JP5496631B2 - 断熱箱体 - Google Patents

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本発明は、低温ショーケースや冷蔵庫等の外箱と内箱間に断熱材を発泡充填して成る断熱箱体に関するものである。
従来、この種の断熱箱体は、例えば特許文献1に示される如く、鋼板製の外箱と内箱間に発泡ポリウレタンなどの断熱材を現場発泡方式にて充填することにより構成されている。
低温ショーケースや冷蔵庫を構成する係る断熱箱体は、前面に開口する矩形状の箱体を呈しており、その底面に複数の脚部が固定されて、当該脚部を介して床面等に載置される。このような低温ショーケースや冷蔵庫等は、それ自体の重量が嵩むものであるため、底面は、相当の荷重や衝撃に耐えられる強度に構造を設計する必要がある(例えば、特許文献1参照)。
そこで、従来の構造について図9及び図10を参照して説明する。図9は断熱箱体100の底部拡大縦断側面図、図10は断熱箱体100の底壁110を構成する外面材111の断熱材113側から見た平面図を示している。断熱箱体100の底壁110は、外面材111と内面材112とこれらの間に発泡充填される断熱材113とから構成されており、この外面材111の断熱材113側の面(即ち内面側)には、補強部材としての下フレーム120が取り付けられている。
この下フレーム120は、いずれも比較的厚肉の鋼板から成る前後の枠組材121、122、左右の枠組材123、124及び補強材125とから構成されている。いずれも周縁部を上側に屈曲させたフランジが形成されている。そして、前後に載置された枠組材121、122の両端部に左右の枠組材123、124を配置し、重合するフランジ部分をネジにて固定する。また、これら左右の枠組材123、124と略平行となるように補強材125を配置し、当該補強材125についても前後の枠組材121、122のフランジと重合する部分をネジにて固定する。これにより、略日の字状に下フレーム120が組み立てられる。
前後の枠組材121、122には、それぞれ高さを調整可能とする脚部130を取り付けるための固定孔121A、122Aや高さ調整用のボルトの逃がし孔121B、122Bが形成されている。
特開2006−3006号公報
しかしながら、上述した如き従来の構成では、断熱箱体を組み立てる際には、先ず、上述したように各枠組材によって下フレームを組み立て、底壁を構成する外面材上に配置していた。この際、組み立てられた下フレームは複数の枠組材を組み合わせて構成されるものであるため、重量が嵩み大型となる。そのため、組み立て作業時において、取扱性が非常に悪いという問題があった。
また、略日の字状に組まれていることから、組立状況によって歪みが生じやすく、外面材に形成された脚部取付用の孔と、当該下フレームに形成された固定孔やボルト逃がし孔等とを合致させることが困難であり、作業性が悪いという問題があった。
本発明は、従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、断熱箱体の底壁の強度を確保しつつ、組立作業性の向上を図ることができる断熱箱体を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の断熱箱体は、前面に開口する矩形状の外箱内に内箱を組み込み、両箱間に断熱材を発泡充填して成るものであって、外箱は、左右両側面を構成する側面材と、両端部がこれら側面材に固定されて底面を構成する底面材を有すると共に、この底面材の前後辺に沿って当該底面材の断熱材側に固定された補強部材を備え、この補強部材は、両端部に折曲形成されて底面材と所定角度を成す傾斜部と、各傾斜部の先端部に折曲形成されて起立する起立部とを有し、各起立部が側面材に固定されることにより、各補強部材の両端部は側面材の断熱材側に固定されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、上記発明において、補強部材は、内箱の断熱材側に当接、若しくは、近接して対峙する支持部を有することを特徴とする。
本発明によれば、前面に開口する矩形状の外箱内に内箱を組み込み、両箱間に断熱材を発泡充填して成る断熱箱体において、外箱は、左右両側面を構成する側面材と、両端部がこれら側面材に固定されて底面を構成する底面材を有すると共に、この底面材の前後辺に沿って当該底面材の断熱材側に固定された補強部材を備え、各補強部材の両端部は側面材の断熱材側に固定されているので、底面材の前後辺に沿って固定される補強部材によって、断熱箱体の底面の強度を向上させることができると共に、当該補強部材の両端部は、側面材の断熱材側に固定されているため、箱体としての強度を確保することができる。
