JP5496579B2 - 鞍乗り型車両のカバー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、運転者の膝と接する膝当て部を有するニーカバーを備えた鞍乗り型車両のカバー構造に関する。
従来例には、着座位置における運転者の膝の前方にエンジンが配置され、当該エンジンの後方に気化器を配設し、当該気化器の側方から後方にかけて膝当て部材を兼ねるカバー部材を設けた自動二輪車が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
かかる構造によれば、カバー部材により気化器を保護しつつ、膝当て機能を発揮するカバーにすることができる。
特開平10−236363号公報
ここで、従来例のような部品配置の鞍乗り型車両で、大排気量の空冷エンジンを搭載する場合、エンジン周りの空気からの走行風がカバー部材の内側に流れ、カバー部材全体が温まると、熱居住性が低下する可能性がある。
本発明の目的は、着座位置における運転者の膝の前方にエンジンが配置され、当該エンジンの後方に燃料噴射装置を配設し、当該燃料噴射装置の後方に膝当て部材を兼ねるカバー部材を設けた鞍乗り型車両において、快適な熱居住性を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、着座位置における運転者の膝(Ma)の前方に配されたエンジン(30)と、当該エンジン(30)の後方に配された燃料噴射装置(37)と、当該燃料噴射装置(37)の後方に配されたエアクリーナー(38)と、前記運転者の膝(Ma)と接する膝当て部(61)を有するとともに、前記エアクリーナー(38)の外側方に配されたニーカバー(52)と、を備える鞍乗り型車両のカバー構造において、前記ニーカバー(52)は、その前部に、前面視で車幅方向内側へ前記エアクリーナー(38)に重なるまで延びる前壁部(60)が設けられ、かつ、前記前壁部(60)と前記膝当て部(61)との間に、前記前壁部(60)に沿うスリット(62)が設けられることを特徴とする。
この発明によれば、エンジン周りの空気からの走行風がニーカバーの前壁部で受け止められ、ニーカバーよりも内方に入り込むことを防ぎ、かつ、前壁部と膝当て部との間のスリットにより、前壁部から入力される熱が膝当て部に伝達されにくくなるため、熱居住性を快適にすることが可能となる。
また、上述構成において、前記ニーカバー(52)の前記膝当て部(61)の前記スリット(62)側には、車幅方向内側に前記エアクリーナー(38)まで達する前側スポンジ部材(76)またはリブが設けられるようにしてもよい。この構成によれば、スリットから走行風が膝当て部よりも内側に入ることを防ぐことができ、より熱居住性を快適にすることが可能となる。
また、上述構成において、前記ニーカバー(52)の前記前壁部(60)から前記スリット(62)にかけての風受け部(78)は、前記膝当て部(61)と運転者の膝(Ma)との接線(Sa)よりも車幅方向内側に位置するようにしてもよい。この構成によれば、ニーカバーが運転者の膝と側面視でラップするようなコンパクトな形状であっても、風受け部と運転者の膝とが接しないため、快適な熱居住性を確保することが可能となる。
また、上述構成において、前記ニーカバー(52)は、着座位置における運転者の膝(Ma)から下腿(Mb)の一部にかけて上下に延びるように設けられ、前記前壁部(60)は、上側前壁部(63)と下側前壁部(64)との2つとして設けられ、前記スリット(62)は、上側スリット(65)と下側スリット(66)として設けられるようにしてもよい。この構成によれば、運転者の膝から下腿にかけて快適な熱居住性を確保することが可能となる。また、吸気装置が上下に長いような場合も外観視されなくすることが可能となる。
また、上述構成において、前記ニーカバー(52)の後部には、前記エアクリーナー(38)との間に後側スポンジ部材(77)が設けられるようにしてもよい。この構成によれば、ニーカバーのガタつきを抑えることが可能となる。
本発明は、ニーカバーにおいて、その前部に、車幅方向内側へ前記吸気装置まで延びる前壁部を設けたので、エンジン周りの空気からの走行風をニーカバーの前壁部で受け止めて、走行風がニーカバーよりも内方に入り込むことを防止し、また、前壁部と膝当て部との間にスリットを設けたので、前壁部から入力される熱が膝当て部に伝導されるスピードを低下させて、熱居住性を快適にすることができる。
また、ニーカバーの膝当て部のスリット側に、車幅方向内側に吸気装置まで達する前側スポンジ部材またはリブを設けるようにすれば、スリットから入った走行風が膝当て部よりも内側に浸入するのを防止して、熱居住性を向上させることが可能となる。
また、ニーカバーの前壁部からスリットにかけての風受け部が、前記膝当て部と運転者の膝との接線よりも車幅方向内側に位置するようにすれば、ニーカバーが運転者の膝と側面視でラップするようなコンパクトな形状でありながら、運転者の膝が、風受け部に接触するのを防止して、快適な熱居住性を確保することができる。
また、前壁部を、上側前壁部と下側前壁部とに分け、また、スリットを、上側スリットと下側スリットに分けるようにすれば、運転者の膝から下腿にかけて快適な熱居住性を確保するとともに、吸気装置が前後に長い場合であっても外観視されることがない。
また、ニーカバーの後部において、吸気装置との間に後側スポンジ部材を設けるようにすれば、ニーカバーのガタつきを抑制することができる。
