JP5496479B2 - 太陽電池の製造方法 - Google Patents

太陽電池の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5496479B2
JP5496479B2 JP2008192717A JP2008192717A JP5496479B2 JP 5496479 B2 JP5496479 B2 JP 5496479B2 JP 2008192717 A JP2008192717 A JP 2008192717A JP 2008192717 A JP2008192717 A JP 2008192717A JP 5496479 B2 JP5496479 B2 JP 5496479B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amorphous silicon
silicon layer
type amorphous
semiconductor layer
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008192717A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010034162A (ja
Inventor
浩 石丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2008192717A priority Critical patent/JP5496479B2/ja
Publication of JP2010034162A publication Critical patent/JP2010034162A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5496479B2 publication Critical patent/JP5496479B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/548Amorphous silicon PV cells

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

本発明は、結晶系半導体基板を含む太陽電池の製造方法に関する。
従来、半導体接合特性を改善することによって光電変換効率の向上を可能とする、いわゆるHIT(Heterojunction with Intrinsic Thin-Layer)型の太陽電池が知られている。HIT型の太陽電池では、一導電型(例えば、n型)の結晶系半導体基板と他導電型(例えば、p型)の非晶質系半導体層とによって形成される半導体接合の間に、実質的に真性の非晶質系半導体層が介挿される。
一般的に、実質的に真性の非晶質系半導体層と他導電型の非晶質系半導体層とは、CVD(Chemical Vapor Deposition)法によって、結晶系半導体基板上に順次形成される(例えば、特許文献1参照)。
ここで、結晶系半導体基板は、基板トレー上に載置された状態で反応容器内に格納される(例えば、特許文献2参照)。このような基板トレーは、通常、複数回繰り返し使用された後、載置面上に堆積された半導体層を除去するために洗浄される。
特開2003−324209号公報 特開2005−327995号公報
しかしながら、結晶系半導体基板上に実質的に真性の非晶質系半導体層を形成する際、基板トレーの載置面上に堆積された半導体層に含まれる不純物(ドーパント)が実質的に真性の非晶質系半導体層に混入してしまう。
具体的には、CVD法に複数回使用された基板トレーの載置面上には、他導電型の非晶質系半導体層が最表面を構成する半導体層が堆積されている。このような載置面上に結晶系半導体基板を載置して、実質的に真性の非晶質系半導体層を形成すると、実質的に真性の非晶質系半導体層に他導電型の非晶質系半導体層に添加された不純物が混入してしまう。そのため、実質的に真性の非晶質系半導体層の形成工程において、精度よく価電子制御を行うことは困難であった。
一方で、このような不純物の混入を抑制するために基板トレーの洗浄回数を増やせば、太陽電池の生産性が低下してしまう。
本発明は、上述した状況に鑑みてなされたものであり、実質的に真性の非晶質系半導体層への不純物の混入、及び太陽電池の生産性の低下を抑制可能とする太陽電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の特徴に係る太陽電池の製造方法は、一導電型を有する結晶系半導体基板を基板トレーの一載置面上に載置する工程と、結晶系半導体基板が載置された一載置面上に、CVD法によって、実質的に真性の非晶質系半導体層を形成する工程と、結晶系半導体基板が載置された一載置面上に、CVD法によって、他導電型を有する非晶質系半導体層を形成する工程とを備え、結晶系半導体基板を一載置面上に載置する工程において、一載置面は、実質的に真性の非晶質系半導体層によって覆われていることを要旨とする。
