JP5497338B2 - クレーンの給電システム、及びレーンチェンジ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、港湾や内陸地のコンテナターミナルなどで、コンテナの荷役に使用される門型クレーンの給電システム、及びレーンチェンジ方法に関するものである。
港湾や内陸地等のコンテナターミナルでは、岸壁クレーンや門型クレーンによって、船舶及びトレーラ間のコンテナの荷役を行っている。図10にコンテナターミナル60の1例を示しており、コンテナターミナル60では、コンテナ船61に搭載されたコンテナ62を、岸壁クレーン65で荷揚げし、トレーラ63に搭載する。トレーラ63に搭載されたコンテナ62を、タイヤ式門型クレーン(以下、RTTという)2により各レーン64のコンテナ載置ブロック66に載置する。
このRTT2は、環境への影響や燃料費高騰の問題により、ディーゼル発電機によるエネルギ供給から、陸電供給型に切り替えられてきている(例えば特許文献1参照)。RTT2への給電は、コンテナターミナル60に設置された給電設備から、ターミナル60内に敷設されたレール上を走行する走行給電台車4Aを介して給電を行っている(例えば特許文献2参照)。ここで、走行給電台車4AはRTT2に追従して走行方向xに移動可能に構成されている。
また、RTT2は荷役量の少ないレーン64から荷役量の多いレーンへ移動するレーンチェンジを行い、荷役効率を高めるように構成されている。レーンチェンジの際に、RTT2はレーン64の端部に移動し、搭載している自家発電装置を起動するか、蓄電装置からの給電に切り替えるか、あるいは横行給電台車4Bからの給電をうけ、横行方向yに移動し、移動先レーンまで移動するように構成されている。
また、図11にRTT2の斜視図を示しており、コンテナ62を荷役するためのトロリ53及びスプレッダ54を有しており、走行給電台車4Aと連結機構3AXにより連結されている。連結機構3AXは例えばユニバーサルジョイント等で構成され、RTT2が走行輪51により走行方向xに走行する力を走行給電台車4Aに伝達し、走行給電台車4Aは走行レール23Aに沿って走行するように構成されていた。
このとき、レーン64の端部では、RTT2と走行給電台車4Aを機械的に連結している連結機構3AXの連結を解除したのち、電源コネクタ58を走行給電台車4Aから切り離す作業が必要となる。さらに、レーンチェンジ横行のエネルギ源として、自家発電装置または蓄電装置を使用しない場合、RTT2と横行給電台車4Bを機械的に連結したのち電源コネクタ58を横行給電台車4Bに接続する作業が必要となる。この作業は作業員により行われており、コストがかかることと、作業に時間がかかること、感電事故の危険性を伴うことが問題となっている。例えば、特許文献2の図3及び図5に記載のリンク機構等で構成する連結機構の場合は、連結及び連結解除作業が困難となる。
そのため、RTT2と給電台車4A、4Bを連結する連結機構を自動で着脱したいという要求がある。しかしながら、RTT2と給電台車4A、4Bの位置合わせが困難なため、連結機構の自動着脱化は困難なものとなっている。即ち、連結機構を自動着脱するためには、RTT2及び給電台車4A、4Bにそれぞれ設置した連結機構の雄側と雌側を、ある程度の距離まで近づける必要があるが、RTT2は、走行方向xにまっすぐ走行している場合であっても、横行方向yに±300mm程度の走行偏差と、ねじれ方向に±2°程度の角度偏差が発生する特性を有しているため、連結機構の位置合わせは非常に困難であった。また、RTT2の運転席は地上から15〜25mの位置にあるため、連結機構を目視しながら位置合わせをすることが困難であった。さらに、RTT2の走行偏差と角度偏差の発生により、連結機構を介して給電台車に不要な力が伝達され、給電台車が脱線、転倒等の事故を起こす問題を有していた。
