JP5496797B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、吸音材等の付属物を必要に応じて取り付けるための面ファスナーをタイヤ内面に備えた空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、面ファスナーの係合素子が加硫ブラダーの圧力により潰れるのを防ぐことを可能にした空気入りタイヤに関する。
従来、吸音材等の付属物の取り付けを容易にするために、タイヤ内面に面ファスナーを備え付けた空気入りタイヤが提案されている(例えば、特許文献1参照)。空気入りタイヤにおいては、空洞部内で生じる共鳴音を低減するために、空洞部内に吸音材を設置することが行われているが、上記面ファスナー付き空気入りタイヤによれば、吸音材等の付属物を必要に応じて簡単に着脱することができる。
しかしながら、面ファスナーをタイヤ内面に取り付けた状態で空気入りタイヤの加硫を行うと、加硫ブラダーの圧力により面ファスナーの係合素子が潰れてしまうという問題がある。そして、面ファスナーの係合素子が潰れると、面ファスナーを介してタイヤ内面に取り付けられた吸音材等の付属物の安定性が低下し、タイヤ走行時に付属物が離脱し易くなる。
特開2006−44503号公報
本発明の目的は、面ファスナーをタイヤ内面に接着するにあたって、面ファスナーの係合素子が加硫ブラダーの圧力により潰れるのを防ぐことを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、基材部の一方の面に複数本の係合素子を設けた面ファスナーを有し、該面ファスナーの基材部を前記係合素子がタイヤ内腔側に位置するようにタイヤ内面に接着した空気入りタイヤにおいて、前記面ファスナーの基材部の一方の面に前記係合素子の潰れを防止するための突起部を設け、該突起部を少なくとも前記基材部のタイヤ幅方向の両端部においてタイヤ周方向に沿って配置し、前記突起部をタイヤ周方向に並ぶ複数本の係合素子に跨るようにタイヤ周方向に連続的に延在させたことを特徴とするものである。
本発明では、面ファスナーの基材部を係合素子がタイヤ内腔側に位置するようにタイヤ内面に接着した空気入りタイヤにおいて、面ファスナーの基材部の一方の面に係合素子と共に突起部を設けているので、面ファスナーの係合素子が加硫ブラダーの圧力により潰れるのを防ぐことができる。
本発明において、突起部の高さは係合素子の高さの70%〜200%であることが好ましい。また、突起部を基材部のタイヤ幅方向の複数箇所に配置し、これら複数箇所に配置された突起部のタイヤ幅方向の相互間隔を5mm〜70mmとすることが好ましい。これにより、係合素子による係合効果を損なうことなく係合素子の潰れを効果的に防止することができる。
突起部は少なくとも基材部のタイヤ幅方向両端部においてタイヤ周方向に沿って配置することが好ましい。これにより、基材部のタイヤ幅方向両端部に配置された突起部が加硫ブラダーに押圧されて、その部分の加圧力が高くなるため、基材部のタイヤ幅方向両端部をタイヤ内面に対してしっかりと接着し、その接着性を高めることができる。
面ファスナーの基材部の他方の面には複数本のアンカー素子を設けることが好ましい。これらアンカー素子はタイヤ内面のゴム層に埋設されることになるため、面ファスナーのタイヤ内面に対する接着力を向上することができる。
面ファスナーの基材部には該基材部を貫通する複数の小孔を設けることが好ましい。特に、面ファスナーの基材部において突起部が形成された部分に基材部及び突起部を貫通する複数の小孔を設けることが好ましい。これら小孔は通気路として機能するため、面ファスナーとタイヤ内面との間における空気溜まりを抑制し、面ファスナーの接着性を高めることができる。しかも、上述の如く小孔を設けた場合、面ファスナーの接着面積が増大することに加えて、小孔に流れ込んだゴムによるアンカー効果が得られるため、このような観点からも面ファスナーの接着性を向上することができる。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線半断面図である。 本発明で使用される面ファスナーの一例を示す斜視図である。 本発明で使用される面ファスナーの他の例(参考例)を示す斜視図である。 本発明で使用される面ファスナーの更に他の例を示す斜視図である。 本発明で使用される面ファスナーの更に他の例を示す斜視図である。 本発明で使用される面ファスナーの更に他の例(参考例)を示す斜視図である。 本発明で使用される面ファスナーの更に他の例を示す斜視図である。 本発明で使用される面ファスナーの更に他の例を示す斜視図である。 本発明で使用される面ファスナーの更に他の例を示す斜視図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示し、図2は本発明で使用される面ファスナーの一例を示すものである。
図1において、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。左右一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側に折り返されている。また、カーカス層4よりもタイヤ内腔側の部位にはインナーライナー層6が配置されている。一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層のベルト層7が埋設されている。