本発明の特徴に係る太陽電池の製造方法によれば、CVD法によって、一載置面上に実質的に真性の非晶質系半導体層を形成する際に、一載置面上に不純物を含む半導体層が堆積されていたとしても、当該半導体層から不純物が叩き出されることを抑制することができる。そのため、実質的に真性の非晶質系半導体層の特性の低下を抑制することができるとともに、実質的に真性の非晶質系半導体層の形成工程において精度よく価電子制御を行うことが可能となる。また、基板トレーの洗浄回数を少なくすることができるため、太陽電池の生産性を向上することができる。
本発明の特徴において、基板トレーの一載置面の反対側に設けられる他載置面上に、CVD法によって、実質的に真性の非晶質系半導体層を形成する工程を備えていてもよい。
本発明の特徴において、結晶系半導体基板と異なる他の結晶系半導体基板を他載置面上に載置する工程と、他の結晶系半導体基板が載置された他載置面上に、CVD法によって、実質的に真性の非晶質系半導体層を形成する工程と、他の結晶系半導体基板が載置された他載置面上に、CVD法によって、他導電型を有する非晶質系半導体層を形成する工程とを備えていてもよい。
本発明によれば、実質的に真性の非晶質系半導体層への不純物の混入、及び太陽電池の生産性の低下を抑制可能とする太陽電池の製造方法を提供することができる。
以下において、本発明の実施形態に係る触媒CVD装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(太陽電池の構成)
以下において、本発明の実施形態に係る太陽電池の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る太陽電池10の平面図である。図2は、図1のA−A線における断面図である。
図1に示すように、太陽電池10は、光電変換部20と、複数本の細線電極30と、接続用電極40とを備える。
光電変換部20は、半導体基板を用いて形成される半導体pn接合又は半導体pin接合を有しており、受光によって光生成キャリアを生成する。光生成キャリアとは、太陽光が光電変換部20に吸収されて生成される正孔と電子とをいう。光電変換部20は、単結晶Si、多結晶Si等の結晶系半導体材料により構成される半導体基板を備える。本実施形態では、光電変換部20は、単結晶シリコンウェハと非晶質シリコン層との間に実質的に真性の非晶質シリコン層を挟むことによって、その界面での欠陥を低減し、ヘテロ結合界面の特性を改善した構造、いわゆるHIT構造を有する。具体的には、図2に示すように、光電変換部20は、n型単結晶シリコンウェハ21の一主面上に順次形成されたi型非晶質シリコン層22、p型非晶質シリコン層23及びITO層24と、n型単結晶シリコンウェハ21の他主面上に順次形成されたi型非晶質シリコン層25、n型非晶質シリコン層26及びITO層27とを備える。各非晶質シリコン層は、CVD法によって形成することができる。
複数本の細線電極30は、光電変換部20から光生成キャリアを収集する電極である。複数本の細線電極30は、図1に示すように、光電変換部20の受光面略全域にわたって形成される。複数本の細線電極30は、樹脂材料をバインダーとし、銀粒子等の導電性粒子をフィラーとした樹脂型導電性ペーストや、焼結型導電性ペースト(いわゆる、セラミックペースト)などで形成することができる。各細線電極30の寸法、形状及び本数は、光電変換部20のサイズや物性などを考慮して適当な本数に設定することができる。例えば、約100mm角の光電変換部20上には約50本の細線電極30を形成することができる。
接続用電極40は、太陽電池10どうしを互いに電気的に接続するための配線材(不図示)が接続される電極である。図2に示すように、接続用電極40は所定の方向に沿って形成される。接続用電極40は、複数本の細線電極30と同様の材料を用いて形成できる。なお、接続用電極40の寸法、形状及び本数は、光電変換部20のサイズや物性などを考慮して適当な本数に設定することができる。
(太陽電池の製造方法)
次に、本発明の実施形態に係る太陽電池の製造方法について、図面を参照しながら説明する。以下の説明では、各半導体基板(n型単結晶シリコンウェハ21)について、HIT構造を形成した後に、BSF構造を形成するものとする。
1. HIT構造の形成
〈1回目〉
図3は、n型単結晶シリコンウェハ21を固定するための第1基板トレー50の斜視図である。図4は、図3のB−B線における断面図である。
まず、図3に示すように、アルミニウム板やステンレス板によって構成される第1基板トレー50に複数のn型単結晶シリコンウェハ21を載置する。具体的には、図4に示すように、第1基板トレー50は、第1載置面50Aと、第2載置面50Bと、複数の凹部50Cとを有しており、各n型単結晶シリコンウェハ21は、第1載置面50Aに形成された凹部50C内に固定される。なお、n型単結晶シリコンウェハ21は、固定具によって、或いは静電吸着によって固定されていてもよい。