以下、本発明の一実施形態を、添付した図面を参照して説明する。なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、車体に対してのものとする。また、図中の矢印Fは車体前方を示し、矢印Lは車体左方を示し、矢印Uは車体上方をそれぞれ示している。また、車体左右方向に付いては、適宜、車幅方向という。
図1は、本発明の実施形態に係る鞍乗り型車両のカバー構造を備えた自動二輪車10の側面図である。同図においては、自動二輪車10の運転者Mを二点鎖線で表示している。
自動二輪車10は、図1に示すように、車体フレーム11を備えている。なお、本構成の車体フレーム11は、いわゆるダブルクレードル形のフレームである。
この車体フレーム11は、図1に示すように、その前端部に配置されたヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から左右に分岐して緩やかに後ろ下がりで後方に延びた後、湾曲部13Aを介して略下方に延びる左右一対のメインフレーム13と、同じくヘッドパイプ12から左右に分岐して、メインフレーム13の下方を、後ろ斜め下方に延びた後、湾曲部14Aを介して略水平に後方に延びる左右一対のダウンパイプ14とを有している。車体フレーム11は、さらに、左右一対のメインフレーム13のそれぞれの湾曲部13A近傍から後方やや後ろ上がりに延びる左右一対のシートレール15と、それぞれのメインフレーム13の下部に配設された左右一対のピボットプレート16と、これらピボットプレート16から斜め後ろ上がりに延びてシートレール15にそれぞれ接続された左右一対の補強用のステー17とを有している。左右一対のピボットプレート16には、ピボット18が設けられている。
図1に示すように、ヘッドパイプ12は、左右一対のフロントフォーク20を回動自在に支持している。これらフロントフォーク20の上端には、トップブリッジ21を介して操舵用のハンドル22が取り付けられている。また、フロントフォーク20の上部近傍には、スピードメータをはじめとするメーター類23やヘッドライト24が取り付けられている。一方、フロントフォーク20の下端部には、ブレーキディスク25と一体の前輪26が回転自在に支持され、その支持部分の上側には、前輪26の上方を覆うフロントフェンダ27が固定されている。
図1に示す前輪26の後方で、かつ後述する燃料タンク50の下、すなわち、車体フレーム11の側面視における、メインフレーム13とダウンパイプ14との間には、エンジン30が配設されている。なお、本構成におけるエンジン30は、いわゆる空冷並列4気筒のエンジンである。
エンジン30は、ダウンパイプ14の下部に固定されたエンジンマウント31等に取り付けられ、クランクケース30Aを有している。エンジン30は、さらに、クランクケース30Aの前部上方に連結されたシリンダブロック30Bと、このシリンダブロック30Bの上部に連結されたシリンダヘッド30Cと、このシリンダヘッド30Cの上部に連結されたヘッドカバー30Dとを有している。
シリンダブロック30B及びシリンダヘッド30Cの周囲には空冷用フィン30Eが設けられている。シリンダブロック30Bには、シリンダ内にピストンが往復自在に収納されていて、クランクケース30A内には、ピストンにコンロッドを介して連結されたクランク軸やエンジン出力軸30F(ただし、図1では、クランクケースカバーの、エンジン出力軸30Fに対応する部分を示している。)が軸支されるとともに、クランク軸とエンジン出力軸30Fとの間に動力伝達機構を構成するクラッチ機構や変速機等が収納されている。上述のエンジン出力軸30Fに装着されたスプロケットと、後述する後輪42に装着されたスプロケット32との間には、ドライブチェーン33(図1では二点鎖線で図示している。)が掛け渡されていて、エンジン30の回転は、動力伝達機構等を介して、後輪42に伝達されるようになっている。
また、シリンダヘッド30Cにはエンジン前側から下方に延びる排気管34が接続されている。この排気管34には、排気マフラー35が接続されている。排気マフラー35は、車体フレーム11の下方から車体右側方を、後ろ上がりで斜め後方に延設されている。
また、シリンダヘッド30Cの前方には、オイルクーラー36がダウンパイプ14の前側に固定されており、一方、シリンダヘッド30Cの後方には、スロットルボディ37やエアクリーナー(吸気装置)38が配設されている。エアクリーナー38は、フロントエアクリーナーケース38E(図7参照)とリアエアクリーナーケース38Fとを有している。
車体フレーム11のピボットプレート16には、ピボット18を介して、リアスイングアーム39が略上下方向に揺動自在に支持されている。リアスイングアーム39における後端部上側と、シートレール15との間には、リアクッション40が介装されている。また、リアスイングアーム39の後端には、ブレーキディスク41と一体の後輪42が回動自在に支持されている。
また、ピボットプレート16には、後方に延びるステップホルダ43が固定されており、このステップホルダ43の前部と後部とには、運転者用および同乗者用のステップ44,45が装着されている。