上記空気入りタイヤにおいて、タイヤ内面Sのトレッド部1に対応する領域には面ファスナー10が設置されている。面ファスナー10は、図2に示すように、シート状をなす基材部11の一方の面11aに複数本の係合素子12を設けた構造を有している。係合素子12はタイヤ周方向Cに沿って列をなし、複数の列がタイヤ幅方向Wに沿って並ぶように配置されている。係合素子12の形状は特に限定されるものではないが、例えば、図示のように先端部が枝分かれして面ファスナー10の面方向に向かって延びるT字形状や鏃形状(2段鏃形状を含む)であると良い。
更に、面ファスナー10の基材部11の一方の面11aには、係合素子12の潰れを防止するための突起部(リッジ)15が形成されている。つまり、面ファスナー10は係合素子12がタイヤ内腔側に位置するようにして基材部11がタイヤ内面Sに対して加硫接着されるが、タイヤ加硫時において面ファスナー10は加硫ブラダーにより押圧されるため、係合素子12にはタイヤ径方向の圧力が掛かることになる。そこで、基材部11の一方の面11aに突起部15を併設することにより、その突起部15が加硫ブラダーからの圧力を受け止めることにより係合素子12の潰れを防止するのである。係合素子12の潰れを防止するために、突起部15の高さ方向の中央位置における断面積は係合素子12の高さ方向の中央位置における断面積の2倍以上になっている。
一方、面ファスナー10には、必要に応じて吸音材20等の付属物が取り付けられる。例えば、ポリウレタンフォームからなる吸音材20の場合、そのポリウレタンフォームの網目構造を利用することで吸音材20をそのまま面ファスナー10に対して係合させることができる。勿論、付属物には面ファスナー10に対して係合可能な他の面ファスナーを取り付けるようにしても良い。付属物としては、吸音材20の他に、温度センサやトランスポンダ等を挙げることができる。また、面ファスナー10のタイヤ内面Sにおける設置場所は付属物の種類に応じて任意に選択することができる。
上述した空気入りタイヤでは、面ファスナー10をタイヤ内面Sに加硫接着するにあたって、面ファスナー10の基材部11の一方の面11aに係合素子12と共に突起部15を設けているので、面ファスナー10の係合素子12が加硫ブラダーの圧力により潰れるのを防ぐことができる。これにより、面ファスナー10を介してタイヤ内面Sに取り付けられた吸音材20等の付属物の安定性を高めることができ、タイヤ走行時に付属物が離脱するのをより確実に防止することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、係合素子12の基材表面からの高さは特に限定されるものではないが、例えば、0.3mm〜5.0mmにすると良い。係合素子12の高さを上記範囲に設定することにより、面ファスナー10に対する吸音材20等の付属物の取り付け強度を十分に確保することができる。
一方、突起部15の基材表面からの高さは係合素子12の高さの70%〜200%の範囲、より好ましくは、85%〜150%の範囲であると良い。これにより、係合素子12による係合効果を損なうことなく係合素子12の潰れを効果的に防止することができる。突起部15の高さが係合素子12の高さの70%未満であると係合素子12の潰れを効果的に防止することができず、逆に係合素子12の高さの200%を超えると係合素子12による係合効果が低下する。
突起部15は基材部11のタイヤ幅方向の複数箇所に配置し、これら複数箇所に配置された突起部15のタイヤ幅方向の相互間隔を5mm〜70mmの範囲、より好ましくは、10mm〜60mmの範囲とするのが良い。ここで、突起部15のタイヤ幅方向の相互間隔とはタイヤ幅方向に隣り合う突起部15,15同士の最短距離である。このような突起部15の配置により、係合素子12による係合効果を損なうことなく係合素子12の潰れを効果的に防止することができる。突起部15のタイヤ幅方向の相互間隔が5mm未満であると係合素子12による係合効果が低下し、逆に70mmを超えると係合素子12の潰れを効果的に防止することができなくなる。
図2において、突起部15は基材部11のタイヤ幅方向の2箇所、即ち、基材部11のタイヤ幅方向両端部においてタイヤ周方向に沿って配置されている。この場合、基材部11のタイヤ幅方向両端部に配置された突起部15が加硫ブラダーに押圧されて、その部分の加圧力が高くなるため、基材部11のタイヤ幅方向両端部をタイヤ内面Sに対してしっかりと接着し、その接着性を高めることができる。
上記空気入りタイヤにおいて、突起部15はタイヤ周方向に連続的に延在している。また、突起部15の側面視形状は特に限定されるものではなく、台形、矩形、半円形等とすることができる。また、突起部15は係合素子12の潰れを防止するものであるが、それと同時に係合機能を有するフックを備えていても良い。
図3〜図9はそれぞれ本発明で使用される面ファスナーの変形例を示すものである。これら図3〜図9において、図2と同一物には同一符号を付してその部分の詳細な説明は省略する。但し、図3及び図6は参考例である。
