JP2009097498A - 廃熱回収装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】廃熱を回収するために駆動される装置の消費エネルギー量を低減し、廃熱の回収効率を向上させた廃熱回収装置を提供することを課題とする。
【解決手段】廃熱回収装置1は、エンジン本体2から発生する廃熱によって冷媒が蒸発するウォータジャケット3と、このウォータジャケット3で蒸発して蒸気となった冷媒が凝縮する凝縮器5と、ウォータジャケット3と凝縮器5とを接続し、ウォータジャケット3で蒸発した蒸気が流通する経路6と、この経路6上に配置されるタービン9から蒸気を介して廃熱を回収する動力回収機7と、経路6内におけるタービン9の下流側の圧力をタービン9の上流側の圧力より低下させるバキュームポンプ12と、を備えたことにより、少ないエネルギー消費量で動力回収機12における廃熱回収を可能とし、廃熱の回収効率を向上することができる。
【選択図】図1
【解決手段】廃熱回収装置1は、エンジン本体2から発生する廃熱によって冷媒が蒸発するウォータジャケット3と、このウォータジャケット3で蒸発して蒸気となった冷媒が凝縮する凝縮器5と、ウォータジャケット3と凝縮器5とを接続し、ウォータジャケット3で蒸発した蒸気が流通する経路6と、この経路6上に配置されるタービン9から蒸気を介して廃熱を回収する動力回収機7と、経路6内におけるタービン9の下流側の圧力をタービン9の上流側の圧力より低下させるバキュームポンプ12と、を備えたことにより、少ないエネルギー消費量で動力回収機12における廃熱回収を可能とし、廃熱の回収効率を向上することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、エンジンにおける廃熱を蒸気を介して回収する廃熱回収装置に関する。
従来、内燃機関(エンジン)の駆動に伴って発生する廃熱を、ランキンサイクルを利用して回収する廃熱回収装置が知られている。このような廃熱回収装置には、例えば、エンジンの水冷冷却系統を密閉構造とし、エンジンにおける廃熱によって蒸発した冷却水、すなわち蒸気によって膨張機(タービン)を駆動して、その蒸気の持つ熱エネルギーを電気エネルギー等に変換して回収するものがある。このような廃熱回収装置のタービン効率は、タービンの上流側の圧力と下流側の圧力とによって規定される圧力比が大きいほど向上する。
このような廃熱回収装置を改良したものが、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された廃熱回収装置は、タービンへ流入する蒸気の圧力を高めることにより、タービン効率を高めるものである。特許文献1の廃熱回収装置は、燃焼熱で加熱された冷却媒体の飽和蒸気を排気で加熱する過熱器と、この過熱器で加熱された冷却媒体の有する熱エネルギーを機械エネルギーに変換するタービンとを備え、さらに、過熱器に流入する飽和蒸気を加圧するポンプを設けている。すなわち、ポンプは、タービンの上流側に配置された過熱器の上流側に設けられ、タービンに流入する蒸気を加圧する。これにより、タービン仕事が大きくなり、ポンプの駆動損失を差し引いても、従来の廃熱回収装置より多くのエネルギーを回収することが可能となった。
ところで、廃熱回収装置のタービンは、蒸気の経路内におけるタービンの上流側の圧力がタービンの下流側に対して所定以上の圧力を有していなければ、有効にエネルギーの回収を行うことができない。このため、エンジン内で蒸気が発生した直後のような蒸気の発生量が少ない場合、タービン下流側に対するタービン上流側の圧力比が低いため、タービンは有効なエネルギーを回収することができない。このような有効なエネルギーを回収する圧力比が得られない場合、例えば、特許文献1に開示された廃熱回収装置であれば、タービンの上流側の蒸気を加圧する措置をとることができる。これにより、タービンの上流側は、下流側に対して有効なエネルギーを回収できる圧力比を得ることができるため、廃熱回収装置は、蒸気発生直後においても有効なエネルギーを回収することができると考えられる。
しかしながら、このような廃熱回収装置において、タービンに流入する蒸気を加圧するポンプは、例えば、廃熱回収装置で回収したエネルギーや車両に搭載されたバッテリ等に蓄えられたエネルギーを用いて駆動される。すなわち、このような廃熱回収装置は、ポンプを駆動することによりエネルギーを消費するため、装置全体におけるエネルギーの回収効率を低減することが考えられる。
そこで、本発明は、廃熱を回収するために消費されるエネルギー量を低減し、廃熱の回収効率を向上させた廃熱回収装置を提供することを課題とする。
