JP5494426B2 - ランキンサイクルシステム - Google Patents
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Description
本発明は、ランキンサイクルシステムに関する。
従来、内燃機関の稼動に伴う廃熱を回収するランキンサイクルが知られている。このようなランキンサイクルには、例えば、エンジンの水冷冷却系統を密閉構造として沸騰冷却を行うようにし、エンジンにおける廃熱によって気化した冷媒、すなわち蒸気によって蒸気タービンのような膨張器を駆動して、その蒸気の持つ熱エネルギを電気エネルギ等に変換して回収するものがある。このようなランキンサイクルシステムを改良するものとして、例えば特許文献1がある。
上記特許文献1のランキンサイクルシステムにおいて、冷媒としてLLC(Long Life Coolant:例えば、エチレングリコール)と水との混合液を用いる場合がある。LLCと水との混合液を冷媒として沸騰冷却を行うと、沸点(圧力100kPaで100℃)の低い水のみが沸騰し、沸点(圧力100kPaで193℃)の高いLLCが残留する。そのため、エンジン内の冷媒に含まれるLLCの質量パーセント濃度(以後、LLC濃度と記載する)が高くなってしまう。
LLCの比熱(約2.8J)は水の比熱(4.2J)よりも低いため、LLC濃度が高くなると、冷媒温度も高くなる。これは、エンジン冷却性能の悪化を招き、エンジンのオーバーヒートにつながる。また、LLCの沸点は水の沸点よりも高いため、LLC濃度が高まると蒸気発生量が減り、ランキンサイクルシステムの出力が低下してしまう。
そこで、本明細書開示のランキンサイクルシステムは、沸点の異なる2つの冷媒を混合した混合冷媒を用いたランキンサイクルシステムにおいて、内燃機関の冷却性能及び蒸気発生量を維持することを課題とする。
かかる課題を解決するために、本明細書開示のランキンサイクルシステムは、内燃機関の内部に形成され、第1の冷媒と前記第1の冷媒の沸点よりも沸点が高い第2の冷媒とを含む混合冷媒が内部を通過する冷却媒体通路と、前記内燃機関の廃熱により気化した前記第1の冷媒からエネルギを回収する廃熱回収手段と、前記廃熱回路手段を通過し凝縮された前記第1の冷媒を前記冷却媒体通路内に移送する移送手段と、前記冷却媒体通路内に移送される前記第1の冷媒の量が、前記混合冷媒に含まれる前記第2の冷媒の質量パーセント濃度を所定の範囲内とする量となるよう、前記移送手段を制御する制御手段と、を備える。
制御手段は、第1の冷媒が気化することによって高まった混合冷媒に含まれる第2の冷媒の質量パーセント濃度が所定の範囲内となるように、移送手段を制御して冷却媒体通路に移送される第1の冷媒の量を調節する。これにより、冷却媒体通路内の混合冷媒に含まれる第2の冷媒の質量パーセント濃度が所定の範囲内に保たれる。第2の冷媒の質量パーセント濃度を所定の範囲内に保つことで、混合冷媒の温度上昇に起因する内燃機関の冷却性能の悪化が抑制される。また、蒸気発生量の低下が抑制されるため、ランキンサイクルシステムの出力低下が抑制される。すなわち、沸点の異なる2つの冷媒を混合した混合冷媒を用いたランキンサイクルシステムにおいて、内燃機関の冷却性能及び蒸気発生量が維持される。
上記のランキンサイクルシステムにおいて、前記冷却媒体通路内から排出された前記混合冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離する気液分離器を備え、前記制御手段は、前記気液分離器内の前記混合冷媒の水位に基づいて、前記移送手段を制御する構成としてもよい。気液分離器内の混合冷媒の水位を用いることにより、気化により減少した第1の冷媒の量と同じ量の第1の冷媒を貯留手段から冷却媒体通路へ移送することができ、混合冷媒に含まれる第2の冷媒の質量パーセント濃度を所定の範囲内に保つことができる。
上記のランキンサイクルシステムにおいて、前記第1の冷媒を貯留する貯留手段を備え、前記制御手段は、前記貯留手段内の前記第1の冷媒の水位に基づいて、前記移送手段を制御する構成としてもよい。貯留手段で増加した第1の冷媒の量は、気化により減少した第1の冷媒の量と等しい。したがって、貯留手段内の第1の冷媒の水位を用いることにより、気化により減少した第1の冷媒の量と同じ量の第1の冷媒を貯留手段から冷却媒体通路へ移送することができ、混合冷媒に含まれる第2の冷媒の質量パーセント濃度を所定の範囲内に保つことができる。
