JP5495908B2 - 引戸用クローザ装置 - Google Patents
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Description
クローザ装置に関するものである。
るために、引戸用クローザ装置が取り付けられる場合がある。
に沿って閉鎖方向へ移動させると、一定のところで、弾性部材による前記閉鎖方向への付
勢力が戸本体に作用するようになっている。その後、戸本体は、その弾性力により閉鎖方
向へ自動的に移動し、引戸を完全に閉じる位置で停止する。
を備えたものや、引戸が完全に閉じる直前に移動速度を落とすため、制動機構(ブレーキ
)を備えたものもある。
。
イドレールに沿って走行することで、戸本体が開閉方向に移動可能である。また、そのガ
イドレール内に、図14に示すように、引戸用クローザ装置を構成するハウジング50、
引込機構60、緩衝機構70、制動機構80等を備えている。
能に設けられたスライダ62と、そのスライダ62を引戸の閉鎖方向に付勢するコイルバ
ネ66とを備えている。コイルバネ66は、その一端がスライダ62に連結されると共に
他端がハウジング50の端部に連結されている。また、戸本体の台車には、上方に突出す
るストッパピン51を備えている。
付けられている。捕捉体61が回動することにより、スライダ62は、ストッパピン51
を係止及びその係止の解除が可能である。
ストッパピンガイド52が形成されている。また、このストッパピンガイド52と平行し
て、捕捉体61の下面に形成された係止突起61bを案内するスリット状の係止ガイド6
3が形成されている。
aと、その直線部63aから折れ曲がった屈曲部63bとを有している。捕捉体61が回
動する際に、前記係止突起61bが屈曲部63bに入り込んで、その回動を許容するよう
になっている。
照)。引戸の戸本体を閉鎖方向に移動させると、その閉鎖方向に移動してきたストッパピ
ン51が捕捉体61の凹部61aに当接する。この当接により、捕捉体61は内方に回動
してストッパピン51を捕捉する(図14(a)参照)。
直線部63aに入る。このため、コイルバネ66の弾性力で捕捉体61は引き寄せられる
。すなわち、スライダ62とハウジング50とは長手方向に相対移動し、その相対移動に
より、戸本体は手で押さなくても自動的に閉鎖方向へ移動する。スライダ62がコイルバ
ネ66の最短位置(スライダ62の移動範囲内における最短位置)に移動した状態で、戸
本体は引戸を完全に閉じて停止する。
捉体61がコイルバネ66の弾性力に抗して長手方向に移動し、やがて、係止突起61b
が屈曲部63bに入り込んで捕捉体61が外方へ回動し、その状態に係止される。
この回動により、ストッパピン51の捕捉が解放される。すなわち、スライダ62がコ
イルバネ66の最長位置(スライダ62の移動範囲内における最長位置)に移動した状態
で、ストッパピン51が捕捉体61から開放される。このため、その後は、コイルバネ6
6による弾性力の影響を受けることなく、軽い力で戸本体を開放方向に移動させることが
できる。
81を狭持するブレーキパッド部82a,82bを用いた制動機構80を備えている。
捕捉体61の係止突起61bが屈曲部63bから離脱して直線部63aに入る際、図1
5に示すように、その捕捉体61の内方への回動によって、捕捉体61の外面に設けたカ
ム部64が押圧部材65の内側面を前記長手方向に直交する方向へ押圧する。この押圧に
より、その押圧部材65の外側面に設けた前記ブレーキパッド部82aが、対側に設けた
別のブレーキパッド部82bとの間でブレーキプレート部81を挟持し、その摩擦で制動
力を発揮する。
を備えている。ロータリダンパ装置71は、その支軸72を中心に回転するピニオン73
がラック74と噛み合っている。ピニオンの回転には、一定の抵抗が付加されているので