かかる課題を解決する本発明の廃熱回収装置は、エンジンの廃熱によって冷媒が蒸発する蒸発手段と、当該蒸発手段で発生した蒸気が凝縮する凝縮手段と、前記蒸発手段と前記凝縮手段とを接続し、前記蒸発手段で蒸発した蒸気が流通する経路と、当該経路上に配置され、蒸気を介して廃熱を回収する動力回収手段と、前記経路内における前記動力回収手段の下流側の圧力を前記動力回収手段の上流側の圧力より低下させる減圧手段と、を備えたことを特徴とする(請求項1)。このような構成とすることにより、廃熱回収装置は、少ないエネルギー消費量で動力回収機における廃熱回収を可能にするので、廃熱の回収効率を向上させることができる。
廃熱回収装置の動力回収機は、冷媒の有する熱エネルギーを機械エネルギーに変換する膨張機を備えている。この膨張機の一例がタービンである。膨張機の効率は、膨張機の下流側における蒸気の圧力に対して上流側における蒸気の圧力が大きいほど、膨張機の効率が向上する。すなわち、膨張機の上流側の圧力をPIN、膨張機の下流側の圧力をPOUTとすると、膨張機の効率eは、膨張機の下流側の圧力に対する上流側の圧力、すなわち、圧力比(PIN/POUT)が大きければ上昇し、小さければ低下する。本発明の廃熱回収装置は、膨張機の下流側の圧力POUTを低下させることにより、膨張機の圧力比(PIN/POUT)を上昇させることができる。これにより、膨張機の上流側の圧力PINを上昇させるのと同様に、膨張機の効率eを上昇させることができる。式1は、膨張機の効率eを算出する式であるが、この式からも膨張機の効率eは、圧力比(PIN/POUT)が大きければ上昇し、小さければ低下することは明らかである。
(式1)
(式1)
ところで、膨張機において同じ圧力比を得るのに、上流側を加圧するのに比べ、下流側を減圧するほうがエネルギー消費量を抑えることができる。例えば、PINを二倍に加圧する場合とPOUTを半分に減圧する場合とでは、どちらも膨張機の圧力比(PIN/POUT)が二倍になるが、PINを二倍に加圧するのに比べ、POUTを半分に減圧する方がエネルギーの消費量を抑えることができる。本発明の廃熱回収装置は、膨張機の下流側を減圧し、膨張機の下流側に対する上流側の圧力比(PIN/POUT)を上昇させることにより、廃熱回収装置におけるエネルギー消費量を減らし、廃熱の回収効率が向上する。
特に、このような廃熱回収装置の前記減圧手段は、前記経路内における前記動力回収手段の下流側を減圧するポンプとすることができる。(請求項2)。
また、このような廃熱回収装置のエンジン始動直後では、本発明の蒸発手段に相当するウォータジャケットにおいて蒸気が発生し始めても、蒸気の発生量が少ないため、膨張機の上流側の圧力は低い状態である。このため、膨張機は有効なエネルギーを回収できる圧力比を得ることが困難である。そこで、廃熱回収装置における前記減圧手段は、前記蒸発手段における冷媒の蒸発状況に応じて経路内における前記動力回収手段の下流側を減圧する構成とすることができる(請求項3)。このような構成とすることにより、膨張機の下流側の圧力を低下させて、膨張機において有効なエネルギーを回収できる圧力比を得ることができる。これにより、エンジン始動直後のような膨張機へ流入する蒸気量が少ない状態でも、有効にエネルギー回収をすることができる。このため、廃熱回収量を増加することができる。
また、このような廃熱回収装置における前記減圧手段は、前記凝縮手段における蒸気の凝縮状況に応じて経路内の減圧状態を調整する構成とすることができる(請求項4)。このような構成とすることにより、減圧手段において消費されるエネルギーを減少することができるので、廃熱の回収効率を向上することができる。廃熱回収装置において膨張機の下流側に配置されている凝縮手段によって蒸気が冷媒へ凝縮されると、蒸気が気相から液相へ変化する際に体積が減少することにより、経路内の圧力が低下する。これにより、減圧手段の仕事量を抑制するように調整することができ、減圧手段の作動に消費されるエネルギーを減少することができる。さらに、凝縮手段における冷媒の凝縮が促進されると、経路内の圧力がより低下する。このように凝縮手段によって蒸気が凝縮されると、減圧手段が作動していなくても膨張機の下流側の圧力が低下し、膨張機の上流側が下流側に対して有効なエネルギーを回収できる圧力比が得られる。このため、減圧手段を停止することができる。これにより、減圧手段の作動に消費されるエネルギーをさらに減少することができ、廃熱の回収効率が向上する。