特開2007−223805号公報 国際公開第2009/002509号
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、クレーンと給電台車の相対的な位置のずれが大きくても、容易に連結可能な連結機構を有する給電システム、及びクレーンのレーンチェンジ方法を提供することを目的とする。さらに、連結機構が、クレーンの走行偏差及び角度偏差により発生した力を、給電台車に伝達しない連結機構を有した給電システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明に係るクレーンの給電システムは、海上輸送用コンテナを荷役するクレーンと、前記クレーンに追従して給電を行う給電台車を有し、前記クレーンと前記給電台車を連結機構で連結可能に構成しているクレーンの給電システムにおいて、前記連結機構が、前記給電台車に設置した第1部材と、前記クレーンに設置した第2部材からなり、前記第1部材が、前記給電台車から上方に延伸した接触バーを有し、前記第2部材が、前記クレーンから水平方向に延伸した2つの揺動棒と、前記揺動棒を横方向に揺動する開閉機構を有していることを特徴とする。
上記のクレーンの給電システムにおいて、前記連結機構が、前記接触バーを前記2つの揺動棒により挟み込んで連結することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明に係るクレーンの給電システムは、海上輸送用コンテナを荷役するクレーンと、前記クレーンに追従して給電を行う給電台車を有し、前記クレーンと前記給電台車を連結機構で連結可能に構成しているクレーンの給電システムにおいて、前記連結機構が、前記給電台車に設置した第1部材と、前記クレーンに設置した第2部材からなり、前記第1部材が、前記給電台車から水平方向に延伸した2つの接触バーを有し、前記第2部材が、前記クレーンから水平方向に延伸し、かつ、端部を上下方向に延伸した2つの揺動棒と、前記揺動棒を横方向に揺動する開閉機構を有していることを特徴とする。
上記のクレーンの給電システムにおいて、前記連結機構が、前記接触バーの内側に配置した前記2つの揺動棒を拡開して、連結することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明に係るクレーンのレーンチェンジ方法は、海上輸送用コンテナを荷役するクレーンと、前記クレーンに追従して給電を行う給電台車を有し、前記クレーンと前記給電台車を前記連結機構で連結可能に構成しているクレーンのレーンチェンジ方法において、前記クレーンが走行給電台車と共に、レーンチェンジ部で待機する横行給電台車の位置まで走行し、前記横行給電台車の横行連結機構と連結し、かつ、前記クレーンと前記横行給電台車の給電カプラを連結する横行給電台車連結ステップと、前記クレーンと前記走行給電台車の給電カプラの連結を解除する電源切替ステップと、前記クレーンが前記横行給電台車と共に、移動先の走行レーンへ移動を開始し、前記移動によ
り、前記クレーンと前記走行給電台車を連結する走行連結機構の連結を解除する横行開始ステップと、を有したことを特徴とする。
更に、前記クレーンが横行給電台車と共に、移動先のレーンで待機する走行給電台車の位置まで横行し、前記走行給電台車の走行連結機構と連結し、かつ、前記クレーンと前記走行給電台車の給電カプラを連結する走行給電台車連結ステップと、前記クレーンと前記横行給電台車の給電カプラの連結を解除する第2の電源切替ステップと、前記クレーンが前記走行給電台車と共に、走行レーンに沿って移動を開始し、前記移動により、前記クレーンと前記横行給電台車を連結する横行連結機構の連結を解除する走行復帰ステップと、を有する構成としてもよい。
