JP5494296B2 - 光電変換装置及び光電変換素子 - Google Patents

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Description

本発明は、光電変換素子、及び、係る光電変換素子を組み込んだ光電変換装置に関する。
イメージセンサー等の光電変換素子は、通常、光電変換部位を2つの電極で挟み込んだ構造を有する。そして、光電変換素子からの出力(例えば電流)は、時間依存性を有さず、定常出力(定常電流)として検出される。これは、シリコン(Si)に代表される半導体材料が、一般に利用される電界強度において、瞬時に電気二重層を形成し、定常電流を与えるためである。
光電変換部位を有機半導体材料から構成した撮像素子が、例えば、特開2006−100797から周知である。この撮像素子は、少なくとも2つの電極に挟まれた有機光電変換膜を有し、この有機光電変換膜は、キナクリドン誘導体又はキナゾリン誘導体を含有する。
特開2006−100797
ところで、この特許公開公報に開示された技術にあっては、 信号の読み出しは、通常のカラー読み出し回路を用いている(段落番号[0135]参照)。従って、この特許公開公報に開示された撮像素子にあっては、光電変換素子から出力され、読み出される信号は、時間依存性を有していない、定常状態となった出力信号の部分であると考えられる。しかしながら、このような定常状態となった出力信号の部分を読み出すのでは、感度が低く、また、S/N比が低いといった問題がある。
従って、本発明の目的は、高い感度及びS/N比を有する光電変換材料層を備えた新規の光電変換素子、及び、係る光電変換素子を組み込んだ光電変換装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の光電変換装置は、
(a−1)離間して設けられた第1電極及び第2電極、及び、
(a−2)第1電極と第2電極との間に設けられた光電変換材料層、
を備え、
第1電極と第2電極との間に電圧を印加した状態で、光電変換材料層に一定の光量の光を照射したとき、光電変換材料層にて生成する電流が照射時間の経過に従って変化する光電変換素子、
並びに、
(b)該電流変化を検出する電流検出回路、
を備えている。
上記の目的を達成するための本発明の光電変換素子は、
(A)離間して設けられた第1電極及び第2電極、及び、
(B)第1電極と第2電極との間に設けられた光電変換材料層、
を備え、
第1電極と第2電極との間に電圧を印加した状態で、光電変換材料層に一定の光量の光を照射したとき、光電変換材料層にて生成する電流が照射時間の経過に従って変化する。
本発明の光電変換装置あるいは本発明の光電変換素子において、照射時間の経過に従った光電変換材料層における前記電流変化は、第1電極、光電変換材料層及び第2電極によってコンデンサが構成されているとみなすときの該コンデンサを流れる過渡電流が示す変化に相当する形態とすることができる。
そして、このような形態にあっては、前記電流変化の電流減少期間における時定数をτ(P)としたとき、τ(P)は光電変換材料層に照射される光の単位時間当たりの光量の関数で表される構成とすることができ、本発明の光電変換装置にあっては、更に、電流検出回路はτ(P)を算出する構成とすることができる。
あるいは又、このような形態にあっては、前記電流変化の電流減少期間における時定数をτ(P)としたとき、電流減少期間における電流Idecは、
dec=C1・I0(P)・exp[−t/τ(P)]+C2 (1)
で表される構成とすることができ、本発明の光電変換装置にあっては、更に、電流検出回路はIdecを求める構成とすることができる。但し、
t :前記電流変化における電流増加期間から電流減少期間に遷移するときをt=
0としたとき、電流減少期間開始時刻(t=0)からの経過時間
0(P):t=0において一定の光量の光が光電変換材料層に照射されているときの光
電変換材料層にて生成した電流
1,C2 :定数
である。そして、この場合、本発明の光電変換装置にあっては、電流検出回路は、t=0から、最長t=100ミリ秒まで、前記式(1)を積分して得られた電流積分値を求める構成とすることが好ましい。また、本発明の光電変換素子にあっては、t=0から、最長t=100ミリ秒まで、前記式(1)を積分して得られた電流積分値(電流積分値に基づき算出される物理量を含む)は光量依存性を示す構成とすることが好ましい。
以上に説明した好ましい形態、構成を含む本発明の光電変換装置あるいは光電変換素子にあっては、光電変換材料層は有機材料から成ることが好ましい。そして、この場合、光電変換材料層は10cm2/V・秒以下のキャリア移動度を有することが、一層好ましい。
以上に説明した好ましい形態、構成を含む本発明の光電変換素子にあっては、
透明導電材料から成る第1電極は、透明な基板上に形成されており、
光電変換材料層は、第1電極上に形成されており、
第2電極は、光電変換材料層上に形成されている構成とすることができる。尚、このような構成を、便宜上、『第1の構成の光電変換素子』と呼ぶ。あるいは又、
第1電極は、基板上に形成されており、
光電変換材料層は、第1電極上に形成されており、
透明導電材料から成る第2電極は、光電変換材料層上に形成されている構成とすることができる。尚、このような構成を、便宜上、『第2の構成の光電変換素子』と呼ぶ。あるいは又、
第1電極及び第2電極は基板上に形成されており、
光電変換材料層は、第1電極から第2電極に亙り、基板上に形成されている構成とすることができる。尚、このような構成を、便宜上、『第3の構成の光電変換素子』と呼ぶ。
以上に説明した好ましい形態、構成を含む本発明の光電変換装置における光電変換素子、あるいは又、以上に説明した好ましい形態、構成を含む本発明の光電変換素子(以下、これらを総称して、『本発明の光電変換素子等』と呼ぶ場合がある)において、光電変換材料層は、アモルファス状態であってもよいし、結晶状態であってもよい。
光電変換材料層を構成する有機材料として、有機半導体材料、具体的には、キナクリドン及びその誘導体に代表される有機色素、Alq3[tris(8-quinolinolato)aluminum(III)]に代表される前周期(周期表の左側の金属を指す)イオンを有機材料でキレート化した色素、フタロシアニン亜鉛(II)に代表される遷移金属イオンと有機材料によって錯形成された有機金属色素を挙げることができる。
あるいは又、光電変換材料層を構成する材料として、有機金属化合物、有機半導体微粒子、金属酸化物半導体、無機半導体微粒子、コア部材がシェル部材で被覆された材料、有機−無機ハイブリッド化合物を用いることもできる。ここで、有機金属化合物として、具体的には、上述した前周期イオンを有機材料でキレート化した色素、遷移金属イオンと有機材料によって錯形成された有機金属色素を挙げることができる。