このような廃熱回収装置は、前記経路内における前記動力回収手段の下流側の圧力を測定する圧力測定手段を備え、前記減圧手段は、前記圧力測定手段から取得される圧力情報に基づいて経路内の減圧状態を調整する構成とすることができる(請求項5)。このような構成とすることにより、圧力測定手段から取得される圧力情報に基づいて凝縮手段において凝縮が行われていることが判断できる。凝縮手段において凝縮が行われていれば、膨張機の下流側の圧力が低下する。これにより、減圧手段の仕事量を抑制するように調整することができ、減圧手段の作動に消費されるエネルギーを減少することができる。さらに、凝縮手段における冷媒の凝縮が促進されると、膨張機の上流側が下流側に対して有効なエネルギーを回収できる圧力比となり、減圧手段を停止することができる。これにより、減圧手段の作動に消費されるエネルギーを減少することとなり、廃熱の回収効率が向上する。
また、このような廃熱回収装置は、前記凝縮手段において凝縮された冷媒の温度を測定する温度測定手段を備え、前記減圧手段は、前記温度測定手段から取得される温度情報に基づいて経路内の減圧状態を調整する構成とすることができる。(請求項6)。冷媒の温度が低下することにより、凝縮器で蒸気が凝縮し始めたことが判断できる。凝縮器で蒸気が凝縮することにより、減圧手段による減圧状態を調整することができ、減圧手段の作動に消費されるエネルギーを減少することができる。これにより、廃熱の回収効率が向上する。
そして、このような廃熱回収装置における前記圧力調整手段は、前記経路内における前記動力回収手段の下流側の圧力を減圧する手段と、前記下流側を増圧する増圧手段を備えた構成とすることができる(請求項7)。このような構成とすることにより、膨張機の出力および凝縮器や冷媒を循環させる圧送ポンプの性能を損なうことなく高効率でそれらを作動させることができる。本発明のように膨張機の下流側に凝縮器を備えるシステムの場合、特に水などに代表される常温常圧で液体の冷媒において、膨張機出口の圧力を過剰に低下させると冷媒の密度が低下し、液体であった冷媒が蒸発して気体が発生する。そして液体と気体が混在することにより圧送ポンプでキャビテーションが発生し、圧送ポンプは冷媒を循環させることができなくなる。しかしながら膨張機の出力効率を増すためには膨張機出口圧力を下げ、PIN/POUTを大きくする必要がある。そのため、POUTをキャビテーションが発生しない圧力まで低下させて保持するために、本発明は凝縮器で凝縮された冷媒を貯蔵するタンクと、タンク内の圧力を測定する圧力測定手段と、タンク内の冷媒温度を測定する温度測定手段とを備え、温度測定手段から取得される冷媒の飽和蒸気圧と、圧力測定手段から取得されるタンク内の圧力との差に基づいて、動力回収手段の下流側の圧力を調整することを特徴としている(請求項8)。例えば、減圧ポンプ部分に外気取込口を設け、減圧ポンプが、キャビテーションが発生するまで過剰にPOUTを低下させた場合には外気取込口を開くことで外気を流入させてPOUTを制御する。これにより膨張機出口圧力POUTをキャビテーションが発生せず、かつ膨張機出力効率の高い圧力に調整することができる。
本発明の廃熱回収装置は、膨張機の下流側を減圧して膨張機における有効なエネルギー回収を行うことができる圧力比とし、廃熱のエネルギーを回収するようにしたので、エネルギー消費量を減少することができ、廃熱の回収効率を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
本発明の実施例1について図面を参照しつつ説明する。図1は本実施例の廃熱回収装置1を組み込んだエンジン10の概略構成を示した説明図である。廃熱回収装置はランキンサイクルを形成している。エンジン10は、エンジン本体2を備えている。エンジン本体2内部には、本発明の蒸発手段に相当するウォータジャケット3が形成されている。また、エンジン本体2には、エンジン本体2における燃焼によって発生する排気ガスを外部へ排出する排気管4が取り付けられている。
ウォータジャケット3内には、冷媒が流通し、この冷媒がエンジンの廃熱によって蒸発し、蒸気となる。このように冷媒が蒸発する際に、冷媒はエンジン本体2から熱を持ち去り、エンジン本体2を冷却する。
また、廃熱回収装置1は、ウォータジャケット3内で蒸発して蒸気となった冷媒が凝縮する凝縮器5を備えている。凝縮器5は、本発明の凝縮手段に相当する。さらに、廃熱回収装置1は、ウォータジャケット3と凝縮器5とを接続する経路6を備えている。この経路6内をウォータジャケット3において蒸発した冷媒、すなわち、蒸気が流通する。この経路6には、蒸気を介して廃熱を回収する動力回収機7が配置されている。この動力回収機7は本発明の動力回収手段に相当する。また、この動力回収機7の上流側に過熱器8が配置されている。なお、図1中では、蒸気が流通する経路6を点線で示している。
