されている。例えば、電気料金(電力単価)が相対的に安い時間帯に充電し、相対的に高い時間帯に放電するよう蓄電池の充放電を制御する、季・時別電気料金へ対応した充放電の制御サービス(以下、「エネルギーマネジメントサービス」)がある。当該サービスによれば、電力需要家は、電力会社に支払う電気料金を抑えることができる。
その他、電力系統の需給バランス調整のために、蓄電池の充放電を制御するサービス(以下、「アンシラリーサービス」)がある。すなわち、電力需要家の蓄電池を電力系統の需給バランス調整のための調整力や予備力等として利用する。当該サービスは、送配電事業者に向けたサービスである。なお、当該サービスのために蓄電池を提供した電力需要家に所定のインセンティブを支払うことで、電力需要家に向けたサービスと捉えることもできる。
その他、小売電気事業者からの依頼に基づき、蓄電池の充放電を制御するサービス(以下、「インバランス回避サービス」)がある。小売電気事業者は、自システムの調整による30分同時同量の達成が困難な場合、当該サービスを提供する事業者に、小売電気事業者が電力供給契約している電力需要家の蓄電池に対して(小売電気事業者が電力供給契約をしていない別の電力需要家の蓄電池に対して、でも可能であるが対価計算やインセンティブ等の支払いプロセスが少し複雑になる)、所定のタイミングで所定量の充電又は放電を依頼する。当該サービスを提供する事業者は、上記依頼に基づき電力需要家の蓄電池を制御し、所定のタイミングで所定量の充電又は放電を行わせる。当該サービスは、小売電気事業者に向けたサービスである。なお、当該サービスのために蓄電池を提供した電力需要家に所定のインセンティブを支払うことで、電力需要家に向けたサービスと捉えることもできる。
その他、自然エネルギー(例:太陽光)を利用した発電装置等を保有する発電事業者からの依頼に基づき、蓄電池の充放電を制御するサービス(以下、「余剰電力吸収サービス」)が考えられる。送配電事業者は、電力系統の需給運用に支障を及ぼす可能性がある場合、発電事業者に出力抑制(電力系統への逆潮流の抑制)を要請できる。出力抑制の要請を受けた発電事業者は、当該サービスを提供する事業者に、出力抑制を受けた時間帯に抑制が必要な分を充電する依頼を行う。そして、発電事業者は、出力抑制を受けた時間帯においても、出力抑制を行うことなく通常通りの出力を行う。当該サービスを提供する事業者は、上記依頼に基づき電力需要家の蓄電池を制御し、出力抑制を受けた時間帯に抑制が必要な分を充電させる。当該サービスは、発電事業者に向けたサービスである。なお、当該サービスのために蓄電池を提供した電力需要家に所定のインセンティブを支払うことで、電力需要家に向けたサービスと捉えることもできる。
これらのサービスの実施に関連する技術が、特許文献1及び2に開示されている。特許文献1には、蓄電池を保有する電力需要家に対して、蓄電池の充放電制御スケジュールを提供するサーバ装置が開示されている。蓄電池を制御する制御装置は、当該充放電制御スケジュールを基に、電気料金レートが最も高い時間帯と最も低い時間帯との料金差が一定以上である場合、その電気料金が高い時間帯の予想消費電力に相当する電力を他方の時間帯に充電し、電気料金が高い時間帯において放電するよう蓄電池を制御する。
特許文献2には、蓄電池の寿命を考慮したアンシラリーサービスを提供するアンシラリーサービス提供装置が開示されている。
特開2014−236627号公報 特開2012−60833号公報
現在、電力需要家施設内にスマートメータを設置し、「電力系統から電力需要家システムに供給された電力量[Wh]」や「電力需要家システムから電力系統に供給された電力量[Wh]」等の計量がなされている。そして、上述したような様々なサービスの実施に伴い、上述した電力量[Wh]のみならず、その他の各種電力(例:各種サービス用電力)の電力量[Wh]を把握する技術が望まれている。本発明は、各種電力の電力量[Wh]を把握する技術を提供することを課題とする。
本発明によれば、
複数種類の指令値[W]を足し合わせた統合指令値[W]に応じて充放電を行う蓄電システムが所定時間内に充放電した電力量[Wh]であって、スマートメータで測定された値である充電電力量[Wh]及び放電電力量[Wh]を取得するスマートメータ測定値取得手段と、
前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の充電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた充電指令量[Wh]、及び、前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の放電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた放電指令量[Wh]を取得する充放電指令量取得手段と、
前記充電電力量[Wh]を前記充電指令量[Wh]で割ることで充電時補正係数を算出するとともに、前記放電電力量[Wh]を前記放電指令量[Wh]で割ることで放電時補正係数を算出する補正係数算出手段と、
前記充電時補正係数と、前記放電時補正係数と、前記複数種類の指令値[W]とに基づき、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]を算出する各種充放電量算出手段と、
スマートメータで測定された値に基づき、前記所定時間内に自家発電装置から出力された電力量[Wh]を取得する発電量取得手段と、
前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]と、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]とに基づき、前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]の内の売電される電力量[Wh]を算出する売電量算出手段と、
を有する処理装置が提供される。
また、本発明によれば、
コンピュータが、
複数種類の指令値[W]を足し合わせた統合指令値[W]に応じて充放電を行う蓄電システムが所定時間内に充放電した電力量[Wh]であって、スマートメータで測定された値である充電電力量[Wh]及び放電電力量[Wh]を取得するスマートメータ測定値取得工程と、
前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の充電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた充電指令量[Wh]、及び、前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の放電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた放電指令量[Wh]を取得する充放電指令量取得工程と、
前記充電電力量[Wh]を前記充電指令量[Wh]で割ることで充電時補正係数を算出するとともに、前記放電電力量[Wh]を前記放電指令量[Wh]で割ることで放電時補正係数を算出する補正係数算出工程と、
前記充電時補正係数と、前記放電時補正係数と、前記複数種類の指令値[W]とに基づき、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]を算出する各種充放電量算出工程と、
スマートメータで測定された値に基づき、前記所定時間内に自家発電装置から出力された電力量[Wh]を取得する発電量取得工程と、
前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]と、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]とに基づき、前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]の内の売電される電力量[Wh]を算出する売電量算出工程と、
を実行する処理方法が提供される。
また、本発明によれば、
コンピュータを、
複数種類の指令値[W]を足し合わせた統合指令値[W]に応じて充放電を行う蓄電システムが所定時間内に充放電した電力量[Wh]であって、スマートメータで測定された値である充電電力量[Wh]及び放電電力量[Wh]を取得するスマートメータ測定値取得手段、
前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の充電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた充電指令量[Wh]、及び、前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の放電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた放電指令量[Wh]を取得する充放電指令量取得手段、
前記充電電力量[Wh]を前記充電指令量[Wh]で割ることで充電時補正係数を算出するとともに、前記放電電力量[Wh]を前記放電指令量[Wh]で割ることで放電時補正係数を算出する補正係数算出手段、
前記充電時補正係数と、前記放電時補正係数と、前記複数種類の指令値[W]とに基づき、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]を算出する各種充放電量算出手段、
スマートメータで測定された値に基づき、前記所定時間内に自家発電装置から出力された電力量[Wh]を取得する発電量取得手段、
前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]と、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]とに基づき、前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]の内の売電される電力量[Wh]を算出する売電量算出手段、
として機能させるプログラムが提供される。
本発明によれば、各種電力の電力量を把握する技術が実現される。