また、有機半導体微粒子として、具体的には、前述したキナクリドン及びその誘導体に代表される有機色素の会合体、前周期イオンを有機材料でキレート化した色素の会合体、遷移金属イオンと有機材料によって錯形成された有機金属色素の会合体、あるいは又、金属イオンをシアノ基で架橋したプルシアンブルー及びその誘導体、あるいは又、これらの複合会合体を挙げることができる。
更には、金属酸化物半導体や無機半導体微粒子として、具体的には、ITO、IGZO、ZnO、IZO、IrO2、TiO2、SnO2、SiOX、カルゴゲン[例えば、硫黄(S)、セレン(Se)、テルル(Te)]を含む金属カルゴゲン半導体(具体的には、CdS、CdSe、ZnS、CdSe/CdS、CdSe/ZnS、PbSe)、ZnO、CdTe、GaAs、及び、Siを挙げることができる。
微粒子の平均粒径RAVEの範囲は、限定するものではないが、5.0×10-10m≦RAVE≦1.0×10-6m、ましくは5.0×10-10m≦RAVE≦1.0×10-7mであることが望ましく、水、有機溶剤に対する分散性が高いことが望ましい。更には、微粒子の吸収バンドが380nm乃至800nm間の可視光領域、又は、800nm乃至1500nmの近赤外領域、又は、380nm乃至800nm間の可視光領域及び800nm乃至1500nmの近赤外領域にあることが望ましい。微粒子の形状として球形を挙げることができるが、これに限るものではなく、その他、例えば、三角形、四面体、立方体、直方体、円錐、円柱状(ロッド)、三角柱、ファイバー状、毛玉状のファイバー等を挙げることができる。尚、微粒子の形状が球形以外の場合の微粒子の平均粒径RAVEは、球形以外の微粒子の測定された体積と同じ体積を有する球を想定し、係る球の直径の平均値を微粒子の平均粒径RAVEとすればよい。微粒子の平均粒径RAVEは、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)にて観察された微粒子の粒径を計測することで得ることができる。
更には、コア部材がシェル部材で被覆された材料、即ち、(コア部材,シェル部材)の組合せとして、具体的には、(ポリスチレン,ポリアニリン)といった有機材料や、(イオン化し難い金属材料,イオン化し易い金属材料)といった金属材料を挙げることができる。
また、有機−無機ハイブリッド化合物として、具体的には、金属イオンをシアノ基で架橋したプルシアンブルー及びその誘導体を挙げることができるし、その他、ビピリジン類で金属イオンを無限架橋したもの、シュウ酸、ルベアン酸に代表される多価イオン酸で金属イオンを架橋したものの総称である配位高分子(Coordination Polymer)を挙げることができる。
光電変換材料層の形成方法として、使用する材料にも依るが、塗布法、物理的気相成長法(PVD法);MOCVD法を含む各種の化学的気相成長法(CVD法)を挙げることができる。ここで、塗布法として、具体的には、スピンコート法;浸漬法;キャスト法;スクリーン印刷法やインクジェット印刷法、オフセット印刷法、グラビア印刷法といった各種印刷法;スタンプ法;スプレー法;エアドクタコーター法、ブレードコーター法、ロッドコーター法、ナイフコーター法、スクイズコーター法、リバースロールコーター法、トランスファーロールコーター法、グラビアコーター法、キスコーター法、キャストコーター法、スプレーコーター法、スリットオリフィスコーター法、カレンダーコーター法といった各種コーティング法を例示することができる。尚、塗布法においては、溶媒として、トルエン、クロロホルム、ヘキサン、エタノールといった無極性又は極性の低い有機溶媒を例示することができる。また、PVD法として、電子ビーム加熱法、抵抗加熱法、フラッシュ蒸着等の各種真空蒸着法;プラズマ蒸着法;2極スパッタリング法、直流スパッタリング法、直流マグネトロンスパッタリング法、高周波スパッタリング法、マグネトロンスパッタリング法、イオンビームスパッタリング法、バイアススパッタリング法等の各種スパッタリング法;DC(direct current)法、RF法、多陰極法、活性化反応法、電界蒸着法、高周波イオンプレーティング法、反応性イオンプレーティング法等の各種イオンプレーティング法を挙げることができる。
光電変換材料層の厚さは、限定するものではないが、例えば、1×10-10m乃至5×10-7mを例示することができる。
本発明の光電変換素子等において、第1電極と第2電極との間への電圧の印加として、光電変換材料層を構成する材料にも依存するが、例えば、電位差で1ミリボルト乃至15ボルトを例示することができる。また、光電変換材料層に一定の光量の光を照射したとき、光電変換材料層にて生成する電流が照射時間の経過に従って変化するが、ここで、一定の光量の光の照射時間は、光電変換材料層を構成する材料にも依存するが、例えば、1×10-12秒乃至1×10-1秒を例示することができる。また、光電変換材料層にて生成する電流が照射時間の経過に従って変化するが、この変化は、光電変換材料層を構成する材料に依存し、一義的に決定することはできず、種々の試験を行うことで調べればよい。
電流変化の電流減少期間における時定数τ(P)は、光電変換材料層に照射される光の単位時間当たりの光量の関数で表されるが、係る光量の関数は、種々の試験を行うことで得ることができ、係る光量の関数は、例えば、電流検出回路に記憶させておけばよい。同様に、電流変化の電流減少期間における電流Idecと光電変換材料層に照射される光の単位時間当たりの光量との関係も、種々の試験を行うことで得ることができ、係る関係も、例えば、電流検出回路に記憶させておけばよい。尚、好ましい構成においては、電流検出回路は、式(1)を積分して得られた電流積分値を求めるが、式(1)の第1項のみを含む電流積分値(電流積分値に基づき算出される物理量を含む)に基づき光量を求めてもよいし、式(1)の第1項及び第2項からの電流積分値(電流積分値に基づき算出される物理量を含む)に基づき光量を求めてもよく、電流積分値(電流積分値に基づき算出される物理量を含む)と光量の関係も、例えば、電流検出回路に記憶させておけばよい。
電流検出回路は、τ(P)を算出し、あるいは、Idecを求めることができる限り、如何なる周知の構成、構造の電流検出回路とすることもできる。
第1電極と第2電極とは離間されているが、係る離間状態として、第1電極の上方に第2電極が設けられている形態(第1の構成あるいは第2の構成の光電変換素子)、基板上に対向した状態で第1電極及び第2電極が設けられている形態(第3の構成の光電変換素子)がある。
本発明の光電変換素子等は第1電極及び第2電極を備えた2端子型電子デバイス構造に限定されず、更に制御電極を備えた3端子型電子デバイス構造としてもよく、制御電極への電圧の印加によって、流れる電流の変調を行うことが可能となる。3端子型電子デバイス構造として、具体的には、所謂ボトムゲート/ボトムコンタクト型、ボトムゲート/トップコンタクト型、トップゲート/ボトムコンタクト型、トップゲート/トップコンタクト型の電界効果型トランジスタ(FET)と同じ構成、構造を挙げることができる。
より具体的には、ボトムゲート/ボトムコンタクト型の3端子型電子デバイス構造から成る本発明の光電変換素子等は、