車体フレーム11における左右のメインフレーム13上部には、これらを跨ぐように燃料タンク50が配設されている。また、燃料タンク50の後方におけるシートレール15の上部には、シートレール15を略上方から覆うようにシート51が取り付けられている。また、燃料タンク50の後部の下側には、着座姿勢をとった際の運転者Mの膝Maより下の部分(以下「下腿Mb」という。)が当接される一対のニーカバー52が設けてある。これらニーカバー52は、上述のエアクリーナー38のフロントエアクリーナーケース38E(図2参照)の車幅方向の外側方38Aにそれぞれ配設されている。ニーカバー52の後方には、サイドカバー53が配設されている。
車体フレーム11のシートレール15における後部には、同乗者が把持するグラブバー54、リアウインカ55が取り付けられ、また、側面視略円弧状のリアフェンダ56が外装品として取り付けられている。そして、このリアフェンダ56には、テールランプ57、ライセンスプレート58が取り付けられている。
次に、自動二輪車10のカバー構造について詳述する。
図2は、図1中のニーカバー52近傍の拡大図である。同図に示すように、エンジン30の後方には、インジェクター(燃料噴射装置)46を有するスロットルボディ37が配設され、このスロットルボディ37の後方には、エアクリーナー(吸気装置)38が配設されている。そして、このエアクリーナー38のフロントエアクリーナーケース38Eの車幅方向両外側方(左側と右側)には、図2に示すように、ニーカバー52が取り付けられている。なお、ニーカバー52は,左右一対のものが配設されているが、これら2つのニーカバー52は、同様の構成であるので、以下では、左側のニーカバー52について説明し、右側のニーカバー52の説明は適宜省略する。
図3(A)は図2と同方向から見たニーカバー52単体を示す図であり、(B)は(A)のニーカバー52を下方から見た図である。
図1,図2に示すように、ニーカバー52全体は、側面視において、着座姿勢の運転者Mの膝Maおよび膝Maより下の下腿Mbに沿って、上端側が下端側に対して前方に位置するように傾斜した形状となっている。また、ニーカバー52は、図3(B)に示すように、全体として、車幅方向外方に向かって膨出するように形成されている。
図2に示すように、ニーカバー52は、エアクリーナー38のフロントエアクリーナーケース38Eの外側方38Aの略全体を覆うとともに、さらに、スロットルボディ37の上部に取り付けられたインジェクター46に燃料を送る、車幅方向に延びる燃料パイプ47を側方から覆って、外部から視認されないようにしている。なお、スロットルボディ37の側部には、スロットル開度センサ48が取り付けられている。
図2,図3(A)に示すように、ニーカバー52は、前部に設けられた前壁部60と、運転者Mの膝Maが接する膝当て部61と、これら前壁部60と膝当て部61との間に設けられたスリット62とを有している。そして、前壁部60は、上側前壁部63と下側前壁部64とを分けられ、スリット62は、上側スリット65と下側スリット66とに分けられている。このように、スリット62が上側スリット65と下側スリット66とに分けられていて、上側スリット65と下側スリット66との間に設けられた連結部67によって前壁部60と膝当て部61とが連結されているので、上側スリット65と下側スリット66とが一体に形成されている場合と比較して、例えば、ニーカバー52に対して、前方や側方から作用する力に対して高い剛性を発揮することができる。
図3に示すように、上側前壁部63は、下端側に対して上端側が前方に位置するように傾斜しており、また、下側前壁部64は、上端側が上側前壁部63に接続され、下端側が上端側よりも後方に位置するように傾斜している。水平面に対する傾斜は、下側前壁部64の方が、上側前壁部63よりも大きい。図2に示すように、側面視において、上側前壁部63は、その一部がエアクリーナー38よりも前方に位置していて、エンジン周りからの空気の走行風が当たりやすくなっている。また、下側前壁部64は、フロントエアクリーナーケース38Eの外側方38Aとオーバーラップしている。
図4は、図2のIV−IV線矢視図であり、ニーカバー52を前方から見た図である。同図に示すように、上側前壁部63の内端63Aおよび下側前壁部64の内端64Aは、前面視において、車幅方向内側へフロントエアクリーナーケース38Eに重なるまで延びて形成されている。
上述のように、上側前壁部63は、側面視においてフロントエアクリーナーケース38Eの前端よりも前側に位置し、かつ図4に示すように内端63Aが車幅方方向内側に延びているので、エンジン周りの空気からの走行風が当たりやすくなっていて、かつ、上側前壁部63の後方に上側前壁部63に沿う上側スリット65が設けられているため、走行風からの熱はニーカバー52全体に伝わり難く、上側前壁部63に走行風からの熱がたまりやすくなっている。
図2,図3に示すように、上側スリット65は、上側前壁部63の後方において、上側前壁部63に沿って傾斜して形成されている。この上側スリット65により、上側前壁部63側と膝当て部61側とは略前後方向に区切られている。下側スリット66は、下側前壁部64の後方において、下側前壁部64に沿って傾斜して形成されている。この下側スリット66により、下側前壁部64と膝当て部61側とは略前後方向に区切られている。下側スリット66には、下側前壁部64と膝当て部61とを連結するように、補強用のリブ66A(図示例では2個)が設けてある。
上側スリット65と下側スリット66とは上下に分かれて設けられ、両者の間には前壁部60と膝当て部61とを連結する連結部67が設けてあるので、連結部67がなくて、上側スリット65と下側スリット66とが一体に長く形成されている場合と比較して、ニーカバー52を例えば上下方向に長く形成するような場合であっても、全体の剛性を高くすることができる。