本実施形態の電力需要家システム100の機能ブロック図の一例を示す図である。 本実施形態の装置のハードウエア構成の一例を概念的に示す図である。 本実施形態の処理装置10の機能ブロック図の一例を示す図である。 本実施形態の処理装置10の処理の具体例を説明するための図である。 本実施形態の処理装置10の処理の具体例を説明するための図である。 本実施形態の処理装置10の処理の具体例を説明するための図である。 本実施形態の処理装置10の処理の具体例を説明するための図である。 本実施形態の処理装置10の処理の具体例を説明するための図である。 本実施形態の処理装置10の処理の具体例を説明するための図である。 本実施形態の処理装置10の処理の具体例を説明するための図である。 本実施形態の処理装置10の処理の具体例を説明するための図である。 本実施形態の処理装置10の処理の具体例を説明するための図である。 本実施形態の処理装置10の処理の具体例を説明するための図である。 本実施形態の電力需要家システム100の機能ブロック図の一例を示す図である。 本実施形態の処理装置10の処理の具体例を説明するための図である。 本実施形態の処理装置10の処理の具体例を説明するための図である。
<第1の実施形態>
「電力需要家システム100」
まず、図1を用いて電力需要家システム100を説明する。電力需要家システム100は、一般家庭、店舗、会社、ビル、工場などに設けられる。図1に示すように、電力需要家システム100は、蓄電システム101と、負荷群102と、制御装置103と、自家発電装置104と、第1のスマートメータ105と、第2のスマートメータ106と、第3のスマートメータ107と、センサ108とを備える。図中、実線で電力線を示し、点線で通信線を示している。
蓄電システム101は、蓄電池と、蓄電池の充放電を制御するPCS(power conditioning system)とを有する。
負荷群102は、電力を動力源として動作する。負荷群102は、例えば、照明、エアコン、テレビ、冷蔵庫などの家電、パソコンやプリンターなどのオフィス機器、機械などの工場設備等が例示されるが、これらに限定されない。
自家発電装置104は、電力を発電する。自家発電装置104は、例えば自然エネルギー(例:太陽光、風力)を利用して発電する装置であってもよいし、燃料電池等のコージェネレーションやディーゼル発電機等であってもよい。
第1のスマートメータ105は、電力系統から電力需要家システム100に供給された電力積算量[Wh]、及び、電力需要家システム100から電力系統に供給された電力積算量[Wh]を測定する。そして、予め定められた時間(例:30分)毎の電力積算量[Wh]を出力する。図示していないが、第1のスマートメータ105は外部装置と通信可能に構成され、外部装置から要求された時刻(タイミング)や予め定められた時間(例:30分)毎の電力積算量[Wh]を外部装置に送信してもよい。
第2のスマートメータ106は、蓄電システム101から放電された電力積算量[Wh]、及び、蓄電システム101に充電された電力積算量[Wh]を測定する。そして、予め定められた時間(例:30分)毎の電力積算量[Wh]を出力する。図示していないが、第2のスマートメータ106は処理装置10(不図示)と通信可能に構成され、処理装置10から要求された時刻(タイミング)や予め定められた時間(例:30分)毎の電力積算量[Wh]を処理装置10に送信する。
第3のスマートメータ107は、自家発電装置104から出力された電力積算量[Wh]を測定する。そして、予め定められた時間(例:30分)毎の電力積算量[Wh]を出力する。図示していないが、第3のスマートメータ107は処理装置10(不図示)と通信可能に構成され、処理装置10から要求された時刻(タイミング)や予め定められた時間(例:30分)毎の電力積算量[Wh]を処理装置10に送信する。
センサ108は、負荷群102に供給された電力[W]の瞬時値を測定する。センサ108は、測定した電力[W]の瞬時値を制御装置103に送信する。センサ108は、電流センサ(CT:Current Transformer)であり、センサ108は、測定した電流[A]の瞬時値を制御装置103に送信し、制御装置103が別途測定した電圧[V]を用いて電力[W]の瞬時値を算出しても良い。
制御装置103は、複数種類の指令値[W]を足し合わせた統合指令値[W]を算出し、算出した統合指令値[W]を蓄電システム101に送信する。蓄電システム101のPCSは、取得した統合指令値[W]で充放電するように蓄電池を制御する。
ここで、複数種類の指令値[W]を算出する処理及び統合指令値[W]を算出する処理の一例を説明する。なお、指令値[W]は、蓄電システム101に充電させる指令値[W]である充電指令値[W]と、蓄電システム101に放電させる指令値[W]である放電指令値[W]とを含み得る。
<LFC制御(アンシラリーサービス)の指令値[W]>
アンシラリーサービスは、主として送配電事業者に向けたサービスである。アンシラリーサービスでは、電力系統の需給バランス調整のために、蓄電池の充放電を制御する。すなわち、需要過多の場合には放電し、電力系統に電力を供給する動作を蓄電池に実行させる。一方、供給過多の場合には充電する動作を蓄電池に実行させることで、電力系統内の電力を消費させる。
電力需要家システム100の制御装置103は、複数の電力需要家システム100の蓄電池を統合制御する中央制御装置(例:サーバ200)から受信した情報に基づき、LFC制御のための指令値[W]を算出する。サーバ200と電力需要家システム100は、インターネット等の通信ネットワーク300を介して通信する。
まず、中央制御装置は、制御対象の複数の蓄電池各々に対応して、LFC制御のための電力入出力の上限amax_nを、所定周期(例:15分)で繰り返し決定する。そして、中央制御装置は、決定した上限amax_nを、所定周期(例:15分)で繰り返し各制御装置103に送信する。
また、中央制御装置は、複数の蓄電池各々の上限amax_nを足し合わせたAmaxを所定周期(例:15分)で繰り返し算出し、送配電事業者のシステムに所定周期(例:15分)で繰り返し送信する。
また、中央制御装置は、送配電事業者のシステムからLFC信号を所定周期(例:数秒)で繰り返しまたは不定周期で受信する。LFC信号には、複数の蓄電池で充電又は放電する電力のトータル指令値[W]が含まれる。送配電事業者のシステムは、中央制御装置から受信したAmax以下の範囲でトータル指令値[W]を決定し、中央制御装置に送信する。なお、LFC信号は、動作内容(充電及び放電)を識別可能になっている。例えば、充電の時は正の値、放電の時は負の値で示されてもよい。所定周期は、15分に限らず、5分等色々可能である。
LFC信号の受信に応じて、中央制御装置は、LFC信号で特定されるトータル指令値[W]をAmaxで割った値Bを算出する。そして、中央制御装置は、算出した値Bを、複数の制御装置103に一斉送信する。値Bの送信は、所定周期(例:数秒)で繰り返しまたは不定周期で行われる。一斉送信の実現手段としては、例えばマルチキャスト、FM通信等を用いたブロードキャスト、その他の手法を用いることもできる。一斉送信できない場合は、個別送信でも良い。
各制御装置103は、所定周期(例:15分)で繰り返し受信するamax_nと、所定周期(例:数秒)で繰り返しまたは不定周期で受信する値Bとに基づき、LFC制御のための指令値[W]を算出する。具体的には、制御装置103は、amax_nとBとの積を、LFC制御のための指令値[W]として算出する。新たなamax_nまたはBを取得するまで、最新のamax_n及びBに基づき算出した指令値[W]で蓄電池に充放電させる。
当該例の変形例として、送配電事業者のシステムは、複数の蓄電池で充電又は放電する電力のトータル指令値[W]を含むLFC信号に代えて、トータル指令値[W]をAmaxで割った値Bを含むLFC信号を中央制御装置に送信してもよい。そして、中央制御装置は、値Bを算出する処理を実行せず、受信した値Bを複数の制御装置103に一斉送信してもよい。
他の変形例として、中央制御装置は、複数の制御装置103に、各蓄電池に対応して決定したamax_nに加えて、Amaxを所定周期(例:15分)で繰り返し送信してもよい。そして、送配電事業者のシステムから、複数の蓄電池で充電又は放電する電力のトータル指令値[W]を含むLFC信号を受信すると、中央制御装置は、トータル指令値[W]をAmaxで割った値Bに代えて、当該トータル指令値[W]を複数の制御装置103に一斉送信してもよい。そして、各制御装置103が、トータル指令値[W]をAmaxで割った値Bにamax_nを掛けて、LFC制御のための指令値[W]を算出してもよい。
他の変形例として、中央制御装置は、各蓄電池に対応して決定したamax_nを、Amaxで割った値dを算出してもよい。そして、中央制御装置は、amax_nに代えて、dを、複数の制御装置103に所定周期(例:15分)で繰り返し送信してもよい。そして、送配電事業者のシステムから、複数の蓄電池で充電又は放電する電力のトータル指令値[W]を含むLFC信号を受信すると、中央制御装置は、当該トータル指令値[W]を複数の制御装置103に一斉送信してもよい。そして、各制御装置103が、トータル指令値[W]にdを掛けて、LFC制御のための指令値[W]を算出してもよい。
<GF相当制御(アンシラリーサービス)の指令値[W]>
まず、中央制御装置(例:サーバ200)は、制御対象の複数の蓄電池各々に対応して、GF相当制御のための電力入出力[W]の上限cmax_nを、所定周期(例:15分)で繰り返し決定する。その後、中央制御装置は、蓄電池ごとに、GF相当制御の内容を決定する。具体的には、中央制御装置は、各蓄電池で充電又は放電する電力[W]の指令値[W]を、系統周波数の基準値からの乖離の程度に応じて定めたGF相当制御情報(例:関数、対応テーブル等、系統周波数の基準値を含む)を生成する。GF相当制御情報においては、電力入出力[W]の最大値が、上限cmax_n以下となるように定められる。中央制御装置は、複数の制御装置103各々に、各々に対応したGF相当制御情報を送信する。