(a)支持体上に形成された制御電極(ゲート電極に相当する)、
(b)制御電極及び支持体上に形成された絶縁層(ゲート絶縁層に相当する)、
(c)絶縁層上に形成された第1電極/第2電極(ソース/ドレイン電極に相当する)、並びに、
(d)第1電極/第2電極の間であって絶縁層上に形成された光電変換材料層(チャネル形成領域に相当する)、
を備えている。
また、ボトムゲート/トップコンタクト型の3端子型電子デバイス構造から成る本発明の光電変換素子等は、
(a)支持体上に形成された制御電極(ゲート電極に相当する)、
(b)制御電極及び支持体上に形成された絶縁層(ゲート絶縁層に相当する)、
(c)絶縁層上に形成された光電変換材料層(チャネル形成領域に相当する)及び光電変換材料層延在部、並びに、
(d)光電変換材料層延在部上に形成された第1電極/第2電極(ソース/ドレイン電極に相当する)、
を備えている。
また、トップゲート/ボトムコンタクト型の3端子型電子デバイス構造から成る本発明の光電変換素子等は、
(a)支持体上に形成された第1電極/第2電極(ソース/ドレイン電極に相当する)、
(b)第1電極/第2電極の間の支持体上に形成された光電変換材料層(チャネル形成領域に相当する)、
(c)第1電極/第2電極及び光電変換材料層上に形成された絶縁層(ゲート絶縁層に相当する)、並びに、
(d)絶縁層上に形成された制御電極(ゲート電極に相当する)、
を備えている。
また、トップゲート/トップコンタクト型の3端子型電子デバイス構造から成る本発明の光電変換素子等は、
(a)支持体上に形成された光電変換材料層(チャネル形成領域に相当する)及び光電変換材料層延在部、
(b)光電変換材料層延在部上に形成された第1電極/第2電極(ソース/ドレイン電極に相当する)、
(c)第1電極/第2電極及び光電変換材料層上に形成された絶縁層(ゲート絶縁層に相当する)、並びに、
(d)絶縁層上に形成された制御電極(ゲート電極に相当する)、
を備えている。
第1電極あるいは第2電極を構成する透明導電材料として、インジウム−錫酸化物(ITO,SnドープのIn23、結晶性ITO及びアモルファスITOを含む)、IFO(FドープのIn23)、酸化錫(SnO2)、ATO(SbドープのSnO2)、FTO(FドープのSnO2)、酸化亜鉛(AlドープのZnOやBドープのZnO、GaドープのZnOを含む)、酸化インジウム−酸化亜鉛(IZO)、酸化チタン(TiO2)、スピネル形酸化物、YbFe24構造を有する酸化物を例示することができる。尚、このような材料から成る第1電極あるいは第2電極は、通常、高仕事関数を有し、アノード電極として機能する。透明電極を形成する方法として、透明電極を構成する材料にも依るが、真空蒸着法や反応性蒸着法、各種のスパッタリング法、電子ビーム蒸着法、イオンプレーティング法といったPVD法、パイロゾル法、有機金属化合物を熱分解する方法、スプレー法、ディップ法、MOCVD法を含む各種のCVD法、無電解メッキ法、電解メッキ法を挙げることができる。
また、透明性が不要である場合、第1電極あるいは第2電極を構成する導電材料として、第1電極あるいは第2電極をアノード電極(陽極)として機能させる場合、即ち、正孔を取り出す電極として機能させる場合、高仕事関数(例えば、φ=4.5eV〜5.5eV)を有する導電材料から構成することが好ましく、具体的には、金(Au)、銀(Ag)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、鉄(Fe)、イリジウム(Ir)、ゲルマニウム(Ge)、オスミウム(Os)、レニウム(Re)、テルル(Te)を例示することができる。一方、第1電極あるいは第2電極をカソード電極(陰極)として機能させる場合、即ち、電子を取り出す電極として機能させる場合、低仕事関数(例えば、φ=3.5eV〜4.5eV)を有する導電材料から構成することが好ましく、具体的には、アルカリ金属(例えばLi、Na、K等)及びそのフッ化物又は酸化物、アルカリ土類金属(例えばMg、Ca等)及びそのフッ化物又は酸化物、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、錫(Sn)、タリウム(Tl)、ナトリウム−カリウム合金、アルミニウム−リチウム合金、マグネシウム−銀合金、インジウム、イッテリビウム等の希土類金属、あるいは、これらの合金を挙げることができる。
あるいは又、第1電極や第2電極、制御電極を構成する材料として、白金(Pt)、金(Au)、パラジウム(Pd)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、銅(Cu)、チタン(Ti)、インジウム(In)、錫(Sn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、モリブデン(Mo)等の金属、あるいは、これらの金属元素を含む合金、これらの金属から成る導電性粒子、これらの金属を含む合金の導電性粒子、不純物を含有したポリシリコン、炭素系材料、酸化物半導体、カーボン・ナノ・チューブ、グラフェン等の導電性物質を挙げることができるし、これらの元素を含む層の積層構造とすることもできる。更には、第1電極や第2電極、制御電極を構成する材料として、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリスチレンスルホン酸[PEDOT/PSS]といった有機材料(導電性高分子)を挙げることもできる。
第1電極や第2電極、制御電極の形成方法として、これらを構成する材料にも依るが、上述した各種のPVD法;MOCVD法を含む各種のCVD法;上述した各種の塗布法;リフト・オフ法;ゾル−ゲル法;電着法;シャドウマスク法;電解メッキ法や無電解メッキ法あるいはこれらの組合せといったメッキ法;及び、スプレー法の内のいずれかと、必要に応じてパターニング技術との組合せを挙げることができる。
基板あるいは支持体(以下、これらを総称して、基板等と呼ぶ場合がある)として、ポリメチルメタクリレート(ポリメタクリル酸メチル,PMMA)やポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルフェノール(PVP)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリイミド、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)に例示される有機ポリマー(高分子材料から構成された可撓性を有するプラスチック・フィルムやプラスチック・シート、プラスチック基板といった高分子材料の形態を有する)を挙げることができ、あるいは又、雲母を挙げることができる。このような可撓性を有する高分子材料から構成された基板等を使用すれば、例えば曲面形状を有する電子機器への電子デバイスの組込みあるいは一体化が可能となる。あるいは又、基板等として、各種ガラス基板や、表面に絶縁膜が形成された各種ガラス基板、石英基板、表面に絶縁膜が形成された石英基板、表面に絶縁膜が形成されたシリコン基板、ステンレス等の各種合金や各種金属から成る金属基板を挙げることができる。尚、絶縁膜として、酸化ケイ素系材料(例えば、SiOXやスピンオンガラス(SOG));窒化ケイ素(SiNY);酸窒化ケイ素(SiON);酸化アルミニウム(Al23);金属酸化物や金属塩を挙げることができる。また、表面にこれらの絶縁膜が形成された導電性基板(金やアルミニウム等の金属から成る基板、高配向性グラファイトから成る基板)を用いることもできる。基板等の表面は、平滑であることが望ましいが、光電変換材料層の特性に悪影響を及ぼさない程度のラフネスがあっても構わない。基板等の表面にシランカップリング法によるシラノール誘導体を形成したり、CVD法等により絶縁性の金属塩や金属錯体から成る薄膜を形成することで、第1電極や第2電極、制御電極と基板等との間の密着性を向上させてもよい。透明な基板とは、基板を介して光電変換材料層に入射する光を過度に吸収しない材料から構成された基板を指す。