膝当て部61は、上側スリット65の略後方に位置する上側膝当て部68と下側スリット66の略後方に位置する下側膝当て部69とに分かれていて、両者の境界61Aは車幅方向外側に出っ張るように盛り上がっている。上側膝当て部68には、主に運転者Mの膝Maの内側が当たり、一方、下側膝当て部69には、主に、膝Maを除いてこれよりも下に位置する下腿Mbが当たる。
図3(A),(B)に示すように、上側前壁部63および上側膝当て部68の上端部82は、図4に示すように、車幅方向内側に延び、その内端部には前後方向に長い上部内壁70が立設されている。この上部内壁70には、図3(A),(B)に示すように、一部に肉厚部71が形成されていて、この肉厚部71には、取付孔72が穿設されている。図4に示すように燃料タンク50の車幅方向両外側下部には、左右一対のメインフレーム13をまたぐまたぎ部50Aが形成されている。ニーカバー52は、上部内壁70が燃料タンク50のまたぎ部50Aの内側に下方から入りこむようにして取り付けられる。図3(A),(B)に示すように、上側膝当て部68および下側膝当て部69の後部には、車幅方向内側へフロントエアクリーナーケース38Eまで延びる後壁部73が設けられ、また、下側膝当て部69の下部には、車幅方向内側へフロントエアクリーナーケース38Eまで延びる下壁部74が設けられている。この下壁部74には、前後方向の異なる位置に2箇所、係合孔75が形成されている。ニーカバー52は、下側の2箇所の係合孔75を、図3に示すフロントエアクリーナーケース38E側の2箇所のフック38Bに係合させて、さらに、上側の取付孔72を貫通する締結具(図示略)によって、肉厚部71とフロントエアクリーナーケース38E側の上部の取付部38Cとを締結することで取り付けられる。
図5は、図2のV−V線矢視図である。図5および図3(A)に示すように、ニーカバー52の裏面側、つまり、ニーカバー52とフロントエアクリーナーケース38Eとの間には、前側スポンジ部材76が設けられている。前側スポンジ部材76は、上側スリット65、連結部67、および下側スリット66の後側において、これらに沿って、上側スリット65の上端から下側スリット66の下端まで連続して延設されている。前側スポンジ部材76は、ニーカバー52の裏面に対向する面が、例えば接着によりニーカバー52の裏面に固定され、フロントエアクリーナーケース38Eの外側方38Aに対向する面が、この外側方38Aに圧着されている。図5に示すように、前側スポンジ部材76は、その上端側76Aがフロントエアクリーナーケース38Eの左右部分の上方にまで回り込むように設けられ、さらに、その下端側76Bがフロントエアクリーナーケース38Eの下方にまで回りこむように設けられている。本構成では、エンジン周りで暖められた走行風や停車時のエンジンが発する熱気が、ニーカバー52のうちの膝当て部61の裏面側とフロントエアクリーナーケース38Eの外側方38Aとの間に入り込むことを防止して、上記走行風や熱気によって、運転者Mの膝Ma等が接触する膝当て部61が昇温されることを防止している。
図6は、図2のVI−VI線矢視図である。同図に示すように、ニーカバー52の上側前壁部63から上側スリット65にかけての部分、つまり、ニーカバー52のうちの上側スリット65よりも前に位置する部分を上側風受け部78とすると、この上側風受け部78は、上側前壁部63と、この上側前壁部63の車幅方向外側に連続して湾曲しながら側方に廻る上側側壁部79とによって構成される。図6に示すように、上側風受け部78は、運転者Mの膝Ma近傍と、膝当て部61の上側膝当て部68との間の接線Saに対し、これよりも車幅方向内側に位置している。このため、運転者Mの膝Ma近傍が、上側風受け部78に接触することはない。
同様に、図3(A),(B)に示すように、ニーカバー52の下側前壁部64から下側スリット66にかけての部分、つまり、ニーカバー52のうちの下側スリット66よりも前に位置する部分を下側風受け部80とすると、この下側風受け部80は、下側前壁部64と、この下側前壁部64の車幅方向外側に連続して湾曲しながら側方に廻る下側側壁部81とによって構成される。そして、この下側風受け部80は、運転者Mの下腿Mb近傍と、膝当て部61の下側膝当て部69との間の接線Sb(図示略)に対し、これよりも車幅方向内側に位置するようにしている。このため、運転者Mの下腿Mb近傍が、下側風受け部80に接触することはない。
以上より、膝Maや下腿Mbを含む運転者Mの脚部が、ニーカバー52のうちでも昇温しやすい、上側風受け部78や下側風受け部80に接触することがないので、熱居住性を向上させることができる。
図7は、図2のVII−VII線矢視図である。図7および図3(A)に示すように、膝当て部61の後部における裏面側には、後側スポンジ部材77が配設されている。後側スポンジ部材77は、膝当て部61の裏面側の略全高に渡って設けられている。後側スポンジ部材77は、膝当て部61の裏面に対向する面がこれに例えば接着されていて、フロントエアクリーナーケース38Eに対向する面がフロントエアクリーナーケース38Eに圧着されている。図7に示すように、後側スポンジ部材77は、その後端側をフロントエアクリーナーケース38Eの後面38D側に回り込むように配置してある。これにより、フロントエアクリーナーケース38Eを介して、ニーカバー52に伝達される振動を低減するようにしている。なお、上述の前側スポンジ部材76は、防振材としても作用し、また、後側スポンジ部材77は、エンジン30で暖められた走行風や熱気が、膝当て部61の裏面側とフロントエアクリーナーケース38Eの外側方38Aとの間に入り込むのを防止する部材としても作用する。
