JP5495410B1 - 電子機器、充電器及び電子機器システム - Google Patents
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Abstract
【課題】二次電池への充電を正規の接続機器で行い、充電の安全性を確保した電子機器及び充電器及び電子機器システムを提供する。
【解決手段】電子機器1は、二次電池20と、外部の充電器30と接続可能な充電接続部P1と、充電接続部P1と二次電池20に電気的に接続され導通と遮断を切り替え可能なスイッチ部16と、少なくとも第1のデータを受信可能な認証通信接続部T1と、を備える。第1のデータが所定のデータである場合で、かつ、充電接続部P1の電圧が所定の電圧である場合、スイッチ部16は導通可能であり、少なくとも、第1のデータが所定のデータでない場合、又は、充電接続部P1の電圧が所定の電圧でない場合は、スイッチ部16は遮断する。
【選択図】図1
Description
本発明は、二次電池を安全に充電できる電子機器、充電器及び電子機器システムに関する。
近年、スマートフォンやタブレット等の携帯端末である電子機器は、増強される機能に対応するため、二次電池の電池容量の増大(大容量化)、急速充電化、長寿命化、等が求められてきている。そして、大容量化と共に急速充電が必要となるが、充電時には大電流が電子機器に流れることになる。
従来は、電子機器側に、家庭用ACをDCに変換する充電器(ACアダプタ)からの(直流)電圧を二次電池用の電圧に制御する充電制御回路が設けられていた(例えば電圧を5Vから4Vに降下させる)。しかしながら、この充電制御回路における変換ロスにより熱が発生して、電子機器の発熱が大きくなる不都合が発生する。このため、主に熱を発する充電制御回路を、据え置きの充電器(ACアダプタ)側に搭載することが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の電子機器側では、充電制御回路を充電器側へ移行させた結果、二次電池と充電器に接続される電子機器の端子の間に、実質的に電圧と電流を制御する回路が存在しないことになる。したがって、二次電池の端子そのものが物理的に露出しなくても、当該二次電池とほぼ同電位の端子が、外側に露出することとなり得る。このような状態においては、外からの異物の接触による短絡、不正な充電器の接続による電子機器の破損等が生ずる可能性がある。従って、ユーザーが安心して電子機器を使用する状況下にあるとは言い難い。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、二次電池への充電を正規の充電機器で行い、充電の安全性を確保した電子機器及び充電器及び電子機器システムを提供することにある。
本発明の電子機器は、電子機器であって、外部の充電器と接続可能な充電接続部と、
前記電子機器に着脱可能であって保護回路を備えた外部の二次電池の電圧および内部インピーダンスを取得可能な手段と、取得した前記内部インピーダンスより小さい所定のインピーダンスを算出する手段と、前記二次電池の電圧および前記所定のインピーダンスを前記充電器に通知可能な通信接続部と、を備え、前記充電接続部に供給される充電電力の少なくとも一部で前記二次電池を充電可能であって、前記内部インピーダンスの少なくとも一部は、前記保護回路のインピーダンスに起因する。
また、本発明の電子機器は、電子機器であって、外部の充電器と接続可能な充電接続部と、前記電子機器に着脱可能であって保護回路を備えた外部の二次電池の電圧および内部インピーダンスを取得可能な手段と、取得した前記内部インピーダンスより小さい所定のインピーダンスと第一の所定の電流値との少なくとも積であるオフセット電圧値を算出可能な算出手段と、前記充電器に対して前記二次電池の電圧および前記オフセット電圧値を通知可能な通信接続部と、を備え、前記充電接続部に供給される充電電力の少なくとも一部で前記二次電池を充電可能であって、前記内部インピーダンスの少なくとも一部は、前記保護回路のインピーダンスに起因する。
また、本発明の充電器は、外部の電子機器と接続可能な充電接続部と、前記電子機器に対し複数の所定の電流値で定電流充電制御が可能な制御部と、前記電子機器に着脱可能な二次電池の内部インピーダンスより小さい所定のインピーダンスおよび前記二次電池の電圧を取得可能な通信接続部と、第一の所定の電流値と前記所定のインピーダンスとの少なくとも積であるオフセット電圧値を少なくとも算出可能な算出手段と、を備える充電器であって、前記内部インピーダンスの少なくとも一部は、前記二次電池が備える保護回路のインピーダンスに起因し、取得した前記二次電池の電圧が前記オフセット電圧値に基づいて算出された所定の閾値電圧に達した場合、前記第一の所定の電流値より小さい第二の所定の電流値で前記電子機器へ供給する定電流充電制御が可能である。
また、本発明の充電器は、外部の電子機器と接続可能な充電接続部と、設定した少なくとも1つの所定の閾値に基づいて複数の所定の電流値で前記電子機器に対し定電流充電制御が可能な制御部と、前記電子機器に着脱可能な二次電池の電圧、および第一の所定の電流値と所定のインピーダンスとの少なくとも積であるオフセット電圧値とを取得可能な通信接続部と、を備える充電器であって、前記所定のインピーダンスは前記二次電池の内部インピーダンスより小さく、前記内部インピーダンスの少なくとも一部は、前記二次電池が備える保護回路のインピーダンスに起因し、取得した前記二次電池の電圧が前記オフセット電圧値に基づく所定の閾値電圧に達した場合、前記第一の所定の電流値より小さい第二の所定の電流値で前記電子機器へ供給する定電流充電制御が可能である。
前記電子機器に着脱可能であって保護回路を備えた外部の二次電池の電圧および内部インピーダンスを取得可能な手段と、取得した前記内部インピーダンスより小さい所定のインピーダンスを算出する手段と、前記二次電池の電圧および前記所定のインピーダンスを前記充電器に通知可能な通信接続部と、を備え、前記充電接続部に供給される充電電力の少なくとも一部で前記二次電池を充電可能であって、前記内部インピーダンスの少なくとも一部は、前記保護回路のインピーダンスに起因する。
また、本発明の電子機器は、電子機器であって、外部の充電器と接続可能な充電接続部と、前記電子機器に着脱可能であって保護回路を備えた外部の二次電池の電圧および内部インピーダンスを取得可能な手段と、取得した前記内部インピーダンスより小さい所定のインピーダンスと第一の所定の電流値との少なくとも積であるオフセット電圧値を算出可能な算出手段と、前記充電器に対して前記二次電池の電圧および前記オフセット電圧値を通知可能な通信接続部と、を備え、前記充電接続部に供給される充電電力の少なくとも一部で前記二次電池を充電可能であって、前記内部インピーダンスの少なくとも一部は、前記保護回路のインピーダンスに起因する。
また、本発明の充電器は、外部の電子機器と接続可能な充電接続部と、前記電子機器に対し複数の所定の電流値で定電流充電制御が可能な制御部と、前記電子機器に着脱可能な二次電池の内部インピーダンスより小さい所定のインピーダンスおよび前記二次電池の電圧を取得可能な通信接続部と、第一の所定の電流値と前記所定のインピーダンスとの少なくとも積であるオフセット電圧値を少なくとも算出可能な算出手段と、を備える充電器であって、前記内部インピーダンスの少なくとも一部は、前記二次電池が備える保護回路のインピーダンスに起因し、取得した前記二次電池の電圧が前記オフセット電圧値に基づいて算出された所定の閾値電圧に達した場合、前記第一の所定の電流値より小さい第二の所定の電流値で前記電子機器へ供給する定電流充電制御が可能である。
また、本発明の充電器は、外部の電子機器と接続可能な充電接続部と、設定した少なくとも1つの所定の閾値に基づいて複数の所定の電流値で前記電子機器に対し定電流充電制御が可能な制御部と、前記電子機器に着脱可能な二次電池の電圧、および第一の所定の電流値と所定のインピーダンスとの少なくとも積であるオフセット電圧値とを取得可能な通信接続部と、を備える充電器であって、前記所定のインピーダンスは前記二次電池の内部インピーダンスより小さく、前記内部インピーダンスの少なくとも一部は、前記二次電池が備える保護回路のインピーダンスに起因し、取得した前記二次電池の電圧が前記オフセット電圧値に基づく所定の閾値電圧に達した場合、前記第一の所定の電流値より小さい第二の所定の電流値で前記電子機器へ供給する定電流充電制御が可能である。