各制御装置103は、内部センサや自装置の近くに設置された測定サンサーを用いて、系統周波数を所定周期(例:十数ミリ秒)で繰り返し測定する。そして、制御装置103は、当該測定値と、予め与えられていた基準値とに基づき、系統周波数の基準値からの乖離を繰り返し算出する。また、制御装置103は、算出した乖離と、GF相当制御情報とに基づき、GF相当制御のための指令値[W]を算出する。新たな系統周波数の測定値またはGF相当制御情報を取得するまで、最新の系統周波数の測定値及びGF相当制御情報に基づき算出した指令値[W]で蓄電池に充放電させる。
<エネルギーマネジメントサービスの指令値[W]>
エネルギーマネジメントサービスは、電力需要家に向けたサービスである。当該サービスでは、電力単価が相対的に安い時間帯(例:夜間、23:00〜07:00など)に電力を充電し、電力単価が相対的に高い時間帯(例:昼間、07:00〜23:00など)に電力を放電(負荷群の電力需要に追随するように放電)する充放電動作を蓄電池に実行させる。
制御装置103は、電力単価が相対的に安い時間帯に電力を充電し、電力単価が相対的に高い時間帯に電力を放電する充放電スケジュールを生成する。例えば、制御装置103は、電力単価が所定値より高い時間帯を放電させる時間帯とし、電力単価が当該所定値以下の時間帯を充電させる時間帯としてもよい。所定値は、例えば、時間帯ごとに設定された電力単価(例:P1時からP2時「Q1円/kWh」、P2時からP3時「Q2円/kWh」、・・・)の統計値(例:平均値、中央値等)であってもよいし、予め電力会社のサービス内容を考慮し、制御装置103に与えられた計画値(例:7月~9月は、特にP4時からP5時「Q3円/kWh」など)であってもよい。
そして、制御装置103は、所定の上限(蓄電池毎に予め定められたエネルギーマネジメントサービスのための電力入出力の上限)以下を満たす範囲で、充電させる時間帯に充電させ、かつ、放電させる時間帯に放電させる充放電スケジュールを生成する。なお、これら充放電では、1日をサイクルとして、エネルギーマネジメントサービスで充電可能な電力量の上限(例:SOC95%まで充電可能)を超えない範囲で、積算充電量[Wh]ができるだけ大きくなるのが好ましい。また、エネルギーマネジメントサービスで放電可能な電力量の上限(例:SOC5%まで放電可能)を超えない範囲で、積算放電量[Wh]ができるだけ大きくなるのが好ましい。即ち、電力単価が安い時間帯にできるだけ満充電まで充電し、電力単価が高い時間帯にできるだけ電池が枯渇するまで放電させることが、季・時別電力料金差を用いた蓄電池運用における便益を高めるのに有効である。但し、放電時間帯において、無理に負荷群の電力需要を増やす必要はない。
なお、エネルギーマネジメントサービスを提供する事業者のシステム(例:サーバ200)が、上述のような手法で充放電スケジュールを生成してもよい。そして、制御装置103は、当該システムから充放電スケジュールを受信してもよい。この充放電スケジュールは、所定周期(例えば15分)毎に生成し、LFC制御に必要な情報(例:amax_nなど)を、所定周期(例えば5分毎)毎に生成し、GF相当制御情報を、所定周期(例えば5分)毎に生成してもよい。
制御装置103は、充放電スケジュールに基づき、各タイミングにおけるエネルギーマネジメントサービスのための指令値[W]を決定する。充電させる時間帯においては、例えば、充放電スケジュールで定められた各タイミングの充電電力[W]を、各タイミングにおけるエネルギーマネジメントサービスのための指令値[W]として決定する。一方、放電させる時間帯においては、例えば、充放電スケジュールで定められた各タイミングの放電電力の上限値[W]以下の範囲で、センサ108で測定された電力[W]の瞬時値に追従して放電させる指令値[W]を決定する(負荷追従放電)。センサ108の電力の測定は、例えば系統周波数の1サイクル毎(系統周波数が50Hzの場合、20msec毎)に実施してもよい。センサ108から新たな測定値[W]を取得するまで、最新の測定値[W]に基づき決定された指令値[W]で蓄電池に充放電させる。
<インバランス回避サービスの指令値[W]>
インバランス回避サービスは、小売電気事業者に向けたサービスである。小売電気事業者は、自システムの調整による30分の計画値同時同量の達成が困難な場合、当該サービスを提供する事業者に、小売電気事業者が電力供給契約している電力需要家の有する蓄電池に対して、所定のタイミングで所定量の充電又は放電を依頼する。当該依頼に基づき、各電力需要家の蓄電池の充放電が制御される。
中央制御装置(例:サーバ200)は、複数の制御装置103から所定周期で繰り返し受信する各蓄電池の状態(例:SOC)を示す情報や、各電力需要家のベースライン情報や、将来の電力需要予測等に基づき、インバランス回避サービスで充電させることができる電力量[Wh]や放電させることができる放電量[Wh]等の最新の値、また、将来の推定値を蓄電池ごとに把握する。そして、中央制御装置は、それらを足し合わせることで、複数の蓄電池全体で充電させることができる電力量[Wh]や放電させることができる放電量[Wh]等の最新の値、また、将来の推定値を算出する。
中央制御装置は、算出した上記結果を、インバランス回避サービスを実施した際の対価の情報とともに、あらかじめ小売電気事業者のシステムに送信する。小売電気事業者のシステムは、対価を考慮し、当該結果で示される上限を超えない範囲で、インバランス回避のための依頼(所定のタイミングでの所定量の放電又は充電)を行う。
中央制御装置は、上記依頼に基づき、充電又は放電を行う電力量[Wh]、及び、時間帯を特定する。そして、中央制御装置は、依頼の内容、及び、把握している各蓄電池で充電及び/又は放電できる量[Wh]等に基づき、充電又は放電を行わせる蓄電池を選択するとともに、各蓄電池に充電又は放電させる電力量[Wh]を決定する。そして、中央制御装置は、決定された電力量[Wh]を、上記時間帯の中で充電又は放電させる充放電スケジュールを生成し、各充放電スケジュールを各制御装置103に送信する。なお、各蓄電池の充放電スケジュールは、電力入出力[W]が所定の上限(蓄電池毎に予め定められたインバランス回避サービスのための電力入出力の上限)以下を満たすように生成される。
各制御装置103は、インバランス回避サービスのための充放電スケジュールを受信する。そして、各制御装置103は、当該充放電スケジュールに基づき、各タイミングにおけるインバランス回避サービスのための指令値[W]を決定する。
<余剰電力吸収サービスの指令値>
余剰電力吸収サービスは、自然エネルギー(例:太陽光)を利用した発電装置等を保有する発電事業者に向けたサービスである。発電事業者は、送配電事業者から出力抑制の要請(電力系統への逆潮流の抑制)を受けると、当該サービスを提供する事業者に、当該出力抑制を回避するための充電を依頼する。当該依頼に基づき、各電力需要家の蓄電池の充放電が制御される。
中央制御装置(例:サーバ200)は、発電事業者に送られた出力抑制の要請を受信する。出力抑制の要請では、抑制する時間帯(例:翌日1日、翌日の13時から16時等)が定められる。抑制内容は、例えば、出力[W]を「0」とする場合や、出力[W]の上限(定格出力の○○%)を単位時間帯(例:30分)毎に定められる場合などが考えらえる。
また、中央制御装置は、各発電事業者の発電予測(例:翌日分の単位時間帯毎の発電予測)を取得する。例えば、中央制御装置は、各発電事業者のシステムから受信してもよいし、自装置で生成してもよい。
そして、中央制御装置は、出力抑制の要請の内容と、発電予測とに基づき、各タイミングで抑制される電力[W]、すなわち各タイミングで充電すべき電力[W]を算出する。許される出力[W]の上限を超えた分が、抑制される電力[W]となる。その後、中央制御装置は、各タイミングで充電すべき電力[W]を複数の蓄電池に割り振ることで、複数の蓄電池各々の充電スケジュールを生成する。そして、中央制御装置は、各充電スケジュールを各制御装置103に送信する。なお、各蓄電池の充電スケジュールは、電力入出力[W]が所定の上限(蓄電池毎に予め定められた余剰電力吸収サービスのための電力入出力の上限)以下を満たすように生成される。
各制御装置103は、余剰電力吸収サービスのための充電スケジュールを受信する。そして、各制御装置103は、当該充電スケジュールに基づき、各タイミングにおける余剰電力吸収サービスのための指令値[W]を決定する。
<統合指令値[W]>
制御装置103は、上述した複数種類の指令値[W](LFC制御の指令値[W]、GF相当制御の指令値[W]、エネルギーマネジメントサービスの指令値[W]、インバランス回避サービスの指令値[W]、余剰電力吸収サービスの指令値[W]等)の中の2つ以上を決定する。
そして、制御装置103は、決定した複数種類の指令値[W]に基づき、統合指令値[W]を算出する。具体的には、制御装置103は、同じタイミングで充電又は放電させる複数種類の指令値[W]を足し合わせることで、統合指令値[W]を算出する。例えば、放電させる指令値[W]及び充電させる指令値[W]の一方は正の値で示され、他方は負の値で示された状態で、複数種類の指令値[W]が足し合わされる。
「処理装置10」
次に、処理装置10について説明する。処理装置10は電力需要家システム100に含まれてもよいし、電力需要家システム100と物理的及び/又は論理的に分かれて構成されてもよい。例えば、電力需要家システム100の制御装置103が処理装置10の機能を備えてもよい。
処理装置10は、所定時間内に自家発電装置104から出力された電力量[Wh]の内の売電される電力量[Wh]、すなわち、電力需要家から電力系統の管理者に売電され電力量[Wh]を算出する。なお、電力系統から電力需要家システム100に供給された電力量[Wh]や、電力需要家システム100から電力系統に供給された電力量[Wh]は、スマートメータ(第1のスマートメータ105)で測定される。このため、上記売電される電力量[Wh]の算出結果は、スマートメータで測定した場合と同等の結果となるのが好ましい。本実施形態の処理装置10によれば、これを実現することができる。以下、説明する。
まず、本実施形態の処理装置10のハードウエア構成の一例について説明する。なお、制御装置103のハードウエア構成の一例も、以下で説明する処理装置10のハードウエア構成の一例と同様とすることができる。