上記の目的を達成するための本発明に係るクレーンのレーンチェンジ方法は、海上輸送用コンテナを荷役するクレーンと、前記クレーンに追従して給電を行う給電台車を有し、前記クレーンと前記給電台車を前記連結機構で連結可能に構成しているクレーンのレーンチェンジ方法において、前記クレーンが走行給電台車と共に、レーンチェンジ位置まで走行し、前記走行給電台車の給電カプラの連結を解除したのち、自家発電装置を起動するか、あるいは蓄電装置からの給電に切り替える電源切替ステップと、前記クレーンが前記自家発電装置あるいは前記蓄電装置から供給される電源により移動先の走行レーンへ移動を開始し、前記移動により、前記クレーンと前記走行給電台車を連結する走行連結機構の連結を解除する横行開始ステップと、を有したことを特徴とする。
更に、前記クレーンが移動先のレーンで待機する走行給電台車の位置まで横行し、前記走行給電台車の走行連結機構と連結し、かつ、前記クレーンと前記走行給電台車の給電カプラを連結する走行給電台車連結ステップと、前記クレーンの電源を、前記自家発電装置あるいは前記蓄電装置から、前記走行給電台車に切り替える第2の電源切替ステップと、前記クレーンが前記給電台車と共に前記移動先レーンで走行を開始する走行開始ステップと、を有する構成としてもよい。
なお、第1部材と第2部材の構造は、逆にしても同様の効果を得ることができる。また、給電台車は、コンテナターミナルの給電設備から給電された電気を、トランス及び接続部を介して、クレーンに給電するように構成している。
上記の目的を達成するための本発明に係るクレーンの給電システムによれば、クレーンと給電台車の相対的な位置のずれが大きくても、容易に連結可能な連結機構を有するため、クレーンと給電台車の自動着脱が可能となる。また、クレーンと走行給電台車を連結する連結機構が、クレーンの横行方向及びねじれ方向の力を、走行給電台車に伝達しない構成により、走行給電台車が脱輪及び転倒する事故を防止することが可能となり、駆動装置を有さない走行給電台車であっても、安定的にクレーンに追従させることが可能となる。また、連結機構を、揺動棒等の単純な構造としたため、耐久性が高く、故障の可能性を低減することができる。
更に、給電台車から鉛直方向に延伸した接触バーを、水平方向に延伸した2つの揺動棒で挟み込んで連結する構成により、開閉機構により拡開した状態の2つの揺動棒の間に接触バーを導くことができれば、開閉機構の作動により、揺動棒で接触バーを押し、2つの揺動棒の形成する空間内に接触バーを容易に配置することができる。つまり、クレーンと給電台車の位置合わせの際に要求される精度の許容範囲を広くすることができる。
また、第1部材が台車から水平方向に延伸した2つの接触バーを有し、第2部材が開閉機構から水平方向に延伸し、かつ端部を鉛直方向に曲げた2つの揺動棒を有する構成によ
り、第2部材の水平方向の長さを短くでき、そのため、クレーンの走行偏差等の発生により第2部材が不意に突出することを防止でき、コンテナヤード内における作業員の安全性を高めることができる。
本発明に係る実施の形態のクレーン給電システムの概略を示した図である。 本発明に係る実施の形態のクレーン給電システムを示した図である。 本発明に係る実施の形態のクレーン給電システムを示した図である。 本発明に係る異なる実施の形態のクレーン給電システムを示した図である。 本発明に係る異なる実施の形態のクレーン給電システムを示した図である。 本発明に係る実施の形態のクレーン給電システムにおけるレーンチェンジを示した図である。 本発明に係る実施の形態のクレーン給電システムにおけるレーンチェンジを示した図である。 本発明に係る実施の形態のクレーン給電システムにおけるレーンチェンジを示した図である。 クレーン運転時における連結機構の状態を示した図である。 コンテナターミナルの概略を示した図である。 従来の走行給電台車とクレーンを示した図である。