動力回収機7は、タービン9と発電機11とを備えている。タービン9は経路6を通じて流入した蒸気によって駆動され、蒸気の熱エネルギーを機械エネルギーに変換する。タービン9の上流側と下流側との圧力比が所定値に達すると、有効にエネルギーの回収が行われる。タービン9と発電機11とは共通の駆動軸7aを備えており、タービン9が駆動されると、駆動軸7aを通じて発電機11へ機械エネルギー、すなわち、動力が伝達される。発電機11は、駆動軸7aから伝達される動力を電気エネルギーに変換し、回収する。
過熱器8は、排気管4と接触するように配置されており、排気管4を通じる排気ガスから、経路6を通じて導入される蒸気へ熱を伝達し、蒸気を過熱し、高温化する。
また、廃熱回収装置1は、バキュームポンプ12と駆動装置20とを備えている。バキュームポンプ12は、経路6の動力回収機7と凝縮器5との間の分岐点6aから分岐する分岐経路6bに接続されている。バキュームポンプ12は、本発明の圧力調整手段、減圧手段に相当し、負圧を発生させて動力回収機7の下流側の経路6内の圧力を減圧する。駆動装置20は、電力により、バキュームポンプ12を駆動する。
図2は、バキュームポンプ12の概略構成を示した説明図である。図2(a)は、バキュームポンプ12の側面図であり、図2(b)は図2(a)に示したA−A線の断面図である。図2(a)に示すように、バキュームポンプ12は、本体12a、歯車12b、シャフト12cを備えている。図2(b)に示すように、バキュームポンプ12の内部にはチャンバ12dが形成されている。このチャンバ12d内を貫通して配置されるシャフト12cは、本体12aの中心軸に対して、偏心して取り付けられている。また、シャフト12cに組みつけられて回転するロータ12eが備えられている。このロータ12eには五枚のベーン12fが放射状に移動可能に取り付けられている。また、チャンバ12dには吸引口12gと吐出口12hが設けられている。
バキュームポンプ12は、歯車12bによって駆動装置20から動力を得て、シャフト12cを回転させる。すなわち、歯車12bが回転すると、歯車12bに一体に接続されたシャフト12cが回転する。シャフト12cは、図面中の矢示121で示す方向に回転する。シャフト12cが回転すると、シャフト12cに組みつけられたロータ12eが回転する。ロータ12eが回転するとベーン12fは遠心力により外側、すなわち、本体12aの内壁へ接触するように押し出される。吸引口12gから流入する蒸気は、ベーン12fに添ってチャンバ12d内を矢示122で示す方向に移動し、圧縮されて吐出口12hより吐出される。この場合、バキュームポンプへ吸引されて吐出口12hより吐出される冷媒蒸気の圧力が、タービン上流側の圧力であるPINを超える場合は、吐出された冷媒蒸気を膨張機9の上流側の経路6に戻しても良い。これによって更にPIN/POUTを大きくとることができ、あわせて冷媒蒸気のランキンサイクル系外への漏洩を防ぐことができるため、冷媒消費量を抑えることができる。この場合、吐出口12h後に圧力センサを設け、吐出蒸気の圧力がPINを超える場合に冷媒蒸気を膨張機9上流の経路6に戻すように制御することが望ましい。
また、図1に示すように、分岐経路6bに気液分離器13が配置されている。気液分離器13は、バキュームポンプ12が吸引する蒸気から経路内を流通する過程で凝縮され液相となった冷媒を分離する。分離された後の蒸気はバキュームポンプ12へ吸引され、冷媒は後述するタンク15へ戻される。
また、廃熱回収装置1は、凝縮器5からウォータジャケット3へ液化された冷媒が流通する冷媒経路14を備えている。冷媒経路14には、凝縮器5に近い側から順にタンク15、ウォータポンプ16が配置されている。タンク15は、凝縮器5で凝縮した冷媒を貯留する。ウォータポンプ16は、タンク15内の冷媒をウォータジャケット3へ圧送する。なお、図1中では、液相の冷媒が流通する冷媒経路14は実線で示されている。
このような廃熱回収装置1において、上述のウォータジャケット3、過熱器8、タービン9、凝縮器5、ウォータポンプ16は、冷媒を作動流体として、蒸発した冷媒、すなわち、蒸気の熱エネルギーを機械エネルギーに変換するランキンサイクルシステムを構成している。
さらに、廃熱回収装置1は、経路6上のタービン9と分岐点6aの間に経路6内のタービン9の下流側の圧力を測定する圧力センサ17を備えている。この圧力センサ17は本発明の圧力測定手段に相当する。また、廃熱回収装置1は、エンジン本体2の温度を測定する壁温センサ18を備えている。廃熱回収装置1は、ECU(Electronic Control Unit)19を備え、このECU19は、圧力センサ17、壁温センサ18、駆動装置20のそれぞれと電気的に接続されている。ECU19は、圧力センサ17から、経路6内のタービン9の下流側の圧力情報を取得し、壁温センサ18から、エンジン本体3の温度情報を取得する。ECU19は、これらの情報に基づいて、バキュームポンプ12の作動を決定し、駆動装置20へ制御信号を発信する。