次に、PECVD(plasma enhanced chemical vapor deposition)法によって、n型単結晶シリコンウェハ21の一主面上に、i型非晶質シリコン層22を形成する。具体的には、図5に示すように、真空チャンバー60内に設けられた2つの電極70と2つの第1基板トレー50とを対向させる。続いて、真空チャンバー60内にシランガス(SiH4)及び希釈ガスとしての水素ガス(H2)を導入し、実質的に発電に寄与しない程度の厚み(数nm〜約25nm)を有する実質的に真性のi型非晶質シリコン層22を形成する。ここで、図5に示すように、処理空間Rにプラズマが生成されるため、i型非晶質シリコン層22は、第1基板トレー50の第1載置面50A略全面に形成される。
次に、PECVD法によって、i型非晶質シリコン層22上に、p型非晶質シリコン層23を形成する。具体的には、図6に示すように、真空チャンバー61内に設けられた2つの電極71と2つの第1基板トレー50とを対向させる。続いて、真空チャンバー61内にシランガス、水素ガス及びドーパントガスとしてのジボランガス(B26)を導入し、約10nm厚のp型非晶質シリコン層23を形成する。これにより、n型単結晶シリコンウェハ21とp型非晶質シリコン層23との間に実質的に真性のi型非晶質シリコン層22が介挿されたHIT構造が形成される。ここで、図6に示すように、処理空間Rにプラズマが形成されるため、p型非晶質シリコン層23は、第1基板トレー50の第1載置面50A略全面に形成される。なお、当該工程では、図6に示す触媒線80は使用しない。
続いて、i型非晶質シリコン層22及びp型非晶質シリコン層23が形成されたn型単結晶シリコンウェハ21(以下、「HITウェハW1」という。)を第1基板トレー50から取り外し、後述するBSF構造の形成工程に移す。
〈2回目〉
次に、第1基板トレー50を表裏反転させるとともに、図7に示すように、新たな複数のn型単結晶シリコンウェハ21を第2載置面50Bに形成された凹部50C内に載置する。なお、第1基板トレー50の第1載置面50Aのうち凹部50C以外には、i型非晶質シリコン層22及びp型非晶質シリコン層23が順次堆積されている。
次に、上述した形成方法に従って、各n型単結晶シリコンウェハ21の一主面上にi型非晶質シリコン層22を形成する。
続いて、上述した形成方法に従って、i型非晶質シリコン層22上にp型非晶質シリコン層23を形成する。ここで、本実施形態では、当該p型非晶質シリコン層23を形成する工程と並行して、触媒CVD法によって、第1基板トレー50の第1載置面50A上に、i型非晶質シリコン層を形成する。
具体的には、図6に示すように、2つの第1基板トレー50の間に設けられた触媒線80に通電することにより昇温(約1700℃)させるとともに、シランガス及び水素ガスを導入する。これにより、処理空間Sにおいて原料ガスは熱分解され、第1基板トレー50の第1載置面50A上に、i型非晶質シリコン層28が形成される。すなわち、第1基板トレー50の第1載置面50A上に堆積されたi型非晶質シリコン層22及びp型非晶質シリコン層23は、i型非晶質シリコン層28によって覆われる。
続いて、HITウェハW1を第1基板トレー50から取り外し、後述するBSF構造の形成工程に移す。
〈3回目〉
次に、第1基板トレー50を表裏反転させるとともに、図8に示すように、新たな複数のn型単結晶シリコンウェハ21を第1載置面50Aに形成された凹部50C内に載置する。
なお、上述の通り、第1基板トレー50の第1載置面50Aは、i型非晶質シリコン層28によって覆われている。従って、n型単結晶シリコンウェハ21は、i型非晶質シリコン層28上に載置される。一方、第1基板トレー50の第2載置面50Bのうち凹部50C以外には、i型非晶質シリコン層22及びp型非晶質シリコン層23が順次堆積されている。
次に、上述した形成方法に従って、各n型単結晶シリコンウェハ21の一主面上にi型非晶質シリコン層22を形成する。
続いて、上述した形成方法に従って、i型非晶質シリコン層22上にp型非晶質シリコン層23を形成する。ここで、当該p型非晶質シリコン層23を形成する工程と並行して、上述した形成方法に従って、第1基板トレー50の第2載置面50B上に、i型非晶質シリコン層28を形成する。これにより、第1基板トレー50の第2載置面50B上に堆積されたi型非晶質シリコン層22及びp型非晶質シリコン層23は、i型非晶質シリコン層28によって覆われる。
続いて、HITウェハW1を第1基板トレー50から取り外し、後述するBSF構造の形成工程に移す。
〈4回目以降〉