本発明の電子機器の一態様として、例えば、前記通信接続部を介して前記充電器と認証処理を行う認証部を備える。
本発明の電子機器の一態様として、例えば、前記充電接続部と前記通信接続部とは共通である。
本発明の電子機器の一態様として、例えば、前記内部インピーダンスを外部より取得可能な受信部を更に備える。
本発明の充電器の一態様として、例えば、外部の電子機器と接続可能な充電接続部と、 前記電子機器に対し定電流充電制御が可能な制御部と、少なくとも前記電子機器が備える二次電池の内部インピーダンスを受信可能な通信接続部と、を備える充電器であって、前記二次電池の内部インピーダンスの少なくとも一部は、前記二次電池の保護回路のインピーダンスに起因し、前記充電接続部を介して前記電子機器に供給する充電電力について、前記二次電池の内部インピーダンスに基づいた所定の電流値で定電流充電制御が可能である。
本発明の充電器の一態様として、例えば、前記通信接続部を介して前記電子機器と認証処理を行う認証部を備える。
本発明の充電器の一態様として、例えば、前記充電接続部と前記通信接続部は共通である。
本発明の充電器の一態様として、例えば、前記所定の電流値は、第1の電流値の後、当該第1の電流値より小さい第2の電流値となる。
本発明の充電器の一態様として、例えば、前記第1の電流値と前記内部インピーダンス以下の所定のインピーダンスの積である第1のオフセット電圧値を算出する手段を備え、前記通信接続部を介して前記二次電池の電圧を取得し、取得した前記二次電池の電圧が既定の電圧値と前記第1のオフセット電圧値との合計である第1の閾値電圧に達した場合、前記第1の電流値に代えて、前記第2の電流値を前記電子機器へ供給する定電流充電制御が可能である。
本発明の充電器の一態様として、例えば、電流値Inと、前記内部インピーダンス以下の所定のインピーダンスの積であるオフセット電圧Vnを算出し、取得した前記二次電池の電圧Eが、規定の電圧値と前記オフセット電圧Vnの合計である第nの閾値電圧に達した場合、前記電流値Inに代えて、電流値In+1を前記電子機器へ供給し、ここで、nは1以上の正の整数であり(n=1,2,3,・・・)、In>In+1である。
本発明の充電器の一態様として、例えば、前記電流値Inが定電流充電の後の定電圧充電の開始時の電流値に達するまで、前記定電流充電を行う。
本発明の電子機器システムは、前記電子機器と、前記充電器を含む。
本発明の電子機器によれば、電子機器に電気的に接続する外部の充電器が、電子機器の認める正規(純正)の接続機器であるか否かを判定すること、及び、二次電池の充電に適切な印加電圧である否かを判定することが可能である。この判定により、正規の充電器による二次電池への充電が安全に行われ、二次電池の長寿命化に繋がり、二次電池を内蔵する電子機器の電気的保護が可能となる。また、本発明の充電器によれば、充電器と接続する電子機器が、充電器の認める正規(純正)の接続機器であるか否かを判定することが可能であり、正規の電子機器以外であれば電圧を印加しないため、充電器の電気的保護が可能となる。更に、本発明の電子機器システムによれば、電子機器と充電器の相互認証が図られ、電気機器システム全体の電気的保護が可能となる。
以下、本発明に係る電子機器、充電器及び電子機器システムの好適な実施形態を、図1〜図16に基づいて詳述する。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る電子機器、充電器及び電子機器システムの第1の実施形態を示すブロック図である。
図1は本発明に係る電子機器、充電器及び電子機器システムの第1の実施形態を示すブロック図である。
電子機器1は、端末部10と、電子機器1に内蔵され端末部10と着脱可能な二次電池20とからなる。電子機器1は、例えばスマートフォン等の携帯電話、タブレット等の携帯端末、デジタルカメラ、携帯型パーソナルコンピュータ、無線機等、二次電池20によって動作する携帯機器であってよい。端末部10は、端末制御回路11と、電池認証部12と、端末側認証部13と、電圧範囲検出部14と、過電流検出部15と、スイッチ部16と、を備える。また、後述の充電器30との電気的接続に於いて、充電接続部P1と認証通信接続部T1とを備えている。
端末制御回路11は、例えば端末部10に備えられている上述の構成部からくる信号を処理、制御、判定し、指令信号を送信するマイクロプロセッサーを備え、二次電池20への急速充電が安全に実行できる保護制御回路である。電池認証部12は、端末部10に電気的に接続される二次電池20からの認証データを取得して、二次電池20が電子機器1で使用する電池として適切か否かを判定する。端末側認証部13は、認証通信接続部T1を介して端末部10に電気的に接続される外部の充電器30からの認証データを取得して、充電器30が電子機器1で使用する接続機器として適切か否かを判定する。
上述の認証データとは、例えば一定の間隔で送られ二次電池20や充電器30が端末部10に対して正規の接続機器であるかを判定できる程度のデータで良く、また、所定のアルゴリズムで形成される乱数等の高度化された暗号データであっても良い。以後、説明を分かりやすくするために、正規(純正)の接続機器であることを示す認証データを所定のデータと述べる。また、充電器30から端末部10に送信されるデータを第1のデータ、端末部10から充電器30に送信されるデータを第2のデータ、二次電池20から端末部10に送信されるデータを第3のデータと述べる。
電圧範囲検出部14は、充電器30と電気的に接続する充電接続部P1の電圧を検出し、測定された電圧値を端末制御回路11に送る。端末制御回路11は、電圧値が所定の範囲以内(例えば5V)であるか否かを判定し、同時に過電圧状態になっているか否かも判定する。過電流検出部15は、充電接続部P1に流れる電流値を検出し測定された電流値を端末制御回路11に送り、端末制御回路11は、電流値が所定の範囲以内(例えば4A)であるか否かを判定し、同時に過電流状態になっているか否かも判定する。また、過電流状態になっていなければ所定の電流以上の電流を流すことも可能である。端末制御回路11により判定を行うことを述べたが、電圧範囲検出部14と過電流検出部15が判定を行い、過電圧や過電流を含む所定範囲外である場合に、端末制御回路11に通知しても良い。
スイッチ部16は、充電接続部P1と二次電池20に電気的に接続され、端末制御回路11の指令によりオン、オフすることにより、充電接続部P1と二次電池20間の導通と遮断の切り替えを可能としている。即ち、端末制御回路11は、各構成部から送られてきた認証データや値データを判定し、各データが二次電池20に充電開始しても安全であると判定した場合、スイッチ部16をオンさせる。これにより、充電器30と接続された充電接続部P1と二次電池20とが導通状態となる。また、端末制御回路11が、偽認証であると判定した場合や、過電圧、過電流状態にあることを判定した場合は、充電作動を停止または禁止させるためにスイッチ部16をオフさせ、充電接続部P1と二次電池20との電気的接続を遮断する。
端末部10の上述の構成は、二次電池20への充電に関わる機能を中心に記載し、表示部や入力部等の他の構成部分は省略しているが、端末部10は、上述の構成のみに限定されない。
二次電池20は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等の二次電池であり、外部の充電器30等から供給される電力により充電され、充電された電力により端末部10に備えられている各種構成を動作させる。
電子機器1に電気的に接続し、着脱可能な充電器30は、充電制御回路31と、出力部32と、充電器側認証部33とを備え、電子機器1と同様に充電接続部P2と認証通信接続部T2とを備えている。また、図示していないが、充電器30は、外部の商用AC電源と電気的に接続可能なプラグや、パーソナルコンピュータ等に電気的に接続可能なUSB等が備えられている。
充電制御回路31は、充電器30の出力部32の制御や充電器側認証部33からの信号を判定するマイクロプロセッサー備え、二次電池20が充電可能な電力を供給し、充電状態を把握しながら、適切な電力を供給する。出力部32は、充電制御回路31の指令により二次電池20に供給する電力を充電接続部P2に出力する。充電制御回路31が制御する急速充電方式は、例えば−ΔV制御充電方式、dT/dT制御充電方式、ステップ制御充電方式、等種々あり、二次電池20の性能や電子機器1の使用目的等に合わせて選択可能である。