これにより、従来の構成と比して、部品点数を著しく削減することができ、断熱箱体全体の軽量化を図ることができると共に、所定の強度を確保することが可能となる。
また補強部材は、両端部に折曲形成されて底面材と所定角度を成す傾斜部と、各傾斜部の先端部に折曲形成されて起立する起立部とを有し、各起立部が側面材に固定されているので、補強部材自体が複数回折曲して形成されることで、それ自体の強度の向上を図ることができる。また、当該補強部材の起立部が側面材に当接して固定されるため、これら底面材と側面材との固定をより強固なものとすることができる。
また、両端部に折曲形成された傾斜部は、底面材と所定角度を成す構成とされているため、当該底面材と傾斜部との間に、当該底面材と側面材とを固定する固定手段としてのネジを収容でき、支障なくこれらの組立を行うことが可能となる。
請求項の発明によれば、上記発明に加えて、補強部材は、内箱の断熱材側に当接、若しくは、近接して対峙する支持部を有するので、断熱箱体の前面開口に作業者が踏み込み、局所的に圧力が加えられた場合であっても、当該補強部材の支持部が内箱の断熱材側に当接して支持することができ、断熱箱体の底面が挫屈してしまう不都合を解消することができる。
本発明を適用した実施例としての低温貯蔵庫の斜視図である。 図1の低温貯蔵庫の正面図である。 図1の低温貯蔵庫の側面図である。 図1の低温貯蔵庫の断熱箱体の底部拡大縦断側面図である。 図4の部分拡大図である。 図1の低温貯蔵庫の断熱箱体の底面材を断熱材側から見た平面図である。 図1の低温貯蔵庫の一部を断面図にて示した側面図である。 図7の部分拡大図である。 断熱箱体の底部拡大縦断側面図である。 断熱箱体の底壁を構成する外面材を断熱材側から見た平面図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用した実施例としての低温貯蔵庫1の斜視図、図2は図1の低温貯蔵庫1の正面図、図3は図1の低温貯蔵庫1の側面図を示している。本実施例の低温貯蔵庫1は、例えばコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどに設置され、冷却を必要とする食品等を貯蔵する縦型低温貯蔵庫である。低温貯蔵庫1は前面に開口する本願発明に係る断熱箱体2により構成され、この断熱箱体2内には貯蔵室3が形成されている。この貯蔵室3の前面開口(断熱箱体2の前面開口5)は、断熱箱体2のそれぞれ側端に図示しないヒンジを中心として回動自在に枢支された観音開き式の断熱扉4、4により開閉自在に閉塞されている。図中6は、断熱扉4を開閉するラッチ機構であり、7は施錠装置である。
断熱箱体2の天面には、前面パネル8、側面パネル9及び図示しない後面パネルによって機械室が画成されており、この機械室内には、冷却装置が設置されている。この冷却装置は、圧縮機や凝縮器、冷却器などから周知の冷媒回路が構成されており、冷却器は、断熱箱体2の天面に取り付けられた図示しない断熱性の冷却箱内に収納されている。この冷却箱内には冷気循環用送風機が配設され、貯蔵室3内と連通する冷気吐出口より冷却箱内にて冷却された冷気が貯蔵室3内に吐出され、同じく貯蔵室3内と連通する冷気吸込口より貯蔵室3内を循環した冷気が冷却箱内に帰還する構成とされる。これにより、貯蔵室3内は所定の温度に冷却される。
次に、本発明に係る断熱箱体2の構成について詳述する。断熱箱体2は前面に開口する矩形状の外箱10と、当該外箱10内に組み込まれる前面に開口する矩形状の内箱30と、両箱10、30の端部を連結する樹脂製のブレーカ41と、これら両箱10、30及びブレーカ41との間に現場発泡方式にて充填された発泡ポリウレタンから成る断熱材40とから構成されている。
本実施例における外箱10は、左右両側壁を構成する側面材11、11と、底面を構成する底面材12と、背面を構成する図示しない背面材と、天面を構成する図示しない天面材とから構成されている。側面材11、底面材12、背面材及び天面材のいずれも鋼板により構成されている。
側面材11の上端、下端及び後端は、いずれも内方に向けて略直角に折曲されたフランジ13が形成されている(図5の拡大図参照)。このフランジ13と天面材、フランジ13と底面材12、及びフランジ13と背面材とが重合した状態でネジ止めにより相互に固定されている。これにより、前面に開口した外箱10が構成される。
本実施例では、前面開口の開口寸法(間口寸法)は、断熱箱体内の奥行き寸法よりも大きく形成されているものとする。そのため、底面材12は、長手方向側に延在する辺が前面開口側若しくは背面材と固定される側となり、これと直交する辺が左右の側面材11、11とそれぞれ固定される側となる。