場合によっては、電極や光電変換材料層を被覆層で被覆してもよい。被覆層を構成する材料として、酸化ケイ素系材料;窒化ケイ素(SiNY);酸化アルミニウム(Al23)等の金属酸化物高誘電絶縁膜にて例示される無機系絶縁材料だけでなく、ポリメチルメタクリレート(PMMA);ポリビニルフェノール(PVP);ポリビニルアルコール(PVA);ポリイミド;ポリカーボネート(PC);ポリエチレンテレフタレート(PET);ポリスチレン;N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン(AEAPTMS)、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(MPTMS)、オクタデシルトリクロロシラン(OTS)等のシラノール誘導体(シランカップリング剤);オクタデカンチオール、ドデシルイソシアネイト等の一端に制御電極と結合可能な官能基を有する直鎖炭化水素類にて例示される有機系絶縁材料(有機ポリマー)を挙げることができるし、これらの組み合わせを用いることもできる。尚、酸化ケイ素系材料として、酸化シリコン(SiOX)、BPSG、PSG、BSG、AsSG、PbSG、酸化窒化シリコン(SiON)、SOG(スピンオングラス)、低誘電率材料(例えば、ポリアリールエーテル、シクロパーフルオロカーボンポリマー及びベンゾシクロブテン、環状フッ素樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、フッ化アリールエーテル、フッ化ポリイミド、アモルファスカーボン、有機SOG)を例示することができる。
絶縁層を構成する材料として、酸化ケイ素系材料;窒化ケイ素(SiNY);酸化アルミニウム(Al23)等の金属酸化物高誘電絶縁膜にて例示される無機系絶縁材料だけでなく、ポリメチルメタクリレート(PMMA);ポリビニルフェノール(PVP);ポリビニルアルコール(PVA);ポリイミド;ポリカーボネート(PC);ポリエチレンテレフタレート(PET);ポリスチレン;N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン(AEAPTMS)、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(MPTMS)、オクタデシルトリクロロシラン(OTS)等のシラノール誘導体(シランカップリング剤);オクタデカンチオール、ドデシルイソシアネイト等の一端に制御電極と結合可能な官能基を有する直鎖炭化水素類にて例示される有機系絶縁材料(有機ポリマー)を挙げることができるし、これらの組み合わせを用いることもできる。尚、酸化ケイ素系材料として、酸化シリコン(SiOX)、BPSG、PSG、BSG、AsSG、PbSG、酸化窒化シリコン(SiON)、SOG(スピンオングラス)、低誘電率材料(例えば、ポリアリールエーテル、シクロパーフルオロカーボンポリマー及びベンゾシクロブテン、環状フッ素樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、フッ化アリールエーテル、フッ化ポリイミド、アモルファスカーボン、有機SOG)を例示することができる。
絶縁層の形成方法として、上述の各種PVD法;各種CVD法;スピンコート法;上述した各種の塗布法;ゾル−ゲル法;電着法;シャドウマスク法;及び、スプレー法の内のいずれかを挙げることができる。あるいは又、絶縁層は、制御電極の表面を酸化あるいは窒化することによって形成することができるし、制御電極の表面に酸化膜や窒化膜を成膜することで得ることもできる。制御電極の表面を酸化する方法として、制御電極を構成する材料にも依るが、O2プラズマを用いた酸化法、陽極酸化法を例示することができる。また、制御電極の表面を窒化する方法として、制御電極を構成する材料にも依るが、N2プラズマを用いた窒化法を例示することができる。あるいは又、例えば、Au電極に対しては、一端をメルカプト基で修飾された直鎖状炭化水素のように、制御電極と化学的に結合を形成し得る官能基を有する絶縁性分子によって、浸漬法等の方法で自己組織的に制御電極表面を被覆することで、制御電極の表面に絶縁層を形成することもできる。あるいは又、制御電極の表面をシラノール誘導体(シランカップリング剤)により修飾することで、絶縁層を形成することもできる。
本発明の光電変換装置あるいは光電変換素子等によって、光センサーやイメージセンサー、テレビカメラ等の撮像装置(固体撮像装置)の固体撮像素子を構成することができる。
Si系半導体材料を光電変換材料層に用いた光電変換素子は、一般に非常に低抵抗である。これに対して、例えば、金属酸化物薄膜や有機材料薄膜は、その結晶性を問わず、一般にSi系半導体材料に比べて、高抵抗であり、しかも、電荷蓄積容量が大きい。よって、光電変換材料層に電圧を印加した状態で光電変換材料層に光を照射したとき、光電変換材料層において電荷が蓄積されるが、光電変換材料層における時定数τが十分に大きいので(数マイクロ秒〜数ミリ秒のオーダー)、光電変換材料層において生成する充放電過渡電流が観察可能となる。
本発明の光電変換素子等にあっては、第1電極と第2電極との間に電圧を印加した状態で(即ち、第1電極と第2電極との間にバイアス電圧を印加しながら)、光電変換材料層に一定の光量の光を照射したとき、光電変換材料層にて生成する電流が照射時間の経過に従って変化する。そして、係る電流の変化を検出することで、高い感度及びS/N比を有する光電変換素子等を提供することができる。即ち、放電電流に基づき受光光量が決定でき、放電電流は定常電流に比して大きな信号となるため、S/N比が低下する低電圧駆動時(2V以下)の微弱信号でも受光光量が算出できるし、放電電流の特徴からS/N比が低下する微弱光量時にも光量を確実に算出できるという利点を有する光電変換素子等を提供することができる。尚、光電変換材料層に光を照射したときの光照射時の電流−時間応答及び光量依存性に関しては、放電過渡電流の電流面積(電流の時間積分値)は光量に依存し、しかも、低光量領域では、放電過渡電流の時定数τが大きくなる。