充電器側認証部33は、電子機器1と電気的に接続し電子機器1から送信される認証データである第2のデータが受信可能な認証通信接続部T2から受信し、充電器30で認められる正規の電子機器1であることを示す所定のデータか否かを判定する。第2のデータは、例えば一の間隔で送られ電子機器1が充電器30に対して正規の接続機器であるかを判定できる程度のデータで良く、また、所定のアルゴリズムで形成される乱数等の高度化された暗号データであっても良い。そして、第1データと第2データとをお互いに認証することにより、電子機器1と充電器30は、相互認証を可能としている。
電子機器1の充電接続部P1と認証通信接続部T1及び充電器30の充電接続部P2と認証通信接続部T2は、充電接続部P1とP2が電気的に接続し、認証通信接続部T1とT2が電気的に接続する。また、電子機器1側の充電接続部P1と認証通信接続部T1とが一つの接続部として共通であっても良く、充電器30側の充電接続部P2と認証通信接続部T2とが一つの接続部として共通であっても良い。共通化することにより、構成が簡素化されコストダウンに繋がる可能性が有る。更に、それぞれが端子であり、例えばグランド端子が別途設けられる三端子レギュレータで構成することも可能である。
図2は、電子機器1の認証の一例を示すフローチャート図である。
電子機器1のスイッチ部16は、最初オフ状態にある(ステップS1)。充電器30が電子機器1に接続されると、端末側認証部13は、認証通信接続部T1を介して取得した充電器30からの第1のデータが、充電器30が適切な外部の接続機器(例えば純正)であることを判定できる所定のデータであるか否かを判定する(ステップS2)。端末側認証部13が所定のデータであると判定した場合(ステップS2がY)、端末側認証部13は、充電器30に第2のデータを送信する(ステップS3)。
次に、端末制御回路11は、電子機器1の充電接続部P1に充電器30から供給された電圧が二次電池20を充電するために適切な所定の電圧として検出されたか否かを判定する(ステップS4)。端末制御回路11が所定の電圧であると判定した場合(ステップS4がY)、端末制御回路11は、スイッチ部16をオンさせる(ステップS5)。端末側認証部13が、第1のデータが所定のデータでないと判定した場合(ステップS2がN)、及び、端末制御回路11が、所定の電圧でないと判定した場合(ステップS4がN)、端末制御回路11は、スイッチ部16をオフ状態に維持させる。
図3は、充電器30の認証の一例を示すフローチャート図である。
充電器30は、電子機器1と接続すると認証用の第1のデータ(所定のデータ)を電子機器1に充電器側認証部33から送信する。第1データは、図2のステップS2の所定データを受信したか否かの判定に用いられる。次に、充電器30の充電器側認証部33は、認証通信接続部T2を介して取得した電子機器1からの第2のデータが、電子機器1が適切な外部の接続機器であることを判定できる所定のデータであるか否かを判定する(ステップS11)。この第2のデータは、図2のステップS3で送信されてきたデータである。
充電器側認証部33が、所定のデータであると判定した場合(ステップS11がY)、電子機器1に充電に適切な所定の電圧を印加する。即ち、充電器側認証部33で認証が完了したことを充電制御回路31に通知し、充電制御回路31は出力部32に充電に適切な所定電圧の供給を指示し、出力部32は所定の電圧を充電接続部P2に印加する(ステップS12)。充電器側認証部33が所定データを受信しない場合(ステップS11がN)、ステップS10に戻る。
図4は、充電可能状態か否かを判定するステップの一例を示す説明表である。この説明表に基づき、具体的な保護動作を詳述する。説明表は、各行に具体的状況(ケース)を列挙し、各列に認証、検出、制御する項目を列挙している。
ケースA(純正充電器):純正の充電器30が電子機器1に接続された場合である。純正の充電器30を電子機器1に接続すると、充電器側認証部33が正規の電子機器1か否かを第2のデータに基づき判定する。第2のデータが所定データであることを認証すると充電制御回路31が充電に必要な電圧値及び電流値を出力部32に送信し、出力部32は充電接続部P2に電力を出力する。充電接続部P1からの電圧を電圧範囲検出部14で検出し、端末制御回路11に通知し、端末制御回路11は、所定の電圧が印加されたことを判定する(表(1)参照)。過電流検出部15は、充電接続部P1に流れる電流値を検出し、端末制御回路11に通知し、端末制御回路11は、所定の電流値であることを判定する(表(2)参照)。
端末側認証部13は、充電器30から送信されてくる第1のデータが所定データであれば充電器30が純正であることを認証し、端末制御回路11に通知する(表(3)参照)。電池認証部12は、二次電池20から送信されてくる第3のデータが所定データであれば二次電池20が正規の接続機器であることを認証し、端末制御回路11に通知する(表(4)参照)。端末制御回路11は、全ての信号((1)〜(4))がOKであれば、スイッチ部16をオンさせ、二次電池20と充電接続部P1が導通状態となり二次電池20の充電が開始される。
ケースB(充電器未接続):充電器30が電子機器1に接続されていない場合である。充電器30が未接続の場合は、電圧範囲検出部14での電圧検出や端末側認証部13での認証ができないため、スイッチ部16はオフ状態で二次電池20と充電接続部P1が遮断状態となり充電が行われない。表中、電圧検出が「×」であり端末側認証も因果関係として「××」である。しかしながら、むき出し状態(露出している)の充電接続部P1が汚れたり外からの異物が接触したりすることによる短絡を生じる危険性があるが、スイッチ部16がオフ状態であるため、端末部10や二次電池20が電気的に保護されている。
ケースC(過電圧)及びケースD(過電流):過電圧や過電流が検出された場合である。電圧範囲検出部14で検出される電圧値や過電流検出部15で検出される電流値に所定の範囲を超えて異常があると端末制御回路11が判定した場合、直ちにスイッチ部16をオフにさせ、二次電池20と充電接続部P1とを遮断状態にする。ケースCでは電圧検出が「×」であり、ケースDでは過電流検出が「×」であり、スイッチ部16は「ONからOFF」に切り替わる。
ケースE(不正充電):正規(純正)の充電器30でない非正規品による充電である。このケースでは、端末側認証部13で受ける第1のデータが所定データでないため(端末側認証「×」参照)、端末制御回路11はスイッチ部16をオンさせず、二次電池20と充電接続部P1が遮断状態となり充電が行われない。
ケースF(充電器ソフト暴走)及びケースG(端末ソフト暴走):ソフトの異常、例えばソフト暴走、が発生した場合である。端末制御回路11や充電制御回路31には、充電が安全に行われるためのソフトが組み込まれているが、ソフトに異常が発生することがある。その場合、端末側認証部13や充電器側認証部33による認証が行われず(端末認証及び充電器側認証「×」参照)、端末制御回路11はスイッチ部16をオンさせず、二次電池20と充電接続部P1が遮断状態となり充電が行われない。また、ケースGでは、出力部32からの電力供給がないため、電圧範囲検出部14での電圧が検知できない状態となる(電圧検出「××」参照)。
ケースH(不正電池):電子機器1に二次電池20として不適切な(非正規品)二次電池20が端末部10に接続された場合である。電池認証部12では、第3のデータが所定のデータでないまたは第3のデータが送られてこないと判定した場合(電池認証「×」参照)、端末制御回路11は、スイッチ部16をオンさせず、二次電池20と充電接続部P1が遮断状態となり充電が行われない。
二次電池20への充電が安全に行われるために、端末部10や充電器30の各構成がどの様に作動するかについて図4の説明図を基に詳述してきたが、特に記載した内容に限定されない。急速充電中は充電制御回路31の発熱や、二次電池20の充電状態等を監視する必要があり、充電を安心して行うための種々の保護回路や保護プログラムを適宜採用することが可能である。
(第2の実施形態)
図5は、本発明に係る電子機器、充電器及び電子機器システムの第2の実施形態を示すブロック図である。第2の実施形態では、第1の実施形態と同じ構成は同一の符号で表して説明を省略し、相違点のみを詳述する。また、第2の実施形態では、第1の実施形態に対して急速充電制御や充電回路関係を詳述している。
図5は、本発明に係る電子機器、充電器及び電子機器システムの第2の実施形態を示すブロック図である。第2の実施形態では、第1の実施形態と同じ構成は同一の符号で表して説明を省略し、相違点のみを詳述する。また、第2の実施形態では、第1の実施形態に対して急速充電制御や充電回路関係を詳述している。