、その抵抗で引戸の移動の勢い(速度)を抑制する(例えば、特許文献1,2参照)。
をガイドレールに取り付けてしまったとする。
その状態で、戸本体を閉鎖方向に移動させると、図15(b)に示すように、捕捉体6
1の前端部61cがストッパピン51に当たって、それ以上、戸本体が動かなくなる。こ
のため、捕捉体61がストッパピン51に係合する状態には至らない。
しないので、このままでは、その引戸用クローザ装置の引込機構による自閉機能を発揮さ
せることはできない。自閉機能が発揮されなければ、制動機構による制動機能や緩衝機構
による緩衝機能が付随する場合においても、それらの機能を発揮させることもできない。
外方へ回動した状態にロックした後、あらためて戸本体をガイドレールに取り付ける作業
を行う必要がある。
わらず、戸本体をガイドレールに取り付けさえすれば、引戸用クローザ装置の前記自閉機
能等(自閉機能、制動機能、緩衝機能)を発揮できることが望ましい。
えすれば、引戸用クローザ装置の自閉機能等を発揮できるようにすることを課題とする。
沿って移動自在とし、前記戸本体と前記ガイドレールのいずれか一方にストッパピンを設
け、他方には固定部材とその固定部材に対して前記長手方向に沿って移動自在のスライダ
を設けて、そのスライダに捕捉体を回動自在に設け、前記スライダと前記固定部材との間
に弾性部材を介在させ、前記戸本体が開放された状態で、前記捕捉体は外方へ回動してそ
の捕捉体が前記固定部材に設けた係止部に係止され、その係止により、前記弾性部材の付
勢力に抗して前記スライダがその位置で維持されており、前記戸本体が引戸の閉鎖方向へ
移動することにより、前記捕捉体に前記ストッパピンが当たりその捕捉体が内方へ回動し
て前記ストッパピンに係合するとともに、その内方への回動により、前記捕捉体の前記係
止部への係止が解除され、前記スライダと前記固定部材とは前記弾性部材の弾性力により
長手方向に相対移動して前記戸本体を閉じるようになっている引戸用クローザ装置におい
て、前記捕捉体が内方に回動した状態で、前記戸本体を前記ガイドレールに取り付けた際
に、その戸本体を前記ガイドレールに沿って閉鎖方向に移動させて前記捕捉体の前端部が
前記ストッパピンに当たることにより、そのストッパピンが前記捕捉体を弾性変形させ、
その弾性変形によって前記ストッパピンが前記前端部を乗り越えた後前記弾性変形が解放
されて、前記捕捉体が前記ストッパピンへの係合状態に移行することを特徴とする引戸用
クローザ装置の構成を採用した。
した状態にあれば、その戸本体を前記ガイドレールに沿って閉鎖方向に移動させれば、ス
トッパピンが捕捉体に当たることでその捕捉体が内方へ回動し、その回動によって、通常
どおり、捕捉体はストッパピンへの係合状態に移行することができる。
仮に、前記捕捉体が内方に回動した状態で、前記戸本体を前記ガイドレールに取り付け
た際には、その戸本体を前記ガイドレールに沿って閉鎖方向に移動させると、前記捕捉体
の前端部が前記ストッパピンに当たってその捕捉体が弾性変形するので、ストッパピンは
、その当たった前端部を乗り越えて前記係合状態に移行できるのである。
このため、捕捉体の向きにかかわらず、戸本体をガイドレールに取り付けさえすれば、
引戸用クローザ装置の自閉機能等を発揮できるようになる。
後端側に向かうにつれて徐々に前記ストッパピンに近づく傾斜面である構成を採用するこ
とができる。
この構成によれば、捕捉体の前端部がストッパピンに当たった際に、その傾斜面とスト
ッパピンとの押圧度合いが徐々に増加して、弾性変形量も徐々に増大する。このため、ス
トッパピンが前端部を乗り越える際の動きがスムーズであり、円滑に前記係合状態に移行
することができる。
ルに取り付けさえすれば、引戸用クローザ装置の自閉機能等を発揮できる。
クローザ装置を取り付けた引戸の正面図である。図1(a)(b)は、引戸の戸本体1を