以上の実施の形態では、ニーカバー52に設けたスリット62が、上側スリット65と下側スリット66とに分割された場合を説明したが、これに代えて、1本の連続したスリットや、3本以上に分割されたスリットとしてもよい。例えば、ニーカバー52の上下方向の寸法が短い場合には、1本の連続したスリットとしても、ニーカバー52の剛性を十分に確保することができ、一方、ニーカバー52の上下方向の寸法が長い場合には、複数のスリットを設けて隣接するスリット間に連結部を設けることで、ニーカバー52の剛性を確保することができる。
また、ニーカバー52の膝当て部の61のスリット62側に設けた、車幅方向内側にフロントエアクリーナーケース38Eまで達する前側スポンジ部材76に代えて、同様に車幅方向内側にフロントエアクリーナーケース38Eまで達するリブを設けるようにしてもよい。この構成によれば、例えば、ニーカバー52を合成樹脂によって形成するような場合に、リブを一体整形することができるため、前側スポンジ部材76を設ける場合と比較して、構成を簡略化することができる。このように、前側スポンジ部材76またはリブを設けることにより、エンジン30近傍で温められた走行風が、膝当て部61とフロントエアクリーナーケース38Eの外側方38Aとの間に進入することを防止して、この走行風によって膝当て部61が暖められることを防止する。
上記実施例の作用について説明する。
図8に示すように、シリンダブロック30B及びシリンダヘッド30Cの熱によって熱せられた走行風Wは、後方へ流れ、ニーカバー52の上側前壁部63及び下側前壁部64に当たり、上側前壁部63及び下側前壁部64に熱を伝える。これら上側前壁部63及び下側前壁部64の後方には上側スリット65及び下側スリット66が設けられており、上側前壁部63及び下側前壁部64の熱がニーカバー52全体に伝わり難くなっているため、走行風Wの熱は、図8中にハッチングで示した上側前壁部63及び下側前壁部64のみに集中して溜まる。また、図6に示すように、上側前壁部63及び下側前壁部64は、膝Maよりも車幅方向の内側に位置し、膝Maに接触しない部分である。
従って、膝Maが接触しない上側前壁部63及び下側前壁部64に、走行風Wの熱が集中して溜まり、膝Maが接触する膝当て部61に走行風Wの熱が伝わりにくくなるため、良好な熱居住性を実現することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ニーカバー52は、エンジンで温められた走行風が前壁部60に当たって、前壁部60に熱が伝達された場合でも、前壁部60と膝当て部61との間にスリット62が設けてあって、前壁部60の熱は、運転者Mの膝Ma等が接触する膝当て部61には伝わりにくいので、良好な熱居住性を実現することができる。
また、前壁部60を含む風受け部78,80を、上側膝当て部68、下側膝当て部69と運転者Mの膝Ma、下腿Mbと接線Sa,Sbよりも車幅方向内側に位置するように設ければ、風受け部78,80に運転者Mの膝Maや下腿Mbが接触するのを防止して、風受け部78,80の熱が膝Maや下腿Mbに伝達されるのを防止することができる。
また、ニーカバー52の後部に、フロントエアクリーナーケース38Eとの間に後側スポンジ部材77を設ければ、ニーカバー52をフロントエアクリーナーケース38Eに装着した際に、車体側からニーカバー52に伝達される振動を低減することができる。
上述の実施の形態では、本発明を鞍乗り型車両としての自動二輪車10に適用する場合を説明したが、これに限定されず、本発明を三輪あるいは四輪の鞍乗り型車両に適用することも可能である。
次に、図9,図10を参照して、オイルクーラー36とエンジン30とに接続される、オイル供給パイプ100およびオイル排出パイプ101の配索について説明する。
図9は、オイルクーラー36近傍を前方から見た図である。また、図10は、エンジン30近傍を右側方から見た図である。
図9に示すように、オイルクーラー36は、車幅方向の寸法に対して上下方向の寸法が短い、略長板状に形成されている。オイルクーラー36は、左右一対のダウンパイプ14の上部前側に、これらダウンパイプ14に掛け渡されるように、また、これらダウンパイプ14の傾斜に倣った前傾姿勢で配置されている。オイルクーラー36は、上端の車幅方向中央に固定されたブラケット36Aが、車体フレーム11に固定されたブラケット11Aに対してボルト36Bによって締結され、また、下端の車幅方向両端部近傍が、左右のダウンパイプ14からそれぞれ突設されたブラケット14Dに固定されることで、ダウンパイプ14に取り付けられている。オイルクーラー36の上下方向の取付位置は、エンジン30のシリンダヘッド30C前面と排気管34との接続部よりも上方から、ヘッドカバー30Dの途中まで至るように配置されている。このように、オイルクーラー36は、ダウンパイプ14の上部に配置されることで、自身に対して走行風が当たりやすく、かつ、上下方向の寸法が比較的短く形成されることで、エンジン30に対して走行風が当たりやすいようにしている。