次に、ECU19の制御の流れに沿って、廃熱回収装置1の動作を説明する。図3は、ECU19が行う制御フローを示している。ECU19の制御は、イグニションスイッチがONにされると開始される。まず、ECU19は、ステップS1で、エンジン10が始動しているかどうかを判断する。ステップS1の判断結果がYESである場合、すなわち、エンジン10が始動している場合は、次にステップS2へ進む。
ECU19は、ステップS2でエンジン本体2の壁温Teが冷媒蒸発温度Tv以上となっているか否かを判断する。壁温Teは、壁温センサ18により測定された温度情報としてECU19に取得される。冷媒蒸発温度Tvは、ウォータジャケット3内で冷媒が蒸発する温度であり、冷媒の種類及びウォータジャケット3内の圧力によって決定されるものである。ECU19は、取得した壁温Teの温度情報と、設定されている冷媒蒸発温度Tvとを比較する。
エンジン10の始動直後は、エンジン本体2の温度が低く、壁温Teは冷媒蒸発温度Tvよりも低い状態となっていることがある。壁温Teが冷媒蒸発温度Tvよりも低いと、ウォータジャケット3内の冷媒も冷媒蒸発温度Tvよりも低いと考えられる。このような状態では、熱エネルギーを媒介する蒸気が発生していないため、廃熱のエネルギーを回収できない。このように壁温Teが冷媒蒸発温度Tvに達していない場合、すなわち、ステップS2でNOと判断する場合では、ECU19は、再びステップS2の処理を行う。
エンジン10の始動からしばらく経過すると、エンジン本体2は暖機が進行し、エンジン本体2の壁温が上昇する。このように壁温を上昇させる熱は、ウォータジャケット3内の冷媒へ伝達され、冷媒の温度を上昇させる。壁温センサ18から取得される壁温Teが、冷媒蒸発温度Tvに達すると、冷媒の温度も冷媒蒸発温度Tvに達し、冷媒が蒸発して蒸気となる。このように蒸発した冷媒、すなわち蒸気は、経路6を通じて、過熱器8へ導入される。過熱器8へ導入された蒸気は、排気管4を通過する排気ガスの廃熱によって過熱され、高温化される。このように、高温化された蒸気は、タービン9へ向かって流入する。このようにウォータジャケット3内における蒸気がタービン9へ流入し、タービン9において熱エネルギーを回収することができるようになる。ここで、ECU19は、壁温センサ18から取得される壁温Teが冷媒蒸発温度Tv以上となっていると判断する場合、すなわち、ステップS2でYESと判断すると、次にステップS3へ進む。
ECU19は、ステップS3で駆動装置20へ制御信号を送り、バキュームポンプ12を作動させる。
ところで、ウォータジャケット3内で冷媒が蒸発し始めた直後は、タービン9の上流側は、タービン9の下流側に対して、有効にエネルギーの回収ができる圧力比に達していない。このため、有効にエネルギーが回収されない。このような状態において、バキュームポンプ12が作動すると、経路6内のタービン9の下流側の圧力が減圧される。これにより、タービン9の上流側が下流側に対して有効にエネルギーを回収できる圧力比に到達する。このようにして、動力回収機7において蒸気の持つ熱エネルギーから有効にエネルギーを回収することができるようになる。このように、廃熱回収装置1は、バキュームポンプ12がタービン9の下流側を減圧することにより、バキュームポンプ12を用いない場合に有効にエネルギーの回収ができなかった蒸気から、有効にエネルギーの回収をすることができる。
ECU19は、ステップS3の処理を終えると、次にステップS4ヘ進む。ECU19は、ステップS4で経路6内のタービン9の下流側の圧力Ptが設定値P0以下に達したか否かを判断する。凝縮器5で蒸気が液相の冷媒へ凝縮すると、気相から液相への状態変化に伴い、冷媒の体積が減少するので、系内の圧力も低下する。すなわち、凝縮器5で蒸気が凝縮すると、経路6内のタービン9の下流側の圧力が低下する。
このような凝縮器5における蒸気の凝縮が促進されると、タービン9の下流側の圧力がさらに低下するので、バキュームポンプ12を停止しても、タービン9の上流側が下流側に対して有効なエネルギーを回収するための圧力比を維持することができる。設定値P0は、バキュームポンプ12を停止した場合でも、タービン9の下流側の圧力が、タービン9において有効なエネルギーを回収できる圧力比を維持できると想定され、決定された圧力値である。ECU19は、圧力センサ17から得たタービン9の下流側の圧力Ptと、このように決定された設定値P0を比較する。