支えるガイドレール10の詳細図である。
ガイドレール10は、引戸の外形を成す矩形の枠材のうち、上枠3の下面に固定されて
、向かい合う縦枠2,2間を結んでいる。なお、図示しない下枠にも、ガイドレールが設
けられている。
行可能である。戸本体1は、その台車4,4に支軸を介して吊り下げた状態で支持されて
、ガイドレール10の長手方向に沿って移動自在である。なお、下枠のガイドレールも、
その戸本体1の長手方向への移動を案内している。
の台車4に向かって長手方向に伸びるハウジング(固定部材)20が取り付けられている
。
そのハウジング20の他方の台車4側の端部には、コロ20aが設けられている。コロ
20aは、ガイドレール10上を走行可能である。
ー(ストッパピン)11が設けられている。
ハウジング本体20d内に、図2(a)に示すように、樹脂製の固定プレート20bが、
そのハウジング20に対してビス20cにより不動に固定されて構成されている。
なお、この実施形態では、前記ハウジング本体20dと、後述するピン、ビス、バネ、
パッド類等の一部の部材を除いて、引戸用クローザ装置を構成する各部の部品は、全て樹
脂製のものを採用している。ただし、それらの部品の素材は、引戸の用途、種別等に応じ
て自由に選定できる。
ガイド24が形成されている(図7(a)参照)。第一のガイド24は、前記固定プレー
ト20bの表裏を貫通し、一定の長さを有する直線部24bと、その直線部24bの一端
を屈曲して形成された係止部24aを備えている。なお、直線部24bは、全長に亘って
一定の幅で設けられている。
。スライダ22は、前記固定プレート20bと等幅か、あるいは、それよりも若干狭い幅
であって、且つ、前記固定プレート20bよりも長手方向に短い板状の部材からなる本体
部22aを備えている。この本体部22aが、前記固定プレート20b上に載せられる。
二のガイド25が形成されている。第二のガイド25は、前記スライダ22の表裏を貫通
し、一定の長さを有する直線部25bと、その直線部25bの一端(前記一方の台車4側
の端部)を屈曲して形成された係止部25aを備えている。なお、直線部25bは、全長
に亘って一定の幅で設けられている。
において重複部分を有するように、スライダ22が固定プレート20b上に載せられてい
る(この実施形態では、両ガイド24,25のスリットの幅方向中心を一致させている)
。すなわち、第一のガイド24の直線部24bと第二のガイド25とが上下方向に重なる
位置に配置されている。
また、第一のガイド24の係止部24aと第二のガイド25の係止部25aは同方向に
屈曲しており、スライダ22が固定プレート20bに対して長手方向所定の位置に来れば
、上下方向に重なる形状となっている。
4側の端部)側に、上方へ突出する基部26と、下方に突出するブレーキカム支持部27
とを備えている。
側に水平方向に突出する突起26aを備えている。なお、基部26は、後述のブレーキカ
ム34の動作に対するスライダ22自身の剛性を高める機能も発揮している。
固定プレート20b上に載せられた際、ブレーキカム支持部27は、第一のガイド24内
に入り込んで固定プレート20bの下方に突出する。
設けた上下方向の孔部34d(図8(c)参照)に入り込み、その入り込んだ部分に、水
平方向にピン27aが挿通されている。このピン27aを介して、ブレーキカム支持部2
7に対して長手状のブレーキカム34が上下方向に対して揺動自在である。
32aが設けられている。このパッド32aは、ブレーキカム34の揺動により、固定プ
レートに設けたブレーキプレート部31下面に接離する。
また、前記基部26の直下において、スライダ22の本体部22aの下面には、ゴム製
のシートを貼り付けて形成したパッド32bが設けられている。このパッド32bは、固
定プレート20bの前記ブレーキプレート部31上面に当接している。