前記第1の冷媒は水であり、前記第2の冷媒はエチレングリコールであり、前記所定の範囲内は、前記混合冷媒に含まれる前記第2の冷媒の質量パーセント濃度が30%〜60%である構成としてもよい。これにより、内燃機関の冷却性能及び蒸気発生量を維持するとともに、混合冷媒の凍結も防止できる。
本明細書開示のランキンサイクルシステムによれば、沸点の異なる2つの冷媒を混合した混合冷媒を用いたランキンサイクルシステムにおいて、内燃機関の冷却性能及び蒸気発生量を維持することができる。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。
ランキンサイクルシステム100の概略構成について図1を参照しつつ説明する。図1は、ランキンサイクルシステム100の概略構成図である。ランキンサイクルシステム100は、内部で冷媒が沸騰することにより冷却されるエンジン1を備えている。エンジン1は、内燃機関の一例である。エンジン1は、シリンダブロック1aとシリンダヘッド1bを備える。シリンダブロック1a及びシリンダヘッド1b内にはウォータジャケット(冷却媒体通路)が形成されており、このウォータジャケット内の冷媒が沸騰することによってエンジン1の冷却が行われる。このときエンジン1は、蒸気を発生させる。
本実施例において、ウォータジャケット内の冷媒は、水(第1の冷媒)とLLC(第2の冷媒)とを混合した混合冷媒である。混合冷媒の沸騰時には、沸点の低い水が蒸気となる。図1においては、混合冷媒を斜線で示し、水を網掛けで示している。なお、水の代わりに純水を用いてもよい。
エンジン1は、さらに、排気管2を備える。エンジン1のシリンダヘッド1bには、蒸気通路3の一端が接続されている。
蒸気通路3には、気液分離器4が配設されている。エンジン1側から気液混合状態で気液分離器4に流入した混合冷媒は、気液分離器4内で気相(蒸気)と液相(液化混合冷媒)とに分離される。気液分離器4の下端部には、冷媒循環路5の一端が接続されている。この冷媒循環路5の他端はシリンダブロック1aに接続されている。また、冷媒循環路5には、エンジン1内に液化冷媒を圧送する第1ウォーターポンプ6が配設されている。この第1ウォーターポンプ6は、いわゆるメカ式であり、エンジン1が備えるクランクシャフトを駆動源としている。この第1ウォーターポンプ6により、液化混合冷媒が、エンジン1と気液分離器4との間を循環する。
また、気液分離器4の内部側壁には液面スイッチ20が備えられている。液面スイッチ20は、水が気化することによって気液分離器4内の混合冷媒の水位が下がり、液面スイッチ20が設置されている水位となった場合に、ECU19に信号を出力する。すなわち、水が気化することによって混合冷媒のLLC濃度が高まり予め定めた濃度に達する場合に、液面スイッチ20からECU19に信号が出力される。したがって、液面スイッチ20は、混合冷媒のLLC濃度を所定の範囲内に維持できる位置に設置される。
蒸気通路3には、過熱器8が設けられている。過熱器8には、排気管2が引き込まれている。排気管2の内部には、エンジン1で発生した排気ガスが流通する。排気管2は、過熱器8を貫通しており、その内部を排気ガスが通過する。排気ガスは、気液分離器4を通過した蒸気と熱交換をする。これにより、蒸気発生量が増大すると共に、蒸気の過熱度が向上し、廃熱回収効率が向上する。過熱器8の上端部には、蒸気排出管3aが設けられている。蒸気排出管3aの先端部には、ノズル9が設けられている。
過熱器8の下流側には、膨張器(廃熱回収手段)10が配設されている。膨張器10は、過熱器8から供給された気化冷媒、すなわち蒸気によって駆動されてエネルギ回収を行う。膨張器10は、ケース10aと、このケース10aに設けられたタービン翼10bとを備えた蒸気タービンである。ノズル9は、蒸気通路3を通じて供給された蒸気がタービン翼10bに向かって噴射されるようにケース10aに取り付けられている。これにより、タービン翼10bは、蒸気通路3を通じて供給された蒸気により回転駆動される。タービン翼10bの回転力は、エンジン1が備えるクランクシャフトの回転を補助したり、発電機を駆動したりする。これにより、廃熱の回収が行われる。