ECU19が、ステップS4でYESと判断する場合、すなわち、経路6内の動力回収機7の下流の圧力Ptが設定値P0以下に達していると判断する場合、次にステップS5へ進む。
ECU19は、ステップS5で、バキュームポンプ12を停止する。凝縮器5で蒸気の凝縮が促進されていると、タービン9の下流側はバキュームポンプ12により減圧せずに、タービン9の上流側と比較して圧力が低下する。このような圧力の低下により、タービン9の下流側に対する上流側の圧力比は、動力回収機7において有効なエネルギーを回収することができる値となる。これにより、バキュームポンプ12を作動せずに、動力回収機7において有効なエネルギーを回収することができる。このように、バキュームポンプ12を停止することにより、バキュームポンプ12の作動に消費するエネルギーを減少することができる。これにより、廃熱回収装置1におけるエネルギーの消費量を減少させるので、廃熱の回収効率を向上することができる。ECU19は、ステップS5の処理を終えると、制御の処理を終了する。
ところで、ECU19がステップS1でNOと判断する場合、すなわち、エンジン10が始動していない場合は、再度、ステップS1の処理を行う。また、ECU19がステップS4でNOと判断する場合、すなわち、経路6内における動力回収機7の下流の圧力Ptが設定値P0以下となっていないと判断する場合は、再度、ステップS4の処理を行う。ECU19がステップS4でNOと判断する場合では、バキュームポンプ12を停止してしまうと、タービン9の上流側と下流側との間に有効にエネルギーの回収が行えなくなるため、続けてバキュームポンプ12による経路6におけるタービン9の下流側の減圧を継続する。
以上のように、廃熱回収装置1は、タービン9の下流側を減圧して、タービン9の上流側と下流側との間に有効なエネルギー回収を可能とする圧力比を生み出す。このようにタービン9の下流側を減圧する方法は、同じ圧力比を得るために、タービン9の上流側を加圧するよりも、エネルギー消費量を抑制することができる。すなわち、タービン9の下流側を減圧する本実施例の廃熱回収装置1は、エネルギー消費量が少なく、廃熱の回収効率を向上できる。
次に、本発明の実施例2について説明する。図4は実施例の廃熱回収装置21を組み込んだエンジン10の概略構成を示した説明図である。本実施例の廃熱回収装置21は、実施例1の廃熱回収装置1とほぼ同様の構成をしている。本実施例の廃熱回収装置21は、廃熱回収装置1が経路6上に備えていた圧力センサ17に代えて、冷媒経路14の凝縮器5とタンク15との間に温度センサ22を備えている点で廃熱回収装置1と相違している。この温度センサ22は本発明の温度測定手段に相当する。なお、その他の構成は実施例1と同一であるため、実施例1と同一の構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施例1の廃熱回収装置1は、圧力センサ17から取得される圧力情報に基づいてバキュームポンプ12の減圧状態を調整したのに対して、本実施例の廃熱回収装置21は、温度センサ22から取得される温度情報に基づいてバキュームポンプ12の作動を決定する。また、このような温度情報に基づく判断は、ECU19により行われる。
凝縮器5で蒸気が凝縮すると、凝縮器5内の冷媒がタンク15へ向けて流れ始める。これにより、冷媒経路14の凝縮器5とタンク15との間は凝縮器5で冷却された冷媒が通過して温度が低下する。このときの冷媒の温度がθ℃であるとする。ECU19は、温度センサ22から取得される冷媒の温度情報がθ℃である場合、凝縮器5において蒸気の凝縮が開始されたと判断する。さらに、凝縮器5における蒸気の凝縮が促進されると、タービン9の上流側と下流側との間に有効なエネルギーの回収を可能とする圧力比が得られる。ECU19は、凝縮器5における蒸気の凝縮を判断すると、バキュームポンプ12を停止させるように駆動装置20へ制御信号を送る。このように、廃熱回収装置21は、バキュームポンプ12の作動に消費されるエネルギーを減少させるので、廃熱の回収効率を向上させる。