そして、この外箱10を構成する底面材12の断熱材40側には図4乃至図6に示すように底面材12の前後辺、即ち、長手方向に延在する辺に沿って底面材12に補強部材31、32が固定されている。この補強部材31、32は、比較的肉厚の鋼板により構成されており、当該底面材12の断熱材40側とは反対側、即ち、外面側に固定される脚部材42・・と共締めにて固定されている。
断熱箱体2の底面には、少なくとも四隅、本実施例では、当該四隅に加えて、長手方向の略中央に対応する位置には、高さを調整自在とする脚部材42が取り付けられている。脚部材42は、設置床面に当接する本体45と取付板43と高さ調整軸46とから構成されている。本体45に固定された高さ調整軸46は、外面に図示しないねじ切りが形成されており、取付板43に形成された固定孔内面に形成されたねじ切りと螺合することにより、取付板43と本体45の下面との寸法、即ち、取付板43から設置床面までの高さ寸法を調整可能に構成されている。
そして、この取付板43は、断熱箱体2の底面を構成する底面材12に下側から宛がわれ、その四隅と底面材12とのネジ(固定部材)44による固定が上述した如き、底面材12の断熱材40側に設けられる補強部材31又は32と共締めとされる。尚、図6中33は、当該ネジ44による共締めに用いられる固定孔である。
また、底面材12及び各補強部材31、32には、固定される脚部材42の高さ調整軸46が貫通自在、若しくは、螺合可能とされる軸逃がし孔37が形成されている。これにより、脚部材42の高さ調整に際し、当該底面材12や補強部材31、32が邪魔となる不都合を解消でき、特に螺合可能に構成されている場合には、その固定強度の向上を図ることができる。
そして、この補強部材31、32の両端部は、図5の拡大図に示すように該補強部材31、32が固定される底面材12と所定角度を成すように折曲して傾斜部34が形成されている。この傾斜部34の先端部には、上方に向けて略垂直に起立する起立部35が折曲形成されている。この起立部35は、底面材12の両端側が固定される側面材11の断熱材40側に当接してネジ(固定部材)36にて側面材11に固定されている。これにより、補強部材31、32は、それぞれ底面材12及びこの両端側に固定される側面材11、11に固定されている。
また、各補強部材31、32は、上記傾斜部34や起立部35が形成されている以外の部分の前後縁部(長手方向に延在する辺の縁部)は、上側に屈曲形成されて縦壁31A、31B又は32A、32Bが形成され、全体として上方に開口した断面略コ字状を呈している。このように、補強部材全体が屈曲形成されていることにより、これ自体の強度の向上が図れる。
特に、本実施例では、底面材12の前辺に沿って配設される補強部材31の前側の縦壁31Aは、その上端が内箱30の断熱材40側、及びこれと結合して設けられ、当該内箱30の近傍に位置するブレーカ41と当接、若しくは、近接する位置まで延在して構成され、その端部は、略直角に折曲形成されて、同様に、これらと当接、若しくは、近接して対峙する支持部31Cが構成されている。
また、この縦壁31Aは、外箱10と内箱30との間に渡って構成されるものであるため、これらの間に充填される断熱材40の原液を通過可能とする貫通孔31Dが複数穿設されている。尚、当該貫通孔31Dは、図8のみ図示する。
本実施例における断熱箱体2の側面を構成する側面材11の下部には、アンカー部材(固定部材)47が着脱可能に設けられている。アンカー部材47は、比較的肉厚の鋼板により構成され、図3及び図5に示すように断面略L字状に折曲して形成される。一面は、コンクリートなどによって構成される当該低温貯蔵庫1の設置床面に当接して固定部材などによって固定される設置面47Aであり、係る設置面47Aと略直角を成して起立して支持面47Bが構成される。
この支持面47Bは、側面材11の下部に当接して取り付けられるものであって、上下方向に延在する長孔47Cが形成されている。この長孔47Cには、ネジ(固定部材)48が内部を移動自在とされており、断熱箱体2に設けられる脚部材42の高さに応じてネジ48を長孔47C内にて移動させ、当該ネジ48によって、アンカー部材47を側面材11に固定する。尚、本実施例では、前記補強部材31、32の起立部35には、当該ネジ48にてアンカー部材47を共締めする図示しない固定孔が形成されている。これにより、アンカー部材47は、側面材11及び当該側面材11に固定される補強部材31、32と共締めにて固定でき、取付強度の向上を図ることができる。