図1は、実施例1の2端子型電子デバイス構造から成る光電変換素子の模式的な断面図である。 図2は、実施例1の光電変換素子における充放電過渡電流値と光量の関係、及び、電流Idecの積分値と光量の関係を示すグラフである。 図3は、実施例1の光電変換素子における電流Idecの積分値から求めた電荷量と光量の関係を示すグラフである。 図4は、充放電過渡電流値から算出された時定数τ(P)と光量の関係を示すグラフである。 図5は、充放電過渡電流値から算出された時定数τ(P)の逆数と光量の関係を示すグラフである。 図6の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例2及び実施例3の2端子型電子デバイス構造から成る光電変換素子の模式的な一部断面図である。 図7の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例4及び実施例5の3端子型電子デバイス構造から成る光電変換素子の模式的な一部断面図である。 図8の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例6及び実施例7の3端子型電子デバイス構造から成る光電変換素子の模式的な一部断面図である。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本発明を説明する。
実施例1は、本発明の光電変換装置及び光電変換素子に関し、より具体的には、実施例1の光電変換素子は、第1の構成の光電変換素子である。実施例1の光電変換素子11は、図1に模式的な断面図を示すように、
(A)離間して設けられた第1電極21及び第2電極22、及び、
(B)第1電極21と第2電極22との間に設けられた光電変換材料層30、
を備えている。また、実施例1の光電変換装置は、光電変換素子11を備えており、更に、電流検出回路40を備えている。
そして、実施例1の光電変換素子11、あるいは、実施例1の光電変換装置を構成する光電変換素子11にあっては、第1電極21と第2電極22との間に電圧を印加した状態で、光電変換材料層30に一定の光量の光を照射したとき、光電変換材料層30にて生成する電流が照射時間の経過に従って変化する。更には、実施例1の光電変換装置にあっては、電流検出回路40はこの電流変化を検出する。電流検出回路40は、第1電極21及び第2電極22に接続されており、第1電極21及び第2電極22への電圧の印加も行う。
尚、実施例1の光電変換素子11にあっては、透明導電材料から成る第1電極21は、透明な基板20上に形成されており、光電変換材料層30は、第1電極21上に形成されており、第2電極22は、光電変換材料層30上に形成されている。ここで、光は、基板20、第1電極21を介して光電変換材料層30に入射する。
基板20は厚さ0.7mmのガラス基板から成り、第1電極21は、透明導電材料(具体的には、厚さ120nmのITO)から成り、第2電極22は、厚さ100nmのアルミニウム(Al)から成り、光電変換材料層30は、有機材料、具体的には、有機半導体材料(より具体的には、厚さ50nmのキナクリドン)から成る。尚、光電変換材料層30は10cm2/V・秒以下(例えば、10-3cm2/V・秒から10-6cm2/V・秒程度)のキャリア移動度を有する。
実施例1の光電変換素子11は、以下の方法で作製することができる。即ち、先ず、基板20上に、厚さ120nmのITOから成る第1電極21を、フォトマスクを用いたリソグラフィ技術に基づき形成する。次いで、基板20及び第1電極21上に絶縁材料から成る凸部31を形成した後、真空蒸着法にて、厚さ50nmのキナクリドンから成る光電変換材料層30を第1電極21から凸部31の上に亙り形成する。次に、光電変換材料層30上から基板20上に亙り、厚さ100nmのアルミニウムから成る第2電極22を、メタルマスクを用いてPVD法にて形成する。尚、凸部31は、光電変換材料層30を形成すべき基板20の領域を囲むように形成されている。
こうして得られた実施例1の光電変換素子11の光電変換材料層30に、透明基板20、第1電極21を介して、波長565nmの一定の光量の光を照射した。尚、第1電極21に0.5ボルトを印加し、第2電極22を接地した状態としている。このとき、光電変換材料層30にて生成する電流は、照射時間の経過に従って変化した。即ち、光電変換素子11において、照射時間の経過に従った光電変換材料層30における電流変化は、第1電極21、光電変換材料層30及び第2電極22によってコンデンサが構成されているとみなすときのこのコンデンサを流れる過渡電流が示す変化に相当する。即ち、光電変換素子11においては、充放電過渡電流が生成した。ここで、電流変化の電流減少期間における時定数をτ(P)としたとき、電流減少期間における電流Idecは、
dec=C1・I0(P)・exp[−t/τ(P)]+C2 (1)
で表される。尚、「t」は、電流変化における電流増加期間から電流減少期間に遷移するときをt= 0としたとき、電流減少期間開始時刻(t=0)からの経過時間を示し、「I0(P)」は、t=0において一定の光量の光が光電変換材料層30に照射されているときの光電変換材料層にて生成した電流を示し、C1及びC2は定数である。そして、電流検出回路40においてIdecを求めた。即ち、充放電過渡電流値を、第1電極21及び第2電極22に接続された周知の電流検出回路40によって検出した。尚、光電変換装置にあっては、電流検出回路40は、t=0から、例えば、最長t=100ミリ秒まで、式(1)を積分して得られた電流積分値(実施例1にあっては、電流積分値に基づき算出される物理量である電荷量)を求める。また、光電変換素子11にあっては、t=0から、例えば、最長t=100ミリ秒まで、式(1)を積分して得られた電流積分値(実施例1にあっては、電流積分値に基づき算出される物理量である電荷量)は光量依存性を示す。また、電流検出回路40においてτ(P)を算出する。
こうして得られた充放電過渡電流値(電流Idec)と光量の関係を図2に示す。ここで、図2の横軸は、上述した時間t(単位:任意)であり、図2の縦軸は、上述した電流Idec(単位:10-8アンペア)である。また、電流Idecの積分値から求めた電荷量と光量の関係を図3に示す。尚、図3において、「a+b」は、式(1)の第1項と第2項の積分値から求めた電荷量を示し、「a」は、式(1)の第1項のみの積分値から求めた電荷量を示し、「b」は、式(1)の第2項のみから求めた電荷量の積分値を示す。ここで、図3の横軸は、光電変換材料層30に照射した光量(単位:マイクロワット/cm2)であり、図3の縦軸は、t=0から十分に長い一定時間経過までの電流Idecの積分値から求めた電荷量(単位:任意)である。更には、図4には、充放電過渡電流値(電流Idec)から算出された時定数τ(P)と光量の関係を示し、図5には、充放電過渡電流値から算出された時定数τ(P)の逆数と光量の関係を示す。尚、図4及び図5の横軸は光量(単位:マイクロワット/cm2)であり、図4の縦軸は時定数τ(P)(単位:任意)であり、図5の縦軸は時定数τ(P)の逆数である。