膨張器10の下流側には、エネルギを回収された後の冷却媒体を排出する排出通路11が設けられている。排出通路11の一端は、膨張器10に接続されている。排出通路11の他端は、他端はコンデンサ12に接続されている。排出通路11は、膨張器10から蒸気を排出し、排出した蒸気をコンデンサ12に導入する。コンデンサ12は、蒸気を冷却することによって凝縮して水を生成する。コンデンサ12は、ファン13による送風を受けて、効率よく蒸気を冷却、凝縮することができる。コンデンサ12の下部にはコンデンサ12において生成された水を貯留する凝縮水タンク(貯留手段)14が設置されている。
凝縮水タンク14の下流側には、凝縮水タンク14内に一旦貯留された水をエンジン1側へ再循環させる冷媒回収路16が設けられている。冷媒回収路16は、冷媒循環路5の第1ウォーターポンプ6の上流側に接続されている。冷媒回収路16には第2ウォータポンプ(移送手段)17が配設されている。この第2ウォータポンプ17は、電気式のベーンポンプとなっている。第2ウォータポンプ17が稼動状態となると、凝縮水タンク14内の水が冷媒循環路5へ供給される。また、第2ウォータポンプ17の下流には、冷媒の逆流を回避するための一方弁18が配設されている。以上のように、ランキンサイクルシステム100は、水が循環する経路を備えている。
ランキンサイクルシステム100は、制御手段に相当するECU(Electronic control unit)19を備えている。ECU19は、気液分離器4の内部の側壁に設けられた液面スイッチ20と、第2ウォータポンプ17とそれぞれ電気的に接続されている。ECU19は、液面スイッチ20から信号を受信すると、第2ウォータポンプ17を稼働させ、ウォータジャケット内の混合冷媒のLLC濃度が所定の範囲内となるように、冷媒循環路5内に水を移送する。冷媒循環路5内に移送される水の量は、混合冷媒の水位が液面スイッチ20に到達する場合に、気化により減少した水の量とすることができる。気化により減少した水の量は、予め実験等で求めておいてもよいし、エンジン1が稼働していない場合の混合冷媒の水位と、液面スイッチ20が設置された場所との水位の差に基づいてECU19が計算するようにしてもよい。これにより、水が蒸気化することによって高まった、ウォータジャケット内の混合冷媒のLLC濃度が、所定の範囲内に維持される。
次に、ECU19が実行する制御の一例について説明する。図2は、ECU19が実行する制御の一例を示すフローチャートである。
ECU19は、液面スイッチ20から信号を受信したか否か判定する(ステップS11)。
ECU19は、液面スイッチ20から信号を受信していない場合(ステップS11/NO)、ステップS11の処理を継続する。ECU19は、液面スイッチ20から信号を受信した場合(ステップS11/YES)、第2ウォータポンプ17を稼働させ、ウォータジャケット内の混合冷媒のLLC濃度が所定の範囲内となるように、凝縮水タンク14に貯留されている水を冷媒循環路5に移送する(ステップS13)。なお、ECU19が液面スイッチ20から信号を受信する場合とは、気液分離器4内の混合冷媒の水位が下がり、液面スイッチ20が設置されている水位となった場合を表す。
以上説明したように、本明細書開示のランキンサイクルシステムによれば、水が気化することによって気液分離器4内の混合冷媒の水位が下がり、液面スイッチ20が設置されている水位となった場合、すなわち、混合冷媒のLLC濃度が高まった場合、ECU19が第2ウォータポンプ17を制御し、混合冷媒のLLC濃度を所定の範囲内とする量の水を冷媒循環路5内に供給する。冷媒循環路5内に供給された水は、第1ウォーターポンプ6によって、ウォータジャケットに圧送される。これにより、ウォータジャケット内の混合冷媒のLLC濃度が所定の範囲内に保たれる。LLC濃度を所定の範囲内に保つことで、LLC濃度の上昇に伴う混合冷媒の温度上昇に起因するエンジン1の冷却性能の悪化が抑制される。また、蒸気発生量の低下が抑制されるため、ランキンサイクルシステムの出力低下が抑制される。すなわち、本明細書開示のランキンサイクルシステムによれば、混合冷媒のLLC濃度を所定の範囲内に保つことによって、エンジンの冷却性能及び蒸気発生量を維持できる。