4回目以降は、上述した3回目のHIT構造の形成工程と同様に行うことができる。すなわち、第1基板トレー50を表裏反転させるとともに、図9に示すように、新たなn型単結晶シリコンウェハ21をi型非晶質シリコン層28上に載置する。続いて、i型非晶質シリコン層22、p型非晶質シリコン層23、及びi型非晶質シリコン層28の形成を行う。
なお、HIT構造の形成を所定数回繰り返し行った後、第1基板トレー50を洗浄することが望ましい。
2. BSF構造の形成
〈1回目〉
まず、図10に示すように、第2基板トレー51の第1載置面51A上に、n型単結晶シリコンウェハ21の他主面を上にした状態でHITウェハW1を載置する。なお、第2基板トレー51は、第1基板トレー50と同様の構成を有しており、HITウェハW1は、第1載置面51Aに形成された凹部51C内に固定される。
次に、上述したi型非晶質シリコン層22と同様の形成方法によって、n型単結晶シリコンウェハ21の他主面上にi型非晶質シリコン層25を形成する。
次に、PECVD法によって、i型非晶質シリコン層25上に、n型非晶質シリコン層26を形成する。具体的には、図11に示すように、真空チャンバー62内に設けられた2つの電極72と2つの第2基板トレー51とを対向させる。続いて、真空チャンバー62内にシランガス、水素ガス及びドーパントガスとしてのフォスフィンガス(PH3)を導入し、約10nmの厚のn型非晶質シリコン層26を形成する。これにより、実質的に真性のi型非晶質シリコン層25とn型非晶質シリコン層26とがn型単結晶シリコンウェハ21上に順次形成されたBSF構造が形成される。ここで、図11に示すように、処理空間Rにプラズマが形成されるため、n型非晶質シリコン層26は、第2基板トレー51の第1載置面51A略全面に形成される。なお、当該工程では、図11に示す触媒線81は使用しない。
続いて、i型非晶質シリコン層25及びn型非晶質シリコン層26が形成されたHITウェハW1(以下、「BSFウェハW2」という。)を第2基板トレー51から取り外し、後述するITO層の形成工程に移す。
〈2回目〉
次に、第2基板トレー51を表裏反転させるとともに、図12に示すように、新たな複数のn型単結晶シリコンウェハ21を第2載置面51Bに形成された凹部51C内に載置する。なお、第2基板トレー51の第1載置面51Aのうち凹部51C以外には、i型非晶質シリコン層25及びn型非晶質シリコン層26が順次堆積されている。
次に、上述した形成方法に従って、各n型単結晶シリコンウェハ21の一主面上にi型非晶質シリコン層25を形成する。
続いて、上述した形成方法に従って、i型非晶質シリコン層25上にn型非晶質シリコン層26を形成する。ここで、本実施形態では、当該n型非晶質シリコン層26を形成する工程と並行して、触媒CVD法によって、第2基板トレー51の第1載置面51A上に、i型非晶質シリコン層を形成する。
具体的には、図11に示すように、2つの第2基板トレー51の間に設けられた触媒線80に通電することにより昇温(約1700℃)させるとともに、シランガス及び水素ガスを導入する。これにより、処理空間Sにおいて原料ガスは熱分解され、第2基板トレー51の第1載置面51A上に、i型非晶質シリコン層29が形成される。すなわち、第2基板トレー51の第1載置面51A上に堆積されたi型非晶質シリコン層25及びn型非晶質シリコン層26は、i型非晶質シリコン層29によって覆われる。
続いて、BSFウェハW2を第2基板トレー51から取り外し、後述するITO層の形成工程に移す。
〈3回目〉
次に、第2基板トレー51を表裏反転させるとともに、図13に示すように、新たな複数のn型単結晶シリコンウェハ21を第1載置面51Aに形成された凹部51C内に載置する。
なお、上述の通り、第2基板トレー51の第1載置面51Aは、i型非晶質シリコン層29によって覆われている。従って、HITウェハW1は、i型非晶質シリコン層29上に載置される。一方、第2基板トレー51の第2載置面51Bのうち凹部51C以外には、i型非晶質シリコン層25及びn型非晶質シリコン層26が順次堆積されている。
次に、上述した形成方法に従って、各n型単結晶シリコンウェハ21の他主面上にi型非晶質シリコン層25を形成する。
続いて、上述した形成方法に従って、i型非晶質シリコン層25上にn型非晶質シリコン層26を形成する。ここで、当該n型非晶質シリコン層26を形成する工程と並行して、上述した形成方法に従って、第2基板トレー51の第2載置面51B上に、i型非晶質シリコン層29を形成する。これにより、第2基板トレー51の第2載置面51B上に堆積されたi型非晶質シリコン層25及びn型非晶質シリコン層26は、i型非晶質シリコン層29によって覆われる。
続いて、BSFウェハW2を第2基板トレー51から取り外し、後述するITO層の形成工程に移す。
〈4回目以降〉