例えば、特許文献1に開示される通り、端末部10側に電圧と電流を制御する回路を設けず、充電器30側に充電回路を搭載することが一般的に知られている。しかしながら、充電制御回路31と二次電池20との距離が長くなり、後述するコードKの抵抗により、正確に二次電池20の電圧を把握して制御することが難しくなる。また、二次電池20の電圧を正確に把握できない状態で充電を行うと、二次電池20の電圧状態に応じた適切な充電状態を採ることが難しくなり、過剰な電圧印加による二次電池20の性能劣化の加速などの不具合を生じる可能性もある。第2の実施形態では、電子機器1側にも充電制御に関する機能を持たせ、二次電池20の電圧に応じた適切な充電を行い、電子機器1からの充電に伴う熱を最小限に抑え、かつ急速充電と安全性の確保の両立を狙っている。
第2の実施形態では、電子機器1の端末部10に、端末側充電制御部51と、電圧検出部52と、端末側切替判定部53とを具体的に示し、第1の実施形態で詳述した電圧範囲検出部14と過電流検出部15及びスイッチ部16は、保護回路部54としている。また、端末制御回路11と電池認証部12と端末側認証部13は、マイクロプロセッサーを備えているためマイコンA1、マイクロプロセッサーを備える端末側切替判定部53をマイコンA2と説明することもある。尚、マイコンA1とマイコンA2を別々に説明したが一つのマイクロコンピュータ(マイコン)として機能しても良い。
充電器30は、外部の商用AC電源と電気的に接続可能なプラグを備えるACアダプターであり、充電器30が、整流器61と、充電器側切替判定部62と、排他切替回路63と、電源供給回路64と、とを備えていることを具体的に示している。また、第1の実施形態で詳述した充電制御回路31と出力部32は、充電器側充電制御部65とし、マイクロプロセッサーを備える充電器側認証部33をマイコンB1、充電器側切替判定部62をマイコンB2としている。尚、マイコンB1とマイコンB2を別々に説明したが一つのマイクロコンピュータ(マイコン)として機能しても良い。
端末側充電制御部51は、二次電池20の後述する補充電や定電圧充電を制御する。電圧検出部52は、二次電池20の電圧や温度等である電池情報を取得するため、例えば電池モニタ回路でもある。端末側切替判定部53は、電圧検出部52から送られてきた電池情報を取得し、排他切替回路63を動作させるために必要な情報か否かを判定し、充電器側切替判定部62に、例えばI2Cシリアルバス経由で劣化や誤伝送が少ないデジタル信号で送信する。この信号の中には、判定情報の他、充電器30側で行う急速充電等の指令(コマンド)等も含まれている。また、端末部10と二次電池20の電気的接続は、二次電池20側に設けた端子で行う。二次電池20の端子は、図面上から正極端子(+端子)、認証端子、負極端子(−端子)である。
整流器61は、交流電力(AC)を直流電力(DC)に変換(整流)する電力変換装置で、出力部32と電源供給回路64に電力を供給する。充電器側切替判定部62は端末側切替判定部53からのデジタル信号を受けて、充電制御回路31及び電源供給回路64のON/OFFを判定し、排他切替回路34にON/OFFの動作を指令する。排他切替回路63は、充電器側切替判定部62からの信号を受けて、充電制御回路31及び電源供給回路64をON又はOFFさせる。
電子機器1と充電器30とは、複数の導線K1、K2、・・を束ねたコードKにより電気的に接続される。電子機器1の充電接続部P1と充電器30の充電接続部P2とは、導線K1で電気的に接続されて電圧と電流が供給され、電子機器1の認証通信接続部T1と充電器30の認証通信接続部T2とは、導電K2により電気的に接続されて認証信号が送られる。電源供給回路64から端末側充電制御部51への電圧は導線K3を介して供給され、端末側切替判定部53から充電器側切替判定部62への信号は、導線K4を介して送信される。これらの電気的接続は、例えばコードKの先端に設けられるピン型のコネクタやUSBコネクタで行われる。なお、導線K5は電子機器1および充電器30のグランドに接続される。
充電時の端末部10の発熱を回避するため、充電制御回路31等を充電器30側に搭載させたが、端末部10と充電器30を電気的に接続するためにコードKが必要であり、コードKの抵抗値が存在している。例えば、コードKに1.0Ωの抵抗があると仮定すると、4.0Aでは4.0Vのロスが発生し、越えてはいけない充電電圧4.34Vが8Vに見えてしまい安全に充電制御ができなくなる可能性がある。第2の実施形態では、電子機器1側に、常に二次電池20の電圧をモニタしている電圧検出部52と、微少電流で充電可能な端末側充電制御部51とを設けているため、二次電池20の電圧に合わせた適切な充電が可能となる。
図6は、第2の実施形態の充電の一例を示すフローチャート図であり、図7は、充電の一例をグラフや表で説明した概念図である。図6及び図7を用いて第2の実施形態の動作について詳述する。
図6の左側フローチャートは、電子機器1の動作の流れを示し、右側のフローチャートは、充電器30の動作の流れを示す。第2の実施形態による急速充電は、「補充電」(ステップS51〜S52)、「定電流充電」(ステップS52がYes〜S55)、「定電圧充電」(ステップS56〜S58)、の3つのフェーズから構成される。また、図7の上段に示されたグラフ中、太線の直線と曲線で表したグラフが二次電池20に流れる電流値の変化を示し、破線の曲線で表したグラフが二次電池20の電圧値の変化を示している。下段に示された表は、上から充電状態、電子機器ソフト、充電器(マイコン制御)の各フェーズに於ける動作を示している。充電状態は、二次電池20の充電状態による供給される電圧及び電流を示し、電子機器ソフトとは、電子機器1の端末側切替判定部53が行う指令を示している。また、充電器(マイコン制御)とは、充電器30の動作を示し、端末側切替判定部53から充電器側切替判定部62に送信される信号の流れを示している。図7のグラフおよび表において左側から時系列の順で、「補充電」、「定電流充電」、「定電圧充電」の三つのフェーズが現れる。
<フェーズ1:補充電>
フェーズ1は、二次電池20の電圧が急速充電可能な電圧に到達していない場合に行う補充電である。
フェーズ1は、二次電池20の電圧が急速充電可能な電圧に到達していない場合に行う補充電である。
電圧検出部52は二次電池20の電圧をモニタし、二次電池20の状態が、充電が必要な空充電電圧V1(例え2.7V)のような空充電の状態に近くなると、電子機器1の図示せぬ表示モニタ等を介してユーザーに充電が必要であることを知らせる。ユーザーは、電子機器1と充電器(ACアダプタ)30とをコードKを介して電気的に接続し、充電が開始される(ステップS51)。電子機器1と充電器30が接続されると、電圧検出部52で取得された二次電池20の電圧値を端末側切替判定部53に送り、端末側切替判定部53は、電圧値が、後述する急速充電開始電圧V2(例えば3.4V)以下であるか否かを判定する(ステップS52)。
端末側切替判定部53よる判定情報をデジタル信号により充電器側切替判定部62に送信し、二次電池20の電圧値がV2以下であれば(ステップS52がNo)、充電器側切替判定部62は、排他切替回路63に指令を出し、電源供給回路64をONさせる。そして、電源供給回路64から、端末側充電制御部51に電圧値V5(例えば5V)の電圧が供給される(定電圧供給)。端末側充電制御部51は、図7のグラフで示す通り、一定の小電流I1(例えば0.1A)で電流を供給する定電流制御を行う。
二次電池20の電圧値がV2以下である場合に、充電器30は電圧V5で定電圧供給を電子機器1に対して行うが、端末部10では電流I1の定電流制御を行うことにより、二次電池20の性能劣化を防止することが可能となる。また、小電流I1での充電のため電子機器1側の発熱も少なくて済み、電子機器1への発熱の負荷が低減可能となる。上述の定電圧供給とは、単に一定電圧V5(例えば5V)を充電器30から電子機器1に供給することを指している。また、上述の定電流制御とは、二次電池20の電圧をモニタしながら、電圧に合わせて一定電流I1(例えば0.1A)または後述するI2(例えば4A)で制御すること指す。
端末側切替判定部53よる判定情報をデジタル信号により充電器側切替判定部62に送信すると上述したが、二次電池20の電圧値がV2以下である場合、端末側切替判定部53が動作しないこともある。端末側切替判定部53からの信号が送られてきていないと充電器側切替判定部62が判定して、電源供給回路64をONさせる指令を排他切替回路63に送信しても良い。