以下、本発明に係る実施の形態のクレーン給電システムについて、図面を参照しながら説明する。図1に給電システム1において、クレーン(タイヤ式門型クレーン)2と走行給電台車4Aが走行連結機構3Aにより連結している様子を示している。走行連結機構3Aは、クレーン2側に設置した第2部材11を構成する開閉機構14及び揺動棒13と、走行給電台車4A側に設置した第1部材10を構成する接触バー12により構成されている。2つの揺動棒13の間に接触バー12は配置されており、走行給電台車4Aは、接触バー12を揺動棒13により押されることで、即ち、第2部材(押し部材)11で、第1部材(受け部材)10を押すことにより、走行給電台車4Aはクレーンに追従して走行する。
また、クレーン2は、横行給電台車4Bと連結するための横行連結機構3Bも有しており、開閉機構14により端部を拡開した2つの揺動棒13を、接触バー12に接近させて連結機構3Bの連結を行うように構成している。さらに、クレーン2を、給電カプラ21により給電台車4A、4Bと電気的に接続している。
次に、給電台車4A、4B(給電台車4)の構成に関して説明する。給電台車4はコンテナターミナル60の給電設備から、給電ベルト55を介して高圧電気を供給され、給電台車4に設置したトランスにより低圧電気に変換し、給電カプラ21を介してクレーン2に給電している。また、給電台車4はコンテナターミナル60に敷設した走行レール23A及び横行レール23B上を走行するように構成している。
ここで、給電ベルト55は、筒状体を複数連結して構成した多関節ベルト57の内部に給電ケーブル56を通して構成しており、さらにケーブル溝24に載置されるように構成している。なお、高圧電気は例えば3300〜11000V程度であり、低圧電気は、国や地域により規定が異なるが、例えば日本では600V以下となっている。
図2に本発明に係る異なる実施の形態における給電システム1Aを示しており、給電ベルト55の代わりに、剛体トロリ給電装置25によりコンテナターミナルから給電台車4を介して、クレーン2へ給電を行う構成を示している。剛体トロリ給電装置25は、剛体
トロリ線26と、給電台車4に設置した集電子(図示しない)を接触して給電を行う構成であり、接触子は剛体トロリ線26上で接触を保ったまま摺動可能とする。なお、矢印は給電台車4の移動方向を示している。
給電台車4は上部に鉛直方向に延伸した接触バー12を有しており、この接触バー12を両側から挟むようにクレーン2(図示しない)に設置した第2部材11を構成する揺動棒13が配置されている。
次に図3を参照して、連結方法に関して説明する。まず、第2部材11は第1部材10と連結する際に、揺動棒13の端部を拡開し、間口を広くして接触バー12に接近し(図3A)、その後、揺動棒13を閉じて連結を完了する(図3C)。この構成により、2つの揺動棒13の端部が形成する間隔d1の内側に接触バー12が配置されるようにクレーン2の位置合わせを行えばよいため、クレーン2と給電台車4を連結する際の位置合わせが容易になる。
ここで、接触バー12は、給電台車4に対して回転自在に設置することが望ましい。この構成により、図3Bに示す様に、揺動棒13を閉じる際に、揺動棒13の端部に接触バー12が接触する位置にあった場合(クレーン2と給電台車4の位置が大きくずれている場合)、2つの揺動棒13は、接触バー12を2つの揺動棒13の間の空間に引き込み、給電台車4を移動させながら閉じて、連結を完了することができる。なお、白抜き矢印は、揺動棒13、給電台車4等の装置の移動方向を示している。
図4に、本願発明に係る異なる実施の形態の給電システム1Bを示しており、第1部材10が、給電台車4から水平方向に延伸した2つの接触バー12を有しており、第2部材11が開閉機構14から水平方向に延伸し、かつ、端部を鉛直方向に延伸した2つの揺動棒13を有している。ここで、揺動棒13は略L字型、又は略T字型等の形状としてもよい。
次に図5を参照して、連結の方法に関して説明する。まず、連結開始時には、第2部材11は閉じた状態で、第1部材10に接近し、2つの接触バー12の間に入るように位置合わせを行う(図5A)。その後、揺動棒13を拡開して連結を完了とする(図5C)。