図3において、面ファスナー10は、基材部11の一方の面11aに複数本の係合素子12と複数本の突起部15とを設けた構造を有している。突起部15は、側面視形状が台形であり、基材部11のタイヤ幅方向両端部においてタイヤ周方向に断続的に配置されている。
図4において、面ファスナー10は、基材部11の一方の面11aに複数本の係合素子12と複数本の突起部15とを設けた構造を有し、その基材部11に該基材部11を貫通する複数の小孔13が形成されている。突起部15は、側面視形状が台形であり、基材部11のタイヤ幅方向両端部においてタイヤ周方向に連続的に延在している。小孔13の形状は特に限定されるものではないが、例えば、円形、楕円形、多角形とすることができる。
面ファスナー10の基材部11に小孔13を設けることにより、これら小孔13がタイヤ加硫時において通気路として機能するため、面ファスナー10とタイヤ内面Sとの間における空気溜まりを抑制し、面ファスナー10の接着性を高めることができる。しかも、面ファスナー10の基材部11に小孔13を設けた場合、面ファスナー10の接着面積が増大すると共に、タイヤ内面Sに位置するインナーライナー層6(ゴム層)の一部が小孔13を介して基材部11の一方の面11a側へ流れ出した状態で加硫されてアンカー効果を発揮するため、面ファスナー10の接着性を更に向上することができる。
小孔13の直径は0.1mm〜1.5mmであり、基材部11の単位面積1cm2 当たりの小孔13の個数は4〜100個であると良い。このような寸法及び密度を選択することにより、空気溜まりの抑制効果と接着面積の増大効果とを十分に確保することができる。小孔13の直径が0.1mm未満であるとタイヤ内面Sのゴムが小孔13に入り難くなるため接着面積の増大効果及びアンカー効果を十分に得ることができず、逆に1.5mmを超えるとタイヤ内面Sのゴムが小孔13から多量に流れ出すため係合素子12による係合効果の妨げになる。また、小孔13の個数が4個/cm2 未満であると接着面積の増大効果及びアンカー効果を十分に得ることができず、逆に100個/cm2 を超えると基材部11の剛性が低下し、タイヤ加硫時に基材部11に歪みを生じる恐れがある。
図5において、面ファスナー10は、基材部11の一方の面11aに複数本の係合素子12と複数本の突起部15とを設けた構造を有している。突起部15は、側面視形状が半円形であり、基材部11のタイヤ幅方向中央部及び両端部においてタイヤ周方向に連続的に延在している。
図6において、面ファスナー10は、基材部11の一方の面11aに複数本の係合素子12と1本の突起部15とを設けた構造を有している。突起部15は、側面視形状が台形であり、基材部11のタイヤ幅方向中央部においてタイヤ周方向に連続的に延在している。この場合、係合素子12の潰れを防止する効果は図2の構造よりは小さくなる。
図7において、面ファスナー10は、基材部11の一方の面11aに複数本の係合素子12と複数本の突起部15とを設けた構造を有している。突起部15は、側面視形状が台形であり、基材部11のタイヤ幅方向中央部及び両端部においてタイヤ周方向に連続的に延在している。また、面ファスナー10の基材部11において突起部15が形成された部分には基材部11及び突起部15を貫通する複数の小孔13が形成されている。より具体的には、各突起部15にはその長手方向に沿って複数の小孔13が配置されている。
図8において、面ファスナー10は、基材部11の一方の面11aに複数本の係合素子12と複数本の突起部15とを設けた構造を有している。突起部15は、その幅方向中央部が窪んだ形状を有しており、基材部11のタイヤ幅方向中央部及び両端部においてタイヤ周方向に連続的に延在している。また、面ファスナー10の基材部11において突起部15が形成された部分には基材部11及び突起部15を貫通する複数の小孔13が形成されている。より具体的には、各突起部15の窪み部分にはその長手方向に沿って複数の小孔13が配置されている。この場合、加硫ブラダーによる押圧により突起部15の周辺での圧力が高くなり、小孔13からのゴムの流出が多くなり、そのゴムが突起部15の窪み部分において加硫されることで大きなアンカー効果が生じるため、面ファスナー10の接着性の改善効果が大きくなる。
図9において、面ファスナー10は、基材部11の一方の面11aに複数本の係合素子12と複数本の突起部15とを設ける一方で基材部11の他方の面11bに複数本のアンカー素子14を設けた構造を有している。突起部15は、側面視形状が台形であり、基材部11のタイヤ幅方向中央部及び両端部においてタイヤ周方向に連続的に延在している。アンカー素子14はタイヤ周方向Cに沿って列をなし、複数の列がタイヤ幅方向Wに沿って並ぶように配置されている。アンカー素子14の形状は特に限定されるものではないが、例えば、図示のように先端部が枝分かれして面ファスナー10の面方向に向かって延びるT字形状であると良い。これらアンカー素子14はタイヤ内面Sのインナーライナー層6に埋設されるため、面ファスナー10のタイヤ内面Sに対する接着力を向上することができる。