<フェーズ2:定電流充電>
フェーズ2は、充電器側切替判定部62が、二次電池20の電圧が急速充電開始電圧V2以上であると判定すると(ステップS52がYes)、充電器30は、定電流I2(例えば4.0A)で急速充電を開始する定電流充電である。
フェーズ2は、充電器側切替判定部62が、二次電池20の電圧が急速充電開始電圧V2以上であると判定すると(ステップS52がYes)、充電器30は、定電流I2(例えば4.0A)で急速充電を開始する定電流充電である。
端末側切替判定部53は、二次電池20の電圧が、後述する定電圧充電開始電圧V3(例えば4.25V)以内であると判定した場合(ステップS53がNo)、電流I2で充電を開始するコマンドを充電器側切替判定部62に送信する(ステップS54)。充電器30側では、定電圧V5での電力を供給しているが(ステップS61)、充電器側切替判定部62は、端末側切替判定部53からのコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS62)。充電器側切替判定部62がコマンドを受信したと判定した場合(ステップS62がYes)、充電器側切替判定部62は、排他切替回路63に指令を発信し、電源供給回路64をOFFさせ充電制御回路31をONさせる。充電制御回路31がON状態になると、出力部32から電流I2の定電流制御が、端末部10の保護回路部54を通過して、二次電池20に対して行われる(ステップS63)。上述の急速充電は、図7の表で記載するレベル(1)であり、端末側切替判定部53は、充電器30側に電圧V2を越えたので急送充電要求を発信し、充電器30側は、端末部10からの要求を受けて電流I2での充電に切り替える状態でもある。
定電流充電は、二次電池20の電圧がV3(例えば4.25V)以下の間、充電器30側で電流I2の定電流制御を行い電圧V5で二次電池20に対して定電圧供給を行う急速充電のことである。また、定電流充電では、フェーズ1の補充電の電流I1に比較して大きな電流I2を流して、急速充電を可能としている。尚、上述の電圧V3を所定の電圧または第1の電圧値、電圧V3より低い電圧V2を第2の電圧値と説明することもある。
フェーズ2で重要なことは、二次電池20の充電性能をなるべく劣化させないために、二次電池20の電圧が充電可能電圧V2になった時に急速充電を開始し、所定の電圧であるV3で急速充電を停止させることにある。常に、端末部10で二次電池20のモニタリングを行い、フィードバックを掛けることにより適切な急速充電が可能となる。
<フェーズ3:定電圧充電>
フェーズ3は、急速充電による二次電池20の電圧が、定電圧充電開始電圧V3(例えば4.25V)以上になった場合(ステップS53がYes)、二次電池20の電圧が満充電電圧V4(例えば4.34V)という定電圧に収束するように制御する定電圧充電である。フェーズ3では、二次電池20の電圧に合わせて充電電流を下げていくことを特徴としている。
フェーズ3は、急速充電による二次電池20の電圧が、定電圧充電開始電圧V3(例えば4.25V)以上になった場合(ステップS53がYes)、二次電池20の電圧が満充電電圧V4(例えば4.34V)という定電圧に収束するように制御する定電圧充電である。フェーズ3では、二次電池20の電圧に合わせて充電電流を下げていくことを特徴としている。
二次電池20の電圧がV3以上であると端末側切替判定部53が判定すると(ステップS53がYes)、端末側切替判定部53は、電流I2の急速充電を終了させるコマンドを充電器側切替判定部62に送信する(ステップS55)。当該コマンドを受信した充電器側切替判定部62は(ステップS64がYes)、排他切替回路63に指令を送信し、充電制御回路31をOFFすると共に電源供給回路64をONさせ、充電器30は電圧V5の定電圧供給を行い(ステップS61)、電子機器1側での定電圧充電制御となる(ステップS56)。この定電圧充電は、図7の表で記載するレベル(2)である。定電圧充電は、図7のグラフに示すとおり電流I3(例えば1A)で開始する。端末部10の電圧検出部52は、二次電池20の電圧を常にモニタして二次電池20の電圧が満充電電圧V4(例えば4.25V)を越えない範囲で充電電流を下げて行く。そして、端末部10は充電電流がI4(例えば50mA)以下であると判定した場合(ステップS57がYes)、充電を完了する(ステップS58)。満充電電圧V4は、図7のレベル(3)であり、充電電流I4は、図7のレベル(4)である。
フェーズ3で重要なことは、満充電電圧V4を越えてはならないということである。そのため、電圧検出部52で二次電池20の電圧を常にモニタし、リアルタイムで端末部10で電流を制御している。即ち、端末部10での充電制御の精度を優先させ、急速充電時の電流I2よりも低い電流I3からより小電流のI4に向かって電流制御を行い、電子機器1の充電による発熱を抑制可能としている。
図8は、従来技術と第2の実施形態とを比較した表である。従来技術とは、例えば特許文献1を含む、電子機器1側で一切の制御を行うこれまでの一般的技術(周知技術)である。
第2の実施形態(ハイブリット式)が従来技術と大きく異なる点は、フェーズ2のレベル(2)定電流充電(大電流急速充電)であり、充電器30側では大電流I2の定電流制御が行われ、電子機器1側では保護回路部54のみを単に電圧と電流が流れる点である。従来技術のように、充電の全てを電子機器1で行うと、特にスマートフォン等では発熱量が電流値と共に増大し、電子機器1の温度が許容温度以上に高まる可能性がある。第2の実施形態では、大電流による急速充電は充電器30で行い、より精度が必要な小電流での電流制御は電子機器1で行うことにより、電子機器1の発熱を抑制可能としている。更に、二次電池20の電圧を常にリアルタイムでモニタし、その電池情報を基に電子機器1側で電流制御を精度良く行うことにより、二次電池20の性能劣化を防止可能としている。
(第3の実施形態)
図9は、本発明に係る電子機器、充電器及び電子機器システムの第3の実施形態を示すブロック図である。第3の実施形態は、第2の実施形態の急速充電の精度をより高めている。第2の実施形態と同じ構成は同一符号を記し、説明を省略する。
図9は、本発明に係る電子機器、充電器及び電子機器システムの第3の実施形態を示すブロック図である。第3の実施形態は、第2の実施形態の急速充電の精度をより高めている。第2の実施形態と同じ構成は同一符号を記し、説明を省略する。
第2の実施形態のブロック図(図5参照)に対して充電器側認証部33から充電器側切替判定部62に信号が流れる経路が追加されている。これは、二次電池20の電圧Vは、電圧検出部52、端末側切替判定部53、充電器側切替判定部62の順でモニタし、後述する所定のインピーダンスR0及びオフセット電圧Vsは、充電器側認証部33で算出し、充電器側切替判定部62に通知するからである。充電器側切替判定部62は、二次電池20の電圧Vとオフセット電圧Vsに基づいて、切替判定のしきい値を閾値電圧に上げることを行い、排他切替回路63の動作を指令する。
第1の実施形態では、電子機器1の充電接続部P1と認証通信接続部T1及び充電器30の充電接続部P2と認証通信接続部T2は、充電接続部P1とP2が電気的に接続し、認証通信接続部T1とT2が電気的に接続する。そして、電子機器1側の充電接続部P1と認証通信接続部T1とが一つの接続部として共通であっても良く、充電器30側の充電接続部P2と認証通信接続部T2とが一つの接続部として共通であっても良いことを詳述した。第3の実施形態でも、電子機器1の充電接続部P1と認証通信接続部T1が共通であっても良く、また、充電器30の充電接続部P2と認証通信接続部T2が共通であっても良い。また、コードKでの電子機器1と充電器30の電気的接続を説明したが、コードKがなく直接端子(例えば金属端子)同士の電気的接続であっても良い。
図10(a)は、二次電池20のブロック図であり、(b)は、二次電池20の内部インピーダンスを示す概念図である。
二次電池20は、セルをモジュール化した電池セル21と、電池セル21の電圧が異常に高くなるのを防止する、例えばスイッチング素子等から構成される保護回路22と、二次電池20の内部インピーダンスRを保持する記憶部23と、を備えている。また、記憶部23は、二次電池20の型式や製造番号等も保持している。そして、第2の実施形態で述べたように、二次電池20の端子は、図面上から正極端子(+端子)、認証端子、負極端子(−端子)を備えている。内部インピーダンスRの検知は、記憶部23から型式又は製造番号の取得と同時に電池認証部12で行われる。また、例えば、インターネット上にある型式又は製造番号と内部インピーダンスRの対応表に電子機器1が自動的にアクセスし、内部インピーダンスRを取得しても良い。