更に、本発明の実施例3について説明する。図5は実施例の廃熱回収装置23を組み込んだエンジン10の概略構成を示した説明図である。本実施例の廃熱回収装置23は、実施例1の廃熱回収装置1とほぼ同様の構成となっているが、以下の相違点を有する。本実施例の廃熱回収装置23は、廃熱回収装置1が備えていた経路6aから分岐した分岐経路6b、バキュームポンプ12、圧力センサ17を冷媒のタンク15に備えており、更に分岐経路6bに三方弁24を備え、その三方弁24の先にバキュームポンプ12と外気取込口25を備える点で廃熱回収装置1と相違している。この外気取込口25は本発明の圧力調整手段、増圧手段を構成する。また、温度センサ22を冷媒のタンク15に備えている。なお、その他の構成は実施例1と同一であるため、実施例1と同一の構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施例1の廃熱回収装置1は、膨張機9と凝縮器5の間に備えられた分岐経路6bの先のバキュームポンプ12によりPOUTを減圧することで有効なエネルギー回収を可能とする圧力差を生み出し、かつ分岐経路6b上に備えられた気液分離器13にて経路内の流通時に液化した冷媒を分離しタンク15へ戻している。これに対して、本実施例の廃熱回収装置23は、冷媒をキャッチするタンク15上から分岐した分岐経路6b、三方弁24、バキュームポンプ12および外気取込口25を備えており、タンク15内部を減圧することでPIN/POUTを大きくする。更に、外気取込口25が開き外気を取り込むことで、タンク15内部が過剰に減圧されて膨張機、凝縮器および圧送ポンプの性能が低下することを抑制する。また、このような判断はタンク15に設置した圧力センサ17および温度センサ22の情報を得たECU19により行われる。本実施例のように凝縮器後の冷媒タンクにて減圧を行う場合、凝縮器5で凝縮された冷媒はタンク15に蓄積されバキュームポンプ12へは到達しないため、分岐経路6b上に気液分離器を設けなくてもよい。
バキュームポンプ12にてタンク15内部を減圧すると、タービン9の上流側と下流側との間に有効なエネルギーの回収を可能とする圧力比が得られる。しかし経路内が過剰に減圧されると、冷媒の密度が低下し液体であった冷媒が蒸発して気体が発生する。そして液体と気体が混在することにより圧送ポンプでキャビテーションが発生し、圧送ポンプは冷媒を循環させることができなくなる(図6)。ここで、タンク15内の圧力をP、タンク15内の冷媒温度をT、キャビテーション発生圧力をPx、圧送ポンプ16の作動圧力上限をPyとし、ECU19の制御の流れに沿って廃熱回収装置23の動作を説明する。図7は、ECU19が行う制御フローの一例を示している。なお、廃熱回収装置23のECU19は実施例1の廃熱回収装置1のステップS1からステップS5の制御を行いつつ、ステップS3とステップS4の間に以下のステップS6からステップS10までの制御を行う。よってステップS1からステップS5までの制御は実施例1の廃熱回収装置1と同一であるため、その詳細な説明は省略する。ステップS3の後に、つづいてECU19はステップS6に進み、任意時間S秒が経過したか否かを判断する。ステップS6の判断がYESである場合、次にステップS7に進む。
ECU19は、ステップS7で温度センサ22から取得される冷媒温度Tを検知し、この冷媒温度Tにおけるキャビテーション発生圧力Pxを算出する。更にECU19は圧力センサ17から取得されるタンク15内部の圧力情報Pを検知し、この圧力Pが、キャビテーション発生圧力Pxと圧送ポンプ作動圧力上限のPyとの間にあるか否か、すなわちPx≦P≦Pyが成立するか否かを判断する。その結果Px≦P≦Pyが成立する場合、すなわちステップS7でYESと判断する場合、ECU19はステップS4に進む。ステップS4でYESと判断する場合、すなわち経路6内の動力回収機7の下流の圧力Ptが設定値P0以下に達していると判断する場合には、ECU19は次のステップS5へ進むが、ステップS4でNOと判断する場合、ECU19は再びステップS6の処理を行う。
Px≦P≦Pyが成立しない場合、すなわちステップS7でNOと判断する場合では、ECU19は次のステップS8へ進む。
ECU19は、ステップS8にてPとPxとの大小を比較する。PがPxより大きい場合、すなわちステップS8がNOの場合、ECU19は経路内においてキャビテーションが発生すると判断し、ステップS9へと進む。ECU19はステップS9にて三方弁24の先の外気取込口25を開くよう信号を送り、外気を取り込んでタンク15内の圧力を上昇させる。外気取込口25を開いた後に、ECU19は再びステップS8の処理を行う。
PがPx未満である場合、すなわちステップS8がYESの場合、ECU19は動力回収機7の下流の圧力が高いと判断し、ステップS10へと進む。ECU19はステップS10にて三方弁24の先の外気取込口25を閉めるよう信号を送り、タンク15内を減圧して動力回収機7の下流の圧力を下げる。外気取込口25を閉めた後に、ECU19は再びステップS7の処理を行う。