4bが上方へ揺動した際に、この突条34cが、第一のガイド24に入り込むことで、ブ
レーキカム34の揺動がぶれることが防止される。
に向かい合う位置にあり、前記ブレーキプレート部31を挟むブレーキパッド部32とし
て、制動機構30の要部を成している。
、駆動片21bとトリガーカム21aとを備えている。
れる上部部材21cと、本体部22aの下に配置される下部部材21dと、その上部部材
21cと下部部材21dとを結ぶ案内部21eとを備えている。上部部材21c、下部部
材21d及び案内部21eは一体に成型され、その他端側に、前記基部26の突起26a
に対向する突起21fを備えている。
1eが、第一のガイド24及び第二のガイド25内を長手方向に移動することで、その駆
動片21bの移動が案内されている。また、上部部材21cと下部部材21dとは、第一
のガイド24及び第二のガイド25よりも幅広であるから、抜け止めとがたつき防止の効
果も発揮している。
カム21aの回動軸21gが嵌って、トリガーカム21aは、駆動片21bに対してその
回動軸21g周りに回動自在である。
を有している。その案内部28が、第一のガイド24及び第二のガイド25内を長手方向
に移動することで、駆動片21bとともに長手方向へ移動することが案内されている。
端に設けた係止部25aとが上下方向に重なった状態において、案内部28が、直線部2
4b,25bから両係止部24a,25aへ入り込んでいくことで、トリガーカム21a
の回動が許容される。両係止部24a,25aが重なっていなければ、回動は許容されな
い。
ガイド24が、相対的に上側に位置するスライダ22に設けた第二のガイド25よりも幅
広に形成されている。これは、直線部24b,25b同士の間においても、係止部24a
,25a同士の間においても同様である。
て、図7(a)(d)等に示すように、相対的に幅の狭い第一の案内部28aと相対的に
幅の広い第二の案内部28bとを備えている。第一の案内部28aが第一のガイド24内
に入り込み、且つ、第二の案内部28bが第二のガイド25内に入り込んだ状態で、それ
ぞれ捕捉体21の回動及び長手方向への移動に対するガイド機能を発揮している。
からなる補助弾性部材33が配置されている。この補助弾性部材33は、前記駆動片21
bをブレーキカム34の一端34bから遠ざかる方向(一端側へ)へ付勢している。
このため、捕捉体21、すなわち、駆動片21b及びトリガーカム21aは、内方へ回
動した状態(案内部25が係止部24a,25aへ入り込んでいない状態)において、外
力を加えなければ、前記案内部25が、前記第二のガイド25の直線部25bの一端側の
終端部に当たる位置まで押圧された状態に維持されている。
ハウジング20に設けた支持部29bとの間には、コイルバネからなる弾性部材23が取
り付けられている。
この弾性部材23は、スライダ22を固定プレート20bに対して他端側に引き込む付
勢力を付与している。
緩衝機構40の構成を説明すると、図10(a)に示すように、本体部22aの後端部に
、上下方向に貫通する孔部45が形成されている。
長手方向中程において、幅方向外側に拡がる凹部45c,45dが形成されている。凹部
45c,45dは、孔部45の幅方向に向かい合うように形成されている。
図10(a)で上方に示す一方の凹部45cは、他端側(図中右側)に向かうにつれて
徐々に孔部45の幅方向中心へ近づく傾斜面45aを備えている。また、図10(a)で
下方に示す他方の凹部45dは、一端側(図中左側)に向かうにつれて徐々に孔部45の
幅方向中心へ近づく傾斜面45bを備えている。
レート20b上に配置される本体部46aと、その本体部46aから下方に伸びて第一の
ガイド24に入り込む案内部46dとを備える。また、案内部46dは、固定プレート2
0bの下面に当接することで抜け止めの機能を発揮するストッパ部46cを備えている。