図11,図12は、クランクケース30Aの下部近傍を前方から見た図であり、さらに、図11では、後方で2本に集合される以前の4本の排気管34の断面を示し、図12は、1本に集合された後の排気管34の断面を示している。
図9〜図11に示すように、オイルクーラー36は、オイル供給パイプ100とオイル排出パイプ101とによってエンジン30に接続されている。図11に示すように、エンジン30のクランクケース30Aには、その下面30Gにオイルパン102が取り付けられており、また、クランクケース30Aの前面30Hには、円柱状のオイルフィルターカートリッジ103が前方に突出するように取り付けられている。オイル供給パイプ100は、その基端部100Aが、クランクケース30Aの前面30Hにおけるオイルフィルターカートリッジ103の近傍に接続されており、中間部100Bが図9に示すように上方に延びてオイルクーラー36の後側(背面側)を通り、オイルクーラー36の上端近傍で前方に屈曲しながら車幅方向外方(右方)に屈曲して外方に延び、先端部(上端部)100Cが、オイルクーラー36の上部の一端側(右端側)に接続されている。一方、オイル排出パイプ101は、基端部(上端部)101Aが、オイルクーラー36の上部の他端側(左端側)に接続され、中間部101Bが、車幅方向内側に向かって延び、車幅方向中央近傍で後方に屈曲しながら下方に屈曲して、下方に延びてオイルクーラー36の後側(背面側)を通り、先端部(下端部)101Cが、図10に示すように、エンジン30のシリンダブロック30Bの前面に接続されている。
エンジン30内で昇温したオイルは、クランクケース30Aからオイル供給パイプ100を通って、オイルクーラー36の上部右端側からクーラー内に導かれ、クーラー内を通過して、上部左端側からオイル排出パイプ101に送られ、オイル排出パイプ101を通ってエンジン30のシリンダブロック30Bに送られる。本構成のオイルクーラー36によれば、オイルは、オイルクーラー36の上部右端側(上部の一方の端部側)からクーラー内に供給されて、クーラー内を通って、上部左端側(上部の他方の端部側)から排出されるため、オイルはオイルクーラー36内の内縁部に沿うようにしてオイルクーラー36内を流れる。これにより、オイルは、クーラー内での対流が促進されて、冷却性が向上する。また、オイル供給パイプ100の基端部(上端部)100Aおよびオイル排出パイプ101の先端部(上端部)101Cのいずれもが、オイルクーラー36の上端に接続されるために、エンジン30からオイルクーラー36までのパイプ長が長くなりがちであるが、これらオイル供給パイプ100、オイル排出パイプ101の一部を、オイルクーラー36の後側(背面側)に配索することにより、後側に配索された部分が前方から見えないようにして、その分、前方からの外観性を向上させている。また、図10に示すように、オイル供給パイプ100およびオイル排出パイプ101は、オイルクーラー36の後側で、かつダウンパイプ14に略沿って配索されるので、オイルクーラー36の後側に配索される部分が、側面視において、ダウンパイプ14に隠れて見えなくなっている。
次に、図10〜図12を参照して、エンジン30の下方における、排気管34、キャタライザー104、O2センサ109等の配置について説明する。なお、図11に示す4本の排気管34の断面図は、図10中のXI−XI線矢拡大図であり、図12に示す1本の排気管34の断面図は、図10中のXII−XII線矢視拡大図である。
図11,図12に示すように、オイルパン102は、前面視において、車幅方向中央部102A近傍が下方に垂れ下がっており、左右の側面102B間の車幅方向の寸法は、上部ほど、つまりクランクケース30Aに近づくほど広くなっている。さらに、側面102Bは、オイルパン102側から見ると略円弧状に窪んで形成されている。また、図9に示すように、4本の排気管34は、その基端部34Aがエンジン30のシリンダヘッド30Cの前面に接続されていて、図10に示すように、前側下方に湾曲しながらダウンパイプ14の前方に延びた後、図10に示すように、ダウンパイプ14の前側をダウンパイプに沿って下降し、オイルパン102の前面近傍で後方に湾曲して、オイルパン102の側面102Bに沿って後方に延びながら、4本から2本、2本から1本へと集合されて、キャタライザー104に接続される。ここで、エンジン30のシリンダヘッド30Cから出た4本の排気管34は、図10に示すように、側面視における前後方向の位置が、クランクケース30Aの前面30Hと略同じ位置で、外側の2本の排気管34が集合管105に挿入されて1本にまとめられ、また、内側の2本の排気管34が内側の集合管106に挿入されて1本にまとめられる。この際、図11に示すように、4本の排気管34は斜めに重なって配管される。
すなわち、外側の2本の排気管34は、相互に接し、かつ上側の排気管34が下の排気管34に対して車幅方向外側に位置するように、集合管105によってまとめられ、同様に内側の2本の排気管34は、相互に接し、かつ上側の排気管34が下の排気管34に対して車幅方向外側に位置するように、集合管106によってまとめられている。さらに、2つの集合管105,106は、上部が下部に対して外側に位置するように傾斜した姿勢で、車幅方向に近接し、かつ外側の集合管105よりも内側の集合管106が高く位置するように配置されている。つまり、4本の排気管34は、それぞれの中心34Oを結ぶ線が、略平行四辺形を形づくるように配置されている。これにより、4本の排気管34は、図11に示す、最低地上高を示すラインL1と、バンク角を示すラインL2と、オイルパン102の側面102Bとによって囲まれるエリアAにコンパクトに配置される。