4回目以降は、上述した3回目のHIT構造の形成工程と同様に行うことができる。すなわち、第2基板トレー51を表裏反転させるとともに、図14に示すように、新たなHITウェハW1をi型非晶質シリコン層29上に載置する。続いて、i型非晶質シリコン層25、n型非晶質シリコン層26、及びi型非晶質シリコン層29の形成を行う。
なお、BSF構造の形成を所定数回繰り返し行った後、第2基板トレー51を洗浄することが望ましい。
3.ITO層の形成
次に、スパッタ法などによって、各BSFウェハW2上に、約100nm厚のITO層24及びITO層27を形成する。以上により、本実施形態に係る太陽電池10が作製される。
(作用及び効果)
本実施形態に係る太陽電池の製造方法では、HIT構造の3回目以降の形成において、n型単結晶シリコンウェハ21は、i型非晶質シリコン層28によって覆われた第1基板トレー50の第1載置面50A上に載置される。
従って、CVD法によって、第1載置面50A(n型単結晶シリコンウェハ21の一主面)上にi型非晶質シリコン層22を形成する際に、第1載置面50A上に堆積されたp型非晶質シリコン層23からドーパントが叩き出されることを抑制することができる。そのため、i型非晶質シリコン層22の特性の低下を抑制することができるとともに、i型非晶質シリコン層22の形成工程において精度よく価電子制御を行うことが可能となる。
ここで、従来は、ドーパントの混入を抑制するために第1基板トレー50を頻繁に洗浄する必要があった。一方で、本実施形態に係る太陽電池の製造方法によれば、p型非晶質シリコン層23からドーパントが叩き出されることを抑制できるため、第1基板トレー50の洗浄回数を少なくすることができる。その結果、太陽電池10の生産性を向上することができる。
また、本実施形態に係る太陽電池の製造方法では、BSF構造の3回目以降の形成において、HITウェハW1は、i型非晶質シリコン層29によって覆われた第2基板トレー51の第1載置面51A上に載置される。
従って、CVD法によって、第1載置面51A(n型単結晶シリコンウェハ21の他主面)上にi型非晶質シリコン層25を形成する際に、第1載置面51A上に堆積されたn型非晶質シリコン層26からドーパントが叩き出されることを抑制することができる。そのため、i型非晶質シリコン層25の特性の低下を抑制することができるとともに、i型非晶質シリコン層25の形成工程において精度よく価電子制御を行うことが可能となる。
また、上述の通り、第2基板トレー51の洗浄回数を低減することができるため、太陽電池の生産性を向上することができる。
(その他の実施形態)
本発明は上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上述した実施形態では、触媒CVD法によってi型非晶質シリコン層28及びi型非晶質シリコン層29を形成することとしたが、これに限られるものではない。例えば、PECVD法によってi型非晶質シリコン層28及びi型非晶質シリコン層29を形成してもよい。
また、上述した実施形態では、p型非晶質シリコン層23を形成する工程と並行してi型非晶質シリコン層28を形成することとしたが、これに限られるものではない。例えば、i型非晶質シリコン層22を形成する工程と並行して、或いは、p型非晶質シリコン層23を形成する工程後にi型非晶質シリコン層28を形成してもよい。
また、上述した実施形態では、n型非晶質シリコン層26を形成する工程と並行してi型非晶質シリコン層29を形成することとしたが、これに限られるものではない。例えば、i型非晶質シリコン層25を形成する工程と並行して、或いは、n型非晶質シリコン層26を形成する工程後にi型非晶質シリコン層29を形成してもよい。
また、上述した実施形態では、HIT構造とBSF構造の両方の形成工程において、i型非晶質シリコン層によって覆われた載置面上にウェハを載置することとしたが、いずれかの形成工程においてウェハをi型非晶質シリコン層によって覆われた載置面上に載置すればよい。
また、上述した実施形態では、各非晶質シリコン層を別々の真空チャンバーにおいて形成することとしたが、一の真空チャンバーにおいて各非晶質シリコン層を形成してもよい。
また、上述した実施形態では、複数本の細線電極30と接続用電極40とを櫛型状に形成することとしたが、これに限られるものではない。本発明は、光電変換部20上に形成される電極の形状などを限定するものではない。