次に、本願発明に係る断熱箱体2の製造方法について説明する。先ずはじめに、外箱10を構成する底面材12の断熱材40側の面の前辺に沿って補強部材31及び後辺に沿って補強部材32を固定する。このとき、上述したように底面材12の下側から脚部材42の取付部材43を宛がい、一つの脚部材42について4つのネジ44にて脚部材42の取付部材43と底面材12と補強部材31又は32とを共締めにて固定する。この際、脚部材42の高さ調整軸46は、底面材12及び補強部材31、32に形成された軸逃がし孔37より上方に逃がす。
この状態で、底面材12の両側方に側面材11、11をそれぞれ宛がい、当該側面材11の下端に形成されたフランジ13と底面材12の端部とを重合させ、ネジ止めにより固定する。本実施例では、図5に示すように底面材12の上側(断熱材40側)に側面材11のフランジ13が当接するように重合させて固定する。そして、底面材12の断熱材40側となる面に固定された補強部材31、32の両端に構成された起立部35、35を側面材11の断熱材40側となる面に当接させて、ネジ36により固定する。
その後、底面材12に固定された側面材11、11に天面材及び背面材を固定し、前面に開口する矩形状の外箱10を完成させる。別途構成された前面に開口する内箱30を当該外箱10内に組み込み、ブレーカ41を当該内箱30と外箱10との間に取り付ける。
その後、図示しない発泡治具にて外側から外箱10を、内側から内箱30をそれぞれ押さえつけ、その状態で断熱材40の原液を外箱10、内箱30及びブレーカ41にて囲繞される空間に注入して発泡充填する。
このとき、補強部材31の縦壁31Aは、底面材12と内箱30との間に渡って起立して構成されているが、係る縦壁31Aには、複数の貫通孔31Dが穿設されているため、当該縦壁31Aが邪魔となることなく、断熱箱体2の底面を構成する外箱10の底面材12と内箱30との間に充填される断熱材40の原液を全体に行き渡らせることができる。
そのため、補強部材31の縦壁31Aによって断熱材40の均一な充填が阻害される不都合を解消でき、全体に支障なく断熱材の原液を行き渡らせることができる。これにより、完成される断熱箱体2の強度を確保しつつ、断熱効果を確保することが可能となる。
このように構成された本願発明に係る断熱箱体2は、底面材12の前後辺に沿って固定される補強部材31、32によって、断熱箱体2の底面の強度を向上させることができる。そして、係る断熱箱体2の底面に固定された各補強部材31、32を用いて、当該断熱箱体2全体を支持する脚部材42を安定して固定することができる。
特に、奥行き寸法よりも開口寸法が大きくなるように構成されている断熱箱体2では、側面材11が延在する方向よりも前面開口が延在する方向の強度が弱くなり易い傾向があるが、このように、前面開口が形成される前辺及びこれと対向する後辺に沿ってそれぞれ補強部材31、32が底面材12に固定されているため、断熱箱体2の全体としての強度向上を実現できる。
また、本実施例では、各補強部材31、32の両端部に構成される起立部35は、断熱箱体2を構成する材料として最も剛性の高い側面材11の断熱材40側に当接して固定されているため、箱体としての強度を確保することができる。
これにより、従来の如き、略日の字状に構成された補強部材を設ける構成と比して、部品点数を著しく削減することができ、生産コストの低減を図ることができる。また、断熱箱体2全体の軽量化を図ることができると共に、従来の構成と略同等の強度を確保することが可能となる。
特に、補強部材31、32は、底面材12の前後辺のそれぞれに沿って固定され、その後、各側面材11、11の断熱材40側に当該補強部材31、32の両端に構成された起立部35、35を固定するものであるため、従来の如く略日の字に組み立てられて補強部材を固定する場合と異なり、その取り回し作業性が良好となる。
また、略日の字に組み立てられた補強部材では、組み立て状況によって歪みが生じやすく、固定孔との合致が困難となる不都合があったが、本発明の補強部材は、前後辺それぞれに沿って固定されるものであることからこのような不都合を回避することができる。従って、組立作業性の向上を図ることができる。
また、本実施例における補強部材31、32は、両端部に折曲形成されて底面材12と所定角度を成す傾斜部34と、各傾斜部34の先端部に折曲形成されて起立する起立部35とを有し、各起立部35が側面材に固定されているので、補強部材31、32自体が複数回折曲して形成することで、それ自体の強度の向上を図ることができる。
そして、この補強部材31、32の起立部35が側面材11の断熱材40側に当接して固定されるため、これら底面材12と側面材11との固定をより強固なものとすることができる。