本実施形態の処理装置10が備える各部は、任意のコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、メモリにロードされるプログラム、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット(あらかじめ装置を出荷する段階から格納されているプログラムのほか、CD(Compact Disc)等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムをも格納できる)、ネットワーク接続用インターフェイスを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
図2は、本実施形態の処理装置10のハードウエア構成を例示するブロック図である。図2に示すように、処理装置10は、プロセッサ1A、メモリ2A、入出力インターフェイス3A、周辺回路4A、バス5Aを有する。周辺回路4Aには、様々なモジュールが含まれる。なお、周辺回路4Aを有さなくてもよい。
バス5Aは、プロセッサ1A、メモリ2A、周辺回路4A及び入出力インターフェイス3Aが相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。プロセッサ1Aは、例えばCPU(Central Processing Unit) やGPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理装置である。メモリ2Aは、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである。入出力インターフェイス3Aは、入力装置(例:キーボード、マウス、マイク等)、外部装置、外部サーバ、外部センサ等から情報を取得するためのインターフェイスや、出力装置(例:ディスプレイ、スピーカ、プリンター、メーラ等)、外部装置、外部サーバ等に情報を出力するためのインターフェイスなどを含む。プロセッサ1Aは、各モジュールに指令を出し、それらの演算結果をもとに演算を行うことができる。
次に、処理装置10の機能構成を説明する。図3に、処理装置10の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、処理装置10は、スマートメータ測定値取得部11と、充放電指令量取得部12と、補正係数算出部13と、各種充放電量算出部14と、発電量取得部15と、売電量算出部16とを有する。なお、機能ブロック図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
スマートメータ測定値取得部11は、スマートメータで測定された測定値を取得する。スマートメータは、スマートメータ測定値取得部11からの要求に応じて、所定時間T毎(例:30分毎、但し必ずしも要求したタイミングで取得できないため不定期も含む)の積算値を出力する。そして、スマートメータ測定値取得部11は、所定時間T毎の積算値を取得する。所定時間Tは、できるだけ小さくするのが好ましい。なお、スマートメータは、継続的に電力量の積算値[Wh]を計測し、要求があった場合に、その要求時刻での積算電力量の値を返信する。よって、例えば、スマートメータ測定値取得部11が、M分間の積算電力量[Wh]を取得する場合、M分の開始時刻をT、M分の終了時刻をTとすると、時刻Tでのスマートメータの積算電力量(スマートメータ測定値取得部11が時刻Tにスマートメータに要求して取得した値)から時刻Tでのスマートメータの積算電力量(スマートメータ測定値取得部11が時刻Tにスマートメータに要求して取得した値)を引くことで求める。
スマートメータ測定値取得部11は、図1の第2のスマートメータ106及び第3のスマートメータ107から測定値を取得する。なお、スマートメータ測定値取得部11は、さらに第1のスマートメータ105から測定値を取得してもよい。
第1のスマートメータ105の測定値は、所定時間T内に電力系統から電力需要家システム100に供給された電力量[Wh]、及び、所定時間T内に電力需要家システム100から電力系統に供給された電力量[Wh]である。
第2のスマートメータ106の測定値は、蓄電システム101が所定時間T内に充電した充電電力量[Wh]、及び、蓄電システム101が所定時間T内に放電した放電電力量[Wh]である。
第3のスマートメータ107の測定値は、自家発電装置104が所定時間T内に出力した発電電力量[Wh]である。
充放電指令値取得部12は、所定時間T内における統合指令値[W]の中の充電側の統合指令値[W]を時間積分して得られた充電指令量[Wh]、及び、所定時間T内における統合指令値[W]の中の放電側の統合指令値[W]を時間積分して得られた放電指令量[Wh]を取得する。充放電指令値取得部12は、所定時間T毎に、充電指令量[Wh]及び放電指令量[Wh]を取得する。
充電側の統合指令値[W]は、蓄電システム101に充電させる統合指令値[W]を意味する。放電側の統合指令値[W]は、蓄電システム101に放電させる統合指令値[W]を意味する。例えば、第1の種類の指令値が50Wの充電指令値であり、第2の種類の指令値が30Wの放電指令値である場合、統合指令値は20W充電させる指令値となる(充電側の指令値)。また、第1の種類の指令値が10Wの放電指令値であり、第2の種類の指令値が30Wの放電指令値である場合、統合指令値は40W放電させる指令値となる(放電側の指令値)。
なお、充放電指令値取得部12が、充電指令量[Wh]及び放電指令量[Wh]を算出してもよい。その他、他の装置(例:制御装置103)が充電指令量[Wh]及び放電指令量[Wh]を算出し、充放電指令値取得部12は当該他の装置により算出された充電指令量[Wh]及び放電指令量[Wh]を取得してもよい。
補正係数算出部13は、充電電力量[Wh]を充電指令量[Wh]で割ることで充電時補正係数を算出する。充電電力量[Wh]は、蓄電システム101が所定時間T内に充電した電力量[Wh]であって、第2のスマートメータ106に測定された値である。また、補正係数算出部13は、放電電力量[Wh]を放電指令量[Wh]で割ることで放電時補正係数を算出する。放電電力量[Wh]は、蓄電システム101が所定時間T内に放電した電力量[Wh]であって、第2のスマートメータ106に測定された値である。補正係数算出部13は、所定時間T毎に、充電時補正係数及び放電時補正係数を算出する。
各種充放電量算出部14は、充電時補正係数と、放電時補正係数と、複数種類の指令値[W]とに基づき、蓄電システム101が複数種類の指令値各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]を算出する。
第1の種類の指令値に応じて蓄電システム101が所定時間T内に充電した電力量[Wh]の算出処理は、例えば以下のようになる。
各種充放電量算出部14は、所定時間T内の第1の種類の指令値[W]に含まれる充電指令値[W]の中の統合指令値[W]が充電側になる充電指令値[W]を時間積分して得られた値[Wh]と充電時補正係数との積(第1の値)を算出する。また、各種充放電量算出部14は所定時間T内の第1の種類の指令値[W]に含まれる充電指令値[W]の中の統合指令値[W]が放電側になる充電指令値[W]を時間積分して得られた値[Wh]と放電時補正係数との積(第2の値)を算出する。そして、各種充放電量算出部14は、第1の値と第2の値との和を、第1の種類の指令値[W]に応じて蓄電システム101が所定時間T内に充電した電力量[Wh]として算出する。
統合指令値[W]が充電側になる充電指令値[W]は、当該充電指令値[W]と他の種類の指令値[W]とを足し合わせて得られた統合指令値[W]が充電側となる充電指令値[W]を意味する。統合指令値[W]が放電側になる充電指令値[W]は、当該充電指令値[W]と他の種類の指令値[W]とを足し合わせて得られた統合指令値[W]が放電側となる充電指令値[W]を意味する。
第1の種類の指令値に応じて蓄電システム101が所定時間T内に放電した電力量[Wh]の算出処理は、例えば以下のようになる。
各種充放電量算出部14は、所定時間T内の第1の種類の指令値[W]に含まれる放電指令値[W]の中の統合指令値[W]が充電側になる放電指令値[W]を時間積分して得られた値[Wh]と充電時補正係数との積(第3の値)を算出する。また、各種充放電量算出部14は、所定時間T内の第1の種類の指令値[W]に含まれる放電指令値[W]の中の統合指令値[W]が放電側になる放電指令値[W]を時間積分して得られた値[Wh]と放電時補正係数との積(第4の値)を算出する。そして、各種充放電量算出部14は、第3の値と第4の値との和を、第1の種類の指令値[W]に応じて蓄電システム101が所定時間T内に放電した電力量[Wh]として算出する。
統合指令値[W]が充電側になる放電指令値[W]は、当該放電指令値[W]と他の種類の指令値[W]とを足し合わせて得られた統合指令値[W]が充電側となる放電指令値[W]を意味する。統合指令値[W]が放電側になる放電指令値[W]は、当該放電指令値[W]と他の種類の指令値[W]とを足し合わせて得られた統合指令値[W]が放電側となる放電指令値[W]を意味する。
ここで、具体例を用いて、蓄電システム101が所定時間T内に複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]を算出する処理を説明する。
「前提事項」
当該例では、蓄電システム101は、GF相当制御の指令値[W]と、エネルギーマネジメントサービスの指令値[W]とを足し合わせた統合指令値[W]に応じて充放電を行うものとする。
図4に示すように各変数を定義する。1区間は所定時間T(例:30分)よりも小さい値であり、例えば10秒である。tは、各区間の通番である。所定時間T(例:30分)は、t=1乃至t=nの区間を含む。
ASdischarge(t)は、区間tにおけるGF相当制御の指令値[W]の中の放電指令値[W]を時間積分した値である。AScharge(t)は、区間tにおける、GF相当制御の指令値[W]の中の充電指令値[W]を時間積分した値である。