このとき、2つの接触バー12の間隔d3に比べ、閉じた状態の2つの揺動棒13の間隔d4が小さいほど、位置合わせが容易となる。また、開いた状態の2つの揺動棒13の最大値となる場所の間隔d5は、2つの接触バー12の間隔d3に比べて小さく構成する。つまり、連結機構3A、3Bは固定的に連結するものではなく、連結状態であっても、第1部材10と第2部材11は揺動自在であり、相対的な位置が固定されるものではない。
ここで、揺動棒13の先端、すなわち、接触バー12と接触する部分は、揺動棒13の水平部材に対して回転自在に設置することが望ましい。この構成により、図5Bに示す様に、揺動棒13を開く際に、揺動棒13の端部に接触バー12が接触する位置にあった場合(クレーン2と給電台車4の位置が大きくずれている場合)、揺動棒13は、2つの接触バー12の間に入り込み、給電台車4を移動させながら開いて連結を完了することができる。なお、白抜き矢印は、揺動棒13、給電台車4等の装置の移動方向を示している。
なお、図4及び5に示す連結機構を有する給電システム1Bは、揺動棒13を短く形成することができる。この構成により、クレーンの走行偏差等の発生により第2部材が不意に突出することを防止でき、コンテナヤード内における作業員の安全性を高めることができる。例えば図3に示す第2部材11が横行方向y(図3下方)にずれた場合、揺動棒1
3が給電台車4を通過して(矢印F方向)突出する危険性があるが、図4及び5に記載の連結機構はこの問題が生じない。
次に、図6乃至8を参照して、クレーン2のレーンチェンジ及び連結機構3A、3Bの連結、連結解除操作を説明する。図6にレーンチェンジをするために、レーンチェンジ部に移動するクレーン2の様子を示している。クレーン2は、給電台車4Aから給電カプラ21(図示しない)を介して給電されており、走行連結機構3Aにより、走行給電台車4Aを追従させている。クレーン走行時には、走行給電台車4Aの接触バー12が、クレーン2の進行方向後側に位置する揺動棒13に押されて、給電台車4Aが走行している。
ここで、レーンチェンジを行う場合は、まず、クレーン2が、横行給電台車4Bの待機しているレーンチェンジ部まで移動を開始する。そして、図7に示す様に、横行連結機構3Bの揺動棒13を閉じて、横行給電台車4Bと連結を行い、更に、クレーン2と横行給電台車4Bの間の給電カプラ21の接続を行う(横行給電台車連結ステップ)。
次に、クレーン2と走行給電台車4Aの間の給電カプラ21の接続を解除し、クレーン2の電源を横行給電台車4Bの給電に切り替える(電源切替ステップ)。次に、図8に示す様に、横行給電台車4Bの給電により、クレーン2が横行を開始して移動先の走行レーンへ移動する。この移動により、走行連結機構3Aの連結が自動的に解除される(横行開始ステップ)。
次に、図示はしていないが、クレーン2が横行給電台車4Bと共に、移動先のレーンで待機する走行給電台車4Aの位置まで横行する。そして、走行給電台車4Aの走行連結機構3Aと連結し、更に、クレーン2と走行給電台車4Aの間の給電カプラ21の接続を行う(走行給電台車連結ステップ)。
次に、クレーン2と横行給電台車4Bの間の給電カプラ21の接続を解除し、クレーン2電源を走行給電台車4Aの給電に切り替える(第2の電源切替ステップ)。次に、走行給電台車4Aの給電により、クレーン2が走行レーンに沿って移動を開始する。この移動により、横行連結機構3Bの連結が自動的に解除される(走行復帰ステップ)。
連結機構3A、3Bを有した構成により、クレーン2と給電台車4A、4Bの連結及び連結解除作業が、クレーン2の移動により自動的に実現されるため、レーンチェンジを容易にかつ、短時間で行うことができる。また、クレーン2が走行給電台車4A及び横行給電台車4Bと、同時に連結することができるため、電源の切替が容易に行える。