このように、廃熱回収装置23は、膨張機出口圧力POUTをキャビテーションが発生せず、かつ膨張機出力効率の高い圧力に調整することができる。更に、冷媒蒸気は凝縮器5で液化されるため、凝縮器5の下流にあるバキュームポンプ12へは蒸気が到達せず、冷媒蒸気がランキンサイクル系外へ漏洩することがないため冷媒消費量を抑えることができる。
図8は実施例1から3における膨張機上流と下流の圧力比PIN/POUTを示した説明図である。下流側を減圧しないランキンサイクルにおけるPIN/POUTと比較して、膨張機下流を減圧した本発明はより大きなPIN/POUTを示す。このように膨張機下流を減圧することで、膨張機上流と下流との間に大きな圧力比が生じ、膨張機出力の効率を向上させることができる。
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、さらに本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
例えば、本発明の廃熱回収装置は、タービンの上流側及び下流側の圧力を測定し、タービンの上流側の圧力情報と下流側の圧力情報とに基づいて、タービンにおいて有効にエネルギーの回収ができるかどうかを判断することができる。この判断結果に基づいて、バキュームポンプの運転状態を制御することができ、バキュームポンプの運転に利用されるエネルギーの消費量を減少することができる。
1、21 廃熱回収装置
3 ウォータジャケット
5 凝縮器
6 経路
7 動力回収機
8 過熱器
9 タービン
10 エンジン
12 バキュームポンプ
14 冷媒経路
17 圧力センサ
18 壁温センサ
19 ECU
22 温度センサ
3 ウォータジャケット
5 凝縮器
6 経路
7 動力回収機
8 過熱器
9 タービン
10 エンジン
12 バキュームポンプ
14 冷媒経路
17 圧力センサ
18 壁温センサ
19 ECU
22 温度センサ
Claims (8)
- エンジンの廃熱によって冷媒が蒸発する蒸発手段と、
当該蒸発手段で発生した蒸気が凝縮する凝縮手段と、
前記蒸発手段と前記凝縮手段とを接続し、前記蒸発手段で蒸発した蒸気が流通する経路と、
当該経路上に配置され、蒸気を介して廃熱を回収する動力回収手段と、
前記経路内における前記動力回収手段の下流側の圧力を調整する圧力調整手段と、
を備えたことを特徴とする廃熱回収装置。 - 請求項1記載の廃熱回収装置において、
前記圧力調整手段は、前記経路内における前記動力回収手段の下流側を減圧するポンプであることを特徴とする廃熱回収装置。 - 請求項1記載の廃熱回収装置において、
前記圧力調整手段は、前記蒸発手段における冷媒の蒸発状況に応じて経路内における前記動力回収手段の下流側の減圧状態を調整することを特徴とした廃熱回収装置。 - 請求項1記載の廃熱回収装置において、
前記圧力調整手段は、前記凝縮手段における蒸気の凝縮状況に応じて経路内の減圧状態を調整することを特徴とした廃熱回収装置。 - 請求項1記載の廃熱回収装置において、
前記経路内における前記動力回収手段の下流側の圧力を測定する圧力測定手段を備え、
前記圧力調整手段は、前記圧力測定手段から取得される圧力情報に基づいて経路内の減圧状態を調整することを特徴とした廃熱回収装置。 - 請求項1記載の廃熱回収装置において、
前記凝縮手段において凝縮された冷媒の温度を測定する温度測定手段を備え、
前記圧力調整手段は、前記温度測定手段から取得される温度情報に基づいて経路内の減圧状態を調整することを特徴とした廃熱回収装置。 - 請求項1記載の廃熱回収装置において、
前記圧力調整手段は、前記経路内における前記動力回収手段の下流側の圧力を減圧する手段と、前記下流側を増圧する増圧手段を備えたことを特徴とした廃熱回収装置。 - 請求項1記載の廃熱回収装置において、
前記凝縮手段にて凝縮された冷媒を貯蔵するタンクと、
前記タンク内の圧力を測定する圧力測定手段と、
前記タンク内の冷媒温度を測定する温度測定手段とを備え、
前記圧力調整手段は、前記温度測定手段から取得される冷媒の飽和蒸気圧と、前記圧力測定手段から取得されるタンク内の圧力とに基づいて、前記動力回収手段の下流側の圧力を調整することを特徴とした廃熱回収装置。
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2008
- 2008-03-03 JP JP2008052563A patent/JP2009097498A/ja active Pending
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