本発明の実施形態に係る太陽電池10の平面図である。 図1のA−A線における断面図である。 本発明の実施形態に係る第1基板トレー50の斜視図である。 図3のB−B線における断面図である。 本発明の実施形態に係る真空チャンバー60の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る真空チャンバー61の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るHIT構造の形成方法を説明するための図である(その1)。 本発明の実施形態に係るHIT構造の形成方法を説明するための図である(その2)。 本発明の実施形態に係るHIT構造の形成方法を説明するための図である(その3)。 本発明の実施形態に係るBSF構造の形成方法を説明するための図である(その1)。 本発明の実施形態に係る真空チャンバー62の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るBSF構造の形成方法を説明するための図である(その2)。 本発明の実施形態に係るBSF構造の形成方法を説明するための図である(その3)。 本発明の実施形態に係るBSF構造の形成方法を説明するための図である(その4)。
符号の説明
10…太陽電池、20…光電変換部、21…n型単結晶シリコンウェハ、22…i型非晶質シリコン層、23…p型非晶質シリコン層、24…ITO層、25…i型非晶質シリコン層、26…n型非晶質シリコン層、27…ITO層、28,29…i型非晶質シリコン層、30…細線電極、40…接続用電極、50…第1基板トレー、50A…第1載置面、50B…第2載置面、50C…凹部、51…第2基板トレー、51A…第1載置面、51B…第2載置面、 51C…凹部、60〜62…真空チャンバー、70〜72…電極、80,81…触媒線

Claims (3)

  1. 第1の載置面と、前記第1の載置面とは反対側の第2の載置面とを有する基板トレーの前記第1の載置面側に、CVD法により、実質的に真性の第1の非晶質系半導体層を形成する工程と、
    前記基板トレーを反転させ、前記第1の非晶質系半導体層上に、一導電型を有する第1の結晶系半導体基板を載置する工程と、
    前記第1の非晶質系半導体層上及び前記第1の結晶系半導体基板上に、CVD法によって、実質的に真性の第2の非晶質系半導体層を形成する工程と、
    前記第2の非晶質系半導体層上に、CVD法によって、他導電型の第3の非晶質系半導体層を形成する工程と、
    前記第2の載置面側に、CVD法により、実質的に真性の第4の非晶質系半導体層を形成する工程と、
    前記基板トレーを反転させ、前記第1の結晶系半導体基板とは異なる一導電型を有する第2の結晶系半導体基板を前記第4の非晶質系半導体層上に載置する工程と、
    前記第4の非晶質系半導体層上及び前記第2の結晶系半導体基板上に、CVD法によって、実質的に真性の第5の非晶質系半導体層を形成する工程と、
    前記第5の非晶質系半導体層上に、CVD法によって、他導電型の第6の非晶質系半導体層を形成する工程と、を含むことを特徴とする太陽電池の製造方法。
  2. 前記第1の非晶質系半導体層を形成する工程と、前記第5の非晶質系半導体層を形成する工程とを並行して行うことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
  3. 前記第1の非晶質系半導体層を形成する工程と、前記第6の非晶質系半導体層を形成する工程とを並行して行うことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
JP2008192717A 2008-07-25 2008-07-25 太陽電池の製造方法 Expired - Fee Related JP5496479B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008192717A JP5496479B2 (ja) 2008-07-25 2008-07-25 太陽電池の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008192717A JP5496479B2 (ja) 2008-07-25 2008-07-25 太陽電池の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010034162A JP2010034162A (ja) 2010-02-12
JP5496479B2 true JP5496479B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=41738322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008192717A Expired - Fee Related JP5496479B2 (ja) 2008-07-25 2008-07-25 太陽電池の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5496479B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5877333B2 (ja) * 2010-03-31 2016-03-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 太陽電池の製造方法