USERdischarge(t)は、区間tにおけるエネルギーマネジメントサービスの指令値[W]の中の放電指令値[W]を時間積分した値である。USERcharge(t)は、区間tにおけるエネルギーマネジメントサービスの指令値[W]の中の充電指令値[W]を時間積分した値である。
ALLdischarge(t)は、区間tにおける統合指令値[W]の中の放電側の統合指令値[W]を時間積分した値である。ALLcharge(t)は、区間tにおける統合指令値[W]の中の充電側の統合指令値[W]を時間積分した値である。
SM2bw(0)は、所定時間Tの開始時点における第2のスマートメータ106の逆潮流の電力積算量[Wh]である。SM2bw(n)は、所定時間Tの終了時点(区間nの終了時点)における第2のスマートメータ106の逆潮流の電力積算量[Wh]である。第2のスマートメータ106の逆潮流の電力積算量[Wh]は、蓄電システム101の放電電力積算量[Wh]である。SM2fw(0)は、所定時間Tの開始時点における第2のスマートメータ106の順潮流の電力積算量[Wh]である。SM2fw(n)は、所定時間Tの終了時点(区間nの終了時点)における第2のスマートメータ106の順潮流の電力積算量[Wh]である。第2のスマートメータ106の順潮流の電力積算量[Wh]は、蓄電システム101の充電電力積算量[Wh]である。
ここで、ASdischarge(t)は、統合指令値[W]が充電側になる放電指令値[W]の積算値であるAS discharge(t)と、統合指令値[W]が放電側になる放電指令値[W]の積算値であるAS discharge(t)とに分類される。同様に、AScharge(t)は、統合指令値[W]が充電側になる充電指令値[W]の積算値であるAS charge(t)と、統合指令値[W]が放電側になる充電指令値[W]の積算値であるAS charge(t)とに分類される。
また、USERdischarge(t)は、統合指令値[W]が充電側になる放電指令値[W]の積算値であるUSER discharge(t)と、統合指令値[W]が放電側になる放電指令値[W]の積算値であるUSER discharge(t)とに分類される。同様に、USERcharge(t)は、統合指令値[W]が充電側になる充電指令値[W]の積算値であるUSER charge(t)と、統合指令値[W]が放電側になる充電指令値[W]の積算値であるUSER charge(t)とに分類される。
なお、各種指令値[W]と統合指令値[W]の充放電の方向が一致する変数を正の値とし、逆になる変数を負の値とする。例えば、AS discharge(t)は、統合指令値[W]が充電側になる放電指令値[W]の積算値である。この変数は負の値とする。また、AS discharge(t)は、統合指令値[W]が放電側になる放電指令値[W]の積算値である。この変数は正の値とする。また、AS charge(t)は、統合指令値[W]が充電側になる充電指令値[W]の積算値である。この変数は正の値とする。その他の変数も同様である。
分類後の各変数の関係は図5のようにまとめることができる。「逆潮流(放電方向)計量分」の行のグループは、統合指令値[W]が放電側となる変数の組合せである。このような組み合わせとしては、(USER discharge(t)、AS discharge(t))、(USER discharge(t)、AS charge(t))、(USER charge(t)、AS discharge(t))の3組が存在する。なお、統合指令値[W]が放電側となる(USER charge(t)、AS charge(t))の組合せは存在しないので、「×」で当該組み合わせを消去している。
一方、「順潮流(充電方向)計量分」の行のグループは、統合指令値[W]が充電側となる変数の組合せである。このような組み合わせとしては、(USER discharge(t)、AS charge(t))、(USER charge(t)、AS discharge(t))、(USER charge(t)、AS charge(t))の3組が存在する。なお、統合指令値[W]が充電側となる(USER discharge(t)、AS discharge(t))の組合せは存在しないので、「×」で当該組み合わせを消去している。
上記説明及び図5の関係より、図6に示すような条件式が導かれる。
「放電時補正係数及び充電時補正係数の算出」
ここで、補正係数算出部13は、図7に示す式(7−1)を用いて、放電時補正係数kdischargeを算出する。また、補正係数算出部13は、図7に示す式(7−2)を用いて、充電時補正係数kchargeを算出する。
式(7−1)の左辺は、蓄電システム101が所定時間T内に放電した電力量[Wh]であって、第2のスマートメータ106で測定された値である放電電力量[Wh]を示す。この値は、スマートメータ測定値取得部11により取得された第2のスマートメータ106の実測値である。
式(7−1)の右辺は、放電時補正係数kdischargeと、放電指令量[Wh]との積となっている。放電指令量[Wh]は、所定時間T内における統合指令値[W]の中の放電側の統合指令値[W]を時間積分して得られた値である。放電指令量[Wh]が得られれば、放電時補正係数kdischargeが算出される。
式(7−2)の左辺は、蓄電システム101が所定時間T内に充電した電力量[Wh]であって、第2のスマートメータ106で測定された値である充電電力量[Wh]を示す。この値は、スマートメータ測定値取得部11により取得された第2のスマートメータ106の実測値である。
式(7−2)の右辺は、充電時補正係数kchargeと、充電指令量[Wh]との積となっている。充電指令量[Wh]は、所定時間T内における統合指令値[W]の中の充電側の統合指令値[W]を時間積分して得られた値である。充電指令量[Wh]が得られれば、充電時補正係数kchargeが算出される。
所定時間T内における、充電時補正係数kchargeや放電時補正係数kdischargeを算出する際、所定時間Tは、ある程度短いことが望ましい。その理由は、Tが長くなると、蓄電システムを取り巻く周辺温度の変化等の影響により、補正係数が変化することが想定されるからである。
ここで、放電指令量[Wh]及び充電指令量[Wh]を求める方法を説明する。
「方法1」
方法1では、図6に示す式(6−5)及び式(6−6)を用いて、放電指令量[Wh]及び充電指令量[Wh]を求める。
まず、補正係数算出部13は、複数種類の指令値[W]各々を充電指令値[W]及び放電指令値[W]に分類し、さらにそれらを、統合指令値[W]が充電側になるもの及び放電側になるものに分類する。そして、補正係数算出部13は、各指令値[W]の充電指令値[W]及び放電指令値[W]各々毎に、統合指令値[W]が充電側になるもの及び放電側になるもの各々を時間積分して、AS discharge(t)、AS discharge(t)、AS charge(t)、AS charge(t)、USER discharge(t)、USER discharge(t)、USER charge(t)、USER charge(t)を算出する。
例えば、制御装置103は複数種類の指令値[W]や統合指令値[W]を蓄積してもよい。そして、補正係数算出部13は、制御装置103に蓄積された複数種類の指令値[W]や統合指令値[W]を用いて上記処理を行ってもよい。その他、制御装置103は生成した複数種類の指令値[W]や統合指令値[W]を任意のタイミングで処理装置10に送信してもよい。そして、処理装置10は制御装置103から受信した複数種類の指令値[W]や統合指令値[W]を蓄積してもよい。補正係数算出部13は、処理装置10に蓄積された複数種類の指令値[W]や統合指令値[W]を用いて上記処理を行ってもよい。
その後、補正係数算出部13は、上記算出した結果と式(6−5)とを用いてt=1からn各々のALLdischarge(t)を算出し、それらを足し合わせることで放電指令量[Wh]を算出する。また、補正係数算出部13は、上記算出した結果と式(6−6)とを用いてt=1からn各々のALLcharge(t)を算出し、それらを足し合わせることで、充電指令量[Wh]を算出する。
「方法2」
方法2では、図8及び図9に示す式をさらに用いて、放電指令量[Wh]及び充電指令量[Wh]を求める。
まず、区間内のエネルギーマネジメントサービスの指令値[W]を放電側のみに制限した場合、図8の式(8−1)が得られる。図6に示す式(6−1)乃至(6−6)に式(8−1)を代入すると、図8の式(8−2)が得られる。そして、式(8−2)を変形すると、式(8−3)が得られる。式(8−3)は、左辺の変数を求める式となっている。
式(8−3)の右辺に含まれる複数の変数のうち、スマートメータの測定値や各種指令値に基づき値が得られないのはUSER discharge(t)のみである。USER discharge(t)の値が得られれば、式(8−3)の左辺の変数を求めることができる。
そこで、方法2では、補正係数算出部13は、方法1で説明した方法と同様にして、t=1からn各々に対応して、USER discharge(t)を算出する。すなわち、エネルギーマネジメントサービスの放電指令値[W]の中の統合指令値[W]が放電側となる放電指令値[W]を時間積分することで、t=1からn各々に対応して、USER discharge(t)を算出する。
そして、補正係数算出部13は、t=1からn各々に対応して算出したUSER discharge(t)の値と、t=1からn各々に対応する式(8−3)の右辺のその他の変数の値とを用いて、t=1からn各々に対応してAS discharge(t)、AS discharge(t)、AS charge(t)、AS charge(t)を算出する。
その後、式(6−5)を用いて、t=1からn各々のALLdischarge(t)を算出することができる。また、式(6−6)を用いて、t=1からn各々のALLcharge(t)を算出することができる。
同様に、区間内のエネルギーマネジメントサービスの指令値[W]を充電側のみに制限した場合、図9の式(9−1)が得られる。図6に示す式(6−1)乃至(6−6)に式(9−1)を代入すると、図9の式(9−2)が得られる。そして、式(9−2)を変形すると、式(9−3)が得られる。式(9−3)は、左辺の変数を求める式となっている。