内部インピーダンスRは、電子機器1から充電器30に通知される。例えば、内部インピーダンスRの検知が電池認証部12で行われる場合、電池認証部12から端末制御回路11、端末側認証部13の順で通知されていく。そして、電子機器1の認証通信接続部T1及び充電器30の認証通信接続部T2を介して、充電器30側に通知され、充電器側認証部33、充電制御回路31、出力部32の順で伝えられ、定電流充電のフェーズにおける出力電流値が制御される。そして、充電器30は、充電器30側の充電接続部P2を介して電子機器1に供給する電力について、内部インピーダンスRに基づいた所定の電流値になるような定電流制御が可能である。
一般的に、二次電池20には、本体の電池セル21以外に、電池セル21を保護するための保護回路22が設けられ、電池セル21や保護回路22や記憶部23等に起因する内部インピーダンスRが発生する。内部インピーダンスRにより、二次電池20に流れる充電電流I2(例えば4.0A)と内部インピーダンスR(例えば100mΩ)の積であるインピーダンスロスVp(例えば0.4V)が発生する(Vp=R×I2:図10(b)参照)。即ち、内部インピーダンスRにより、電圧検出部52に検出される二次電池20の電圧V3と電池セル21の真の電圧V6との間に誤差を生じている。
上述のインピーダンスロスVpによって生じる電圧の誤差と充電状態との関係について図11を用いて詳述する。図11は、充電状態の一例をグラフで示す概念図で、図7と比較して説明を分かりやすくするために、縦方向で示す電流値Iのスケールが異なっている。一方、縦方向に電圧値Vと電流値Iを取り、横方向に時間スケールを取り、補充電、定電流充電、定電圧充電の各フェーズを時系列的に配置している点は、図7と同じである。
第2の実施形態では、定電流充電から定電圧充電に移行する時点で(図11のAポイント参照:Aを丸で囲んでいる)、電流値をI2からI3に変化させることを詳述した。しかしながら、インピーダンスロスVpがあると、電池セル21の真の電圧V(図中V6)を検知することが困難となり、インピーダンスロスVpと真の電圧Vの和であるVp+Vの電圧を検知してしまう。ここで、「電池セル21の真の電圧V」の意味するところは、本来の電池機能をつかさどる部分は電池セル21の部分であり、この部分の電圧が本来モニタすべき真の電圧に相当する、という意味である。
即ち、第2の実施形態のように、充電器30側で二次電池20をモニタするような場合、保護回路22等の内部インピーダンスRにより、電池セル21の真の電圧V6(例えば3.85V)を検知することが困難となる。具体的数値例で説明すると、R=100mΩとしI2=4.0Aとすると、100mΩ×4.0A=0.4V(R×I2=Vp)のインピーダンスロスが算出され、0.4V+3.85V=4.25V(Vp+V)が検知されることになる。即ち、電圧検出部52では、4.25Vが検知されることになり、この結果、定電流充電を早めに完了して定電圧充電を開始してしまい(図11のBポイント参照)、充電時間が長くなる可能性がある。
第3の実施形態では、所定のインピーダンスR0と充電電流の値に応じて定電圧充電を開始する電圧の補正を行い、充電ロスを少なくして急速充電の効果を高める実施例までも提供している。
図12は、電圧補正を行った充電状態の一例をグラフで示す概念図である。
内部インピーダンスRに基づくインピーダンスロスVpに対して、内部インピーダンスR以下であって、設計値による所定のインピーダンスR0を用いてインピーダンス補正を行い、オフセット電圧Vsを定める。オフセット電圧Vsは、所定のインピーダンスR0と二次電池20に流れる電流値Iの積で定義される。即ち、R0×I=Vsである。所定のインピーダンスR0は、インターネット経由等で内部インピーダンスRを取得する電子機器1からの通知を受ける充電器側認証部33で決定され、同時に、充電器側認証部33でオフセット電圧Vsを算出する。また、所定のインピーダンスR0やオフセット電圧Vsは、電子機器1の電池認証部12や端末側認証部13で決定、算出して、充電器側認証部33に通知することも可能である。
次に、電圧補正について、具体的な数値例で説明する。図12では、二次電池20に流れる電流はI2を4Aとし、所定のインピーダンスR0を50mΩとしている。
オフセット電圧Vsは、50mΩ×4Aで0.2Vとなる。定電圧充電を開始する電圧V3(4.25V)に到達したと判定した時の電池セルの電圧V7は、4.05Vである。即ち、V3=V7+Vsであり、V7=V3−Vsとなり、具体的数値例では、4.05V=4.25V−0.2Vとなる。電圧補正を行うことにより、定電圧充電の開始が図12のポイントCに移動し、充電効率が良くなる。また、所定のインピーダンスR0を内部インピーダンスRより小さくすることにより、オーバー充電を回避することも可能となる。
図13、図14は、ステップ充電を示し、図13は、ステップ充電が行われる位置を具体的に破線矢印(実際は図14の4A、3A、2A、1Aで表されるような階段形状)で示したグラフによる概念図で、図14は、ステップ充電の具体的数値例を示すグラフによる概念図である。
ステップ充電とは、第2の実施形態で述べた定電流充電中の電流I2から定電圧充電の開始時の電流I3に電流値を一気に落とすのではなく、徐々に電流値を落としていく充電である。例えば、4Aから3Aへ、そして2Aへ、最後に1Aに段階的に落とし、定電流充電を行うが、この4段階に限らず、より大きな段階でも良く、又は少ない段階でも良く、また、少しずつ電流値を変える漸進的変化でも良い。ステップ充電を行うことにより、充電時間の短縮が図られ、また、充電電流が順次小さくなることから、電圧補正の精度向上を図ることが可能となる。
図14の具体的数値例でステップ充電を説明する。図14では、縦方向に電圧値を取り、横方向に充電時間を取っている。二次電池20の電圧を実線棒グラフで示し、電池セル21の電圧を破線棒グラフで示し、充電電流を両矢印で示している。また、定電圧充電を開始する予め定められた所定の電圧値V0は、具体的数値例として4.25Vとしている。
<第1のステップ充電>
定電流充電を、電流値4Aで開始すると、電池セル21の電圧が上昇すると共に二次電池20の電圧も上昇する。二次電池20の電圧が4.25Vに達すると、第2の実施形態では定電圧充電フェーズに移行してしまうが、電池セル21の電圧は4.25Vより低い3.85Vである(ポイントS参照)。第3の実施形態では、インピーダンス補正を行い、オフセット電圧を0.2Vに設定する(0.2V=50mΩ×4A)。そして、オフセット電圧0.2Vを加算した電圧4.45V(=4.25V+0.2V)になるまで4A充電を行う。これにより、電池セル21の電圧は4.05Vまで上昇させることができる(ポイントT参照)。上述の4.45Vは、所定の電圧値V0+オフセット電圧Vsで成り立ち、閾値電圧Vtとして以下説明する。
定電流充電を、電流値4Aで開始すると、電池セル21の電圧が上昇すると共に二次電池20の電圧も上昇する。二次電池20の電圧が4.25Vに達すると、第2の実施形態では定電圧充電フェーズに移行してしまうが、電池セル21の電圧は4.25Vより低い3.85Vである(ポイントS参照)。第3の実施形態では、インピーダンス補正を行い、オフセット電圧を0.2Vに設定する(0.2V=50mΩ×4A)。そして、オフセット電圧0.2Vを加算した電圧4.45V(=4.25V+0.2V)になるまで4A充電を行う。これにより、電池セル21の電圧は4.05Vまで上昇させることができる(ポイントT参照)。上述の4.45Vは、所定の電圧値V0+オフセット電圧Vsで成り立ち、閾値電圧Vtとして以下説明する。
<第2のステップ充電>
次に、充電電流を3Aに落とし、閾値電圧Vtを4.4V(=4.25V+0.15V:0.15V=50mΩ×3A)に設定する。閾値電圧4.4Vになるまで3A充電を行うことにより、電池セル21の電圧を4.1Vまで上昇させることができる(ポイントU参照)。
次に、充電電流を3Aに落とし、閾値電圧Vtを4.4V(=4.25V+0.15V:0.15V=50mΩ×3A)に設定する。閾値電圧4.4Vになるまで3A充電を行うことにより、電池セル21の電圧を4.1Vまで上昇させることができる(ポイントU参照)。