また、その本体部46aの一端と他端には、それぞれ保持部46bを備えている。
本体部46a、保持部46b、案内部46d、ストッパ部46cは一体に成型されてい
る(図8参照)。
20bに対して長手方向に移動すれば、そのスライダ22とともに長手方向に移動するよ
うになっている。このとき、その補助スライダ46の固定プレート20bに対する長手方
向への移動が、案内部46dと第一のガイド24とによって案内されている。
せたロータリーダンパ40の誘導部材41の両端41a,41bを上下から挟み込んで、
その誘導部材41を補助スライダ46に対して長手方向に直交する方向にスライド可能な
状態で保持している。なお、この実施形態では、誘導部材41が板状のプレート部41d
を備えた構成となっている。
内で、そのスライダ22に対して長手方向に相対移動が可能な状態である。この移動は、
保持部46b,46bの幅方向両端縁が、孔部45の幅方向端縁に摺動することで案内さ
れている。
するピニオン43が設けられている。また、そのピニオン43の外周には、円盤状部材4
1cが備えられている。円盤状部材41cは、前記プレート部41dに対してピニオン4
3と一体に回転可能である。
このピニオン43は、前記誘導部材41が長手方向に直行する方向にスライドするのに
合わせ、ハウジング20に固定したラック44と噛み合った状態と、その噛み合いが解除
された状態とに切り換えされるようになっている。なお、ピニオン43の回転には、一定
の抵抗が付加されている。
開放された状態とする。
動した状態にある。このとき、トリガーカム21aは、下面に突出する案内部28の前記
第一の案内部28a、及び前記第二の案内部28bが、図3(a)(c)に示すように、
それぞれ、第一のガイド24の係止部24a、及び、第二のガイド25の係止部25aに
係止されている。すなわち、捕捉体21を他端側へ引き寄せようとする弾性部材23の付
勢力に抗して、捕捉体21が外方へ回動して、その位置で維持されている(図6(a)参
照)。
へ移動することにより、やがて、捕捉体21のトリガーカム21aにトリガー11が当た
る。この状態を図5(a)に示す。
k内に入り込むとともに、その凹部21kの内壁を、図中の矢印aの方向へ押圧する。こ
の押圧により、トリガーカム21aは、図中の矢印bで示す方向へ回動する。すなわち、
内方へ回動する。内方へ回動した直後の状態を、図5(b)に示す。
この回動は、案内部28が係止部24a,25a内を移動することで案内されているほ
か、トリガーカム21aの他端に設けた円弧面21iと、駆動片21bの一端に設けた円
弧面21jとが摺動することによっても案内されている。
ム21aは、トリガー11を完全に捉えてそのトリガー11に係合する。また、トリガー
カム21aは、その内方への回動により、前記案内部28、すなわち、第一の案内部28
a及び第二の案内部28bが、図3(a)(c)に示すように、それぞれ、第一のガイド
24の係止部24a、及び、第二のガイド25の係止部25aから離脱してその係合が解
除される。
、スライダ22には、弾性部材23による他端方向への引き寄せ力(付勢力)が作用して
いるので、スライダ22は、固定プレート20b及びその固定プレート20bが固定され
ているハウジング20に対して他端側へ相対移動する。
この相対移動は、案内部28が直線部24b内を長手方向に移動することで案内されて
いる。
22は、引戸の上枠3及びガイドレール10に対して動かずにその位置で維持され、固定
プレート20b及びハウジング20が、その不動のスライダ22に対して一端側へ相対移
動することとなる。図5(c)に示す矢印cは、その不動のスライダ22に対する固定プ
レート20b(ハウジング20)の一端側への相対移動を示している。また、図3(b)
(d)に示す矢印Bも同様である。
戸本体1が完全に閉鎖して縦枠2に当たった後も、その戸本体1は、弾性部材23の付勢
力によって、なおも閉まる方向に押された状態に維持されている。
なわち、スライダ22が固定プレート20bに対して他端側へ相対移動すると(固定プレ
ート20bがスライダ22に対して一端側へ相対移動すると)、図10(b)に矢印eで
示すように、スライダ22の孔部45の内壁(傾斜部45b)が、ロータリーダンパ40
の誘導部材41の円盤状部材41cを押圧する。
向へと移動する。すわなち、ラック44に近づく方向に移動し、前記相対移動による矢印
e,f方向への押圧が続く限り、その位置で維持される。この移動により、ピニオン43
はラック44に噛み合って、前記相対移動の速度を抑えるべく、所定の緩衝機能を発揮す
る。このとき、円盤状部材41cは支軸42周りに回転可能であるので、前記傾斜面45
a,45bとの接触抵抗が低減されている。
には、スライダ22に対して他端側へ相対移動する方向の力が加わる。特に、戸本体1を
勢いよく閉めた時や、閉じる方向への強い力を加えた時には、その力は衝撃力となって作
用することもある。
る。なお、図8(a)(b)は、トリガーカム21aが外方へ回動した状態を示す参考図
である。トリガーカム21aは駆動片21bとともに、スライダ22に対して第二のガイ
ド25の直線部25bが介在する僅かな範囲で、長手方向への相対移動が許容されている
から、その衝撃力によって、スライダ22に対して矢印C方向へ相対移動しようとする。
、ブレーキカム34の一端34bを押圧する。下部部材21dとブレーキカム34の一端
34bとは、他端側へ向かって徐々に上がる傾斜面を介して当接しているから、ブレーキ
カム34の一端34bは矢印E方向へ揺動する。その揺動により、ブレーキカム34の他
端34a側に設けられたブレーキパッド部32のパッド32bが矢印Fの方向へ上昇する
。パッド32bは、固定プレート20bのブレーキプレート部31を挟んで対側に設けら
れたブレーキパッド部32のパッド32aとの間で、そのブレーキプレート部31を押圧
し、スライダ22の動きに制動をかける。これにより、戸本体1が完全に閉まる際(図6
(b)に示す状態を参照)、戸本体1が縦枠2に当たることによる衝撃を抑制する。
なお、このブレーキパッド部32に関し、パッド32a,32bを材質の異なるものに
変更することによって、その制動力を強めたり弱めたり適宜調整することができる。
れているので、その駆動片21bには、前記矢印C方向の押圧と逆方向の付勢力が付与さ
れる。このため、駆動片21bの下部部材21dが、前記傾斜面同士の当接箇所に強く押
される等して、ブレーキパッド部32がブレーキプレート部31に噛み込んでしまう事態
が起きないようになっている。
1を手で押して、開放方向に移動させる。
プレート20bは、図5(c)に示す矢印cの反対方向へ移動するから、やがて、図5(
d)に実線で示す状態に至る。
21k内に入り込んだ状態にあるが、さらに戸本体1が移動することによって、トリガー
カム21aの案内部28、すなわち、第一の案内部28a及び第二の案内部28bが、図4(a)に示す状態から図4(b)に示す状態へと、それぞれ、第一のガイド24の係止部24a、及び、第二のガイド25の係止部25aへ入り込んで係合する。このとき、直線部24b、25bから係止部24a,25aへの屈曲点の外径側の内面R,R’が円弧状であるから(図7(a)参照)、このような移行がスムースである。
わち、外方へ回動する。外方へ回動した状態を、図5(d)に鎖線で示す。
この回動は、案内部28が係止部24a,25a内を移動することで案内されているほ
か、トリガーカム21aの他端に設けた円弧面21iと、駆動片21bの一端に設けた円
弧面21jとが摺動することによっても案内されている点は、前述の引戸を閉じる場合と
同様である。
ガーカム21aは、トリガー11への係合が解除される。
このため、その後は、ハウジング20及び固定プレート20bとスライダ22とが一体
となって、長手方向に移動するので、戸本体1は弾性部材23の影響を受けることなく、
引戸を開ける方向へと軽く移動させることができる。
ダ22が固定プレート20bに対して一端側へ相対移動すると(固定プレート20bがス
ライダ22に対して他端側へ相対移動すると)、図10(c)に矢印gで示すように、ス
ライダ22の孔部45の内壁(傾斜部45a)が、ロータリーダンパ40の円盤状部材4
1cを押圧する。
すわなち、ラック44から遠ざかる方向に移動し、前記相対移動による矢印g,h方向へ
の押圧が続く限り、その位置で維持される。この移動により、ピニオン43はラック44
に噛み合わない状態となり、引戸の戸本体1を開けるに際し、緩衝機能は解除された状態
となる。このとき、円盤状部材41cは支軸42周りに回転可能であるので、前記傾斜面
45a,45bとの接触抵抗が低減されている点は同様である。
にで示すように、ブレーキカム34の一端34bから離れた状態となるから、その機能は
解除された状態となり、制動機構30が引戸の戸本体1を開ける動作を阻害するような抵
抗を与えないようになっている。
付ける際には、従来の技術では、捕捉体61(この発明におけるトリガーカム21aに相
当)を外方へ回動させた状態、すなわち、従来例の説明図である図14(b)に示す状態
にしておかなければならなかった。
なぜならば、捕捉体61が内方に回動した状態にあると、ガイドレール内のストッパピ
ン51(この発明のトリガー11に相当)に、捕捉体61の凹部61aを係合させること
ができなかったからである。
トリガーカム21aに相当)が内方へ回動した状態で、戸本体を取り付けてしまったとす
る。
その状態で、戸本体を閉鎖方向に移動させると、図15(b)に示すように、捕捉体6
1の前端部61cがストッパピン51(この発明におけるトリガー11に相当)に当たっ
て、それ以上、戸本体が動かなくなる。このため、捕捉体61がストッパピン51に係合
する状態には至らない。
しないので、このままでは、その引戸用クローザ装置の引込機構による自閉機能も、制動
機構による制動機能も、緩衝機構による緩衝機能も発揮させることはできない事態となる
。
外方へ回動した状態にロックした後、あらためて戸本体をガイドレールに取り付ける作業
を行っていた。
ガーカム21aの前端部21mが上下方向に変形しやすいものとなっている。
戸本体1をガイドレール10に取り付けてしまったとしても、戸本体1が、図11(a)
に示す状態から図11(b)に示す状態を経て、戸本体1が図11(c)に示す位置まで
来ると、トリガーカム21aの前端部21mが、図12(a)の状態から、図12(b)
の状態へと押し下げられる方向へと、その捕捉体21が弾性変形する。その弾性変形によ
って、図12(c)に示すように、前記ストッパピン11が前記前端部21mを乗り越え
た後前記弾性変形が解放されて、その後、第一のガイド24を相対移動させれば、ストッ
パピン11が凹部21k内に入り込んで、前記捕捉体21が、前記ストッパピン11への
係合状態に移行することができる。
したがって、その後は、引戸用クローザ装置の引込機構による自閉機能はもちろんのこ
と、制動機構30による制動機能、緩衝機構40による緩衝機能の各機能を発揮すること
ができ、図11(d)に示す全閉状態に移行することができる。
の説明と全く同じで、図11(d)に示す全閉状態から戸本体1を開ける方向へ移動させ
れば、図11(e)及び(f)に示すように、所定の地点でトリガーカム21aのトリガ
ー11に対する係止が解除され、その後は、軽やかに戸本体1を開放できる点は、同様で
ある。
側に向く面)が、前端側から後端側に向かうにつれて上っていく(トリガー11側に近づ
く)傾斜面となっていることから、図12(b)に矢印で示す変形が起こりやすくなって