式(9−3)の右辺に含まれる複数の変数のうち、スマートメータの測定値や各種指令値に基づき値が得られないのはUSER charge(t)のみである。USER charge(t)の値が得られれば、式(9−3)の左辺の変数を求めることができる。
そこで、方法2では、補正係数算出部13は、方法1で説明した方法と同様にして、t=1からn各々に対応して、USER charge(t)を算出する。すなわち、エネルギーマネジメントサービスの充電指令値[W]の中の統合指令値[W]が充電側となる充電指令値[W]を時間積分することで、t=1からn各々に対応して、USER charge(t)を算出する。
そして、補正係数算出部13は、t=1からn各々に対応して算出したUSER charge(t)の値と、t=1からn各々に対応する式(8−3)の右辺のその他の変数の値とを用いて、t=1からn各々に対応してAS discharge(t)、AS discharge(t)、AS charge(t)、AS charge(t)を算出する。
その後、式(6−5)を用いて、t=1からn各々のALLdischarge(t)を算出することができる。また、式(6−6)を用いて、t=1からn各々のALLcharge(t)を算出することができる。
この手法では、例えば、夜間23:00−07:00の電気料金が安い時間帯では、需要家向け充電のみ、とすることで、その時間帯内での30分間隔の区間におけるALLdischarge(t)やALLcharge(t)の算出は、手法1よりも条件式を少なくすることができるため簡単になる。同様に、昼間07:00−23:00の電気料金が高い時間帯では、需要家向け放電のみ、とすることで、その時間帯内での30分間隔の区間におけるALLdischarge(t)やALLcharge(t)の算出は、手法1よりもパラメータを少なくすることができるため処理が簡単になる。
また、需要家向け放電のみの時間帯と、需要家向け充電のみの時間帯を跨いだ時間帯における、放電指令量[Wh]や充電指令量[Wh]に対して補正係数を算出する場合は、エネルギーマネジメントサービスの指令値[W]を放電側のみに制限した区間及び充電側のみに制限した区間各々のALLdischarge(t)及びALLcharge(t)を算出した後、それらを用いて放電指令量[Wh]及び充電指令量[Wh]を算出する。具体的には、エネルギーマネジメントサービスの指令値[W]を放電側のみに制限した区間のALLdischarge(t)と、充電側のみに制限した区間のALLdischarge(t)とを足し合わせることで、放電指令量[Wh]を算出する。同様に、エネルギーマネジメントサービスの指令値[W]を充電側のみに制限した区間のALLcharge(t)と、放電側のみに制限した区間のALLcharge(t)とを足し合わせることで、充電指令量[Wh]を算出する。
なお、方法2を採用する場合、区間内(単位時間内)のエネルギーマネジメントサービスの指令値[W]を放電側及び充電側いずれかに制限する必要がある。当該制御は、制御装置103が行ってもよい。
「複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]の算出」
上述のようにして充電時補正係数、放電時補正係数、各種変数の値が得られると、各種充放電量算出部14は、図10に示す式を用いて、複数種類の指令値[W]各々に応じて各区間に充電又は放電した電力量[Wh]を算出する。
図示する周波数制御放電電力量[Wh]は、GF相当制御で放電した電力量[Wh]である。周波数制御充電電力量[Wh]は、GF相当制御で充電した電力量[Wh]である。需要家放電電力量[Wh]は、エネルギーマネジメントサービスで放電した電力量[Wh]である。需要家充電電力量[Wh]は、エネルギーマネジメントサービスで充電した電力量[Wh]である。
なお、補正係数(充電時補正係数及び放電時補正係数)を用いた電力量の算出では、スマートメータの計量値を計量法に則り課金可能な正しい値としているため、補正係数の値が1から大きくずれる場合は、補正の信頼性が低下する。よって、電力量を算出する上で利用可能な補正係数の範囲を1±0.1等に限定してもよい。
「変形例」
ここで、変形例を説明する。上記方法1及び方法2では、処理装置10が、AS discharge(t)、AS discharge(t)、AS charge(t)、AS charge(t)、USER discharge(t)、USER discharge(t)、USER charge(t)、USER charge(t)を算出することを示した。変形例では、制御装置103が上記算出を行ってもよい。そして、処理装置10は制御装置103により算出された値を取得し、当該値に基づき、充電時補正係数、放電時補正係数、複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]を算出してもよい。
他の変形例として、図1では、蓄電システム101と制御装置103とを分けて記載し、これらが物理的及び/又は論理的に分かれて設けられる例を示したが、蓄電システム101及び制御装置103は物理的及び/又は論理的に一体となっていてもよい。例えば、蓄電システム101のPCSが、制御装置103の機能を備えてもよい。または、蓄電システム101内に、PCSと物理的及び/又は論理的に分かれて制御装置103が設けられてもよい。この場合、PCSが、AS discharge(t)、AS discharge(t)、AS charge(t)、AS charge(t)、USER discharge(t)、USER discharge(t)、USER charge(t)、USER charge(t)の算出をおこなってもよい。
図3に戻り、発電量取得部15は、第3のスマートメータ107で測定された値に基づき、所定時間T内に自家発電装置104から出力された電力量[Wh]を所定時間T毎に取得する。
ここで、第3のスマートメータ107の測定値に関する変数を定義する。SM3bw(0)は、所定時間Tの開始時点における第3のスマートメータ107の逆潮流の電力積算量[Wh]である。SM3bw(n)は、所定時間Tの終了時点(区間nの終了時点)における第3のスマートメータ107の逆潮流の電力積算量[Wh]である。SM3fw(0)は、所定時間Tの開始時点における第3のスマートメータ107の順潮流の電力積算量[Wh]である。SM3fw(n)は、所定時間Tの終了時点(区間nの終了時点)における第3のスマートメータ107の順潮流の電力積算量[Wh]である。
発電量取得部15は、図11に示す式に基づき、所定時間T内に自家発電装置104から出力された電力量[Wh]として算出する。
図3に戻り、売電量算出部16は、所定時間T内に自家発電装置104から出力された電力量[Wh]と、所定時間T内に蓄電システム101が複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]とに基づき、所定時間T内に自家発電装置104から出力された電力量[Wh]の内の売電される電力量[Wh]を算出する。
売電量算出部16は、「所定時間T内に自家発電装置104から出力された電力量[Wh]」から「所定時間T内に電力需要家都合で消費された電力量[Wh]」を引いた電力量[Wh]を、所定時間T内における売電される電力量[Wh]として算出する。
「所定時間T内に自家発電装置104から出力された電力量[Wh]」は、発電量取得部15により取得された上記値である。
そして、売電量算出部16は、「所定時間T内に電力需要家都合で消費された電力量[Wh]」として、「所定時間T内における電力需要家の負荷群102の電力消費量[Wh]の内の蓄電システム101からの放電でまかなわれなかった電力量[Wh]」及び「電力需要家都合で蓄電システム101に充電された電力量[Wh]」の合計を算出する。
蓄電システム101は、GF相当制御の指令値[W]と、エネルギーマネジメントサービスの指令値[W]とを足し合わせた統合指令値[W]に応じて充放電を行う例の場合、売電量算出部16は、図12の式に基づき、「所定時間T内に電力需要家都合で消費された電力量[Wh]」を算出する。
ここで、図12の各変数を説明する。SM1bw(0)は、所定時間Tの開始時点における第1のスマートメータ105の逆潮流の電力積算量[Wh]である。SM1bw(n)は、所定時間Tの終了時点(区間nの終了時点)における第1のスマートメータ105の逆潮流の電力積算量[Wh]である。SM1fw(0)は、所定時間Tの開始時点における第1のスマートメータ105の順潮流の電力積算量[Wh]である。SM1fw(n)は、所定時間Tの終了時点(区間nの終了時点)における第1のスマートメータ105の順潮流の電力積算量[Wh]である。
「周波数制御放電電力量」及び「周波数制御充電電力量」は、各種充放電量算出部14が図10の式に基づき算出した値である。
ここで、図12の式を導き出す方法を説明する。まず、電力需要家システム100においては、図13の式が成り立つ。「需要家充電電力量」及び「需要家放電電力量」は、各種充放電量算出部14が図10の式に基づき算出した値である。「負荷群の消費電力量」は、所定時間T内に負荷群102が消費した電力量[Wh]である。当該値は、例えばセンサ108の測定値に基づき得られる。
ここで、(負荷群の消費電力量)+(需要家充電電力量)−(需要家放電電力量)を、「所定時間T内に電力需要家都合で消費された電力量[Wh]」と定義すると、図13の式は図12の式のように変形できる。
なお、GF相当制御の指令値に加えてまたは代えて、余剰電力吸収サービスの指令値[W]、インバランス回避サービスの指令値[W]、LFC制御(アンシラリーサービス)の指令値[W]等に基づき蓄電システム101の充放電を制御する場合も同様に、{(SM1fw(n)−SM1fw(0))−(SM1bw(n)−SM1bw(0))+(SM3bw(n)−SM3bw(0))}に、所定時間T内に上記指令値に基づき放電した放電電力量[Wh]を加え、所定時間T内に上記指令値に基づき充電した充電電力量[Wh]を引くことで、「所定時間T内に電力需要家都合で消費された電力量[Wh]」を算出することができる。