図2から、充放電過渡電流値のピーク値I0(P)は、光量に依存することが判る。また、図3から、式(1)の第1項と第2項の積分値から求めた電荷量、あるいは、式(1)の第1項の積分値から求めた電荷量は、光量に強く依存することが判る。更には、図4から、時定数τ(P)は、光量に依存することが判る。即ち、時定数τ(P)は、光電変換材料層30に照射される光の単位時間当たりの光量の関数で表される。ここで、時定数τ(P)の逆数は、図5から、以下に示す光量Pの1次関数で表すことができる。但し、係る1次関数は、あくまで例示である。
また、第1項と第2項の積分値から求めた電荷量を光量Pの関数CHG1+2(P)で表し、式(1)の第1項のみの積分値から求めた電荷量を光量Pの関数CHG1(P)で表したとき、図3から、以下に示す光量Pの1次関数で表すことができる。但し、係る1次関数は、あくまで例示である。
1/{τ(P)}=0.114・P+1.2657
CHG1+2(P) =−2.414×10-9・P+1.642×10-8
CHG1(P) =−9.444×10-10・P+7.013×10-9
尚、光量を変数とした、電流Idecの積分値の関数や、式(1)の第1項と第2項の積分値から求めた電荷量の関数、式(1)の第1項の積分値から求めた電荷量の関数、時定数τ(P)は、光電変換素子11の構成、構造、構成材料に依存するので、光電変換素子の構成、構造、構成材料が代わった場合、都度、各種の試験を行い、これらの関数を決定し、これらの関数を電流検出回路40に記憶させ、あるいは、これらの関数をテーブル化したものを電流検出回路40に記憶させておけばよい。
実施例1の光電変換素子11にあっては、第1電極21と第2電極22との間にバイアス電圧を印加しながら、光電変換材料層30に一定の光量の光を照射すると、光電変換材料層30にて生成する電流が照射時間の経過に従って過渡的に変化する。従って、この電流変化を検出することで、高い感度及びS/N比を有する光電変換素子を得ることができる。即ち、微弱信号でも受光光量が算出できるし、S/N比が低下する微弱光量時にも光量を確実に算出できる。尚、放電過渡電流の電流面積(電流の時間積分値)、あるいは、電流積分値に基づき算出される物理量は、光量に依存し、しかも、低光量領域では放電過渡電流の時定数τが大きくなる。
実施例2は、実施例1の変形である。実施例2の光電変換素子12は、第2の構成の光電変換素子である。即ち、図6の(A)に模式的な一部断面図を示すように、第1電極21Aは基板20A上に形成されており、光電変換材料層30は第1電極21A上に形成されており、透明導電材料から成る第2電極22Aは光電変換材料層30上に形成されている。尚、光は、第2電極22Aを介して光電変換材料層30に入射する。ここで、具体的には、基板20Aは例えばシリコン半導体基板から成り、第1電極21Aはアルミニウムから成り、第2電極22AはITOから成る。この点を除き、実施例2の光電変換素子12あるいは光電変換装置の構成、構造は、実施例1の光電変換素子11あるいは光電変換装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例3も、実施例1の変形である。実施例3の光電変換素子13は、第3の構成の光電変換素子である。即ち、図6の(B)に模式的な一部断面図を示すように、第1電極21B及び第2電極22Bは基板上に形成されており、光電変換材料層30は、第1電極21Bから第2電極22Bに亙り、基板20B上に形成されている。尚、光は、光電変換材料層30に入射する。あるいは又、光は、基板20B、第1電極21Bを介して光電変換材料層30に入射する。ここで、具体的には、基板20Bは例えばシリコン半導体基板から成り、第1電極21B及び第2電極22Bは金属材料あるいは透明導電材料から成る。この点を除き、実施例3の光電変換素子13あるいは光電変換装置の構成、構造は、実施例1の光電変換素子11あるいは光電変換装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
実施例4も、実施例1の変形である。実施例1〜実施例3にあっては、光電変換素子を、第1電極21及び第2電極22を備えた2端子型電子デバイス構造とした。一方、実施例4、あるいは、後述する実施例5〜実施例7にあっては、光電変換素子は、更に、制御電極を備えた3端子型電子デバイス構造を有する。制御電極への電圧の印加によって、流れる電流の変調を行うことが可能となる。実施例4にあっては、3端子型電子デバイス構造として、具体的には、ボトムゲート/ボトムコンタクト型のFETと同じ構成、構造を採用した。
より具体的には、ボトムゲート/ボトムコンタクト型の3端子型電子デバイス構造から成る実施例4の光電変換素子14は、図7の(A)に模式的な一部断面図を示すように、
(a)支持体113上に形成された制御電極(ゲート電極114に相当する)、
(b)制御電極(ゲート電極114)及び支持体113上に形成された絶縁層(ゲート絶縁層115に相当する)、
(c)絶縁層(ゲート絶縁層115)上に形成された第1電極/第2電極(ソース/ドレイン電極116に相当する)、並びに、
(d)第1電極/第2電極(ソース/ドレイン電極116)の間であって絶縁層(ゲート絶縁層115)上に形成された光電変換材料層(チャネル形成領域117に相当する)、
を備えている。
尚、制御電極(ゲート電極114)は金から構成されており、絶縁層(ゲート絶縁層115)はSiO2から構成されており、支持体113は、シリコン半導体基板111及びその上に形成された絶縁膜112から構成されている。また、第1電極/第2電極(ソース/ドレイン電極116)、光電変換材料層(チャネル形成領域117)は、実施例3の第1電極21B、第2電極22B、光電変換材料層30と同じ材料から構成されている。更には、第1電極/第2電極(ソース/ドレイン電極116)は、図示しない電流検出回路40に接続されている。以下の実施例においても同様である。
以下、実施例4の光電変換素子14の製造方法の概要を説明する。
[工程−400]
先ず、支持体113上にゲート電極114を形成する。具体的には、絶縁膜112上に、ゲート電極114を形成すべき部分が除去されたレジスト層(図示せず)を、リソグラフィ技術に基づき形成する。その後、密着層としてのクロム(Cr)層(図示せず)、及び、ゲート電極114としての金(Au)層を、順次、真空蒸着法にて全面に成膜し、その後、レジスト層を除去する。こうして、所謂リフトオフ法に基づき、ゲート電極114を得ることができる。
[工程−410]
次に、ゲート電極114を含む支持体113上にゲート絶縁層115を形成する。具体的には、SiO2から成るゲート絶縁層115を、スパッタリング法に基づきゲート電極114及び絶縁膜112上に形成する。ゲート絶縁層115の成膜を行う際、ゲート電極114の一部をハードマスクで覆うことによって、ゲート電極114の取出部(図示せず)をフォトリソグラフィ・プロセス無しで形成することができる。