上記では、横行の際に、横行給電台車4Bから給電を行う場合の説明をした。しかし、例えば、クレーンに自家発電装置や蓄電装置を装備して、それらのいずれか、若しくは両方から給電して、横行するように構成してもよい。
なお、給電カプラ21の着脱を、クレーン2の操作室からの制御により自動で行うように構成してもよい、この構成により、レーンチェンジの際に、必要となる時間を短縮することができる。ここで、給電カプラ21の雌側を拡開した形状として、自動着脱の効率を向上することもできる。また、給電カプラ21は、シリンダ装置等を介して、クレーン2及び給電台車4A、4Bに設置し、クレーン2のずれ、及び振動等を十分に吸収できる構造とすることが望ましい。
図9に、クレーン2に横行方向y及びねじれ方向に、力がかかった場合の図4及び5に示す走行連結機構3Aの働きについて示す。図9Aは、図面上方の走行方向xに向かって移動するクレーン2に、走行給電台車4Aが追従して走行している状態を示している。こ
のとき、図面上方の揺動棒13が、接触バー12に接触している。
図9Bは、クレーン2が横行方向yにずれた場合を示しており、走行給電台車4Aは、走行方向xの力を受けながら、横行方向yの力は受けていない様子を示している。即ち、揺動棒13の横行方向yの動きを、走行給電台車4Aに伝達する部材が配置されていないため、走行給電台車4Aは、走行方向xの力のみを、クレーン2から伝達される。ここで、2つの揺動棒13の突出長さは、クレーン2の横行方向yのずれを許容するように決定している。
図9Cは、クレーン2がねじれ方向にずれた場合を示しており、前述と同様に、走行給電台車4Aは、走行方向xの力を受けながら、横行方向yの力は受けていない様子を示している。
同様に、クレーン2が鉛直方向に変位した場合も、走行給電台車4Aは走行方向xの力を受けながら、鉛直方向の力を受けない。
ここで、図4及び5に示す走行連結機構3Aの働きについて説明したが、図1乃至3に示す走行連結機構3Aも同様の働きを有する。つまり、走行台車4Aは、走行方向xの力のみを受け、横行方向y、及び鉛直方向の力は受けないように構成している。
なお、図1乃至3に記載の横行連結機構3B、及び図4及び5に記載の横行連結機構3Bも上記と同様の機構を有しており、クレーン2が走行方向xにずれた場合やねじれ方向にずれた場合に、横行給電台車4Bに対して、横行方向yの力を伝達し、走行方向xの力を伝達しないように構成している。
なお、クレーン2は、横行方向に±300mm程度の走行偏差と、ねじれ方向に±2°程度の角度偏差が発生することがある。また、クレーン2はゴムタイヤで支持されているため、吊っている積荷の重さにより鉛直方向に約150mm程度変位することがある。
よって、クレーン2と給電台車4との相対的な位置ずれを許容しながらも、容易に連結を可能とする連結機構3A、3Bは、クレーン2が移動する方向(走行方向、若しくは横行方向)の力のみを給電台車4に伝えるので、給電台車4が転倒したり脱輪する力を受けず安定的にクレーンに追従して、電気を供給することが可能となる。
1、1A、1B 給電システム
2 タイヤ式門型クレーン、RTT、クレーン
3A 走行連結機構
3B 横行連結機構
4 給電台車
4A 走行給電台車
4B 横行給電台車
10 第1部材
11 第2部材
12 接触バー
13 揺動棒
14 開閉機構

Claims (6)

  1. 海上輸送用コンテナを荷役するクレーンと、前記クレーンに追従して給電を行う給電台車を有し、前記クレーンと前記給電台車を連結機構で連結可能に構成しているクレーンの給電システムにおいて、
    前記連結機構が、前記給電台車に設置した第1部材と、前記クレーンに設置した第2部材からなり、
    前記第1部材が、前記給電台車から上方に延伸した接触バーを有し、