また、集合管105,106は、図10の仮想線の位置に設けられた集合管カバー130によって覆われている。これにより、集合管105,106の部分を1本の管で構成された外観にすることができ、4本の排気管34が1本の集合管カバー130に合流した4−1マフラーの外観性が得られる。
2本の集合管105,106は、その後端側が外カバー108に挿入されて、さらに後方で、図12に示すように、前後方向に略直交する平面で切った際の断面形状がレーストラック形状の集合管107によって1本にまとめられる。集合管107は、外カバー108内において、そのレーストラック形状の長手方向が車幅方向内側ほど高くなるように傾斜した姿勢で、かつ外カバー108内の下側に配置されている。そして、外カバー108内には、集合管107の斜め上方に、O2センサ109が取り付けられている。また、このO2センサ109の車幅方向外側および外側斜め上方には、ダウンパイプ14の後端部14B、およびこれに連結されたロアパイプ14C(図10参照)が後方に延びるように配置されている。このように、O2センサ109は、ダウンパイプ14の後端部14Bおよびロアパイプ14Cに隠されて、視認できないようになっていて、外観性の向上が図られている。なお、ラインL2は、正面視において、外カバー108の下部と後端部14Bの下部とに接する接線である。
上述のように4本の排気管34は、図10,図11に示す、エリアAにおいて、前後方向に短い距離の中で、2本さらには1本に集合されてキャタライザー104に導かれている。これにより、エンジン30からキャタライザー104に至るまでの排気管34の長さを短縮することができるので、エンジン30の低速トルクを向上させることができる。また、排気管34が短い分、排気ガスが熱いうちにキャタライザー104に到達することになるので、キャタライザー104の性能をアップさせることができ、1つのキャタライザー104で十分な排気ガスの浄化性能を発揮させることができる。さらに、図11に示すように、4本の排気管34を平行四辺形状に配置することにより、十分な最低地上高およびバンク角を確保することができる。
図13は、フロントエアクリーナーケース38E近傍を右斜め前方から見た図である。なお、同図では、説明に不要な部材等は適宜図示を省略している。
ここで、図13を参照して、吸気ダクト38G及び排気マフラー35にそれぞれ設けられたダイヤフラム(図示略)を作動させるための負圧を蓄える負圧タンク110の配置について説明する。
同図に示すように、負圧タンク110は、フロントエアクリーナーケース38Eの下方に配置されている。この位置は、ピボットプレート16の上部近傍に対応している。負圧タンク110の側面110Aには、負圧供給管111が接続されている。この負圧供給管111は、上方に延びてフロントエアクリーナーケース38Eの後側に回り込んで分岐点S1を通過し、フロントエアクリーナーケース38Eの後面(背面)に沿って上昇した後、フロントエアクリーナーケース38Eの上方を通って前側に抜けて下降し、スロットルボディ37の吸気管37Aに接続されている。一方、この負圧供給管111の分岐点S1から分岐した負圧供給管112は、斜め後方に下がった後、リアエアクリーナーケース38Fの側面に取り付けられた吸気ダクト38Gの下方に配置されているソレノイド114を介して分岐点S2に至る。分岐点S2から上方に延びる負圧供給管115は、吸気ダクト38Gに取り付けられたダイヤフラムコントロールバルブ116に接続されている。このダイヤフラムコントロールバルブ116は、ダイヤフラム(図示略)を作動させて吸気ダクト38G内に設けられた吸気バルブ(図示略)の開閉をコントロールするものである。また、分岐点S2から下方に延びる負圧供給管117は、ピボットプレート16の下端近傍に配置されたダイヤフラムコントロールバルブ118に接続されている。このダイヤフラムコントロールバルブ118は、ダイヤフラム(図示略)を作動させて排気マフラー35内に設けられた排気バルブ(図示略)の開閉をコントロールするものである。
負圧タンク110は、スロットルボディ37の負圧を、負圧供給管111を介して蓄え、蓄えた負圧をソレノイド114の開閉に基づいて、負圧供給管115,117を介してダイヤフラムコントロールバルブ116,118に送り、ダイヤフラムを介して上記吸気バルブ、排気バルブを開閉させている。
本構成においては、負圧タンク110をフロントエアクリーナーケース38Eの下方に配置することにより、この負圧タンク110から、吸気バルブ側および排気バルブ側のダイヤフラムコントロールバルブ116,118までの距離を短くして、負圧タンク110からこれらダイヤフラムコントロールバルブ116,118に至る実質的な負圧供給管の管長を短くすることができる。
つづいて、図14,図15を参照して、負圧タンク120の配設位置についての変形例を説明する。このうち図14は、リアエアクリーナーケース38F近傍を右側方から見た図である。また、図15は、前側リアフェンダ122に取り付けられた状態の負圧タンク120を右斜め前方から見た斜視図である。
負圧タンク120は、前側リアフェンダ122の収納部122Aにセットされたバッテリ124を保持するためのバッテリカバー125に取り付けられている。