以上説明した本実施形態の処理装置10によれば、発電量取得部15により取得された、「所定時間T内に自家発電装置104から出力された電力量[Wh]」から、上記「所定時間T内に電力需要家都合で消費された電力量[Wh]」を引くことで、所定時間T内における売電される電力量[Wh]を算出することができる。
また、本実施形態の処理装置10によれば、スマートメータ(第3のスマートメータ107)で測定された値に基づき、所定時間T内に自家発電装置104から出力された電力量[Wh]を取得することができる。また、本実施形態の処理装置10によれば、充電時補正係数及び放電時補正係数を利用することで、周波数制御充電電力量、周波数制御放電電力量等の各種電力量として、スマートメータで測定した場合と同等の結果を得ることができる。そして、これらを利用して上記売電される電力量[Wh]を算出することで、スマートメータで測定した場合と同等の結果を得ることができる。
<第2の実施形態>
図14に、本実施形態の電力需要家システム100の機能ブロック図を示す。図1に示す第1の実施形態の電力需要家システム100と比べると、第3のスマートメータ107の設置位置が異なる。電力需要家システム100のその他の構成は、第1の実施形態の電力需要家システム100と同様である。
第3のスマートメータ107は、電力系統及び自家発電装置104から電力需要家システム100に供給された電力積算量[Wh]、及び、電力需要家システム100から電力系統に供給された電力積算量[Wh]を測定する。そして、処理装置10で予め定められた時間(例:30分)毎の要求に応じて、電力積算量[Wh]を出力する。図示していないが、具体的には、第3のスマートメータ107は処理装置10(不図示)と通信可能に構成され、予め定められた時間(例:30分)毎の電力積算量[Wh]を処理装置10に送信する。
次に、本実施形態の処理装置10のハードウエア構成の一例は、第1の実施形態の処理装置10と同様である。本実施形態の処理装置10の機能ブロック図の一例は、第1の実施形態同様、図3で示される。スマートメータ測定値取得部11、充放電指令量取得部12、補正係数算出部13及び各種充放電量算出部14の構成は、第1の実施形態と同様である。
発電量取得部15は、図15に示す式に基づき、所定時間T内に自家発電装置104から出力された電力量[Wh]を算出する点で、第1の実施形態と異なる。発電量取得部15のその他の構成は、第1の実施形態の発電量取得部15と同様である。
売電量算出部16は、図16に示す式に基づき、所定時間T内に電力需要家都合で消費された電力量[Wh]を算出する点で、第1の実施形態と異なる。売電量算出部16のその他の構成は、第1の実施形態の売電量算出部16と同様である。
以上説明した本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を実現できる。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 複数種類の指令値[W]を足し合わせた統合指令値[W]に応じて充放電を行う蓄電システムが所定時間内に充放電した電力量[Wh]であって、スマートメータで測定された値である充電電力量[Wh]及び放電電力量[Wh]を取得するスマートメータ測定値取得手段と、
前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の充電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた充電指令量[Wh]、及び、前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の放電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた放電指令量[Wh]を取得する充放電指令量取得手段と、
前記充電電力量[Wh]を前記充電指令量[Wh]で割ることで充電時補正係数を算出するとともに、前記放電電力量[Wh]を前記放電指令量[Wh]で割ることで放電時補正係数を算出する補正係数算出手段と、
前記充電時補正係数と、前記放電時補正係数と、前記複数種類の指令値[W]とに基づき、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]を算出する各種充放電量算出手段と、
スマートメータで測定された値に基づき、前記所定時間内に自家発電装置から出力された電力量[Wh]を取得する発電量取得手段と、
前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]と、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]とに基づき、前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]の内の売電される電力量[Wh]を算出する売電量算出手段と、
を有する処理装置。
2. 1に記載の処理装置において、
前記売電量算出手段は、「前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]」から「前記所定時間内に電力需要家都合で消費された電力量[Wh]」を引いた電力量[Wh]を、前記所定時間内における前記売電される電力量[Wh]として算出する処理装置。
3. 2に記載の処理装置において、
前記売電量算出手段は、「前記所定時間内に電力需要家都合で消費された電力量[Wh]」として、「前記所定時間内における電力需要家の負荷群の電力消費量[Wh]の内の前記蓄電システムからの放電でまかなわれなかった電力量[Wh]」及び「電力需要家都合で前記蓄電システムに充電された電力量[Wh]」の合計を算出する処理装置。
4. 1から3のいずれかに記載の処理装置において、
前記指令値[W]は、充電指令値[W]及び放電指令値[W]を含み、
前記各種充放電量算出手段は、
第1の種類の前記指令値[W]に含まれる前記充電指令値[W]の中の前記統合指令値[W]が充電側になる前記充電指令値[W]を時間積分して得られた値[Wh]と前記充電時補正係数との積と、前記第1の種類の前記指令値[W]に含まれる前記充電指令値[W]の中の前記統合指令値[W]が放電側になる前記充電指令値[W]を時間積分して得られた値[Wh]と前記放電時補正係数との積との和を、前記第1の種類の前記指令値[W]に応じて前記蓄電システムが前記所定時間内に充電した電力量[Wh]として算出する処理装置。
5. 1から4のいずれかに記載の処理装置において、
前記指令値[W]は、充電指令値[W]及び放電指令値[W]を含み、
前記各種充放電量算出手段は、
第1の種類の前記指令値[W]に含まれる前記放電指令値[W]の中の前記統合指令値[W]が充電側になる前記放電指令値[W]を時間積分して得られた値[Wh]と前記充電時補正係数との積と、前記第1の種類の前記指令値[W]に含まれる前記放電指令値[W]の中の前記統合指令値[W]が放電側になる前記放電指令値[W]を時間積分して得られた値[Wh]と前記放電時補正係数との積との和を、前記第1の種類の前記指令値[W]に応じて前記蓄電システムが前記所定時間内に放電した電力量[Wh]として算出する処理装置。
6. コンピュータが、
複数種類の指令値[W]を足し合わせた統合指令値[W]に応じて充放電を行う蓄電システムが所定時間内に充放電した電力量[Wh]であって、スマートメータで測定された値である充電電力量[Wh]及び放電電力量[Wh]を取得するスマートメータ測定値取得工程と、
前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の充電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた充電指令量[Wh]、及び、前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の放電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた放電指令量[Wh]を取得する充放電指令量取得工程と、
前記充電電力量[Wh]を前記充電指令量[Wh]で割ることで充電時補正係数を算出するとともに、前記放電電力量[Wh]を前記放電指令量[Wh]で割ることで放電時補正係数を算出する補正係数算出工程と、
前記充電時補正係数と、前記放電時補正係数と、前記複数種類の指令値[W]とに基づき、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]を算出する各種充放電量算出工程と、
スマートメータで測定された値に基づき、前記所定時間内に自家発電装置から出力された電力量[Wh]を取得する発電量取得工程と、
前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]と、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]とに基づき、前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]の内の売電される電力量[Wh]を算出する売電量算出工程と、
を実行する処理方法。
7. コンピュータを、
複数種類の指令値[W]を足し合わせた統合指令値[W]に応じて充放電を行う蓄電システムが所定時間内に充放電した電力量[Wh]であって、スマートメータで測定された値である充電電力量[Wh]及び放電電力量[Wh]を取得するスマートメータ測定値取得手段、
前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の充電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた充電指令量[Wh]、及び、前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の放電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた放電指令量[Wh]を取得する充放電指令量取得手段、
前記充電電力量[Wh]を前記充電指令量[Wh]で割ることで充電時補正係数を算出するとともに、前記放電電力量[Wh]を前記放電指令量[Wh]で割ることで放電時補正係数を算出する補正係数算出手段、