また、両端部に折曲形成された傾斜部34は、底面材12と所定角度を成す構成とされているため、当該底面材12と傾斜部との間に、当該底面材12と側面材11(のフランジ13)とを固定するネジを収容でき、支障なくこれらの組立を行うことが可能となる。これによっても、組立作業性の向上を図ることができる。
特に、本実施例では、予め補強部材31、32を底面材12に固定した状態で、係る底面材12及び補強部材31、32の両端部を側面材11、11に固定することにより、更なる組立作業性の向上を実現することができる。
係る組み立て順序はこれに限定されるものではなく、例えば、左右両側面を構成する側面材11、11に、底面を構成する底面材12の両端部を固定した後、係る底面材12の前後辺に沿って、底面材12の断熱材40側となる面と、側面材11の断熱材40側となる面に各補強部材31、32を固定することとしても、本願の発明による効果を奏することができる。
上述したように構成された断熱箱体2に冷却装置や扉などを設け、低温貯蔵庫1を構成する。そして、設置現場において、その床面の状況に応じて各脚部材42の高さを調整し、床面に設置する。その後、断熱箱体2の側面材11には、上述したようなアンカー部材47を取り付ける。固定に用いられるネジ48は、上述したように側面材11に固定される補強部材31、32の起立部35と共締めとされるため、強固にアンカー部材47を固定することが可能となる。
このとき、アンカー部材47は、上下に延在する長孔47C内を固定用のネジ48が移動自在とされているため、当該脚部材42の高さに応じてアンカー部材47の固定位置を調整できる。このアンカー部材47の設置面は、当該低温貯蔵庫1の設置床面に固定部材を用いて固定される。これにより、確実に低温貯蔵庫1を設置床面に固定でき、衝撃によって転動する不都合を解消できる。
このように、本願実施例における断熱箱体2はその底面が脚部材42によって、設置床面より所定寸法高く構成されることとなるが、底面材12の前側に(前辺に沿って)固定される補強部材31の縦壁31Aの上端には、内箱30の断熱材40側に当接、若しくは、近接してこれと対峙する支持部31Cが構成されているため、断熱箱体2の前面開口5に作業者が踏み込み、局所的に圧力が加えられた場合であっても、当該補強部材31の支持部31Cが内箱30の断熱材40側に当接して支持することができ、断熱箱体2の底面が挫屈してしまう不都合を解消することができる。
また、係る補強部材31の支持部31Cは、底面材12と組み込まれる内箱30との間隔の寸法を規制することができ、これによって、組立作業性の向上を図ることができる。
尚、本実施例では、側面を構成する鋼板(外面材)と、天面を構成する鋼板(外面材)と、背面を構成する鋼板(外面材)と、底面を構成する鋼板(外面材)とは、別部材にて構成されており、これらを相互に固定することにより前面に開口する外箱を構成するものとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、天面及び両側面を構成する外面材が屈曲形成された鋼板と、背面を構成する鋼板と、底面を構成する鋼板とから前面に開口する外箱を構成する場合であっても、本願発明による効果を奏することができる。
1 低温貯蔵庫
2 断熱箱体
3 貯蔵室
5 前面開口
10 外箱
11 側面材
12 底面材
30 内箱
31、32 補強部材
31A 31B 32A、32B 縦壁
31C 支持部
31D 貫通孔
33 固定孔
34 傾斜部
35 起立部
36、44、48 ネジ(固定部材)
37 軸逃がし孔
40 断熱材
41 ブレーカ
42 脚部材
43 取付板
47 アンカー部材

Claims (2)

  1. 前面に開口する矩形状の外箱内に内箱を組み込み、両箱間に断熱材を発泡充填して成る断熱箱体において、
    前記外箱は、左右両側面を構成する側面材と、両端部がこれら側面材に固定されて底面を構成する底面材を有すると共に、
    該底面材の前後辺に沿って当該底面材の前記断熱材側に固定された補強部材を備え、
    該補強部材は、両端部に折曲形成されて前記底面材と所定角度を成す傾斜部と、各傾斜部の先端部に折曲形成されて起立する起立部とを有し、各起立部が前記側面材に固定されることにより、前記各補強部材の両端部は前記側面材の前記断熱材側に固定されていることを特徴とする断熱箱体。
  2. 前記補強部材は、前記内箱の断熱材側に当接、若しくは、近接して対峙する支持部を有することを特徴とする請求項1に記載の断熱箱体。
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