<第3のステップ充電>
更に、充電電流を2Aに落とし、閾値電圧Vtを4.35V(=4.25V+0.1V:0.1V=50mΩ×2A)に設定する。閾値電圧4.35Vになるまで2A充電を行うことにより、電池セル21の電圧を4.15Vまで上昇させることができる(ポイントV参照)。
更に、充電電流を2Aに落とし、閾値電圧Vtを4.35V(=4.25V+0.1V:0.1V=50mΩ×2A)に設定する。閾値電圧4.35Vになるまで2A充電を行うことにより、電池セル21の電圧を4.15Vまで上昇させることができる(ポイントV参照)。
<第4のステップ充電>
そして、電流値を1Aに落とし、閾値電圧Vtを4.3V(=4.25V+0.05V:0.05V=50mΩ×1A)に設定する。閾値電圧4.3Vになるまで1A充電を行うことにより、電池セル21の電圧を4.2Vまで上昇させることができる(ポイントW参照)。電流値を1Aに落とすが、すぐに定電圧充電に移行するのではなく、電圧補正による閾値電圧4.3Vに達するまでステップ充電を継続する。
そして、電流値を1Aに落とし、閾値電圧Vtを4.3V(=4.25V+0.05V:0.05V=50mΩ×1A)に設定する。閾値電圧4.3Vになるまで1A充電を行うことにより、電池セル21の電圧を4.2Vまで上昇させることができる(ポイントW参照)。電流値を1Aに落とすが、すぐに定電圧充電に移行するのではなく、電圧補正による閾値電圧4.3Vに達するまでステップ充電を継続する。
定電流充電内でステップ充電を行うことにより、電池セル21の電圧と二次電池20の電圧との差は徐々に軽減されていく。また、急速充電の効率も改善され、充電時間を短縮することができる。さらに、電流値1Aは、定電圧中での開始時の電流ではあるが、閾値電圧Vtに達するまで定電流充電を行うため、より内部インピーダンスRの影響を少なくして電池セル21の電圧を所定の電圧値V0に近づけることが可能となる。尚、上述の数値は一例に過ぎず特に限定されない。
上述の二次電池20の電圧Vとオフセット電圧Vs及び電流値Iは変化するため、例えば電圧値VをV1、V2、V3、・・、電流値IをI1、I2、I3、・・として表現してきたが、特に限定されず、一般化した変数値として表現しても良い。例えば、オフセット電圧をVn、電流値をIn、と表現しても良い。但し、nは1以上の正の整数であり(n=1,2,3,・・・)、値は変数値の少ない方が大きい値であり、電流値を例に取ると、In>In+1の関係にある。変数値で表した場合、所定の電圧値V0とオフセット電圧をVnの合計値である閾値電圧Vtは、第n番目となり、第nの閾値電圧Vnに達すると電流値Inから電流値In+1に変化するとの表現になる。また、オフセット電圧Vnを第1のオフセット電圧、オフセット電圧Vnよりも小さいオフセット電圧Vn+1を第2のオフセット電圧と説明しても良く、電流値Inを第1の電流値、電流値Inよりも小さい電流値In+1を第2の電流値と説明しても良い。
図15は、第2の実施形態の図6で説明したフローチャートを第3の実施形態に合わせて、一部変更したフローチャート図である。第2の実施形態と同じステップは同一符号を記し、説明を省略する。変更点は、ステップS63の定電流制御による定電流充電が開始された後、ステップ充電の判定を行う閾値電圧Vt(=所定の電圧V0+オフセット電圧Vs)の判定(ステップS100)を追加したことである。そして、ステップ充電が完了する(ステップS100がYes)とステップS56の定電圧充電となる。ステップS100について、図16を用いて詳述する。
図16は、ステップ充電の流れの一例を示すフローチャート図である。充電電流の各ステップ充電に於ける電流値をI2、I21、I22、I3(I2>I21>I22>I3)で表し、各電流値に於けるオフセット電圧VsをVa、Vb、Vc、Vd(Va>Vb>Vc>Vd)で表している。
<第1のステップ充電>
定電流充電を開始する際、充電器30側から電子機器1に対して電流値I2(例えば4A)を流し、充電電流I2で急速充電が開始される(ステップS101)。充電器側認証部33は、電池認証部12で取得した内部インピーダンスRを基に所定のインピーダンスR0を決定し、オフセット電圧Va(=I2×R0)を算出し(ステップS102)、充電器側切替判定部62に通知する。充電器側切替判定部62は、電圧検出部52から取得した二次電池20の電圧Vが所定の電圧値V0(例えば4.25V)とオフセット電圧Va(例えば0.2V)を加算した閾値電圧Vt(例えば4.45V)以上であるか否かを判定する(ステップS103)。即ち、Vt≧V0+Vaであるか否かの判定である。閾値電圧Vtに達していない場合(ステップS103がNo:Vt<V0+Va)、電流値I2での充電が継続する。閾値電圧Vt以上の場合(ステップS103がYes:Vt≧V0+Va)、電流値I2よりも小さい電流値I21(例えば3A)での定電流充電に移行する(ステップS111)。
定電流充電を開始する際、充電器30側から電子機器1に対して電流値I2(例えば4A)を流し、充電電流I2で急速充電が開始される(ステップS101)。充電器側認証部33は、電池認証部12で取得した内部インピーダンスRを基に所定のインピーダンスR0を決定し、オフセット電圧Va(=I2×R0)を算出し(ステップS102)、充電器側切替判定部62に通知する。充電器側切替判定部62は、電圧検出部52から取得した二次電池20の電圧Vが所定の電圧値V0(例えば4.25V)とオフセット電圧Va(例えば0.2V)を加算した閾値電圧Vt(例えば4.45V)以上であるか否かを判定する(ステップS103)。即ち、Vt≧V0+Vaであるか否かの判定である。閾値電圧Vtに達していない場合(ステップS103がNo:Vt<V0+Va)、電流値I2での充電が継続する。閾値電圧Vt以上の場合(ステップS103がYes:Vt≧V0+Va)、電流値I2よりも小さい電流値I21(例えば3A)での定電流充電に移行する(ステップS111)。
<第2のステップ充電>
充電器30側から電子機器1に対して電流値I21(例えば3A)を流し、電流値I21による定電流充電を行う(ステップS111)。充電器側認証部33は、オフセット電圧Vb(=I21×R0)を算出する(ステップS112)。オフセット電圧Vbは、充電器側認証部33が、現在、充電器30から電子機器1に流している定電流を把握して算出する。流れている定電流値(第2のステップ充電ではI21)は、過電流検出部15から端末制御回路11を経由して受け取ることも可能であり、また、充電器側充電制御部65から受け取ることも可能である。充電器側切替判定部62は、二次電池20の電圧が所定の電圧値V0とオフセット電圧Vb(例えば0.15V)を加算した閾値電圧Vt(例えば4.4V)以上であるか否かを判定する(ステップS113)。閾値電圧Vtに達していない場合(ステップS113がNo)、電流値I21で充電が継続し、閾値電圧Vt以上の場合(ステップS113がYes)、電流値I21よりも小さい電流値I22(例えば2A)での定電流充電に移行する(ステップS121)。
充電器30側から電子機器1に対して電流値I21(例えば3A)を流し、電流値I21による定電流充電を行う(ステップS111)。充電器側認証部33は、オフセット電圧Vb(=I21×R0)を算出する(ステップS112)。オフセット電圧Vbは、充電器側認証部33が、現在、充電器30から電子機器1に流している定電流を把握して算出する。流れている定電流値(第2のステップ充電ではI21)は、過電流検出部15から端末制御回路11を経由して受け取ることも可能であり、また、充電器側充電制御部65から受け取ることも可能である。充電器側切替判定部62は、二次電池20の電圧が所定の電圧値V0とオフセット電圧Vb(例えば0.15V)を加算した閾値電圧Vt(例えば4.4V)以上であるか否かを判定する(ステップS113)。閾値電圧Vtに達していない場合(ステップS113がNo)、電流値I21で充電が継続し、閾値電圧Vt以上の場合(ステップS113がYes)、電流値I21よりも小さい電流値I22(例えば2A)での定電流充電に移行する(ステップS121)。
<第3のステップ充電>