[工程−420]
次に、ゲート絶縁層115の上にソース/ドレイン電極116を形成する。具体的には、ゲート絶縁層115上に、ソース/ドレイン電極116を形成すべき部分が除去されたレジスト層をリソグラフィ技術に基づき形成する。そして、ソース/ドレイン電極116を、順次、真空蒸着法にて成膜し、その後、レジスト層を除去する。こうして、所謂リフトオフ法に基づき、ソース/ドレイン電極116を得ることができる。
[工程−430]
次に、ゲート絶縁層115上に、チャネル形成領域117を、実施例1にて説明したと同様にして形成する。
[工程−440]
最後に、全面にパッシベーション膜である絶縁材料層(図示せず)を形成し、ソース/ドレイン電極116の上方の絶縁材料層に開口部を形成し、開口部内を含む全面に配線材料層を形成した後、配線材料層をパターニングすることによって、ソース/ドレイン電極116に接続された配線(図示せず)が絶縁材料層上に形成された、ボトムゲート/ボトムコンタクト型のFET(TFT)構造を有する光電変換素子14を得ることができる。
実施例5にあっては、3端子型電子デバイス構造として、具体的には、ボトムゲート/トップコンタクト型のFETと同じ構成、構造を採用した。
より具体的には、ボトムゲート/トップコンタクト型の3端子型電子デバイス構造から成る実施例5の光電変換素子15は、図7の(B)に模式的な一部断面図を示すように、
(a)支持体113上に形成された制御電極(ゲート電極114に相当する)、
(b)制御電極(ゲート電極114)及び支持体113上に形成された絶縁層(ゲート絶縁層115に相当する)、
(c)絶縁層(ゲート絶縁層115)上に形成された光電変換材料層(チャネル形成領域117に相当する)及び光電変換材料層延在部118、並びに、
(d)光電変換材料層延在部118上に形成された第1電極/第2電極(ソース/ドレイン電極116に相当する)、
を備えている。
以下、実施例5の光電変換素子15の製造方法の概要を説明する。
[工程−500]
先ず、実施例4の[工程−400]と同様にして、支持体113(絶縁膜112)上にゲート電極114を形成した後、[工程−410]と同様にして、ゲート電極114及び絶縁膜112上にゲート絶縁層115を形成する。
[工程−510]
その後、[工程−430]と同様の方法に基づき、ゲート絶縁層115の上にチャネル形成領域117及びチャネル形成領域延在部118を形成する。
[工程−520]
その後、チャネル形成領域延在部118の上に、チャネル形成領域117を挟むようにソース/ドレイン電極116を、実施例4の[工程−420]と同様にして形成する。但し、ソース/ドレイン電極116の成膜を行う際、チャネル形成領域117をハードマスクで覆うことによって、ソース/ドレイン電極116をフォトリソグラフィ・プロセス無しで形成することができる。
[工程−530]
最後に、[工程−440]と同様の工程を実行することで、ボトムゲート/トップコンタクト型のFET(TFT)構造を有する光電変換素子15を得ることができる。
実施例6にあっては、3端子型電子デバイス構造として、具体的には、トップゲート/ボトムコンタクト型のFETと同じ構成、構造を採用した。
より具体的には、トップゲート/ボトムコンタクト型の3端子型電子デバイス構造から成る実施例6の光電変換素子16は、図8の(A)に模式的な一部断面図を示すように、
(a)支持体113上に形成された第1電極/第2電極(ソース/ドレイン電極116に相当する)、
(b)第1電極/第2電極(ソース/ドレイン電極116)の間の支持体113上に形成された光電変換材料層(チャネル形成領域117に相当する)、
(c)第1電極/第2電極(ソース/ドレイン電極116)及び光電変換材料層(チャネル形成領域117)上に形成された絶縁層(ゲート絶縁層115に相当する)、並びに、
(d)絶縁層(ゲート絶縁層115)上に形成された制御電極(ゲート電極114に相当する)、
を備えている。
以下、実施例6の光電変換素子16の製造方法の概要を説明する。
[工程−600]
先ず、支持体113上に、ソース/ドレイン電極116を、実施例4の[工程−420]と同様にして形成する。
[工程−610]
その後、ソース/ドレイン電極116の間の支持体113(絶縁膜112)上に、[工程−430]と同様の方法に基づき、チャネル形成領域117を形成する。実際には、ソース/ドレイン電極116の上にチャネル形成領域延在部118が形成される。
[工程−620]
次に、ソース/ドレイン電極116及びチャネル形成領域117上に(実際には、チャネル形成領域117及びチャネル形成領域延在部118上に)、ゲート絶縁層115を形成する。具体的には、PVAをスピンコーティング法にて全面に成膜することで、ゲート絶縁層115を得ることができる。
[工程−630]
その後、ゲート絶縁層115上にゲート電極114を形成する。具体的には、密着層としてのクロム(Cr)層(図示せず)、及び、ゲート電極114としての金(Au)層を、順次、真空蒸着法にて全面に成膜する。ゲート電極114の成膜を行う際、ゲート絶縁層115の一部をハードマスクで覆うことによって、ゲート電極114をフォトリソグラフィ・プロセス無しで形成することができる。最後に、[工程−440]と同様の工程を実行することで、トップゲート/ボトムコンタクト型のFET(TFT)構造を有する光電変換素子16を得ることができる。
実施例7にあっては、3端子型電子デバイス構造として、具体的には、トップゲート/トップコンタクト型のFETと同じ構成、構造を採用した。
より具体的には、トップゲート/トップコンタクト型の3端子型電子デバイス構造から成る実施例7の光電変換素子17は、図8の(B)に模式的な一部断面図を示すように、
(a)支持体113上に形成された光電変換材料層(チャネル形成領域117に相当する)及び光電変換材料層延在部118、
(b)光電変換材料層延在部118上に形成された第1電極/第2電極(ソース/ドレイン電極116に相当する)、
(c)第1電極/第2電極(ソース/ドレイン電極116)及び光電変換材料層(チャネル形成領域117)上に形成された絶縁層(ゲート絶縁層115に相当する)、並びに、
(d)絶縁層(ゲート絶縁層115)上に形成された制御電極(ゲート電極114に相当する)、
を備えている。
以下、実施例7の光電変換素子17の製造方法の概要を説明する。
[工程−700]
先ず、支持体113上に、[工程−430]と同様の方法に基づき、チャネル形成領域117及びチャネル形成領域延在部118を形成する。
[工程−710]
次いで、チャネル形成領域延在部118上に、チャネル形成領域117を挟むように、ソース/ドレイン電極116を、実施例4の[工程−420]と同様にして形成する。但し、ソース/ドレイン電極116の成膜を行う際、チャネル形成領域117をハードマスクで覆うことによって、ソース/ドレイン電極116をフォトリソグラフィ・プロセス無しで形成することができる。