前記充電時補正係数と、前記放電時補正係数と、前記複数種類の指令値[W]とに基づき、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]を算出する各種充放電量算出手段、
スマートメータで測定された値に基づき、前記所定時間内に自家発電装置から出力された電力量[Wh]を取得する発電量取得手段、
前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]と、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]とに基づき、前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]の内の売電される電力量[Wh]を算出する売電量算出手段、
として機能させるプログラム。
1A プロセッサ
2A メモリ
3A 入出力I/F
4A 周辺回路
5A バス
10 処理装置
11 スマートメータ測定値取得部
12 充放電指令量取得部
13 補正係数算出部
14 各種充放電量算出部
15 発電量取得部
16 売電量算出部
100 電力需要家システム
101 蓄電システム
102 負荷群
103 制御装置
104 自家発電装置
105 第1のスマートメータ
106 第2のスマートメータ
107 第3のスマートメータ
108 センサ
200 サーバ
300 通信ネットワーク

Claims (7)

  1. 複数種類の指令値[W]を足し合わせた統合指令値[W]に応じて充放電を行う蓄電システムが所定時間内に充放電した電力量[Wh]であって、スマートメータで測定された値である充電電力量[Wh]及び放電電力量[Wh]を取得するスマートメータ測定値取得手段と、
    前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の充電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた充電指令量[Wh]、及び、前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の放電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた放電指令量[Wh]を取得する充放電指令量取得手段と、
    前記充電電力量[Wh]を前記充電指令量[Wh]で割ることで充電時補正係数を算出するとともに、前記放電電力量[Wh]を前記放電指令量[Wh]で割ることで放電時補正係数を算出する補正係数算出手段と、
    前記充電時補正係数と、前記放電時補正係数と、前記複数種類の指令値[W]とに基づき、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]を算出する各種充放電量算出手段と、
    スマートメータで測定された値に基づき、前記所定時間内に自家発電装置から出力された電力量[Wh]を取得する発電量取得手段と、
    前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]と、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]とに基づき、前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]の内の売電される電力量[Wh]を算出する売電量算出手段と、
    を有する処理装置。
  2. 請求項1に記載の処理装置において、
    前記売電量算出手段は、「前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]」から「前記所定時間内に電力需要家都合で消費された電力量[Wh]」を引いた電力量[Wh]を、前記所定時間内における前記売電される電力量[Wh]として算出する処理装置。
  3. 請求項2に記載の処理装置において、
    前記売電量算出手段は、「前記所定時間内に電力需要家都合で消費された電力量[Wh]」として、「前記所定時間内における電力需要家の負荷群の電力消費量[Wh]の内の前記蓄電システムからの放電でまかなわれなかった電力量[Wh]」及び「電力需要家都合で前記蓄電システムに充電された電力量[Wh]」の合計を算出する処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の処理装置において、
    前記指令値[W]は、充電指令値[W]及び放電指令値[W]を含み、
    前記各種充放電量算出手段は、
    第1の種類の前記指令値[W]に含まれる前記充電指令値[W]の中の前記統合指令値[W]が充電側になる前記充電指令値[W]を時間積分して得られた値[Wh]と前記充電時補正係数との積と、前記第1の種類の前記指令値[W]に含まれる前記充電指令値[W]の中の前記統合指令値[W]が放電側になる前記充電指令値[W]を時間積分して得られた値[Wh]と前記放電時補正係数との積との和を、前記第1の種類の前記指令値[W]に応じて前記蓄電システムが前記所定時間内に充電した電力量[Wh]として算出する処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の処理装置において、
    前記指令値[W]は、充電指令値[W]及び放電指令値[W]を含み、
    前記各種充放電量算出手段は、
    第1の種類の前記指令値[W]に含まれる前記放電指令値[W]の中の前記統合指令値[W]が充電側になる前記放電指令値[W]を時間積分して得られた値[Wh]と前記充電時補正係数との積と、前記第1の種類の前記指令値[W]に含まれる前記放電指令値[W]の中の前記統合指令値[W]が放電側になる前記放電指令値[W]を時間積分して得られた値[Wh]と前記放電時補正係数との積との和を、前記第1の種類の前記指令値[W]に応じて前記蓄電システムが前記所定時間内に放電した電力量[Wh]として算出する処理装置。
  6. コンピュータが、
    複数種類の指令値[W]を足し合わせた統合指令値[W]に応じて充放電を行う蓄電システムが所定時間内に充放電した電力量[Wh]であって、スマートメータで測定された値である充電電力量[Wh]及び放電電力量[Wh]を取得するスマートメータ測定値取得工程と、
    前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の充電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた充電指令量[Wh]、及び、前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の放電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた放電指令量[Wh]を取得する充放電指令量取得工程と、
    前記充電電力量[Wh]を前記充電指令量[Wh]で割ることで充電時補正係数を算出するとともに、前記放電電力量[Wh]を前記放電指令量[Wh]で割ることで放電時補正係数を算出する補正係数算出工程と、
    前記充電時補正係数と、前記放電時補正係数と、前記複数種類の指令値[W]とに基づき、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]を算出する各種充放電量算出工程と、
    スマートメータで測定された値に基づき、前記所定時間内に自家発電装置から出力された電力量[Wh]を取得する発電量取得工程と、
    前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]と、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]とに基づき、前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]の内の売電される電力量[Wh]を算出する売電量算出工程と、
    を実行する処理方法。
  7. コンピュータを、
    複数種類の指令値[W]を足し合わせた統合指令値[W]に応じて充放電を行う蓄電システムが所定時間内に充放電した電力量[Wh]であって、スマートメータで測定された値である充電電力量[Wh]及び放電電力量[Wh]を取得するスマートメータ測定値取得手段、
    前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の充電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた充電指令量[Wh]、及び、前記所定時間内における前記統合指令値[W]の中の放電側の前記統合指令値[W]を時間積分して得られた放電指令量[Wh]を取得する充放電指令量取得手段、
    前記充電電力量[Wh]を前記充電指令量[Wh]で割ることで充電時補正係数を算出するとともに、前記放電電力量[Wh]を前記放電指令量[Wh]で割ることで放電時補正係数を算出する補正係数算出手段、
    前記充電時補正係数と、前記放電時補正係数と、前記複数種類の指令値[W]とに基づき、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]を算出する各種充放電量算出手段、
    スマートメータで測定された値に基づき、前記所定時間内に自家発電装置から出力された電力量[Wh]を取得する発電量取得手段、
    前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]と、前記所定時間内に前記蓄電システムが前記複数種類の指令値[W]各々に応じて充電又は放電した電力量[Wh]とに基づき、前記所定時間内に前記自家発電装置から出力された電力量[Wh]の内の売電される電力量[Wh]を算出する売電量算出手段、
    として機能させるプログラム。
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