GB2491209B (en) 2011-05-27 2013-08-21 Renewable Energy Corp Asa Solar cell and method for producing same
JP6071690B2 (ja) * 2013-03-26 2017-02-01 株式会社東芝 太陽電池
CN110998869B (zh) 2017-08-09 2022-12-27 株式会社钟化 光电转换元件的制造方法
US20190249306A1 (en) * 2018-02-09 2019-08-15 Applied Materials, Inc. Apparatus and methods for reducing cross-contamination in cvd systems

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61256625A (ja) * 1985-05-08 1986-11-14 Nippon Denso Co Ltd 薄膜半導体素子の製造方法
JPS6396911A (ja) * 1986-10-13 1988-04-27 Stanley Electric Co Ltd 基板ホルダ
JP3268965B2 (ja) * 1995-10-13 2002-03-25 三洋電機株式会社 基板上に半導体膜を形成するための装置および方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010034162A (ja) 2010-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7755157B2 (en) Photovoltaic device and manufacturing method of photovoltaic device
US7919398B2 (en) Microcrystalline silicon deposition for thin film solar applications
JP5383792B2 (ja) 太陽電池
US8968473B2 (en) Stackable multi-port gas nozzles
KR20080068523A (ko) 다수―정크션 태양 전지 그리고 그 제조 방법 및 장치
JP2009503848A (ja) 組成傾斜光起電力デバイス及び製造方法並びに関連製品
US20080245414A1 (en) Methods for forming a photovoltaic device with low contact resistance
JP6125594B2 (ja) 光電変換装置の作製方法
JP5496479B2 (ja) 太陽電池の製造方法
WO2014050304A1 (ja) 光電変換素子とその製造方法
US20200411713A1 (en) Method for manufacturing solar cell
JP5927027B2 (ja) 光電変換装置
JP2014082285A (ja) 太陽電池およびその製造方法、太陽電池モジュール
JP5232362B2 (ja) 集積化薄膜光電変換装置の製造方法および、その製造方法で得られうる集積化薄膜光電変換装置。
JP4532008B2 (ja) 反射防止膜の成膜方法
JP7281444B2 (ja) 太陽電池の製造方法
JP2014072416A (ja) 太陽電池およびその製造方法、太陽電池モジュール
JP2013077685A (ja) 光電変換装置
US8642881B2 (en) Thin film solar cell and method of manufacturing the same
JP5645734B2 (ja) 太陽電池素子
JP2011060811A (ja) 太陽電池モジュール及びその製造方法
JP4875566B2 (ja) 光電変換装置の製造方法
JP2013110187A (ja) 光電変換素子およびその製造方法
JP3723117B2 (ja) 微結晶シリコン光起電力素子、及びその製造方法
CN114497278A (zh) 基于PECVD的TOPCon电池硼扩SE的制作方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131008

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140305

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5496479

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees