JP5495862B2 - 遠隔操作型アクチュエータ - Google Patents

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Description

この発明は、細長形状のガイド部の先端に設けた作業具の姿勢を遠隔操作で変更可能な遠隔操作型アクチュエータに関する。
医療や機械加工等の分野で切削加工等の作業に用いられる遠隔操作型アクチュエータがある。この遠隔操作型アクチュエータは、直線形状や湾曲形状をした細長形状のガイド部の先端に工具、把持具等の作業具を設け、この作業具を遠隔操作で制御するようにしたものである。以下、骨の加工に用いられる医療用の遠隔操作型アクチュエータを例にとって、従来技術と課題について説明する。
整形外科において、骨の老化等によって擦り減って使えなくなった関節を新しく人工のものに取り替える人工関節置換手術がある。この手術では、患者の生体骨を人工関節が挿入できるように加工する必要があるが、その加工には、術後の生体骨と人工関節との接着強度を高めるために、人工関節の形状に合わせて精度良く加工することが要求される。
例えば、股関節の人工関節置換手術では、大腿骨の骨の中心にある髄腔部に人工関節挿入用の穴を形成する。人工関節と骨との接触強度を保つには両者の接触面積を大きくとる必要があり、人工関節挿入用の穴は、骨の奥まで延びた細長い形状に加工される。この加工には、細長形状のガイド部の先端に設けた工具を遠隔操作で回転させる遠隔操作型アクチュエータが用いられる。人工関節置換手術では、皮膚切開や筋肉の切断を伴う。すなわち、人体に傷を付けなければならない。その傷を最小限に抑えるためには、前記ガイド部は真っ直ぐでなく、適度に湾曲している方が良い場合がある。
このような状況に対応するためのものとして、次のような従来技術がある。例えば、特許文献1は、ガイド部の中間部を2重に湾曲させて、パイプ部の先端側の軸心位置と基端側の軸心位置とをずらせたものである。このようにガイド部の軸心位置が先端側と軸心側とでずれているものは、他にも知られている。また、特許文献2は、ガイド部を180度回転させたものである。
米国特許第4,466,429号明細書 米国特許第4,265,231号明細書
上記従来の医療用遠隔操作型アクチュエータは、工具の回転のみを遠隔操作で制御するだけであったため、人工関節挿入用の穴の深遠部で工具を正確に位置決めすることや、骨を複雑な形状に加工することが難しかった。そこで、上記問題を解決するために、図9に示すように、ガイド部3の先端に、工具1を回転自在に支持する先端部材2を姿勢変更可能に設け、この先端部材2の姿勢を遠隔操作で変更可能にすることを試みた。具体的には、ガイド部3の内部に両端に貫通したガイド孔(図示せず)を設け、このガイド孔内に姿勢操作部材(図示せず)を進退自在に挿通し、この姿勢操作部材を介して先端部材2に姿勢変更用の作用力を付与して、先端部材2を姿勢変更させることにした。姿勢操作部材をワイヤ等の可撓性を有するものにすれば、ガイド部3およびその内部のガイド孔が湾曲していても、先端部材2に姿勢変更用の作用力を伝達することができる。
上記のように姿勢操作部材を介して先端部材2に姿勢変更用の作用力を付与する遠隔操作型アクチュエータは、先端部材2の姿勢を安定して保持するために、先端部材2が受ける外力に打ち克つだけの予圧を姿勢操作部材により先端部材に与えておく。また、先端部材2の姿勢変更動作は、先端部材2の初期位置姿勢に対する姿勢変更の程度に応じて、姿勢操作部材を進退させて先端部材に作用力を付与することで行う。
通常、先端部材2の初期位置姿勢は、図9(A)のようにガイド部3と先端部材3とが真っ直ぐな状態、すなわちガイド部3の中心線CL1と先端部材2の中心線CL2とが合致する状態とされる。しかし、組み立てられた遠隔操作型アクチュエータは、部品の加工精度や組立精度等により製品ごとにガイド部3に対する先端部材3の真直度が若干異なるため、ガイド部3の中心線CL1と先端部材2の中心線CL1とが完全には合致しないのが普通である。したがって、先端部材2を目標とする姿勢に正確に変更できるようにするには、製品ごとに先端部材2の初期位置姿勢に応じた姿勢操作部材の基準位置を把握しておき、その基準位置に基づいて先端部材2の姿勢変更制御を行わなければならない。
この発明の目的は、細長形状のガイド部の先端に設けられて作業具を支持する先端部材の姿勢を遠隔操作で精度良く変更することができ、製品ごとに異なる先端部材の初期位置姿勢に応じた姿勢変更制御を行える遠隔操作型アクチュエータを提供することである。
この発明の他の目的は、簡単な操作で確実に、先端部材をガイド部に対して真っ直ぐになるように拘束できる拘束具を提供することである。
この発明にかかる遠隔操作型アクチュエータは、細長形状のガイド部と、このガイド部の先端に姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、この先端部材に設けた作業具と、この作業具を駆動させる作業具用駆動源と、前記先端部材の姿勢を操作する姿勢変更用駆動源と、この姿勢変更用駆動源を制御する姿勢制御装置とを備え、前記ガイド部は、前記作業具用駆動源の駆動力を前記作業具に伝達する駆動軸と、両端に貫通したガイド孔とを内部に有し、前記姿勢変更用駆動源により駆動されて進退動作することにより前記先端部材を姿勢変更させる姿勢操作部材を前記ガイド孔内に進退自在に挿通し、前記姿勢操作部材の進退位置を検出する進退検出手段と、前記ガイド部の先端部と前記先端部材とにわたって外周に着脱自在に嵌合し前記先端部材を前記ガイド部に対して真っ直ぐになるように拘束する拘束具とを設け、前記姿勢制御装置で用いる前記先端部材の初期位置姿勢における前記姿勢操作部材の進退位置の情報は、前記拘束具で前記先端部材を拘束し、前記姿勢操作部材により前記先端部材に予圧を付与した状態で取得された前記進退検出手段の検出値であることを特徴とする。
この構成によれば、先端部材に設けた作業具により、所定の作業が行われる。その場合に、姿勢変更用駆動源により姿勢操作部材を進退させると、この姿勢操作部材が先端部材に対し作用することにより、ガイド部の先端に姿勢変更自在に取付けられた先端部材が姿勢変更する。姿勢変更用駆動源は、先端部材から離れた位置に設けられており、上記先端部材の姿勢変更は遠隔操作で行われる。姿勢操作部材はガイド孔に挿通されているため、姿勢操作部材が長手方向と交差する方向に位置ずれすることがなく、常に先端部材に対し適正に作用することができ、先端部材の姿勢変更動作が正確に行われる。
組立てられた遠隔操作型アクチュエータは、部品の加工精度や組立精度等により製品ごとにガイド部に対する先端部材の真直度が若干異なる。つまり、製品ごとに先端部材の初期位置姿勢が異なる。そこで、先端部材をガイド部に対して真っ直ぐになるように拘束具で拘束した状態で、姿勢操作部材により先端部材に予圧を与え、そのときの姿勢操作部材の進退位置を進退検出手段で検出する。この進退検出手段の検出値を、先端部材の初期位置姿勢における姿勢操作部材の進退位置として、姿勢制御装置による先端部材の姿勢変更制御に用いる。それにより、製品ごとに異なる先端部材の初期位置姿勢に応じた適正な姿勢変更制御を行える。
前記拘束具は、例えば、互いに円周方向に離れた複数の分割体からなり前記ガイド部の先端部と前記先端部材とにわたって外周に配置される内周部材と、この内周部材の外周に配置される筒状の外周部材とを有し、前記内周部材の外周面および前記外周部材の内周面は、互いに対応するテーパ状であり、互いに螺合する雄ねじおよび雌ねじがそれぞれ形成されていてもよい。
この構成の拘束具は、ガイド部の先端部と先端部材とにわたって外周に被せ、雄ねじと雌ねじとが互いに締まる方向に外周部材を回転させる。すると、内周部材に対して外周部材がテーパの大径側へ軸方向移動し、それに伴い内周部材が縮径して、各分割体がガイド部の先端部および先端部材に押し付けられる。それにより、先端部材の中心線とガイド部の中心線が合致していなかった場合でも、両中心線が合致するように揃えられて、先端部材がガイド部に対して真っ直ぐな状態に拘束される。
この発明において、前記姿勢操作部材の進退位置の情報の取得時に、前記拘束具で前記先端部材を拘束した状態で、前記姿勢変更用駆動源を定められた大きさの出力で駆動して、前記姿勢操作部材を介して前記先端部材に定められた大きさの予圧を付与するのが良い。
姿勢変更用駆動源の出力を定められた大きさとすることで、先端部材の初期位置姿勢における姿勢操作部材の進退位置の検出を一定条件で行え、精度の良い検出結果が得られる。
この発明において、前記姿勢操作部材が前記先端部材に作用する力と前記先端部材からの反力とが釣り合うまで前記姿勢操作部材を進退させ、姿勢操作部材が停止した進退位置を、前記先端部材の初期位置姿勢における姿勢操作部材の基準位置として記憶する基準位置記憶手段を設けるのが良い。さらに、前記姿勢操作部材の進退と、前記姿勢操作部材の基準位置の前記基準位置記憶手段への記憶を一連の動作で行うように制御する初期姿勢制御手段を設けるのが良い。
基準位置記憶手段を設ければ、先端部材の初期位置姿勢における姿勢操作部材の基準位置を基準位置記憶手段に記憶させておくことにより、先端部材の姿勢変更時に、前記姿勢操作部材の基準位置を用いて、先端部材の初期位置姿勢に応じた適正な姿勢変更制御を行える。また、初期姿勢制御手段を設ければ、姿勢操作部材の基準位置を基準位置記憶手段に記憶させる動作を自動的に行うことができる。
この発明において、前記先端部材は、前記ガイド部に対し任意方向に姿勢変更自在に取付けられたものであり、前記ガイド孔およびこのガイド孔内に挿通された前記姿勢操作部材を、前記先端部材の傾動中心の周りの3箇所以上に設け、前記姿勢変更用駆動源を各姿勢操作部材に対して個別に設け、前記3箇所以上の姿勢操作部材が前記先端部材に与える力のバランスによって前記先端部材の姿勢を直交2軸方法に変更ならびに維持させるようにしてもよい。
先端部材の姿勢を直交2軸方法に変更ならびに維持させることができれば、先端部材に設けた作業具を精度良く位置決めすることができる。また、3つ以上の姿勢操作部材から先端部材に対して姿勢を変更、維持させる力が与えられるため、先端部材の姿勢安定性を高めることができる。
上記のように3つ以上の姿勢操作部材により先端部材の姿勢が直交2軸方法に変更可能である場合、前記3箇所以上に設けられる各姿勢操作部材を順番に進退させる全ての組合せについて、各姿勢操作部材を順番に進退させて進退停止位置を検出し、姿勢操作部材ごとに各検出値に定められた統計的処理をした統計処理値を求め、この統計処理値を前記先端部材の初期位置姿勢における各姿勢操作部材の基準位置とするのが良い。前記統計処理値は、例えば各検出値の算術平均値とする。
上記のようにして各姿勢操作部材の基準位置を決定すれば、各姿勢操作部材の動作順の違いによる検出値の偏差を極力排除することができ、正確な値が得られる。
また、この発明における別発明の遠隔操作型アクチュエータは、細長形状のガイド部と、このガイド部の先端に姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、この先端部材に設けた作業具と、この作業具を駆動させる作業具用駆動源と、前記先端部材の姿勢を操作する姿勢変更用駆動源と、この姿勢変更用駆動源を制御する姿勢制御装置とを備え、前記ガイド部は、前記作業具用駆動源の駆動力を前記作業具に伝達する駆動軸と、両端に貫通したガイド孔とを内部に有し、前記姿勢変更用駆動源により駆動されて進退動作することにより前記先端部材を姿勢変更させる姿勢操作部材を前記ガイド孔内に進退自在に挿通し、前記姿勢操作部材の進退位置を検出する進退検出手段と、前記姿勢制御装置で用いる前記先端部材の初期位置姿勢における前記姿勢操作部材の進退位置の情報は、前記先端部材を前記ガイド部に対して真っ直ぐになるように拘束し、前記姿勢操作部材により前記先端部材に予圧を付与した状態で取得された前記進退検出手段の検出値であることを特徴とする。
この場合、前記発明と同様の作用および効果を奏する。
上記各発明において、前記ガイド部は湾曲した箇所を有していてもよい。
姿勢操作部材を可撓性とすれば、ガイド部に湾曲した箇所があっても、姿勢操作部材をガイド孔内で進退させることができる。
この発明にかかる拘束具は、前記先端部材を前記ガイド部に対して真っ直ぐになるように拘束するものであって、互いに円周方向に離れた複数の分割体からなり前記ガイド部の先端部と前記先端部材とにわたって外周に配置される内周部材と、この内周部材の外周に配置される筒状の外周部材とを有し、前記内周部材の外周面および前記外周部材の内周面は、互いに対応するテーパ状であり、互いに螺合する雄ねじおよび雌ねじがそれぞれ形成されていることを特徴とする。
この構成の拘束具は、内周部材の各分割体がガイド部の先端部と先端部材とにわたって外周に被せ、雄ねじと雌ねじとが互いに締まる方向に外周部材を回転させる。すると、内周部材に対して外周部材がテーパの大径側へ軸方向移動し、それに伴い内周部材が縮径して、各分割体がガイド部の先端部および先端部材に押し付けられる。それにより、先端部材の中心線とガイド部の中心線が合致していなかった場合でも、両中心線が合致するように揃えられて、先端部材がガイド部に対して真っ直ぐな状態に拘束される。これらの操作は簡単である。
この発明の遠隔操作型アクチュエータは、細長形状のガイド部と、このガイド部の先端に姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、この先端部材に設けた作業具と、この作業具を駆動させる作業具用駆動源と、前記先端部材の姿勢を操作する姿勢変更用駆動源と、この姿勢変更用駆動源を制御する姿勢制御装置とを備え、前記ガイド部は、前記作業具用駆動源の駆動力を前記作業具に伝達する駆動軸と、両端に貫通したガイド孔とを内部に有し、前記姿勢変更用駆動源により駆動されて進退動作することにより前記先端部材を姿勢変更させる姿勢操作部材を前記ガイド孔内に進退自在に挿通し、前記姿勢操作部材の進退位置を検出する進退検出手段と、前記ガイド部の先端部と前記先端部材とにわたって外周に着脱自在に嵌合し前記先端部材を前記ガイド部に対して真っ直ぐになるように拘束する拘束具とを設け、前記姿勢制御装置で用いる前記先端部材の初期位置姿勢における前記姿勢操作部材の進退位置の情報は、前記拘束具で前記先端部材を拘束し、前記姿勢操作部材により前記先端部材に予圧を付与した状態で取得された前記進退検出手段の検出値であるため、細長形状のガイド部の先端に設けられて作業具を支持する先端部材の姿勢を遠隔操作で精度良く変更することができ、製品ごとに異なる先端部材の初期位置姿勢に応じた姿勢変更制御を行える。
この発明の拘束具は、前記ガイド部の先端部および前記先端部材の外周に配置され、互いに円周方向に離して分割された複数の分割体からなる内周部材と、この内周部材の外周に嵌合する外周部材とを有し、前記内周部材の各分割体の外周面はテーパ状であって雄ねじ部が形成され、前記外周部材の内周面に前記雄ねじ部と螺合する雌ねじ部が形成されているため、簡単な操作で確実に、先端部材をガイド部に対して真っ直ぐになるように拘束できるができる。
(A)はこの発明の実施形態にかかる遠隔操作型アクチュエータの概略構成を示す図、(B)はその異なる状態を示す部分図である。 (A)は同遠隔操作型アクチュエータの先端部材およびガイド部の断面図、(B)はそのIIB−IIB断面図、(C)は先端部材と駆動軸との連結構造を示す図、(D)は先端部材のハウジングを基端側から見た図である。 (A)は同遠隔操作型アクチュエータの作業具用駆動機構および姿勢変更用駆動機構の断面図、(B)はそのIIIB−IIIB断面図である。 (A)は同遠隔操作型アクチュエータの拘束具の正面図、(B)はそのIVB−O−IVB断面図である。 同遠隔操作型アクチュエータの制御系の概略構成を示すブロック図である。 初期姿制御手段のフローチャートその1である。 初期姿制御手段のフローチャートその2である。 (A)は異なる拘束具の正面図、(B)はその側面図である。 (A)、(B)は先端部材の初期位置姿勢を示す説明図である。
この発明の実施形態を図1〜図7と共に説明する。図1において、この遠隔操作型アクチュエータは、アクチュエータ本体5と、このアクチュエータ本体5に付属の拘束具6と、アクチュエータ本体5を制御するコントローラ7とでなる。アクチュエータ本体5とコントローラ7とは、電気ケーブル(図示せず)で結ばれている。なお、図1(A)は拘束具6を使用していない状態を示す全体図、図1(B)は拘束具6を使用している状態を示す部分図である。
アクチュエータ本体5は、作業具である回転式の工具1を保持する先端部材2と、この先端部材2が先端に姿勢変更自在に取付けられた湾曲した細長形状のガイド部3と、このガイド部3の基端が結合された駆動部ハウジング4aとでなる。駆動部ハウジング4aは、内蔵の作業具用駆動機構4bおよび姿勢変更用駆動機構4cを共に駆動部4を構成する。この例では、ガイド部3は、各部の曲率がほぼ一律な円弧状であるが、直線状であってもよい。
図2に示すように、先端部材2は、略円筒状のハウジング11の内部に、一対の軸受12によりスピンドル13が回転自在に支持されている。スピンドル13は、先端側が開口した筒状で、中空部に工具1のシャンク1aが嵌合状態に挿入され、回り止めピン14によりシャンク1aが回転不能に結合される。この先端部材2は、先端部材連結部15を介してガイド部3の先端に取付けられる。先端部材連結部15は、先端部材2を姿勢変更自在に支持する手段であり、球面軸受からなる。具体的には、先端部材連結部15は、ハウジング11の基端の内径縮径部からなる被案内部11aと、ガイド部3の先端に固定された抜け止め部材21の鍔状部からなる案内部21aとで構成される。両者11a,21aの互いに接する各案内面F1,F2は、先端部材2の中心線CL1上に曲率中心Oが位置し、基端側ほど径が小さい球面とされている。これにより、ガイド部3に対して先端部材2が抜け止めされるとともに、任意方向に姿勢変更自在に支持される。
ガイド部3は、駆動部ハウジング4a内の作業具用駆動源41(図1、図3)の回転力を前記スピンドル13へ伝達する駆動軸22を有する。この例では、駆動軸22はワイヤとされ、ある程度の弾性変形が可能である。ワイヤの材質としては、例えば金属、樹脂、グラスファイバー等が用いられる。ワイヤは単線であっても、撚り線であってもよい。図2(C)に示すように、スピンドル13と駆動軸22とは、自在継手等の継手23を介して回転伝達可能に接続されている。継手23は、スピンドル13の閉塞した基端に設けられた溝13aと、駆動軸22の先端に設けられ前記溝13aに係合する突起22aとで構成される。上記溝13aと突起22aとの連結箇所の中心は、前記案内面F1,F2の曲率中心Oと同位置である。駆動軸22と突起22aとは別部材として構成してもよい。
ガイド部3は、このガイド部3の外郭となる外郭パイプ25を有し、この外郭パイプ25の中心に前記駆動軸22が位置する。駆動軸22は、それぞれ軸方向に離れて配置された複数の転がり軸受26によって回転自在に支持されている。各転がり軸受26間には、これら転がり軸受26に予圧を発生させるためのばね要素27A,27Bが設けられている。ばね要素27A,27Bは、例えば圧縮コイルばねである。転がり軸受26の内輪に予圧を発生させる内輪用ばね要素27Aと、外輪に予圧を発生させる外輪用ばね要素27Bとがあり、これらが交互に配置されている。前記抜け止め部材21は、固定ピン28により外郭パイプ25のパイプエンド部25aに固定され、その先端内周部で転がり軸受29を介して駆動軸22の先端部を回転自在に支持している。パイプエンド部25aは、外郭パイプ25と別部材とし、溶接等により結合してもよい。
外郭パイプ25の内径面と駆動軸22の間には、互いに120度の位相にある周方向位置に、外郭パイプ25と同じ湾曲形状で両端に貫通する3本のガイドパイプ30が設けられている。そして、各ガイドパイプ30の内径孔であるガイド孔30a内に、姿勢操作部材31(31U,31L,31R)が進退自在に挿通されている。姿勢操作部材31は、ワイヤ31aと両端の柱状ピン31bとでなる。ワイヤ31aの材料としては、前記駆動軸22と同様に、金属、樹脂、グラスファイバー等が用いられる。ワイヤ31aは単線であっても、撚り線であってもよい。また、形状記憶合金を用いても良い。先端部材2側の柱状ピン31bの先端は球面状で、その球面状の先端が、ハウジング11の基端面に形成された径方向の溝部11bの底面に当接している。溝部11bおよび姿勢操作部材31は回転防止機構37を構成し、溝部11bに挿入された姿勢操作部材31の先端部が溝部11bの側面に当たることで、先端部材2がガイド部3に対して先端部材2の中心線CL1回りに回転するのを防止している。
また、外郭パイプ25の内径面と駆動軸22の間には、前記ガイドパイプ30とは別に、このガイドパイプ30と同一ピッチ円C上に、複数本の補強シャフト34が配置されている。これらの補強シャフト34は、ガイド部3の剛性を確保するためのものであり、ガイドパイプ30と同外径で同じ湾曲形状である。ガイドパイプ30と補強シャフト34の配列間隔は等間隔とされている。ガイドパイプ30および補強シャフト34は、外郭パイプ25の内径面におよび前記転がり軸受26の外径面に接している。これにより、転がり軸受26の外径面を支持している。
図3(A)は駆動部4の拡大断面図、同(B)はそのIIIB−IIIB断面図である。図示のように、作業具用駆動機構4bは、例えば電動モータからなる作業具用駆動源41を備える。作業具用駆動源41は、駆動部ハウジング4aと、その内部壁4aaに取付けた支持部材4abに支持され、後部が駆動部ハウジング4aから突出した状態で設けられている。作業具用駆動源41の出力軸41aは、前記支持部材4abに転がり軸受42により回転自在に支持されており、その先端が前記駆動軸22の基端に結合させてある。なお、駆動軸22は、ガイド部内部分22aと駆動部内部分22bとでなり、両部分22a,22bがカップリング22cにより連結されている。
姿勢変更用駆動機構4cは、各姿勢操作部材31(31U,31L,31R)にそれぞれ対応する姿勢変更用駆動源43(43U,43L,43R)を備える。各姿勢変更用駆動源43は、前記内部壁4aaに取付けられている。姿勢変更用駆動源43は、例えば電動リニアアクチュエータであり、図3(A)の左右方向に移動する出力ロッド43aの動きが、増力伝達機構44を介して前記姿勢操作部材31に伝達される。出力ロッド43aの動作位置、すなわち姿勢操作部材31の進退位置は、進退検出手段45(45U,45L,45R)にそれぞれ検出される。進退検出手段45は、例えば、光学式の回転センサ45aで、姿勢変更用駆動源43の回転部に設けた被検出部分45bの回転量から出力ロッド43aの進退量を測定する構成である。
前記増力伝達機構44は、支軸44a回りに回動自在なレバー44b(43bU,43bL,43bR)を有し、このレバー44bにおける支軸44aからの距離が長い作用点P1(P1U,P1L,P1R)に出力ロッド43aの力が作用し、支軸44aからの距離が短い力点P2(P2U,P2L,P2R)で姿勢操作部材31に力を与える構成であり、姿勢変更用駆動源43の出力が増力して姿勢操作部材31に伝達される。増力伝達機構44を設けると、小さな出力のリニアアクチュエータでも姿勢操作部材31に大きな力を与えることができるので、リニアアクチュエータの小型化が可能になる。なお、駆動軸22は、レバー44bに形成された開口46を貫通させてある。
拘束具6は、先端部材2をガイド部3に対し真っ直ぐな状態となるように拘束するのに用いられる。図4に示すように、拘束具6は、内周部材51と外周部材52とでなる。内周部材51は、互いに円周方向に離れた複数の分割体51aに分割されている。内周部材51の内径は、先端部材2およびガイド部3の外周に嵌合する程度とされる。その嵌合した状態で、各分割体51a間に隙間53が存在する。分割体51aの外周面はテーパ状で、そのテーパ状の外周面には各分割体51aにわたる雄ねじ54が形成されている。外周部材52は、内周面が前記内周部材51の外周面に対応するテーパ状で、そのテーパ状の内周面に前記雄ねじ54に螺合する雌ねじ部55が形成されている。
内周部材51および外周部材52のねじ54,55が緩まった状態で、拘束具6をガイド部3の先端部と先端部材2とにわたって外周に被せ、ねじ54,55が締まる方向に外周部材52を回転させる。すると、内周部材51に対して外周部材52がテーパ面の大径側へ軸方向に移動し、それに伴い内周部材51が縮径して、各分割体51aがガイド部3の先端部および先端部材2に押し付けられる。それにより、先端部材2の中心線CL1とガイド部3の中心線CL2が合致していなかった場合でも、両中心線CL1,CL2が合致するように揃えられて、図4(B)のように先端部材2がガイド部3に対し真っ直ぐな状態に拘束される。これらの操作は簡単である。
図5に示すように、コントローラ7は、各種制御を行うコンピュータ60が内蔵されている。コンピュータ60は、工具回転用駆動源41を制御する回転制御装置61と、姿勢変更用駆動源43(43U,43L,43R)を制御する姿勢制御装置62とを備える。また、姿勢制御装置62は、姿勢変更制御手段62aと初期姿勢制御手段62bとを備える。
回転制御装置61は、回転操作具63からの回転指令信号に応じてドライバ64に出力し、工具回転用駆動源41をオン・オフする。これにより、スピンドル13が回転および回転停止させられる。回転操作具63は、コントローラ7に設けられていてもよく、あるいは駆動源ハウジング4aに設けられていてもよい。
姿勢制御装置62の姿勢変更制御手段62aは、姿勢変更操作具65からの姿勢変更指令信号に応じてドライバ66に出力し、姿勢変更用駆動源43を駆動する。姿勢変更操作具65は、先端部材2を図2(B)におけるX軸方向およびY軸方向の直交2軸方法の姿勢変更操作と、その姿勢変更の程度の設定とを行えるものである。姿勢変更操作具65は、コントローラ7に設けられていてもよく、あるいは駆動源ハウジング4aに設けられていてもよい。
例えば、先端部材2を図2(A)において先端が下向きとなる側に姿勢変更する場合は、拘束具6が取外された状態で、各姿勢変更用駆動源43U,43L,43Rに出力して、上側の姿勢操作部材31Uを先端側へ進出させ、かつ他の2つの姿勢操作部材31L,31Rを後退させる。それにより、姿勢操作部材31Uによって先端部材2のハウジング11が押されて、先端部材2は下向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。このとき、各姿勢操作部材31の進退量が適正になるよう、各姿勢変更用駆動源42が制御される。各姿勢操作部材31を逆に進退させると、左右の姿勢操作部材31L,31Rによって先端部材2のハウジング11が押されて、先端部材2は先端側が上向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。
また、先端部材2を図2(A)において先端が右向き、すなわち紙面の裏側向きとなる側に姿勢変更する場合は、姿勢変更用駆動源43L,43Rに出力して、上側の姿勢操作部材31Uは静止させた状態で、左側の姿勢操作部材31Lを先端側へ進出させ、かつ右側の姿勢操作部材31Rを後退させる。それにより、左側の姿勢操作部材31Lによって先端部材2のハウジング11が押されて、先端部材2は案内面F1,F2に沿って右向きに姿勢変更する。左右の姿勢操作部材31L,31Rを逆に進退させると、右の姿勢操作部材31Rによって先端部材2のハウジング11が押されることにより、先端部材2は左向きとなる側へ案内面F1,F2に沿って姿勢変更する。
姿勢制御装置62の初期姿勢制御手段62bは、製品組立完成時や先端部材2の交換時に、先端部材2が初期位置姿勢にあるときの姿勢操作部材31の進退位置である基準位置を検出および記憶する初期姿制御手段を行う。初期位置姿勢とは、先端部材2がガイド部3に対し真っ直ぐな姿勢、すなわち先端部材2の中心線CL1とガイド部3の中心線CL2とが合致する姿勢を言う。各姿勢変更用駆動源43が中立位置にあり、各姿勢操作部材31の先端が先端部材2のハウジング11に当接する状態で、先端部材2の中心線CL1とガイド部3の中心線CL2とが合致するように設計されている。しかし、実際に組み立てられた遠隔操作型アクチュエータは、部品の加工精度や組立精度等により製品ごとにガイド部3に対する先端部材2の真直度が若干異なるため、図1(A)のように、両中心線CL1,CL2が完全には合致しないのが普通である。そこで、製品ごとに先端部材2の初期位置姿勢における姿勢操作部材31の進退位置である基準位置を把握しておき、その基準位置に基準にして各姿勢変更用駆動源43の出力を決定することで、先端部材2を目標とする姿勢に正確に変更させるのである。
初期姿勢制御手段62bには、初期姿勢制御手段実行操作具67と基準位置記憶手段68とが接続されている。初期姿勢制御手段実行操作具67は、後で説明する初期姿勢制御を実行させる操作具である。基準位置記憶手段68は、書き換え可能な記憶手段である
初期姿勢制御手段は行う時には、図1(B)のように、拘束具6を用いて先端部材2をガイド部3に対して真っ直ぐな状態に拘束する。先端部材2と姿勢操作部材31との間に予圧があり、先端部材2がガイド部3に対して角度を持った状態で固定されている場合は、姿勢操作部材31を後退させて先端部材2が自由に姿勢変更可能な状態にしてから、拘束具6で先端部材2を拘束する。
表1に示す進退順の組合せで各姿勢操作部材31U,31L,31Rの基準位置を取得する場合を例にとって、図6および図7のフローチャートと共に、初期姿制御手段を具体的に説明する。初期姿制御手段実行操作具57を操作すると、初期姿制御手段が開始する。
Figure 0005495862
まず、組合せAにて、各姿勢操作部材31U,31L,31Rの基準位置を取得する(S1)。その検出方法は、図7に示されている。すなわち、姿勢変更用駆動源43Uにより、任意の定められた大きさの出力で上側の姿勢操作部材31Uを前進させ、姿勢操作部材31Uで先端部材2を押す(S101)。先端部材2は拘束具6により拘束されているため、姿勢変更することができず、予圧が蓄えられる。そして、その予圧が一定の大きさになると、先端部材2からの反力と姿勢操作部材31の推力とが釣り合って、それ以上姿勢操作部材31は前進できなくなる(S102)。このときの進退検出手段45Uの検出値を一時的に記憶する(S103)。以下同様に、左側の姿勢操作部材31Lおよび右側の姿勢操作部材31Rについても、基準位置の検出とその記憶とを行う(S104〜S109)。その後、各姿勢操作部材31U,31L,31Rを後退させて、以降の動作に備える(S110)。
上記組合せAの場合と同様にして、組合せB〜Fについても各姿勢操作部材31U,31L,31Rの基準位置を検出および一時的に記憶する(S2〜S6)。そして、組合せA〜Fで得られた各姿勢操作部材31U,31L,31Rそれぞれ各6個の検出値に統計的処理をして統計処理値を求め(S7)、その統計処理値を基準位置記憶手段68に記憶する(S8)。統計処理値は、例えば全検出値の算術平均値とする。統計処理値は、各検出値のうち最大値および最小値を除いた残りの検出値の平均値であってもよい。また、統計処理値は、各検出値の中央値であってもよい。
これら一連の動作は、初期姿勢制御手段62bにより自動的に行われる。その際、姿勢変更用駆動源43の出力を任意の定められた大きさとすることで、先端部材2の初期位置姿勢における姿勢操作部材31の進退位置の検出を一定条件で行え、精度の良い検出結果が得られる。
このようにして基準位置記憶手段68に記憶された値を、先端部材2の初期位置姿勢における姿勢操作部材31の進退位置として、姿勢変更制御手段62aによる先端部材2の姿勢変更制御に用いる。それにより、製品ごとに異なる先端部材2の初期位置姿勢に応じた適正な姿勢変更制御を行える。
この遠隔操作型アクチュエータの動作を説明する。
回転操作具53を操作して工具回転用駆動源41を駆動させると、その回転力が駆動軸22を介してスピンドル13に伝達されて、スピンドル13と共に工具1が回転する。回転する工具1により、骨等の切削を行う。加工中は、加工箇所の形状や加工の進行に応じ、姿勢変更用操作具56の操作により姿勢変更用駆動源43を駆動させて、姿勢操作部材31を介して、先端部材2の姿勢を直交2軸方向に変更する。
姿勢変更用駆動源43は、先端部材2から離れた位置に設けられており、上記先端部材2の姿勢変更は遠隔操作で行われる。姿勢操作部材31はガイド孔30aに挿通されているため、姿勢操作部材31が長手方向と交差する方向に位置ずれすることがなく、常に先端部材2に対し適正に作用することができ、先端部材2の姿勢変更動作が正確に行われる。また、スピンドル13と駆動軸22との連結箇所の中心が案内面F1,F2の曲率中心Oと同位置であるため、先端部材2の姿勢変更によって駆動軸22に対して押し引きする力がかからず、先端部材2を円滑に姿勢変更できる。
また、先端部材2がガイド部3に対して先端部材2の中心線C1L回りに回転するのを防止する回転防止機構37が設けられているため、姿勢変更用駆動機構4cや姿勢制御装置62の故障等により工具1を保持する先端部材2が制御不能となった場合でも、先端部材2が中心線CL1回りに回転して加工箇所の周りを傷つけたり、先端部材2自体が破損したりすることを防止できる。
この遠隔操作型アクチュエータは、例えば人工関節置換手術において骨の髄腔部を削るのに使用されるものであり、施術時には、先端部材2の全部または一部が患者の体内に挿入して使用される。このため、上記のように先端部材2の姿勢を遠隔操作で変更できれば、常に工具1を適正な姿勢に保持した状態で骨の加工をすることができ、人工関節挿入用穴を精度良く仕上げることができる。
細長形状であるガイド部3には、駆動軸22および姿勢操作部材31を保護状態で設ける必要があるが、外郭パイプ25の中心部に駆動軸22を設け、外郭パイプ25と駆動軸22との間に、姿勢操作部材31を収容したガイドパイプ30と補強シャフト34とを円周方向に並べて配置した構成としたことにより、駆動軸22および姿勢操作部材31を保護し、かつ内部を中空して軽量化を図りつつ剛性を確保できる。また、全体のバランスも良い。
駆動軸22を支持する転がり軸受26の外径面を、ガイドパイプ30と補強シャフト34とで支持させたため、余分な部材を用いずに転がり軸受26の外径面を支持できる。また、ばね要素27A,27Bにより転がり軸受26に予圧がかけられているため、ワイヤからなる駆動軸22を高速回転させることができる。そのため、スピンドル13を高速回転させて加工することができ、加工の仕上がりが良く、工具1に作用する切削抵抗を低減させられる。ばね要素27A,27Bは隣合う転がり軸受26間に設けられているので、ガイド部3の径を大きくせずにばね要素27A,27Bを設けることができる。
拘束具6は、図4とは異なる構成であってもよい。例えば、図8に示す拘束具6は、円筒を軸心と通る面で半割りした形状である一対の半割部材56を有し、これら一対の半割部材56の一端同士をヒンジ57により回動自在に連結し、他端同士をボルト58により互いに固定可能としたものである。同図(B)のように各半割部材56をガイド部3の先端部と先端部材2とにわたって外周に被せ、ボルト58により各半割部材56の他端同士を締め付け固定する。これにより、各半割部材56がガイド部3の先端部および先端部材2に押し付けられ、先端部材2の中心線CL1とガイド部3の中心線CL2が合致するように揃えられて、先端部材2がガイド部3に対し真っ直ぐな状態に拘束される。
また、拘束具6以外の手段を用いて、先端部材2をガイド部3に対し真っ直ぐな状態に拘束してもよい。
上記実施形態は、作業具が回転する工具1である例を示すが、作業具は把持具等の他の作業具であってもよい。また、この発明は、医療用の遠隔操作型アクチュエータに限らず、機械加工等の他の分野で用いられる遠隔操作型アクチュエータにも適用できる。
1…工具(作業具)
2…先端部材
3…ガイド部
4a…駆動部ハウジング
6…拘束具
22…駆動軸
30…ガイドパイプ
30a…ガイド孔
31…姿勢操作部材
41…作業具用駆動源
43…姿勢変更用駆動源
45…進退検出手段
51…内周部材
51a…分割体
52…外周部材
54…雄ねじ
55…雌ねじ
62…姿勢制御装置
62b…初期姿勢制御手段

Claims (11)

  1. 細長形状のガイド部と、このガイド部の先端に姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、この先端部材に設けた作業具と、この作業具を駆動させる作業具用駆動源と、前記先端部材の姿勢を操作する姿勢変更用駆動源と、この姿勢変更用駆動源を制御する姿勢制御装置とを備え、
    前記ガイド部は、前記作業具用駆動源の駆動力を前記作業具に伝達する駆動軸と、両端に貫通したガイド孔とを内部に有し、前記姿勢変更用駆動源により駆動されて進退動作することにより前記先端部材を姿勢変更させる姿勢操作部材を前記ガイド孔内に進退自在に挿通し、
    前記姿勢操作部材の進退位置を検出する進退検出手段と、前記ガイド部の先端部と前記先端部材との外周にわたって着脱自在に嵌合し前記先端部材を前記ガイド部に対して真っ直ぐになるように拘束する拘束具とを設け、前記姿勢制御装置で用いる前記先端部材の初期位置姿勢における前記姿勢操作部材の進退位置の情報は、前記拘束具で前記先端部材を拘束し、前記姿勢操作部材により前記先端部材に予圧を付与した状態で取得された前記進退検出手段の検出値であることを特徴とする遠隔操作型アクチュエータ。
  2. 請求項1において、前記拘束具は、互いに円周方向に離れた複数の分割体からなり前記ガイド部の先端部と前記先端部材とにわたって外周に配置される内周部材と、この内周部材の外周に配置される筒状の外周部材とを有し、前記内周部材の外周面および前記外周部材の内周面は、互いに対応するテーパ状であり、互いに螺合する雄ねじおよび雌ねじがそれぞれ形成されている遠隔操作型アクチュエータ。
  3. 請求項1または請求項2において、前記姿勢操作部材の進退位置の情報の取得時に、前記拘束具で前記先端部材を拘束した状態で、前記姿勢変更用駆動源を定められた大きさの出力で駆動して、前記姿勢操作部材を介して前記先端部材に定められた大きさの予圧を付与する遠隔操作型アクチュエータ。
  4. 請求項3において、前記姿勢操作部材が前記先端部材に作用する力と前記先端部材からの反力とが釣り合うまで前記姿勢操作部材を進退させ、姿勢操作部材が停止した進退位置を、前記先端部材の初期位置姿勢における姿勢操作部材の基準位置として記憶する基準位置記憶手段を設けた遠隔操作型アクチュエータ。
  5. 請求項4において、前記姿勢操作部材の進退と、前記姿勢操作部材の基準位置の前記基準位置記憶手段への記憶を一連の動作で行うように制御する初期姿勢制御手段を設けた遠隔操作型アクチュエータ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記先端部材は、前記ガイド部に対し任意方向に姿勢変更自在に取付けられたものであり、前記ガイド孔およびこのガイド孔内に挿通された前記姿勢操作部材を、前記先端部材の傾動中心の周りの3箇所以上に設け、前記姿勢変更用駆動源を各姿勢操作部材に対して個別に設け、前記各姿勢操作部材が前記先端部材に与える力のバランスによって前記先端部材の姿勢を直交2軸方法に変更ならびに維持させるようにした遠隔操作型アクチュエータ。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記先端部材は、前記ガイド部に対し任意方向に姿勢変更自在に取付けられたものであり、前記ガイド孔およびこのガイド孔内に挿通された前記姿勢操作部材を、前記先端部材の傾動中心の周りの3箇所以上に設け、前記姿勢変更用駆動源を各姿勢操作部材に対して個別に設け、前記各姿勢操作部材が前記先端部材に与える力のバランスによって前記先端部材の姿勢を直交2軸方法に変更ならびに維持させるものとし、前記3箇所以上に設けられる各姿勢操作部材を順番に進退させる全ての組合せについて、各姿勢操作部材を順番に進退させて進退停止位置を検出し、姿勢操作部材ごとに各検出値に定められた統計的処理をした統計処理値を求め、この統計処理値を前記先端部材の初期位置姿勢における各姿勢操作部材の基準位置とする遠隔操作型アクチュエータ。
  8. 請求項7において、前記統計処理値は、各検出値の算術平均値である遠隔操作型アクチュエータ。
  9. 細長形状のガイド部と、このガイド部の先端に姿勢変更自在に取付けられた先端部材と、この先端部材に設けた作業具と、この作業具を駆動させる作業具用駆動源と、前記先端部材の姿勢を操作する姿勢変更用駆動源と、この姿勢変更用駆動源を制御する姿勢制御装置とを備え、
    前記ガイド部は、前記作業具用駆動源の駆動力を前記作業具に伝達する駆動軸と、両端に貫通したガイド孔とを内部に有し、前記姿勢変更用駆動源により駆動されて進退動作することにより前記先端部材を姿勢変更させる姿勢操作部材を前記ガイド孔内に進退自在に挿通し、
    前記姿勢操作部材の進退位置を検出する進退検出手段と、前記姿勢制御装置で用いる前記先端部材の初期位置姿勢における前記姿勢操作部材の進退位置の情報は、前記先端部材を前記ガイド部に対して真っ直ぐになるように拘束し、前記姿勢操作部材により前記先端部材に予圧を付与した状態で取得された前記進退検出手段の検出値であることを特徴とする遠隔操作型アクチュエータ。
  10. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、前記ガイド部は湾曲した箇所を有する遠隔操作型アクチュエータ。
  11. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の遠隔操作型アクチュエータにおける、前記先端部材を前記ガイド部に対して真っ直ぐになるように拘束する拘束具であって、互いに円周方向に離れた複数の分割体からなり前記ガイド部の先端部と前記先端部材とにわたって外周に配置される内周部材と、この内周部材の外周に配置される筒状の外周部材とを有し、前記内周部材の外周面および前記外周部材の内周面は、互いに対応するテーパ状であり、互いに螺合する雄ねじおよび雌ねじがそれぞれ形成されていることを特徴とする拘束具。
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