なお、上述の実施例において、混合冷媒のLLC濃度は、30%〜60%とすることが望ましい。図3は、混合冷媒のLLC濃度と、混合冷媒の凍結温度との関係を示すグラフである。図3から明らかなように、混合冷媒の凍結濃度は、LLC濃度が高まるにつれ低下するが、混合冷媒のLLC濃度が70%を越えると再び上昇する。つまり、混合冷媒のLLC濃度が70%を越えると、混合冷媒は凍結しやすくなる。また、混合冷媒のLLC濃度が低くても、凍結温度が高くなり混合冷媒が凍結しやすくなる。そこで、ECU19は、混合冷媒のLLC濃度が30%〜60%となるように、第2ウォータポンプ17を制御して、最終的にウォータジャケット内に移送される水の量を調節する。これにより、エンジンの冷却性能及び蒸気発生量を維持するとともに、混合冷媒の凍結も防止できる。
なお、上述の実施例では、液面スイッチ20を気液分離機4の内部側壁に設けていたが、図4に示すように凝縮水タンク14の内側側壁に設けてもよい。液面スイッチ20を凝縮水タンク14に設けた場合、凝縮水タンク14内の水位が上がり、液面スイッチ20に達した場合にECU19に信号が出力される。ECU19は、液面スイッチ20からの信号を受信すると、第2ウォータポンプ17を稼動させ、ウォータジャケット内に供給される水の量を調節する。凝縮水タンク14で増加した水の量は、気化により減少した混合冷媒中の水の量と等しいため、凝縮水タンク14で増加した量の水を第2ウォータポンプ17により移送することで、ウォータジャケット内の混合冷媒のLLC濃度を所定の範囲に維持できる。
また、上述の実施例では、水とLLCとを混合した混合冷媒を用いたランキンサイクルシステムについて説明したが、2つの冷媒の沸点が異なれば、水及びLLC以外の冷媒を混合した混合冷媒を用いてもよい。この場合、凝縮水タンク14には、沸点が低い方の冷媒が貯留される。
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
1…エンジン
2…排気管
3…蒸気通路
3a…蒸気排出管
4…気液分離器
5…冷媒循環路
6…第1ウォータポンプ(W/P)
8…過熱器
9…ノズル
10…膨張器
10a…タービンケース
10b…タービン翼
11…排出通路
12…コンデンサ
13…ファン
14…凝縮水タンク
16…冷媒回収路
17…第2ウォータポンプ(W/P)
18…一方弁
19…ECU
20…液面スイッチ
100…ランキンサイクルシステム
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10…膨張器
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100…ランキンサイクルシステム
Claims (4)
- 内燃機関の内部に形成され、第1の冷媒と前記第1の冷媒の沸点よりも沸点が高い第2の冷媒とを含む混合冷媒が内部を通過する冷却媒体通路と、
前記内燃機関の廃熱により気化した前記第1の冷媒からエネルギを回収する廃熱回収手段と、
前記廃熱回収手段を通過し凝縮された前記第1の冷媒を前記冷却媒体通路内に移送する移送手段と、
前記冷却媒体通路内に移送される前記第1の冷媒の量が、前記混合冷媒に含まれる前記第2の冷媒の質量パーセント濃度を所定の範囲内とする量となるよう、前記移送手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするランキンサイクルシステム。 - 前記冷却媒体通路内から排出された前記混合冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離する気液分離器を備え、
前記制御手段は、前記気液分離器内の前記混合冷媒の水位に基づいて、前記移送手段を制御する請求項1に記載のランキンサイクルシステム。 - 前記第1の冷媒を貯留する貯留手段を備え、
前記制御手段は、前記貯留手段内の前記第1の冷媒の水位に基づいて、前記移送手段を制御する請求項1に記載のランキンサイクルシステム。 - 前記第1の冷媒は水であり、
前記第2の冷媒はエチレングリコールであり、
前記所定の範囲内は、前記混合冷媒に含まれる前記第2の冷媒の質量パーセント濃度が30%〜60%であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のランキンサイクルシステム。
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JP2012102644A (ja) | 2012-05-31 |
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