充電器30側から電子機器1に対して電流値I22(例えば2A)を流し、電流値I22による定電流充電を行う(ステップS121)。充電器側認証部33は、オフセット電圧Vc(=I22×R0)を算出する(ステップS122)。充電器側切替判定部62は、二次電池20の電圧が所定の電圧値V0とオフセット電圧Vc(例えば0.1V)を加算した閾値電圧Vt(例えば4.35V)以上であるか否かを判定する(ステップS123)。閾値電圧Vtに達していない場合(ステップS123がNo)、電流値I22で充電が継続し、閾値電圧Vt以上の場合(ステップS123がYes)、電流値I22よりも小さい電流I3(例えば1A)での定電流充電に移行する(ステップS131)。
充電器30側から電子機器1に対して電流値I22(例えば2A)を流し、電流値I22による定電流充電を行う(ステップS121)。充電器側認証部33は、オフセット電圧Vc(=I22×R0)を算出する(ステップS122)。充電器側切替判定部62は、二次電池20の電圧が所定の電圧値V0とオフセット電圧Vc(例えば0.1V)を加算した閾値電圧Vt(例えば4.35V)以上であるか否かを判定する(ステップS123)。閾値電圧Vtに達していない場合(ステップS123がNo)、電流値I22で充電が継続し、閾値電圧Vt以上の場合(ステップS123がYes)、電流値I22よりも小さい電流I3(例えば1A)での定電流充電に移行する(ステップS131)。
<第4のステップ充電>
充電器30側から電子機器1に対して電流I3(例えば1A)を流し、電流I3による定電流充電を行う(ステップS131)。充電器側認証部33は、オフセット電圧Vd(=I3×R0)を算出する(ステップS132)。充電器側切替判定部62は、二次電池20の電圧が所定の電圧値V0とオフセット電圧Vd(例えば0.05V)を加算した閾値電圧Vt(例えば4.3V)以上であるか否かを判定する(ステップS133)。
閾値電圧Vtに達していない場合(ステップS133がNo)、電流I3で充電が継続し、閾値電圧Vt以上の場合(ステップS133がYes)、ステップ充電は正常終了する。
充電器30側から電子機器1に対して電流I3(例えば1A)を流し、電流I3による定電流充電を行う(ステップS131)。充電器側認証部33は、オフセット電圧Vd(=I3×R0)を算出する(ステップS132)。充電器側切替判定部62は、二次電池20の電圧が所定の電圧値V0とオフセット電圧Vd(例えば0.05V)を加算した閾値電圧Vt(例えば4.3V)以上であるか否かを判定する(ステップS133)。
閾値電圧Vtに達していない場合(ステップS133がNo)、電流I3で充電が継続し、閾値電圧Vt以上の場合(ステップS133がYes)、ステップ充電は正常終了する。
ステップS101からステップS103までを電流値I2による第1のステップ充電として、図16では破線枠で囲っている。同様に、ステップ充電毎に破線枠で囲っているが、充電電流をより細かく又は充電電流の数をより多く設定すれば、フローチャート図における破線枠は増加する。尚、第1、第2、・・は、説明上用いた用語であり、特に限定されない。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明に係る電子機器、充電器及び電子機器システムは、スマートフォン等の携帯電話、タブレット等の携帯端末、デジタルカメラ、携帯型パーソナルコンピュータ、無線機等の二次電池の充電を安全に実行する用途に適用可能である。
1:電子機器
10:端末部
11:端末制御回路
12:電池認証部
13:端末側認証部
14:電圧範囲検出部
15:過電流検出部
16:スイッチ部
20:二次電池
21:電池セル
22:保護回路
23:記憶部
30:充電器
31:充電制御回路
32:出力部
33:充電器側認証部
51:端末側充電制御部
52:電圧検出部
53:端末側切替判定部
62:充電器側切替判定部
63:排他切替回路
64:電源供給回路
P1:充電接続部
P2:充電器の充電接続部
T1:認証通信接続部
T2:充電器の認証通信接続部
10:端末部
11:端末制御回路
12:電池認証部
13:端末側認証部
14:電圧範囲検出部
15:過電流検出部
16:スイッチ部
20:二次電池
21:電池セル
22:保護回路
23:記憶部
30:充電器
31:充電制御回路
32:出力部
33:充電器側認証部
51:端末側充電制御部
52:電圧検出部
53:端末側切替判定部
62:充電器側切替判定部
63:排他切替回路
64:電源供給回路
P1:充電接続部
P2:充電器の充電接続部
T1:認証通信接続部
T2:充電器の認証通信接続部
Claims (9)
- 電子機器であって、
外部の充電器と接続可能な充電接続部と、
前記電子機器に着脱可能であって保護回路を備えた外部の二次電池の電圧および内部インピーダンスを取得可能な手段と、
取得した前記内部インピーダンスより小さい所定のインピーダンスを算出する手段と、
前記二次電池の電圧および前記所定のインピーダンスを前記充電器に通知可能な通信接続部と、
を備え、
前記充電接続部に供給される充電電力の少なくとも一部で前記二次電池を充電可能であって、
前記内部インピーダンスの少なくとも一部は、前記保護回路のインピーダンスに起因する、
電子機器。 - 電子機器であって、
外部の充電器と接続可能な充電接続部と、
前記電子機器に着脱可能であって保護回路を備えた外部の二次電池の電圧および内部インピーダンスを取得可能な手段と、
取得した前記内部インピーダンスより小さい所定のインピーダンスと第一の所定の電流値との少なくとも積であるオフセット電圧値を算出可能な算出手段と、
前記充電器に対して前記二次電池の電圧および前記オフセット電圧値を通知可能な通信接続部と、
を備え、
前記充電接続部に供給される充電電力の少なくとも一部で前記二次電池を充電可能であって、
前記内部インピーダンスの少なくとも一部は、前記保護回路のインピーダンスに起因する、
電子機器。 - 請求項1または2に記載の電子機器であって、
前記充電接続部と前記通信接続部とは共通である、
電子機器。 - 外部の電子機器と接続可能な充電接続部と、
前記電子機器に対し複数の所定の電流値で定電流充電制御が可能な制御部と、
前記電子機器に着脱可能な二次電池の内部インピーダンスより小さい所定のインピーダンスおよび前記二次電池の電圧を取得可能な通信接続部と、
第一の所定の電流値と前記所定のインピーダンスとの少なくとも積であるオフセット電圧値を少なくとも算出可能な算出手段と、
を備える充電器であって、
前記内部インピーダンスの少なくとも一部は、前記二次電池が備える保護回路のインピーダンスに起因し、
取得した前記二次電池の電圧が前記オフセット電圧値に基づいて算出された所定の閾値電圧に達した場合、前記第一の所定の電流値より小さい第二の所定の電流値で前記電子機器へ供給する定電流充電制御が可能な、
充電器。 - 外部の電子機器と接続可能な充電接続部と、
設定した少なくとも1つの所定の閾値に基づいて複数の所定の電流値で前記電子機器に対し定電流充電制御が可能な制御部と、
前記電子機器に着脱可能な二次電池の電圧、および第一の所定の電流値と所定のインピーダンスとの少なくとも積であるオフセット電圧値とを取得可能な通信接続部と、
を備える充電器であって、
前記所定のインピーダンスは前記二次電池の内部インピーダンスより小さく、
前記内部インピーダンスの少なくとも一部は、前記二次電池が備える保護回路のインピーダンスに起因し、
取得した前記二次電池の電圧が前記オフセット電圧値に基づく所定の閾値電圧に達した場合、前記第一の所定の電流値より小さい第二の所定の電流値で前記電子機器へ供給する定電流充電制御が可能な、
充電器。 - 請求項4に記載の充電器であって、
所定の電流値I n と前記所定のインピーダンスとの積であるオフセット電圧値Vnを算出し、
前記取得した前記二次電池の電圧が前記オフセット電圧値V n に基づいて算出された所定の閾値電圧に達した場合、前記電流値In に代えて電流値I n+1 を前記電子機器へ供給し、ここで、
nは1以上の正の整数であり(n=1,2,3,・・・)、In>In+1である、
充電器。 - 請求項6に記載の充電器であって、
前記電流値Inが定電流充電の後の定電圧充電の開始時の電流値に達するまで、前記定電流充電を行う、
充電器。 - 請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の充電器であって、
前記充電接続部と前記通信接続部とは共通である、
充電器。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子機器と、請求項4から請求項8のいずれか1項に記載の充電器を含む電子機器システム。
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