[工程−720]
次いで、ソース/ドレイン電極116及びチャネル形成領域117上に、ゲート絶縁層115を形成する。具体的には、PVAをスピンコーティング法にて全面に成膜することで、ゲート絶縁層115を得ることができる。
[工程−730]
その後、実施例6の[工程−630]と同様にして、ゲート絶縁層115上にゲート電極114を形成する。最後に、[工程−440]と同様の工程を実行することで、トップゲート/トップコンタクト型のFET(TFT)構造を有する光電変換素子17を得ることができる。
以上、本発明を好ましい実施例に基づき説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例にて説明した光電変換装置や光電変換素子の構造や構成、製造条件、製造方法、使用した材料は例示であり、適宜変更することができる。
11,12,13,14,15,16,17・・・光電変換素子、20,20A,20B・・・基板、21,21A,21B・・・第1電極、22,22A,22B・・・第2電極、30・・・光電変換材料層、31・・・凸部、40・・・電流検出回路、111・・・シリコン半導体基板、112・・・絶縁膜、113・・・支持体、114・・・ゲート電極(制御電極)、115・・・ゲート絶縁層(絶縁層)、116・・・ソース/ドレイン電極(第1電極/第2電極)、117・・・チャネル形成領域(光電変換材料層)、118・・・光電変換材料層延在部

Claims (14)

  1. (a−1)離間して設けられた第1電極及び第2電極、及び、
    (a−2)第1電極と第2電極との間に設けられた光電変換材料層、
    を備え、
    第1電極と第2電極との間に電圧を印加した状態で、光電変換材料層に一定の光量の光を照射したとき、光電変換材料層にて生成する電流が照射時間の経過に従って変化する光電変換素子、
    並びに、
    (b)該電流変化を検出する電流検出回路、
    を備えており、
    光電変換材料層はキナクリドンから成り、
    照射時間の経過に従った光電変換材料層における該電流変化は、第1電極、光電変換材料層及び第2電極によってコンデンサが構成されているとみなすときの該コンデンサを流れる過渡電流が示す変化に相当する光電変換装置。
  2. 前記電流変化の電流減少期間における時定数をτ(P)としたとき、電流減少期間における電流Idecは、
    dec=C1・I0(P)・exp[−t/τ(P)]+C2 (1)
    で表され、
    電流検出回路は、Idecを求める請求項1に記載の光電変換装置。
    但し、
    t :前記電流変化における電流増加期間から電流減少期間に遷移するときをt=
    0としたとき、電流減少期間開始時刻(t=0)からの経過時間
    0(P):t=0において一定の光量の光が光電変換材料層に照射されているときの光
    電変換材料層にて生成した電流
    1,C2 :定数
  3. 電流検出回路は、t=0から、最長t=100ミリ秒まで、前記式(1)を積分して得られた電流積分値を求める請求項2に記載の光電変換装置。
  4. 光電変換材料層は10cm2/V・秒以下のキャリア移動度を有する請求項1に記載の光電変換装置。
  5. (A)離間して設けられた第1電極及び第2電極、及び、
    (B)第1電極と第2電極との間に設けられた光電変換材料層、
    を備え、
    第1電極と第2電極との間に電圧を印加した状態で、光電変換材料層に一定の光量の光を照射したとき、光電変換材料層にて生成する電流が照射時間の経過に従って変化し、
    光電変換材料層はキナクリドンから成り、
    照射時間の経過に従った光電変換材料層における該電流変化は、第1電極、光電変換材料層及び第2電極によってコンデンサが構成されているとみなすときの該コンデンサを流れる過渡電流が示す変化に相当する光電変換素子。
  6. 前記電流変化の電流減少期間における時定数をτ(P)としたとき、τ(P)は光電変換材料層に照射される光の単位時間当たりの光量の関数で表される請求項6に記載の光電変換素子。
  7. 前記電流変化の電流減少期間における時定数をτ(P)としたとき、電流減少期間における電流Idecは、
    dec=C1・I0(P)・exp[−t/τ(P)]+C2 (1)
    で表される請求項6に記載の光電変換素子。
    但し、
    t :前記電流変化における電流増加期間から電流減少期間に遷移するときをt=
    0としたとき、電流減少期間開始時刻(t=0)からの経過時間
    0(P):t=0において一定の光量の光が光電変換材料層に照射されているときの光
    電変換材料層にて生成した電流
    1,C2 :定数
  8. t=0から、最長t=100ミリ秒まで、前記式(1)を積分して得られた電流積分値は光量依存性を示す請求項7に記載の光電変換素子。
  9. 光電変換材料層は10cm2/V・秒以下のキャリア移動度を有する請求項5に記載の光電変換素子。
  10. 透明導電材料から成る第1電極は、透明な基板上に形成されており、
    光電変換材料層は、第1電極上に形成されており、
    第2電極は、光電変換材料層上に形成されている請求項5に記載の光電変換素子。
  11. 第1電極は、基板上に形成されており、
    光電変換材料層は、第1電極上に形成されており、
    透明導電材料から成る第2電極は、光電変換材料層上に形成されている請求項5に記載の光電変換素子。
  12. 第1電極及び第2電極は基板上に形成されており、
    光電変換材料層は、第1電極から第2電極に亙り、基板上に形成されている請求項5に記載の光電変換素子。
  13. (a−1)離間して設けられた第1電極及び第2電極、及び、
    (a−2)第1電極と第2電極との間に設けられた光電変換材料層、
    を備え、
    第1電極と第2電極との間に電圧を印加した状態で、光電変換材料層に一定の光量の光を照射したとき、光電変換材料層にて生成する電流が照射時間の経過に従って変化する光電変換素子、
    並びに、
    (b)該電流変化を検出する電流検出回路、
    を備えており、
    光電変換材料層はキナクリドンから成り、
    光電変換材料層に電圧を印加した状態で光電変換材料層に光を照射したとき、光電変換材料層は電荷を蓄積し、次いで、光電変換材料層において放電過渡電流が生成される光電変換装置。
  14. (A)離間して設けられた第1電極及び第2電極、及び、
    (B)第1電極と第2電極との間に設けられた光電変換材料層、
    を備え、
    光電変換材料層はキナクリドンから成り、
    光電変換材料層に電圧を印加した状態で光電変換材料層に光を照射したとき、光電変換材料層は電荷を蓄積し、次いで、光電変換材料層において放電過渡電流が生成される光電変換素子。
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