    前記第2部材が、前記クレーンから水平方向に延伸した2つの揺動棒と、前記揺動棒を横方向に揺動する開閉機構と、を有しており、
    前記連結機構が、前記接触バーを前記2つの揺動棒により挟み込み且つ前記接触バーを前記揺動棒の長手方向に拘束せずに連結する構成を有していることを特徴とするクレーンの給電システム。
  2. 前記接触バーが、鉛直方向を中心軸として回転自在に前記給電台車に設置されたことを特徴とする請求項1に記載のクレーンの給電システム。
  3. 海上輸送用コンテナを荷役するクレーンと、前記クレーンに追従して給電を行う給電台車を有し、前記クレーンと前記給電台車を連結機構で連結可能に構成しているクレーンの給電システムにおいて、
    前記連結機構が、前記給電台車に設置した第1部材と、前記クレーンに設置した第2部材からなり、
    前記第1部材が、前記給電台車から水平方向に延伸した2つの接触バーを有し、
    前記第2部材が、前記クレーンから水平方向に延伸し、かつ、端部を上下方向に延伸した2つの揺動棒と、前記揺動棒を横方向に揺動する開閉機構と、を有しており、
    前記連結機構が、前記接触バーの内側に配置した前記2つの揺動棒を拡開して連結する構成を有していることを特徴とするクレーンの給電システム。
  4. 前記接触バーと接触する前記揺動棒の先端が、前記揺動棒の水平部材に対して鉛直方向を中心軸として回転自在に設置されたことを特徴とする請求項3に記載のクレーンの給電システム。
  5. 海上輸送用コンテナを荷役するクレーンと走行給電台車を連結する走行連結機構と、前記クレーンと横行給電台車を連結する横行連結機構と、を有するクレーンであって、
    前記走行連結機構及び前記横行連結機構が、前記走行給電台車及び前記横行給電台車から上方に延伸した接触バーを有する第1部材と、前記クレーンから水平方向に延伸した2つの揺動棒及び前記揺動棒を横方向に揺動する開閉機構を有する第2部材と、を有し、前記接触バーを前記2つの揺動棒により挟み込み且つ前記接触バーを前記揺動棒の長手方向に拘束せずに連結する構成を有したクレーンのレーンチェンジ方法であって、
    前記クレーンが前記走行給電台車と共に、レーンチェンジ部で待機する前記横行給電台車の位置まで走行し、前記横行給電台車の接触バーを前記横行連結機構の前記2つの揺動棒により挟み込み、かつ、前記クレーンと前記横行給電台車の給電カプラを連結する横行給電台車連結ステップと、
    前記クレーンと前記走行給電台車の給電カプラの連結を解除する電源切替ステップと、
    前記クレーンが前記横行給電台車と共に、移動先の走行レーンへ移動を開始し、この移動により前記走行連結機構の連結を解除する横行開始ステップと、を有したことを特徴とするクレーンのレーンチェンジ方法。
  6. 海上輸送用コンテナを荷役するクレーンと走行給電台車を連結する走行連結機構を有するクレーンであって、
    前記走行連結機構が、前記走行給電台車から上方に延伸した接触バーを有する第1部材と、前記クレーンから水平方向に延伸した2つの揺動棒及び前記揺動棒を横方向に揺動する開閉機構を有する第2部材と、を有し、前記接触バーを前記2つの揺動棒により挟み込み且つ前記接触バーを前記揺動棒の長手方向に拘束せずに連結する構成を有したクレーンのレーンチェンジ方法であって、
    前記クレーンが前記走行給電台車と共にレーンチェンジ部まで走行し、前記クレーンと前記走行給電台車の給電カプラの連結を解除した、自家発電装置を起動するか、あるいは蓄電装置からの給電に切り替える電源切替ステップと、
    前記クレーンが前記自家発電装置あるいは前記蓄電装置から供給される電源により移動先の走行レーンへ移動を開始し、この移動により前記走行連結機構の連結を解除する横行開始ステップと、を有したことを特徴とするクレーンのレーンチェンジ方法。
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