上述した面ファスナー10は、例えば、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリル/スチレン、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂から成形することができる。例えば、基材部11及び係合素子12をタイヤ周方向に向かって見たときの側面視形状に相当する開口部を備えた押出成形機から熱可塑性樹脂を押出し、係合素子12に相当する突条部分にスリットを間欠的に形成し、その押出物を延伸して係合素子12の相互間隔を広げることにより、基材部11の一方の面11aに多数本の独立した係合素子12と備えた面ファスナー10を成形することができる。突起部15は係合素子12と同様に基材部11に対して一体的に形成することが可能であるが、場合によっては、面ファスナー10を押出成形した後で基材部11に対して突起部15を貼り合わせても良いし、また、基材面に高粘度樹脂や溶融樹脂を重ね、これを乾燥又は冷却させて突起部15を形成しても良い。アンカー素子14は係合素子12と同様に基材部11に対して一体的に形成することができる。小孔13は、押出直後の押出物を塑性変形させることで形成しても良く、或いは、押出物が硬化した後で機械加工により形成しても良い。
タイヤサイズ215/60R16で、タイヤ内面におけるトレッド部に対応する領域に面ファスナーを設置し、この面ファスナーをタイヤ内面に対して加硫接着した空気入りタイヤにおいて、面ファスナーの基材部の一方の面に係合素子と共に突起部を設け、面ファスナーの構造を表1のように種々異ならせた実施例1〜5及び参考例1のタイヤを製作した。また、比較のため、基材部の一方の面に突起部を設けずに係合素子だけを設けた比較例1のタイヤを製作した。
これら試験タイヤについて、下記の評価方法により、係合素子の状態及び面ファスナーの接着性を評価し、その結果を表1に併せて示した。
係合素子の状態:
加硫後の試験タイヤにおいてタイヤ内面に接着されている面ファスナーを観察し、係合素子の状態を調べた。評価結果は、係合素子の潰れが顕著である場合を「×」で示し、係合素子の潰れが殆ど認められない場合を「○」で示した。
面ファスナーの接着性:
加硫後の試験タイヤを解体して面ファスナーの設置部分を切り出し、面ファスナーとインナーライナー層とカーカス層との積層体からなる試験片を作製し、この試験片のタイヤ部分(インナーライナー層、カーカス層)と面ファスナーとの間の接着力をJIS K6256−1に準拠した試験法にて測定した。評価結果は、比較例1を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど接着性が良好であることを意味する。
Figure 0005496797
表1から判るように、実施例1〜5及び参考例1のタイヤにおいては、面ファスナーの係合素子に潰れが生じておらず、しかも面ファスナーの接着性が良好であった。これに対して、比較例1のタイヤでは、面ファスナーの係合素子に潰れが生じていた。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 インナーライナー層
7 ベルト層
10 面ファスナー
11a 一方の面
11b 他方の面
12 係合素子
13 小孔
14 アンカー素子
15 突起部
S タイヤ内面

Claims (7)

  1. 基材部の一方の面に複数本の係合素子を設けた面ファスナーを有し、該面ファスナーの基材部を前記係合素子がタイヤ内腔側に位置するようにタイヤ内面に接着した空気入りタイヤにおいて、前記面ファスナーの基材部の一方の面に前記係合素子の潰れを防止するための突起部を設け、該突起部を少なくとも前記基材部のタイヤ幅方向の両端部においてタイヤ周方向に沿って配置し、前記突起部をタイヤ周方向に並ぶ複数本の係合素子に跨るようにタイヤ周方向に連続的に延在させたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記突起部の高さが前記係合素子の高さの70%〜200%であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記突起部を前記基材部のタイヤ幅方向の複数箇所に配置し、これら複数箇所に配置された突起部のタイヤ幅方向の相互間隔を5mm〜70mmとしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記突起部を前記基材部のタイヤ幅方向の中央部及び両端部においてタイヤ周方向に沿って配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記面ファスナーの基材部の他方の面に複数本のアンカー素子を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記面ファスナーの基材部に該基材部を貫通する複数の小孔を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記面ファスナーの基材部において前記突起部が形成された部分に前記基材部及び前記突起部を貫通する複数の小孔を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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