バッテリカバー125は、上部に、シート(図示略)を取り外した際に、左右のシートレール15の間に露出されて上方からの小物の収納を可能とするトレー部125Aを有している。このトレー部125Aの下方には、前方に向けて開口された直方体状の収納空間125Bが設けてある。この収納空間125Bには、車幅方向の一方の端部に、負圧タンク120の端部が挿入されるリング状のバンド部125Cが設けてあり、車幅方向の他方の端部近傍には、負圧タンク120の他方の端部を上下で挟み込んで保持する一対の係止爪125Dを有している。
また、バッテリカバー125の下部には、前端側に、略下方に向けて屈曲された押さえ部125Eが形成されている。バッテリカバー125は、前側リアフェンダ122の所定の位置に取り付けられることにより、押さえ部125Eによって、バッテリ124を固定することができる。さらに、収納空間125Bのバンド部125Cおよび係止爪125Dによって負圧タンク120を保持することができる。
本構成によれば、バッテリカバー125によって負圧タンク120を保持するようにしたので、バッテリカバー125の開閉時に、負圧タンク120をバッテリカバー125から取り外すことなく一緒に動かすことができるため、メンテナンス頻度の少ない負圧タンク120を取り外すことなくバッテリ124にアクセスすることが可能となる。
本発明の実施形態に係る鞍乗り型車両のカバー構造を備えた自動二輪車の側面図である。 図1中のニーカバー近傍の拡大図である。 (A)は、図2と同方向から見たニーカバー単体を示す図であり、(B)は(A)のニーカバーを下方から見た図である。 図2のIV−IV線矢視図である。 図2のV−V線矢視図である。 図2のVI−VI線矢視図である。 図2のVII−VII線矢視図である。 ニーカバー52近傍の走行風の流れを示す側面図である。 オイルクーラー近傍を前方から見た図である。 エンジン近傍を右側方から見た図である。 クランクケースの下部近傍を前方から見た図であり、さらに、後方で2本に集合される以前の4本の排気管34の断面を示す図である。 クランクケースの下部近傍を前方から見た図であり、さらに、図12は、1本に集合された後の排気管の断面を示す図である。 フロントエアクリーナーケース近傍を右斜め前方から見た図である。 リアエアクリーナーケース近傍を右側方から見た図である。 前側リアフェンダに取り付けられた状態の負圧タンクを右斜め前方から見た斜視図である。
10 自動二輪車(鞍乗り型車両)
30 エンジン
37 スロットルボディ(燃料噴射装置)
38 エアクリーナー(吸気装置)
38A 外側方
38E フロントエアクリーナーケース
38F リアエアクリーナーケース
52 ニーカバー
60 前壁部
61 膝当て部
62 スリット
63 上側前壁部
64 下側前壁部
65 上側スリット
66 下側スリット
76 前側スポンジ部材
77 後側スポンジ部材
78 上側風受け部(風受け部)
79 下側風受け部(風受け部)
M 運転者
Ma 膝
Mb 下腿
Sa 接線
Sb 接線

Claims (5)

  1. 着座位置における運転者の膝(Ma)の前方に配されたエンジン(30)と、当該エンジン(30)の後方に配された燃料噴射装置(37)と、当該燃料噴射装置(37)の後方に配されたエアクリーナー(38)と、前記運転者の膝(Ma)と接する膝当て部(61)を有するとともに、前記エアクリーナー(38)の外側方に配されたニーカバー(52)と、を備える鞍乗り型車両のカバー構造において、
    前記ニーカバー(52)は、その前部に、前面視で車幅方向内側へ前記エアクリーナー(38)に重なるまで延びる前壁部(60)が設けられ、かつ、前記前壁部(60)と前記膝当て部(61)との間に、前記前壁部(60)に沿うスリット(62)が設けられることを特徴とする鞍乗り型車両のカバー構造。
  2. 前記ニーカバー(52)の前記膝当て部(61)の前記スリット(62)側には、車幅方向内側に前記エアクリーナー(38)まで達する前側スポンジ部材(76)またはリブが設けられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のカバー構造。
  3. 前記ニーカバー(52)の前記前壁部(60)から前記スリット(62)にかけての風受け部(78)は、前記膝当て部(61)と運転者の膝(Ma)との接線(Sa)よりも車幅方向内側に位置するように設けられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のカバー構造。
  4. 前記ニーカバー(52)は、着座位置における運転者の膝(Ma)から下腿(Mb)の一部にかけて上下に延びるように設けられ、前記前壁部(60)は、上側前壁部(63)と下側前壁部(64)との2つとして設けられ、前記スリット(62)は、上側スリット(65)と下側スリット(66)として設けられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のカバー構造。
  5. 前記ニーカバー(52)の後部には、前記エアクリーナー(38)との間に後側スポンジ部材(77)が設けられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のカバー構造。
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