いる。また、その前端部21mのやや後方に位置する中間部21nの上下方向の部材厚が
、前後と比べて薄くなっていることから、その変形性能を高め、前述の前端部21mにお
ける上下方向への変形を促している。すなわち、図13(a)に示す状態から図13(b
)へ示す状態へのトリガーカム21aのトリガー11への係合を円滑にしている。
2 縦枠
3 上枠
4 台車
10 ガイドレール
11 ストッパピン(トリガー)
20 固定部材(ハウジング)
20a コロ
20b 固定プレート
20c ビス
21,61 捕捉体
21a トリガーカム
21b 駆動片
21c 上部部材
21d 下部部材
21e 案内部
21f,26a 突起
21g 回動軸
21h 孔
21i,21j 円弧面
21k 凹部
21m 前端部
21n 中間部
22 スライダ
22a 本体部
23,33 弾性部材
24 第一のガイド
25 第二のガイド
24a,25a 係止部
24b,25b 直線部
26 基部
27 ブレーキカム支持部
27a ピン
28 案内部
28a 第一の案内部
28b 第二の案内部
29a,29b 支持部
30 制動機構
31 ブレーキプレート部
32 ブレーキパッド部
32a,32b パッド
34 ブレーキカム
34a 他端
34b 一端
34c 突条
34d 孔部
40 緩衝機構(ロータリーダンパ)
41 誘導部材
42 支軸
43 ピニオン
44 ラック
45 孔部
45a,45b 傾斜面
45c,45d 凹部
Claims (2)
- 引戸の戸本体(1)をガイドレール(10)の長手方向に沿って移動自在とし、前記戸
本体(1)と前記ガイドレール(10)のいずれか一方にストッパピン(11)を設け、他方には固定部材(20)とその固定部材(20)に対して前記長手方向に沿って移動自在のスライダ(22)を設けて、そのスライダ(22)に捕捉体(21)を回動自在に設け、前記スライダ(22)と前記固定部材(20)との間に弾性部材(23)を介在させ、
前記戸本体(1)が開放された状態で、前記捕捉体(21)は外方へ回動してその捕捉体(21)が前記固定部材(20)に設けた係止部(24a)に係止され、その係止により、前記弾性部材(23)の付勢力に抗して前記スライダ(22)がその位置で維持されており、前記戸本体(1)が引戸の閉鎖方向へ移動することにより、前記捕捉体(21)に前記ストッパピン(11)が当たりその捕捉体(21)が内方へ回動して前記ストッパピン(11)に係合するとともに、その内方への回動により、前記捕捉体(21)の前記係止部(24a)への係止が解除され、前記スライダ(22)と前記固定部材(20)とは前記弾性部材(23)の弾性力により長手方向に相対移動して前記戸本体(1)を閉じるようになっている引戸用クローザ装置において、
前記捕捉体(21)が内方に回動した状態で、前記戸本体(1)を前記ガイドレール(10)に取り付けた際に、その戸本体(1)を前記ガイドレール(10)に沿って閉鎖方向に移動させて前記捕捉体(21)の前端部(21m)が前記ストッパピン(11)に当たることにより、そのストッパピン(11)が前記捕捉体(21)の前端部(21m)を乗り越えることができるように前記捕捉体(21)を前記ストッパピン(11)の軸方向に沿って押圧して弾性変形させ、その弾性変形によって前記ストッパピン(11)が前記前端部(21m)を乗り越えた後前記弾性変形が解放されて、前記捕捉体(21)が前記ストッパピン(11)への係合状態に移行することを特徴とする引戸用クローザ装置。 - 前記捕捉体(21)の前端部(21m)の前記ストッパピン(11)側に向く面は、前端側から後端側に向かうにつれて徐々に前記ストッパピン(11)に近づく傾斜面であることを特徴とする請求項1に記載の引戸用クローザ装置。
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